不登校復活の道(ブログ)
220 できない事はできないと言って良いの?
220 できない事はできないと言って良いの?
2022年8月2日
ラインで相談依頼をして以来、先生が毎日子育てのヒントを私に伝授してくれていました。
「子育てにはコツがあります」
「ツボを気持ちよく抑えると、いろんな事が同時に好転していきます」
「生まれ持った、本来の良さを発揮してくれるようになります」
「 みんな、それぞれの良い特徴を持っています」
「大人のせいで、その良さを封印してしまうのです」
「今、子供は自信を失っているだけ」
「今までの子育てを謝って、お詫びして、いい子になってもらいましょう」
と教えてくれました。
・・・
その日も私は、長男と上手く接する事ができませんでした。23時に長男に、
「ご飯を食べたい」
と言われ、弟妹も遅い時間なのになかなか寝付かず、イライラしていた私は、長男にご飯をささっと作り、無言でその場を去りました。
無言で去っていく私に、長男が、
「おいしそう、ありがとう」
と言いました。
私は振り返らずに、無言で寝室へ戻りました。
「言う事聞いてるでしょ!」
「なんか文句あるの!」
そんな気持ちでご飯を作り、その感情を態度に出し、長男に食事を渡したような気がします。
・・・
長男がどん底にいる時には優しく対応できていたのに、今はできない。
と先生に相談すると、先生は、
「お母さんはね、疲れすぎ」
「『ごめんね』と謝って、『できないよー』と弱音吐いて良いのです」
「何でもやろうなんて、無理!」
「出来ることを、出来る範囲で」
そうアドバイスをくれました。
何か言われたら、全て答えなければいけない!
そう思っていました。
優しい気持ちで長男のお世話をできない自分自身にイライラしていた私は、
「え・・・やらなくていいんだ」
「頼まれたこと、全部やらなくていいんだ!」
と思いました。
・・・
他にも、
「育ち盛りの9歳の子が、23時から食事をする事も健康面で心配だ」
と言うと、
「人間は、そう簡単には故障しません」
「腹が減ったら食べるし、腹減ってなかったら、食べません」
と言い、私が、
「子供の要望に、どこまで答えて、どこから断って良いのか、落とし所が分からないんです」
と言うと、
「やりたくない時は、やらない!」
「これで良いんです」
「諦めが肝心」
「自分でやってもらって、自分で作ってくれたらその事を感謝し、『ありがとう』を伝えて下さい」
と先生は言っていました。
・・・
他にも、
「長男はすでに、ゲームは無制限ですが、7歳の次男も無制限で良いのか?」
の質問には、
「ゲーム楽しいんだね!よく集中できるね、凄いねー、と褒めておいて下さい」
と言いました、私は、
「えーーーーーー!」
「制限しなくていいんだ!」
「制限しなくても、この子達が将来おかしくならないなら、気持ちが楽だ!」
と思いました。
「夏休みでゲーム時間が無限にあるので、長男も次男も1日中、ゲームをしています」
「長男は今に始まった事ではありませんが、次男はまだ7歳の小学1年生です」
「1日15時間以上、毎日毎日ノンストップでゲームをしているのですが、制限しなくて大丈夫なのですか?」
と、私が聞いても、先生は迷うことなく、
「大丈夫!」
と返事をくれました。
この先生は、いつも、必ず言い切ります。
迷いを見せず、言い切る。
その指導方法が、私にはとても合っていました。
影響されやすい性格の私は、言い切ってもらう事で、自信をもって好き放題にさせる事ができたのです。
先生は私に、
「子供たちの事は、一切注意せず、当面褒め殺ししといてね!」
と言い、私は、注意しなくていいんだ!褒め殺しを頑張ろう!と思ったのでした。
219 光
219 光
7月31日に長文で相談ラインを送ってから、先生に相談に行く8月7日までの間に、先生は何度も子育て相談にのってくれました。
お母さんが寄り添いが出来ないでいるのは、
・精神的に疲れ切ってしまわれた
・力の抜き方が分からない
・あるいは、その両方、
かと思います。
私は、やるべき事はこれだけ、後は、こう考える、という具体的なアドバイスになります。
きちんとやって頂いたら、とても良い家庭環境に間違いなくなります。
困ったら、いつでもラインしてもらったらいいです。
と言い、先生はご自身が作成した、アドラー流子育て動画のサイトを教えてくれました。
先生が作成している子育て動画は、どんな親が子供と関係をうまく作れないか、などの説明を、堅苦しくなく、ユーモアを交えながら説明されていました。
動画の中の、子供に悪影響を与える親の特徴部分が、見事に私に当てはまりました。
【叱る事をしない!】
という動画の子育て法を参考にし、次男の問題行動をスルーし、できている事を褒めまくると、明らかに次男とスムーズにコミュニケーションがとれるようになりました。
次男の笑顔を見る事ができる日もありました。
気のせいかな?
と思いましたが、私はこの先生の指導方針はきっと間違いない。
と、直感的に思えたのです。
今まで、どこの相談所でも感じる事のなかった【光】のようなものが見えた気がしたのです。
・・・
相談料金を聞くと1回1000円と言われました。
「え!!!???」
通常不登校相談は1時間10000円を超えます。
「安すぎる・・・」
もう、ラインで既に、毎日何時間も無料で相談に乗ってもらっているし・・・
なんなんだ・・・
この先生は・・・
会う前から不思議な先生だな、という印象を抱いていました。
218 コミュニケーション能力の低い次男
218 コミュニケーション能力の低い次男
2022年夏休み
次男にどんなに優しく接していても、暴言をスルーし続けても、次男が私に反抗的に泣き叫ぶ事が頻繁にありました。
気に入らない事があり、癇癪のスイッチが入ると、次男は私を何度も何度も叩きました。
「思春期になったら家庭内暴力になるのではないか?」
と私は恐怖を感じていました。
・・・
次男はこの頃、主人と行くプールを楽しみにしていました。
楽しみにしていても、
「僕はどうせ泳げない」
という、マイナス思考のスタンスは変わりませんでした。
とにかく前向きな発言をしませんでした。
何に対しても、活発に何かに取り組むことをしませんでした。
・・・
長男の夏休み登校に付いて行く時も、必ず次男が一通り激しく文句を言いました。
「送迎に付いて行きたくない」
「でも家で一人では待てない」
と地団駄を踏んで怒っています。
長男が「今から学校へ行く」という事に緊張しているため、出発前に次男の要望に向き合う時間はありませんでした。
・・・
夏休み前からの次男の様子は、誰から見ても明らかに酷く不安定で、子供らしさは欠落していました。
そんな次男の様子から私は次男は夏休み明け、8割、9割の確率で不登校になるのだろう、と感じていました。
新学期に次男が少しでも緊張しない様に、
夏休み中、担任の先生と会う機会をつくろう!
と夏休み前から担任の先生と相談していました。
・・・
長男が学校へ行くと、校庭で1人で待っている次男に担任の先生が会いに来てくれました。
きっと、長男の担任の先生が次男の先生に、次男が来ている事を伝えてくれたのだと思います。
・・・
次男は夏休み前、学校にいる間、担任の先生にべったりでした。
放課も先生に寄って行き、一言二言会話をする様になってきたと聞いていました。
・・・
その日次男は、担任の先生が話しかけても無反応でした。
日陰でしゃがみ込み、石でずっと地面に字を書いていました。
先生は自転車に乗ってみたり、サッカーをしてみたり、次男と交流を図ろうと、色々試していましたが、次男は最後まで先生と一切関わりませんでした。
私はその姿を、長男が学習する4階の校舎から見ており、
「あ・・・次男は本当にコミュニケーション能力がないんだな・・・」
と思っていました。
217 親族との旅行
217 親族との旅行
2022年8月6日7日
私の母、姉2人、私、我が子達3人で旅行へ行きました。
不登校後何度も出先で長男に振り回されており、その経験から、私は旅行を予約する時も、前日も、
昼夜逆転の長男は行けるのだろうか?
「行く」というので予約はしたけれど、起きられるのだろうか?
移動中、遠いと怒り出さないだろうか?
人に合わせて行動する事で、疲れてパニックにならないだろうか?
長時間次男と同じ車で、文句を言わないだろうか?
そんな心配ばかりしていました。
上の姉は、
「心配なんてしなくていい」
「起きてもいない事を心配しなくていい」
「何か起こったら、その時にベストを考えて、できる対応を全力でしたらいい」
「何とかなる」
「長男君は心配されることが嫌なんじゃない?」
「母親に心配され過ぎる事が嫌なんじゃないかな?」
そう言いました。
分かってはいるのですが、私はどうしても心配してしまうのです。
・・・
旅先では、長男も次男も、仲良く過ごしているように見えました。
・・・
プールのあるホテルでみんなでプールに入りました。
長男と次男が仲良く遊んでいる姿を見て、とても嬉しかった覚えがあります。
夜中まで起きている長男が、朝食の時間に起きて来られるのか心配し、
「起きられるの?」
「早く寝てよ」
と言い過ぎて、
「分かってるって!」
と鬱陶しがられていました。
・・・
起こすのに苦労はしましたが、私の心配をよそに、長男は朝食の時間に間に合う時間に起き、皆と食事をする事ができました。
旅先でも私は、子供たちの心配ばかりしており、あまり、「楽しもう!」という気分にはなれませんでした。
長男がパニックにならないか。
寝不足で無理難題を言い出さないか。
そんな心配ばかりしていました。
長男の扱いが上手い私の母と、姉たちのお陰で、長男も次男も2日間ともプールに入り、沢山笑い、楽しく1泊2日を過ごし、帰路につきました。
・・・
私は家につくと、その足で、姉に紹介してもらった先生の相談所へ向かいました。
相談メールをその先生に送った日から、何度かラインのやり取りで子育て相談をし、この先生は今までの相談所とは全然違う!そんな事を感じていた私は、
今日から何かが変わるかもしれない。
きっと何かが変わるはず。
そんな期待を抱きながら、車を走らせていました。
216 デイキャンプにて
216 デイキャンプにて
2022年7月
長男が生まれて、赤ちゃんの頃からずっと仲良くしている3家族と、近場でデイキャンプをしました。
次男の無気力、無表情はどんどん悪化していました。
まず、ゲームをする時間が無くなる、という理由で、外出を嫌がりました。 私が、
「バーベキューだよー」
と誘っても、次男は、
「何で行かなきゃいけないんだ!」
「勝手に約束しやがって」
「行くな!」
「行きたくない!」
「ゲームが出来ない!」
そんな事ばかり言っています。
長男は長男で、
「うん、行くよ」
とは言うものの、顔は全く晴れず、相変わらずゲーム画面をずっと見ています。
娘だけは、ウキウキし、お出かけを楽しみにしていました。
・・・
集合場所に着きました。
長男次男は車から降りません。
他の子供たちは元気に走り回り、支度を手伝っています。私は、
「あーあ・・・」
「もー・・・・」
そんな気分でした。
・・・
デイキャンプの準備をしている間、長男がゲームをしており、走り回って遊んでいた子供たちがゲームをする長男の周りに寄って来て、みんなの遊びが止まりました。
私は、折角自然の多い場所に遊びに来ているのに、ゲームに釘付けになっている子供たちを見て、
長男のせいだな、申し訳ないな・・・
と思いました。
長男に、冷たい言い方で、
「ゲームやりたいなら、家にいたら良かったじゃん」
「何でくるの?」
と、小さな、白けた声で呟きました。
元々晴れていなかった長男の顔が、更に曇りました。
一緒に来ていたママは長男の事情をよく知っているので、
「いいのいいの、好きな事していたらいいんだって」
「来てくれてありがとうね」
と長男に言ってくれていました。
元気はないものの、長男は何となく、皆に紛れて遊んでいる時間もありました。
・・・
問題は次男でした。
私の横から全く離れません。
詰まらなそうに、ずっと私の横で、無表情で座っています。
誰とも関わりません。
何が気に入らないのか、
「ねー、何時に帰るの?」
と少し前に海へ行った時同様、帰る時間ばかりを聞いてきます。
「もう、帰りなよ」
「送って行ってあげるって」
と、私は言い、まとわりついてくる次男の腕を振り払いたい気持ちでいっぱいでした。
・・・
皆で食事を始めると、次男の様子がまたおかしくなりました。
次男は誰によそってもらったのか、お米の入ったお皿を持っていました。
それを不注意で落としました。
明らかに下に落としているのに、次男は全く反応しません。私が、
「落ちちゃったよ」
と言っても、反応がありませんでした。
感情の全くないロボットの様に座っているのです。
しばらくすると、次男は私に、
「ごはんがない」
と言いました。
私がご飯を紙のお皿によそおうとすると、
「あーーーー、やめて」
「お母さんが触った」
「お母さんが触った」
「食べれない!」
と言います。
私が、
「新しいお皿に入れるね」
と新しいお皿を用意しても、
「お皿触った」
「何するんだよ!」
「触ったから食べれない!」
と、訳の分からない事を言うのです。
あーーーー、始まった・・・
人の触ったものを全て拒否し、それでも「お腹が空いた」と言い続けるいつものやつだ。
・・・
長男は楽しく遊ぶ子供たちの中で、冴えない顔をしてゲームしているし、次男は訳の分からない事を言っているし。
なんなんだよ、うちの子達は。
・・・
長男の事をよく知っているママが、
「長男君、様子おかしいね」
「分かる分かる」
「目つきが違う」
と言い、
「気にしないでおこう!」
と私を励ましてくれていました。
もう一人のママは次男に、
「これ食べな!」
と次男の好きなおやつを渡してくれていました。
・・・
次男はこの日、誰とも関わらず、私以外の誰とも話さず、一度も笑いませんでした。
・・・
長男は家で「元気になった、回復してきた」と思い外に連れ出すと、大体こんな感じで、元気がなくなりました。
・・・
私はこの夏、何をしていても、今日は長男次男の情緒が安定しているのか、不安定なのか、2人の様子を観察し、神経をすり減らしながら過ごしていました。
215 先生への相談依頼文章
215 先生への相談依頼文章
私は、姉とのラインでの会話を終えるとすぐに、相談文章を作成しました。
・・・
初めまして。
姉から先生の話を聞いて、連絡させていただきました。
現在9歳(小4)の息子が8歳(小3)夏休み明けから行き渋り、10月12日から完全な不登校になりました。
色々な状態を経て、今は基本ゲーム、動画をしています。
以前よりは外に出る機会も増えましたが不登校前の活発さはありません。
行き渋り前は友人が多く、スポ少にも所属しており活発な子でした。
行き渋りが始まった頃は下の子(現在小1で当時年長の男子、現在年少で当時未就園児2歳の女子)が同じ部屋にいる事も困難な程、暴言や暴れる行為がありました。
不登校になる以前は、ゲーム機を一台もを持っていませんでした。
完全不登校になった後、11月1日からゲームを与えました。
ゲームを与えてからは昼夜逆転でゲーム、動画の日々です。
学校に行けなくなってから、初めの頃は誰にも会えず、庭に出る事もできませんでした。
インターホンが鳴ると、急いで玄関から一番遠い奥の部屋に行き、頭から布団をかぶり、震えながら怯え、体を隠しました。
その後、顔が引き攣り、弟妹に激しく暴言を吐き、暴れまわりました。
少しずつ落ちついて、3ヶ月程経つと短時間、別の学校の友人と、ゲームでなら遊べるようになりました。
それからまた数日経つと、同じ学校の幼馴染とだけは、会える様になりました。
行き渋りから8か月経過したゴールデンウイーク明けから、担任の先生に自宅玄関先で会える様になりました。
夏休みに入った7月26日、27日の2日間、誰も居ない教室に入ることができました。
今は睡眠不足だったり、少しでも脳にストレスがかかる出来事があると弟や母親への酷い暴言がはじまります。
機嫌の良い時は必要以上に料理を褒めてきたりします。
良い時と悪い時の波がとても激しいです。
様々な場面で不安が強い様子です。
児童精神科にかかりましたが【発育歴から自閉スペクトラム症の疑いあり】と言われています。
児童精神科の医師が本人に会ったのは一瞬です。
長男が拒否したため、医師と長男は一切話はしていません。
現在1年生の次男が、別の児童精神科で、ADHDと自閉スペクトラム症が合わさった感じと診断されています。
次男は、立ち歩き、新しい場所、人、環境で、体が固まるなどがあります。
遺伝的にも特性はあるのかな、と思っています。
不登校児を立ち直らせた経験のあるママから話を聞き【徹底して好きにさせる、頼まれたら助ける】を10か月前の2021年11月から実施し、少しは良い方向に向きました。
暴言暴力、暴れるなどはほぼなくなりましたが、変わらず引き篭り気味です。
私が4月くらいから、糸が切れた様に寄り添いが上手くできなくなりました。
4月の弟の入学式前日、本人が3時間かけて、
何が辛かったのか
どんな気持ちだったのか
学校に行かなくなった決定打はなんだったのか
泣き叫びながら私に話しました。
・女の子がとにかく口うるさい
・落書きを消される
・下が生まれてからとにかく寂しくて、その事を思い出すだけで吐きそう
・担任が嫌だった
・ゲームの話題についていけず、頭がダルくなった
等です。
その時に、学校に行きたいけれど、みんなに何か言われるのが嫌で行けない。 と訴えました。
「学校に行きたい」と言う言葉を聞いた時に、私の緊張の糸が切れてしまいました。
今は私が長男にあまり優しくできず、冷たくしてしまうことがあります。
優しくしなければ、と、頭で分かっていても、気持ちがついていかない感じです。
次男も、荒れていた時の兄の真似なのか、親が自分に同じ事をするのか試しているのか、最近反発、暴言が酷く私が参っています。
