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不登校復活の道(ブログ)

270 今を大切に生きる事

270 今を大切に生きる事

 

2022年9月

 

子育てが上手くできない私が、過去の【我慢させる、甘やかさない子育て法】を悔いていると、M先生は、下手な子育てを叱りはせず、

 

人間は過去を生きられません。 

 

未来を生きることもできません。 

 

今を生きるのです。 

 

今を大切にする。 

 

それだけですよ。 

 

子供と過ごす時間なんて、あるようで、本当はとても短いのです。 

 

今のうちに、たくさん、人の温かみを教えておきましょう。 

 

本当に大切な今を、愛の溢れる時間にして下さい。 

 

未来を心配するなんて無用です。 

 

と励まして下さいました。 

 

・・・

 

私はこれからは【勇気づけの子育て】をする事で、長男や次男の中から不安が抜けて、彼らが彼ら自身の行いに自信を持ち、人の評価を気にしない子にいつかなってくれたら、と思っていました。 

 

【勇気づけの子育て】で次男は夏休み中、とても明るく、優しくなり私は喜んでいました。

 

夏休みが終わり、学校が始まると、朝からぐだぐだし、帰宅後も休日もゲームばかりで反抗的な次男を見て、私は、

 

あー【まだまだ】この子は全然根柢の部分が良くなっていないんだな・・・

 

と気分が落ちてしまうのです。

 

それでも学校から帰ってきた時に顔が明るく、私を見てニッコリ笑う日があると、とても嬉しかった事を覚えています。

 

M先生からは、 

 

【まだまだ】というのは、親の勝手な理想と比べて、というだけです。 

 

内面的な変化は、目を見張るほどのもののはずです。 

 

親の描くあるべき子供の姿って、本当に、それが、子どもの理想の姿なの? 

 

【まだまだ】なのは、親である自分自身です。 

 

人格に、年齢は関係ないです。 

 

と教えて下さいました。 

 

私は、なるほど、私の中に長男と次男の理想の姿があり、その姿でなければ【まだまだ】と思っているのだな、そんな私が、今まで子供たちを苦しめてきたのだろうな、と先生の言葉に妙に納得しました。

 

とても不安の強い私は、将来この子たちはどうなってしまうのだろう?

 

ずっとこのまま、無気力で引きこもりなの?

 

などと、先の事ばかりをマイナスに考え、不安になっていましたが、先生の言葉を聞き、一日一日、丁寧に、温かく子供と接していれば、未来はきっと明るいはず、と思える日が増えていきました。

 


 

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269 夏休み明け次男の反発

269 

 

夏休み明け次男の反発

 

2022年9月

 

ある日、外はもう暗いのに、次男がリビングの電気を付けずにゲームをしていたので、私が電気をつけると、 

 

「あー、ゲーム見にくい!消せよ!」 

 

と怒っていました。 

 

私は言う事を聞き、しばらくの間、暗くても電気をつける事が出来ませんでした。

 

今回の次男の人に対して失礼な態度は、注意しなくてもいいのかな? 

 

何も言わずに、聞き流しておくべきなのかな? 

 

と、ぐったりした気分になり、子供っていったい何様なんだよ!と思ってしまいました。 

 

・・・

 

その日次男はすでに12時間以上ゲームをしていたので、私が次男に、 

 

「8時半までに寝る部屋いこっか!」 

 

と誘うと、 

 

「いかねーわ!うるせー!黙れ!」 

 

と、【勇気づけの子育て法】を実践する前のような、失礼な態度で私に反発してきました。 

 

・・・

 

長男は安定している日が多いものの基本的には昼夜逆転のゲーム三昧。 

 

そんな2人の姿を見て、この子達はどんな子になるのだろう、何だか怖いな、と感じていました。 

 

6歳と9歳の、まだ幼い子供がここまで親に反発し、ここまで言う事を聞かない事があるのだろうか?

 

周りの小学生の不登校の子たちは、ただ学校に行かないだけで、昼夜逆転もせず、反抗もせず、私から見ると、長男のように精神が病んでいる様子の子はいませんでした。 

 

なぜ、我が子だけ・・・ 

 

そんな思いが浮かばない日はなく、手を掛けて育て、可愛がっていたのに、何がそんなに間違っていたのだろうか? 

 

私はそんなにダメな親なのだろうか? 

 

何がどんなふうにダメなのだろうか? 

