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不登校復活の道(ブログ)

40 こどもたち

40 こどもたち

 

私は次男に、

 

「お兄ちゃんは今、元気が無くて、苦しいんだよ。お母さんは、次男の事大好きだけど、お兄ちゃんが元気になるまで、我慢する事が沢山あると思うけど、ごめんね」

 

と伝えていました。 

 

次男が長男の事を、理解しているかは分かりませんが、次男は、

 

「長男病気なの?」 

 

と、私に聞いていました。 

 

次男自身も心身の不調が出ていて、 

 

・10円禿

 

・爪噛み

 

・腹痛を訴え、トイレに何度も駆け込む 

 

・幼稚園で話さない 

 

・廊下でずっと寝っ転がっている 

 

・行き渋り

 

・暴言、暴力

 

・無気力

 

・癇癪 

 

などの症状がありました。

 

娘も、小さいながらに家庭不和を感じ取っているのか、癇癪の様に泣き続ける日が多かったです。

 

私は、次男と娘をどこにも連れて行く事が出来ませんでした。 

 

長男は行きたくない、でも置いて行くと「寂しい!」と、怒るので、近所の公園ですら、連れて行くことができませんでした。

 

主人が何とか次男の気をそらそうと何度次男を誘っても、次男は、

 

「お母さん、お母さん、お母さん、お母さん!」 

 

「お母さんと行きたい!!!」 

 

と、絶対に騙されませんでした。 

 

長男は小さな頃から自分の所有物、場所等を誰かに取れらる事を異常に嫌がる子供でした。 

 
・ボロボロになったスニーカー 

 

・サイズアウトした服 

 

・使用しないおもちゃ 

 

食べ終えたおやつの袋も 「絶対に捨てないで!」 と言う事がありました。 

 

・・・

 

3年生の6月から特に、長男がいると我が家は異空間になり、私はとにかく長男に神経を使っていました。 

 

・マイペースでこだわりが強く、やたらと細かい事に気が付く 

 

・ああ言えばこう言い 1つ指摘すれば10言い返してくる 

 

かくれんぼや鬼ごっこをして遊ぶ時も、長男が入ると融通が利かず、一気に面倒になりました。 

 

長男は、【こうしたい!】の気持ちがとても強い子で、何となーく何かをする、という事が苦手なのかもしれません。 

 
とにかく難しい、育て難い、と私は常に感じていました 。

 

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39 小児科にて

39 小児科にて 

 

2021/10/11(月) 

 

朝、長男を自転車に乗せて散歩に行くと、長男はご機嫌で【妖怪図鑑】の話をしてくれました。 

 

その朝長男は一度も「休む」とは言いませんでした。 

 

出発時間が来ても、長男はご飯を食べず漫画を読んでいました。私が「時間だよ」と声を掛けると、長男は、昨日の野外活動で虫に刺された足を見せて、

 

「足が痒すぎる」 

 

と言いました。私は、

 

「そりゃそうだよね!酷すぎるもん!病院行こうよ!」 

 

と言うと、長男は、

 

「絶対に行かない!死んでも行かない!」 

 

「お母さんは僕の気持ちを全然分かってくれない!!!!」 

 

と泣き出しました。

 

週末の野外活動の虫刺されで、膝下が1.5倍くらいに膨れ上がっていましたが、それでも私は、行き渋りと結び付け、痒がる長男の気持ちを無視し、学校へ行くよう説得していました。昨日も泥だらけの中シャワーをせず、汚れたまま寝たため、私が、

 

「シャワーしてないから余計痒いんじゃない?シャワーしようよ!」 

 

と言うと、長男はしぶしぶ、

 

「じゃー足だけ・・・」 
 
 

と服を着たままお風呂の椅子に座り、足だけシャワーをしました。長男は、顔をゆがめて、

 

「痒い、痒い」 

 

と不快そうでした。 

 

その後、私が何とか説得して皮膚科に連れて行きました。 

 

その日はそのままお休みにしたので、長男は私に【妖怪ウォッチ】の話を沢山してくれて、無気力な雰囲気はなく、とてもご機嫌でした。

 

 

長男は皮膚科の飲み薬が効いたのか、3時から6時まで眠りました。

 

・・・

 

学校は頼りない、教頭も話にならない、市の相談所の対応は論外。 

 

どこに相談したらいいのだろう? 

