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不登校復活の道(ブログ)

210 長男がいない時の次男の様子

210 長男がいない時の次男の様子 

 

次男は長男を省く両親、次男、娘で外出をすると、とても生き生きとしていました。 

 

・・・

 

その日は家族でプールへ行く事になりました。 

 

長男を誘いましたが、 

 

「行かない」 

 

と言うので、4人で出かけました。 

 

長男のいないプールでは、次男はとても明るく笑っており、泳ぐことにも前向きで、一生懸命泳ぎの練習をしていました。 

 

・・・

 

別の日、長男も一緒にプールに行くと、次男はチャレンジする事は一切やめ、ほとんど笑わずプールで詰まらなそうに過ごしていました。 

 

「今日は泳がないの?」 

 

と私が言うと、次男は、 

 

「長男に何かを言われることが嫌」 

 

「何か言われるくらいなら、何もしたくない」 

 

そう言いました。

 

・・・

 

次男が何かをして、 

 

「できた!」 

 

と、喜んでいると、

 

「そんな事できて当然!」

 

「そんな事で喜んでいるのかよ!」

 

「誰でもできるわ!」

 

などと、喜ぶ事を馬鹿にされていました。

 

そんな事が続いた結果、次男は、長男がいる時には、何かに挑戦するという事を一切しなくなりました。

 

長男を留守番させて家族で出かける時は、私たち夫婦も、次男も娘もリラックスして過ごす事ができました。
 
 

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209 不安定な時の長男の様子

209 不安定な時の長男の様子 

 

2022年7月末 

 

この頃、長男は情緒が安定している日、不安定な日で別人の様に様子が変わりました。 

 

大変な子育てをする中、私は子供を【かわいい】と思う余裕がありませんでした。 

 

姉たちにその事を話すと、 

 

「不登校への対応、次男の支援級の事、子供が少しでも良くなるようにと一生懸命やっているのだから、可愛がっているよ!」 

 

と言われました。 

 

周りにそう言われても、自分が出来ていない事ばかりに目が行き、可愛い、可愛がっていると思う事ができせんでした。 

 

【子供たちが可愛くて頑張っている】というよりも【このままでは困るから頑張っている】そんな感じでした。 

 

・・・

 

【合う薬が見つかれば、本人も楽になり、穏やかになる】 

 

そんな言葉を聞くと、長男に薬を飲ませるべきなのではないか? 

 

と思う事もありました。 

 

・・・

 

長男の情緒が不安定な時は、私が話せば、 

 

「うるさい!黙れ!」 

 

と言い、反応をしなければ、 

 

「無視するな!」 

 

「酷いよね!」 

 

と食って掛かってくる。 

 

もー、何したって文句言われるんじゃん! 

 

たまに会いに来る担任の先生との学習約束を、私は管理していませんでした。 

 

先生と約束した1日1ページの漢字を学習する事が嫌になると、 

 

「勝手に約束しやがって」 

 

と私に言います。私が、 

 

「お母さん知らないし」 

 

「自分が先生と約束したんじゃないの?」 

 

と言うと、 

 

「漢字をやるなんて言ってない」 

 

と私に文句を言ってくる。 

 

・・・

 

長男が次男の悪口を言い、注意をすると、 

 

「うるせー毒親」 

 

「性格悪いな!くそばばぁ!」 

 

と言われ、売り言葉に買い言葉で、 

 

「性格悪い親な事はお母さんが1番分かってるわ!」 

 

「だからお前が生まれたんだ!」 

 

と言ってしまい、言ってしまった自分に撃沈する。 

 

「・・・」 

 

「あーあ・・・」 

 

「私、全然我慢できないな・・・」 

 

「変われないな・・・」 

 

「もう、無理」 

 

関わっている相手が9歳児とは思えず、同じ土俵に上がり喧嘩をしてしまう。 

 

【怪物みたいな子】を育てている、そう思ってしまう時があるのです。 

 

・・・

 

あの子1人のせいで他の4人の家族が不健康になる。 

 

もう長男に施設に入ってほしい。 

 

長男を省いた4人で平和に暮らしたい。 

 

