ブログ

2024年3月の記事一覧

216 デイキャンプにて

216 デイキャンプにて

 

2022年7月  

 

長男が生まれて、赤ちゃんの頃からずっと仲良くしている3家族と、近場でデイキャンプをしました。 

 

次男の無気力、無表情はどんどん悪化していました。 

 

まず、ゲームをする時間が無くなる、という理由で、外出を嫌がりました。 私が、

 

「バーベキューだよー」 

 

と誘っても、次男は、

 

「何で行かなきゃいけないんだ!」 

 

「勝手に約束しやがって」 

 

「行くな!」 

 

「行きたくない!」 

 

「ゲームが出来ない!」 

 

そんな事ばかり言っています。 

 

長男は長男で、 

 

「うん、行くよ」 

 

とは言うものの、顔は全く晴れず、相変わらずゲーム画面をずっと見ています。 

 

娘だけは、ウキウキし、お出かけを楽しみにしていました。 

 

・・・

 

集合場所に着きました。

 

長男次男は車から降りません。 

 

他の子供たちは元気に走り回り、支度を手伝っています。私は、 

 

「あーあ・・・」 

 

「もー・・・・」 

 

そんな気分でした。 

 

・・・

 

デイキャンプの準備をしている間、長男がゲームをしており、走り回って遊んでいた子供たちがゲームをする長男の周りに寄って来て、みんなの遊びが止まりました。 

 

私は、折角自然の多い場所に遊びに来ているのに、ゲームに釘付けになっている子供たちを見て、

 

長男のせいだな、申し訳ないな・・・

 

と思いました。 

 

長男に、冷たい言い方で、 

 

「ゲームやりたいなら、家にいたら良かったじゃん」 

 

「何でくるの?」 

 

と、小さな、白けた声で呟きました。 

 

元々晴れていなかった長男の顔が、更に曇りました。 

 

一緒に来ていたママは長男の事情をよく知っているので、 

 

「いいのいいの、好きな事していたらいいんだって」 

 

「来てくれてありがとうね」 

 

と長男に言ってくれていました。 

 

元気はないものの、長男は何となく、皆に紛れて遊んでいる時間もありました。 

 

・・・

 

問題は次男でした。 

 

私の横から全く離れません。 

 

詰まらなそうに、ずっと私の横で、無表情で座っています。 

 

誰とも関わりません。 

 

何が気に入らないのか、 

 

「ねー、何時に帰るの?」 

 

と少し前に海へ行った時同様、帰る時間ばかりを聞いてきます。 

 

「もう、帰りなよ」 

 

「送って行ってあげるって」 

 

と、私は言い、まとわりついてくる次男の腕を振り払いたい気持ちでいっぱいでした。 

 

・・・

 

皆で食事を始めると、次男の様子がまたおかしくなりました。 

 

次男は誰によそってもらったのか、お米の入ったお皿を持っていました。 

 

それを不注意で落としました。 

 

明らかに下に落としているのに、次男は全く反応しません。私が、 

 

「落ちちゃったよ」 

 

と言っても、反応がありませんでした。 

 

感情の全くないロボットの様に座っているのです。 

 

しばらくすると、次男は私に、 

 

「ごはんがない」 

 

と言いました。 

 

私がご飯を紙のお皿によそおうとすると、 

 

「あーーーー、やめて」 

 

「お母さんが触った」 

 

「お母さんが触った」 

 

「食べれない!」 

 

と言います。 

 

私が、 

 

「新しいお皿に入れるね」 

 

と新しいお皿を用意しても、 

 

「お皿触った」 

 

「何するんだよ!」 

 

「触ったから食べれない!」 

 

と、訳の分からない事を言うのです。 

 

あーーーー、始まった・・・ 

 

人の触ったものを全て拒否し、それでも「お腹が空いた」と言い続けるいつものやつだ。 

 

・・・

 

長男は楽しく遊ぶ子供たちの中で、冴えない顔をしてゲームしているし、次男は訳の分からない事を言っているし。 

 

なんなんだよ、うちの子達は。 

 

・・・

 

長男の事をよく知っているママが、 

 

「長男君、様子おかしいね」 

 