 

そんな事を考えながら車を走らせていると、小児科がありました。 私は、保険証も持たず、小児科に飛び込み長男の現状を話しました。 
 

すると、小児科の先生に、

 

「お母さん、この子、2021年3月にもおかしくなっていますね」 

 

と言われ、当時私が渡し、病院に渡したメモのコピーをくれました。 

 

それを見て私は、「はっ」としました。私は忘れていましたが、その小児科は2年の春、1か月調子が悪かった時に診てもらった小児科だったのです。 

 

私は長男が春に体調を壊していた事を、すっかり忘れていたのです。 

 

きっと長男のメンタル不調はあの時から始まっていたのだ、と思い、頭の中が真っ白になりました。

 

・・・

 

小児科医に言われた事は以下です。

 

・脳に何かが出来ているかもしれないので、早急に受診すべき

 

・今後、社会に出られる子にする為に、今すぐ出来る事をした方がいい

 

・内容があまりにも酷すぎて反抗期では形付けられません

 

・このあたりで一番有名な発達障害研究所も兼ねた病院の【・・・小児医療センター】に行きなさい

 

・心より精神病な感じの印象だけど、カウンセリングで治す感じではない 

 

・反抗にしては、言葉や言動が過激すぎ、あまりにも酷く前例がない 

 

・二面性や能面になる事も脳がそうさせているのではないか 

 

・非常に稀なケース 
 

 

小児科の先生は、

 

「この子は急に豹変しているし、不登校だし、脳に何か起こってるんじゃないか」 

 

「その病院にかかるには、紹介状は出せるけれど、予約はすぐには取れないし、うち(小児科)では取れないので自分で手配して下さいと言われました」 

 

私は、まさかの診断結果に、

 

え・・・ 

 

脳の異常なの? 

 

何? 

 

どうなってるよ?

 

と、とても混乱していました。 

 

 

 

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38 DVD事件①

38 DVD事件①  

 

この時期はまだ、ゲームを何も持っておらず、YOUTUBEすら知らなかった長男は、妖怪ウォッチをDVDで見る事を楽しみにしていて、主人と長男が【妖怪ウォッチ】のDVDを買ってきました。次男は長男が一緒に行く事を激しく拒絶し、買い物ついて行くことが出来ずに泣いていました。

 

帰宅し、夜8時頃になると、  リビングで長男がDVDを見始めたので、次男も一緒に見ようとしました。すると長男は、険しい顔をして、

 

「お前は見るな!」  

 

「僕が買ってもらったDVDだ!

 

と怒り出し、次男には絶対に見せない!と言い出しました。私は争いを避けるため、長男に、

 

「パソコンでみる?」  

 

「1人でゆっくり見れるよ」  

 

と勧めました。そんな私のアドバイスに対し長男は、

 

「嫌だ!テレビで見たい。でも弟には見せたくない」  

 

「あんなバカ見る意味がない!」  

 

「DVDがつまらなくなる!」  

 

と次男を傷付けます。次男もどうしても買ってきたDVDが見たかったらしく、泣きながら、

 

「僕も見る!」  

 

「見たい見たい」   

 

「ずるい!僕も見たい」  

 

と私に訴えていました。

 

・・・

 

次男が長男が見ているテレビを部屋の片隅から覗いていると、長男が無理矢理テレビを移動させました。  

 

絶対に誰にも見えない様に周りを囲み始めました。  

 

長男は、次男が見る事を絶対に許さない!と決めているようでした。  

 

次男は部屋の隅で、文句を言わず、真っ赤な目で立ちすくんでいました。  

 

その姿はとても可愛そうで、私は見たそうにしている次男の事をとても見ていられませんでした。

 

その時に、親として、私に何が出来るのか、何を、誰を、優先すべきなのか、考えましたが私には分かりませんでした。 

 

長男は部屋の隅でテレビを覗いている次男に対し、その後もずっと、

 

「お前は見るな!気持ち悪い!生ごみ!」  

 

と言い続け、 あまりの剣幕に次男は固まってしまいました。  

 

見かねた主人が、次男を別室に行くよう、説得していました。 

 

次男は号泣しながら主人に、

 

「見たい見たい見たい見たい」  

 

と 地団太を踏んで訴えていました。  

 

・・・

 

主人がなんとか次男を説得し、次男と娘を別室へ連れて行き、パソコンで【妖怪ウォッチ】を見せていました。  

 

長男を1人にする事は出来ず、長男とリビングに残りました。   

 

次男が部屋からいなくなると、長男はDVDを見ながら大笑いしながら、私に共感を求めてきましたが、私は不快な気持ちを切り替える事が出来ず、呆然としながら、黙ってリビングの床に座っていました。  

 

・・・

 

DVDを買ってきた時点で、大体の予想はしていましたが、それでも私は長男の次男に対する態度やわがままさに唖然としていました。  

 

長男が、次男を悲しませ、笑っている姿は受け入れ難かったです。  

 

次男はこんな毎日に耐えれるのだろうか・・・ と思わない日はありませんでした。

 

・・・

 

奥の部屋で主人、次男、娘でパソコンで動画を見ていると、長男は突然、奥の部屋へ行き、

 

「次男ずるい!パソコン見てる!ずるい!」  

 

というので、主人が長男に、

 

「一緒にみる?」  

 

と誘っていましたが、長男は、

 

「見ない!こんな奴と見る訳ない!こんな奴に見させるな!消して!」  
 

とパソコンで次男が妖怪ウォッチを見る事も許しませんでした。次男が嬉しい事が許せず、次男から全て奪い取る事しか考えていないのです。  

 