楽になりたい。 

 

そんな事を考えてしまう日がありました。 

 

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208 主人からの依頼

208 主人からの依頼

 

2022年7月23日
  
 
朝、次男を優しく起こしても暴言を吐かれる。 

 

長男には、 

 

「寝よー」 

 

と優しく話しかけても、 

 

「指図すんな」 

 

「指図されるから寝たくなくなるんだ」 

 

と言われる。 

 

「皆んな寝よっー」 

 

と明るく言うだけで、全く思いやりのない返事が返ってくる。 

 

そんな毎日はもう、うんざりでした。 

 

疲れ切った気持ちは顔に出て、きっと態度に出て、それを子供たちが敏感に感じ取り、負のスパイラルに陥っていたのだと思います。 

 

・・・

 

主人の実家に帰ってから、主人が子供たちの状況に口出しする様になりました。 

 

今まで子育てに何も口を挟まなかった主人が、長男の事を、 

 

「昼夜逆転も治らない」 

 

「本人は治す気もない」 

 

「スマホ依存もある」 

 

「このままじゃまずい」 

 

「このまま好きにさせていてはいけない」 

 

「もう、親はお手上げだから、入院させようか」 

 

「次男への暴言が酷すぎる」 

 

「回復が遅すぎる」

 

「とにかく外に出さないといけない」

 

「このまま好きにさせていたら、家庭内では許されても、社会に出た時に本人が困る」 

 

「だめな事はだめ、と厳しくするべき」 

 

そんな事を急に言い出しました。 

 

私に対しては、 

 

「どんなに手抜きでもよいから、とにかく明るく笑顔でいてほしい」 

 

そう言われました。 

 

【お母さんが元気なら家族は明るくなる】そんな呪縛のような事の書かれている参考資料を、何度も読んでいました。 

 

笑顔でいてという主人の言葉は、きっと義理のお母さんから言われた言葉です。 

 

子供たちがこうなったのは【私のせいだ】という意味なのかな、と私は感じました。 

 

・・・

 

主人が実家に帰った際、余りに酷い状況の我が家の子供たちを見て、義理のお母さんに、何か言われたのではないかと思います。 

 

義理の母は、息子たちを見て、びっくりしており、 

 

「昼夜逆転は直さないと」 

 

「発達障害だったとしても、情緒があまりにも不安定すぎないか」 

 

と主人に言ったそうです。 

 

・・・

 

私たち夫婦は長い時間をかけて、徐々に今の状況に慣れていった為、感覚が麻痺していました。 

 

冷静に考えれば、9歳の子供に、普通の声掛けをする事ができない。 

 

「ご飯食べよー」 

 

「寝るよー」 

 

そんな声掛けにすら、 

 

「指図するな」 

 

「俺が好きな様に動く」 

 

そんなふうに返してくる。 

 

やっぱり、長男は異常なんだ。 

 

あの児童精神科が言っていた 、

 

「お兄ちゃん、客観的に見たら明らかに、異常ですよ」 

 

それが正解なのかもしれない。 

 

言われた時は、 

 

「許せない!」 

 

「いい子なのに!」 

 

そんな気持ちになったのに、今の長男の態度を見ていると、医者から見たら、私が理解力が乏しく、物分かりの悪い親なのではないか?

 

そんな気持ちになりました。 

 

・・・

 

主人の実家に行った際、娘は主人にべったりだったそうです。 

 

お出かけに長男を誘うと、 

 

「妹が行くなら行かない」 

 

と言う。 

 

主人と次男がハンバーグを食べに行く約束をしていると、長男は、 

 

「ハンバーグは食べたくない、焼肉に行きたい、ハンバーグなら行かない」 

 

そんなふうに、主人を困らせた、と言っていました。 

 

次男は次男で、 

 

「何で全部長男の言う事を聞くの?」 

 

「僕は?」 

 

「何で、いつも僕の意見は聞いてくれないの?」 

 

と主人に訴えかけたそうです。 

 

長男が入院を受け入れるはずがありませんでした。 

 

両親も躾けるべきか、厳しくするべきか、今までのやり方で何も言わず長男のペースで生活させるべきなのか、もう分かりませんでした。 

 

どーすりゃいいの? 