 

そんな事を考えない日はありませんでした。 

 

 

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268 浮き沈みする気持ち

268 浮き沈みする気持ち

 

2022年9月

 

長男が穏やかに生活しているなーと喜んでいたある日、私が娘と仲良く遊んでいると、長男が、

 

「妹の声しか聞こえないのかよ!」 

 

と怒り出し、自分の部屋の扉を閉め切り、ドアを何度も何度も蹴り始めました。 

 

・・・

 

長男は基本的に、私が長男を優先しないと嫌がり、自分以外の弟妹が可愛がられる事をとても嫌がる子でした。 

 

・・・ 

 

怖がりな次男は私が同じ部屋にいないと発狂して、

 

「お母さん!お母さん!お母さん!お母さん!お母さん!お母さん!!!」 

 

私に異常に執着し、探し回り、返事をするまで泣いて呼び続けることもよくありました。 

 

私が次男の視界からいなくなると癇癪を起すので、トイレにも、お風呂にも、買い物にも行く事が出来ませんでした。 

 

夏休みは1人でトイレに行けていたのに、学校が始まると1人でトイレに行けなくなったのです。 

 

私が忙しかったり、『もー!自分で行ってよ!』とついて行かないと、その場で漏らしてしまう事もありました。 

 

休日になると朝起きた瞬間からご飯も食べずゲームしかしてない次男と2時になっても起きてこない長男を見て困難な子育てに心が折れそうになる事がありました。 

 

次男は夏休み明けで疲れているのか、

 

「平日5日間全部学校に行くなんてありえない!」

 

と言い、行き渋る日が増えていました。 

 

次男と長男の関係がとても良くなっているので、家に長男がいるのに、学校には行きたくない!と言う日もありました。

 

・・・

 

私は次男の要望もどこまで聞けばよいのか、どれくらい休みたがったら休ませればよいのか、線引きがとても難しく悩んでいました。

 

・・・

 

私は元の性格が、優しく穏やかに子どもと会話をする方ではないので、頑張って言葉を選び、表情を柔らかくするようにし、優しいお母さんを演じており、気を抜く瞬間がないのでとても疲れました。 

 

今頑張って演じている母親像を当たり前にするのには最低でも1年は同じことを頑張ってね、と、M先生に言われていました。 

 

頑張っていても、 

 

「あー、今日は長男の顔をこれ以上見たくない!」

 

と思ってしまう日もあり、主人がいる時には、さり気なく部屋を離れ1人になれる場所へ逃げる時もありました。 

 

 

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267 担任の先生との関わり

267 夏休み明けの長男 

 

2022年9月はじめ

 

夏休みが終り新学期が始まっても長男の昼夜逆転、ゲーム動画三昧な生活は変わりませんでしたが、表情がとても明るく、家族にも優しく穏やかに毎日をすごしていました。

 

9月の中旬になると担任の先生が下校後に学校に来ませんか?と誘って下さり、長男も「行く」と元気に言っていました。 

 

長男はこの時期、穏やかではありますが、学習をしたり、学校へ行きたいと言ったりすることはなく、

 

気持ちが落ち着いているのに、昼夜逆転が直らないな、規則正しい生活を強制しても良い方向には向かうはずもなく、今の生活で定着してしまうのかな?

 

と思う事がありました。 

 

長男に会った担任の先生は、 

 

「長男さんの表情が良く、声も穏やかで確実に前進しているように見えますね、学校に来た際には小数の学習を頑張っていました、学習はびっくりするほどのみ込みが早いので復学してもすぐに後れを取り戻すと思いますよ、とにかく本人ペースで頑張りましょう!」 

 

と嬉しそうに話してくれました。 

 

・・・

 

家庭では学習以外の事がメキメキと出来るようになり、特に次男との関係性は見違えるほど良くなっていました。

 

1年前、同じ部屋にいる事さえも難しかった関係とは思えないほどに仲良く、2人でゲームで盛り上がっている事がよくありました。 

 

長男は学校にはいかないものの私には精神状態はとても安定しているように見えました。 
 

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266 良い時 悪い時

266 良い時、悪い時

 

息子たち2人は気分のムラが激しく、とても安定している時、逆にとても不安定な時がありました。 

 

・・・

 

今日は息子の調子が良かったのですよ、とM先生に話をすると、 

 

「調子が良いとか悪いとか一喜一憂しない」 

 

「大人だって色々な時があるでしょう」 

 