次男拒否は、もうずっと続いていて、今に始まった事ではありませんでした。

 

それでもやはり、この時期は異常でした。

 

私に物理的に不可能な事ばかり言って困らせ、次男を徹底的に虐めていました。  
  

この日は、休日で主人がいたので何とかなりましたが、もしこの出来事が平日に起こったら・・・と思うと ぞっとしました。  

 

その日の22時、 長男が、再び騒ぎ出しました。 長男は突然、

 

「今からご飯たべる!」  

 

「まだ夜ご飯食べてない!」  

 

と騒ぎ出し、夕食は食べていたので、私は何も言う事が出来ず黙っていました。長男は、

 

「今から2時間の映画観る」  

 

と言うので、私が、

 

「明日起きられるの?」  

 

と言うと、長男は表情を変え、

 

「起きられないなら休めばいい」  

 

「学校何て、うざい女がいるだけ」  

 

と言い、お腹が空いたと言い続けるので、私はご飯を作り、映画が終わるまでリビングにいました。映画が終わり  
 

私が、

「明日朝起きられる時間に寝てね」  

 

と言い、寝室に向かおうとすると、長男は、

 

「もう起きられないから、明日も休む」  

 

と、答えました。

 

私は、もうこれ以上何を言っても同じだなと思い、何も言いませんでした。 

 

 

 

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37 休日の課外活動②

37 休日の課外活動② 
 
 
2021年10月10(日) 

 

この日も長男は野外活動に参加しました。

 

前日の野外活動で、川べりで釣りをし、130カ所位膝下を虫に刺されておりとても不快そうでした。それでも長男は参加すると言い出発しました。 

 

到着した際に水筒を忘れている事に気が付き、自販機でお茶を購入すると 、

 

「お母さん、ありがとう!」 

 

とにっこり笑ってくれました。 

 

・・・

 

お迎えに行くと、長男は 「楽しかったーーー!」 と笑っていました。 

 

私はなんだかとても嬉しい気持ちになりました。

 

貰ってきた材料で工作するにはガムテープが必要で、帰り道にホームセンターへ買いに行くと、

 

「お母さん、ありがとう!作るの楽しみ!」 

 

ととても元気に見えました。 

 

・・・

 

夜長男が、「お母さん、宿題やって」と言うので、私はこの子は明日は行こうとしているのかな?と思い少し嬉しかったです。 

 

長男は、

 

「お母さん、計算ドリルだけでいいよ、漢字は自分でやる!」 
 

と元気に行っており、とても落ち着いているように見えました。 

 

その後主人、長男、次男の3人で、漫画を買いに出かけました。今日は次男が車に乗る事には何も言いませんでした。 

 

なんだか、今週末は先週末より落ち着いているように見えました。 

 

・・・

 

両親は長男に何一つ注意しをせず、機嫌を損なわないようにしていました。 
 

このまま王様みたいになってしまうのではないか?ととても不安でしたが、親は今やれる事はこれしかない!と全力疾走していました。 

 

野外活動の様子を見ていた私は、この子は学校が無ければ狂わないのかな、学校に行くからおかしくなるのかな、病気なのかな、 それともただ単に学校が嫌なだけかな、と学校がなければ元気な息子の姿を見て思っていました。 

 

 

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36 休日の課外活動①

36 休日の野外活動① 

 

2021年10月9(土)  

 

この日は、以前申し込みをした9時から16時までの市の野外活動に「行く!」と言いました。 

 

到着すると長男を見かけた友人数名が長男を読んでいたのですが、集合場所へ1人で行けませんでした。


長男は私の手を引き、自信がなさそうに小石を蹴りながら、とぼとぼと友人の方へ向かいました。

 

私は長男の様子が気になり、しばらくの間、車の中から長男の様子を見ていました。 

 

少しずつ輪の中に入り、沢山の友人の中で鬼ごっこをする姿が見え、そんな長男の姿を見るのは久しぶりで、懐かしい感じがしました。

 

・・・

 

16時にお迎えに行くと、長男は笑顔で、

 

「楽しかったよ、明日もあるよね!明日も行く!」 
 

と、とてもご機嫌でした。帰りにコンビニに寄ると、長男が、 

 

「身体が全く動かない」

 

と言い、私がおんぶをして店内を回りました。

 

・・・

 

次男は家に長男がいない間、平和な時間を伸び伸びと満喫しているようでした。 

 

・・・

 

夜、家族で外食することになり、主人と長男が乗っている車に次男が乗ろうとすると、長男が、 

 

「お前は乗るな!絶対に来るな!狭い!」

 

と言い、次男が固まりました。 
 

私は次男に、お母さんの車で一緒に行こうと誘い、次男を説得し、2台で目的地へ向かいました。

 

店内でも次男への暴言は止まりませんでした。 長男は何もしていない、声すら発していない次男に対し、

 

