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不登校復活の道(ブログ)

200 機嫌のよい日が増えているように見える

200 機嫌のよい日が増えているように見える 

 

2022年7月前半 

 

長男が朝6時に起き、機嫌がよく、娘と外で遊んでいました。 

 

次男にも優しく、長男に優しくされている事が嬉しい次男は、 

 

「学校へは行かない、長男と遊ぶ」 

 

と言いだしました。 

 

私が次男をなんとか促し集合場所へ向かわせようとした時に、長男が、テレビをつけてゲームを始めました。 

 

次男が反応しました。 

 

ようやく集合場所へ向かいかけていた足を止め、テレビ画面に釘付けになっています。 

 

私はそれを見て、長男に、 

 

「ちょっと今はやめて。学校に行こうとしている子がいるのに」 

 

と言いました。長男はそれを聞いて、 

 

「あ・・・」 

 

と言い、テレビを消しました。 

 

・・・

 

次男を送りながら、私は、 

 

「あー、また余計な一言を言ってしまった」 

 

「『学校に行こうとしている子がいるのに』は明らかに嫌味に聞こえる、言わなければよかったな・・・」 

 

「帰ったら、長男機嫌悪いんだろうな」 

 

「折角元気に朝起きてきたのに、また不機嫌になっちゃうな・・・」 

 

と思いながら帰ると、長男は私に向かって、 

 

「お母さん、さっきの言い方はちょっと酷くない?」 

 

と冗談交じりに、怒らずに伝えてくれました。私が、 

 

「そうだよね、嫌だったよね」 

 

「長男、お母さんに嫌って伝えれるようになったね」 

 

「前はあまり言わなかったよね」 

 

と言うと、長男は、 

 

「そうだね」 

 

と言い、機嫌が良さそうでした。 

 

そんな風に落ち着いており、何となく回復してきているな・・・ 

 

小さい頃から難しい子と思い込んで育ててきたけど、本当はとても優しい子なのだろうなぁ・・・ 

 

と思っていました。 

 

・・・

 

長男が落ち着いていて、元気で明るいと、我が家の全員が元気になりました。 

 

私も、次男も娘もです。 

 

私と次男は長男の不機嫌時の攻撃対象なため、特に影響を受けました。 

 

次男は長男の攻撃にあうと、黙り、無表情になり、その後私に当たる事が多かったです。 

 

私は長男に、 

 

「長男が元気でみんなに優しくしてくれると、家の中が明るくなる」 

 

「ありがとうね」 

 

と言っていました。長男は、 

 

「僕は関係ないでしょ、でも、そうなのかな・・・僕って凄いね!」 

 

と笑いながら返してきたり、 

 

「いや、いや、僕は関係ないよ、お母さんのお陰だよ」 

 

という事もありました。 

 

・・・

 

そんな穏やかな日もありますが、日によって長男は、次男への否定的な発言、態度が酷い日がありました。 

 

原因は分かりません。 

 

ここ最近は落ち着いており、行き渋りの時のように次男を酷く否定する事はほとんどありませんでした。 

 

・・・

 

2022年7月1日 

 

この日はなぜか、長男は次男にとても酷く当たりました。 

 

ギリギリ学校に行けている感じの次男の不安定さを心配していた私は、励ましのつもりで次男の頑張りを認める発言をよくしていました。 

 

長男は基本的にはずっとリビングにいるので、私が次男を褒めている空間にはいつも長男がいました。私が次男に、 

 

「足し算始まったんだね」 

 

「楽しい?」 

 

「頑張ってるね」 

 

「今日も1日お疲れ様」 

 

そんな普通の会話です。 

 

それ以外にも、私が次男の担任の先生から聞いた頑張った事を次男に話すと、長男は敏感に反応し、 

 

「こんなんで褒められるの?」 

 

「クソバカでもできるし」 

 

「こんなバカ褒める意味ない」 

 

「無駄」 

 

そんな事を次男に言い続けます。 

 

とにかく言い方が酷いのです。 

 

そんな長男の姿を見ると私の頭の中に児童精神科の先生の言葉がよぎるのです。

 

「お兄ちゃん、異常だよ、どう見たって異常、薬を飲ませなさい」

 

安定している時は、何でそんな事言うの!酷い!と思えるのに、酷く不安定になると、

 

「やっぱり、おかしいの?」

 

「この子は異常なの?」

 

「薬を飲ませるべきなの?」

 

