202 次男の問題行動
202 次男の問題行動
2022年7月
次男は相変わらず学校では誰とも話さず、立ち歩きをし、授業に参加しませんでした。
「学校では一言も声を出していない」
と担任の先生から聞きました。
・・・
長男のゲーム友達がほぼ毎日家に遊びに来ており、次男は朝、
「今日はくる?」
と長男の友人が来ることを凄く楽しみにしているのに、学校から帰ってくると長男たちが遊んでいるゲームの中には入れてもらえません。
いつも長男の友人が来ている時は、部屋の片隅でお山座りをし、1人無表情で隠れるように動画を見ていました。私が、
「次男も遊びたいんじゃないの?」
と次男に聞いても、
「入れてくれない」
と小さな声で言い、諦めている様子でした。
私は毎日見るその光景をやるせない気持ちで見ていました。
この頃を振り返ると、私は、長男が不安定にならない様に、と長男の気持ちばかりを優先し、次男を我慢させてしまう事が多かったように思います。
表面的には次男を我慢させてしまうのですが、次男が可哀そうになり、長男に対して不快感を抱くことがありました。
きっとその感情は私の顔や態度に出ていて、長男は敏感に感じ取っていたと思います。
・・・
2022年7月
懇談会がありました。
次男の担任の先生が、
「次男さん、一日中黄色帽子を目深く被り、何度声をかけても帽子を取りません」
「ランドセルも机の上に置きっぱなしで、体を隠しているような感じです」
「給食の時間には、ランドセルをどかそうね、と声をかけ、ロッカーにランドセルをしまってもらっています」
と教えてくれました。私が、
「入学後ずっとですか?」
と尋ねると、6月中旬からだと教えてくれました。私は、
「周りや先生に迷惑がかかっていないのであれば、彼なりの理由があるかもしれないので、そのままにしておいて下さい」
「強い指導や、無理やりどかしたりはしないで下さい」
と先生にお願いしました。
その他にも、
「裸足になっていることがあります」
「授業中に教卓の下、まぁ僕の足元ですね、そこで寝っ転がっている事もあります」
「廊下ではよく寝っ転がっています」
と言われました。
・・・
家に帰り、【帽子被ったまま】【廊下に寝っ転がる】などをネットで調べました。
「帽子をかぶったまま、ランドセルで体を隠す」という行動は、
自閉スペクトラム症の子によく見られる症状。本人なりに、外界からの刺激を絶つ行為。と書いてあります。
裸足、寝っ転がりは、何かに体を密着させる事で安心感を得る事が出来るための行為。
本人にとっては抱擁されている感覚になるため落ち着く行為。
この場合は愛着障がい(親子間の愛着形成が十分ではない子)の場合もある。
教卓の下など、狭い空間に潜り込むのは安心感を得るための安全確認行為。
と書いてあります。
「・・・」
私、そんなに愛情薄いのか・・・?
とても手をかけ、可愛がっているつもりなのに・・・
子供を育てる自信がどんどん無くなっていきました。
帽子をかぶり続けているのも、机の上にランドセルを置きっぱなしなのも、教卓の下で寝っ転がっているのも、うちの子だけです。
私は学校中のどの親よりも、愛情をかけていないのだろうか?
そんな気持ちになってしまうのです。
この頃から、私は、次男は支援級の方が良いのではないかな?と思うようになっていきました。