 

まさに八方塞がりでした。 

 

私はもう疲れており、笑顔でいられるわけない! 

 

生活リズムをまず整えよう、昼夜逆転を直させるなんて、できるわけない!

 

そんな事言うなら、やってみてよ。 

 

この子達と24時間、エンドレスに過ごしてみてよ! 

 

やれるならやってよ! 

 

そんな気分でした。 
 

 

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207 切り替えの難しい次男

207 切り替えの難しい次男 

 

2022年7月

 

反抗的な態度な多い次男でしたが、落ち着くと寝室で寝る前に学習をしたがりました。 

 

学校の宿題は提出しない日もありましたが、担任の先生に、 

 

「とにかく、次男の心が安定する事を優先したいので、宿題が提出できなくても強い指導はしないで下さい」 

 

とお願いしていました。 

 

私は次男に宿題をやっていない事は指摘せず、次男のやりたがる学習を一緒にしていました。 

 

次男は寝る前に動画止めてから、気持ちの整理がつくまで地団駄を踏み、暴言を吐きます。 

 

塾の先生からいただいた助言を守り、反抗的な態度は指摘せず、躾けは諦め、無反応で対応する事を続けていました。 

 

【目に見えて変わった!】

 

という事はありませんが、少しずつ、反抗が収まっているのかな、と感じる日もありました。 

 

・・・

 

その時期次男は九九や漢字に興味がありました。 

 

できる事を認め、楽しく学習を続けていると次男がご機嫌で眠りにつく日が増えていきました。 
 

 

・・・

 

発達凸凹塾の先生には、 

 

次男さんは頑張りたい気持ちのある子なので、切り替えの時にちょっとサポートすれば大丈夫です。

 

何にでも全力なので切り替えるのが苦手なんですよね。

 

大切な個性だなぁと思います。 

 

と指導記録をもらいました。 

 

・・・

 

私は何とか平和に動画を止め、次男を寝室に連れて行きたい!と願っていました。

 

次男が動画よりも、私との寝室での学習が楽しい!と思ってくれるよう、次男の好きなマインクラフトの中の漢字をメモして学習したり、九九表を作ったりしていました。 
 
 

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206 次男の支援級への転籍の相談

206 次男の支援級への転籍の相談 

 

2022年7月14日 

 

次男の支援級への転籍の相談をするために学校へ行きました。 

 

次男の在籍する1年1組を通り、15メートルほど廊下を進むと支援クラスがあります。 

 

支援クラスを見学するために、授業中で静まり返った廊下を私は歩いていました。

 

前方から黄色帽子を目深く被り、肩を顎のあたりまで上げて体を小さくしながら歩いている次男とすれ違いました。 

 

あ!次男だ!立ち歩きしてる!と思い、私は、

 

「よー!」 

 

と手を挙げて、小さく声をかけました。 

 

次男は私をちらっと見て、少しハニカミ、どこかへ歩いて行きました。 

 

支援員さんは付いておらず、1人でふらふらしていました。 

 

・・・

 

支援クラスを見学後、クラスを受け持っている先生方と面談をしました。 

 

私は支援クラスの先生に次男の情緒を理解してもらうため、なぜ次男が学校に恐怖心があるのか、今までの兄との関係性などの話をしました。 

 

支援クラスに転籍する事に関して、担任の先生は、 

 

「授業中、迷惑行為などは一切ありません」

 

「立ち歩きで授業を聞いていない事で、今後の学習が心配です」 

 

「ゲームが好きならタブレット学習の方が楽しくできるので、支援クラスでタブレット学習をした方が次男が伸びるのではないか」 

 

「集団が苦手なのであれば、人数の少ない支援クラスの方が心地良いのではないか」 

 

「あくまでも本人の希望を優先させましょう」 

 

と話していました。 

 

私も担任の先生と同じ意見でした。 

 

・・・

 

その時期まで、次男はクラスの誰とも話をしておらず、誰とも関わらず、立ち歩きをし、脱走をし、家ではデジタル漬けでした。 

 