「目の前に座るな」 

 

「視界に入るな、ご飯が食べれなくなる」 

 

「横に座るな、気持ち悪い」 
 

と言い、次男はどこに座っても徹底的に存在を否定をされていました。 

 

長男の席から、テレビが見え、それが次男の好きな番組だったので、次男はテレビが見える席に移動しようとしました。 すると長男が、

 

「お前は見るな」 

 

「絶対にダメ」 

 

「こっちに来るな!」 

 

「まずくなる」

 

と言い、最終的には次男の顔面を拳で殴りました。 

 

長男は次男が少しでも手を触れた食べ物は「汚い」と言い、絶対に口にしませんでした。

 

次男は泣いていて、 長男はテレビを見ながら笑っていて、私にはとても見るのが耐え難い異常な光景でした。 

 

両親がどんな対応をしたのかは思い出せませんが、吐き気がするほどの不快感は覚えています。 

 

・・・

 

ずっとこんな感じで次男は長男にいじめられ、何もしていないのに毛嫌いされ、次男がとても可哀そうでした。

 

長男を可愛がらなければならない事は重々承知していましたが、どうしても、どうしても気持ち追いつきませんでした。

 

長男が次男をいじめている時に、私は長男の事を、

 

無理・・・ 

 

可愛がれない・・・ 
 

全然可愛くない

 

と感じてしまい、それが私の中にある、本当の気持ちでした。 
 

 

就寝時、長男は次男が話す事は決して許さず、ずっと私に話しかけてきました。 

 

一方的にずっと話していて、私はとても長い時間、長男の話を聞いていました。 


23時だ・・・

 

もう寝てほしいな・・・

 

私も眠たいな・・・

 

・・・

 

野外活動で泥だらけでしたが、長男は意地でもお風呂に入らず、着替えもせず、そのまま眠りにつきました。

 

 

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35 完全不登校までのカウントダウン⑤

35 完全不登校までのカウントダウン⑤ 

 

2021年10月8日(金) 

 

長男の様子をみていると、今は気持ちを受け入れて否定はしない方が良さそうで、とにかく長男が安らげるように話を聞こう、と私は思っていました。

 

主任先生や担任の先生との度重なる話し合いで、周りの大人が長男を何とか学校へ来させようとしている雰囲気が長男に伝わり、長男の気持ちだけが置いてけぼりにされていないのか?大人が長男を追い込んでいないか?と疑問が浮かびました。

 

この時期は長男が頻繁に大泣きするようになり、思う存分泣き、感情を吐き出し、私が「大丈夫、大丈夫」と言うと長男は落ち着くことが多かったです。

 

長男があまりにも苦しそうに泣くので、見ている私は胸がとても苦しくなりました。

 

沢山泣いて感情を吐き出すと、長男は一旦は落ち着くのですが、些細な事がきっかけで、またすぐに心が不安定になる、その繰り返しでした。

 

私は、母や姉が家にいる事で長男は周りの大人に遠慮して、想いのまま泣けないのではないか?と感じるようになりました。

  

この時期次男は、どこに行くにも置いて行かれ、私は長男に付きっきりなため、私は次男を我慢させてばかりいると感じていました。

 

・・・

 

そんな日々の中、夕食の時に次男が、

 

「うううううーーーー」 

 

と唸りながら、目に涙を溜め、苦しそうに泣く事が増えました。 

 

私は不安定な次男の事も幼い娘の事もとても心配で、2人と関わりたいと望むのですが、長男はそれを許しませんでした。

 

私が次男、娘と仲良くする姿は、長男を強く刺激し、心を不安定にさせました。

 

長男は当時情緒が不安定で、とても部屋に1人に出来る精神状態ではなく、私は下の子たちと関わる時間を作れずにいました。

 

行き渋りが酷くなると、私は毎朝長男にだけ時間を割かざるを得なくなり、次男は幼稚園に毎日遅刻していました。娘は毎朝「抱っこして」とギャーギャー泣いていて、3人全ての子供に、私が1人ずつ必要な状態でした。 

 

長男と私が2人で落ち着いて支度ができるように、主人が出社時間を少しずらし、ぐずる娘を別室へ連れて行ってくれる日もありました。

 

娘が学校へ付いて行く事を、長男が許さないため、2歳の娘は毎朝1人で留守番をしていました。

 

家庭を、思う存分ストレスを吐き出せる場所にしなくては!と思い、しばらくの間は母や姉には頼らず、家庭の事は両親で乗り切ろうと主人と話をしていました。

 

・・・

 

下2人を、長時間置いて、出かけざるを得ない日が増えており、親族にも頼めず、次男と娘の情緒や安全が心配でした。

 

次は次男が壊れたらどうしよう、と心配していると、予感は的中しました。

 

・・・

 

主人が下の子どもたちの面倒を見ることがベストなのですが、仕事があり無理でした。 

 

1日でも早く、専門家のアドバイスを聞きたい。 

 

児童精神科が数か月後ならとりあえず、小児科に行こう! 