「目に見える、表面的な変化がなくても、あたらしい子育て法が上手くいっていれば、子供たちの内面は少しずつ良い方へ変化していますよ」 

 

「長い目で見て下さいね」 

 

「数年後の子供たちは必ず今よりも良くなっていると、まずはお母さんが子供たちを信じてあげて下さい」 

 

と励ましてもらいました。 

 

そっか・・・ 

 

・・・ 

 

子供の要望を可能な限り快く聞くようになると、子供たちどうしの喧嘩が減り、私からの要求もスムーズに聞いてくれることが増えました。 

 

私がほんの少しでも、機嫌が悪かったり疲れた雰囲気を出すと子供たちは一気に情緒が乱れました。 

 

周りからは、子供たちが私に何でも要望を叶えてもらえることに慣れ、聞いてもらえない時に堪えられない子になっているんじゃないの?と言われる事もありました。 

 

私の中で同じ心配がなかった訳ではありません。 

 

それでも、以前の私の【我慢させる子育て法】よりも、今の【勇気づけの子育て法】の方が明らかに子供との関係が良いので、私は後者の子育て法を頑張る事に決めていました。 
 

 

 

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265 優しさの連鎖

265 優しさの連鎖 

 

2022年9月 

 

長男に、「気分の浮き沈みが激しく、癇癪を起す次男へどう接する事が正解なのか分からない」と私の悩みを相談しました。 

 

この頃、次男は3DSの新しいカセットをいくつもいくつも連続で欲しがりました。 

 

購入しないと癇癪を起し、暴言を吐きました。

 

3DSは昔のゲームでメルカリなどのフリーマーケットで購入すれば、1000円前後で購入できます。

 

金額的には購入できるのですが、次男に「欲しい」と要求された物を全て買い与えて良いのか、そんな事をしていたら我慢の出来ない子になるのではないか、と私は購入をためらっていました。

 

私が長男に、 

 

「お母さん、家族と平和に、幸せに暮らしたいだけなんだよね」 

 

「だから3人の子供の気持ちにできる限り応えたいと思っているんだけど・・・」 

 

「次男が最近連続して3DSのカセットを買ってと言ってきて、お金のかかる事も全部『いいよ』って言って良いのかな・・・って悩んでいるんだよね」 

 

「次男の要求、どこまで聞いていいのかな・・・」 

 

「次男は『お年玉で買う』って言っているし、次男のお金だし、好きにしたら良いのかなって思うんだけどね・・・」 

 

と、私はゲームをする長男の横でぶつぶつと呟くように相談を始めました。私が、 

 

「長男の方が次男に年齢が近いから、お母さんよりも次男の気持ちが分かると思うんだよね」 

 

と言うと、長男は、 

 

「お母さん、僕が弟に話をしてあげるよ」 

 

と言い出しました。長男は次男に、 

 

「ねー、またカセット欲しいんだって?」 

 

「あれ、面白そうだから、そりゃ欲しくなるよね」 

 

「でも、あれ凄い難しいよ!」 

 

「お前できる?」 

 

と聞いています。次男が、 

 

「分からないけど・・・でもお兄ちゃんがやってて楽しそうだから僕も欲しい」 

 

と言いました。長男は、 

 

「そうか!なかなか高度だぞ!でもまー、俺が教えてやる!」 

 

と言い出しました。 

 

・・・

 

長男は1年前、次男が3DS本体を購入する事さえ許しませんでした。 

 

1年前は些細なきっかけを見つけては馬乗りになって次男を殴り倒していたのです。 

 

殴られる次男は、体中いつも青あざだらけで、顔も傷だらけでした。 

 

1年前私がこっそり次男に3DSを買い与えた時も、長男は私に激怒していました。 

 

次男を毛嫌いし、どんな時でも、どんな事でも、次男が自分と同じ事をする事を拒絶していたのです。 

 

そんな長男が『次男にゲームを教えてあげる!』と得意気に優しく話かけていました。 

 

そのやり取りを見ていた私が長男に、 

 

「本当に助かったよ、ありがとうね!」 

 

と感謝をすると、長男は、 

 

「もう、次男に嫌な事を言うのをやめようかな」 

 

 「次男に、『お前は出来るぞ』『大丈夫だぞ』って言葉をかけてみようかな」 

 

「もしかして、次男は僕が優しい声をかければ優しくなるんじゃないか?」 

 

「次男が妹を叩くのも、僕が次男を叩く時があるからじゃない?」 

 

