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不登校復活の道(ブログ)

50 予約の要らない精神病院にて

予約の要らない精神病院にて 
 
 
2021.10.14(木) 
 
 
長男の姿を見て、主人が朝涙を流していました。 

どの姿が長男の本当の姿か分かりません。 

昔の姿を思い出せません。 

本当に、本当に思い出せないのです。 
 

 

 

朝起きると、常にお腹に鉛がある様な気分でした。 

主人に申し訳ない 。

 

 

私がいいお母さんだったら、この子は、不登校にならなかったの? 

正直、よく分かりません。 
 

 


心を治して 

環境を変えて 

良い指導者に出会って 

幸せに生きて欲しい 

 


そう願っていました。 
 

 


でも、何をどうすればいいか分かりません。 

良い指導者も、どこに行けば会えるのか分かりません。 

 

 

どこに行ったって言われる言葉は皆同じ!


「そうですか、大変ですね」 

「お母さん自分を責めないで下さい」

そればっかりです。

 

寄り添っているつもりなのだろうか?

本当の優しさとは何なのだろうか?

 

誰も、苦しんでいる長男に焦点を当てません。 

 

 

私は優しくして欲しい訳ではない。 

大変さを共感して欲しい訳ではない。 

道を示して欲しいのです。 

解決策を教えて欲しいのです。 

 

 

 
どこに行っても道を示してくれません。

もう、手当たり次第聞きに行こう。 

一言でも、ヒントがあればいい。 

 


 
そんな気持ちでした。 
 


家から1時間程掛かる病院が、予約無しで受診可能でした。

電話連絡後、すぐに向かいました。 

小さな病院で、先生は3人位いました。 

 

 

電話した際、ある程度は話しましたが、再度一通りの事を話しました。 

 

 

田んぼの真ん中にある病院で、診察室に入ると大きな窓から、奇麗な田園風景が広がっていました。

 

担当医は、40歳前後のお気楽な感じの先生でした。

 

担当医:

「へーーーー凄いね!聞いた事ない!」 

「いやー、うちでは力になれないなーー」 

「何したらいいか、分かんないもん」 

「この県より、隣の県の方が、精神病院の質が良いって言うよ」 

「ごめんねー、わざわざ遠くから来てくれたのに」 
 

私:

「・・・」 

「でもここ、精神病院ですよね?」 
 

 担当医:

「まあね、そうだけど、このケース分かんない」  

「話聞いてると、カウンセリングも受けないよねこの子」  

「受ける気しないな。無理だね」 

「そしたら、やりようがないよね」 

「まあさ、学力とかも本人がやばいなってなれば、やりだすんじゃない?」

 

私:

「どんな時にそう思うんですか?」

 

担当医:

「あー、まー、分かんないけどテレビ見てる時とか?」

「ははははは、ま、変な事言って親子関係崩さない事が一番大事なんじゃないのぉーー」

 

発育歴を聞かれました。

幼少期はパズルが好きで、毎朝300ピースのパズルを完成させてから、幼稚園へ行っていた事、 

100ピース位の子供用のパズルは、裏側で完成させていた事、を話しました。
 

 

担当医:

「へーー、凄いね!化けるかもよ」  

「化けるかも、化けるかも!化けるかもねー!もしかしたら天才かもよ」 

 

 

「・・・」 

 

担当医:

「でも、うちでは出来る事はないよ」 

「ごめんねー残念だったねー」 

「凄い遠くから来てくれたのにねーーー」

「ま、有名な総合医療センター予約取れたんだよね?そこ行くのが良いよ」

 

私:

「・・・」 

 

軽い、軽すぎる。

意味ないな。 

この病院。 

だから当日受診できたんだ。 

あー、そうゆう事か。 

3000円捨てた様なもんだな。 

良い病院が、当日診てくれるはずないな。 
 
 

余りの適当さに、笑えてきました。 
逆に、心が軽くなりました。 
 

 

「天才」と言う言葉だけは引っ掛かり 

不登校は、悲劇ではなく良い事なのかも? 

と頭を切り替えてみようかな? 

角度を変えて見てみようかな? 

