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不登校復活の道(ブログ)

310 失敗

310 失敗

 

2022年10月はじめ

 

ここ数週間、私なりに【勇気づけの子育て】を頑張っていました。 

 

次男からの挑発には乗らず、暴言だろうと暴力だろうと何食わぬ顔で受け止め、次男が頑張っている事や、些細な良い行いを見逃さないように声がけをしていました。 

 

学校も、集合時間に間に合わなければ、気分よく遅刻させ、給食後に帰りたがれば一つ返事で迎えに行き、親子で楽しく過ごしていました。 

 

そんなふうに過ごしていると、次男はどんどん暴言が減り、良い表情が増えていきました。 

 

それでも、私が少しでも気を抜くと、今のお母さんは嫌だ、怖かったと言い、泣き出して甘えることもありました。 

 

担任の先生からも、 

 

「立ち歩きや教卓下をゴロゴロしたり、先生にべったりなのは相変わらずだけれど、目を見張るほど、良い方に変化しています」 

 

「給食を手伝う、掃除をしっかりする、そんな日が増え、会話も増えてきました」 

 

「友人とはまだ関わらないけれど、とても良い感じに成長しているように思います」 

 

と連絡をもらっていました。 

 

・・・ 

 

そんな落ち着き始めた日々の中、この日は、朝からの暴言、無理難題が酷く、私はそれにもスルーし、私なりに優しく接していましたが、次男が、 

 

「通学団で行きたい、でもゲームのセーブが出来ていない、もう間に合わない、でも通学団で行きたい」 

 

と泣き、ギリギリ間に合いそうな時刻に走って玄関に行くと、 

 

「この服は嫌だ!」 

 

と激しく泣き始めました。 

 

外では通学団の団長さんが雨の中待ってくれていました。 

 

他の子を雨の中待たせてしまっている事も、私をイライラさせました。 

 

私は、次男は学校に行きたくない気持ちを素直に言えないのかな?と決めつけ、 

 

「学校行きたくないなら、休んでいいんだよ」 

 

と言うと、次男は泣き出し、 

 

「勝手に決めるな!クソが!早く連れてけ!」 

 

と訳の分からない事ばかりを叫び、そんな次男に私はイライラし、次男の気持ちを優しく受け止める事が出来なくなってしまいました。 

 

次男はそのまま、1時間ほど、無言で泣きながら玄関に座っていました。 

 

私も何も言わず、次男から離れていると、次男が、「学校へ行く」と言うので遅刻して、一緒に登校しました。 

 

・・・ 

 

【勇気づけの子育て】のやり方は分かっているのに、自分の感情が邪魔して上手くできない、どうしても、感情的になってしまう、そんな事をM先生に相談すると、先生は、 

 

子供はゆっくり成長し、まだ、自分の気持ちがコントロール出来ません。 

 

少しずつ上手くなるのです。 

 

お母さんは、今何かをできていない子供の姿に、焦る意味も、怒る意味もありません。 

 

子供にとって大切な事は、自分を認めてくれる、自分を信じてくれるという親の眼差しです。 

 

学校に行こうが、行くまいが、そのこと自体はどうでも良い事なのですよ。 

 

子供が学校へ行くか、行かないか、その事に親が無関心で、どうでもよい事、と言っているのではありません。 

 

親は、子供が、自分で決めて、行こう!と前向きに挑戦してしようとしている姿を認め、温かい眼差しと共に、エールを送り続けて下さい。 

 

そんな視線が子供の勇気になります。 

 

子供の心が強くなるのですよ。 

 

お母さんは、今日、上手く、次男に優しくできなかった、と悔やんでいますが、人間は、死ぬまで、ずっと成長し続けるのです。 

 

成長の条件は失敗することです。 

 

失敗は、成功の一部で、失敗が無ければ成長など絶対にありません。 

 

今日のお母さんのしくじりを、悪いこと、と捉えたりはせずに、失敗したから、さらにパワーアップできるな、次は頑張ろう!と捉え、どんどん成長してくださいね。 

 

と、上手くやれない私を励ましてくれました。

 

私は、今日の失敗を、繰り返しませんように、どんな気持ちでいたら、どんな決意をしたら、同じ失敗をしないかな、と考え始めました。

 