と私の心は揺れてしまうのです。

 

・・・

 

幼少期からずっと長男は次男が褒められたり、認められたりすることが不快なようでした。 

 

自分以上に次男が注目される事もとても嫌がりました。 

 

この日長男は、次男に攻撃する以外、他の家族とはとても穏やかに関わっていました。 

 

 

 
 
 

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199 2022年7月、夏休み前の長男の様子

199 2022年7月、夏休み前の長男の様子 

 

2022年7月7日 

 

長男が次男の通う発達凸凹の子専門の塾に「行ってみたい」と言うので連れて行きました。 

 

その塾は完全個別指導です。

 

繊細で人と関わる事が苦手な子が多いため、生徒が安心して塾に来れるよう、2階建ての民家風の建物の中には先生1人と生徒1人だけだと言っていました。

 

塾はとても人気でした。

 

体験はすぐにできるのですが、通いたくても席が空くまで3年待ちでした。

 

不登校枠は半年ほど待てば空く、との事でした。 

 

次男は単発で空きが出た時に行っていました。

 

この日は長男の体験の日です。

 


新しい場所、知らない事をする事に強く抵抗する長男は、塾へ行く前そわそわし、とても緊張していました。 

 

塾へ行ってからも、私の手を離さず、同じ室内にいるよう要求しました。 

 

長男は先生と少し話すと、私と離れ1人で教室に残ることが出来ました。 

 

緊張していましたが、次男のように部屋に入れないなどはなく、先生の穏やかで大らかな雰囲気で安心している様子でした。 

 

帰宅すると長男は、 

 

「あの先生、僕好き」 

 

「凄いねっていっぱいいってくれた」 

 

「通おうかな」 

 

と言いました。 

 

先生からの指導報告書には 

 

・とても素直 

 

・算数が好き 

 

・工作や絵が好き(特に模写) 

 

・社会・理科・英語が嫌い 

 

・深く話をしていくと、教科と言うよりも書くことが嫌い 

 

・言葉のチョイスが極端 

 

・とにかく素直でエネルギーのある子 

 

・パソコンに興味あり 

 

と書いてありました。 

 

・・・

 

5月末から週に1,2回のペースで何度も担任の先生が家庭訪問をして下さり、長男もそれを喜んでいるように見えました。 

 

7月になり夏休みが近づくと、担任の先生が、 

 

「夏休みは学校に足が向くことを目標にしましょう」 

 

「僕以外の、教頭先生などにもさり気なく会えるといいなと思います」 

 

「夏休みの頑張り目標を長男さん主体で決めましょう」 

 

「その前の、7月13日に家庭訪問に行きます」 

 

「長男さんからリクエストのあった、夏休み日誌も持っていきますね」 

 

と話してくれました。 

 

・・・

 

長男は穏やかに過ごしているものの、現状維持、という感じでした。 

 

以前のように 

 

「学校へ行きたい」 

 

という事はなく、学校へ行く意欲は下がってきているのかな、という印象です。 

 

・・・

 

2022年7月13日 

 

先生が家庭訪問に来ました。 

 

夏休みの宿題計画表を2人で作成したようでした。長男は、 

 

「漢字ドリルを頑張りたい」 

 

「夏休みはまず、週に1回は学校へ行けるように頑張りたい」 

 

と言っていたそうです。 

 

夏休み、7月26日に学校へ行く約束をしたようでした。 

 

先生が帰宅すると長男は顔が晴れ、嬉しそうにしていました。 

 

 
 

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198 次男の行き渋りと児童精神科の事

198 次男の行き渋りと児童精神科の事 

 

2022年6月末

 

次男の立ち歩きが日に日に酷くなっていました。 

 

担任の先生が、次男に、 

 

「掲示板の折り紙を20個作って」 

 

と次男に仕事を与えてくれました。 

 

席で何かする事がある時は、比較的座っているようでした。 

 

・・・

 

2022年6月28日  

 

この日の朝は、私が用意した朝ご飯は嫌だと言い、 

 

「ラーメン」 

 

と言うので、 

 

「はいはい」 

 

と言ってラーメンを出し、少し食べて、 

 

「やっぱり牛丼」 

 

と言うので、また、 

 

「はいはい、喜んで」 

 

と笑いながら牛丼を作り、牛丼も一口食べただけで、冷凍庫の中のアイスを食べて学校へ出発しました。 

 

無気力で全然支度をしないため、通学団の集合時間には間に合いませんでした。 

 

