2024年3月の記事一覧
236 長男が次男をいじめる理由
236 長男が次男をいじめる理由
長男は、次男に、嫌い、汚い、などと言い傷つけました。
長男の次男嫌いの原因は、次男に母親の愛情を略奪された恨みのようでした。
長男に、
「小さい時、淋しかったよね、ごめんね」
と、何度か言いました。長男は、
「淋しかった」
「次男がうちにがいるから、お母さんが僕と遊ばないと思ってた」
「だから、次男を、殺してやるーと思ってた」
と話してくれました。私が、
「今からでも沢山遊ぼうね!」
と言うと、長男は、笑いながら、
「まー、いーよ」
と言いました。
・・・
私は、長男が幼稚園に入る前、毎日、お弁当を持って、朝から晩まで外に連れて行って遊んでいました。
長男は楽しく過ごしている、と疑ったことはありませんでしたが、何かがズレていたのだな、と思いました。
・・・
そんな長男には、こんな声掛けをアドバイスされました。
「お母さんは、お兄ちゃんが我慢してくれたおかげで、随分と助かったんだよー。ありがとうねー」
「でも、辛かったよね、わかってあげられなくて、ごめんねー」
「長男に、1万回謝って、出し惜しみした愛情を今からきちんと与えて下さい」
「とにかく、愛を!」
235
235 キャンプ場にて
2022年8月20日
夏休み後半。
この頃の長男を、家に1人で置いて家族が出かけると「さみしい」と嫌がりました。
家族が家にいないのは寂しい、でも、自分は外出せずに家にいたい。
下の子達と私が出かけて帰ってくると、
「僕も行きたかったのに」
「寂しかった」
と言います。
昼夜逆転なので家族の出かける時間には絶対に起きておらず、起こしても、
「行かない」
と言いました。
娘はまだ3歳で、どこかへお出かけしたい。
次男は朝から起きているけれど、ゲームをしていたい。
次男は、ほんのわずかな時間、10分でも、1人で部屋にいる事ができないので、私と娘だけで出かけられない。
長男が家族以外を嫌がるので、人を家に呼べない。
という状態でした。
結果、平日は家族全員で部屋にこもる以外、選択肢がありませんでした。
・・・
私は、今までのように、必死にちゃんと子育てをする事を止め、何とか力を抜けるように、と過ごしていました。
子供たちの寝る時間、だらだらゲームをしている事、食事の時間に食事をしない事なども、何も言わないようになりました。
抜く努力を頑張りました。
・・・
主人に全然下の子を遊ばせられない、どこかへ行こうと相談し、近場のキャンプ場に行く事になりました。
長男にキャンプに行こう!と誘うと、のりのりではありませんでしたが、
「いいよ」
と言いました。
近場のキャンプ場だったので、長男が帰りたいと言ってもすぐに帰れるように、2台で出発しました。
キャンプ場に着いても、長男と次男はバンガローにこもり、ゲームをしていました。
それでも、バンガローの目の前を流れている河川敷に行き、笑顔で話をしている長男を見て、とても嬉しかった記憶があります。
ずっとゲームは手から放しませんが、表情が明るくなったな、と感じていました。
長男よりも、次男の方が、表情がなく、元気がありませんでした。
・・・
次の日、長男は、なぜか、朝8時に起きてきました。
近くの公園までの散歩に付いてきてくれました。
とてもご機嫌で、妹と沢山遊んでいました。
・・・
朝はとても元気に見えたのに、帰り道の車の中で、とても機嫌が悪くなりました。
娘が元気に歌を歌っていると、
「うるさい」
「黙っていて」
「小さいからって何で、皆、妹が可愛いんだ」
「かわいくない」
「嫌い」
と車内が凍り付くような言い方で言いました。
娘は状況は理解していませんが、次男はまた、凍り付いていました。
私は、どう対応したら良いかのか分からず、
「うるさいの、嫌なんだね」
「疲れちゃったかな」
「ごめんねー」
と言い、それ以上は黙っていました。
長男の機嫌によって、家族が左右されました。
・・・
今の対応をしていれば、こんな事が自然と消えていき、平和になるのだろうか?