反抗的な子供たちへの対応方法が本当に分かりません。
3年生の夏休み前から、私が病むほどの反抗が続いています。
3年生の6月頃、一度家のお金を3000ほど内緒で持ち出し、内緒で大量に文房具を買っていました。
先生に子供への接し方、どこまで放任してよいのか。
次男はまだ小さいけれど、どの程度関与したら良いのか等、相談したく、連絡させていただきました。
長男はとにかく指示を嫌います。
「もー寝よー」
ですら嫌がります。
早い段階で子供達を救いたいです。
私自身も
・スクールカウンセラー
・児童相談所
・児童精神科
・発達障害研究所
・学校
・フリースクール
・色々な講習会
その他諸々で色々な話しを聞きました。
結局は、実際に不登校児を立ち直らせたママの話以外、何も役に立ちませんでした。
今はもう、どう対応したら良いのか分かりません。
突然のご連絡で申し訳ありません。
相談できるお日にちがありましたら、宜しくお願いします。
・・・
以上が、私が7月31日に姉から教えたもらった先生に送った相談の内容です。
21時21分にこの長文を先生に送り、9分後の21時30分、先生から、
「お力になりたいと思います」
と返信をいただきました。
214 ある先生との出会い
214 ある先生との出会い
2022年7月31日
長男の行き渋りが始まった当初から、私は毎日のように、長男の様子を姉2人に相談していました。
私がどこの相談所へ行っても解決策や対応方法を示してもらえず、県内で一番有名な児童精神科に行っても何も解決しない、と途方に暮れている事を姉たちは知っていました。
私はひたすら、克服ママの言う、
【過保護に、好きにさせる】
を実行していました。
長男は少しずつ笑顔が増えているように見える日もありましたが、やり方が合っている自信がありませんでした。
・・・
そんなある日、下の姉が、
「不登校とか、特別支援とかに詳しそうな、なんか面白い、凄い先生見つけたかも!」
と私に連絡をくれました。
姉がその先生に簡単に長男の話をすると、先生からは、
「お母さんが、子育てに疲れ果てたタイミングで、私のところにご案内して下さい」
「お母さんが、疲れ果ててから、にして下さいね」
「元気な内は、私の話なんか、誰も聞きません」
「あちこちに行って、ようやく、何となく親たち自身も、この辺りが落とし所だな、と納得ポイントができるんですよ」
「くたびれて、藁をもすがる状況であれば、いつでも力をお貸しします」
「私は、これまで見聞きされて来られたことを全て否定しますので、そういう事に、耐えられない親御さんが多いです」
「今は、もう、これで取り敢えず納得してるから、要らない知恵は入れないで!って拒絶反応が起きます」
「助けてあげたいのは山々なんですけど、本当に、へとへとに疲れ果ててからお越しください」
「思いっきり、悪くなってからお越しください」
と姉に連絡がきたそうです。
私は、姉に、
「えーーーーー」
「うちって、もう思いっきり悪くなってるのかなぁ?」
「まだなのかなぁ・・・」
「この先生に相談していいレベルなのかなぁ?」
「でも、相談したい!」
「連絡しちゃおうかな!」
と私が言うと、姉は別件でだいぶ厳しく指導されたらしく、そのラインを見せてくれました。姉が、
「先生はっきり言うから、色々言われるの覚悟していかないとダメだよ」
「ズバズバ言われるからね!」
「でも、愛があるよ!」
「愛があるのは確か!」
と言っていました。私は、
「大丈夫、何言われても平気」
「全否定されるの覚悟で相談してみる!」
「解決策教えてくれるなら、それでよし!」
姉が指導された時のラインを読ませてもらっていた私は、その先生の指導内容に【びびびっ】とくるものがあり、
「この先生、今まで相談した誰よりも的確な気がする」
「よく分からないけど!」
「うちの相談に乗ってくれるか分からないけど、連絡してみる!」
「長々といきなり詳細いれていいのかな?」
「相談があります、だけ連絡すればいいのかな?」
そんな事を悩んでいました。
私は気になった事をやらずにはいられない性格です。
結局、私は姉とのラインの直後、今までの経緯を細かく説明する文章を作り、全く迷わずに、相談希望である事をその先生にラインしました。
213 私が疲れ果てていく
213 私が疲れ果てていく
2022年7月27日
この日も長男は学校へ行きました。
担任の先生とオセロをして遊んだと言っていました。
担任の先生から沢山褒められたのか、帰宅すると長男は、
「先生が沢山褒めてくれた」
と言い、喜んでいました。
・・・
夜になり、私が下を寝かしつけ、一緒に寝落ちしていると、長男が私を起こしに来ました。
長男は、寝ている私に、
「今から勉強する」
と言いました。
毎日夜中まで起きていて、疲れていた私は、長男に対し不機嫌に、
「今何時?こっちの事も考えてよ」
と言ってしまい、結局長男はその日、学習できませんでした。
・・・
2022年7月28日
この日の夜、長男はとても酷く私に反発してきました。
何がきっかけだったのか、内容は覚えていません。
とにかく反発が酷かったのだと思います。
捲し立てて狂ったように私に反発してきたような記憶があります。
毎日毎日ずっと我慢をして、子供に優しく接していても相手からの要求はエスカレートする。
子供の状態は良くならない。
このままずっと子供と居たら頭がおかしくなる、と思った私は、その日、何かの糸がプツンと切れたように泣き叫び、主人に電話をし、帰ってきてもらいました。
主人は家には上がらず、私を車に乗せ、2時間ほど私の話をひたすら聞き続けました。
私が一通り、1人で3人に対応するのはもう限界である事を話すと、主人は、私の事を責めたりはせず、
「頑張っていると思うよ」
「子供達の人生もあるけど、お母さんの人生もあるからね」
「無理なら逃げたらいいと思う」
「自分を責める必要はないよ」
と言いました。
・・・
ご飯もプールも主人が一緒だと長男も次男も私に言うほどのわがままは言いません。
きっと主人はやり方が上手いんだ。
私が子供の扱いが下手なんだ。
そんな事を思い、どんどん自信がなくなっていきました。
・・・
私は常に、
長男に何か言われないかな?
言われないためにはどう行動したらいいかな?
これをしたら様子がおかしくならないかな?
寝てないな、大丈夫かな?
人が多いな、大丈夫かな?
無意識のうちに、そんなふうに心配ばかりして長男に接していたのかもしれません。
212 2022年、長男が4年生の夏休み
212 2022年、長男が4年生の夏休み
夏休みに長男が誰もいない校舎へ行くと言いました。
夏休み前の最後の家庭訪問の時に、担任の先生と約束をしたようでした。
次男、娘も夏休みで家にいるため、全員連れていく事になりました。
・・・
長男は夏休み期間中
7月26日
7月27日
8月3日
8月4日
8月18日
8月31日
の計6回、誰もいない校舎へ、1時間ほど行く事ができました。
家庭学習や担任の先生との関わりの中で、長男は夏休み日誌を全て終わらせることができました。
私には、長男が前向きに学習に取り組んでいるように見えました。
不安定な日があるものの、学校の敷地内に入ることが出来たことを嬉しそうにしていました。
7月28日
8月19日
8月30日
は先生と約束していましたが、直前になり、
「今日は行きたくない・・・」
と言い、行く事をやめました。
・・・
まず、7月26日
長男に、
「今日学校行く日だよー、どうしたいー」
と言うと、うろうろと落ち着かない雰囲気を醸し出しながらも、下を向いたまま、
「うん、行く」
と言いました。
出発時刻になっても、長男はなかなか支度をせず、ウロウロと落ち着かない様子でした。
私は内心、
「この子、行けるのかな」
「どうするのかな」
とドキドキしていました。
しばらくすると長男は車に乗り込みました。
学校へ着くまでの間、長男は下を向いてずっとゲーム画面を見ていました。
・・・
学校に着くと、先生が入り口で待っていてくれました。
長男はすぐに車から降りる事は出来ませんでしたが、自らダッシュボードにゲームをしまい、伸び切った前髪とマスクで顔を隠すかのように下を向き、先生の方へ向かいました。
私の方を何度も振り返り、
「お母さんも来て」
と言うので、妹を連れて校舎の中へ入りました。
次男は学校に付いて行くことを嫌がっていた為、
「行きたくない!車で待ってる!」
と怒っており、真夏の車内で待つことは不可能なため、
「車から降りて、日陰で待っていてね」
と言い、先生、長男、私、娘で教室に向かいました。
1時間ほどの学習を終え家に帰ると長男は安定しているように見えました。私が、
「明日も先生と約束してるんだっけ?」
と聞くと、
「うん・・・明日も行く」
と答えました。
担任の先生からは、
「今日は、まず教室に慣れる事から始めました」
「後半少し学習をしました」
「教えた部分の学習はすんなりと理解しています」
「理解力があるので復学しても学習面は取り戻せると思います」
と言われました。
211 2022年7月末、次男
211 2022年7月末、次男
次男は、夏休みの間、特に様子がおかしかったです。
お店にかき氷を食べに行っても10分ほど周りをキョロキョロと怯えるような目で見ていて、かき氷に手を付ける事もしませんでした。
溶けてきた頃に、私が、
「溶けてるよ」
「食べないの?」
と聞くと、体を小さくし、周りから見られない様にと隠れてかき氷を食べ始めました。
顔は完全に無表情です。
子供らしい無邪気さはゼロです。
その姿は、明らかに不自然で、この子に一体何が起こっているの?
と、とても不安な気持ちになりました。
・・・
次男の様子が心配になり、療育を受けさせた方が良いのかと、行政の相談所に電話をすると、
「次男さんの様子を聞いていると、他者と関わる事にストレスを感じているようですね」
「療育に通うこと自体がストレスになりそうな子ではありませんか?」
「家庭で今まで通りに過ごすことをお勧めします」
と言われました。
・・・
次男の、周りの人を拒否する態度はどんどんエスカレートしており、
姉が遊びに来て作ってくれた唐揚げにも手をつけませんでした。
「お腹が空いた」
と言うので作ってくれたのに、一口も食べません。
口元まで運び、
「これじゃない」
と言い、号泣し癇癪を起こしました。
その後、食卓に並ぶ食事に一切手を付けませんでした。
姉に対しても失礼だと思い、悲しい気持ちになりました。
・・・
最近は食事に対して拒否する事が多く、ほぼ食事を口にする事が出来ませんでした。
何が原因なのか、私には分かりません。
人が作った物は食べれず、買ってきたものなら喜んで食べる。
そんな感じでした。
以前は私が作った料理なら食べていましたが、最近は私の作った食事も拒否します。
作ったものに文句を言われ、食べない。
その文句の言い方も、
「嫌がらせかよ!」
「こんなもん食べれるか!」
「おい!」
「お前!」
「ふざけんな!」
「くそが!」
と癇癪を起こし号泣する。
作った物は食べないくせに、
「お腹が空いた!」
「何かないのか!」
と言い続ける。
毎食そんなやりとりがあるため、私は慣れてはいましたが、正直毎回、
【いい加減にしろよ!むかつくな!】
と思っており、へとへとでした。
・・・
こんなふうに周りに失礼な事をし続けている次男を見ていると、
私を試しているのだろうか?
わがまま放題言う事が当たり前と思ってしまったらどうしよう?
この子は何がこんなに気に入らないのだろう?
と不思議で仕方ありませんでした。
ただ、長男がいる時は次男はそんなわがままを言いませんでした。
・・・
とにかく、2022年の夏の次男の様子は今振り返っても異常な程におかしかったと思います。
210 長男がいない時の次男の様子
210 長男がいない時の次男の様子
次男は長男を省く両親、次男、娘で外出をすると、とても生き生きとしていました。
・・・
その日は家族でプールへ行く事になりました。
長男を誘いましたが、
「行かない」
と言うので、4人で出かけました。
長男のいないプールでは、次男はとても明るく笑っており、泳ぐことにも前向きで、一生懸命泳ぎの練習をしていました。
・・・
別の日、長男も一緒にプールに行くと、次男はチャレンジする事は一切やめ、ほとんど笑わずプールで詰まらなそうに過ごしていました。
「今日は泳がないの?」
と私が言うと、次男は、
「長男に何かを言われることが嫌」
「何か言われるくらいなら、何もしたくない」
そう言いました。
・・・
次男が何かをして、
「できた!」
と、喜んでいると、
「そんな事できて当然!」
「そんな事で喜んでいるのかよ!」
「誰でもできるわ!」
などと、喜ぶ事を馬鹿にされていました。
そんな事が続いた結果、次男は、長男がいる時には、何かに挑戦するという事を一切しなくなりました。
長男を留守番させて家族で出かける時は、私たち夫婦も、次男も娘もリラックスして過ごす事ができました。
209 不安定な時の長男の様子
209 不安定な時の長男の様子
2022年7月末
この頃、長男は情緒が安定している日、不安定な日で別人の様に様子が変わりました。
大変な子育てをする中、私は子供を【かわいい】と思う余裕がありませんでした。
姉たちにその事を話すと、
「不登校への対応、次男の支援級の事、子供が少しでも良くなるようにと一生懸命やっているのだから、可愛がっているよ!」
と言われました。
周りにそう言われても、自分が出来ていない事ばかりに目が行き、可愛い、可愛がっていると思う事ができせんでした。
【子供たちが可愛くて頑張っている】というよりも【このままでは困るから頑張っている】そんな感じでした。
・・・
【合う薬が見つかれば、本人も楽になり、穏やかになる】
そんな言葉を聞くと、長男に薬を飲ませるべきなのではないか?
と思う事もありました。
・・・
長男の情緒が不安定な時は、私が話せば、
「うるさい!黙れ!」
と言い、反応をしなければ、
「無視するな!」
「酷いよね!」
と食って掛かってくる。
もー、何したって文句言われるんじゃん!
たまに会いに来る担任の先生との学習約束を、私は管理していませんでした。
先生と約束した1日1ページの漢字を学習する事が嫌になると、
「勝手に約束しやがって」
と私に言います。私が、
「お母さん知らないし」
「自分が先生と約束したんじゃないの?」
と言うと、
「漢字をやるなんて言ってない」
と私に文句を言ってくる。
・・・
長男が次男の悪口を言い、注意をすると、
「うるせー毒親」
「性格悪いな!くそばばぁ!」
と言われ、売り言葉に買い言葉で、
「性格悪い親な事はお母さんが1番分かってるわ!」
「だからお前が生まれたんだ!」
と言ってしまい、言ってしまった自分に撃沈する。
「・・・」
「あーあ・・・」
「私、全然我慢できないな・・・」
「変われないな・・・」
「もう、無理」
関わっている相手が9歳児とは思えず、同じ土俵に上がり喧嘩をしてしまう。
【怪物みたいな子】を育てている、そう思ってしまう時があるのです。
・・・
あの子1人のせいで他の4人の家族が不健康になる。
もう長男に施設に入ってほしい。
長男を省いた4人で平和に暮らしたい。
楽になりたい。
そんな事を考えてしまう日がありました。
208 主人からの依頼
208 主人からの依頼
2022年7月23日
朝、次男を優しく起こしても暴言を吐かれる。
長男には、
「寝よー」
と優しく話しかけても、
「指図すんな」
「指図されるから寝たくなくなるんだ」
と言われる。
「皆んな寝よっー」
と明るく言うだけで、全く思いやりのない返事が返ってくる。
そんな毎日はもう、うんざりでした。
疲れ切った気持ちは顔に出て、きっと態度に出て、それを子供たちが敏感に感じ取り、負のスパイラルに陥っていたのだと思います。
・・・
主人の実家に帰ってから、主人が子供たちの状況に口出しする様になりました。
今まで子育てに何も口を挟まなかった主人が、長男の事を、
「昼夜逆転も治らない」
「本人は治す気もない」
「スマホ依存もある」
「このままじゃまずい」
「このまま好きにさせていてはいけない」
「もう、親はお手上げだから、入院させようか」
「次男への暴言が酷すぎる」
「回復が遅すぎる」
「とにかく外に出さないといけない」
「このまま好きにさせていたら、家庭内では許されても、社会に出た時に本人が困る」
「だめな事はだめ、と厳しくするべき」
そんな事を急に言い出しました。
私に対しては、
「どんなに手抜きでもよいから、とにかく明るく笑顔でいてほしい」
そう言われました。
【お母さんが元気なら家族は明るくなる】そんな呪縛のような事の書かれている参考資料を、何度も読んでいました。
笑顔でいてという主人の言葉は、きっと義理のお母さんから言われた言葉です。
子供たちがこうなったのは【私のせいだ】という意味なのかな、と私は感じました。
・・・
主人が実家に帰った際、余りに酷い状況の我が家の子供たちを見て、義理のお母さんに、何か言われたのではないかと思います。
義理の母は、息子たちを見て、びっくりしており、
「昼夜逆転は直さないと」
「発達障害だったとしても、情緒があまりにも不安定すぎないか」
と主人に言ったそうです。
・・・
私たち夫婦は長い時間をかけて、徐々に今の状況に慣れていった為、感覚が麻痺していました。
冷静に考えれば、9歳の子供に、普通の声掛けをする事ができない。
「ご飯食べよー」
「寝るよー」
そんな声掛けにすら、
「指図するな」
「俺が好きな様に動く」
そんなふうに返してくる。
やっぱり、長男は異常なんだ。
あの児童精神科が言っていた 、
「お兄ちゃん、客観的に見たら明らかに、異常ですよ」
それが正解なのかもしれない。
言われた時は、
「許せない!」
「いい子なのに!」
そんな気持ちになったのに、今の長男の態度を見ていると、医者から見たら、私が理解力が乏しく、物分かりの悪い親なのではないか?