そんな次男の姿は、長男の行き渋り時の無理難題にそっくりでした。 

 

私は、集合時間に間に合わせる事を頑張っても意味がないと、長男の行き渋りの時に学んでいたため、担任の先生に、 

 

「次男のペースで登校させるので、遅刻する日があると思います」 

 

とあらかじめ伝えており、間に合わせるためにイライラしないよう、対策していました。 

 

・・・

 

行き渋りが激しいのは大体月曜日でした。 

 

長男の行き渋りの時も、今の次男も、休み明けの月曜日に不安定な事が多かったように思います。 

 

・・・

 

その週、私は再び次男の児童精神科に私だけで行きました。 

 

覚えていませんが、発達テストを受けるのか、今の次男の状態はどんな状態なのか、そんな相談をしに行ったのだと思います。 

 

私は次男の不安定さは長男の不登校の影響もあると考えていた為、児童精神科で簡単に長男の今までの話をしました。 

 

たまに無理難題を言ったり、弟に暴言を吐くこともありますが、今はとても落ち着いており、とても良い方に向かっている、という話をしました。 

 

私は決して長男に困っている、と言う話はしていません。 

 

あくまでも、とても大変な時期を経て、とても良い方向に向かっている、という話でした。 

 

それでも児童精神科の臨床心理士さんは私にこう言いました。 

 

「お兄さん、異常だね、それこそ薬を飲ませなさい」 

 

「お母さん、お母さんが話しているお兄さんの話、異常ですよ」 

 

「明らかにおかしい子です」 

 

「・・・」

 

私が、唖然として、 

 

「でも、とても落ち着いていて、穏やかになってきています」 

 

と言うと、 

 

「今後もし、お兄さんが弟に暴言を吐いたら、家族全員で家から出て、お兄さんを1人だけ家に置き去りにして、しばらく家に帰るのはやめてください」 

 

「暴言を吐いたら自分の周りの人は、みんな自分を見捨てていなくなっちゃうのだ、と思わせてください」 

 

「悪い事をしたら、周り人はいなくなる、それは当然の事です」 

 

「それを何度も何度も経験させ、反省させて下さい」 

 

と言いました。私はその意見には到底納得がいかず、心理の先生に、 

 

「そんな事をしたら、長男は悲しくて自信を無くしてしまうと思います」 

 

と言うと、 

 

「自信なんて、無くせばいい」 

 

「ダメな事をしてるのだから、当然です」 

 

と言われました。私は引き下がらず、 

 

 「色々な人に相談しているけれど、やはり突き放すことは良くないと思っています」 

 

と言うと、心理の先生は、 

 

「お母さん、色々な人に相談して、考えがタコ足状態だから混乱するのですよ」 

 

「方向性が定まっていませんよね」 

 

「誰の意見を聞くのか絞ったらどうですか?」 

 

「うちのアドバイスが聞けないのであれば、自分が納得のいく相談所だけにしたらどうですか?」 

 

「お兄さんが行っている児童精神科で統一した方が良くないですか?」 

 

「どうして兄弟で2か所、別の病院にしたの?」 

 

と言われ、私は悔しくてただ黙っていました。 

 

2か所別の病院にしたのは、児童精神科は予約が取れないから、予約の取れる病院に通っている、それだけの理由でした。 

 

物凄く不快な気持ちで家に帰ると、その日は長男がとても安定していて、 

 

「お母さんお帰り」 

 

と、とても明るい笑顔で私に笑いかけました。 

 

目の前の長男を見て、やはり児童精神科の先生が言った、 

 

「お兄ちゃんはどう考えたって異常ですよ」 

 

と言う言葉にまた腹が立ち、私が自分の子をちゃんと信じていればいいのだ、そんな気持ちになりました。 
 
 
 

 

 

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197 長男が寝る前の動画を制限する

197 長男が寝る前の動画を制限する 

 

2022年6月28日 

 

この日も長男は23時30分頃から布団に入り 

 

「動画は2つだけにする!」 

 

と自分で決め、2つ見ると、その後3時頃まで何度も何度も寝返りを打ちながら、動画を見る事を我慢していました。 

 

・・・

 

2022年6月29日 

 

担任の先生が家庭訪問に来ました。長男が、 

 

「僕は漢字は苦手だな」 

 

と言うので、私が、 

 

「1日1つ覚えたら1か月で30個も覚えられるよ」 

 

と言うと、 

 