 

長男を、病院へ連れて行くのは無理なので、私1人が小児科へ行き、現状を説明し、大きな病院を紹介してもらおう。 

 

きっと良いアドバイスをくれるはず! 

 

そう思い小児科に行く事にしました。

 

主人と、長男が好き放題ストレスを出し切れる環境を作れるように両親だけで乗り切ろう!と話していましたが、主人は家族を守るために働かなければならず、結局は私1人で対応する以外に道はありませんでした。

 

 

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34 帰宅後の無理難題

34 帰宅後の無理難題

 

この頃の長男は、私が次男の名前を呼ぶだけで、

 

「あー!」 

 

「あーー!!!」 

 

「あーーー!!!!!」 

 

「あーーーーーーーー!!!!!!!」 

 

と泣き叫ぶようになりました。 

 

私と長男が落ち着いて話せる環境を作ろうと主人が、あの手この手で次男を私から遠ざけようとするのですが、次男はそれを察して、

 

「お母さん!」

 

「お母さん!!」

 

「お母さんがいい!!!」 

 

と、泣き叫ぶので、主人がなんとか次男の気をそらそうと外に連れ出そうとするのですが、次男は絶対に主人と出かけようとはしませんでした。

 

この時期、長男は、私が次男と関わると荒れ狂うようになったので、我が家の平和のためには長男を立て直さなければ! と私はなるべく長男を優先的に構うようにしていました。
 

長男は次男が視界に入ると泣き叫び、次男に危害を加えるので、2人を近づける事ができず、同じ部屋にいる事はとても困難でした。

 

・・・

 

2021年10月8日(金) 
 

この日の朝、長男と私は自転車で散歩に行きました。 

 

ご機嫌で帰って来ると【NHKの0655】が始まっていて、長男は突然不機嫌になり、私に、 

 

「君に罰を与えよう」 

 

「今日、僕は学校を休むからな」 

 

「これは罰である」 

 

「テレビの時間に間に合わなかった罰である」 

 

と、笑っているような、引き攣っているよう表情で長男は私にそう言いました。 
 

・・・

 

集合時間になっても体が動かなかったようですが、時間になるとだるい体を引きずるようにして「お母さんと行く」と言うので一緒に学校へ向かうことにしました。

 

出発前には何度もトイレに駆け込み、しばらくの間出てきませんでした。 

 

・・・

 

私が長男と歩いて正門まで行くと、2年時の担任の先生が、

 

「学校生活の不安を取り除けるのなら、長男が大好きだった支援員さんを配置できるか調整してみますよ」

 

と声を掛けてくれました。 

 

・・・

 

その日の帰宅後、長男は30分間、獣が鳴くかのように泣き叫び支離滅裂な無理難題を言い始めました。 

 

その日は長男の歯医者の予約が入っていたのですが、帰宅すると長男は、釣り上げたばかりの魚のように布団の上でのたうち回り、手に取るもの全てを壁に投げつけ、

 

「うぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーーーーー!」 

 

「うゎーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

 

「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」 

 

と叫び始めました。

 

あまりの暴れ方に、私は言葉を失い、ただ背中を撫ぜる事しかできませんでした。 

 

長男は、わんわんと泣き叫びながら、

 

「お母さん、こないだの消しゴムは?」 

 

と私に聞いてきました。私が、

 

「え、「遠いからまた行こ」ってなったやつ?」

 

と聞くと長男は泣きながらうなずいていました。私が、

 

「ごめん、ごめん、まだ行ってない!」 

 

と謝ると、長男は、

 

「今すぐ買ってきて」 

 

と泣き叫びました。私は、この子は今正常な精神状態ではないな、と思い、 

 

「そっか・・・じゃあ今日は歯医者さんやめて、消しゴムを買いに行こう」 

 

 と言うと、長男は、

 

「歯医者は行く!」 

 

と私を困らせました。私は長男に、

 

「どうしたいのか決めていいんだよ」 

 

となだめても、長男は、

 

「行くの!どっちも行くの!」 

 

 と言うのです。私が、

 

「そっかそっか・・・」 

 

 と背中を撫でていると、長男が、

 

「遠いから100均で買っておくって言ったじゃん!」

 

と買ってきていない私の事をとても怒っていました。 私が、

 

「そうだね 買ってくるよ」 

 

 と諭すのですが、長男が、

 

「今すぐ行く!」 

 

 と言うので、私は100均へ向かうことにし、

 

「いいよ! 下の子達、連れてくるね」 

 

と出かける支度をしようとしました。すると長男が、

 

「だめ!!!!行くのは僕だけ!!!!」 

 

「あいつらは連れて行くな!!!」 

 

「僕だけだ!」 

 

と激しく泣き叫びました。幼い次男と娘を置いて買い物に行く事が心配で、私はとても困っていましたが、その間も長男はのた打ち回り、叫ぶように泣いていました。

 