その時は、よし、頑張ろう!と思えても、感情に負けてしまう事が多かったです。

 

 

 

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309 ちゃんとする事

309 ちゃんとする事 

 

私の子育てを苦しめていた事は【ちゃんとする】事だと思います。

 

ちゃんと学校に行く

 

ちゃんと集合時間に間に合わせる

 

ちゃんと宿題をする

 

ちゃんと挨拶をする

 

ちゃんと爪を切っている

 

ちゃんと時間になったら寝る

 

ちゃんと自分で何でもできる

 

・・・

 

子供が周りの大人から見て、ちゃんとしている親に育てられた、ちゃんとした子、と思われるように、と私は無意識のうちに、自分がしっかり母親をしている、と評価されるために頑張っていたのではないか、と今は思います。

 

周りからの評価を気にする事をやめ、私の中に当たり前にあった、自分が【ちゃんとする事】子供を【ちゃんとさせる事】を手放すと、子育ては一気に楽になりました。

 

・・・ 

 

子供に、ちゃんとする事を迫るというのは、見方を変えると、周りのペースに合わせて自分を殺せと強要している事かも知れません。

 

そんなふうに思うと、私はずいぶん、子供の自主性を無視して、自尊心を損わせてしまっていたのでは、と考えるようになりました。

 

厳しく接する必要はなく、もっと子供に寄り添う姿勢が自分にあったら良かったのに、と思うようになりました。

 

・・・ 

 

不登校以来、私の中に、疑問が生まれています。

 

周りの大多数が良い、としている事が果たして本当に良い事なのか、実は、みんな同調圧力の、間違った良い事をしていて、周りがみんなしているから、とそれを【良い】と信じ込み、子供に押し付けていないのか? 

 

子供が納得する、明確な理由も説明できず、こうゆうものだから、やるべきことだから、みんなやっているのだからと思い込んではいないのか? 

 

子供の本当の気持ちはしっかり聞いてもらえているのか?  

 

果たして、先生を手こずらせない、ちゃんとした子が本当の良い子なのか? 

 

・・・ 

 

以前の私ならば、

 

「みんなできるのに、何でうちの子は出来ないのだろう」

 

「やりたくないからやらないなんて事は許されるの?」

 

と、思ってしまいそうな、次男の運動会不参加宣言も、

 

みんながみんな同じように、やらなければいけないのか?

 

きっとそんな事はないはず。

 

心の準備が整っていない子は、自分のペースで、いずれ参加できる日がくると、周りの大人が信じて、プレッシャーを掛けることなく待ってあげてほしい。

 

殻を破る準備が出来ていない子供の心を、教員に理解してほしい。

 

子供のペースに寄り添ってほしい、そんな事を強く思うようになっていきました。  

 

 

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308 信じる事

308 信じる事

 

2022年10月 

 

落ち着いている事も多くなってきた次男ですが、穏やかに遊んでいてもゲームを始めると、お風呂、食事、宿題でゲームを中断すると、暴言気味になったり、癇癪のように泣きじゃくる事が多かったです。 

 

M先生からは、とげとげしい言葉遣いは子供の心の悲鳴ですよ、と言われてはいましたが、毎日の事なので、疲れるな、というのが本音でした。 

 

子供たちの学校では、10月中旬に運動会があるのですが、次男は、 

 

「僕は、運動会はやらないよ、行かないよ、休む」 

 

と無表情で、当たり前かのように宣言していました。 

 

入学当初からの、学校や家での次男の様子、長男の不登校の経験から、私の中に、なぜこの子は他の子のように出来ないのだろう?みんなのように、ちゃんとやってほしい、頑張ってほしいという思いはありませんでした。

 

学校に行っているだけで、良し。

 

と思っていたので、運動会をやらない、という次男の宣言に動揺する事はありませんでした。

 

学校に行く事もそうですが、出来る限り様々な事を次男本人がどうしたいのか、本人に決めてもらう事にしていました。

 

自分で決めた事には文句を言わないだろう、と私は思っていました。M先生はそんな私の次男への接し方を、 

 

 

「子供の主体性が高まり、自分への責任感とドライブ感が持てる」 

 

「お母さんが子供を尊重している事も子供に伝わりとても良い関り方ですよ」 

 