「やってみようかな・・・」 

 

と言っていました。 

 

・・・

 

「僕は中二病だよね」 

 

と言い、 

 

「寂しくて、退屈なんだ」 

 

と私に訴えました。 

 

・・・

 

担任の先生はいつも私に、 

 

「今の時代は学校に行く、行かないは重要ではないので、長男が行けていない自分を責めずに、できる事を頑張ってほしい」 

 

と言っていました。 

 

先生は長男の、できた事だけを認め、できていない事を指摘する事は一切しませんでした。 

 

・・・

 

長男は自分の家にいて、自分のペースで家族や気の合う友人と過ごしている時はとても調子が良く、情緒が安定しており、穏やかな表情で前向きな発言をよくしました。 

 

とても調子が良く明るい時でも、高速で1時間半ほどかかる私の実家に一緒に戻り、祖父母以外の人、例えば私の地元の友人の子供などと過ごすと、必ず夕方頃にパニックになり、支離滅裂な事を言い、泣き出しました。 

 

そんな長男の姿を見ると、私はいつも、 

 

「家ではあんなに元気なのに、少しでも非日常な行動をするとすぐに訳が分からない事を言い出すな・・・なかなか回復しないな・・・」 

 

と心の中で思っていました。 

 

・・・

 

2022年7月7日 

 

浮き沈みの激しい長男が、また気持ちが下がっていました。 

 

学習に対しての意欲も下がりました。 

 

6月26日頃から、動画を見ずに寝る事を頑張っていましたが、それも長くは続きませんでした。 

 

あまりにも浮き沈みの激しい長男を見て、この子はうつ病なのかな?と私は心配していました。 
 
 

 

 

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196 浮き沈みする長男の情緒

196 浮き沈みする長男の情緒 

 

2022年6月末 

 

長男は、調子が悪くなると次男に暴言を吐き続けました。 

 

長男は昔から次男を異様に嫌いました。 

 

次男はそんな長男にあまり言い返しませんでした。 

 

長男は気分が落ち込んでいると、次男に、 

 

「きもい」 

 

「マジでそばで息するな」 

 

「馬鹿すぎる」 

 

「お前なんかいる意味がない」 

 

「迷惑」 

 

と言います。 

 

私は長男が次男に攻撃を始めると 

 

あー!もう!とにかく黙っていてよ! 

 

次男にこれ以上ストレスを与えないでよ! 

 

学校だけで疲れているのだから、家庭内でストレスを与えないで! 

 

と心の中で思い、長男に、 

 

 「次男悲しいから、そんな事言わないで」 

 

とお願いをすればするほど、長男の次男に対する暴言は激しくなりました。 

 

私が次男に優しく接しているからか、長男は 

 

「こんなやつに優しくするな」 

 

「甘やかすな」 

 

「だから馬鹿になるんだ」 

 

と本人の前で言い続けました。

 

2人ともの母親である私は、毎日やりきれない気持ちで過ごしていました。

 

・・・

 

長男は、不安な事があると、誰かを攻撃して不安を怒りで出しているようでした。 

 

矛先は私か次男です。 

 

長男は浮き沈みが激しく、情緒が安定している日と不安定な日の差が激しくありました。 

 

私が次男を褒めれば、長男の情緒は悪化し、次男に攻撃します。 

 

次男は頑張って学校に行っているので私は不安定な次男を励ますために、 

 

「お疲れ様」 

 

と声を書けるようにしていました。 

 

そんな言葉に長男はいちいち反応し、次男に攻撃しました。 

 

少し情緒が安定しているように見えた長男でしたが、最近また、私が少しでも話を聞き逃すと、 

 

「あ、無視か」 

 

と言い、 

 

「なんだった」 

 

と私が聞くと、 

 

「無視無視」 

 

「もーいーです」 

 

「話聞いてないなら、もーいーです」 

 

と目に涙を溜めて攻撃してきました。 

 

娘は女の子で、まだ3歳なのでずっと私に話しかけています。 

 

娘を無視して長男だけに集中する事は、私には難しく、どうしても長男の言葉を聞き逃してしまうことがありました。

 

それでも、長男はそんな私を許しませんでした。 

 

長男、次男、娘、全員の子供の心を私一人で同時に満たす事はとても難しく、私も心に余裕がなく、現状は良い方向へはなかなか向かいませんでした。 

 

 

 

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195 2022年6月次男の様子

2022年6月次男の様子 

 