顔を涙でぐちゃぐちゃにし、お腹の中から声を絞り出すように、聞いたことのないような声で唸り、とても苦しそうに、とにかく泣くのです。私は、

 

「分かった!取り敢えず、歯医者さんにキャンセルの電話だけさせて」 

 

 と長男に伝えると、

 

「歯医者も行く!断るな!行くんだ!」 

 

と泣き、私は歯医者に間に合わせるため、歯医者の後に100均に行く事を提案しました。 その提案に対し、長男は、

 

「嫌だ、先に100均!!!!!絶対に先に100均!!!!」 

 

と叫び、今この子には何も言わない方がいいな、と思い、

 

「分かった分かった、そうしよう」   

 

「長い時間だから、弟と妹連れて行っていい?」 

 

と下の子たちをつれて100均に向かおうとすると、長男は、 

 

「ダメ!ダメ!ダメ!ダメ!絶対ダメ!」 
   

と下の子を連れていく事を許しませんでした。

 

次男と娘は大人しくテレビを見ていたので、私は次男に、

 

「少しだけ待っていてくれる?」 

 

とお願いをしましたが、 次男は、

 

「僕も行く!僕も行く!僕も行く!」 

 

「ギャーーーーーーーーーー!」 

 

「何で行ってはダメなんだ!」

 

と号泣していました。


・・・ 
 
あぁ・・・ 

 

あぁ・・・ 

 

どうしよう

 

と私は泣きそうになっていましたが、今は長男を優先させるしかない!と思い次男と娘に見つからないよう、そっと外出しました。 

 

辺りが薄暗くなりはじめた夕方に、1時間以上の長い時間、幼い2人を家に残す事はとても心配でした。 

 

・・・

 

長男は、車の中で一通り泣くと少しずつ落ち着き、私と買い物をしている間はご機嫌でした。 
 

私は、買い物をしながらご機嫌に話しかけてくる長男と楽しく会話をしたいのですが、下の子たちは大丈夫かな・・・ と気持ちがソワソワし、長男の話を上の空で聞いていたように思います。

 

早く帰らなきゃ、早く帰らなきゃ、と思いながら帰宅をすると、2人は大人しくテレビを見ていてくれました。 

 

 

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33 完全不登校までのカウントダウン④解決策が分からない

33 完全不登校までのカウントダウン④ 

 

どこかの相談員が長男の現状に対して、

 

「反抗期では片付けられませんね。特性、幼少期から我慢してたお母さんへの独占欲、ホルモンバランス、色々重なって自分自身にも怒れてるのではないでしょうか?どうしようもない怒りで訳が分からなくなっているんじゃないかな」 
 

 と私に言いましたが、具体的にどうしたらよくなるかもしれないよ、という解決策は教えてくれませんでした。

 

 ・・・

 

10月に入ると長男は常に泣いていて、不登校は悪化していましたが、私にぽつぽつと胸の内を話す事が増えていきました。主人とは、不登校を受け入れ覚悟を決めようね、と話をしていました。 

 

・・・

 

心療内科に「本人を連れて行くのは難しい」と説明し「私だけで相談に行きたい」とお願いしましたが、初診は本人が居ないと診れず、 予約が取れたとしても最短で4か月後と言われていました。

 

その言葉に私は、本人が病院へ行けないほどの精神状態だからこそ受診したいのに・・・と臨機応変に対応してくれない病院に疑問を持ちました。


教頭先生がスクールカウンセラーを5日後に手配してくれたので、スクールカウンセラーに話せば何か良いアドバイスがもらえるかも!と少し希望を持てました。  
 

その頃の長男は休むと暴言がなく落ち着いていて、波はあるけれど基本的にご機嫌でしたが、学校の話題になると目つきが変わり、お風呂に入らない日が増えていました。 

 

2021年10月頭 

 

長男が、

 

「女を全員殺せ、と学校に電話して!女を教室に入れるな!女全員、別の部屋にしろ!」

 

「先生は、優しいだけで、何の役にも立たない!女子が鬱陶しい 」

 

と、ここ数日間発言が過激になっていきました。 

 

・・・

 

寝る時間を過ぎた22時に長男は夕食を沢山食べたのに「お腹空いた」 と、泣き出しました。 
 

私が「もう寝る時間だよ」 と言っても、食べて良いと言われるまで、「お腹が空いた」と言い続けていました。 

 

夜遅い時間から食事をする事を心配していたので私が「太っちゃうよ」と言うと、癇癪を起しました。 

 

あーあ・・・言うんじゃなかった・・・もう、何でも食べてください、と言う気分で私は長男に食事を作りました。 
 
 
・・・

 

お風呂の時間になり「引きずって連れて行って!」と、言うので、お風呂場まで引きずって連れて行きました。 

 

お風呂場に着くと、走ってリビングに戻り、また引きずって連れて行く、それを何度も、何度も、繰り返しました。

 