発達凸凹塾でのタブレット学習には、とても前向きに取り組んでいました。 

 

そんな姿を見て、タブレット学習の方が次男は楽しいのだろうな、と私は感じていました。 

 

・・・

 

支援クラスは、 

 

「その子の個性に合わせて学習させる」 

 

「皆に合わせる事も少ない」 

 

と言っていました。 

 

支援クラスに移っても1年1組の授業に半分くらいは参加する。 

 

支援クラスが不必要になり、通常クラスに戻りたければいつでも戻れる。 

 

そんな説明を受けました。 

 

・・・

 

問題は本人の気持ちでした。 

 

何度か次男に、 

 

「自由に勉強できるよ」 

 

「タブレット学習だから楽しいんじゃない?」 

 

と、支援クラスを進めましたが、次男は必ず、 

 

「絶対に嫌だ」 

 

「どうして、僕は今のクラスにいちゃダメなの?」 

 

「どうして、僕だけなの?」 

 

「他の子は行かされないんだよね」 

 

「何でなの?」 

 

「絶対に行きたくない」 

 

と泣き出しました。私は、 

 

「次男が今のクラスがいいなら、今のクラスのままでいいんだよ」 

 

と話を切り上げるようにしていました。 

 

私は次男は慣れない環境が苦手なので、行った事のない支援クラスへ行く事が不安なのかな?と思っていました。 

 

きっと慣れれば、支援クラスの方が快適になるのではないか? 

 

何度か体験に行けば、支援クラスを希望するのではないか?

 

そんなふうに思っていました。 

 

・・・

 

学校側は、 

 

「夏休み明けから、1日1時間ずつ支援クラスを体験させてみます」 

 

と言い、その日の話合いは終わりました。 
 

 

 

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205 長男の事

205 長男の事

 

2022年7月

 

長男は、不登校前、好奇心の強い子だったように思います。

 

不登校になってからの長男は、嫌な事には手をつけない。 

 

分からないかもしれない事にも手をつけない。 

 

そんなふうに、全てから逃げており、私はこの子はこの先どう生きていくのだろう? 

 

どんな人生を送るのだろう? 

 

そう不安に感じることがありました。 

 

・・・

 

しばらくの間、前向きに先生に提出していた1日2枚のプリントも、最近は提出していませんでした。 

 

学習の際、下の子のお世話もあり、私が長男の横にべったり付き添いきれない事も学習に気が向かない原因の1つだったのではないか、と思います。 

 

・・・

 

「動画を見ないで寝るんだ!」 

 

と頑張っていた時期もありましたが、10日ほどでギブアップし今は私が夜中3時ごろに目を覚ますと、横で寝ている長男の布団の枕元からスマホのライトが漏れていて、 

 

「あー、まだ見てるんだな」 

 

と毎日思っていました。 

 

・・・

 

学習に関して、私が何かを教えようと口出しすると、 

 

「誰にも、何にも教えてもらいたくない!」 

 

と嫌がり、全て自分で回答したがる傾向がありました。 

 

主人と学習するとスムーズな事もありましたが、基本的には主人は帰りが遅く、私と学習するため、やる気が出ないようでした。 

 

・・・

 

この時期、私が娘を、 

 

「かわいい、かわいい」 

 

という事を長男はとても嫌がりました。 

 

自分以外の弟妹が褒められることに過剰に反応するのです。 

 

長男が弟妹の悪口を言い出すと、私は長男が目の前にいても、長男の言葉には全く反応せず、聞こえていないふりをし続けました。 

 

視界に入れず、無視していたのです。 

 

長男の訴えかけてくる、次男と娘の悪口をどうしても受け入れる事ができませんでした。 

 

どうしても優しく対応ができず、そんな自分に腹が立つ、そんな日々でした。 

 

口をひらけばマイナスの文句ばかり言う長男に不快感を感じ、 

 

「分かったから、もう、黙っていてよ」 

 

と言ってしまう事もありました。それでも長男はムキになって、 

 

「ねー。お母さんもそう思うよね?」 

 

「思わないの?」 

 

「え、無視?」 

 