そんな気持ちになりました。
・・・
主人の実家に行った際、娘は主人にべったりだったそうです。
お出かけに長男を誘うと、
「妹が行くなら行かない」
と言う。
主人と次男がハンバーグを食べに行く約束をしていると、長男は、
「ハンバーグは食べたくない、焼肉に行きたい、ハンバーグなら行かない」
そんなふうに、主人を困らせた、と言っていました。
次男は次男で、
「何で全部長男の言う事を聞くの?」
「僕は?」
「何で、いつも僕の意見は聞いてくれないの?」
と主人に訴えかけたそうです。
長男が入院を受け入れるはずがありませんでした。
両親も躾けるべきか、厳しくするべきか、今までのやり方で何も言わず長男のペースで生活させるべきなのか、もう分かりませんでした。
どーすりゃいいの?
まさに八方塞がりでした。
私はもう疲れており、笑顔でいられるわけない!
生活リズムをまず整えよう、昼夜逆転を直させるなんて、できるわけない!
そんな事言うなら、やってみてよ。
この子達と24時間、エンドレスに過ごしてみてよ!
やれるならやってよ!
そんな気分でした。
207 切り替えの難しい次男
207 切り替えの難しい次男
2022年7月
反抗的な態度な多い次男でしたが、落ち着くと寝室で寝る前に学習をしたがりました。
学校の宿題は提出しない日もありましたが、担任の先生に、
「とにかく、次男の心が安定する事を優先したいので、宿題が提出できなくても強い指導はしないで下さい」
とお願いしていました。
私は次男に宿題をやっていない事は指摘せず、次男のやりたがる学習を一緒にしていました。
次男は寝る前に動画止めてから、気持ちの整理がつくまで地団駄を踏み、暴言を吐きます。
塾の先生からいただいた助言を守り、反抗的な態度は指摘せず、躾けは諦め、無反応で対応する事を続けていました。
【目に見えて変わった!】
という事はありませんが、少しずつ、反抗が収まっているのかな、と感じる日もありました。
・・・
その時期次男は九九や漢字に興味がありました。
できる事を認め、楽しく学習を続けていると次男がご機嫌で眠りにつく日が増えていきました。
・・・
発達凸凹塾の先生には、
次男さんは頑張りたい気持ちのある子なので、切り替えの時にちょっとサポートすれば大丈夫です。
何にでも全力なので切り替えるのが苦手なんですよね。
大切な個性だなぁと思います。
と指導記録をもらいました。
・・・
私は何とか平和に動画を止め、次男を寝室に連れて行きたい!と願っていました。
次男が動画よりも、私との寝室での学習が楽しい!と思ってくれるよう、次男の好きなマインクラフトの中の漢字をメモして学習したり、九九表を作ったりしていました。
206 次男の支援級への転籍の相談
206 次男の支援級への転籍の相談
2022年7月14日
次男の支援級への転籍の相談をするために学校へ行きました。
次男の在籍する1年1組を通り、15メートルほど廊下を進むと支援クラスがあります。
支援クラスを見学するために、授業中で静まり返った廊下を私は歩いていました。
前方から黄色帽子を目深く被り、肩を顎のあたりまで上げて体を小さくしながら歩いている次男とすれ違いました。
あ!次男だ!立ち歩きしてる!と思い、私は、
「よー!」
と手を挙げて、小さく声をかけました。
次男は私をちらっと見て、少しハニカミ、どこかへ歩いて行きました。
支援員さんは付いておらず、1人でふらふらしていました。
・・・
支援クラスを見学後、クラスを受け持っている先生方と面談をしました。
私は支援クラスの先生に次男の情緒を理解してもらうため、なぜ次男が学校に恐怖心があるのか、今までの兄との関係性などの話をしました。
支援クラスに転籍する事に関して、担任の先生は、
「授業中、迷惑行為などは一切ありません」
「立ち歩きで授業を聞いていない事で、今後の学習が心配です」
「ゲームが好きならタブレット学習の方が楽しくできるので、支援クラスでタブレット学習をした方が次男が伸びるのではないか」
「集団が苦手なのであれば、人数の少ない支援クラスの方が心地良いのではないか」
「あくまでも本人の希望を優先させましょう」
と話していました。
私も担任の先生と同じ意見でした。
・・・
その時期まで、次男はクラスの誰とも話をしておらず、誰とも関わらず、立ち歩きをし、脱走をし、家ではデジタル漬けでした。
発達凸凹塾でのタブレット学習には、とても前向きに取り組んでいました。
そんな姿を見て、タブレット学習の方が次男は楽しいのだろうな、と私は感じていました。
・・・
支援クラスは、
「その子の個性に合わせて学習させる」
「皆に合わせる事も少ない」
と言っていました。
支援クラスに移っても1年1組の授業に半分くらいは参加する。
支援クラスが不必要になり、通常クラスに戻りたければいつでも戻れる。
そんな説明を受けました。
・・・
問題は本人の気持ちでした。
何度か次男に、
「自由に勉強できるよ」
「タブレット学習だから楽しいんじゃない?」
と、支援クラスを進めましたが、次男は必ず、
「絶対に嫌だ」
「どうして、僕は今のクラスにいちゃダメなの?」
「どうして、僕だけなの?」
「他の子は行かされないんだよね」
「何でなの?」
「絶対に行きたくない」
と泣き出しました。私は、
「次男が今のクラスがいいなら、今のクラスのままでいいんだよ」
と話を切り上げるようにしていました。
私は次男は慣れない環境が苦手なので、行った事のない支援クラスへ行く事が不安なのかな?と思っていました。
きっと慣れれば、支援クラスの方が快適になるのではないか?
何度か体験に行けば、支援クラスを希望するのではないか?
そんなふうに思っていました。
・・・
学校側は、
「夏休み明けから、1日1時間ずつ支援クラスを体験させてみます」
と言い、その日の話合いは終わりました。
205 長男の事
205 長男の事
2022年7月
長男は、不登校前、好奇心の強い子だったように思います。
不登校になってからの長男は、嫌な事には手をつけない。
分からないかもしれない事にも手をつけない。
そんなふうに、全てから逃げており、私はこの子はこの先どう生きていくのだろう?
どんな人生を送るのだろう?
そう不安に感じることがありました。
・・・
しばらくの間、前向きに先生に提出していた1日2枚のプリントも、最近は提出していませんでした。
学習の際、下の子のお世話もあり、私が長男の横にべったり付き添いきれない事も学習に気が向かない原因の1つだったのではないか、と思います。
・・・
「動画を見ないで寝るんだ!」
と頑張っていた時期もありましたが、10日ほどでギブアップし今は私が夜中3時ごろに目を覚ますと、横で寝ている長男の布団の枕元からスマホのライトが漏れていて、
「あー、まだ見てるんだな」
と毎日思っていました。
・・・
学習に関して、私が何かを教えようと口出しすると、
「誰にも、何にも教えてもらいたくない!」
と嫌がり、全て自分で回答したがる傾向がありました。
主人と学習するとスムーズな事もありましたが、基本的には主人は帰りが遅く、私と学習するため、やる気が出ないようでした。
・・・
この時期、私が娘を、
「かわいい、かわいい」
という事を長男はとても嫌がりました。
自分以外の弟妹が褒められることに過剰に反応するのです。
長男が弟妹の悪口を言い出すと、私は長男が目の前にいても、長男の言葉には全く反応せず、聞こえていないふりをし続けました。
視界に入れず、無視していたのです。
長男の訴えかけてくる、次男と娘の悪口をどうしても受け入れる事ができませんでした。
どうしても優しく対応ができず、そんな自分に腹が立つ、そんな日々でした。
口をひらけばマイナスの文句ばかり言う長男に不快感を感じ、
「分かったから、もう、黙っていてよ」
と言ってしまう事もありました。それでも長男はムキになって、
「ねー。お母さんもそう思うよね?」
「思わないの?」
「え、無視?」
としつこく聞いてきます。
同じ空間に次男も娘もいます。
下の子達の前で、長男の言う、次男と娘に対する悪口に共感する事はできませんでした。私は、
「長男はそう思うんだね、お母さんは思わない」
そう答えるのが精いっぱいでした。
・・・
この子は、私に何を求めているのだろう・・・
私がどんな反応をしたらこの子の心は満たされるのだろう・・・
周りを否定し、非難し、自分を正当化する。
この子はなぜそんな事ばかりするのだろう・・・
204 主人の実家での次男の様子
204 主人の実家での次男の様子
2022年7月8日
夏休み前になると、次男の様子がおかしい日が多かったです。
今までは、私の作ったもの以外食べない、などがありましたがこの日は、私が作ったものですら嫌がりました。
「お母さんが触ったから食べれない」
「お腹空いた」
と言います。私が、
「え・・・」
「何も触らないでご飯作る事なんて出来ないよ」
と言っても、
「ねー、お腹空いた」
と言い、私が、
「今作るね」
と言うと、
「触らないでよ!食べれない!」
と言う。
「・・・」
どうすりゃいいの?
そんなやり取りを何度もした覚えがあります。
次男はお腹が空いている。
でも私が作ったものは食べられない。
他の誰が作ったものも食べれられませんでした。
自分で作ることもしません。
毎日ではありませんが、特にとても暑い日などはしんどそうにしていて、訳の分からない事を言う日が多かったです。
・・・
そんな状態の中、私を省いた主人、長男、次男、娘の4人で主人の実家へ帰ることになりました。
主人の実家はとても遠く、新幹線で3時間ほどかかります。
確か、2泊3日か、3泊4日ほどの滞在でした。
次男は滞在中、リビングに入れず、リビング横の小さな部屋に置いてあるソファの後ろに隠れ、ずっとゲームをしていたようです。
次男は、主人の実家の祖父母とは話さず、笑いもせず、食事にも手を付けなかったと聞きました。
お腹が空き過ぎるとコンビニへ行きたがり、主人が連れて行ったようでした。
外食先では食べたそうですが、基本的にはずっとゲームをし、交流をしなかったようでした。
私は出発前に、義理の母に次男が偏食が酷く食事が大変な事、情緒が不安定であることを伝えていました。
滞在を終え、子供たちが家に帰ってくると、義理の母から、
「思っていた以上に大変そうね」
「日々の苦労を痛感しました」
「大丈夫ですか?」
と、私を気遣うメッセージが届きました。
長男もきっと、昼夜逆転だったはず、次男はあんな感じだし。
そりゃそう思うよね・・・
義理の母は長男の不登校の事を知っていますが、主人には長男よりも次男が凄く心配、と言っていたそうです。
長男の昼夜逆転に関しては、起こして規則正しく生活させた方が良いのでは?
と、助言してくれたようでした。
私は子供たちが不在のその数日間、一歩も外へ出ず、誰とも話さず、食事もとらず、お風呂にも入らず、ソファの上から全く動かずに過ごしました。
動かず、と言うよりは、動くことが出来ませんでした。
その時、
「あれ、私は日々の生活に疲れているのかな?」
と初めて感じました。
203 暴言は不安からくる攻撃なのか?
203 暴言は不安からくる攻撃なのか?
長男は、次男が生まれてしばらくしてから、
【自分の意見を通したい!】
【自分が絶対に優先!】
という思いがとても強い子になりました。
次男、娘と比較しても【自分の意見が絶対】で自分が我慢し、次男、娘の意見を優先させてくれた記憶はありません。
多くの事の決定権を長男が持ち、長男が「嫌!」と言えば、次男、妹、両親でさえも長男に従う、それが我が家のルールになっていたような気がします。
主人がどんな気持ちだったのかは分かりません。
私は長男が面倒な事を言い出さないかと常に神経を使っていました。
次男と娘に対しては感じた事のないようなストレスを長男に対してのみ感じていたのです。
長男に対し、
この子は面倒だ
わずらわしい
育てにくい
と、どこかで感じていたと思います。
学校に行かず、毎日家にいる長男が、一方的に、ご機嫌にゲームの話をし続ける事がよくありました。
こちらの相槌も気にせず、ひたすら話をし続けます。
毎日毎日繰り返されるその時間を苦痛に感じ、
【同じ空間にいる事がしんどい】
そんなふうによく感じていました。
・・・
長男は実家へ行って祖父母以外の人に会う、ゲーム友達以外の友人に会うなどのイレギュラーな事がなければ、とても落ち着いていて穏やかで優しい事が多かったです。
それでも何かのきっかけでストレスを感じると暴言が始まります。
先日は何か探し物をしており、物がなくなったことを私のせいにして責め立ててきました。
「お前みたいに性格悪い女なんてクズだ」
「よく人にそんなに性格悪くなれるな」
「どれだけ自分勝手なんだ」
とにかくこちらが傷つくことをガンガン言われ続けました。
私は言い返さず、ずっと黙っていました。すると長男は、
「無視かよ、このクソババァが!」
と泣きじゃくりながら暴言を吐き続けるのです。それでも、私が何かを言えば、
「黙れ!うるせえ!このやろう!」
と暴れだすので、私はただただ黙っていました。
私はどう対応するのが正解なのか全く分かりませんでした。
相談して、唯一ためになったのは、不登校克服ママの【過保護にする】という対応方法です。
私はきっとうまくできておらず、長男の不安定が続くのだろうと感じていました。
・・・
長男の事を児童精神科で相談すると、
「不安の強い子が周りを攻撃しやすいです」
「自分自身を守る防衛本能です」
「発達障害の子は不安が強い子がほとんどです」
「その場合、子供の不安な場面に寄り添って大丈夫だ!という体験を重ねる訓練をします」
「こちらの病院でもやっています、療育を受けますか?」
と聞かれました。
長男は病院にも絶対に行かないので、療育を受けさせることは不可能でした。
202 次男の問題行動
202 次男の問題行動
2022年7月
次男は相変わらず学校では誰とも話さず、立ち歩きをし、授業に参加しませんでした。
「学校では一言も声を出していない」
と担任の先生から聞きました。
・・・
長男のゲーム友達がほぼ毎日家に遊びに来ており、次男は朝、
「今日はくる?」
と長男の友人が来ることを凄く楽しみにしているのに、学校から帰ってくると長男たちが遊んでいるゲームの中には入れてもらえません。
いつも長男の友人が来ている時は、部屋の片隅でお山座りをし、1人無表情で隠れるように動画を見ていました。私が、
「次男も遊びたいんじゃないの?」
と次男に聞いても、
「入れてくれない」
と小さな声で言い、諦めている様子でした。
私は毎日見るその光景をやるせない気持ちで見ていました。
この頃を振り返ると、私は、長男が不安定にならない様に、と長男の気持ちばかりを優先し、次男を我慢させてしまう事が多かったように思います。
表面的には次男を我慢させてしまうのですが、次男が可哀そうになり、長男に対して不快感を抱くことがありました。
きっとその感情は私の顔や態度に出ていて、長男は敏感に感じ取っていたと思います。
・・・
2022年7月
懇談会がありました。
次男の担任の先生が、
「次男さん、一日中黄色帽子を目深く被り、何度声をかけても帽子を取りません」
「ランドセルも机の上に置きっぱなしで、体を隠しているような感じです」
「給食の時間には、ランドセルをどかそうね、と声をかけ、ロッカーにランドセルをしまってもらっています」
と教えてくれました。私が、
「入学後ずっとですか?」
と尋ねると、6月中旬からだと教えてくれました。私は、
「周りや先生に迷惑がかかっていないのであれば、彼なりの理由があるかもしれないので、そのままにしておいて下さい」
「強い指導や、無理やりどかしたりはしないで下さい」
と先生にお願いしました。
その他にも、
「裸足になっていることがあります」
「授業中に教卓の下、まぁ僕の足元ですね、そこで寝っ転がっている事もあります」
「廊下ではよく寝っ転がっています」
と言われました。
・・・
家に帰り、【帽子被ったまま】【廊下に寝っ転がる】などをネットで調べました。
「帽子をかぶったまま、ランドセルで体を隠す」という行動は、
自閉スペクトラム症の子によく見られる症状。本人なりに、外界からの刺激を絶つ行為。と書いてあります。
裸足、寝っ転がりは、何かに体を密着させる事で安心感を得る事が出来るための行為。
本人にとっては抱擁されている感覚になるため落ち着く行為。
この場合は愛着障がい(親子間の愛着形成が十分ではない子)の場合もある。
教卓の下など、狭い空間に潜り込むのは安心感を得るための安全確認行為。
と書いてあります。
「・・・」
私、そんなに愛情薄いのか・・・?