「僕、ダメじゃん・・・次男をいじめないように頑張らなくちゃ」 

 

「この家の平和は僕に、かかっているよね、お母さん」 

 

と言われました。 

 

私は、 

 

「家族皆が長男の事を大好きだから、特に次男は長男に憧れているから、全部マネするんだと思うよ」 

 

と言うと、長男が、 

 

「よし!僕、お父さん、お母さんで次男に自信をつけさすか!」 

 

「次男を褒めよう!」 

 

と提案してくれました。 

 

その提案通りに家族で次男を全力で励まし、優しく接していると、娘が泣いている時に次男が、急いで自分のおやつを持ってきて、 

 

「〇〇ちゃん(娘の名前)僕のおやつ何でも選んでいいんだよ」 

 

「悲しかったの?」 

 

「2つあげるよ」 

 

「どれがいい?」 

 

「泣かないで」 

 

と必死で泣きやまそうと頑張ってくれていました。 

 

目に見えて兄弟間の優しさの連鎖が始まったのです。 

 

それ以外にも次男は以前、 

 

「こんなもの食べられるかよ!」 

 

と食事を投げつける事があったのに、私に、 

 

「ご飯を作ってくれてありがとう」 

 

「お腹いっぱいだから残すけどごめんね」 

 

「お母さん、おいしかったよ、ありがとう」 

 

 など、以前は聞くことのできなかった、平和で幸せな言葉を沢山かけてくれるようになりました。 

 

 

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264 私の気持ち

264 私の気持ち 

 

情緒が不安定なのは子供だけではありませんでした。 

 

私自身が、気持ちが前を向いていて穏やかに過ごせる時と、幼い2人の息子たちの現状と将来を悲観し、不安になり、どっと落ち込んでしまう時とがありました。 

 

私の元気がなくなると、子供は鏡のように情緒が不安定になりました。 

 

自分では不機嫌を態度に出しているつもりはないのですが、子供たちは私の心の中に渦巻く不安な気持ちを感じ取っていたのだと思います。 

 

特に長男は私の気分に大きく影響されているようでした。 

 

私が元気でいる事がとても大切である事は理解していて、元気に明るく子供たちの要求に応える事を心がけてはいるのですが、根本的に私はそれが苦手でした。 

 

・・・ 

 

下の2人を寝かしつけようとすると、長男が、 

 

「お母さん!2人が眠ったら起きてきてよ!」 

 

と毎日言いました。 

 

下の子を寝かしつけた後に夜中までゲームに付き合う事は私にとってはとても苦痛でした。 

 

私は電子的な事がとても苦手で、ゲームやゲームの音が大嫌いでした。 

 

その音や画像を一日中リビングで見て、聞いていて、やっと子供が寝静まって静かになった夜中に、再びその音を聞く事がとても嫌でした。 

 

子供と離れ1人になりたい。 

 

もう眠りたい。

 

長男が楽しそうに話してくるゲームの内容を何一つ理解できず、気持ちに共感できない。 

 

あー、今日も疲れるな・・・ 

 

あー、5分でいいから一人になりたいな・・・ 

 

あー、いつまでこんな生活が続くのだろうな・・・ 

 

と思いながら毎日を過ごしていました。 

 

それでも、長男を立ち直らせるためには要望にできる限り応える事、私が明るく過ごす事、を頑張らなくちゃいけない、頑張ろう!と自分ができる事はさぼらないように頑張っているつもりでした。 

 

 

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263 【当たり前】を疑ってみる

263 【当たり前】を疑ってみる 

2022年9月

 

次男が学校へ行きたくないと言う時、私は、 

 

「頑張ろうね」 

 

と次男を何とか学校へ行かせよう!などと励ましたりはしませんでした。 

 

「行きたくないんだね、それでも起きてきてくれてありがとうね」 

 

と次男に声をかけるようにしていました。 

 

M先生から教えてもらった【勇気づけの子育て法】を意識している事もありましたが、長男のように自分の精神の限界まで頑張り、家庭が機能しなくなるほど心を壊してしまうのであれば、そうなる前に対策しておきたい、という気持ちがとても強かったです。 

 

長男は不登校初期に、気が狂ったように暴れました。
私は、次男まで同じようになってしまったらどうしようと怯えていました。

 

次男が不登校になる事よりも、心を壊し、長男のように暴れ回ったら、私自身が、精神的にもう持たないかもしれない・・・。

 