としつこく聞いてきます。 

 

同じ空間に次男も娘もいます。

 

下の子達の前で、長男の言う、次男と娘に対する悪口に共感する事はできませんでした。私は、 

 

「長男はそう思うんだね、お母さんは思わない」 

 

そう答えるのが精いっぱいでした。 

 

・・・

 

この子は、私に何を求めているのだろう・・・ 

 

私がどんな反応をしたらこの子の心は満たされるのだろう・・・ 

 

周りを否定し、非難し、自分を正当化する。 

 

この子はなぜそんな事ばかりするのだろう・・・ 

 

 

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204 主人の実家での次男の様子

204 主人の実家での次男の様子 

 

2022年7月8日 

 

夏休み前になると、次男の様子がおかしい日が多かったです。 

 

今までは、私の作ったもの以外食べない、などがありましたがこの日は、私が作ったものですら嫌がりました。 

 

「お母さんが触ったから食べれない」 

 

「お腹空いた」 

 

と言います。私が、 

 

「え・・・」 

 

「何も触らないでご飯作る事なんて出来ないよ」 

 

と言っても、 

 

「ねー、お腹空いた」 

 

と言い、私が、 

 

「今作るね」 

 

と言うと、 

 

「触らないでよ!食べれない!」 

 

と言う。 

 

「・・・」 

 

どうすりゃいいの? 

 

そんなやり取りを何度もした覚えがあります。 

 

次男はお腹が空いている。 

 

でも私が作ったものは食べられない。 

 

他の誰が作ったものも食べれられませんでした。 

 

自分で作ることもしません。 

 

毎日ではありませんが、特にとても暑い日などはしんどそうにしていて、訳の分からない事を言う日が多かったです。 

 

・・・

 

そんな状態の中、私を省いた主人、長男、次男、娘の4人で主人の実家へ帰ることになりました。 

 

主人の実家はとても遠く、新幹線で3時間ほどかかります。 

 

確か、2泊3日か、3泊4日ほどの滞在でした。 

 

次男は滞在中、リビングに入れず、リビング横の小さな部屋に置いてあるソファの後ろに隠れ、ずっとゲームをしていたようです。 

 

次男は、主人の実家の祖父母とは話さず、笑いもせず、食事にも手を付けなかったと聞きました。 

 

お腹が空き過ぎるとコンビニへ行きたがり、主人が連れて行ったようでした。

 

外食先では食べたそうですが、基本的にはずっとゲームをし、交流をしなかったようでした。 

 

私は出発前に、義理の母に次男が偏食が酷く食事が大変な事、情緒が不安定であることを伝えていました。 

 

滞在を終え、子供たちが家に帰ってくると、義理の母から、 

 

「思っていた以上に大変そうね」 

 

「日々の苦労を痛感しました」 

 

「大丈夫ですか?」 

 

と、私を気遣うメッセージが届きました。 

 

長男もきっと、昼夜逆転だったはず、次男はあんな感じだし。 

 

そりゃそう思うよね・・・ 

 

義理の母は長男の不登校の事を知っていますが、主人には長男よりも次男が凄く心配、と言っていたそうです。

 

長男の昼夜逆転に関しては、起こして規則正しく生活させた方が良いのでは?

 

と、助言してくれたようでした。

 

私は子供たちが不在のその数日間、一歩も外へ出ず、誰とも話さず、食事もとらず、お風呂にも入らず、ソファの上から全く動かずに過ごしました。

 
動かず、と言うよりは、動くことが出来ませんでした。 

 

その時、 

 

「あれ、私は日々の生活に疲れているのかな?」 

 

と初めて感じました。 

 

 
 

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203 暴言は不安からくる攻撃なのか?

203 暴言は不安からくる攻撃なのか? 
 