とても手をかけ、可愛がっているつもりなのに・・・
子供を育てる自信がどんどん無くなっていきました。
帽子をかぶり続けているのも、机の上にランドセルを置きっぱなしなのも、教卓の下で寝っ転がっているのも、うちの子だけです。
私は学校中のどの親よりも、愛情をかけていないのだろうか?
そんな気持ちになってしまうのです。
この頃から、私は、次男は支援級の方が良いのではないかな?と思うようになっていきました。
201 実家での出来事
201 実家での出来事
2022年7月3日
親族の集まりで、車で1時間半かかる実家へ行きました。
実家では何家族かが集まり、沢山の人数で食事をしました。
・・・
夜の9時ごろ帰る事になりました。
食事中から長男はとても不安定な様子でした。
食事を終え自宅へ帰るために車に乗る際、長男の機嫌は最悪な状態だったと思います。
完全に目が吊り上がり、誰にも心を開かない、そんな雰囲気を醸し出していました。
いつもは帰り際に、祖父母に抱き着くのですが、祖父母を視界に入れる事さえしませんでした。
ただ助手席に座り、不機嫌な雰囲気を醸し出し、下を向いてゲーム画面のみを見ていました。
昔から長男は助手席にしか座りません。
絶対にです。
我が家では無言の了解で長男が助手席に座ります。
その日、娘が眠いのか、
「私の隣がいい」
と泣き出しました。
運転は私です。
娘は私の横じゃないと嫌だと半分叫ぶように泣いていました。
長男が助手席から動く気配はありません。
私は長男に、
「娘ちゃん、眠いから寝ちゃうまでは後ろでもいい?」
と聞くと、長男は、
「は?弟の隣に座れるわけないだろ」
と、あいつの隣なんかに座れるかよ!と言わんばかりに私を睨みつけてきます。
弟はそのやり取りを後部座席から見て、無表情で固まっています。
長男に何度お願いしても、返答が変わることはありませんでした。
娘はまだ小さく、長男が絶対に助手席に座る、という我が家のルールを分かっていなかったと思います。
娘に後ろで座るようにお願いしても、
「いやーーーいやーーー」
と泣くだけでした。
長男と娘に、どちらかが席を譲るようどれほどお願いしても一向に解決しないため、私は娘を運転席と助手席の間に座らせることにしました。
すると今度は娘が、
「きつい!きつい!お腹痛い」
ベルトの締め付けがきついと泣き出しました。
あーーーーー
もーーーーー
皆わがままばっかり!そんな気分で、
私は結局、
「もー、娘を抱っこしたまま運転する!」
と言いました。
するとルールを破ることが嫌いな長男が、
「だめ!」
「絶対だめ!」
「抱っこで運転は絶対だめ!」
と叫びだしました。
どーすりゃいいんだよ!
という状況で、私は長男の叫びを無視して出発しました。
親族が我が家のやり取りを見ながら、見送るのをずっと待っていた事もあり、一刻も早く出発したい気持ちでした。
長男は車の中で娘に対して暴言を吐き始めました。
「妹ばっかり可愛がりやがって」
「女だからか」
「小さいからか」
「そんなもん関係ねーだろ」
「妹、わがまますぎる!」
「何で言う事を聞くんだ!」
長男はわんわんと泣きながら暴言を吐き続けます。
娘に対しての暴言は久々でした。
・・・
普段大らかで何も言わない姉から、帰宅後に、
「長男君、夜ご飯の時から、明らかにおかしかったよね」
「全然笑わない」
「ずっと目が吊り上がっていたね」
「心ここにあらずな感じで・・・」
「なるべく話しかけるのやめておいたんだよね・・・」
「なんか、別人みたいな雰囲気だった」
「やっぱり、長男くんは普通の状態ではないね・・・」
「とにかく、あんたに言い返してくるね」
「出発後、車で大丈夫だった?」
と聞かれるほど、長男は周りの親族から見ても、目に見えて様子が普通ではありませんでした。
長男は安定すると必要以上に優しい言葉で周りに気を使い、私の食事などを褒め、不安定になると周りを激しく否定し攻撃的になりました。
そんな激しい浮き沈みを繰り返していました。
とても浮き沈みが激しく、シンプルに【普通の状態】があまりありませんでした。
【極端に良い】か【極端に悪い】かしかないのです。
・・・
私は、思いつく全ての相談所に相談しつくしていました。
ここは行かなくていいかな?と行かなかった相談所はありません。
それらの相談所からは、参考になるようなアドバイスをして貰えたことは一度もありませんでした。
どこに何を相談したら良いのか、もう分かりませんでした。
・・・
長男が通っている児童精神科の診察時間はたった10分で、現状報告をするだけでした。
「今はこんな状態です」と言う私に、医者が、
「以前よりはよい方向に向かっていますね」
と言って終わり。
そんな感じでした。
他の児童精神科も最短で診察してもらえるのが4か月待ちです。
学校や行政の相談所へ行っても、
「お母さん、大変ですね、でもやりようがないです」
と言われるだけでした。
私は一体誰に相談したら的確な対応方法を教えてもらえるのだろう。
どんな対応をしたら子供たちが良い方向へ向くのだろう。
もう、1年近く考え続けていましたが何も分からないままでした。
・・・
昔は朝から晩まで公園にいて、どんな友達とも仲良く遊んでいたのに・・・。
今は慣れない友人に会うと、2時間くらいで様子がおかしくなる。
帰宅後には高い頻度でパニックになる。
そんな事を繰り返していました。
・・・
そもそも特定のゲーム友達以外には会いたがらず、外では遊びたがりませんでした。
200 機嫌のよい日が増えているように見える
200 機嫌のよい日が増えているように見える
2022年7月前半
長男が朝6時に起き、機嫌がよく、娘と外で遊んでいました。
次男にも優しく、長男に優しくされている事が嬉しい次男は、
「学校へは行かない、長男と遊ぶ」
と言いだしました。
私が次男をなんとか促し集合場所へ向かわせようとした時に、長男が、テレビをつけてゲームを始めました。
次男が反応しました。
ようやく集合場所へ向かいかけていた足を止め、テレビ画面に釘付けになっています。
私はそれを見て、長男に、
「ちょっと今はやめて。学校に行こうとしている子がいるのに」
と言いました。長男はそれを聞いて、
「あ・・・」
と言い、テレビを消しました。
・・・
次男を送りながら、私は、
「あー、また余計な一言を言ってしまった」
「『学校に行こうとしている子がいるのに』は明らかに嫌味に聞こえる、言わなければよかったな・・・」
「帰ったら、長男機嫌悪いんだろうな」
「折角元気に朝起きてきたのに、また不機嫌になっちゃうな・・・」
と思いながら帰ると、長男は私に向かって、
「お母さん、さっきの言い方はちょっと酷くない?」
と冗談交じりに、怒らずに伝えてくれました。私が、
「そうだよね、嫌だったよね」
「長男、お母さんに嫌って伝えれるようになったね」
「前はあまり言わなかったよね」
と言うと、長男は、
「そうだね」
と言い、機嫌が良さそうでした。
そんな風に落ち着いており、何となく回復してきているな・・・
小さい頃から難しい子と思い込んで育ててきたけど、本当はとても優しい子なのだろうなぁ・・・
と思っていました。
・・・
長男が落ち着いていて、元気で明るいと、我が家の全員が元気になりました。
私も、次男も娘もです。
私と次男は長男の不機嫌時の攻撃対象なため、特に影響を受けました。
次男は長男の攻撃にあうと、黙り、無表情になり、その後私に当たる事が多かったです。
私は長男に、
「長男が元気でみんなに優しくしてくれると、家の中が明るくなる」
「ありがとうね」
と言っていました。長男は、
「僕は関係ないでしょ、でも、そうなのかな・・・僕って凄いね!」
と笑いながら返してきたり、
「いや、いや、僕は関係ないよ、お母さんのお陰だよ」
という事もありました。
・・・
そんな穏やかな日もありますが、日によって長男は、次男への否定的な発言、態度が酷い日がありました。
原因は分かりません。
ここ最近は落ち着いており、行き渋りの時のように次男を酷く否定する事はほとんどありませんでした。
・・・
2022年7月1日
この日はなぜか、長男は次男にとても酷く当たりました。
ギリギリ学校に行けている感じの次男の不安定さを心配していた私は、励ましのつもりで次男の頑張りを認める発言をよくしていました。
長男は基本的にはずっとリビングにいるので、私が次男を褒めている空間にはいつも長男がいました。私が次男に、
「足し算始まったんだね」
「楽しい?」
「頑張ってるね」
「今日も1日お疲れ様」
そんな普通の会話です。
それ以外にも、私が次男の担任の先生から聞いた頑張った事を次男に話すと、長男は敏感に反応し、
「こんなんで褒められるの?」
「クソバカでもできるし」
「こんなバカ褒める意味ない」
「無駄」
そんな事を次男に言い続けます。
とにかく言い方が酷いのです。
そんな長男の姿を見ると私の頭の中に児童精神科の先生の言葉がよぎるのです。
「お兄ちゃん、異常だよ、どう見たって異常、薬を飲ませなさい」
安定している時は、何でそんな事言うの!酷い!と思えるのに、酷く不安定になると、
「やっぱり、おかしいの?」
「この子は異常なの?」
「薬を飲ませるべきなの?」
と私の心は揺れてしまうのです。
・・・
幼少期からずっと長男は次男が褒められたり、認められたりすることが不快なようでした。
自分以上に次男が注目される事もとても嫌がりました。
この日長男は、次男に攻撃する以外、他の家族とはとても穏やかに関わっていました。
199 2022年7月、夏休み前の長男の様子
199 2022年7月、夏休み前の長男の様子
2022年7月7日
長男が次男の通う発達凸凹の子専門の塾に「行ってみたい」と言うので連れて行きました。
その塾は完全個別指導です。
繊細で人と関わる事が苦手な子が多いため、生徒が安心して塾に来れるよう、2階建ての民家風の建物の中には先生1人と生徒1人だけだと言っていました。
塾はとても人気でした。
体験はすぐにできるのですが、通いたくても席が空くまで3年待ちでした。
不登校枠は半年ほど待てば空く、との事でした。
次男は単発で空きが出た時に行っていました。
この日は長男の体験の日です。
新しい場所、知らない事をする事に強く抵抗する長男は、塾へ行く前そわそわし、とても緊張していました。
塾へ行ってからも、私の手を離さず、同じ室内にいるよう要求しました。
長男は先生と少し話すと、私と離れ1人で教室に残ることが出来ました。
緊張していましたが、次男のように部屋に入れないなどはなく、先生の穏やかで大らかな雰囲気で安心している様子でした。
帰宅すると長男は、
「あの先生、僕好き」
「凄いねっていっぱいいってくれた」
「通おうかな」
と言いました。
先生からの指導報告書には
・とても素直
・算数が好き
・工作や絵が好き(特に模写)
・社会・理科・英語が嫌い
・深く話をしていくと、教科と言うよりも書くことが嫌い
・言葉のチョイスが極端
・とにかく素直でエネルギーのある子
・パソコンに興味あり
と書いてありました。
・・・
5月末から週に1,2回のペースで何度も担任の先生が家庭訪問をして下さり、長男もそれを喜んでいるように見えました。
7月になり夏休みが近づくと、担任の先生が、
「夏休みは学校に足が向くことを目標にしましょう」
「僕以外の、教頭先生などにもさり気なく会えるといいなと思います」
「夏休みの頑張り目標を長男さん主体で決めましょう」
「その前の、7月13日に家庭訪問に行きます」
「長男さんからリクエストのあった、夏休み日誌も持っていきますね」
と話してくれました。
・・・
長男は穏やかに過ごしているものの、現状維持、という感じでした。
以前のように
「学校へ行きたい」
という事はなく、学校へ行く意欲は下がってきているのかな、という印象です。
・・・
2022年7月13日
先生が家庭訪問に来ました。
夏休みの宿題計画表を2人で作成したようでした。長男は、
「漢字ドリルを頑張りたい」
「夏休みはまず、週に1回は学校へ行けるように頑張りたい」
と言っていたそうです。
夏休み、7月26日に学校へ行く約束をしたようでした。
先生が帰宅すると長男は顔が晴れ、嬉しそうにしていました。
198 次男の行き渋りと児童精神科の事
198 次男の行き渋りと児童精神科の事
2022年6月末
次男の立ち歩きが日に日に酷くなっていました。
担任の先生が、次男に、
「掲示板の折り紙を20個作って」
と次男に仕事を与えてくれました。
席で何かする事がある時は、比較的座っているようでした。
・・・
2022年6月28日
この日の朝は、私が用意した朝ご飯は嫌だと言い、
「ラーメン」
と言うので、
「はいはい」
と言ってラーメンを出し、少し食べて、
「やっぱり牛丼」
と言うので、また、
「はいはい、喜んで」
と笑いながら牛丼を作り、牛丼も一口食べただけで、冷凍庫の中のアイスを食べて学校へ出発しました。
無気力で全然支度をしないため、通学団の集合時間には間に合いませんでした。
そんな次男の姿は、長男の行き渋り時の無理難題にそっくりでした。
私は、集合時間に間に合わせる事を頑張っても意味がないと、長男の行き渋りの時に学んでいたため、担任の先生に、
「次男のペースで登校させるので、遅刻する日があると思います」
とあらかじめ伝えており、間に合わせるためにイライラしないよう、対策していました。
・・・
行き渋りが激しいのは大体月曜日でした。
長男の行き渋りの時も、今の次男も、休み明けの月曜日に不安定な事が多かったように思います。
・・・
その週、私は再び次男の児童精神科に私だけで行きました。
覚えていませんが、発達テストを受けるのか、今の次男の状態はどんな状態なのか、そんな相談をしに行ったのだと思います。
私は次男の不安定さは長男の不登校の影響もあると考えていた為、児童精神科で簡単に長男の今までの話をしました。
たまに無理難題を言ったり、弟に暴言を吐くこともありますが、今はとても落ち着いており、とても良い方に向かっている、という話をしました。
私は決して長男に困っている、と言う話はしていません。
あくまでも、とても大変な時期を経て、とても良い方向に向かっている、という話でした。
それでも児童精神科の臨床心理士さんは私にこう言いました。
「お兄さん、異常だね、それこそ薬を飲ませなさい」
「お母さん、お母さんが話しているお兄さんの話、異常ですよ」
「明らかにおかしい子です」
「・・・」
私が、唖然として、
「でも、とても落ち着いていて、穏やかになってきています」
と言うと、
「今後もし、お兄さんが弟に暴言を吐いたら、家族全員で家から出て、お兄さんを1人だけ家に置き去りにして、しばらく家に帰るのはやめてください」
「暴言を吐いたら自分の周りの人は、みんな自分を見捨てていなくなっちゃうのだ、と思わせてください」
「悪い事をしたら、周り人はいなくなる、それは当然の事です」
「それを何度も何度も経験させ、反省させて下さい」
と言いました。私はその意見には到底納得がいかず、心理の先生に、
「そんな事をしたら、長男は悲しくて自信を無くしてしまうと思います」
と言うと、
「自信なんて、無くせばいい」
「ダメな事をしてるのだから、当然です」
と言われました。私は引き下がらず、
「色々な人に相談しているけれど、やはり突き放すことは良くないと思っています」
と言うと、心理の先生は、
「お母さん、色々な人に相談して、考えがタコ足状態だから混乱するのですよ」
「方向性が定まっていませんよね」
「誰の意見を聞くのか絞ったらどうですか?」
「うちのアドバイスが聞けないのであれば、自分が納得のいく相談所だけにしたらどうですか?」
「お兄さんが行っている児童精神科で統一した方が良くないですか?」
「どうして兄弟で2か所、別の病院にしたの?」
と言われ、私は悔しくてただ黙っていました。
2か所別の病院にしたのは、児童精神科は予約が取れないから、予約の取れる病院に通っている、それだけの理由でした。
物凄く不快な気持ちで家に帰ると、その日は長男がとても安定していて、
「お母さんお帰り」
と、とても明るい笑顔で私に笑いかけました。
目の前の長男を見て、やはり児童精神科の先生が言った、
「お兄ちゃんはどう考えたって異常ですよ」
と言う言葉にまた腹が立ち、私が自分の子をちゃんと信じていればいいのだ、そんな気持ちになりました。
197 長男が寝る前の動画を制限する
197 長男が寝る前の動画を制限する
2022年6月28日
この日も長男は23時30分頃から布団に入り
「動画は2つだけにする!」
と自分で決め、2つ見ると、その後3時頃まで何度も何度も寝返りを打ちながら、動画を見る事を我慢していました。
・・・
2022年6月29日
担任の先生が家庭訪問に来ました。長男が、
「僕は漢字は苦手だな」
と言うので、私が、
「1日1つ覚えたら1か月で30個も覚えられるよ」
と言うと、
「やってみようかな・・・」
と言っていました。
・・・
「僕は中二病だよね」
と言い、
「寂しくて、退屈なんだ」
と私に訴えました。
・・・
担任の先生はいつも私に、
「今の時代は学校に行く、行かないは重要ではないので、長男が行けていない自分を責めずに、できる事を頑張ってほしい」
と言っていました。
先生は長男の、できた事だけを認め、できていない事を指摘する事は一切しませんでした。
・・・
長男は自分の家にいて、自分のペースで家族や気の合う友人と過ごしている時はとても調子が良く、情緒が安定しており、穏やかな表情で前向きな発言をよくしました。
とても調子が良く明るい時でも、高速で1時間半ほどかかる私の実家に一緒に戻り、祖父母以外の人、例えば私の地元の友人の子供などと過ごすと、必ず夕方頃にパニックになり、支離滅裂な事を言い、泣き出しました。
そんな長男の姿を見ると、私はいつも、
「家ではあんなに元気なのに、少しでも非日常な行動をするとすぐに訳が分からない事を言い出すな・・・なかなか回復しないな・・・」
と心の中で思っていました。
・・・
2022年7月7日
浮き沈みの激しい長男が、また気持ちが下がっていました。
学習に対しての意欲も下がりました。
6月26日頃から、動画を見ずに寝る事を頑張っていましたが、それも長くは続きませんでした。
あまりにも浮き沈みの激しい長男を見て、この子はうつ病なのかな?と私は心配していました。
196 浮き沈みする長男の情緒
196 浮き沈みする長男の情緒
2022年6月末
長男は、調子が悪くなると次男に暴言を吐き続けました。
長男は昔から次男を異様に嫌いました。
次男はそんな長男にあまり言い返しませんでした。
長男は気分が落ち込んでいると、次男に、
「きもい」
「マジでそばで息するな」
「馬鹿すぎる」
「お前なんかいる意味がない」
「迷惑」
と言います。
私は長男が次男に攻撃を始めると
あー!もう!とにかく黙っていてよ!