「分かる分かる」 

 

「目つきが違う」

 

と言い、 

 

「気にしないでおこう!」 

 

と私を励ましてくれていました。 

 

もう一人のママは次男に、 

 

「これ食べな!」 

 

と次男の好きなおやつを渡してくれていました。 

 

・・・

 

次男はこの日、誰とも関わらず、私以外の誰とも話さず、一度も笑いませんでした。 

 

・・・

 

長男は家で「元気になった、回復してきた」と思い外に連れ出すと、大体こんな感じで、元気がなくなりました。 

 

・・・

 

私はこの夏、何をしていても、今日は長男次男の情緒が安定しているのか、不安定なのか、2人の様子を観察し、神経をすり減らしながら過ごしていました。 
 

 

0

215 先生への相談依頼文章

215 先生への相談依頼文章 
 
 

私は、姉とのラインでの会話を終えるとすぐに、相談文章を作成しました。

 

・・・

 

初めまして。 

 

姉から先生の話を聞いて、連絡させていただきました。 

 

現在9歳(小4)の息子が8歳(小3)夏休み明けから行き渋り、10月12日から完全な不登校になりました。 

 

色々な状態を経て、今は基本ゲーム、動画をしています。 

 

以前よりは外に出る機会も増えましたが不登校前の活発さはありません。 

 

行き渋り前は友人が多く、スポ少にも所属しており活発な子でした。

 

行き渋りが始まった頃は下の子(現在小1で当時年長の男子、現在年少で当時未就園児2歳の女子)が同じ部屋にいる事も困難な程、暴言や暴れる行為がありました。 

 

不登校になる以前は、ゲーム機を一台もを持っていませんでした。 

 

完全不登校になった後、11月1日からゲームを与えました。 

 

ゲームを与えてからは昼夜逆転でゲーム、動画の日々です。 

 

学校に行けなくなってから、初めの頃は誰にも会えず、庭に出る事もできませんでした。 

 

インターホンが鳴ると、急いで玄関から一番遠い奥の部屋に行き、頭から布団をかぶり、震えながら怯え、体を隠しました。

 

その後、顔が引き攣り、弟妹に激しく暴言を吐き、暴れまわりました。 

 

少しずつ落ちついて、3ヶ月程経つと短時間、別の学校の友人と、ゲームでなら遊べるようになりました。 

 

それからまた数日経つと、同じ学校の幼馴染とだけは、会える様になりました。 

 

行き渋りから8か月経過したゴールデンウイーク明けから、担任の先生に自宅玄関先で会える様になりました。 

 

夏休みに入った7月26日、27日の2日間、誰も居ない教室に入ることができました。 

 

今は睡眠不足だったり、少しでも脳にストレスがかかる出来事があると弟や母親への酷い暴言がはじまります。 

 

機嫌の良い時は必要以上に料理を褒めてきたりします。 

 

良い時と悪い時の波がとても激しいです。 

 

様々な場面で不安が強い様子です。 

 

児童精神科にかかりましたが【発育歴から自閉スペクトラム症の疑いあり】と言われています。 

 

児童精神科の医師が本人に会ったのは一瞬です。 

 

長男が拒否したため、医師と長男は一切話はしていません。 

 

現在1年生の次男が、別の児童精神科で、ADHDと自閉スペクトラム症が合わさった感じと診断されています。 

 

次男は、立ち歩き、新しい場所、人、環境で、体が固まるなどがあります。 

 

遺伝的にも特性はあるのかな、と思っています。 

 

不登校児を立ち直らせた経験のあるママから話を聞き【徹底して好きにさせる、頼まれたら助ける】を10か月前の2021年11月から実施し、少しは良い方向に向きました。 

 

暴言暴力、暴れるなどはほぼなくなりましたが、変わらず引き篭り気味です。 

 

私が4月くらいから、糸が切れた様に寄り添いが上手くできなくなりました。 

 

4月の弟の入学式前日、本人が3時間かけて、 

 

何が辛かったのか 

 

どんな気持ちだったのか 

 

学校に行かなくなった決定打はなんだったのか 

 

泣き叫びながら私に話しました。 

 