2022年6月 

 

次男は寝る前に気持ちが落ち着くと、自分の好きな勉強をしたがりました。 

 

次男は数字が好きで、足し算引き算、漢字なども勉強したがりました。 

 

寝室で寝っ転がりながら一緒に勉強をする。 

 

毎朝学校まで付いて行き、帰ってからも一日頑張ってきた事を認める。 

 

ご飯も出した食事を食べなくても、文句も言わずほぼ毎日作り直しました。 

 

そんな生活をしていても、次男の暴言、無気力、反抗的な態度に変化はありませんでした。 

 

優しく対応していても一向に変わらない次男を見ていると、今の対応が正解なのか分からなくなりました。 

 

わがままをエスカレートさせていないのか? 

 

やはり、叱らなければいけないのではないか? 

 

そんな疑問が浮かびました。 

 

・・・

 

反抗、無気力は日に日に酷くなっていきました。 

 

以前次男に対する困りごとは【ADHD】の多動症状か、異常な程に激しく動き回るくらいでした。 

 

私に対して切れたり、暴言を吐いたりはしませんでした。 

 

今はとにかく無表情でご飯も食べずゲーム、動画にしか興味を示しません。  

 

それ以外の時は「暇暇」しか言いません。

 

何も言わなければいつまででも動画を見ています。 

 

・・・

 

次男は次の日学校があるので、毎日「寝るよ」と声をかけなければなりません。 

 

毎日、「寝るよ」と声をかけると、必ず暴言を吐かれました。 

 

塾の先生に言われたように私は無反応で対応するように頑張っていました。 

 

無反応で対応しても対応しきれないほどに暴れだす日もありました。 

 

娘も寝かせなければならないため、「寝るよ」の言葉に一向に返事をしない次男を諦めて、 

 

「お母さんもう寝るね」 

 

と言うと、 

 

「おい」 

 

「お前」 

 

「おい」 

 

「聞いてるのか」 

 

「答えろよ」 

 

「このくそババア」 

 

と言い追いかけてきます。 

 

主人はそんな次男の姿を見て、 

 

「長男の行き渋りの時とそっくりだね」 

 

「参ったね、次男も行かなくなるのかね」 

 

「学校に行く事ってそんなに難しいことだっけ」 

 

と呟いていました。 

 

・・・

 

ある日は、何度も何度も「寝るよ」と言っても全く無反応で無視され続け、私が、 

 

「こんなに、動画止めれないならもう見せないよ」 

 

と言うと、次男はゆっくり振り返り、据わった目で私を見て、 

 

「お前が決めるな」 

 

「くそが」 

 

と小さい声で呟き、またゆっくりテレビ画面の方に顔を向けました。 

 

その後、先に寝室に行って、娘を寝かしつけている私に向かってギャーギャーと泣きわめき、私を叩き続けました。 

 

この時期は長男が次男に酷くあったっており、次男が学校と家庭のストレスを抱えているようでした。 
 

 

 

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194 電車に乗って遠出する

194 電車に乗って遠出する 

 

2022年6月27日 

 

我が家の子供たち3人と幼馴染の子、その弟、ママと7人で電車に乗り1時間以上かけて海へ行きました。 

 

この日はとても神経を使う日でした。 

 

・・・

 

まず次男。 

 

この時期の次男はとにかく無表情、無気力でした。 

 

次男に、 

 

「みんなで電車に乗って海に行くけど、どうしたい?」 

 

と聞くと、無表情で行きたくない雰囲気を醸し出しながら、 

 

「行かなきゃいけないの?」 

 

と言うので、私は、 

 

「お父さんが家にいるから、待っている?」 

 

と聞くと、次男は、 

 

「じゃー1人で待てない」 

 

と言いました。私が、 

 

「だから、お父さんいるよ」 

 

と言っても、次男は、 

 

「だから、お母さんがいないなら待てない」 

 

と足で地面を思いっきり蹴りながら怒り口調で言い、しぶしぶついてくる事になりました。 

 

次男は出発し電車に乗り目的地に着くまでずっと私の横で、 

 

「いつ帰るの?」 

 

と聞き続けました。 

 

この時期私は次男に怒ったりはしないようにしていました。

 

それでも、あまりにしつこく聞くので私もイライラし、 

 

「だから、お父さんと待っていたらよかったよね」 

 

「帰りたいなら何で来るの?」 

 

「もー・・・」 

 