次男にこれ以上ストレスを与えないでよ!
学校だけで疲れているのだから、家庭内でストレスを与えないで!
と心の中で思い、長男に、
「次男悲しいから、そんな事言わないで」
とお願いをすればするほど、長男の次男に対する暴言は激しくなりました。
私が次男に優しく接しているからか、長男は
「こんなやつに優しくするな」
「甘やかすな」
「だから馬鹿になるんだ」
と本人の前で言い続けました。
2人ともの母親である私は、毎日やりきれない気持ちで過ごしていました。
・・・
長男は、不安な事があると、誰かを攻撃して不安を怒りで出しているようでした。
矛先は私か次男です。
長男は浮き沈みが激しく、情緒が安定している日と不安定な日の差が激しくありました。
私が次男を褒めれば、長男の情緒は悪化し、次男に攻撃します。
次男は頑張って学校に行っているので私は不安定な次男を励ますために、
「お疲れ様」
と声を書けるようにしていました。
そんな言葉に長男はいちいち反応し、次男に攻撃しました。
少し情緒が安定しているように見えた長男でしたが、最近また、私が少しでも話を聞き逃すと、
「あ、無視か」
と言い、
「なんだった」
と私が聞くと、
「無視無視」
「もーいーです」
「話聞いてないなら、もーいーです」
と目に涙を溜めて攻撃してきました。
娘は女の子で、まだ3歳なのでずっと私に話しかけています。
娘を無視して長男だけに集中する事は、私には難しく、どうしても長男の言葉を聞き逃してしまうことがありました。
それでも、長男はそんな私を許しませんでした。
長男、次男、娘、全員の子供の心を私一人で同時に満たす事はとても難しく、私も心に余裕がなく、現状は良い方向へはなかなか向かいませんでした。
195 2022年6月次男の様子
2022年6月次男の様子
2022年6月
次男は寝る前に気持ちが落ち着くと、自分の好きな勉強をしたがりました。
次男は数字が好きで、足し算引き算、漢字なども勉強したがりました。
寝室で寝っ転がりながら一緒に勉強をする。
毎朝学校まで付いて行き、帰ってからも一日頑張ってきた事を認める。
ご飯も出した食事を食べなくても、文句も言わずほぼ毎日作り直しました。
そんな生活をしていても、次男の暴言、無気力、反抗的な態度に変化はありませんでした。
優しく対応していても一向に変わらない次男を見ていると、今の対応が正解なのか分からなくなりました。
わがままをエスカレートさせていないのか?
やはり、叱らなければいけないのではないか?
そんな疑問が浮かびました。
・・・
反抗、無気力は日に日に酷くなっていきました。
以前次男に対する困りごとは【ADHD】の多動症状か、異常な程に激しく動き回るくらいでした。
私に対して切れたり、暴言を吐いたりはしませんでした。
今はとにかく無表情でご飯も食べずゲーム、動画にしか興味を示しません。
それ以外の時は「暇暇」しか言いません。
何も言わなければいつまででも動画を見ています。
・・・
次男は次の日学校があるので、毎日「寝るよ」と声をかけなければなりません。
毎日、「寝るよ」と声をかけると、必ず暴言を吐かれました。
塾の先生に言われたように私は無反応で対応するように頑張っていました。
無反応で対応しても対応しきれないほどに暴れだす日もありました。
娘も寝かせなければならないため、「寝るよ」の言葉に一向に返事をしない次男を諦めて、
「お母さんもう寝るね」
と言うと、
「おい」
「お前」
「おい」
「聞いてるのか」
「答えろよ」
「このくそババア」
と言い追いかけてきます。
主人はそんな次男の姿を見て、
「長男の行き渋りの時とそっくりだね」
「参ったね、次男も行かなくなるのかね」
「学校に行く事ってそんなに難しいことだっけ」
と呟いていました。
・・・
ある日は、何度も何度も「寝るよ」と言っても全く無反応で無視され続け、私が、
「こんなに、動画止めれないならもう見せないよ」
と言うと、次男はゆっくり振り返り、据わった目で私を見て、
「お前が決めるな」
「くそが」
と小さい声で呟き、またゆっくりテレビ画面の方に顔を向けました。
その後、先に寝室に行って、娘を寝かしつけている私に向かってギャーギャーと泣きわめき、私を叩き続けました。
この時期は長男が次男に酷くあったっており、次男が学校と家庭のストレスを抱えているようでした。
194 電車に乗って遠出する
194 電車に乗って遠出する
2022年6月27日
我が家の子供たち3人と幼馴染の子、その弟、ママと7人で電車に乗り1時間以上かけて海へ行きました。
この日はとても神経を使う日でした。
・・・
まず次男。
この時期の次男はとにかく無表情、無気力でした。
次男に、
「みんなで電車に乗って海に行くけど、どうしたい?」
と聞くと、無表情で行きたくない雰囲気を醸し出しながら、
「行かなきゃいけないの?」
と言うので、私は、
「お父さんが家にいるから、待っている?」
と聞くと、次男は、
「じゃー1人で待てない」
と言いました。私が、
「だから、お父さんいるよ」
と言っても、次男は、
「だから、お母さんがいないなら待てない」
と足で地面を思いっきり蹴りながら怒り口調で言い、しぶしぶついてくる事になりました。
次男は出発し電車に乗り目的地に着くまでずっと私の横で、
「いつ帰るの?」
と聞き続けました。
この時期私は次男に怒ったりはしないようにしていました。
それでも、あまりにしつこく聞くので私もイライラし、
「だから、お父さんと待っていたらよかったよね」
「帰りたいなら何で来るの?」
「もー・・・」
と明らかに鬱陶しそうに次男に対応していました。
ひと時も私の横から離れず、他の子供たちとは一言も話さず無表情でつまらなそうにしています。
海に着いても次男の様子は変わりませんでした。
他の子供たちがキャーキャー言いながら海に入っていく中、海に近づかず、炎天下の砂浜でぼーっと立ち尽くしています。
私が、
「海、入らないの?」
と聞くと、
「いつ帰るの?」
「ねー、いつ帰るの?」
と返してくる。
はぁ・・・
ため息しかでませんでした。
その後も次男は1人だけ炎天下の砂浜で汗だくになりながら、ゲームをしていました。
次男はまだ7歳です。
一切笑わず、遊ばず、完全に子供らしさを失っていました。
最後少しだけ海に入りましたがほぼ笑わず、すぐに引き上げてきました。
その日は1日、私以外の誰とも話をしていないと思います。
・・・
そして長男。
遠出をし長男がどんな状態になるのか、とても不安でしたが、私が、
「電車に乗って幼馴染と海へ行く?」
と聞くと、長男は、
「うん、行ってみる」
と答えました。
駅に着くと、幼馴染の子が、乗りたかった電車に乗れなかったようでした。
その子は希望の電車に乗れなかったことが悲しくて元気がありませんでした。
ただでさえ些細な事でくじけやすい長男は、その幼馴染の態度に動揺し、あたふたしていました。 私が、
「長男に怒っているんじゃないよ、乗りたかった電車がもう出ちゃって悲しかっただけだよ」
と言うと、少し安心して、幼馴染に近づいていきました。
海では幼馴染と楽しそうに遊んでいるように見えました。
・・・
海のすぐそばに大型の商業施設がありました。
海で遊び、しばらくすると友人が、
「海の近くの商業施設で映画を見たい」
と言い出しました。
長男は基本的に自分の意見を主張せず、
「どちらでもいいよ」
と答えます。
とても暑い日でしたが、みんなで歩いて商業施設に行く事になりました。
私は、長い間引きこもり状態の長男の気力と体力がもつのか心配していました。
何の映画を見るのかなかなか決まらず、映画を見るのか、見ないのか二転三転すると、変更事が苦手な長男は、混乱し少し様子がおかしくなり始めました。
商業施設につき、意見がまとまらず、少し嫌な雰囲気で一旦幼馴染家族と別れ、別行動する事になりました。
友人家族と離れると長男は私に支離滅裂な事を言い始め、泣き出しました。
娘はベビーカーで寝ており、次男は『帰りたい』と横でずっと言っている。
私が、
「もう帰ろう」
と言っても長男はなぜか納得せず、怒って私に文句を言い、泣いていました。
次男はその横で、
「早く帰ろ、早く帰ろ」
と言っています。
・・・
しばらくし、再び幼馴染と合流し、その子が長男に、
「さっきはごめんね」
と謝ったようでした。
すると長男の顔は明るくなり、その後みんなで仲良く食事をし、電車に乗って無事帰路に着きました。
幼馴染家族の子供たちの、元気で明るい子供らしい振る舞い、笑顔、安定している雰囲気をみると、私はいつも、
何でうちの子は2人ともこんなに手がかかるのだろう・・・
なぜここまで子供らしさを失ってしまったのだろう・・・
と思ってしまうのでした。
193 次男の反発
193 次男の反発
2022年6月
発達に偏りのある子の通う塾の先生に暴言や癇癪が酷い事を相談すると、
「例えば、ゲームなど本人が楽しい事をしていた直後に、ストレスを感じるであろう宿題などをさせると切り替えが難しい子は癇癪を起しがちです」
「好きな事の直後に嫌な事をさせない様に気を付けてください」
「反抗的な態度になっても無反応で対応して下さい」
「とにかく反応しないで下さい」
「子供は相手が反応する事をし続けます」
「お母さんが叱ったり、反応すると問題行動を止めない場合が多いです」
「暴言などの問題行動に対して無反応で対応する事を3週間頑張ってください」
「3週間位で今よりは良くなっていくと思います」
「しんどいですが、頑張って下さい」
と言われました。
反応しないように頑張りましたが、
「お風呂だよ」
「ごはんだよ」
「そろそろ寝ようか」
と話しかけるだけで、見ている動画を止めなければいけない事に酷く反発し、こぶしをバンバン床に叩きつけながら、泣きわめいて暴言を吐きました。
そんな次男に対して、無反応での対応する事はとても苦痛でした。
注意しなくていいの?
注意しなくてエスカレートしないの?
何も言わなければ悪い事と認識しなくないの?
どんな子に育ってしまうの?
我が子の将来に対する不安と恐怖、それ以外にも人として不快感を与え続けられる事がとても憂鬱でした。
児童精神科で言われたように薬を飲ませたら、暴言が減り、立ち歩きも減り、次男自身も苦痛が減るのだろうか?
薬を拒否する私がおかしいのだろうか?
できる事が増える
自信がつく
暴言が減る
それは、本当だろうか?
暴言が減れば私も次男にイライラする事が減り関係性が良くなるのではないか?
色々な疑問が浮かびましたが投薬には踏み込めませんでした。
ただ、平和に暮らしたい、それだけでした。
・・・
反発の激しい次男は朝の支度の時間になると、死んだような顔で、
「あと何日で休み?」
「学校長すぎる」
と言うので、私は毎回、
「休めばいいよ」
と心から言うのですが、次男は休むことはしませんでした。
・・・
最近は以前よりも靴下、靴、服の素材などで激しく不快感を訴えました。
卵の殻を触っても匂いがすると言い異常に手を洗うなど、匂いにも敏感になっていました。
・・・
朝、不快そうに反発する姿は、長男が行き渋り時期の姿にとても似ており、私は、
「あー、この子ももうすぐ行かなくなるな」
「我が家は2人不登校でゲーム中毒になるんだ」
何がいけなかったのだろう・・・
そんな事ばかり考えていました。
・・・
発達障害の子を専門に見ている塾へ行くと、先生から、
本日、次男さんすごく頑張りました。
たくさん褒めてあげてください。
今日の様子を見ていて、少し安心しました。
もちろんちゃんとしたサポートが必要ではありますが、言葉でのやりとりや勉強の様子がばっちりでした。
本当によく頑張ってくれました。
お母さんにかまって欲しい要求が強くみられます。
と連絡をもらいました。
塾が終わると次男の顔は明らかにキラキラしており、私にも優しくなり、普段人に懐かない次男が帰り際には先生に抱きついていました。
かまってほしいか・・・
これ以上どうやって・・・
と言うのが本音でした。
192 次男の授業参観
192 次男の授業参観
2022年6月
次男の授業参観がありました。
立ち歩きの酷い次男が、授業中どんな行動をするのか分からないため、クラスの授業には参加せず、通級クラスで個別で授業を受けることになりました。
担任の先生も授業参観なので、次男に手を掛けられないと言い、私も何も知らない保護者達に立ち歩きをする次男を好奇の目で見られることが嫌でした。
・・・
土曜日が参観日だった為、この日は主人が見に行きました。
帰ってくると主人は、
「態度が悪すぎる」
「先生たちへの態度が失礼すぎる」
「酷い」
「態度が耐え難い」
と言っていました。
どうやら次男は通級の先生に失礼な態度をとったようでした。
私は行っていないのでどんな態度だったのか詳しく分かりませんが、主人は不快に感じたようでした。
担任の先生からは失礼な態度をとる、他者の邪魔をする、などの迷惑な行動は一切ないと聞いていたので少し不思議でした。
・・・
この時期次男はとにかく反抗的でした。
次男が自分で着替えた後、服が前後反対で、
「反対だよー」
と言うだけで、
「そんなもん意味あんのかよ」
「どうでもいいだろう!」
「うぜーな」
「うるせー」
「だまれ」
と言われます。
一言言うと何倍にもなって攻撃的に言葉を返してきます。
とにかく、普通の会話をする事が出来ませんでした。
次男はまだ、7歳です。
こんなにも反発するものなのだろうか・・・
・・・
対応に困って姉に相談をすると、
「実家に来ると優しいよ、変な言い方あまりしないよ」
「まぁ、返事は全然しないよね」
「反対言葉ばっかりいってるんじゃない?」
と言っていました。
・・・
インターネットで【7歳児 反抗的】と調べると【挑発性反抗障がい】と言う言葉が引っ掛かりました。
読んでいくと児童精神科で次男が診断されている【ADHD】の子供の5割が【挑発性反抗障がい】を併発する。と書いてありました。
あーぁ、この反抗も発達障害のせいなの?
神経を逆なでするような言葉ばかり使う次男に、どう対応したら普通の会話ができるのだろう?