という気持ちが少し生まれました。

途中のコンビニに停車して

【不登校、天才】で検索しました。

 

 
まぁ、無駄じゃなかった!と思いたい。
その思いから、この本を買いました。 
↓ 
 


 
 
 
あー、結局今日もヒントないな。 

家、帰りたくないな。 

 

 

長男は、学校を休みましたが夕方、別の学校の友人と2時間程サッカーをしました。

普通に元気な小学生でした。

次男は、皆がサッカーで遊ぶ中1人でベンチに座っていました。

相変わらず、身体が固まり友人の輪には入れませんでした。

 

0

49 完全不登校が始まった日

完全不登校が始まった日
 


 
2021.10.13(水)朝 
 
 
長男が学校に行かない理由を訴え始めました。

 

長男:

「今日は発表がある。発表したくない。」 

 

私:

「先生発表しなくていいって言ってるよ」 

 

長男:

「体操座りが嫌だ、お母さんやってみてよ!何時間も!」 

 

私:

「お母さんは体操座りが嫌だったけど嫌だって言えなかった。 
 嫌だ、でも皆んなと違う事はしたくない、だから休むって凄い!なかなかできんよ!」 

 

真剣に聞く事に疲れて今日は褒めてみました。 
 


 
長男は年中の時、小1の時も発表前に行き渋りがありました。 

ストレス、プレッシャーに弱過ぎる気がしていました。 
 
 

学校に行く気は無さそうで、結局お休みしました。 
 
 
妹に向かって

 

長男:

「バカ、ブス、デブ、」 

と言いリビングでテレビを見ています。 
 
 

 

2歳の時にこんなこと言われて 

この子(娘)大丈夫なのだろうか? 

意地悪にならないかな・・・

お友達に言われたことを言う子にならないかな? 
 

 


長男があまりに暴れるので、私1人では対応できず主人が会社へ行けない日がある。

次男は行き渋り、無表情、癇癪が増えた。

娘も暴言を吐かれている。 

娘まで不安定になり、常に泣きじゃくっている。 
 

 


長男がいる事で家族がめちゃくちゃになっている気がしました。 
 
精神病ならどこかに療養入院させた方が全員の為ではないだろうか? 
 
特性が強く過度なストレスがかかるのかな? 
 

 


姉は長男に対してこんな見方をしていました。

 

姉:

「敏感で傷つきやすいから、施設に入れられた、捨てられた、と思って悪化しない?」 

 

 

  

自分の事でいっぱいいっぱいの私は、

 

私:

「でも長男がいると他の家族が普通に暮らせない」 
 

 

 

 

3人(主人、次男、娘)を犠牲にし、長男を守るべきなのかな? 

誰を犠牲にしたらいいの? 
 


1年間、精神治療しながら、しっかり休ませるのもありかもしれない。 

覚悟はできません。 

正解も分かりません。 

考えても、考えても、考えても、考えても

答えをだせないのです。

 


 
療養方法は、もう専門家を頼るしかないのだろうか。 
 

 
 
いつまでダラダラ家で過ごすの? 

もう学校行かないの? 

学ばないまま体だけ大きくなるの? 
 

 


 
我慢を一切しない。 

我慢をどこかに捨ててきた感じです。 
 
  
 
この頃からお風呂に全然入らなくなっていました。 

そんな、長男の頑なな姿を見て、私はこう考えていました。

 

・「明日も行かないよ!」の意思表示?

・反発? 

・面倒くさい? 

・だるい? 

お風呂、大好きだったよね・・・

何なのだろう・・・

 

 

 

聞くと喧嘩になるのでお風呂に入るのかは聞きませんでした。

 

 


精神病だからわがままになってしまうのかな? 

特性かな? 

 

私が長男に感じていた【特性】は以下です。

 

・譲れない

・こだわる

・融通がきかない

・妥協しない

・独占欲が強い

・意思の塊 

・極度なマイペース 

・私への異常な執着

・負けず嫌い

 

 


幼少期、弟が生まれるまで凄く優しい子でした。 

一切手が掛からず叱った事はありませんでした。 
 

 

 
担任の先生に現状報告をしました。

 

私:

「もう学校無理かもしれません」 

 

担任:

「そうですねー」 
「それがいいと思います」 
 

 

「それがいいと思います」

「・・・」

 

 

頼りなさすぎる・・・。 

面倒なのかな? 
 