 
長男は、次男が生まれてしばらくしてから、 

 

【自分の意見を通したい!】 

 

【自分が絶対に優先!】 

 

という思いがとても強い子になりました。 

 

次男、娘と比較しても【自分の意見が絶対】で自分が我慢し、次男、娘の意見を優先させてくれた記憶はありません。 

 

多くの事の決定権を長男が持ち、長男が「嫌!」と言えば、次男、妹、両親でさえも長男に従う、それが我が家のルールになっていたような気がします。 

 

主人がどんな気持ちだったのかは分かりません。 

 

私は長男が面倒な事を言い出さないかと常に神経を使っていました。

 

次男と娘に対しては感じた事のないようなストレスを長男に対してのみ感じていたのです。

 

長男に対し、 

 

この子は面倒だ 

 

わずらわしい 

 

育てにくい 

 

と、どこかで感じていたと思います。 

 

学校に行かず、毎日家にいる長男が、一方的に、ご機嫌にゲームの話をし続ける事がよくありました。

 

こちらの相槌も気にせず、ひたすら話をし続けます。 

 

毎日毎日繰り返されるその時間を苦痛に感じ、 

 

【同じ空間にいる事がしんどい】 

 

そんなふうによく感じていました。 

 

・・・

 

長男は実家へ行って祖父母以外の人に会う、ゲーム友達以外の友人に会うなどのイレギュラーな事がなければ、とても落ち着いていて穏やかで優しい事が多かったです。 

 

それでも何かのきっかけでストレスを感じると暴言が始まります。 

 

先日は何か探し物をしており、物がなくなったことを私のせいにして責め立ててきました。 

 

「お前みたいに性格悪い女なんてクズだ」 

 

「よく人にそんなに性格悪くなれるな」 

 

「どれだけ自分勝手なんだ」 

 

とにかくこちらが傷つくことをガンガン言われ続けました。 

 

私は言い返さず、ずっと黙っていました。すると長男は、 

 

「無視かよ、このクソババァが!」 

 

と泣きじゃくりながら暴言を吐き続けるのです。それでも、私が何かを言えば、 

 

「黙れ!うるせえ!このやろう!」 

 

と暴れだすので、私はただただ黙っていました。 

 

私はどう対応するのが正解なのか全く分かりませんでした。 

 

相談して、唯一ためになったのは、不登校克服ママの【過保護にする】という対応方法です。 

 

私はきっとうまくできておらず、長男の不安定が続くのだろうと感じていました。 

 

・・・

 

長男の事を児童精神科で相談すると、 

 

「不安の強い子が周りを攻撃しやすいです」 

 

「自分自身を守る防衛本能です」 

 

「発達障害の子は不安が強い子がほとんどです」 

 

「その場合、子供の不安な場面に寄り添って大丈夫だ!という体験を重ねる訓練をします」 

 

「こちらの病院でもやっています、療育を受けますか?」 

 

と聞かれました。 

 

長男は病院にも絶対に行かないので、療育を受けさせることは不可能でした。 
 

 

 

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202 次男の問題行動

202  次男の問題行動 

 

2022年7月 

 

次男は相変わらず学校では誰とも話さず、立ち歩きをし、授業に参加しませんでした。

 

「学校では一言も声を出していない」 

 

と担任の先生から聞きました。 

 

・・・

 

長男のゲーム友達がほぼ毎日家に遊びに来ており、次男は朝、 

 

「今日はくる?」 

 

と長男の友人が来ることを凄く楽しみにしているのに、学校から帰ってくると長男たちが遊んでいるゲームの中には入れてもらえません。 

 

いつも長男の友人が来ている時は、部屋の片隅でお山座りをし、1人無表情で隠れるように動画を見ていました。私が、 

 

「次男も遊びたいんじゃないの?」 

 

と次男に聞いても、 

 

「入れてくれない」

 

と小さな声で言い、諦めている様子でした。 

 

私は毎日見るその光景をやるせない気持ちで見ていました。 

 

この頃を振り返ると、私は、長男が不安定にならない様に、と長男の気持ちばかりを優先し、次男を我慢させてしまう事が多かったように思います。 

 

表面的には次男を我慢させてしまうのですが、次男が可哀そうになり、長男に対して不快感を抱くことがありました。

 

きっとその感情は私の顔や態度に出ていて、長男は敏感に感じ取っていたと思います。 

 

・・・

 

2022年7月 

 

懇談会がありました。 

 

次男の担任の先生が、 

 