・女の子がとにかく口うるさい 

 

・落書きを消される 

 

・下が生まれてからとにかく寂しくて、その事を思い出すだけで吐きそう 

 

・担任が嫌だった 

 

・ゲームの話題についていけず、頭がダルくなった 

 

等です。 

 

その時に、学校に行きたいけれど、みんなに何か言われるのが嫌で行けない。 と訴えました。 

 

「学校に行きたい」と言う言葉を聞いた時に、私の緊張の糸が切れてしまいました。 

 

今は私が長男にあまり優しくできず、冷たくしてしまうことがあります。 

 

優しくしなければ、と、頭で分かっていても、気持ちがついていかない感じです。 

 

次男も、荒れていた時の兄の真似なのか、親が自分に同じ事をするのか試しているのか、最近反発、暴言が酷く私が参っています。

 

反抗的な子供たちへの対応方法が本当に分かりません。 

 

3年生の夏休み前から、私が病むほどの反抗が続いています。 

 

3年生の6月頃、一度家のお金を3000ほど内緒で持ち出し、内緒で大量に文房具を買っていました。 

 

先生に子供への接し方、どこまで放任してよいのか。 

 

次男はまだ小さいけれど、どの程度関与したら良いのか等、相談したく、連絡させていただきました。 

 

長男はとにかく指示を嫌います。 

 

「もー寝よー」 

 

ですら嫌がります。 

 

 早い段階で子供達を救いたいです。 

 

私自身も 

 

・スクールカウンセラー 

 

・児童相談所 

 

・児童精神科 

 

・発達障害研究所 

 

・学校 

 

・フリースクール 

 

・色々な講習会 

 

その他諸々で色々な話しを聞きました。 

 

結局は、実際に不登校児を立ち直らせたママの話以外、何も役に立ちませんでした。 

 

今はもう、どう対応したら良いのか分かりません。 

 

突然のご連絡で申し訳ありません。 

 

相談できるお日にちがありましたら、宜しくお願いします。 

 

・・・

 

以上が、私が7月31日に姉から教えたもらった先生に送った相談の内容です。 

 

21時21分にこの長文を先生に送り、9分後の21時30分、先生から、 

 

「お力になりたいと思います」 

 

と返信をいただきました。 
 

0

214 ある先生との出会い

214 ある先生との出会い

 

2022年7月31日 

 

長男の行き渋りが始まった当初から、私は毎日のように、長男の様子を姉2人に相談していました。 

 

私がどこの相談所へ行っても解決策や対応方法を示してもらえず、県内で一番有名な児童精神科に行っても何も解決しない、と途方に暮れている事を姉たちは知っていました。 

 

私はひたすら、克服ママの言う、 

 

【過保護に、好きにさせる】 

 

を実行していました。 

 

長男は少しずつ笑顔が増えているように見える日もありましたが、やり方が合っている自信がありませんでした。 

 

・・・

 

そんなある日、下の姉が、 

 

「不登校とか、特別支援とかに詳しそうな、なんか面白い、凄い先生見つけたかも!」 

 

と私に連絡をくれました。 

 

姉がその先生に簡単に長男の話をすると、先生からは、 

 

「お母さんが、子育てに疲れ果てたタイミングで、私のところにご案内して下さい」 

 

「お母さんが、疲れ果ててから、にして下さいね」 

 

 「元気な内は、私の話なんか、誰も聞きません」  

 

「あちこちに行って、ようやく、何となく親たち自身も、この辺りが落とし所だな、と納得ポイントができるんですよ」  

 

 「くたびれて、藁をもすがる状況であれば、いつでも力をお貸しします」 

 

 「私は、これまで見聞きされて来られたことを全て否定しますので、そういう事に、耐えられない親御さんが多いです」 

 

 「今は、もう、これで取り敢えず納得してるから、要らない知恵は入れないで!って拒絶反応が起きます」 

 

「助けてあげたいのは山々なんですけど、本当に、へとへとに疲れ果ててからお越しください」 

 

 「思いっきり、悪くなってからお越しください」 

 

と姉に連絡がきたそうです。 

 

私は、姉に、 

 