 


年長の時の先生が良かったな。 

子供が安定したし一気に伸びたな・・・。 

教師大事なんだな・・・。

 

 

この日から長男が1年半もの間、一度も学校へ行かないとは想像もしていませんでした。


 
 
明日は唯一予約無しで受診してくれる精神科に行ってこよう。 
 
出来る事は何でもしよう。 

どこにヒントがあるか分からない。

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48 児童相談所

48 児童相談所 
 
 

 

学校に相談しても解決策はない。

児童精神科は予約が先すぎる。

もう、どうしよう!

 

主人が児童相談所へ連絡してくれました。 
 
その時の、メモが残っています。 

 


 
 

【メモの内容】

 

女性の方TEL対応 それなりに経験ありそうな感じの方 

 


・児童相談所は親、子供の話を聞くことが出来るが継続して話を聞くことが出来ない。 
(単発の相談) 


 
・お父さんの状況を聞く限り、クリニック精神科の方が適しており2度手間と思います。 

 


・今後クリニックを受診され、児童相談所を薦められることがある。 

 


・療育手帳の発行(知的障害証明)を唯一発行できる。

 

 


質問:どこのクリニックも受診が先だがその間打つ手はないか? 

回答:下の子にも暴力を振るうのであれば、環境の分離も一つの手 

    実家に下の子を預けるのもあり。 

 


学校登校について

 

・無理強いは避けた方がよい 

・本人が週に一度でも 行く気があるなら、行かせた方が良い

 

・行くという行為が大事

・外に出る、という行為も重要 

 


勉強についていけないなど、勉学面での心配はスクールカウンセリングに相談するべき 
 
 
 
 
結局ここでも児童精神科です。 


スクールカウンセラーも紹介されました。 
 
もう既に相談して助けてもらえない事は分かっていました。 
 
 
八方塞がりってこうゆう事なのかな? 

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47 家庭崩壊

47 家庭崩壊 
 
 
 

私の思考は毎日ぐるぐる、ぐるぐるフル回転していました。

 

・しばらく学校には行かせない方が良いのではないか

・学校に行く行かないに捉われている場合ではない

・おかしい

・精神病を治してからじゃなければ危ない 

・学校は本当に何もしてくれない 

・親身になってくれない 

・学校内のトラブルについては対応するが、家庭内での問題には対応できない、と言われた

・先日は担任に「大丈夫ですよ」と言われた 

 

一体誰の何が大丈夫なのだろうか? 

「大丈夫」ではない。

絶対に「大丈夫」ではない
 
 
 
 
 
 
もう抜け道がない 

どこも診てくれない 
 

 

私の予想はこうです。


・理由がなく、学校が嫌 

・多分先生とも合わない 

・授業がつまらないのだろう 

 

長男は何度か

 

長男:

「先生かわって前まで楽しかった授業がクソつまらなくなった」 


と言っていました。

 

どこに相談しても、どこに電話しても早急に精神科受診を、と言う 

 

でも、診てもらえる医療機関はない 

 

予約が取れない 

 

電話が繋がらない 

 

 

どうしよう 

どうしたらいい 

私も限界だ 
 
 
もともとの拘りの強さ、マイペース、頑固、それが強烈に出だしたのかな
  
 
次男もだろうか?人と上手く関われない 

昨晩は腹痛を訴えている 

相変わらず無表情だ 

発達障害なのだろうか? 

精神病なのだろうか? 

併発しているのか? 

ネットには併発しやすいと書いてある
 

 


まともに子供の世話ができない 
 
 


どこか相談窓口はないか? 

児相はどうだろう
 


 
今度は通学団の不満を言い始めました。

・躓く

・歩くペースが自由じゃない

・歩くの遅い

 

長男の不満を聞きながら、私は、あゝ、この子は異常だ。おかしい。こんな事まで我慢できないのだ。生きていたら必ずぶち当たる事。それに値しない程の事ですら我慢できないのだ。

 

と、長男の未来に強烈な不安を抱いた覚えがあります。

 

 

とにかく協調性が極端にかけだした 

 

 長男:

「火曜日はいい」 

「俺が団長だから」 

 

と、言っています。


 


私の目には、人に合わせる事、支配されることに異常にストレスを感じている様に映りました。

 

日に日に酷くなっている

確実に病気だ

市役所の児童科はどうだろう 

 

 
今日は私から「お休みしよう」と伝えました。

 

 

テレビに向かってずっと文句を言っています。


視界に入る全ての事が気になり全てが気に入らないみたいでした。


  


振返ると驚く程、育てにくかったな。

 

 