「お母さんはまだ、子供が学校に行きたくない事を気にしていますが、義務教育の9年間、引きこもりの子でも、自分を発揮できる場を見つけて、凄い活動をしている子はたくさんいます」 

 

「お母さんは、子供にとって一番大事な、子供を信じることをキチンとやって下さい」

 

「お母さんからの誠意は必ず子供たちに伝わります」 

 

「信じる事だけは、キチンとやって下さいね」 

 

と言っていました。 

 

今思うと、私は次男を信じ、次男を尊重し丁寧に関わるように心掛けていた、というよりも、学校嫌いで、毎日クソつまらない、と言い、行き渋り、遅刻欠席の多い次男に対し、兄のように心をこわし、大暴れされたくない、そうなる前に嫌がる事を無理やり頑張らせるのはやめよう、という思いが強かったと思います。

 

この子は大丈夫!この子を信じよう!

 

という心の余裕はありませんでした。

 

 

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307

307 

 

2022年10月 

 

長男は、家族が寝静まると、毎晩リビングでゲームをしていました。

 

下の子たちを寝かしに行く時、私がどんなに眠くても、長男は毎晩、

 

「お母さん起きてくる?起きてきて!」 

 

と言いました。 

 

なるべく付き合うようにはしていたのですが、どうしても眠たい時があり、 

 

「今日しっかり寝て、明日からまた夜中遊んでーごめんー」 

 

と言うと、以前だと不機嫌になる事も多かった長男が、 

 

「いいよいいよ、眠いよね」 

 

と相手を気遣う言葉が出るようになっていました。 

 

この頃になると、長男はとても穏やかで優しい事が多く、優しい長男の姿を見ると、この子の本来の姿はこれなのだろうな、今までは気持ちに余裕がなく、自分の本来の優しい姿を出す事が出来ず、その姿を見た私からは、わがままだ、面倒な子だ、と言われ続け、辛かっただろうな、申し訳ないな、と私は思うようになりました。 

 

・・・ 

 

次男の学校嫌いと無気力な感じは相変わらずですが、次男は最近【ありがとう】と私の目を真っすぐ見ながら伝えてくれる事が増えました。 

 

寝る前に私に沢山話をしてくれるようになり、 

 

「幼稚園の時は遠足が大好きだったけど、僕、学校の遠足は行きたくないんだ」 

 

と、気持ちを伝えてくれる日が多くなっていきました。 

 

私は子供たちの、マイナスな発言や話にも、 

 

「そうなんだね、そう思うんだね」 

 

とただただ聞き、内容を否定をしたり、子供を納得させるような話し方は絶対にしない、と心に決めて話を聞くようにしていました。 

 

・・・ 

 

【勇気づけの子育て】で子供の悪い部分に目を向けず、相手を尊重する事、良い部分に目を向ける事だけに集中し続けると、子供たちと、とても良い関係が築けるようになっていったのです。 

 

M先生からは、 

 

「信頼関係はすぐに崩れてしまいます」 

 

「お母さんは、誠実に、ひたむきに、一生、今の接し方で子供たちと関わって下さい」 

 

「相手を心から信頼し続けて下さい」 

 

と言われていました。 

 

私は内心、思った事を言葉を選ばず子供たちに伝えてしまうような、デリカシーのない私に、そんなことできるのかな、と自信がありませんでしたが、がみがみ口うるさく、上から叱りつけ、子供との関係が良くなかった以前よりも、【勇気づけの子育て】を試すようになってからの方が、毎日気分が良く、子育ても楽になってきたように感じていました。 
 

 

 

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306 外の空気を吸い始める

306 外の空気を吸い始める

 

2022年10月8日 

 

この日は、年少になった娘の運動会でした。 

 

相変わらず、昼夜逆転の長男でしたが、この日は朝起きていて、娘の運動会に誘うと、 

 

「うん、見に行きたい!」 

 

と言いついてきました。 

 

朝9時に、沢山の人がいる娘の運動会に長男が行くと言ったのです。 

 

・・・

 

娘の幼稚園の運動場には、長男の同級生も沢山いて、長男は数人に会ったのですが平気で話をしていました。 

 