「えーーーーー」 

 

「うちって、もう思いっきり悪くなってるのかなぁ?」 

 

「まだなのかなぁ・・・」 

 

「この先生に相談していいレベルなのかなぁ?」 

 

「でも、相談したい!」 

 

「連絡しちゃおうかな!」 

 

と私が言うと、姉は別件でだいぶ厳しく指導されたらしく、そのラインを見せてくれました。姉が、 

 

「先生はっきり言うから、色々言われるの覚悟していかないとダメだよ」 

 

「ズバズバ言われるからね!」 

 

「でも、愛があるよ!」 

 

「愛があるのは確か!」 

 

と言っていました。私は、 

 

「大丈夫、何言われても平気」 

 

「全否定されるの覚悟で相談してみる!」 

 

「解決策教えてくれるなら、それでよし!」 

 

姉が指導された時のラインを読ませてもらっていた私は、その先生の指導内容に【びびびっ】とくるものがあり、 

 

「この先生、今まで相談した誰よりも的確な気がする」 

 

「よく分からないけど!」 

 

「うちの相談に乗ってくれるか分からないけど、連絡してみる!」 

 

「長々といきなり詳細いれていいのかな?」 

 

「相談があります、だけ連絡すればいいのかな?」 

 

そんな事を悩んでいました。 

 

私は気になった事をやらずにはいられない性格です。 

 

結局、私は姉とのラインの直後、今までの経緯を細かく説明する文章を作り、全く迷わずに、相談希望である事をその先生にラインしました。 

 
 

 

0

213 私が疲れ果てていく

213 私が疲れ果てていく 

 

2022年7月27日 

 

この日も長男は学校へ行きました。 

 

担任の先生とオセロをして遊んだと言っていました。 

 

担任の先生から沢山褒められたのか、帰宅すると長男は、 

 

「先生が沢山褒めてくれた」 

 

と言い、喜んでいました。 

 

・・・ 

 

夜になり、私が下を寝かしつけ、一緒に寝落ちしていると、長男が私を起こしに来ました。 

 

長男は、寝ている私に、 

 

「今から勉強する」 

 

と言いました。 

 

毎日夜中まで起きていて、疲れていた私は、長男に対し不機嫌に、 

 

「今何時?こっちの事も考えてよ」 

 

と言ってしまい、結局長男はその日、学習できませんでした。 

 

・・・

 

2022年7月28日 

 

この日の夜、長男はとても酷く私に反発してきました。 

 

何がきっかけだったのか、内容は覚えていません。 

 

とにかく反発が酷かったのだと思います。 

 

捲し立てて狂ったように私に反発してきたような記憶があります。 

 

毎日毎日ずっと我慢をして、子供に優しく接していても相手からの要求はエスカレートする。 

 

子供の状態は良くならない。 

 

このままずっと子供と居たら頭がおかしくなる、と思った私は、その日、何かの糸がプツンと切れたように泣き叫び、主人に電話をし、帰ってきてもらいました。 

 

主人は家には上がらず、私を車に乗せ、2時間ほど私の話をひたすら聞き続けました。 

 

私が一通り、1人で3人に対応するのはもう限界である事を話すと、主人は、私の事を責めたりはせず、 

 

「頑張っていると思うよ」 

 

「子供達の人生もあるけど、お母さんの人生もあるからね」 

 

「無理なら逃げたらいいと思う」 

 

「自分を責める必要はないよ」 

 

と言いました。 

 

・・・

 

ご飯もプールも主人が一緒だと長男も次男も私に言うほどのわがままは言いません。 

 

きっと主人はやり方が上手いんだ。 

 

私が子供の扱いが下手なんだ。 

 

そんな事を思い、どんどん自信がなくなっていきました。 

 

・・・

 

私は常に、 

 

長男に何か言われないかな? 

 

言われないためにはどう行動したらいいかな? 

 

これをしたら様子がおかしくならないかな? 

 

寝てないな、大丈夫かな? 

 

人が多いな、大丈夫かな? 