当時の私は、次男の些細な問題行動にも過敏に反応し、次男の気分の浮き沈みに一喜一憂する日々を送っていました。

 

次男が、 

 

「今日は半日で帰って来たい!」 

 

と言えば、 

 

「半日は行こうとしてるんだね!」 

 

と出来ている事に目を向け、本人が気が付いていない今現在出来ている、彼の素晴らしい部分を本人に伝えるように心がけていました。 

 

私の心に不安がなかったわけではありませんが、なんとかその不安な感情は押し殺し子供たちの気持ちに寄り添うようにしていました。

 

そんな対応をしていると、癇癪を起している次男もキョトンとして怒りの熱が下がり、気持ちが落ち着いていく日が増えていきました。

・・・ 

 

世間一般的には【親が甘い!】【世の中そんなに甘くない!】【理想像だ!】と非難されそうで、こんな緩い対応で本当に良いのか、子供たちはだらしのない子供にならないのか、と私の中では常に迷いがありました。 

 

それでも以前のように、子供が怒り出したら同じ土俵に上がり、子供に負けてはいけないのだ!と意地になって子育てをしていた時よりも気持ちはとても楽でした。

 

早々と戦いの土俵から降りてしまう事で私の心は以前よりも穏やかになったのです。 

 

・・・

 

不安が強く心配症な私は、私の今の子育て法が合っているのかをM先生に相談しました。すると先生は、 

 

「情緒が不安定な次男を、本人が行きたくないと言っている学校へ無理やり行かせる事の方が問題ではありませんか?」 

 

「嫌がる学校へ無理やり行かせる、なんて事をしていたら折角築き始めた親子間の絆を壊してしまいますよ」 

 

「学校は行きたければ行けば良いけれど、行かなくても良いのですよ」 

 

「楽しくて良い所なら、子供は自ら進んで行きますからね」 

 

「好奇心旺盛な大切な子供時代に、嫌な学校へ行き退屈な時間を過ごす事よりも、お母さんと愛のある触れ合いを沢山経験し絆を深める事の方が遥かに大事です」 

 

「息子さんが学校へ行く事を嫌がったら、『ずっと一緒にいようね』と言ってあげて下さいね」 

 

「息子さんが心からお母さんに愛されている!と思えるように沢山愛を注いでくださいね」 

 

と助言していただきました。 

 

・・・ 

 

私は学校は行くもの、義務教育なのだからそれが【当たり前】みんなそうしているのだから、と思っていました。 

 

時には【当たり前】を疑ってみる。 

 

果たしてみんながやっていることが正しいのか?

 

子育ての最終目標は何なのか。 

 

学校へ行ってほしいのも、厳しく躾けをするのも、何かができるようになると良い!と習い事に通わせるのも、全て子供に幸せに生きていてほしいから。 

 

最終目的地は【我が子が『幸せだよ』と自立して暮らしている事】

 

幸せの形は本人が決めるしかなく、『幸せだよ』と胸を張って言える大人になる為に私が今できる事は、何なのだろう?と思うようになりました。 
 
 
 

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262 不安とは

262 不安とは 

 

私の目には長男も次男もとても不安が強い子に見えていました。その事をM先生に伝え、 

 

「我が子達は、不安が強いせいで学校生活が辛いのではないか?」 

 

と質問しました。先生は、 

 

大人でも、子供でも、皆何をするにしても、新しい事を始めるのには、不安が先立つのです。 

 

それが人間というものなのです。 

 

子供は特に、自信がないので、不安が強いのです。 

 

親は、

 

『どんな時でも、どんなことでも大丈夫!お母さんが付いてるからね』

 

『あなたなら絶対にできるよ』 

 

と、後ろから何回でも声を掛けて励ましてあげて下さい。 

 

子供に、

 

あー、失敗しても、死ぬわけじゃないな。 

 

どんな失敗も、お母さんは受け止めてくれるんだ! 

