201 実家での出来事
201 実家での出来事
2022年7月3日
親族の集まりで、車で1時間半かかる実家へ行きました。
実家では何家族かが集まり、沢山の人数で食事をしました。
・・・
夜の9時ごろ帰る事になりました。
食事中から長男はとても不安定な様子でした。
食事を終え自宅へ帰るために車に乗る際、長男の機嫌は最悪な状態だったと思います。
完全に目が吊り上がり、誰にも心を開かない、そんな雰囲気を醸し出していました。
いつもは帰り際に、祖父母に抱き着くのですが、祖父母を視界に入れる事さえしませんでした。
ただ助手席に座り、不機嫌な雰囲気を醸し出し、下を向いてゲーム画面のみを見ていました。
昔から長男は助手席にしか座りません。
絶対にです。
我が家では無言の了解で長男が助手席に座ります。
その日、娘が眠いのか、
「私の隣がいい」
と泣き出しました。
運転は私です。
娘は私の横じゃないと嫌だと半分叫ぶように泣いていました。
長男が助手席から動く気配はありません。
私は長男に、
「娘ちゃん、眠いから寝ちゃうまでは後ろでもいい?」
と聞くと、長男は、
「は?弟の隣に座れるわけないだろ」
と、あいつの隣なんかに座れるかよ!と言わんばかりに私を睨みつけてきます。
弟はそのやり取りを後部座席から見て、無表情で固まっています。
長男に何度お願いしても、返答が変わることはありませんでした。
娘はまだ小さく、長男が絶対に助手席に座る、という我が家のルールを分かっていなかったと思います。
娘に後ろで座るようにお願いしても、
「いやーーーいやーーー」
と泣くだけでした。
長男と娘に、どちらかが席を譲るようどれほどお願いしても一向に解決しないため、私は娘を運転席と助手席の間に座らせることにしました。
すると今度は娘が、
「きつい!きつい!お腹痛い」
ベルトの締め付けがきついと泣き出しました。
あーーーーー
もーーーーー
皆わがままばっかり!そんな気分で、
私は結局、
「もー、娘を抱っこしたまま運転する!」
と言いました。
するとルールを破ることが嫌いな長男が、
「だめ!」
「絶対だめ!」
「抱っこで運転は絶対だめ!」
と叫びだしました。
どーすりゃいいんだよ!
という状況で、私は長男の叫びを無視して出発しました。
親族が我が家のやり取りを見ながら、見送るのをずっと待っていた事もあり、一刻も早く出発したい気持ちでした。
長男は車の中で娘に対して暴言を吐き始めました。
「妹ばっかり可愛がりやがって」
「女だからか」
「小さいからか」
「そんなもん関係ねーだろ」
「妹、わがまますぎる!」
「何で言う事を聞くんだ!」
長男はわんわんと泣きながら暴言を吐き続けます。
娘に対しての暴言は久々でした。
・・・
普段大らかで何も言わない姉から、帰宅後に、
「長男君、夜ご飯の時から、明らかにおかしかったよね」
「全然笑わない」
「ずっと目が吊り上がっていたね」
「心ここにあらずな感じで・・・」
「なるべく話しかけるのやめておいたんだよね・・・」
「なんか、別人みたいな雰囲気だった」
「やっぱり、長男くんは普通の状態ではないね・・・」
「とにかく、あんたに言い返してくるね」
「出発後、車で大丈夫だった?」
と聞かれるほど、長男は周りの親族から見ても、目に見えて様子が普通ではありませんでした。
長男は安定すると必要以上に優しい言葉で周りに気を使い、私の食事などを褒め、不安定になると周りを激しく否定し攻撃的になりました。
そんな激しい浮き沈みを繰り返していました。
とても浮き沈みが激しく、シンプルに【普通の状態】があまりありませんでした。
【極端に良い】か【極端に悪い】かしかないのです。
・・・
私は、思いつく全ての相談所に相談しつくしていました。
ここは行かなくていいかな?と行かなかった相談所はありません。
それらの相談所からは、参考になるようなアドバイスをして貰えたことは一度もありませんでした。
どこに何を相談したら良いのか、もう分かりませんでした。
・・・
長男が通っている児童精神科の診察時間はたった10分で、現状報告をするだけでした。
「今はこんな状態です」と言う私に、医者が、
「以前よりはよい方向に向かっていますね」
と言って終わり。
そんな感じでした。
他の児童精神科も最短で診察してもらえるのが4か月待ちです。
学校や行政の相談所へ行っても、
「お母さん、大変ですね、でもやりようがないです」
と言われるだけでした。
私は一体誰に相談したら的確な対応方法を教えてもらえるのだろう。
どんな対応をしたら子供たちが良い方向へ向くのだろう。
もう、1年近く考え続けていましたが何も分からないままでした。
・・・
昔は朝から晩まで公園にいて、どんな友達とも仲良く遊んでいたのに・・・。
今は慣れない友人に会うと、2時間くらいで様子がおかしくなる。
帰宅後には高い頻度でパニックになる。
そんな事を繰り返していました。
・・・
そもそも特定のゲーム友達以外には会いたがらず、外では遊びたがりませんでした。