小児科に紹介された医療機関は電話が通じるか分からない。

もう1カ所予約したい。

確実に診てもらいたい。

 


別の精神科に電話したら紹介状が要ると言われました。

 

先日の小児科にもう1カ所紹介状を書いて欲しい、と、お願いをしました。

 

 

小児科:

「1カ所しか書けません。2カ所は無理です」 

 

 

どこもかしこも融通が利かない。

ルールを守ってばかりで誰も真剣に考えてくれない。

所詮他人事なのだ。

親身になってくれない。

自分の家族ではない。

どうでもいいのだ。

彼らにとってはお仕事でしかないのだ。

もう親しかいない。

親がやるしかない。

親以外に真剣に考えてくれる人は誰もいない。

誰も助けてくれない。

 

でもどうやって・・・

 

 

 
その朝は長男が朝から暴れまくり 

娘は泣きじゃくり 

次男は幼稚園に行かないと支度をせず

私の精神は、もう、崩壊していました。 

家の中が荒れ狂っていました。 
 
 
 
出勤支度をしていた主人が、

「もう、とても会社には行けない。午後からにするから」 

「一旦お母さんは子供から離れて」 
 
 て言いました。


 

私はもう無気力で床にぺたりと座り込ん

で泣き崩れていました。

もう無理・・・ 

毎日毎日 

 


 
主人は、

「取り敢えずもう児相に連絡してみる」 

「犯罪を犯しそうな雰囲気がある」  

「もう何をやらかすか分からない」 

「誰かに危害を加えたら大変だから」  

「犯罪者にだけはしてはいけない」 

「将来を奪ってはいけない」

「児相は警察にも連携しているはずだから」 
 
と言い児相に電話しました。 

 


 
家族5人は地獄の中にいました。 

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46 完全不登校になる前日の日

46 完全不登校になる前日の日 
 

 
2021.10.12朝 

 
長男と、朝のお散歩に出かけました。

 

長男:

「お母さん濡れちゃうよ」 

 

と言って、長男が傘をさしてくれました。 

雨の中2人で散歩に行きました。 


 
今日は顔つきが凄くいいな。 

穏やかだな。 
 

 

時間になると自分で集合場所へ行きました。 
 
 
長男は、帰宅後不思議なくらいスッキリした顔をしていました。

 

あれ、この子何か穏やかな雰囲気だな。

 

こうやって落ち着いていくのかな。 
 
 
 

 
 
2021.10.12 夜9時 
 


また荒れだしました。 
 
次男と娘にタオルをぶるんぶるん振り回し危ないので主人が注意しました。 


長男は半分冗談で遊んでいた様ですが、 
注意され豹変しました。 
 

明らかに、表情が変わりました。


 
長男は、今自分ができる、最大限の反発をしてやろう!という雰囲気で

 

長男:

「今からDVDみる!」 

「風呂入るわけねーだろ!」 

「黙れクソババア」 

「うざいんだよっ」 
 

 と、叫び散らし始めました。

少し下を向き、目を吊り上がらせ、真っ赤な顔をして私を睨みつけてきます、

 

私は、

「お母さんは大好きだけど・・・」 

「何か、辛いの?」 
 

 

長男は、更にヒートアップし、

 

「うざい」 

「うるせぇ」 

「クソババア」 

「しゃべりかけんな」 

「だまれ」 

「宿題やらんからなって先生に言え」 
 

と、叫んでいます。

 

 


私は、自分の感情に負けぬよう、心に決め、

 

「お母さんは大好きだけど」 

「長男はお母さんが嫌いなの?」 

「悲しいな」 

 

と、冷静に伝えました。
 
 
 

荒れる前、21時までは普段よりも楽しく過ごしていました。 


指示、指摘、注意、命令系の事をすると豹変します。 


特に次男と娘を庇うと荒れ狂います。 
 

 

 


主人は、もう我慢の限界のようで、

 

「こんなわがまま我慢しなくていいだろ!!!」 

「いい加減にしろよ!」 

「これは注意するべき事だろうが!」 
 

 


険しい顔をして、力尽くで長男を押さえ込みます。 

 

 

長男を押されつける主人の手を、私は力づくで放そうとして、揉み合いになりました。

「もう私に任せて」 

「逆効果だって!」 
 


主人はそれが気に入りません。 

私を睨みつけてきます。 
 

 