 

無意識のうちに、そんなふうに心配ばかりして長男に接していたのかもしれません。 
 

 

 

0

212 2022年、長男が4年生の夏休み

212 2022年、長男が4年生の夏休み 

 

夏休みに長男が誰もいない校舎へ行くと言いました。 

 

夏休み前の最後の家庭訪問の時に、担任の先生と約束をしたようでした。 

 

次男、娘も夏休みで家にいるため、全員連れていく事になりました。 

 

・・・

 

長男は夏休み期間中 

 

7月26日 

7月27日 

8月3日 

8月4日 

8月18日 

8月31日 

 

の計6回、誰もいない校舎へ、1時間ほど行く事ができました。 

 

家庭学習や担任の先生との関わりの中で、長男は夏休み日誌を全て終わらせることができました。 

 

私には、長男が前向きに学習に取り組んでいるように見えました。

 

不安定な日があるものの、学校の敷地内に入ることが出来たことを嬉しそうにしていました。 

 

7月28日 

8月19日 

8月30日 

 

は先生と約束していましたが、直前になり、 

 

「今日は行きたくない・・・」 

 

と言い、行く事をやめました。 

 

・・・

 

まず、7月26日 

 

長男に、 

 

「今日学校行く日だよー、どうしたいー」 

 

と言うと、うろうろと落ち着かない雰囲気を醸し出しながらも、下を向いたまま、

 

「うん、行く」 

 

と言いました。 

 

出発時刻になっても、長男はなかなか支度をせず、ウロウロと落ち着かない様子でした。 

 

私は内心、 

 

「この子、行けるのかな」 

 

「どうするのかな」 

 

とドキドキしていました。

 

しばらくすると長男は車に乗り込みました。

 

学校へ着くまでの間、長男は下を向いてずっとゲーム画面を見ていました。 

 

・・・

 

学校に着くと、先生が入り口で待っていてくれました。 

 

長男はすぐに車から降りる事は出来ませんでしたが、自らダッシュボードにゲームをしまい、伸び切った前髪とマスクで顔を隠すかのように下を向き、先生の方へ向かいました。 

 

私の方を何度も振り返り、 

 

「お母さんも来て」 

 

と言うので、妹を連れて校舎の中へ入りました。 

 

次男は学校に付いて行くことを嫌がっていた為、 

 

「行きたくない!車で待ってる!」 

 

と怒っており、真夏の車内で待つことは不可能なため、 

 

「車から降りて、日陰で待っていてね」 

 

と言い、先生、長男、私、娘で教室に向かいました。 

 

1時間ほどの学習を終え家に帰ると長男は安定しているように見えました。私が、 

 

「明日も先生と約束してるんだっけ?」 

 

と聞くと、 

 

「うん・・・明日も行く」 

 

と答えました。 

 

担任の先生からは、

 

「今日は、まず教室に慣れる事から始めました」

 

「後半少し学習をしました」

 

「教えた部分の学習はすんなりと理解しています」

 

「理解力があるので復学しても学習面は取り戻せると思います」

 

と言われました。

 

 

0

211 2022年7月末、次男

211 2022年7月末、次男  

 

次男は、夏休みの間、特に様子がおかしかったです。

 

お店にかき氷を食べに行っても10分ほど周りをキョロキョロと怯えるような目で見ていて、かき氷に手を付ける事もしませんでした。 

 

溶けてきた頃に、私が、 

 

「溶けてるよ」 

 

「食べないの?」 

 

と聞くと、体を小さくし、周りから見られない様にと隠れてかき氷を食べ始めました。 

 

顔は完全に無表情です。 

 

子供らしい無邪気さはゼロです。 

 

その姿は、明らかに不自然で、この子に一体何が起こっているの? 

