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194 電車に乗って遠出する

194 電車に乗って遠出する 

 

2022年6月27日 

 

我が家の子供たち3人と幼馴染の子、その弟、ママと7人で電車に乗り1時間以上かけて海へ行きました。 

 

この日はとても神経を使う日でした。 

 

・・・

 

まず次男。 

 

この時期の次男はとにかく無表情、無気力でした。 

 

次男に、 

 

「みんなで電車に乗って海に行くけど、どうしたい?」 

 

と聞くと、無表情で行きたくない雰囲気を醸し出しながら、 

 

「行かなきゃいけないの?」 

 

と言うので、私は、 

 

「お父さんが家にいるから、待っている?」 

 

と聞くと、次男は、 

 

「じゃー1人で待てない」 

 

と言いました。私が、 

 

「だから、お父さんいるよ」 

 

と言っても、次男は、 

 

「だから、お母さんがいないなら待てない」 

 

と足で地面を思いっきり蹴りながら怒り口調で言い、しぶしぶついてくる事になりました。 

 

次男は出発し電車に乗り目的地に着くまでずっと私の横で、 

 

「いつ帰るの?」 

 

と聞き続けました。 

 

この時期私は次男に怒ったりはしないようにしていました。

 

それでも、あまりにしつこく聞くので私もイライラし、 

 

「だから、お父さんと待っていたらよかったよね」 

 

「帰りたいなら何で来るの?」 

 

「もー・・・」 

 

と明らかに鬱陶しそうに次男に対応していました。 

 

ひと時も私の横から離れず、他の子供たちとは一言も話さず無表情でつまらなそうにしています。 

 

海に着いても次男の様子は変わりませんでした。 

 

他の子供たちがキャーキャー言いながら海に入っていく中、海に近づかず、炎天下の砂浜でぼーっと立ち尽くしています。 

 

私が、 

 

「海、入らないの?」 

 

と聞くと、 

 

「いつ帰るの?」 

 

「ねー、いつ帰るの?」 

 

と返してくる。 

 

はぁ・・・ 

 

ため息しかでませんでした。 

 

その後も次男は1人だけ炎天下の砂浜で汗だくになりながら、ゲームをしていました。 

 

次男はまだ7歳です。 

 

一切笑わず、遊ばず、完全に子供らしさを失っていました。 

 

最後少しだけ海に入りましたがほぼ笑わず、すぐに引き上げてきました。 

 

その日は1日、私以外の誰とも話をしていないと思います。
 
・・・

 

そして長男。 

 

遠出をし長男がどんな状態になるのか、とても不安でしたが、私が、 

 

「電車に乗って幼馴染と海へ行く?」 

 

と聞くと、長男は、 

 

「うん、行ってみる」 

 

と答えました。

 

駅に着くと、幼馴染の子が、乗りたかった電車に乗れなかったようでした。 

 

その子は希望の電車に乗れなかったことが悲しくて元気がありませんでした。 

 

ただでさえ些細な事でくじけやすい長男は、その幼馴染の態度に動揺し、あたふたしていました。 私が、 

 

「長男に怒っているんじゃないよ、乗りたかった電車がもう出ちゃって悲しかっただけだよ」 

 

と言うと、少し安心して、幼馴染に近づいていきました。 

 

海では幼馴染と楽しそうに遊んでいるように見えました。 

 

・・・

 

海のすぐそばに大型の商業施設がありました。 

 

海で遊び、しばらくすると友人が、 

 

「海の近くの商業施設で映画を見たい」 

 

と言い出しました。 

 

長男は基本的に自分の意見を主張せず、 

 

「どちらでもいいよ」 

 

と答えます。 

 

とても暑い日でしたが、みんなで歩いて商業施設に行く事になりました。 

 

私は、長い間引きこもり状態の長男の気力と体力がもつのか心配していました。 

 

何の映画を見るのかなかなか決まらず、映画を見るのか、見ないのか二転三転すると、変更事が苦手な長男は、混乱し少し様子がおかしくなり始めました。

 

商業施設につき、意見がまとまらず、少し嫌な雰囲気で一旦幼馴染家族と別れ、別行動する事になりました。 

 

友人家族と離れると長男は私に支離滅裂な事を言い始め、泣き出しました。 

 

娘はベビーカーで寝ており、次男は『帰りたい』と横でずっと言っている。 

 

私が、

 

「もう帰ろう」 

 

と言っても長男はなぜか納得せず、怒って私に文句を言い、泣いていました。 

 

次男はその横で、 

 

「早く帰ろ、早く帰ろ」 

 

と言っています。 

 

・・・

 

しばらくし、再び幼馴染と合流し、その子が長男に、 

 

「さっきはごめんね」 

 

と謝ったようでした。 

 

すると長男の顔は明るくなり、その後みんなで仲良く食事をし、電車に乗って無事帰路に着きました。 

 

幼馴染家族の子供たちの、元気で明るい子供らしい振る舞い、笑顔、安定している雰囲気をみると、私はいつも、

 

何でうちの子は2人ともこんなに手がかかるのだろう・・・

 

なぜここまで子供らしさを失ってしまったのだろう・・・

 

と思ってしまうのでした。