この1年、長男が同級生と関わる事が出来る日が来るなんて、想像する事も出来ないほどの日々を過ごしていたので、私はとても驚いていました。 

 

午後からは近所の子供たちが沢山いる公園で遊ぶと言い、走り回って元気に遊んでいました。 

 

【勇気づけの子育て】をはじめてから、長男はみるみる元気になっているように見えました。 

 

それと同時に、長男は食事も摂れるようになっていき、がりがりに瘦せていた体から、少しずつ体型が元の姿に戻っていきました。 

 

訳のわからないような無理難題を言う事もありましたが、その回数が驚くほど減っていったのです。 

 

心が回復しているように感じ、とても嬉しかったです。 

 

長男は次の日も、お昼から雨の中外で走り回り、私不在で、私のママ友と外食をしていました。 

 

まさに、メキメキ元気になってきた、そんな感じでした。 

 

その日の夜には、突然、 

 

「ボールであそぼー」 

 

と言い、庭で静かにキャッチボールを始め、インラインスケートも、 

 

「もっとうまく滑れるようになりたい!」 

 

と何度も動画を見ながらコツを研究し、練習していました。 

 

そんな話をしているとM先生は、 

 

「体を動かし始めたら最終段階ですよ」 

 

「とても良い兆候だと思います」 

 

と教えてくれました。 

 

長男が元気になると同時に、私も心の底からエネルギーが沸き上がるように元気になっていきました。
 

 

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305 友達

305 友達 

 

2022年9月末 

 

入学した4月から、誰とも会話をせず、関わらなかった次男は、夏休みが明けても同じクラスの誰とも会話をする事はありませんでした。


「次男は友達がいないんです」 

 

「放課は、先生が机にいると先生には、寄って行くみたいです」 

 

と私がM先生に話すと、先生は、 

 

 「お母さんが、次男は友達がいない、と決めつけている認識そのものが問題なのです」 

 

「今、次男くんに友達がいないように見えていても、本当に友達がいないわけではありません」 

 

「放課に先生の所に近づいていくのならば、その場合は『先生が友達』そう考えるのです」 

 

「次男君は今、自信がなくて、他者と積極的に関わろうとしていない、友達がいないのではない、という考えを持ってください」 

 

「嘘でも、次男君には、『本当は友達作りの名人だもんね』『友達ができると良いね、きっと、良い友達ができるからね』とポジティブワードを言い続けて下さい」 

 

と捉え方を変えるアドバイスをもらいました。 

 

その当時私は、これほど人と関われない次男に友達が出来るはずがない、次男が望んで1人で居たいのならば、それはそれで良いんじゃないのか?と思っていましたが、1年後、驚くほどに生まれ変わった次男は、本当に友達作りの名人になるのです。 

 

 

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304 私の内面的な変化

304 私の内面的な変化 

 

M先生から【勇気づけの子育て】を教えてもらい、実践していくと、初めは怒りや苛立ちの感情を抑え込む作業が多く、子供を立ち直らせるために【耐える】【我慢する】という感覚が多かったのですが、子供が目に見えて落ち着いてくると、私自身の、子育てに対する、根本的な考え方が徐々に変化していきました。 

 

・・・ 

 

子供を叱るのをやめ、この子の気持ちを尊重しよう、と努力していると、それを上手くできなかった時に、【なんか嫌だな】という不快感が、心の中に気持ち悪く残るようなっていきました。 

 

今までは、子供が何かを要求する度に、望みを叶えようなどという気持ちは1ミリもなく、

 

「あー面倒だな、この子をどう諦めさせよう」

 

と思っていた事でも、

 

「今、この要求に応えないのは私が面倒だからなのか、本当に聞く事のできない要求だからなのか」

 

と一旦頭で考え、子供に諦めさせる事を出来る限りさせたくない、と思うようになっていったのです。 

 

・・・ 

 

以前のように、遅刻、欠席をさせて甘やかしてはいけない、と思ったり、通学団に遅れる事で、人に迷惑をかけないように、と子供を怒鳴りつけ、イライラしながら子供の心を傷つけるのは間違った子育てだ、と思うようになり、支度が遅くても、私が子供を待てるようになっていきました。 

 

・・・ 

 

次男はよく、 

 