 

と、とても不安な気持ちになりました。 

 

・・・

 

次男の様子が心配になり、療育を受けさせた方が良いのかと、行政の相談所に電話をすると、 

 

「次男さんの様子を聞いていると、他者と関わる事にストレスを感じているようですね」 

 

「療育に通うこと自体がストレスになりそうな子ではありませんか?」 

 

「家庭で今まで通りに過ごすことをお勧めします」 

 

と言われました。 

 

・・・

 

次男の、周りの人を拒否する態度はどんどんエスカレートしており、 

 

姉が遊びに来て作ってくれた唐揚げにも手をつけませんでした。 

 

「お腹が空いた」 

 

と言うので作ってくれたのに、一口も食べません。 

 

口元まで運び、 

 

「これじゃない」 

 

と言い、号泣し癇癪を起こしました。 

 

その後、食卓に並ぶ食事に一切手を付けませんでした。 

 

姉に対しても失礼だと思い、悲しい気持ちになりました。 

 

・・・

 

最近は食事に対して拒否する事が多く、ほぼ食事を口にする事が出来ませんでした。 

 

何が原因なのか、私には分かりません。 

 

人が作った物は食べれず、買ってきたものなら喜んで食べる。 

 

そんな感じでした。 

 

以前は私が作った料理なら食べていましたが、最近は私の作った食事も拒否します。 

 

作ったものに文句を言われ、食べない。 

 

その文句の言い方も、 

 

「嫌がらせかよ!」 

 

「こんなもん食べれるか!」 

 

「おい!」 

 

「お前!」 

 

「ふざけんな!」 

 

「くそが!」 

 

と癇癪を起こし号泣する。 

 

作った物は食べないくせに、 

 

「お腹が空いた!」 

 

「何かないのか!」 

 

と言い続ける。 

 

毎食そんなやりとりがあるため、私は慣れてはいましたが、正直毎回、 

 

【いい加減にしろよ!むかつくな!】

 

と思っており、へとへとでした。 

 

・・・

 

こんなふうに周りに失礼な事をし続けている次男を見ていると、 

 

私を試しているのだろうか? 

 

わがまま放題言う事が当たり前と思ってしまったらどうしよう? 

 

この子は何がこんなに気に入らないのだろう? 

 

と不思議で仕方ありませんでした。 

 

ただ、長男がいる時は次男はそんなわがままを言いませんでした。 

 

・・・

 

とにかく、2022年の夏の次男の様子は今振り返っても異常な程におかしかったと思います。 
 
  

0

210 長男がいない時の次男の様子

210 長男がいない時の次男の様子 

 

次男は長男を省く両親、次男、娘で外出をすると、とても生き生きとしていました。 

 

・・・

 

その日は家族でプールへ行く事になりました。 

 

長男を誘いましたが、 

 

「行かない」 

 

と言うので、4人で出かけました。 

 

長男のいないプールでは、次男はとても明るく笑っており、泳ぐことにも前向きで、一生懸命泳ぎの練習をしていました。 

 

・・・

 

別の日、長男も一緒にプールに行くと、次男はチャレンジする事は一切やめ、ほとんど笑わずプールで詰まらなそうに過ごしていました。 

 

「今日は泳がないの?」 

 

と私が言うと、次男は、 

 

「長男に何かを言われることが嫌」 

 

「何か言われるくらいなら、何もしたくない」 

 

そう言いました。

 

・・・

 

次男が何かをして、 

 

「できた!」 

 

と、喜んでいると、

 

「そんな事できて当然!」

 

「そんな事で喜んでいるのかよ!」

 

「誰でもできるわ!」

 

などと、喜ぶ事を馬鹿にされていました。

 

そんな事が続いた結果、次男は、長男がいる時には、何かに挑戦するという事を一切しなくなりました。

 

長男を留守番させて家族で出かける時は、私たち夫婦も、次男も娘もリラックスして過ごす事ができました。
 
 

0

209 不安定な時の長男の様子

209 不安定な時の長男の様子 

 

2022年7月末 

 

この頃、長男は情緒が安定している日、不安定な日で別人の様に様子が変わりました。 

 

大変な子育てをする中、私は子供を【かわいい】と思う余裕がありませんでした。 

 

姉たちにその事を話すと、 

 

「不登校への対応、次男の支援級の事、子供が少しでも良くなるようにと一生懸命やっているのだから、可愛がっているよ!」 

 

と言われました。 

 

周りにそう言われても、自分が出来ていない事ばかりに目が行き、可愛い、可愛がっていると思う事ができせんでした。 

 

【子供たちが可愛くて頑張っている】というよりも【このままでは困るから頑張っている】そんな感じでした。 

 

・・・

 

【合う薬が見つかれば、本人も楽になり、穏やかになる】 

 

そんな言葉を聞くと、長男に薬を飲ませるべきなのではないか? 