私はどうしたらいいのだろう・・・
191 次男の発達検査
191 次男の発達検査
2022年6月
次男の発達検査がありました。
前回の診察の際に主治医の先生が、
「この子受けるかな?受けれない子ってなかなかいないけどどうかな・・・」
と私に言いました。
主治医の先生の言葉は次男を【物凄く酷い発達障害児】と言っているように感じました。
・・・
私は次男に発達検査の事を、
「次男が何が得意なのか分かる楽しい検査だよ」
と伝えていました。
「どうして僕だけ受けなきゃいけないの?」
と不満そうに聞くので、私は、
「みんな受けていると思うよ」
と嘘をつきました。
・・・
診察室に入り先生が、
「何歳ですか?」
と次男に質問すると、次男は、
「20歳」
と答えました。
他にも何か質問されていましたが、主治医の先生を不満そうに見て、全ての質問にまともに答えません。
椅子にも座らずチラチラ横眼で先生を見ながらウロウロと診察室内を歩き回っていました。
診察室から脱走はしませんでしたが、先生からの質問をほぼ無視し拒否しました。
次男は今まで、これほどまでに酷い拒否反応をする事はありませんでした。
主治医の先生が、
「発達障害の症状が酷くなってきていますね」
「脳の発達に伴い症状がひどくなる子、薄まる子がいます」
「息子さんは酷く出始めたのでしょうね」
「投薬しましょう」
「できる事が増えます」
「できる事が増えれば自信がつきますよ」
「びっくりするほどできる事が増えますよ」
と言いました。投薬に抵抗があった私が黙っていると、
「お母さんが薬をそれ程嫌がる理由は何ですか?」
と言われ、私が、
「漢方薬とかはどうですか?」
と聞くと、
「飲むと言っても少量ですよ、普通にADHDの子が飲むお薬の方が良いと思いますよ」
と言いました。
・・・
次男の様子を見ていた主治医の先生が、
「やはり、今日は発達検査無理ですね」
「彼、やらないでしょ」
「それに、やる気なさそうだから、いい結果も出ないんじゃない?」
と言われ、その日は発達検査を受けない事になりました。
・・・
その後、主治医の先生が、
「どうします?次の検査の予約します?」
と聞き私は予約をお願いしました。
私が、
「次男がどんな行動に出るのか分からないので、次回も受けられなかったらごめんなさい」
と謝ると、
「まぁ、こちらも何回も何回も続くようだと、ちょっとね・・・」
と言われ、
私は、
「そうですよね・・・」
と言いながらも、スムーズに受ける事が困難な子たちが来る病院じゃないの?と心の中で思いました。
・・・
この病院に来ると私は毎回とても嫌な気分になりました。
それでも児童精神科しか相談場所はないと思っていたので次回の予約をしました。
190 徐々に回復しているような長男の様子
190 徐々に回復しているような長男の様子
2022年6月14日
担任の先生がふらっと寄ってくれてオセロを2回したそうです。
その日は主人と楽しそうにマイクラの座標を学んでいました。
・・・
2022年6月21日
長男の機嫌が悪く、イライラして次男に当たっていました。
私が不機嫌になるのが先か、長男の不機嫌が先なのか分かりませんが、どちらかが調子が悪いと連動しがちでした。
22日に先生が家庭訪問をしてくれる予定なので、少し調子が悪い事を伝えると、
「無理をさせずに見守りましょう」
との事でした。
約束の22日には元気になっており、先生が家庭訪問に来て帰った後、
「あー、いい気分」
「楽しかったー」
「学校行きたいなー」
と言っていました。
・・・
いつも遊んでいるゲーム友達が、以前のようには遊びに来なくなりました。
唯一、家族以外で交流している担任の先生の家庭訪問を楽しみにしているようでした。
先生からは、
「関わりの中で、学びたい姿勢が強く見えます」
「教えた箇所は全て理解しています」
「心のエネルギーが満タンになるようサポートしていきましょう」
「長男さんは1対1の家庭教師のような学びが伸びますね」
と言われました。
・・・
2022年6月24日
長男自ら、
「料理をしたい」
と言い、ラーメンとオムライスを作ってくれました。
・・・
2022年6月25日
毎日動画を見て寝落ちしている長男が、
「僕、今日動画見ずに寝てみる!」
と言い眠りにつき、次の日の朝に、
「あー、動画見ずに寝たら、寝やすいし朝気分がいい!」
と言いながら起きてきました。
・・・
マイナスな発言が減り、私の目にはとても元気に回復しているようにみえました。
189 大型遊園地へ行く
189 大型遊園地へ行く
2022年6月13日
幼馴染と次男と遊園地へ行きました。
遊園地へ向かう途中長男はその友人に、
「僕の七夕の願い事は学校へ行く事なんだ」
と話していました。
友人は、
「行くなら今でしょ!僕がいるんだし!」
「担任の先生も凄くいいし!」
「同じ幼稚園の子沢山クラスにいるし!」
「行こ行こ!僕がいるから大丈夫!」
と励ましてくれていました。
長男は、
「絶対何か言われる、絶対言われるもん」
とばかり言い、途中から別の話題に切り替え、学校の話題には反応しなくなりました。
・・・
大型遊園地は家のすぐ近所にありました。
長男は同じ年代の子供たちがいても、以前のように恐れたり、隠れたりはしませんでした。
ジェットコースターに何度も何度も乗ったり、お弁当を食べたり楽しそうに過ごしているように見えました。
それでも一緒に行った友人より全然覇気がなく、元気がなく、ずっと下を向いているな、という印象でした。
友人は元気に、
「ここへ行きたい!」
「次はここ!」
と子供らしく目を輝かせはしゃいでいましたが、長男はそんな友人にただ付いて行くだけでした。
・・・
普段運動していないからか、いつもよりも早起きしてお出かけしたからか、夕方頃になると、顔つきが変わり、様子がおかしくなりました。私が、
「疲れた?帰ろうか?」
と言うと、今までとても楽しそうにしていたのに、
「こんな場所、何が楽しいの?」
と半泣きになりました。
丁度閉館時間に近づいていたので、帰宅する事にしました。
車に乗っても相変わらず長男は不機嫌そうでした。
友人の前ではめちゃくちゃな事を言わないように頑張っている様子でした。
友人を家まで送り届けると、長男は一気に支離滅裂な事を言い始めました。
家に着くと、泣きながら何かをわめいて、地団駄を踏んで私に文句を言い続けました。
その後、寝室に行き眠ってしまいました。
188 担任の先生との関わり(長男)
188 担任の先生との関わり
2022年6月6日
この時期長男は、何度も何度も、
「学校行きたい、行きたい」
と言っていました。
学校へ行きたい事よりも、【友人に何かを言われる事が嫌だ】という状況は変わりません。
・・・
発達障害児に詳しい塾の先生に、長男が学校へ行きたいとよく言う、と相談すると、
「長男の場合は特性として、その場求められている姿を全力で演じてしまう」
「必要以上に周りに気を使い、その場に適応しようと頑張ってしまいます」
「そして疲れ切ってしまう」
「僕が担任なら、週に1日しか学校に来させません」
「本人が学校に行くと決めた場合でも特性に合わせた対策をしてください」
と以下の対策を提案されました。
・ストレス要因を取り除く
・頑張りすぎないように周りが気配りをする
・クールダウンができる場所を用意する
・毎日行かせない
・やらなければならない事を減らす
・・・
不登校の子のエネルギー曲線を見ると長男は心理状態、行動共に中高生の不登校児ととても似ていました。
・・・
2022年6月8日
授業後学校へ行く約束をしていましたがこの日も行けず、担任の先生が家庭訪問してくれました。
先生が帰宅後、長男が嬉しそうにしていたので、
「夏休み、少しでも学校に行けるといいね」
と私が言うと、長男は、
「余裕でしょ、逆に行きたいわ」
とご機嫌でした。
長男は、
「僕は、今の担任の先生ならいい、3年生の時の先生は絶対に嫌だ」
と言いながら、その日先生に教えてもらった算数を、一人ですらすらと解いていました。
そして先生との通いノートにメッセージを書きました。
↓
187 学校に行きたいと何度も言う
187 学校に行きたいと何度も言う
2022年6月1日
長男が、クラブに参加したいと何度か言ったので、
「明日のクラブはどうしたい?」
と聞くと、
「もう少し先生に慣れて、心の準備が出来たら行く」
と言いました。
・・・
毎日学習すると決めている2枚のプリントは、私と2人きりの昼間にはやる気にならないのか、誘っても、
「夜やる」
と言い、夜は私が下の子2人のお世話があり、タイミングが合わずに出来ない日もありました。
長男は私が横で一緒に学習しないと自分1人では学習しません。
・・・
先生が来た後は、
「学校に行きたい」
とよく言いました。
先生は多忙で、なかなか家庭訪問ができないため、
「オンライン授業に参加してみてはどうか?」
と提案してくれました。
長男に話しましたが良い反応ではありませんでした。
・・・
2022年6月3日
私が不在時に先生が立ち寄ってくれたようです。
長男は、
「友人が来ていたから断ったけど、嬉しい、先生優しい」
「先生に割り算の筆算教えて、と伝えておいて」
と、喜んでいました。
・・・
以前私が長男に、
「学校に行かない子たちが行く市の施設があるよ」
と適応教室の事を話したことがありました。
この日長男が、
「適応教室に行ってみようかな」
「でも僕、夕方に起きるから、適応教室は3時までだから行けないね」
と私に話しかけてきました。
・・・
ほぼ毎日ゲームをしに来ていた親友が、1人でやりたいゲームを買ったらしく、遊びに来なくなると、
「僕は、独りぼっちだから」
「みんな最初は来るけど、すぐ僕に飽きるんだ」
「友達を作るには何でも1番にならなくちゃ」
「一番になれば、人が寄ってくる」
「だから足の速い僕は、体育で友達ができた」
と言っていました。
我が家では、何に対しても1番になるように、と教育した事は一度もありません。
親友が遊びに来なくなると、長男はとても退屈そうでした。
・・・
「学校に行きたい、学校に行きたい」
「でも、きっと皆に何か言われる、それが嫌だ」
とよく言うので、不登校初期に相談していた克服ママに、長男の様子を相談すると、
「息子も同じこと言ってた、でもね、それはまだ完全に心が回復していないだけだよ」
「本当に心が回復すると、何かを言われることすら跳ね飛ばせるようになるから」
「とにかく、焦らず、本人のペースで、ゆっくりね」
と言われました。
・・・
子供たちと七夕飾りを作ると、長男は短冊に、
「学校へいけますように」
と書いていました。
186 2022年6月前半の次男の様子
186 2022年6月前半の次男の様子
発達障害研究所出身の塾の先生に次男の書いた連絡帳を見せると、
「自閉症の子の字の特徴をもっていますね」
と言われました。
・・・
入学直後、次男は連絡帳を書いてきませんでしたが、書いてくることが多くなり、私は嬉しく思っていました。
帰宅後に宿題をやる日も出てきました。
学校も嫌がりはせず、一度も「休みたい」とは言いません。
・・・
担任の先生の話によると・・・
授業中は教室におらず、校庭で石を拾っている。
放課は1人でポツンとしている。
担任の先生が教卓にいる放課は、すーっと寄って来て、
「何してんの?」
と近づいてくるそうです。
・・・
次男の担任の先生は、沸点が低く、些細なきっかけで生徒を怒鳴り散らす事がある、と複数のママたちから聞いていました。
次男に聞くと、「周りの子はよく叱られている」と言っていましたが、我が家は特性を理由に入学前から怒鳴りつける指導はしないようお願いしているためか、次男は「怒鳴られたことがない」と言っていました。
学校での集団行動は苦手なものの、反抗的な態度などは特にないようでしたが、家での次男の態度はどんどん悪化していました。
無反応、無気力、ゲーム中断時の攻撃的な態度。
基本的には家にいる間中、ゲームをしています。
話しかけても無反応。
中断すると激しく母親をののしりました。
「うるせー、だまれ、お前に関係ないだろう」
と言いながら、涙を流し地団駄を踏む。
この時期に次男と楽しい会話をした記憶はありません。
日常会話をした記憶もありません。
ゲーム以外の時はただ、無表情で人形のように突っ立っていました。
その態度は私をイライラさせ、不安にさせ、悲しい気持ちにさせました。
・・・
次男に付き添い通学する途中、周りの元気な子供たちが本当に羨ましく目に映るのです。
友人と笑顔で会話をしている子。
笑ってブランコに乗り、私に手を振ってくる友人の子。
1人で集合場所に向かう次男と同級生の近所の子。
そんな、何でもない他の子供の行動がやたらと目につきます。
何でうちの子はそんな簡単な、周りの子が当たり前に出来ている事が出来ないのか、そんな事を思い苦しくなっていました。
私はそんな次男を見て
・友達ができるはずがない
・ため息しか出ない
・とにかく事がすすまない
・問題がありすぎる
あ・・・ぁ・・・ただただ疲れる
そんな風に思ってしまう時もありました。
それでも長男に最悪な学校のイメージを刷り込まれ、自分自身も極度に集団が苦手な中、登校できている事を心から素晴らしく思っており、毎日次男に、
「今日も学校行ったね、お疲れ様」
と必ず言っていました。
気がかりな事が多い次男ですが、基本的にはとても優しい子です。
自分の誕生日プレゼントを少なくし娘に何かを買ってあげる。
家に遊びにくる友達のために、スーパーにおやつを買いに行くと、
「あの子、このお菓子好きだよね。これ、買っていこう」
と、嬉しそうにお菓子選びをしました。
そんな他人想いな面を沢山もっている子です。
次男は家族で作った七夕飾りにこんなメッセージを書いていました。
↓
おとうさん かいしゃ がんばってね
185 授業後、学校へ行く約束
185 授業後、学校へ行く約束
2022年5月20日に授業後学校へ行く約束を担任の先生としていました。
長男は前日まで、
「学校行く」
「明日でしょ」
と言っていましたが、当日私が、
「行く?」
と聞くと、一切動かず、返事をしませんでした。
何度か聞きましたが無反応だったので、先生に断りの連絡を入れました。
・・・
2022年5月21日
長男は次の日になると、
「やっぱり授業後行こうかな」
「そろばん、またやろうかな」
「少しずつしか生活リズムを戻せない、少しずつでもいいよね」
と私に言いました。
授業後に学校へ行くのは、勇気が出ない様子でしたが、担任の先生と予定を立て、行けたら行くというのを続けていく事になりました。
・・・
2022年5月22日
「プリント楽しい、勉強楽しい、僕、覚醒したかも」
「やっぱり自分からやると楽しいな」
「人に言われるとやる気がでない」
「教えないで!僕わかる!考えるから!」
と言い、スラスラと問題を解き始めました。
・・・
2022年5月23日
「さー、今日も勉強しましょう!」
「やっと朝起きれた」
「爽やかだなー」
「昨日動画充電できなくて寝たからなー」
「見ない方がいいなー」
とご機嫌でした。
・・・
2022年5月24日
長男は、
「まず、先生に慣れよう」
「先生に慣れたら、クラブ、クラブに慣れたら1時間ずつ行こう」
と言い主人と楽しく学習アプリを使い学んでいました。
・・・
この時期、長男はほぼ毎日プリントを2枚学習し、次男伝いで学校へ提出していました。
・・・
2022年5月25日
この日も授業後学校へ行く約束をしていましたが、結局行けず、担任の先生が庭先まで会いに来てくれました。
長男は躊躇わずに庭先に出て、10分程度でしたが、
「凄い良い先生だった!凄い良かった!」
と嬉しそうに話していました。
先生が帰宅し、長男に、
「先生とやり取りしている連絡帳に何かメッセージ書く?」
と聞くと、ニコニコしながら、
「分数教えてーって書いといて」
と言いました。
・・・
2022年5月27日
「僕、夏休み日誌欲しいから、お願いしておいてね」
「学校行きたいな」
「やっぱり、クラブからかな・・・」
と言い、学習面では、担任の先生に教えてもらう箇所をすんなり解け、評価されることで自信に繋がっているようでした。
・・・
2022年5月31日
国語のプリントは嫌そうに取り組んでいましたが、自分でやると決めて最後まで頑張っていました。
・・・
4月までは、ほぼ全くお風呂に入りませんでしたが、この時期長男は、毎日自ら進んでお風呂に入るようになっていました。
184 ゴールデンウイーク明け、長男の様子
ゴールデンウイーク明け、長男の様子
ゴールデンウイーク明け位から、長男は、
「また、そろばん習いたいな、あの先生大好きなんだ」
「学校はクラブから行こうかな」
と前向きな発言をするようになりました。
・・・
日々の不摂生からか、長男は虫歯になり、歯が痛いと歯医者に行きたがりました。
次の日はお尻が痛い、と言い見てみると、ニキビのような白いできものが無数にできており、その周りはうっ血したような、紫色になっていました。
不登校以来、お風呂にはほとんど入らず、ソファで同じ体勢でゲームをしているため、ばい菌かな?と思い、本人が希望し病院へ行きました。
まだ9歳なのに、体のあちこちに不調が出ており、可哀想だとは思いましたが、全く言う事を聞かない長男に対し、
「そりゃ、そうなるわ!」
という気持ちが正直ありました。
・・・
私の中の長男は、悲観的な子、マイナス思考、難しい子、自分のしたい事が絶対、というイメージでした。
話をすれば反発してくる長男に対し、
あーあ・・・
またか・・・
とため息しか出ず、毎日とても憂鬱でした。
・・・
私は、もともと子供の話をかわして聞くことが苦手です。
長男が激しく何かを否定し始めると、私の怒りスイッチが入り、悪循環が始まります。
何とか、かわそうと受け流すと 、
「ほら、無視!人の話聞いてない」
と言われる。
どうすりゃいいんだよ!