「学校が終わる時間に迎えに来てよ!歩いて帰りたくない!絶対だよ!」 

 

と言っていましたが、次男に対して、 

 

「みんな歩いて帰るのに、自分だけ歩いて帰らない甘ったれだな」 

 

などと思ったりはせず、 

 

「最後まで学校にいようとしてるんだな!頑張ろうとしてるんだな!素晴らしいな!」 

 

と自然に思えるようになっていきました。 

 

・・・ 

 

私が子供に対して不満や不安を言うたびに、M先生から、 

 

「お母さんは物事の捉え方を変え、出来ている部分だけに目を向けるようにしましょう!」 

 

と何度もアドバイスされ続けたことで、私は少しずつ、イライラせず、子供が頑張っている姿だけをしっかり見る事が出来るようになっていきました。 

 

あれもできていない、これもできていない、と不満ばかりだった私の思考は、子供の頑張っている部分に目を向け、子供の頑張りを理解していくうちに、心の底から子供が可愛い、愛おしい、と思えるようになっていったのです。 

 

 

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303 天才脳の作り方

303 天才脳の作り方 

 

M先生から教えてもらった天才脳の作り方。 

 

・・・ 

 

天才脳を作りたかったら、子供が夢中になっている事を、途中でやめさせない事、とにかく中断させない事!それが天才脳を作るコツです。 

 

子供がご飯を食べるのも忘れて集中しているのに、親が、 

 

「ご飯の時間」「お風呂の時間」「もう寝る時間」 

 

などと、規則正しい生活をさせよう、躾けよう、と子供が夢中になって集中している事を中断させるから、子供は、無気力になっていくのです。 

 

子供が自ら「やーめた」となるまでは声もかけず、徹底的にやらせることが、伸ばす教育です。 

 

ほとんどの親がその真逆の縮める教育をしているように思います。 

 

と教えてもらいました。 

 

・・・ 

 

M先生の話を聞いていて、「夢見る小学校」というドキュメンタリー映画を見た時も、脳科学者の先生が、

 

「内容がなんであれ、例えゲームだとしても、子供が集中して、夢中になっている時に一番脳が育つので、とにかく好きにやらせておくと良い!」

 

みたいな事を言っていたな、と思い出しました。 

 

・・・ 

 

長男はとても自由な幼稚園に通っていたのですが、 

 

「幼稚園の時に、夢中で砂場で遊んでいるのに、お茶を飲まされるのが嫌だった」 

 

「学校も、『さー、やる気出てきたーっ』て時に給食とかを食べるのが嫌だった」 

 

と、よく言っていて、彼の中には、自分のペースや納得いくタイミングが常にあり、こだわりが強く、ペースを乱され、中断させられる事をとても嫌がる傾向がありました。 

 

私はそんな長男を、面倒だな、難しいな、マイペースが過ぎるな、協調性がないな、何でこの子は他の子と違うのだろう?と思っていたように感じます。 

 

M先生や映画の中の脳科学者の先生の話を聞き、私は、長男はめちゃくちゃ集中力があるし、好きな事に没頭する子だ! 

 

好きな事を、好きなだけやらせて良いのだ!と知り、親として自信を持って、本人のペースで好きなだけやらせられる!と、気持ちがとても楽になりました。

 

子育ては、正しい知識と親が子供を信じぬく強い気持ちさえあれば、とてもシンプルなのではないか、と思うようになっていきました。 

 

 

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302 次男の祖母への失礼な態度

302 次男の祖母への失礼な態度 

 

私の母は、孫にとても優しくしてくれる親切で優しいおばあちゃんです。 

 

長男はそんなおばあちゃんの事が大好きで、とても懐いているのですが、次男はなかなか懐きませんでした。 

 

少し前に母に留守番を頼んだ時に、学校から帰ってきて、汗だくの次男を無理矢理シャワーさせたからか、特にこの時期、次男は母を拒否するようになっていました。私が、 

 

「おばあちゃんが次男の好きなお菓子くれたよ」 

 

と言えば、 

 

「いらない、あんな人」 

 

と言い、食べようとしませんでした。 

 

・・・ 

 

小さな頃から、次男はあまり人に懐きませんでしたが、長男が不登校になってから、更に人に対して心を閉ざすようになりました。 

 