 

と思う事もありました。 

 

・・・

 

長男の情緒が不安定な時は、私が話せば、 

 

「うるさい!黙れ!」 

 

と言い、反応をしなければ、 

 

「無視するな!」 

 

「酷いよね!」 

 

と食って掛かってくる。 

 

もー、何したって文句言われるんじゃん! 

 

たまに会いに来る担任の先生との学習約束を、私は管理していませんでした。 

 

先生と約束した1日1ページの漢字を学習する事が嫌になると、 

 

「勝手に約束しやがって」 

 

と私に言います。私が、 

 

「お母さん知らないし」 

 

「自分が先生と約束したんじゃないの?」 

 

と言うと、 

 

「漢字をやるなんて言ってない」 

 

と私に文句を言ってくる。 

 

・・・

 

長男が次男の悪口を言い、注意をすると、 

 

「うるせー毒親」 

 

「性格悪いな!くそばばぁ!」 

 

と言われ、売り言葉に買い言葉で、 

 

「性格悪い親な事はお母さんが1番分かってるわ!」 

 

「だからお前が生まれたんだ!」 

 

と言ってしまい、言ってしまった自分に撃沈する。 

 

「・・・」 

 

「あーあ・・・」 

 

「私、全然我慢できないな・・・」 

 

「変われないな・・・」 

 

「もう、無理」 

 

関わっている相手が9歳児とは思えず、同じ土俵に上がり喧嘩をしてしまう。 

 

【怪物みたいな子】を育てている、そう思ってしまう時があるのです。 

 

・・・

 

あの子1人のせいで他の4人の家族が不健康になる。 

 

もう長男に施設に入ってほしい。 

 

長男を省いた4人で平和に暮らしたい。 

 

楽になりたい。 

 

そんな事を考えてしまう日がありました。 

 

0

208 主人からの依頼

208 主人からの依頼

 

2022年7月23日
  
 
朝、次男を優しく起こしても暴言を吐かれる。 

 

長男には、 

 

「寝よー」 

 

と優しく話しかけても、 

 

「指図すんな」 

 

「指図されるから寝たくなくなるんだ」 

 

と言われる。 

 

「皆んな寝よっー」 

 

と明るく言うだけで、全く思いやりのない返事が返ってくる。 

 

そんな毎日はもう、うんざりでした。 

 

疲れ切った気持ちは顔に出て、きっと態度に出て、それを子供たちが敏感に感じ取り、負のスパイラルに陥っていたのだと思います。 

 

・・・

 

主人の実家に帰ってから、主人が子供たちの状況に口出しする様になりました。 

 

今まで子育てに何も口を挟まなかった主人が、長男の事を、 

 

「昼夜逆転も治らない」 

 

「本人は治す気もない」 

 

「スマホ依存もある」 

 

「このままじゃまずい」 

 

「このまま好きにさせていてはいけない」 

 

「もう、親はお手上げだから、入院させようか」 

 

「次男への暴言が酷すぎる」 

 

「回復が遅すぎる」

 

「とにかく外に出さないといけない」

 

「このまま好きにさせていたら、家庭内では許されても、社会に出た時に本人が困る」 

 

「だめな事はだめ、と厳しくするべき」 

 

そんな事を急に言い出しました。 

 

私に対しては、 

 

「どんなに手抜きでもよいから、とにかく明るく笑顔でいてほしい」 

 

そう言われました。 

 

【お母さんが元気なら家族は明るくなる】そんな呪縛のような事の書かれている参考資料を、何度も読んでいました。 

 

笑顔でいてという主人の言葉は、きっと義理のお母さんから言われた言葉です。 

 

子供たちがこうなったのは【私のせいだ】という意味なのかな、と私は感じました。 

 

・・・

 

主人が実家に帰った際、余りに酷い状況の我が家の子供たちを見て、義理のお母さんに、何か言われたのではないかと思います。 

 

義理の母は、息子たちを見て、びっくりしており、 

 