洗ってくれと言うので頭を洗うと「足しか洗いたくなかったのに! 」と泣き出し暴れ回りました。 
  

・・・

 

長男は、「学校のこと考えると気が重い、だるい」 とよく言っていました。 

 

夏休み前から、しつこさ、聞き分けの悪さ、が、異常に酷くなり、この子は精神病なのかな・・・と心配していました。 
 
 

私が、「10時までに寝ようよ!」 「漫画読むけど寝室行く?」 と声を掛けると、こちらからの提案は一切受け入れず、長男は、「わーーーーーーーーーーーーーーー!!!」 と叫び、暴れ出しました。
 

長男を立ち直らせるために長男の要望をほとんど聞いているので、両親が注意しない事で要望がエスカレートしているのかな、それとも、問題行動を起こした時の私の反応を見ているのかな?と長男の行動心理が良く分かりませんでした。

 

今は心が元気になってほしいという理由で、ほとんどの要求を聞いているけれど、もしそれが当たり前になったら、我が家は地獄だな、と恐怖心を抱いていました。

 

私は常に長男をとても育て難い子だな、と感じていました。 

 

・・・

 

私も主人もいつも長男を腫れ物を扱うように接していて、 これ以上酷い家庭内暴力になったらどうしよう、否定をすると牙を向くので子供を全然注意できない、対応の仕方が全然わからない、次男と娘の情緒が心配でいつまでこんな生活が続くのだろう、と毎日とても憂鬱でした。
  

・・・

 

実家の母に迷惑を掛けたくないけれど、娘だけ実家に預け、長男の精神状態を安定させる事に集中しようか、何を最優先にするべきか常に悩んでいて、心療内科は良いアドバイスをくれるはずなので心療内科に行こう!と決めていました。 
 

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32 完全不登校までのカウントダウン③教頭先生

32 完全不登校までのカウントダウン③ 
 
 
主人と話をしていると、 主人が、

 

「僕は指示、命令される事がとても嫌で、今までも誰のアドバイスも聞かず全部独学でやってきた」

 

「塾に行っても教えられた方法ではなく、自分のやり方でしか学ばなかったし、とにかく指示されるのが嫌だ」

 

と教えてくれました。

 

長男も人に何か言われる事が大嫌いで、私は昔から主人と長男は色々な部分でよく似ているなと思っていました。

 

2021年10月頭 
 

その日も長男は「怠い、怠い」と言っていたので、私はお休みするのかを尋ねると長男は葛藤している様子で、声を出さずに首を少し横に振りました。

 

出発時間になると腹痛を訴えたので私は再びお休みするのかを尋ねると、今日も、

 

「休むのか決めていない。少し考える。」

 

と、答えていました。 

 
その時私は心の中で、長男から「学校へ行く」と言われるまで、何も言わずに待っていた方が良いのかな? 私から声をかけないでいたら、行かないのが当たり前になって本当にずっと学校に行かなくなるんじゃないかな? それとも長男はすでに、不登校気味から【完全不登校】に移りつつあるのかな。 

 

と色々な事を考えていました。

 

・・・

 

私は、長男の不登校は私の今までの子育てへの仕返しだと思っていて、私が苦しくなる事は自業自得だな、と思っていましたが、結局社会からはみ出て苦しむのは私ではなく長男なので、私は長男の社会復帰のために何ができるのだろう、といつも考えていました。

 

担任の先生は、頼りにならず、スクールカウンセラーも6週間後と言われ、 児童精神科も最短で4か月後でした。 

 

よし、もう教頭先生に直接相談してみよう! と思い立ち頭先生に、

 

スクールカウンセラーが6週間待ちな事、長男の不登校の経緯、女の子を嫌がっている事、女を殺す夢を見た!と起床してきた事、ぶっ殺すと言い続けていることなど、現在の長男の状況を包み隠さずの話しました。

 

すると教頭先生は、

 

学校では落ち着いているようで、そんな酷い事になっているとは思いませんでした。 担任も、特に困る事は何も無いと言っていますがそんなに酷いんですね。

 

へーーー、初めて聞きますね、そんな子は、お困りだと思いますので早めにスクールカウンセラーを手配しますね。 
   

と、電話越しにでも、興味がなく他人事な事が伝わってきましたが、スクールカウンセラーを早めに手配して下さった事には感謝しました。 

 

私が教頭先生にこのまま休ませても大丈夫なのかと聞くと、教頭先生は、

 

「さぁ、どうでしょうね?でも本人行かないんですよね?こうゆうケースは、今までないので分からないですね。私ずっと中学担当だったので、小学生はよく分かりません」 

 

「小学生ではこのケース聞いた事ないな・・・親が言わないだけかな・・・」 

 

「休んだ日のプリント類は渡します、毎日授業内容の報告があるはずですよ」 
 

と片付け仕事のように淡々と言われました。教頭先生は話し合いの時に「プリントは渡しますね」と言っていたのに、担任の先生からプリントを渡される事はありませんでした。

 

・・・

 

私は担任の先生が頼りないので教頭先生に相談したのですが、教頭先生に相談したところで何も変化はありませんでした。 むしろ、教頭先生もダメなんだ・・・という失望感が加わった感じでした。

 

どこに相談しても、「分からない、どうしたら良いんでしょう・・・」と皆同じことを言い、酷い時は私が相談に行っているのに、逆に相談員に相談される事がありました。

 

・・・

 

私には、長男は以前は楽しく学校に行っているように見えたので、何かのきっかけで精神が極限状態になり、些細な事も許せないほどのストレスをかかえるようになってしまったのか。

 

長男の気持ちが落ちついてきたら、少しはストレスに耐えられる子になるのだろうか? 

