42 DVD事件②
42 DVD事件②
2021年10月11日(月)夜
この日の事は、今でも脳裏に焼き付いていて消えません。
・・・
長男が些細なきっかけで暴れ出しました。理由は、先日長男が買ってきたDVDを妹がほんの少し触ったからです。
長男は、
「うわー、うわー、うわー」
と四つん這いになり、床を拳で殴り続けています。
涙が、床と拳にぽとぽとぽとぽとと落ち、床が濡れていました。
のたうち回り泣き叫んでいます。
先日買ったCDを狂ったように磨きながら、
長男が、
「ピカピカのままが良かった!」
「新品が良かった!」
「妹が触ったから汚れた!」
「このくそ女!」
「おい!買って来い!」
「今すぐ買って来い!」
「新品を買って来い!」
「今日、今すぐ新品を買わなかったら明日も学校いかん!」
「明日買わなかったらその次も学校いかん!」
「おい!買って来いって言ってるだろう!!!!」
「うゎゎゎーーーーーーーーーーーーー」
妹に向かって、
「お前ーーーーーーーーーーーーーーーーー」
「俺の物に触るな!!!」
「うゎーーーーーーー」
泣き叫びながら妹を殴ります。
私は、
「叩いちゃだめ!!!」
と娘を叩く長男を止めます。
妹は泣いて怯えています。
長男はもう、彼自身も、どうしていいのか分からない程、
「あぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
と叫び散らしています。
もう何を言っているのか分かりません。
DVDをケースから取り出し気が狂った様に拭いています。
「ひゃーーーあーーーぐぅぅぅーーー」
「汚い!汚い!汚い!汚い!汚い!汚い!!!!」
「このくそ女ーーーーーーーーーーーーーーーー」
「全部の電気を消せ!すぐ消せ!全部消せ!」
その日、早く帰っていた主人が、
「ねー、ねー、ねー、ねー!ねー!ねー!」
「家中の窓閉めて!叫び過ぎてるから!カギ閉めて!!!早く!閉めて!」
長男は、大声で叫び続けていました。
リビング中の物を投げ、のた打ち回り暴れ回る。
リビングがぐっちゃぐちゃでした。
涙でびしょびしょになった顔を拭いもせず、リビング中を歩き回り、妹を探しています。
眼は完全に据わっています。
妹と次男は、奥の部屋に私が避難させていました。
部屋の隅っこに、2人でお山座りをして怯えていました。
長男:
「どこだーーーーーーーーーーーー」
「おい!!!!!!!!」
「うゎゎゎゎーーーーーーーーーーーーーーー」
「(妹の名前)しねーーーーーーーーーーーー」
主人が汗だくで長男を羽交い絞めにしていました。
主人は、
「ごめんね、抑えるよ。」
「ごめんね、ごめんね。」
「落ち着こうね、~(長男の名前)ちゃん、落ち着こ。」
と言いながら、長男をなだめ、押さえつけていました。
それまでにも、娘は何度か長男に殴られていました。
主人は、娘の場所に行かない様必死で抑えていました。
長男にこんなに力があったのか!と思う様な力で、抜け出そうと暴れています。
その後、長男がどうしたのかどれ程考えても思い出せません。
この時、狂ってDVDを拭く長男の姿は、とても鮮明に覚えています。
もう、家族が同じ空間に居られない。
解決策は何もありませんでした。
なんで、
なんで我が家は、こんな事になってしまったのだろう・・・