と明らかに鬱陶しそうに次男に対応していました。 

 

ひと時も私の横から離れず、他の子供たちとは一言も話さず無表情でつまらなそうにしています。 

 

海に着いても次男の様子は変わりませんでした。 

 

他の子供たちがキャーキャー言いながら海に入っていく中、海に近づかず、炎天下の砂浜でぼーっと立ち尽くしています。 

 

私が、 

 

「海、入らないの?」 

 

と聞くと、 

 

「いつ帰るの?」 

 

「ねー、いつ帰るの?」 

 

と返してくる。 

 

はぁ・・・ 

 

ため息しかでませんでした。 

 

その後も次男は1人だけ炎天下の砂浜で汗だくになりながら、ゲームをしていました。 

 

次男はまだ7歳です。 

 

一切笑わず、遊ばず、完全に子供らしさを失っていました。 

 

最後少しだけ海に入りましたがほぼ笑わず、すぐに引き上げてきました。 

 

その日は1日、私以外の誰とも話をしていないと思います。
 
・・・

 

そして長男。 

 

遠出をし長男がどんな状態になるのか、とても不安でしたが、私が、 

 

「電車に乗って幼馴染と海へ行く?」 

 

と聞くと、長男は、 

 

「うん、行ってみる」 

 

と答えました。

 

駅に着くと、幼馴染の子が、乗りたかった電車に乗れなかったようでした。 

 

その子は希望の電車に乗れなかったことが悲しくて元気がありませんでした。 

 

ただでさえ些細な事でくじけやすい長男は、その幼馴染の態度に動揺し、あたふたしていました。 私が、 

 

「長男に怒っているんじゃないよ、乗りたかった電車がもう出ちゃって悲しかっただけだよ」 

 

と言うと、少し安心して、幼馴染に近づいていきました。 

 

海では幼馴染と楽しそうに遊んでいるように見えました。 

 

・・・

 

海のすぐそばに大型の商業施設がありました。 

 

海で遊び、しばらくすると友人が、 

 

「海の近くの商業施設で映画を見たい」 

 

と言い出しました。 

 

長男は基本的に自分の意見を主張せず、 

 

「どちらでもいいよ」 

 

と答えます。 

 

とても暑い日でしたが、みんなで歩いて商業施設に行く事になりました。 

 

私は、長い間引きこもり状態の長男の気力と体力がもつのか心配していました。 

 

何の映画を見るのかなかなか決まらず、映画を見るのか、見ないのか二転三転すると、変更事が苦手な長男は、混乱し少し様子がおかしくなり始めました。

 

商業施設につき、意見がまとまらず、少し嫌な雰囲気で一旦幼馴染家族と別れ、別行動する事になりました。 

 

友人家族と離れると長男は私に支離滅裂な事を言い始め、泣き出しました。 

 

娘はベビーカーで寝ており、次男は『帰りたい』と横でずっと言っている。 

 

私が、

 

「もう帰ろう」 

 

と言っても長男はなぜか納得せず、怒って私に文句を言い、泣いていました。 

 

次男はその横で、 

 

「早く帰ろ、早く帰ろ」 

 

と言っています。 

 

・・・

 

しばらくし、再び幼馴染と合流し、その子が長男に、 

 

「さっきはごめんね」 

 

と謝ったようでした。 

 

すると長男の顔は明るくなり、その後みんなで仲良く食事をし、電車に乗って無事帰路に着きました。 

 

幼馴染家族の子供たちの、元気で明るい子供らしい振る舞い、笑顔、安定している雰囲気をみると、私はいつも、

 

何でうちの子は2人ともこんなに手がかかるのだろう・・・

 

なぜここまで子供らしさを失ってしまったのだろう・・・

 

と思ってしまうのでした。 
 
 
 

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193 次男の反発

193 次男の反発 

 

2022年6月 

 

発達に偏りのある子の通う塾の先生に暴言や癇癪が酷い事を相談すると、 

 

「例えば、ゲームなど本人が楽しい事をしていた直後に、ストレスを感じるであろう宿題などをさせると切り替えが難しい子は癇癪を起しがちです」

 

「好きな事の直後に嫌な事をさせない様に気を付けてください」

 

「反抗的な態度になっても無反応で対応して下さい」 

 

「とにかく反応しないで下さい」 

 

「子供は相手が反応する事をし続けます」 

 

「お母さんが叱ったり、反応すると問題行動を止めない場合が多いです」 

 

「暴言などの問題行動に対して無反応で対応する事を3週間頑張ってください」 

 

「3週間位で今よりは良くなっていくと思います」 

 

「しんどいですが、頑張って下さい」 

 

と言われました。 

 

反応しないように頑張りましたが、 

 

「お風呂だよ」 

 

「ごはんだよ」 

 

「そろそろ寝ようか」 

 

と話しかけるだけで、見ている動画を止めなければいけない事に酷く反発し、こぶしをバンバン床に叩きつけながら、泣きわめいて暴言を吐きました。 

 

そんな次男に対して、無反応での対応する事はとても苦痛でした。 

 

注意しなくていいの? 