「昼夜逆転は直さないと」 

 

「発達障害だったとしても、情緒があまりにも不安定すぎないか」 

 

と主人に言ったそうです。 

 

・・・

 

私たち夫婦は長い時間をかけて、徐々に今の状況に慣れていった為、感覚が麻痺していました。 

 

冷静に考えれば、9歳の子供に、普通の声掛けをする事ができない。 

 

「ご飯食べよー」 

 

「寝るよー」 

 

そんな声掛けにすら、 

 

「指図するな」 

 

「俺が好きな様に動く」 

 

そんなふうに返してくる。 

 

やっぱり、長男は異常なんだ。 

 

あの児童精神科が言っていた 、

 

「お兄ちゃん、客観的に見たら明らかに、異常ですよ」 

 

それが正解なのかもしれない。 

 

言われた時は、 

 

「許せない!」 

 

「いい子なのに!」 

 

そんな気持ちになったのに、今の長男の態度を見ていると、医者から見たら、私が理解力が乏しく、物分かりの悪い親なのではないか?

 

そんな気持ちになりました。 

 

・・・

 

主人の実家に行った際、娘は主人にべったりだったそうです。 

 

お出かけに長男を誘うと、 

 

「妹が行くなら行かない」 

 

と言う。 

 

主人と次男がハンバーグを食べに行く約束をしていると、長男は、 

 

「ハンバーグは食べたくない、焼肉に行きたい、ハンバーグなら行かない」 

 

そんなふうに、主人を困らせた、と言っていました。 

 

次男は次男で、 

 

「何で全部長男の言う事を聞くの?」 

 

「僕は?」 

 

「何で、いつも僕の意見は聞いてくれないの?」 

 

と主人に訴えかけたそうです。 

 

長男が入院を受け入れるはずがありませんでした。 

 

両親も躾けるべきか、厳しくするべきか、今までのやり方で何も言わず長男のペースで生活させるべきなのか、もう分かりませんでした。 

 

どーすりゃいいの? 

 

まさに八方塞がりでした。 

 

私はもう疲れており、笑顔でいられるわけない! 

 

生活リズムをまず整えよう、昼夜逆転を直させるなんて、できるわけない!

 

そんな事言うなら、やってみてよ。 

 

この子達と24時間、エンドレスに過ごしてみてよ! 

 

やれるならやってよ! 

 

そんな気分でした。 
 

 

0

207 切り替えの難しい次男

207 切り替えの難しい次男 

 

2022年7月

 

反抗的な態度な多い次男でしたが、落ち着くと寝室で寝る前に学習をしたがりました。 

 

学校の宿題は提出しない日もありましたが、担任の先生に、 

 

「とにかく、次男の心が安定する事を優先したいので、宿題が提出できなくても強い指導はしないで下さい」 

 

とお願いしていました。 

 

私は次男に宿題をやっていない事は指摘せず、次男のやりたがる学習を一緒にしていました。 

 

次男は寝る前に動画止めてから、気持ちの整理がつくまで地団駄を踏み、暴言を吐きます。 

 

塾の先生からいただいた助言を守り、反抗的な態度は指摘せず、躾けは諦め、無反応で対応する事を続けていました。 

 

【目に見えて変わった!】

 

という事はありませんが、少しずつ、反抗が収まっているのかな、と感じる日もありました。 

 

・・・

 

その時期次男は九九や漢字に興味がありました。 

 

できる事を認め、楽しく学習を続けていると次男がご機嫌で眠りにつく日が増えていきました。 
 

 

・・・

 

発達凸凹塾の先生には、 

 

次男さんは頑張りたい気持ちのある子なので、切り替えの時にちょっとサポートすれば大丈夫です。

 

何にでも全力なので切り替えるのが苦手なんですよね。

 

大切な個性だなぁと思います。 

 

と指導記録をもらいました。 

 

・・・

 

私は何とか平和に動画を止め、次男を寝室に連れて行きたい!と願っていました。

 

次男が動画よりも、私との寝室での学習が楽しい!と思ってくれるよう、次男の好きなマインクラフトの中の漢字をメモして学習したり、九九表を作ったりしていました。 
 
 

0