「次男さん、一日中黄色帽子を目深く被り、何度声をかけても帽子を取りません」 

 

「ランドセルも机の上に置きっぱなしで、体を隠しているような感じです」 

 

「給食の時間には、ランドセルをどかそうね、と声をかけ、ロッカーにランドセルをしまってもらっています」 

 

と教えてくれました。私が、 

 

「入学後ずっとですか?」 

 

と尋ねると、6月中旬からだと教えてくれました。私は、 

 

「周りや先生に迷惑がかかっていないのであれば、彼なりの理由があるかもしれないので、そのままにしておいて下さい」 

 

「強い指導や、無理やりどかしたりはしないで下さい」

 

と先生にお願いしました。 

 

その他にも、 

 

「裸足になっていることがあります」 

 

「授業中に教卓の下、まぁ僕の足元ですね、そこで寝っ転がっている事もあります」 

 

「廊下ではよく寝っ転がっています」 

 

と言われました。 

 

・・・

 

家に帰り、【帽子被ったまま】【廊下に寝っ転がる】などをネットで調べました。 

 

「帽子をかぶったまま、ランドセルで体を隠す」という行動は、 

 

自閉スペクトラム症の子によく見られる症状。本人なりに、外界からの刺激を絶つ行為。と書いてあります。 

 

裸足、寝っ転がりは、何かに体を密着させる事で安心感を得る事が出来るための行為。 

 

本人にとっては抱擁されている感覚になるため落ち着く行為。 

 

この場合は愛着障がい(親子間の愛着形成が十分ではない子)の場合もある。 

 

教卓の下など、狭い空間に潜り込むのは安心感を得るための安全確認行為。 

 

と書いてあります。 

 

「・・・」

 

私、そんなに愛情薄いのか・・・? 

 

とても手をかけ、可愛がっているつもりなのに・・・ 

 

子供を育てる自信がどんどん無くなっていきました。 

 

帽子をかぶり続けているのも、机の上にランドセルを置きっぱなしなのも、教卓の下で寝っ転がっているのも、うちの子だけです。 

 

私は学校中のどの親よりも、愛情をかけていないのだろうか? 

 

そんな気持ちになってしまうのです。 

 

この頃から、私は、次男は支援級の方が良いのではないかな?と思うようになっていきました。

 

 

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201 実家での出来事

201 実家での出来事

 

2022年7月3日 

 

親族の集まりで、車で1時間半かかる実家へ行きました。 

 

実家では何家族かが集まり、沢山の人数で食事をしました。 

 

・・・

 

夜の9時ごろ帰る事になりました。 

 

食事中から長男はとても不安定な様子でした。 

 

食事を終え自宅へ帰るために車に乗る際、長男の機嫌は最悪な状態だったと思います。 

 

完全に目が吊り上がり、誰にも心を開かない、そんな雰囲気を醸し出していました。 

 

いつもは帰り際に、祖父母に抱き着くのですが、祖父母を視界に入れる事さえしませんでした。 

 

ただ助手席に座り、不機嫌な雰囲気を醸し出し、下を向いてゲーム画面のみを見ていました。 

 

昔から長男は助手席にしか座りません。 

 

絶対にです。 

 

我が家では無言の了解で長男が助手席に座ります。 

 

その日、娘が眠いのか、 

 

「私の隣がいい」 

 

と泣き出しました。 

 

運転は私です。 

 

娘は私の横じゃないと嫌だと半分叫ぶように泣いていました。 

 

長男が助手席から動く気配はありません。 

 

私は長男に、 

 

「娘ちゃん、眠いから寝ちゃうまでは後ろでもいい?」 

 

と聞くと、長男は、 

 

「は?弟の隣に座れるわけないだろ」 

 

と、あいつの隣なんかに座れるかよ!と言わんばかりに私を睨みつけてきます。 

 

弟はそのやり取りを後部座席から見て、無表情で固まっています。 

 

長男に何度お願いしても、返答が変わることはありませんでした。 

 

娘はまだ小さく、長男が絶対に助手席に座る、という我が家のルールを分かっていなかったと思います。 

 