 

注意しなくてエスカレートしないの? 

 

何も言わなければ悪い事と認識しなくないの? 

 

どんな子に育ってしまうの? 

 

我が子の将来に対する不安と恐怖、それ以外にも人として不快感を与え続けられる事がとても憂鬱でした。 

 

児童精神科で言われたように薬を飲ませたら、暴言が減り、立ち歩きも減り、次男自身も苦痛が減るのだろうか? 

 

薬を拒否する私がおかしいのだろうか? 

 

できる事が増える 

 

自信がつく 

 

暴言が減る 

 

それは、本当だろうか? 

 

暴言が減れば私も次男にイライラする事が減り関係性が良くなるのではないか? 

 

色々な疑問が浮かびましたが投薬には踏み込めませんでした。 

 

ただ、平和に暮らしたい、それだけでした。 

 

・・・

 

反発の激しい次男は朝の支度の時間になると、死んだような顔で、 

 

「あと何日で休み?」 

 

「学校長すぎる」 

 

と言うので、私は毎回、 

 

「休めばいいよ」 

 

と心から言うのですが、次男は休むことはしませんでした。 

 

・・・

 

最近は以前よりも靴下、靴、服の素材などで激しく不快感を訴えました。

 

卵の殻を触っても匂いがすると言い異常に手を洗うなど、匂いにも敏感になっていました。 

 

・・・

 

朝、不快そうに反発する姿は、長男が行き渋り時期の姿にとても似ており、私は、 

 

「あー、この子ももうすぐ行かなくなるな」 

 

「我が家は2人不登校でゲーム中毒になるんだ」 

 

何がいけなかったのだろう・・・ 

 

そんな事ばかり考えていました。 

 

・・・

 

発達障害の子を専門に見ている塾へ行くと、先生から、 

 

本日、次男さんすごく頑張りました。 

 

たくさん褒めてあげてください。 

 

今日の様子を見ていて、少し安心しました。 

 

もちろんちゃんとしたサポートが必要ではありますが、言葉でのやりとりや勉強の様子がばっちりでした。 

 

本当によく頑張ってくれました。 

 

お母さんにかまって欲しい要求が強くみられます。 

 

と連絡をもらいました。 

 

塾が終わると次男の顔は明らかにキラキラしており、私にも優しくなり、普段人に懐かない次男が帰り際には先生に抱きついていました。 

 

かまってほしいか・・・ 

 

これ以上どうやって・・・ 

 

と言うのが本音でした。 
 

 

 

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192 次男の授業参観

192 次男の授業参観 

 

2022年6月 

 

次男の授業参観がありました。 

 

立ち歩きの酷い次男が、授業中どんな行動をするのか分からないため、クラスの授業には参加せず、通級クラスで個別で授業を受けることになりました。

 

担任の先生も授業参観なので、次男に手を掛けられないと言い、私も何も知らない保護者達に立ち歩きをする次男を好奇の目で見られることが嫌でした。 

 

・・・

 

土曜日が参観日だった為、この日は主人が見に行きました。 

 

帰ってくると主人は、 

 

「態度が悪すぎる」 

 

「先生たちへの態度が失礼すぎる」 

 

「酷い」 

 

「態度が耐え難い」 

 

と言っていました。 

 

どうやら次男は通級の先生に失礼な態度をとったようでした。 

 

私は行っていないのでどんな態度だったのか詳しく分かりませんが、主人は不快に感じたようでした。 

 

担任の先生からは失礼な態度をとる、他者の邪魔をする、などの迷惑な行動は一切ないと聞いていたので少し不思議でした。

 

・・・

 

この時期次男はとにかく反抗的でした。 

 

次男が自分で着替えた後、服が前後反対で、 

 

「反対だよー」 

 

と言うだけで、 

 