と心の中で叫び、また苛立つ。
そんな事を繰り返していました。
・・・
下の子を公園に連れていく際に、長男に、
「どうする?」
と聞けば、
「どうせ、俺をゲームしか出来ないバカだと思っているから聞くんだろ!逆に行かない理由はなんなんだ」
と言われ、別の日に、
「公園行こ!」
と誘っても行かない。
普通の家庭が普通に会話出来ている内容でいちいち突っかかられる。
あー、面倒くせーーーーーーー!
この子とは相性が悪すぎる!
そんな事を思い、その感情を何とか出さないように日々を過ごしていました。
学校の話題になり、
「行ってなくても全然恥ずかしくないんだよ」
と言うと、
「恥ずかしいなんて思ってない」
と怒り出す。
あぁ・・・
この先、この子とどう関わっていけば良いのだろう・・・
183 ゴールデンウイーク明け、5月の次男の様子
ゴールデンウイーク明け、5月の次男の様子
2022年5月17日
次男は、ゴールデンウィーク中もゲーム以外に興味を持たず、無気力でした。
ゴロゴロしてずっとゲームをしています。
そんな次男が連休明けに学校に行くのか、とても心配していました。
ゴールデンウイーク明け、担任の先生に、
「帰りたがったらすぐに連絡下さい、迎えに行きます」
「無理をさせないで下さい」
と伝えていました。
・・・
私の心配をよそに、担任の先生からは、
「次男さん、沢山出来るようになってきましたよ」
「とても頑張っていることをお母さんに伝えたくて、電話しました!」
と連絡をいただき、嬉しかったことを覚えています。
数日後、長男の相談で学校へ行くと、体操服で移動する1年生の中に、次男がいました。
体操服に着替え、赤白帽子をかぶり、列に並んでいました。
あ・・・着替えてる、列にも並んでる!
と嬉しく思いましたが、次男は私が見たこの1回のみ体操服に着替え、その後は一切着替えませんでした。
・・・
立ち歩きはあるものの、学校の話題をすると、少し笑うようになりました。
友人とは誰とも話していないらしく、
「学校楽しい?」
と私が聞くと、
「楽しい訳ないだろ」
と返事が返ってきました。
4月始めのような、嫌で仕方ない雰囲気ではなくなりつつありました。
・・・
2022年5月25日
次男の担任の先生から、
「次男さん、この2日間立ち歩きがとても酷いですが、何かありましたか?」
と連絡がありました。
授業中、教卓の横で先生と一緒に何もせずに、ずっと立っている、先生から離れない、と言われました。
その日は、誰にも何も言わず、2時間目にランドセルを背負い、靴を履いて帰ろうとしていたそうです。
支援員さんが気が付いて止め、止められるとすんなりと教室に戻ったそうです。
先生はびっくりした様子で、
「最近落ち着いているように見えましたが、ご家庭で何かありましたか?」
と聞いてきました。
思い当たることは・・・
1日目、朝次男を送るタイミングで娘が泣いて起きてきて、学校まで付き添えず、1人で通学団で行かせました。
2日目はいつもは最後尾で私と歩いて行くのですが、次男を通学団の本来並ぶ列へ入れ、前列で歩かせ、私は最後尾で付いていきました。
それ以外に思い当たることは何もありませんでした。
「それが原因かもしれないので、明日からは必ず学校まで付き添います」
と先生と話をして電話を切りました。
・・・
その日、寝る前にぼーっとしている次男に、私が、
「トイレ行ったの?」
と聞くと、
「僕っておしっこ出るの?」
と私に聞き返してきました。 私はため息交じりに、
「は・・・?」
と呆れてしまいました。
全て指示待ちで、ゲーム以外自分から行動する事をしなくなりつつありました。
叱ってはいけない事は理解していても、その態度は私を苛立たせました。
ゲームをしている時以外死んだようになっており、何も考えず、ぼーっとしている。
排泄、食事にまで影響が出てきていました。
なんなんだこの子は・・・
・・・
学校での立ち歩きは酷いですが、以前プリントを渡されても鉛筆で全て真っ黒に塗り潰していましたが、少しずつ取り組むようになってきた、と嬉しい連絡もありました。
この子にはどんな対応をするのが正解なのか、私には分かりませんでした。
182 庭先で担任の先生に会う
182 庭先で担任の先生に会う
2022年5月18日
長男は、
「学校に行きたい」
「学習したい」
という発言をよくするようになりました。
「朝も起きたいからお母さん絶対起こして!」
と何度も何度も頼んでくるのに、就寝時に寝落ちするまでスマホで動画を見る事をやめる事が出来ません。
・・・
今日、担任の先生が我が家に長男を訪ねてくる事になっています。
長男は、
「先生に角度教えてほしいな」
と言っていました。
・・・
午後、先生が訪ねてくると、長男はソワソワそわそわしていました。
しばらくすると、自らゲームを置き、 心の準備なのかしばらく室内をウロウロしてから、先生に会うために庭に出ました。
少しの時間でも、先生に会えたことが嬉しかったのか、先生が帰宅後、
「角度教えてもらえばよかった」
「みんなが帰った後に学校行こうかな」
「そしたら僕に勉強教えてくれるかな・・・」
「先生が良い人なのは分かった」
と嬉しそうに話していました。
・・・
長男が学習したがっている事を先生に話すと、
「17時までの予定のない日なら対応可能です」
と返事がきました。
5月20日の16時10分から16時45分までの間で学校で学習する事になりました。
先生の帰宅後、長男は嬉しそうに、
「あの先生大好き」
「先生に手紙書こうかな」
と言い、手紙?を書きました。
↓
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181 友人の帰宅後荒れ狂う
181 友人の帰宅後荒れ狂う
2022年5月中旬
普段遊んでいる友人以外にも少しずつ、別の友人に会ってみようかな、と言うようになりました。
不登校中、頻繁に遊んでいる友人は、みんな穏やかで、強く物事を言わず、長男といつも仲良く平和に遊んでいる子たちでした。
この日遊びに来たのは、はっきり物事を言う子でした。
私も小さいころから知っている子です。
その子はスイッチのマインクラフトに詳しく、長男が上手にできないと、長男のことをしつこく馬鹿にしていました。
友人が、呆れたように長男に向かって、
「お前とやってもつまらん、そんなんも知らないの?」
と言い、長男が、
「だって分からないもん、知らないもん」
「僕、うまくできないから」
と言うと、
「そんなもん、動画で見ろよ」
「分からんやつとゲームやってもつまらん」
「あーつまらん、やることねーな」
と言っています。長男が、 自信なさげに
「じゃあ、スマブラしよ」
と提案すると、以前スマブラで長男に一度も勝てなかったその子は、
「嫌だね、やるなら、1人でやってろよ、俺はやりたくねー、帰ろっかな」
「あーつまんねー、つまらんし、やる事ない」
と言われ、長男はとても戸惑っていました。
普通の小学生の会話なのかもしれません。
それでも、長男はやっと、特定の友達以外に少しずつ会えるようになりだしている時期でした。
私は友人の発言に、長男が不安定にならないか、と冷や冷やしていました。
なぜなら、毎回この子の帰宅後、長男はいつも機嫌が悪くなるからです。
以前、その子が来ている時に、私は次男を連れて、主人が娘を連れて家を留守にしたことがありました。
帰宅すると、その友人が帰った後に、長男は支離滅裂な事を言い出し、泣きじゃくり、荒れ狂いました。
押さえつけることが困難なほどに暴れ、号泣し、力尽きた長男は眠ってしまいました。
その出来事の後、長男が、
「あの子と遊ぶと、疲れてしまうから、しばらく遊ばない」
と言いました。
この日は、約束をしていなかったのですが、気が付いたらリビングに上がってきており、もう断ることができないようでした。
・・・
この友人と遊ぶと長男は必ず、
「僕は馬鹿だから」
と下を向きました。
いつも遊んでいる、幼馴染や親友と遊ぶと、とても楽しそうでした。
顔つきが全然違います。
穏やかな気持ちになるのか、仲良しの友人が帰宅すると、
「僕、学校行こうかな」
と言いました。
・・・
今少しずつ前を向こうとしている長男に、あまり刺激的な発言は困るな、と思い、私と友人関係であるその子のママに、
「まだ、情緒が不安定で、遊ぶ元気がない日も多いので、遊べる時はこちらから連絡するね、その時はよろしくね」
とやんわり、家に来るのをやめてもらうように、伝えました。
180 長男が少しずつ人と関わるようになる
180 長男が少しずつ人と関わるようになる
GW、家族でキャンプに行った帰り道、長男は、
「僕、明日から、毎日みんながやってる宿題しようかな」
「朝も同じ時間に起きて、みんながやってる勉強をしようかな」
と言いだし、プリントを学校からもらってきてほしいと頼まれました。
その事を担任に伝え、GW明けから長男は学習プリントをするようになりました。
・・・
2022/5/15
長男が久々に九九をやっていました。
不登校前に辞めてしまいましたが、長男は、1年生の冬からそろばんを習っており、九九が得意でした。
その日は、久々だからか九九をうまく言えないようでした。
長男はその事にショックをうけており、
「僕はやっぱり馬鹿なんだ」
と言っていました。
・・・
長男はそろばんの先生が大好きでした。
50代後半の思いやりのある女性のベテラン先生です。
良くない行動をはっきり注意し、はきはき話し、厳しさはあるけれど愛情深い、そんな先生でした。
長男はもともと優しいだけの先生が苦手なのか、優しいだけで、はっきり教えない先生の曜日はそろばんに行きたがりませんでした。
はっきり道を示してくれる、そんな指導者を好みました。
人に会えなかった長男が、九九をする2日前、
「そろばんの先生に会いたい」
と言いだし、会いに行きました。
・・・
2022年5月16日
長男が私に、
「まずは1時間、慣れたら2時間って増やして学校行こっかな」
と言ってきました。私は、
「学校行きたいんだね、自分のペースで少しずつ行ってみる?先生と話してみようか」
と提案すると、
「うん」
とうなずきました。
私はその事を担任の先生に伝えました。
担任の先生は、
「5月18日に地域訪問があるので、その際に、長男の調子がよければ顔を見にいきます」
と言って下さいました。
・・・
4年の担任がこの先生と分かった当初長男は、
「あの先生はうるさい」
と嫌がっていたのに、心が安定してくると、そんな否定的なことを言わなくなりました。
長男に、
「先生に会ってみる?家に来てくれるみたいだよ」
と確認すると、迷わずに、
「うん」
と返答が来ました。
・・・
GW明けから、長男は担任の先生に1日2枚プリントを提出していました。
学校に行っている次男が運び係をしてくれていました。
通いのファイルには長男の好きなキャラクターをプリントしてくれてあり、長男は、
「先生優しいね、僕の好きなキャラの入れ物にしてくれてるね」
と嬉しそうでした。
179 2022年5月 家庭の様子
179 両親の様子
2022年5月10日
主人が、ぼそっと
「子育てが大変なのは分かるけど、なんでここまで我慢ばっかりなんだろう・・・」
「何かね・・・むなしくなるよね・・・」
と言っていました。
・・・
仕事も忙しく、長男は不登校で昼夜逆転、ゲーム漬け、次男も無気力でゲームしかせず反抗的。
次男はこの時、子供らしさを一切失っており、プールに行く、外で遊ぶ、外食することですらゲームが出来なくなると叫び散らして嫌がりました。
外では一切遊ばなくなり、一切笑いませんでした。
そんな子供たちを見て、主人も疲れているようにみえました。
私はそんな環境に慣れてきていましたが、幸せな家庭ではありませんでした。
娘だけは、天真爛漫で子供らしく過ごしてくれていました。
主人は会社から帰ってくると、必ず、1時間ほど長男とゲームをしてくれていました。
長男は主人が帰ってくることを心待ちにしており、帰ってくるとすぐに、
「お父さん、ゲームしよ!」
と言いました。
私も何度も誘われ、何度もゲームの相手をするのですが、
「えー・・・」
と嫌そうな態度をしてしまったり、長男が嬉しい気持ちになるような遊び方をしてあげられませんでした。
家事や、3人の子どものお世話と、不安定な長男次男の感情に振り回される事に疲れ果てていました。
・・・
長男は家庭内の家族の会話に敏感に反応し、主人と次男が買い物に行こうとしていると、
「ぼくがいない方がいいんだ」
「ぼくは誘われない」
「ぼくは嫌いなんだ」
とすぐにいじけました。
主人は、長男を誘っても、長男が外出をする事を嫌がり、いつもついて来ないので、声をかけなかったのだと思います。
それでも、長男は主人が、あえて長男を誘わない、と捉えていました。
この時期の長男は、会話の一語一語全てに反応し、全てをマイナスにとらえ、勝手にいじけ、家族に文句を言っていました。
178 近所の子と少し遊ぶ
178 近所の子と少し遊ぶ
2022年5月初め
長男はずっと外には出られず、同じ学校の子達には会いたくない様子で引きこもりがちでしたが、
「外で遊びたい」
「近所の1つ年下の友人と遊びたい」
「お母さん、声をかけてみて」
と言い、その子が遊びに来ることになりました。
・・・
しばらくして、その友人が来ると、通学団の子数人が長男を見に来ました。
きっと、遊ぶ約束をした友人が近所の子供たちに、「長男と遊ぶ」と話したのだと思います。
集まってきた顔なじみの子供たちが、長男を遠くから見て、
「あ、いた」
「えーどこどこ」
「本当だ」
「あー久々に見るー」
「本当だいるいるー」
と長男に話しかけるでもなく、それでいて長男に聞こえるほどの大きな声で、物珍しいものを見学するかのように、入れ替わり立ち代わり、長男を見に来ました。
長男は、しばらくの間は遊ぼうとしていましたが、すぐに、顔色が変わり、家の中へ入ってしまいました。
長男を見に来た子供たちに悪気はなく、ただ正直に思ったことを口に出しているだけなのですが、母親の私は、
「あー、もう黙って」
「何も言わないで、お願いだから!」
そんな気持ちが止まりませんでした。
・・・
家に入ると長男は泣いたり、荒れたりはしていませんでしたが単調に、
「やっぱり、遊ばない」
「つまらない」
と言い、布団に入り、いつものように動画を見始めました。
以前は庭に出る事も出来ず、同学年の子がいると走って逃げ、自分自身の存在を隠していた子が外で友人と遊びたいと思えたことは嬉しい出来事でした。
177 GW明け、次男の様子
177 GW明け、次男の様子
2022年5月GW明け
連休明けは不登校になる子が多いと聞いていたので、次男はどうなるかな?と心配していました。
この頃の次男はゲームの時以外、ずっと無気力で無表情でした。
注意をすれば、暴言が返ってくる。
こちらの要求は一切聞かない。
お風呂に呼んでも、返事もせず、30分経っても来ない。
待ちくたびれて、諦めてお風呂から上がると、なぜか来て、お風呂の扉をバンバン叩きながら地団太を踏んで、
「出るな!」
「一人で入れるわけないだろ!」
「そんな事も分からんのか!」
と、泣きながら癇癪を起しました。
毎日、そうでした。
・・・
GW明けに、次男の担任の先生との面談がありました。
入学から1か月ほど経ちますが、立ち歩きは相変わらずのようです。
担任の先生は、
「自分の目の届く場所にいれば、見捨てている感じにならないよう、次男さんに気配りしながらも、『好きにしとけよー』『俺は忙しいから、やる事やっとけよー』と接しています」
「毎日嫌がらずに学校に来れているので、花丸だと思います」
と言っていました。
・・・
次男は入学から1か月経っても、連絡帳は一度も書いて来ず、宿題も一度も提出していませんでした。
私はその事を次男に指摘しておらず、宿題に関しても、
「今は学校に毎日行くだけで良いので、提出するよう強く指導しないでほしい」
と先生にお願いしていました。
・・・
1か月経っても、次男は入学時と変わらず誰とも会話をしていないようでした。
「学校に行きたくない」とは言いません。
担任の先生に、
「支度や、教室移動は一番最後で、とても行動が遅いです」
「間に合わないので『先生が入れておくからね』と僕が全てランドセルに詰め込んでいます」
「通学団は並ぶようになりました」
と連絡を受けました。
・・・
先生から、立ち歩きの時に廊下で寝っ転がっていると聞いたので、次男に理由を聞くと、
「ひんやりして気持ちいい」
「椅子に座っている時のおしりの温かい感触が嫌だ」
と彼なりの理由がありました。
・・・
担任の先生は、次男の立ち歩きや宿題未提出などに対しては特に何も言いませんでしたが、今のまま立ち歩きが続くと授業を聞いていない事で、学習についていけなくなるのではないか、と心配していました。
・・・
問題行動はありますが、この日次男は、入学後初めて黒板の字をノートに写したそうです。
私はその話を聞き、次男は他の子供たちよりもゆっくりなペースで、少しずつ環境に適応している!と思いました。
・・・
次男とお風呂に入った時に、
「今日も歩いちゃったの?」
と聞くと、堂々と、
「当たり前だろ」
「座ってる訳がない」
「座っている意味がない」
と言っていました。
176 GW明け、不安定な長男の様子
176 GW明け、不安定な長男の様子
2022年5月9日
長男がまた支離滅裂な事を言い始めました。
「お母さんが僕を無視した」
「僕はお母さんに嫌われているんだ」
そんなことを突然言い出し怒っています。
私が、
「え?何の話?」
と聞くと、長男は、
「今僕が話しかけたのに返事をしなった」
と言います。
普通の言い方ではありません。
捲し立てるように、こちらの気分を最大限に逆なでする言い方で私を責めてきます。
長男はリビングにいる間、ずっと独り言のように何かを呟いたり、弟と話したりしながらゲームをしています。
どうやら、その合間に私に話しかけていたようでした。
私は長男が絶え間なく話し続けているのが常なため、話しかけられている事に気が付いていませんでした。
私が、
「独り言だと思ってた、無視なんてしてないよ」
と不思議そうに言うと、長男は、
「ほら、そうやって怒る!」
と突っかかってきます。
私は心の中で、
「はーーー、何?いっつも独り言言ってるから気が付けない!どの言葉が私宛なのか全然わからない!」
と思っていました。
きっと、気分の悪そうな顔になってしまっていたのだと思います。
それを見ていた主人が、
「長男の心理状態はあなたの鏡だよね」
「今、あなたは明らかに長男の事が嫌そうな態度をとっているよね」
「それが、俺にも伝わってくるんだけど」
と言われました。
・・・
そうなのです。
4月の入学式前日、長男が感情を吐き出し、学校へ行きたい、友人と遊びたい、と前向きな発言をした日くらいから、私の中で、【任務完了】の指令が下ったかのように、長男に寄り添えなくなっていました。
疲れ果てていても、何とか感情的にならないようにと踏ん張っていましたが、糸が切れてしまったかのようにイライラしてしまうのです。
頑張ろう、頑張ろう、と思っていても、一度切れた寄り添うスイッチが中々入りませんでした。
一番の原因は長男の次男への態度です。
長男は機嫌が悪くなると次男に酷い言葉を浴びせるのです。
次男が今、とても頑張って学校生活を送っていることを知っている私は、長男が次男を馬鹿にしたり、酷い言葉を浴びせると、不快な気持ちを抑えられませんでした。
次男は頑張ってるのに、お前がとやかく言うなよ!