 

私はどうかそうであって欲しい、そうでなければ、社会で生きていけない・・・と長男の将来に対して日に日に不安感が強くなっていきました。

 

・・・

 

私が少しでも出かけようとすると「行かないで!どこに行くの!」と執拗に着いてくる長男に対し、私は心の中で、

 

あーーー もう・・・ 

 

あーーー 

 

一瞬でいいから1人になりたい。 執着しないでよ!!! 

 

と感じていたのです。

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31 誰も助けてくれない!

31 誰も助けてくれない! 

 

2021年10月頭 
 

前日に担任の先生から「体調不良なので明日はお休みします」と連絡がありました。不登校気味になってから長男は、誰かが学校をお休みすると必ず、「僕も休みたい!」と言うようになりました。

 

私は担任の先生は長男の不登校に危機を感じていないな、とずっと感じていました。 

 

長男は、 
 

「優しい女の子もいるけど、半分以上の女子がうざい!」 

 

「いつもいつも僕の邪魔してくる」 

 

「殺す!、殺す!、殺す!」 

 

と呪文のように言い続けていました。 
 

テレビから流れてくる音声ですら、

 

「うそつけ!下手くそ!」 

 

「だせえ!」 

 

「殺す!ぶっ殺す!」 

 

「ナイフでぶっ刺す!」 

 

と過激な言葉ばかり言っており、彼の目に映る全てが敵に見えているようでした。

 

・・・

 

主人はいつも、大体子供たちが学校へと出発する時間に会社へ出発します。長男が学校を休む日は、長男は必ず主人の車まで行き、 

 

「お父さん、お父さん、いってらっしゃい」 

 

と言い、主人に抱き着いて甘えていました。 

 

・・・

 

昨日は長男が私に甘えてきて「俺は1ミリも動かないから寝る部屋まで運んで」と言い、リビングから寝室まで赤ちゃん抱っこで運びました。

 

・・・

 

学校に私がどれ程相談しても、解決策を提示される事はなく「様子を見ましょう」としか言われないので、私はどこか良い相談所がないかな、と思い学校に尋ねると担任の先生は首をかしげながら、

 

「さぁ、分かりません」

 

と答えました。 

 

・・・

 

そんな頼りない学校からの良い対応は早々に諦め、私は市の相談所に行く事にしました。 

 

娘を置いて行く事もできず、連れていけば落ち着いて話を聞く事は出来ないので、実家の母に来てもらい何とか相談所へ行く事ができました。 

 

この時期長男がストーカーのように私に付きまとい、私が外出する事をとても嫌がっていたので行き場所が相談所でも、1人で外出できる事が嬉しかったことを覚えています。

 

・・・

 

市の相談所へ行き、今までの経緯をざっと話しました。 

 

私が少し感情的になり、泣きながら1時間ほど話をしていると、3人いる相談員さんのうち1人はメモを取り、他の2人は、うん、うん、とうなずきながら私の話を聞いていました。 

 

私が話し終えてからも、しばらくの間、誰も口を開きませんでした。 

 

1人の相談員さんに、

 

「事情は分かりました、そうですか・・・」 

 

「大変ですね・・・」 

 

「一応こちらで状況はメモしましたが、出来る事は何もありません」 

 

「こうゆう子が居る、と言う事だけ、把握しておきますね」 
 

 と言われ、私は一瞬時が止まったようで、

 

何? 

 

出来る事ないの? 

 

相談所だよね? 

 

電話である程度の内容話したら「来て下さい」って言ったよね? 

 

え・・・ 

 

は・・・ 

 

嘘だぁ・・・ 

 

何か教えてよ!!! 
 

と心の中で思いました。わざわざ遠方の母を呼んでまで話を聞きに来たのに、長男の目を盗み、娘を母に預け、何とか相談に来れたのに!何一つヒントをくれないじゃん!

 

出発前にあった期待感は完全になくなり、失望感だけが私の中に渦巻いていました。 

 

相談中、1人の相談員さんが、身に着けている結婚指輪をぐるぐるとずっと回していた事がとても印象に残っています。 

 

なんなんだよ・・・ 

 

結局、誰も助けてくれないじゃん! 

 

そんな気分でした。 

 

 

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