24時間長男に対応している私はこれ位の事は慣れていました。 

たまに関わる主人は受け入れられないのです。 

今の長男の状況を本当には理解していないのです。 

私は私で、長男を刺激する主人に苛つき冷めた目で主人を一瞬見ました。 

 

最悪な気分でした。

夫婦間にまた溝が生まれます。 

家庭内が、一気に嫌な空気に飲み込まれました。 

先日約束した、長男を受け入れる覚悟はもう崩れています。 

結局、覚悟が緩いのです。

大人が感情に負け、大人の機能を果たしていない。

そんな感じです。

 


 
次男、娘は寝室に避難させました。

追いかけていきタオルでぶっ叩く。 
 

 

主人:

「やめろ!!!」 


 
長男に再び火が付く。 
 
 
 
次男は泣き叫びながら私を呼んでいました。 

娘を寝かしつけなくては。 

次男と娘が可哀想。

長男のせいで家庭内が引っ掻き回されている。 

毎日毎日こんな事が繰り返されていました。 
 


 
この争いが終わったのは午前1時半。 

地獄絵図でしかありませんでした。

 


 
入院レベルなのではないか?

家族が平穏な日常生活を送れない。

いち早く受診したい。

スクールカウンセラーも解決策を知らなかった。

「いち早く受診を!」と言っただけでした。

 


  
私も主人も、長男に殴られました。

私はタオルで滅多打ちにされた後、蹴り続けられました。

体が大きくなったら、と思うと、恐怖でした。
  
 
 
怒りや不安が私の中で渦巻いていましたが、見放さず何を言われても横で話かけ続けました。

長男は少しずつ冷静になりました。 

その後、私と2人きりになり落ち着くとネガティブな発言を1時間半、私に話続けました。


 

 

長男:


「はい、皆さん!学校爆破したい人ーーー?」 

「はーいパチパチパチパチ」 

「さんせーい」 

「そうだ、学校の周りを燃やせばいいんだ」 

「ねー、ダイナマイト買って」 

「爆破する」 

「鬼ごっこやったけど追いかけられなかった、くそつまらん」

「先生の話が長すぎた、くそつまらん」 

「発表なんてしたくない」 

「絶対休んでやる」 

「学校なんて意味がない」  

 

 

この子は今、負のエネルギーしかない。 

日常生活の中で避けて通れない些細な事を批判している。 
 
そんな一方的な会話を一時間半聞き続けました。 
 

私は一言も話していません。

永遠に聞かされていました。

絶え間なく、ぶつぶつぶつぶつ呟いていました。
 
 

そんな長男に、一切の助言をせず、私は頭の中で、こんな事を考えていました。

 

・この子、頭がおかしいな
・楽しくなければ苦痛を感じる病気 
・我慢できない病気 
・絶対病気 
・一緒にいたら、こちらが頭が変になる 
 
 

 

自分の子供が怖い。 
 


  
  
どうしたら良いか分からない。

 

主人には 
「今はとにかく平和に1日終わる様に対応しよ」 


「次男と娘を守ろう」

 

と話しました。 

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45 ・・・医療センターの予約方法

45 ・・・医療総合センターの予約方法 
 
 
 
いち早く受診したい。 

脳機能の問題だと言われたら今までのわがままも納得できる。
 

 

早く楽になりたい。 

普通の生活を送りたい。 

長男の精神状態も、もう、限界でした。 
 
 

 

やっぱり精神病だと思う。 
 

 

・学校

・小児科

・スクールカウンセラー

が、精神病を疑い、児童精神科の受診を強く薦めました。

 

 

どこに電話をしても、最短で、3か月後しか予約が取れません。

 待てるはずない・・・

 
 
 
小児科が紹介してくれた医療センターに電話をしました。
 


 

医療センターに電話をし、状況を説明し、一刻も早く受診させたい、と伝えました。 

火曜日に電話をしたと思います。 
 
 


医療センターから伝えられたことは以下です。

 ・今週の予約は満席 

・まず、初回の電話で症状を聞く 

・その電話での予約は出来ない

・1度目の電話は紹介先の確認と症状の確認のみ

・一旦電話を切り、もう一度電話を掛け直さなければいけない 

・月曜日の2時から予約開始

・予約枠が埋まった場合は次の週、月曜2時に再度掛けなおす

・電話が殺到するので中々繋がらない 

・繋がれば、ラッキー

・どれほど症状が酷くても対応は同じ

 