家ではノンストレスで過ごさせたいのに!邪魔しないでよ!
そんな気分になってしまうのです。
そして、そんな気持ちが顔や態度に出て、長男が私に突っかかってくる、という負のループでした。
姉に相談すると、私は真面目過ぎるから、話半分で聞いていればよいのでは?とアドバイスされましたが、長男は人の気持ちを察する能力が高く、話を半分で聞いていると、
「ほら聞いてない」
「ほら、やっぱり無視してる」
「ちゃんと聞かないんだ!」
「酷いよね」
と捲し立てる
「僕の話を聞いてない!」
と言い、声を上げてわんわんと号泣する・・・
悲しいとしくしく泣いて訴える、と言うよりは攻撃的に反発し、相手を責めながら訴えてくるため、平常心で接することは、私には困難でした。
何度も何度も、長男に優しく接しよう、と頑張るのですが、その頃の私はどうしてもそれをする事ができませんでした。
毎日毎日繰り返される、長男、次男からの暴言と無理難題、毎食作り直させられる食事。
長男と次男は食の好みが真逆で、娘はアレルギーがある為、毎食3人分、別メニューで好きなものを作り、作れば文句を言われる、そんな毎日にとても疲れていました。
いつまで続くんだ、こんな生活・・・
この時期、長男は遊びに来る友人にも、
「僕にとって一番の親友だよ」
「僕のこと好き?」
とやたらと聞いたり、玄関をウロウロしながら帰宅前の友人に、
「また来てね」
「明日は来れる?」
「また、僕と遊んでね」
といつも不安そうでした。
175 次男の児童精神科受診
175 次男の児童精神科受診
2022年5月7日
次男の児童精神科受診日です。
家から30分ほどの場所にあり、予約に5か月待ちの、この辺りではまぁまぁ有名な個人病院を予約しました。
この時期、次男は何かをしたり、どこかへ行くためにゲームを中断する事をとても嫌がりました。
食事でも、お風呂でもです。
「うるせー」「なんだよ!」「関係ねーだろ」
などと反発し、一向に動きません。
この日も、そうなるであろう事を予想し、私は出発30分前から声をかけ続けました。
次男は無反応です。
ただただ私を完全に無視し、ゲームに夢中になっています。
だんだん病院の予約時間に間に合うためのタイムリミットが迫ってきました。
私はイライラし、言い方はどんどんキツくなり、
「ねー、早くしてって!」
「どれだけ待たせるの?」
「ねー、聞こえてる?」
「間に合わないって!」
「本当にゲームしてると何にもできないよね!」
と立て続けに言うと、次男は、
「あーーーー、もーーーー、うるせーーーなーーー」
と泣き出し、物に当たり始めました。
私は【行かない】という選択肢など持っていないのに、
「もう、いい!行くのやめよ」
「行かなくていいわ」
「疲れる」
と言うと、なぜか次男は、
「行くって言ってるだろうが!勝手に決めるな!」
と泣いて、扉という扉を「バン!バン!」と全て乱暴に開け閉めし、文句を叫びながら車に乗り込みました。
もう気分は最悪です。
今から児精神科で精神状態を見てもらうのに、絶対穏やかに行きたかったのに、あー、もう最悪。
車の中では、次男は後部座席に寝っ転がり、意地でもシートベルトを締めず、永遠に文句を叫び続けています。
私も完全に頭に血が上っており、
「あーーーー、もーーーーうるさいなーーーー、お母さんだって、病院になんて行きたくないわ!病院に行かなくていいならどんなにいいかって思ってるわ!」
と余計な事を言ってしまう。
あーーーー、もーーーー、到着前から嫌すぎる。
病院に着くと、とても感じの良い看護婦さんが次男についての問診をしてくれました。
次男が横にいるので、困りごとを次男に聞かせてはいけないと思い、全ての事を話せなかった事を覚えています。
主治医の先生は40代前半であろう、飾りっ気のない髪の短い女性でした。
診察室に入ると、次男は、目につく扉という扉に近づき、覗いたり、扉を開けようとしたりしました。
その後、私の横に用意された次男用の椅子には座らず、診察室にある、診察用のベッドの下に潜り込み、仰向けで寝っ転がり、地面を掃除するかのように寝っ転がったまま左右の足の裏で交互に地面を蹴って体を動かし移動し続けました。
その姿を、主治医の先生は、「あー、なるほどね」と言わんばかりに『うんうん』と頷きながら、見ていました。
その後、次男は臨床心理士のいる部屋に移動しました。
次男がいなくなると、主治医の先生が私に向かって、
「発達検査をした方が良いと思いますが、まぁ検査するまでもありませんよね」
「自閉、ADHDは絶対持ってますね」
「体幹も弱いんじゃないかな、その発達障害も持っているね」
「だから、座れないんでしょ」
「姿勢保持ができないんですよ、要するに」
「薬を飲んだ方が良いですよ」
「薬で落ち着かせ、できる事を増やしましょう」
「本人が楽になるし、副作用、だるさも全くありませんよ」
「個性がかなり、強いと思いますよ」
「息子さん今、支援クラス?」
私は、長男の事も話しており、その影響で次男が落ち着かないのではないのか?と次男の今までの発育環境を先生に話しましたが、先生は次男を間違いなく発達障害児、と診断しました。
私は先生からの問いかけに対し、
「支援クラスではありません」
「薬は本当にだるくならないのですか?」
「いつまで飲み続けるんですか?」
「一生ですか?」
「環境に慣れるまでに時間がかかる時がありますが、慣れると割と何でもできるのですが・・・」
「それでも発達障害児なのですか?」
と、薬、診断に対して抵抗感をみせると、先生は、
「逆に、薬を一生飲んでる子なんて、見たことない、息子さん酷いですよね、飲ませてあげて、楽にしてあげたら落ち着いて、できる事が増えますよ」
「本人も楽なんじゃないの?」
「発達検査も受けれるかなぁ?今日の様子見てると、難しそうだよね」
と言われました。
・・・
先生の話を聞きながら、長男の事、先ほどの次男の落ち着かない態度、先生から醸し出される『検査するまでもないよね、間違いなく健常児ではありませんよ』という事を半笑いに伝えてくる雰囲気、私が無言になり、静かに涙を流すと、先生は、
「お母さん、相当苦労してきていますよね」
「薬を飲ませて、お母さんも息子さんも楽になっていいんじゃない?」
と言われました。
心のどこかで、「この子は環境に慣れれば大丈夫ですよ」 と、言われることを期待していた私は、『あー、長男も次男も発達障害児なんだ』しかも次男に関しては、先生は疑う余地なし、という言い方だった。
病院が言うのだから、そうなんだろうな。
私はこれから、どうこの子たちを育てていけばいいのかな・・・
と、ただただ途方に暮れていました。
174 4月末(長男4年、次男1年)
174 4月末(長男4年、次男1年)
4月末、長男が、
「学校の先生ってオンラインでスマブラできないのかな?」
と言い出しました。
「うちに来てもらう事ができるか、相談してみる?」
と聞くと否定はせず、返事もしませんでした。
先生と何とか関わりたいと思っているのかな?と思い担任の先生に、
「長男がゲームで先生と関われないか、と言っています」
と話しましたが、
「それは出来ません」
と返答がきました。
・・・
この時期、長男はずっと弟には貸せなかったゲームの課金キャラを弟に貸せるようになっていました。
・・・
次男は少しずつ、集団下校などには慣れてきているように見えましたが、
・布団を頭まで被らないと怖くて寝れない
・部屋に1人で居る事が出来ない
・カーテンを見て「怖い、怖い」と指を指して泣く
・少しでも扉が開いていると「怖い、閉めて」と泣く
・「怖い」と言ってトイレに1人で行けず、お漏らしをしてしまう
など、やたらと空間を怖がるようになっていました。
173 長男の真面目すぎる思考
173 長男の真面目すぎる思考
【外食】
外食へ行きました。
娘がおにぎりを食べ残し、持って帰りたいと言いました。
長男は、
「え、持って帰っていいの?」
「ダメじゃない?」
「持ち帰っていいか、だめか、必ず確認してよ」
「ダメなら、絶対に持ち帰らないでよ」
「絶対だよ」
・・・
レジに行くと、
「お母さん、聞かないと!」
「ちゃんと聞いて!」
・・・
食べ放題のお店でも、残すと追加料金がかかると聞くと、小指の第一関節程度残っていても「ダメ、ダメ」と嫌がりました。
・・・
【買い物】
私が車で待っていて、娘と長男とで買い物に行ってもらいました。
長男が、
「僕、レタス買いたかったけど買えなかった」
と言うので、私が、
「何で?」
と聞くと、
「妹がキャベツを指先で触ったから、だからキャベツを買った」と言います。
私は、
「え、何で?」
「ちょっと触っただけなんて気にしなくていいのに」
とびっくりしていると、長男は、
「ダメにきまってるじゃん!妹が指先で触ったキャベツ買う人が可哀そう」
「僕、そうゆうの大嫌い、絶対ダメだよ」
と言いました。
私は「買ってきてくれてありがとう」と言い、それ以上何もいいませんでしたが、真面目を通り過ぎていないか?
世間一般的な人が、全く気にならないような事をこの子は凄く気にするのだろうな。
疲れそうだな。
172 私と長男との喧嘩
172 私と長男との喧嘩
2022年4月22日
この日長男は、また訳の分からない主張を始めました。
事の発端はカレーをよそう順番です。
その日は長男の友人が遊びに来ており、次男も交えみんなでゲームをしていました。
お腹が空いた次男がゲームを抜け出し、リビングにカレーを食べに来ました。
友人が帰り、長男がリビングに来ると、突然、
「おい!何で次男が先に食べているんだ」
と言い出しました。
「え?」
「次男、お腹空いたからゲーム中断して食べに来ていたんだよ」
と私が言うと、
「僕は、ゲーム中から食べるって言ってた」
「酷いよね!」
「あ、ある意味凄いよね」
「なにそれ、何で次男が先なんだよ」
とても嫌味な、とても不快な言い方で私を責め立てます。
真実は分かりませんが、【次男は、ゲームを中断してきたよ】 そう私が言った瞬間に長男に火がついたようでした。
私が長男を否定した、と受け取ったのかもしれません。
あーあ、まただ。
余計な事言わずに「ごめんごめん」とカレーをよそえばよかったな。
私はイライラしていましたが、これ以上余計な事は言わないように!と黙っていると、
「おい、言い返して来いよ、くそが!」
「おい!おい!おい!おい!」
「なんか言えよ、言い返せよ!」
「言い返してこいよ!」
絶え間なく捲し立ててきます。
あ・・・
もう・・・
なんか・・・
嫌・・・
私は何とか耐えて言い返しはしませんでした。
「学校へ行ったら先生も煽ってやるんだ」
と言い出したので、
「行かないでおきな」
「迷惑だから」
「・・・」
と言ってしまう・・・
・・・
先日まで、調子が良かったのに、ほんの些細なきっかけですぐにおかしくなる。
あー、むかつく!
優しくしなければ、大人な対応をしなければ、分かってはいても、感情が邪魔し、この子はなんでこんなに偉そうなんだ!と思ってしまう。
きっと私の表情はそれを読み取れるほどに不機嫌になってしまっているのです。
何かをきっかけに、すぐに行き渋りの時のように、嫌な感じでこちらに突っかかってくる。
この感じ、一生野放しでいいの?
好きな時に寝て、起きて、食べて、ゲームしてるだけ、全然自己管理ができない。
生活リズムも整わない。
これほどマイペースで、自分勝手で、この先この子はどうやって生きていくの?
もう、知らない!
私は私のできる事はやってる!
これ以上は出来ない!
訳の分からない事を言い、責め立ててくる長男にむかつき、長男の感情に振り回され、同じ土俵でイライラいしている自分に失望するのです。
私は疲れ果てていました。
171 次男と担任の先生との関係
171 次男と担任の先生との関係
入学してから2週間ほど経ちました。
次男の担任の先生は、30代半ばのサッカーの上手い男の先生です。
私は次男の担任の先生に、
「立ち歩き以外、次男は学校でどんな様子ですか?」
と尋ねると、先生が、
「誰とも話しません、ずっと、多分まだ同学年の子とは誰とも話していないと思います」
「放課も1人で席に座っているか、ふらふらその辺を歩いています」
「話をするわけではないのですが、僕が教員用の机に座っていると、近くに寄ってくることもあります」
と言われました。
そっか・・・
「僕とは少し話をするようになりました」
「授業中、黒板前に立ち、僕の服をつかんで離さない事もあります」
「給食は、食事後、食器を片付けません」
「僕の方を見て『にこ』っと笑うので、僕が片付けています」
「信頼関係を作ろうとしてるのかな、と思っているので、『片付けなさい』と、頭ごなしに注意したりはしていません」
「成長は人それぞれです、少しずつ次男さんができる事が増えるよう支援していきます」
と言っていました。
次男は立ち歩きが多く、支援員さんの補助が入ることが多いので、今座っている真ん中の席から、廊下側の一番後ろに席替えをさせてもらいます。と先生は私に伝えました。
・・・
授業中に教卓へ行き、先生の服を掴んでいる事は、授業妨害にならないかな?
食器の片づけをしないのは、忙しい先生の負担になっているはず。
自分のことは自分でするように、伝えなくちゃいけないのかな?
必死に学校に行っているあの子に、【今】それ伝えていいのかな?
私には分からない・・・
・・・
私は先生に、
「授業妨害をして周りの邪魔をしたり、先生の迷惑になる行動がある場合、【今】はまだ叱るという指導はせず、私に教えてください」
「私から本人に伝えます」
と先生にお願いしました。
・・・
私はそんな、次男の学校でのイレギュラーな行動を知り、こんな事を心配していました。
・次男、友達に話しかけられても、よっぽど慣れてる子としか話さないからな・・・
・自分から話しかけるなんて絶対しないだろうな・・・
・寂しがりだから、先生にくっついていくのかな?
・愛情不足の子は先生に必要以上にベタベタしがち、と聞いたことがあるけれど、次男愛情不足なのかな?