娘に後ろで座るようにお願いしても、 

 

「いやーーーいやーーー」 

 

と泣くだけでした。 

 

長男と娘に、どちらかが席を譲るようどれほどお願いしても一向に解決しないため、私は娘を運転席と助手席の間に座らせることにしました。 

 

すると今度は娘が、 

 

「きつい!きつい!お腹痛い」 

 

ベルトの締め付けがきついと泣き出しました。 

 

あーーーーー 

 

もーーーーー 

 

皆わがままばっかり!そんな気分で、 

 

私は結局、 

 

「もー、娘を抱っこしたまま運転する!」 

 

と言いました。

 

するとルールを破ることが嫌いな長男が、 

 

「だめ!」 

 

「絶対だめ!」 

 

「抱っこで運転は絶対だめ!」 

 

と叫びだしました。 

 

どーすりゃいいんだよ! 

 

という状況で、私は長男の叫びを無視して出発しました。 

 

親族が我が家のやり取りを見ながら、見送るのをずっと待っていた事もあり、一刻も早く出発したい気持ちでした。 

 

長男は車の中で娘に対して暴言を吐き始めました。 

 

「妹ばっかり可愛がりやがって」 

 

「女だからか」 

 

「小さいからか」 

 

「そんなもん関係ねーだろ」 

 

「妹、わがまますぎる!」 

 

「何で言う事を聞くんだ!」 

 

長男はわんわんと泣きながら暴言を吐き続けます。 

 

娘に対しての暴言は久々でした。 

 

・・・

 

普段大らかで何も言わない姉から、帰宅後に、 

 

「長男君、夜ご飯の時から、明らかにおかしかったよね」 

 

「全然笑わない」 

 

「ずっと目が吊り上がっていたね」 

 

「心ここにあらずな感じで・・・」 

 

「なるべく話しかけるのやめておいたんだよね・・・」 

 

「なんか、別人みたいな雰囲気だった」 

 

「やっぱり、長男くんは普通の状態ではないね・・・」 

 

「とにかく、あんたに言い返してくるね」 

 

「出発後、車で大丈夫だった?」 

 

と聞かれるほど、長男は周りの親族から見ても、目に見えて様子が普通ではありませんでした。 

 

長男は安定すると必要以上に優しい言葉で周りに気を使い、私の食事などを褒め、不安定になると周りを激しく否定し攻撃的になりました。 

 

そんな激しい浮き沈みを繰り返していました。 

 

とても浮き沈みが激しく、シンプルに【普通の状態】があまりありませんでした。 

 

【極端に良い】か【極端に悪い】かしかないのです。 

 

・・・

 

私は、思いつく全ての相談所に相談しつくしていました。

 

ここは行かなくていいかな?と行かなかった相談所はありません。

 

それらの相談所からは、参考になるようなアドバイスをして貰えたことは一度もありませんでした。

 

どこに何を相談したら良いのか、もう分かりませんでした。 

 

・・・

 

長男が通っている児童精神科の診察時間はたった10分で、現状報告をするだけでした。 

 

「今はこんな状態です」と言う私に、医者が、 

 

「以前よりはよい方向に向かっていますね」 

 

と言って終わり。 

 

そんな感じでした。 

 

他の児童精神科も最短で診察してもらえるのが4か月待ちです。 

 

学校や行政の相談所へ行っても、 

 

「お母さん、大変ですね、でもやりようがないです」 

 

と言われるだけでした。 

 

私は一体誰に相談したら的確な対応方法を教えてもらえるのだろう。 

 

どんな対応をしたら子供たちが良い方向へ向くのだろう。 

 

もう、1年近く考え続けていましたが何も分からないままでした。 

 

・・・

 

昔は朝から晩まで公園にいて、どんな友達とも仲良く遊んでいたのに・・・。 

 

今は慣れない友人に会うと、2時間くらいで様子がおかしくなる。 

 

帰宅後には高い頻度でパニックになる。 

 

そんな事を繰り返していました。 

 

・・・

 

そもそも特定のゲーム友達以外には会いたがらず、外では遊びたがりませんでした。 
 

 

 

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