 

とのことでした。

 

 

私:

「では、私は今症状をお話ししたので、次回は予約が出来るのですか?」 

 

医療センター: 

「はい、しかし電話は本当に繋がり難いです。」 

「繋がれば、予約が出来ます。」 

「繋がらなければ、その次の月曜日です。」 

 

私:

「それを永遠にやるのですか?」 

 

医療センター: 

「そうです。紹介状がある事は絶対条件です。予約方法もそれしかありません。」

 

 私:

「予約が出来た場合は最短でいつ頃の受診ですか?」

 

医療センター: 

「11月中には受診できますよ。」 

「電話が繋がった場合ですが。」 

 

私:

「息子を連れて行くのはとても困難な状況です。私だけでもいいですか?」 

 

医療センター: 

「初診は本人不在では受けられません。」 

 

私:

「そうですか、では月曜に掛けます。」 
 
 

どこもかしこも、規則規則。

みんな、どう、乗り越えているの?

 

2時か・・・次男のお迎えの時間だな。 

でも掛け続けるしかない!

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44 緩い覚悟

 44 緩い覚悟

 

 

長男は、学校をお休みすると、妹にとても優しかったです。 

次男のお迎え時、妹を任せられる程、頼りになる優しいお兄ちゃんでした。 
 

 

好きな事をしていればご機嫌で優しい。 

 

それでも、私は常に不安でした。

この先、好きな事だけをして生きてはいけません。

息子は社会に出られるのだろうか? 

嫌な事は断固拒否します。

折り合いを付けるべき場面でもです。

やりたい事だけをやる子と思っていました。


 
幼少期の発育歴から振り返り 

私は長男を【こうゆう子】。今はそれが強く出ている。

と思っていました。

 

 

低学年時はある程度我慢していたが爆発したのだろう。

我慢の限界に達したのだろう。

 

 

もう、やりたい事しかしない。
 
 

 

そんな感じなのだろうか?

 

 
もともと持っている長男の特性と私の子育て法の相性が悪すぎたのかな?

 


そんな事を思っていました。 
 

 

主人とは、今は長男の言う事を優先しよう! 

言う事を聞こう!と話しており実践していました。 
 


どこまで聞けばいいの? 

それが分かりません。 

線引きが出来ないのです。 

 

 

要するに、覚悟が緩いのです。


 
あまりのわがままに、主人は、

 

主人:

「これでいいの?怪物を育てている感覚なんだけど・・・」 

「わがままにならないの?言いなりだよね」 

「このスタイルで定着しないの?」 

「定着したら、もう地獄だよ」 
 
と心配していました。

 
 
やはり発達障害が入っているのではないか? 

児童精神科に行けば合うお薬をくれるかもしれない。 

薬を飲めば落ち着いて普通の生活が送れるのではないか。

スクールカウンセラーも結局解決策は示してくれなかった。 

もう、児童精神科しかない・・・。 
 
 

 

そんな事を毎日毎日ぼ~っと考えていました。 

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43 スクールカウンセラー

43 スクールカウンセラー

 

 
 
2021.10.12 
 

 


やっと、スクールカウンセラーに相談できる日がきました。 

何か解決策を教えてもらえば、今の地獄から抜け出せるかもしれない。 

そんな想いで学校へ向かいました。 
 
 

 

時間は50分。 
 

 

 

私は、今までの経緯を話しました。 

・行き渋り

・暴言、暴力

・指示が通らない

・暴れる

・泣き喚くetc・・・ 

 

 

 

時間が限られており、出来る限り端的に伝えました。 

・休ませるべき?

・行かせるべき? 

・どうしたら良い? 

・どうするべき? 

・対応方法

・暴言暴力について、等など 
 

 

納得できる道を、はっきり示して欲しいのです。 
 

 

40代後半くらいの、物静かそうな、女性でした。 

 

 

話をきいていたカウンセラーさんは、 

「そうですか、そうですか。」 

と相槌を打つか、私の言った言葉を反復していました。 

 

 

 

いわゆる、傾聴の姿勢を取っています。 

教科書通りの【傾聴】です。 

 

 

本当に力になろうとしているのか、そうではないのか。

・・・

熱意は感じられません。 
 
 

 

カウンセラーさんは、ずっとメモを取っていました。 


 

 