「そんなもん意味あんのかよ」 

 

「どうでもいいだろう!」

 

「うぜーな」 

 

「うるせー」 

 

「だまれ」 

 

と言われます。 

 

一言言うと何倍にもなって攻撃的に言葉を返してきます。 

 

とにかく、普通の会話をする事が出来ませんでした。 

 

次男はまだ、7歳です。 

 

こんなにも反発するものなのだろうか・・・ 

 

・・・

 

対応に困って姉に相談をすると、 

 

「実家に来ると優しいよ、変な言い方あまりしないよ」 

 

「まぁ、返事は全然しないよね」

 

「反対言葉ばっかりいってるんじゃない?」 

 

と言っていました。 

 

・・・

 

インターネットで【7歳児 反抗的】と調べると【挑発性反抗障がい】と言う言葉が引っ掛かりました。

 

読んでいくと児童精神科で次男が診断されている【ADHD】の子供の5割が【挑発性反抗障がい】を併発する。と書いてありました。 

 

あーぁ、この反抗も発達障害のせいなの? 

 

神経を逆なでするような言葉ばかり使う次男に、どう対応したら普通の会話ができるのだろう?

 

私はどうしたらいいのだろう・・・ 
 
 
 
 
 

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191 次男の発達検査

191 次男の発達検査 
 

2022年6月 

 

次男の発達検査がありました。 

 

前回の診察の際に主治医の先生が、 

 

「この子受けるかな?受けれない子ってなかなかいないけどどうかな・・・」 

 

と私に言いました。 

 

主治医の先生の言葉は次男を【物凄く酷い発達障害児】と言っているように感じました。

 

・・・ 

 

私は次男に発達検査の事を、 

 

「次男が何が得意なのか分かる楽しい検査だよ」 

 

と伝えていました。 

 

「どうして僕だけ受けなきゃいけないの?」 

 

と不満そうに聞くので、私は、 

 

「みんな受けていると思うよ」 

 

と嘘をつきました。 

 

・・・

 

診察室に入り先生が、 

 

「何歳ですか?」 

 

と次男に質問すると、次男は、 

 

「20歳」 

 

と答えました。 

 

他にも何か質問されていましたが、主治医の先生を不満そうに見て、全ての質問にまともに答えません。 

 

椅子にも座らずチラチラ横眼で先生を見ながらウロウロと診察室内を歩き回っていました。 

 

診察室から脱走はしませんでしたが、先生からの質問をほぼ無視し拒否しました。 

 

次男は今まで、これほどまでに酷い拒否反応をする事はありませんでした。 

 

主治医の先生が、 

 

「発達障害の症状が酷くなってきていますね」 

 

「脳の発達に伴い症状がひどくなる子、薄まる子がいます」 

 

「息子さんは酷く出始めたのでしょうね」 

 

「投薬しましょう」 

 

「できる事が増えます」 

 

「できる事が増えれば自信がつきますよ」 

 

「びっくりするほどできる事が増えますよ」 

 

と言いました。投薬に抵抗があった私が黙っていると、 

 

「お母さんが薬をそれ程嫌がる理由は何ですか?」 

 

と言われ、私が、 

 

「漢方薬とかはどうですか?」 

 

と聞くと、 

 

「飲むと言っても少量ですよ、普通にADHDの子が飲むお薬の方が良いと思いますよ」 

 

と言いました。 

 

・・・

 

次男の様子を見ていた主治医の先生が、 

 

「やはり、今日は発達検査無理ですね」 

 

「彼、やらないでしょ」 

 

「それに、やる気なさそうだから、いい結果も出ないんじゃない?」 

 

と言われ、その日は発達検査を受けない事になりました。 

 

・・・

 

その後、主治医の先生が、

 

「どうします?次の検査の予約します?」 

 

と聞き私は予約をお願いしました。 

 

私が、 

 

「次男がどんな行動に出るのか分からないので、次回も受けられなかったらごめんなさい」 

 

と謝ると、 

 

「まぁ、こちらも何回も何回も続くようだと、ちょっとね・・・」 

 

と言われ、 

 

私は、 

 

「そうですよね・・・」 

 

と言いながらも、スムーズに受ける事が困難な子たちが来る病院じゃないの?と心の中で思いました。 

 

・・・

 

この病院に来ると私は毎回とても嫌な気分になりました。 

 

それでも児童精神科しか相談場所はないと思っていたので次回の予約をしました。 

 

 

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