 

と思わせてください。

 

そんな温かい経験を沢山して、子供は心が強くなります。 

 

どんな事にも興味を持って、取り敢えずやってみる、という生き方ができるようになります。 

 

・・・ 

 

生まれたばかりの赤ちゃんは、皆恐れを知らず、何にでも興味を持って、自由にやっています。 
それなのに親が、あれはだめ、これはだめ、ああしろ、こうしろ、危ない!あなたには無理!と言い、子供が失敗したら失敗した事を責め、親の思い通りにしていないと罰を与える。

 

そんなまずい育て方のせいで、子供たちは不安の強い、自信のない子になってしまうのですよ。 

 

不登校は、子供が勇気をくじかれている状態と考えましょう。 

 

子供の心を育み【失敗は成功のもと】を合言葉にして励まし続ける必要があります。 

 

子供は親の愛情が心の奥にまでしっかり届いていれば、失敗を恐れずに、色々な事に進んで挑戦していくようになります。 

 

家庭が楽しい雰囲気である事、それが何よりも大切です。 

 

とにかく子供を愛してください。 

 

愛される経験、【失敗は成功のもと】と思える事が失敗を恐れない精神を生むのです。 

 

と教えていただきました。 
 
 
 
  

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261 以前の私→変わりつつある私

261 以前の私→変わりつつある私 

 

長男が生まれてから次男が生まれる前まで、私はとても穏やかに子育てをしていました。 

 

友人から、 

 

「かわいいの押し売り半端ないよね」 

 

と笑われるほど長男の事をかわいい!かわいい!と言いながら育てていました。 

 

・・・

 

次男が生まれ、寂しさからか長男が暴力的になりました。 

 

寂しい!という長男の深層心理を考えもせず、目に見えている長男の不適切な行動を、長男がそれを止めるまで厳しく注意し続けました。 

 

どうしてこんなに私を困らせるの!

 

大変なんだから困らせないでよ!

 

という私の苛立ちが、長い年月をかけて親子間の絆の歯車を少しずつ狂わせていったのだと思います。 

 

・・・ 

 

長男が成長し私に対して暴言を吐くと、私は長男に向かって、 

 

「お前、本当に性格悪いよね」 

 

「本当に嫌い!」 

 

と傷つけてしまう事もありました。そんな私に対し、長男は泣いたり甘えたりはせず、 

 

「うるせー!」 

 

と歯向かってきました。私はその言葉に真正面から反応し、 

 

「お前がうるせーわ!」 

 

と襟ぐりを掴んでソファで取っ組み合いの喧嘩になる、不登校直前の夏休み、長男と私はそんな事を毎日のようにやっていました。 

 

・・・ 

 

最近私は、なぜあんなにも向きになって長男を叱っていたのだろう?と考えました。 

 

向きになっていた理由を思い返すと、私は本当は長男の不適切な行動に対し、別にどうでもいいやと思っている事も多かったけれど、 

 

【子供の言う事を全部聞いてはいけない】 

 

【厳しくしなければいけない】 

 

【親が負けてはいけない】 

 

と思い込んでいたのです。 

 

私が全て言う事を聞いていたら、子供は全てが自分の思い通りになる!と勘違いし自分勝手な子になってしまう。 

 

我慢させなければ。 

 

我慢する事に慣らさなければ。 

 

叱らなければ。 

 

叱られる事に慣らさなければ。 

 

自分が育てられた環境もあり、疑うことなく、子育てとは【そういうもの】なのだとずっと思っていました。 

 

私は長男を産んでからずっと、頑張って頑張って、愛を持って子供たちを我慢させていたのです。 

 

・・・ 

 

長男が不登校になり、どこに行っても解決策を見つけ出せず八方塞がりでした。 

 

長男の不登校が定着して1年近く経った頃、私はM先生に出逢い【勇気づけの子育て法】を教えていただきました。 

 

先生に【注意しなくていい】と教えていただいてからは、頑張って優しい言葉をかけるよう努力していました。

 

子供に負ける事に抵抗がなくなり、少しずつ自然と優しい言葉が出る事が増えていきました。 

 

優しい態度と言葉で子供たちと関わった後に見られる子供たちの笑顔と、子供からの優しい言葉に幸せを感じるようになっていったのです。 

 

私の中で、子育ての景色が少しずつ確実に変わっていきました。 

 

子供たちの優しい姿を見るたびに、私は、今まで子供たちの何を見てきたのだろう・・・と反省しました。 

 

長男の心を満たす事が出来ず、満たされない長男が次男を激しくいじめ、次男の情緒の発育に大きな影を落としたこと。 

 

子供時代の、楽しい時間だけで良い時期に、子供たちに苦しみを与え続けていたこと。 

 

今更ながら自分の罪の重さに気が付き、 

 

「今この気持ちで、長男を生んだあの日からやり直したい!」 

 

と思うようになりました。 
 

 

 

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