夏休みに、主人の実家へ行った時もそうでしたが、以前は大丈夫だった私の実家に行っても丸2日間、出された食事を「汚い」と言って食べず、お腹が空いた、コンビニに連れて行って、と、当たり前のように言う事もありました。 

 

母は、次男が私が作った物しか食べない事を理解していて、 

 

「おばあちゃんじゃなくて、お母さんが作ったよ!と言って出してね」 

 

と言ってくれて、私が、 

 

「お母さんが作ったよ」 

 

と言って食事を出しても、このお皿は使った事がないから、食べられない、汚い、と言い食べませんでした。 

 

母が次男が好きだから、とわざわざ前日から買い物に行き作ってくれている事を知っているので、私はとても心が痛んでいました。 

 

・・・ 

 

別の日、母が我が家に来て作ってくれた料理も「汚い」と言い、一切食べませんでした。 

 

一生懸命作ってくれた人にそんな事を言う次男を、私は理解する事が出来ませんでした。 

 

母は我が子たちの特性を理解しており、次男の失礼な態度に対して、気にしないでね、と言ってくれていましたが、 母に対し、凄く失礼で申し訳ない、そんな気持ちがいつもありました。 

 

この子の、人に対して極めて失礼な態度は、いつか治るのだろうか?そんな事を心配していると、M先生からは、 

 

次男君のそんな態度は、今の【勇気づけの子育て】を続けていれば、必ず消えてなくなるので、お母さんは、いちいち悲しい気持ちになる必要はありません。 

 

次男君のこれまでの幼少期の苦難を考えてみて下さい、次男君の不適切な態度にお母さんが悲しい気持ちになるべきではないですよ、ずっと悲しかったのは、次男君本人ではありませんか? 

 

と言われ、次男は今まで、長男にずっと、 

 

「お前は汚い、お前が使ったスプーンは使わない」 

 

と言われ、ただそこにいるだけで、「汚い汚い」と何かにつけて言われていた事を思い出し、次男は自分が今まで長男に言われてきた事を、一通り相手を変えて言いたいのかな、と私は思うようになりました。 

 

・・・

 

M先生は、例えて言うならば、次男君は、今はまだ、鳥の雛なのですよ。 

 

口を開いて、親鳥が餌を運んでくれるのを待ち侘びているのです。 

 

他の子に取られないように、思いっきり口を開いているけど、目も見えていない。 

 

それでも、してもらった事を、必ず、次の世代に繋げる親になります。 

 

親鳥は、雛が育つと信じて餌を何度も何度もただ、ひたすら運ぶのです。 

 

きっと今、次男君の内面では色々な事が起こっています。 

 

目に見える表面には、良い面と悪い面が同時に出ますが、子供たちの様子を聞いていると、とても良い流れが出来ていると思いますよ。 

 

【この子は大丈夫に決まっている!】とまずはお母さんが子供たちを信じて、今を生きて下さい! 

 

おばあちゃんへの失礼な言動も、子供はいずれ、何を言って良いのか、ダメなのか、学びます。 

 

お婆ちゃんに、悪いなぁ、と思う気持ちを整理するのは、次男君の人生の課題ではなく、お母さん自身の課題ですよ。

 

大人が我慢すれば良いのです。 

 

周りの大人みんなで子供を支え、子供の心が豊かになる事を、みんなで喜びましょう。 

 

子供の心理を理解すれば、表面的に起こる不適切行動に、大らかに対応できるようになります。 

 

お母さんが、子供の不適切行動に、いちいち悲しがったり、失望しているうちは、まだ、子供の心に寄り添えていないという事です。 

 

【勇気づけの子育て】を続け、子供の心が癒えて、子供たちが少しずつ、自分を出せるようになって、わがままも聞いてもらえるようになっていくと、どんどん、その子本来の素晴らしい姿を、外に出せるようになるのです。 

 

お母さんが自分自身の心を良く整えて、子供たちが大人に試し行為などをしなくても、心底安心して過ごせるようになる日まで、待ってあげて下さい。 

 

とにかく、この子は大丈夫だ、と信じてあげて下さい。 

 

と教えてもらいました。 

 