私が話終えると、 
 
「そうですか・・・お母さん大変ですね。」 

「大丈夫ですか?」 

「お母さん、自分を責めないで下さい。」 

「お母さんのせいではありません。」 

「そうか、そうか、んーーー・・・」 

「・・・」 

「取り敢えず、今の状況は学校と共有しても良いですか?」

「守秘義務があります。話しても大丈夫ですか?」 
 

 

私:

「大丈夫です。学校にも大分お話しています。」 
 

 

カウンセラー: 

「そうですか。」 

「まずは、今、一番心配なのは、2歳の娘さんですね。」 

「娘さんの安全を確保する事が、最重要かと思います。」 

「近くに頼れる人は居ますか?」 
 

 

私:

「いません。」 
 

 


カウンセラー: 

「そうですか・・・んーーー・・・」 

「まずは娘さんを安全に。」 
 
・・・

・・・

・・・

私は混乱していました。

今日、スクールカウンセラーに話を聞けば、何か解決策を提示してもらえる!

と何一つ、疑わずに相談に来ていました。 

 

 

今の最重要案件は、娘の安全なのだろうか? 

いや違う!

私は、長男の事で困っている。 

困っている、というレベルではない。 

どんな対応をしたら、持ち直すのかを聞きに来ている。 

娘の安全の確保は、私でも考えられる。 
 
 

 

 

長男をへの対処法を教えてよ! 

 

 

児童精神科を進められました。 

いくつか電話をしたけれど、早くて1月末な事、今電話したらもっと遅い日にちになる事、 4か月もこの状態を続ける事は不可能な事、を伝えました。 

 

 

カウンセラーさんは、児童精神科リストを私に見せ 、

「んー、そんなに待つんですね。私の持っているリストはこれだけです。」

 

 

と言い、児童精神科のリストを見せ、私に伝えました。

・どこが良いかは、分かりません

・いつ見てもらえるかは、問い合わせて下さい

・専門家に診てもらった方がいいです

・息子さん、苦しいですよね 
 

 

 

6週間予約の埋まっている、臨床心理士で、スクールカウンセラーの方です。 

心理の専門家のはずです。 
 

 

その方のアドバイスが、児童精神科へ行き、専門医に診てもらいましょうでした。 

 

 

 
50分経ちました。 

 

 

カウンセラーさんが、 

「申し訳ないですが、お時間です。次の方がいらっしゃいます。」 

「次回はどうされますか?また相談されますか?」 

「ご希望でしたら★月★日の★時間からなら今予約が取れますよ。」 
 

 

 

私がお礼を言い、帰ろうとすると、

「次回の予約表の裏に、クイズがあります。やってみて下さいね。」

と言われました。 
 

 

 

裏を見ると、くだらないクイズが書いてありました。 

私は一瞬、時が止まりました。

 


先の50分間の内容を、重く受け止めていたら、クイズの事を私に伝えようと思うだろうか? 

私にクイズをする心境があると思ったのだろうか? 
 
 
 


やっぱり誰も助けてくれないんだ。

それでも先が見えない私は、次回の予約をしました。 

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42 DVD事件②

42 DVD事件② 

 

2021年10月11日(月)夜

 

この日の事は、今でも脳裏に焼き付いていて消えません。

 

・・・

 

長男が些細なきっかけで暴れ出しました。理由は、先日長男が買ってきたDVDを妹がほんの少し触ったからです。 

 

長男は、

 

「うわー、うわー、うわー」 

 

と四つん這いになり、床を拳で殴り続けています。 

涙が、床と拳にぽとぽとぽとぽとと落ち、床が濡れていました。 

のたうち回り泣き叫んでいます。

 

 

先日買ったCDを狂ったように磨きながら、

 

長男が、

「ピカピカのままが良かった!」 

「新品が良かった!」 

「妹が触ったから汚れた!」 

「このくそ女!」 

「おい!買って来い!」 

「今すぐ買って来い!」 

「新品を買って来い!」 

「今日、今すぐ新品を買わなかったら明日も学校いかん!」 

「明日買わなかったらその次も学校いかん!」 

「おい!買って来いって言ってるだろう!!!!」 

「うゎゎゎーーーーーーーーーーーーー」 
 

 

 

妹に向かって、 

「お前ーーーーーーーーーーーーーーーーー」 

「俺の物に触るな!!!」 

「うゎーーーーーーー」 

 

 