これほど失礼な事ですら、注意しなくていいのかな・・・と思う気持ちもありましたが、注意したところで次男は直すわけでもなく、良くない行動である事は、彼自身も分かっているだろうな、という気持ちもあり、私は母に対する失礼な態度に対して、次男に何も言う事はありませんでした。 

 

 

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301 次男のゲーム依存

301 次男のゲーム依存 

 

2022年9月末 

 

最近だいぶ元気になってきた長男を連れて、家族で少し遠くへ行く事になりました。高速道路を使って1時間半ほどかかる場所でした。 

 

娘が飛び跳ねてお出かけを楽しみにしていましたが、出発するまで、長男は本当に行くのか、起きられるのか、私はそんな心配ばかりをしていました。 

 

結局、出発の時間になり、連れ出すのに困ったのは、長男ではなく7歳の次男でした。 

 

夏休みも45日間朝から晩までゲーム漬けで何もせず、学校から帰ってからも、土日も、ゲームしかしていないのに、それでもまだ次男は外出する事でゲームの時間が減る事を嫌がりました。 

 

まず家をでる瞬間から、 

 

「行きたくない」 

 

「家でゲームをしていたいのに!何で行かなきゃダメなんだ!!」 

 

「お休みの日に何で僕の時間を奪うんだ!」 

 

と泣き叫んでいました。私はなんとかプラスの言葉に変えようと、 

 

「お母さんは次男が来てくれたら嬉しいけど、一人で待てるなら来なくても大丈夫だよ」 

 

と言うと、次男は、 

 

「1人で待てるわけないだろ!」 

 

と言い、長男は車に乗りまだ出発しないのか、と言っているし、娘は嬉しくて飛び跳ねているし、結局次男が納得しないまま、なんとか次男を車に乗せて出発しました。 

 

車中も次男は、 

 

「勝手に連れてこられた」 

 

「行きたくない」 

 

と食ってかかりながら叫び続けていましたが、私が、 

 

「ゲームをしていたいのに来てくれてありがとうねー」 

 

「お母さん、嬉しいよー」 

 

「みんな、今日は次男を楽しませた人が勝ちね!」 

 

などと次男の怒りの言葉をかわしながら、車中はなんとか過ごしていました。 

 

・・・

 

到着すると、次男は車から降りず、私に向かって、 

 

「行くな!」 

 

「行くなって言ってるだろう!!!」 

 

と叫びながら泣いていました。

 

小さな子供を連れて、家族で楽しくお出かけしたいだけなのに、なんなんだ、この子は?と私は内心イライラしていました。

 

主人は何も言わず、ただ黙って私に全てを任せていました。 

 

何とか次男をなだめよう、と頑張りましたが、あまりにもしつこく「行きたくない」と言い続けるので、私はもう頑張れず、次男に対し、 

 

「もー、行かなくていい」 

 

「お母さんと車で待っていよ」 

 

とうんざりした雰囲気で次男に言うと、次男は急に、 

 

「行く!行くって言ってるだろうが!行けよ!」 

 

と、今度は行かない事に怒ってくる・・・ 

 

あーーー、本当に疲れるな、もううんざり、どこにこんな7歳児がいるんだ、そんな気分でした。 

 

結局家族全員で入場し、みんなが遊び出すと、次男は少しずつ顔が和らぎ、自ら遊びはじめました。 

 

・・・

 

プールに入って遊ぶと、帰り際には、 

 

「明日は来れないの?」 

 

と聞いてくれた事がとても嬉しかったです。 

 

長男は、出発時は元気でしたが、しばらく遊ぶと疲れたのか、遊び場ではない場所で「ボー」っと1人で座っていて、昔のような長男らしい活発さはありませんでした。 

 

元気がないな、もう帰った方がいいんだろうな、と心配していたのですが、車に乗り、ゲームを始めると一気に元気を取り戻していました。 

 

家の中で元気になっていても、やはり外ではあまり元気がないな、外出はあまりしたくないんだな、と私は感じてました。 

 

外出中も、私はいつも長男の情緒が不安定になってきていないか、と長男の様子ばかり心の中で気になってしまう癖がなかなか抜けませんでした。 

 

常に、長男が機嫌が悪くなりませんように、とその事だけに神経を集中させ、怯えていたように思います。 

 

 

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