泣き叫びながら妹を殴ります。

 
 
私は、

「叩いちゃだめ!!!」 
 
と娘を叩く長男を止めます。

 

 

 

妹は泣いて怯えています。 
 

 

 

長男はもう、彼自身も、どうしていいのか分からない程、

「あぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」 

と叫び散らしています。

 

 

もう何を言っているのか分かりません。 
 


 

DVDをケースから取り出し気が狂った様に拭いています。 

 

「ひゃーーーあーーーぐぅぅぅーーー」 

「汚い!汚い!汚い!汚い!汚い!汚い!!!!」 

「このくそ女ーーーーーーーーーーーーーーーー」 

「全部の電気を消せ!すぐ消せ!全部消せ!」 
 
 
その日、早く帰っていた主人が、

「ねー、ねー、ねー、ねー!ねー!ねー!」 

「家中の窓閉めて!叫び過ぎてるから!カギ閉めて!!!早く!閉めて!」 
 

 

 

長男は、大声で叫び続けていました。 

リビング中の物を投げ、のた打ち回り暴れ回る。 

リビングがぐっちゃぐちゃでした。 
 
 

 

涙でびしょびしょになった顔を拭いもせず、リビング中を歩き回り、妹を探しています。 

眼は完全に据わっています。 
 
 

妹と次男は、奥の部屋に私が避難させていました。 

部屋の隅っこに、2人でお山座りをして怯えていました。 
 

 

 

長男:

「どこだーーーーーーーーーーーー」 

「おい!!!!!!!!」   

「うゎゎゎゎーーーーーーーーーーーーーーー」 

「(妹の名前)しねーーーーーーーーーーーー」 

 

 


主人が汗だくで長男を羽交い絞めにしていました。 
 
主人は、

「ごめんね、抑えるよ。」

「ごめんね、ごめんね。」 

「落ち着こうね、~(長男の名前)ちゃん、落ち着こ。」 
 
と言いながら、長男をなだめ、押さえつけていました。

 

 

 

それまでにも、娘は何度か長男に殴られていました。 

主人は、娘の場所に行かない様必死で抑えていました。 
 
 

 

長男にこんなに力があったのか!と思う様な力で、抜け出そうと暴れています。 
 
 


 

 

 


その後、長男がどうしたのかどれ程考えても思い出せません。 

この時、狂ってDVDを拭く長男の姿は、とても鮮明に覚えています。 
 

 

 

もう、家族が同じ空間に居られない。 

解決策は何もありませんでした。 

なんで、

なんで我が家は、こんな事になってしまったのだろう・・・

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41 主人

41 主人

 

姉が私にこんなことを伝えてきました。

 

「この前旦那さん、長男の事心配してたけど、あんたの事も心配してたよ。」 

 

私は主人が私の事を相談しているとは考えておらず「そーなんだー」と不思議な気持ちでした。

 

姉は主人はとても優しいと言っていて、私がSOSを出したら、すぐに力になって欲しい、と姉に伝えたそうです。

 

その頃主人は私に、

 

「今はなかなかそう思えないかもだけど、この経験で親の在り方を改めて考えさせられたし、長男も、回復したら辛い人の気持ちを少しは分かる人にきっとなるだろうから、笑って話せる日がくる様に、今は頑張ろう」 

 

「とにかく長男の人間性を信じて、不登校も含め今は全部受け入れよう」 

 

「不登校は悪い方に向いているけど、母親に感情を吐き出し始めたから、少しは楽になりだしているよね」 

 

「ただ、心配なのは次男だな、次男の情緒は、やばいな・・・」 


と言っていました。 


 
主人は元々子供を強く叱りつける事はせず、長男の行き渋り初期、主人が長男を叱ったのは数回です。

 

つい最近まで、夫婦仲は悪かった方ですが、今は、協力なしでは家庭が回らず、話せば可能な限り努力してくれまていました。

 

・・・

 

長男の不登校が酷くなる中、主人は自身の母親に意見を聞いていたそうです。 

 

義理のお母さんは主人に、 
 
・学校には行かせなくて良いので、わがままを聞いてあげてほしい

 

・叱らず、家庭内を居心地の良い環境にしてあげてほしい

 

・とにかくゆっくり休ませてあげて 

 

・本人の意思を尊重し、本人に選択させ、意見を聞いてあげてね

 

と言っていたそうです。 

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