その事を先生に話すと、私が、物事の捉え方を変えるよう言われました。
「悪い面に着目しない」
「お兄ちゃんが一緒に来てくれて、良かった」
「家族でお出かけできて良かった」
「良い面だけに、着目してください」
「お兄ちゃんが、冷たい言葉で楽しい雰囲気を凍らせる、その言葉の使い方や態度や姿勢も、誰かの真似をしているだけです」
「誰かがやっているのを見て、自分もして良い、と考えるようになるんです」
「良い流れが出来て、いつも優しい思いやりに包まれた雰囲気の中で育った子は、穏やかで親切です」
「環境を変えると、子供は影響を受けやすいので、どんどん変わってきます」
「劇的に変えたかったら、劇的に変えるのです」
と先生が言い、私が、
「長男が、波が凄いです」
と伝えると、先生は、
「波がある、ということは、良い波がある、というふうに捉えます」
「悪い波は、子が親を試している時です」
・・・
次男は凄く調子良いかと思えば、こちらが、とても謙虚に接していても暴言気味な受け答えが多く、とにかく、ふてくされていました。暴言を吐かれた時は、
「お母さんは、そうゆういい方されると悲しいな」
と一言だけ言い、あとは、切り替えて楽しい話をする様に心がけていました。
注意して、正さなければ、の気持ちがなくなり、子育てがずいぶん楽になっていました。
このまま頑張ろう、と思い、子供たちに何かを頼むときは、
「お願いできますか?」
「やってくれると助かります」
と言い、やってもらえなかったらスルーする事をできる範囲で頑張っていました。先生からは、
「良い流れが出来てきているので、焦らなくて良いです」
「子育てに、手遅れなんて事はないのです」
「必ず、修正できます」
「信念を持って」
「子供たちの良い面は、生まれつきです」
「元々あるのです」
次男の暴言の時は、別の話をして気をそらしたり、ごまかしたりはせず、
「辛かったんだね」
「よく我慢してくれたね」
「凄い子だね」
と伝え、しっかり抱きしめるように。
「辛い気持ちに寄り添い、共感することで、心からのなぐさめになります」
「暴言を吐いている本人が1番辛いのだ、と考えて下さい」
と教えていただきました。
「長男には、弟に優しくした時に、たくさんありがとうを!伝えるように」
「子供たちは、『僕は、ちゃんとやっても、良い部分を、ろくに見てもらえなかった』悪い事をしたらお母さんが注目する、悪い事をする事で、お母さんに構ってもらうという癖がついています」
「そもそも、子供にずっと辛い思いをさせてきたのです」
「子供たちが愛に満ち溢れれば、ゲームにしか興味がない生活ではなくなります」
「愛が足りてくると、色々な事が輝いて見えてくるのです」
「今のやり方を続けていれば、自然と、よくなりますよ」
「常に、深い愛を与えましょう」
と教えてもらいました。
234 過保護の意味
234 過保護の意味
夏休みに入ると、長男は、
「運動したいな!縄跳びしたいな!」
など、体を動かしたがることが増えました。
家の中で、すれ違う時に、私に抱き着いてくることも増え、関係は良好でした。
オンラインの件で、信頼の貯金をなくしたような気がしていましたが、今はオンラインも繋ぎ平和になりました。
先生からは、何度も、
「息子さんは、お母さんに、甘えたいのです」
「それが、足りていませんよ」
「今までの、子育ての手抜きを、ちゃんと穴埋めするチャンスです」
「大事な事を手抜きすると、必ず、ツケが回ってきます」
「不登校になったのが、早い時期で良かったのですよ」
「しっかり構ってあげて、乳離れを緩やかにさせてあげましょう」
と言われていました。
・・・
この日は、機嫌の良い長男が、
「お母さん、チャーハンの作り方を教えて」
と言い、一緒に作りました。
・・・
不登校当初、私は根本的に【過保護】の意味をはき違えていたと思います。
【過保護にする】=好き勝手にさせる、規制をしない、自由にさせる
そう思っていました。
言い換えれば【構わないでおく】そんな感じでした。
・・・
長男が不登校になってすぐ、克服ママに相談し、【過保護】にするように言われていました。
自由にしているのに、長男の情緒が乱れると、私は心の中で、
「何でも言う事聞いてるじゃん」
「まだ、何が気に入らないの?」
という思いが、頭の片隅にありました。
【自由にさせて、心を満たそう】と思っていたつもりでしたが、【この子の心を温めよう】【心の傷を癒そう】という気持ちがなかったのかもしれません。
心を温めて、幸せになってほしい!という気持ちよりも、好き放題にさせておけば、回復するのかな?
なんとか、私も、家族も、この地獄から抜け出したい、そんな下心がありました。
その結果、些細なきっかけで長男とぶつかりそうになると、
「こんなに好きにさせてるのに、何の文句があるの?」
と言ってしまう事がありました。
それが、長男をまた、負の世界に引き戻すだろうと分かっているのです。
それでも、私はどうしても、自分の感情を優先させてしまう時がありました。
「今まで頑張ってきた全てをぶち壊してしまう!」
そう思いながら、ストレス感情に負け、長男の傷つくことを、本人の目の前で言ってしまうのです。
私のストレス発散のために、何か月もかかって積み上げてきた信頼の貯金は崩れ、その後の家庭の雰囲気が悪くなるのです。
そんな私を叱り、注意する人はいませんでした。
主人は、見ていても、指摘をしてくる事はありませんでした。
・・・
そんな中途半端な心持ちで長男に接していても、1年間の取り組みで長男に、だいぶ変化がありました。
家の中ではとても穏やかで、弟妹とも争う事はあまりなくなりました。
その後、私は、先生の指導法に出会い、教えていただいた【ありがとう】を言いまくり【貢献】に感謝を伝え続けると、長男はすれ違う時に、私に、抱き着いてくるようになりました。
先生の事細かな指導により、上手く、心から、子供たちに関わる事ができるようになっていきました。
・・・
好き放題にさせておけば良いいんでしょ!と思っていた私が、【ありがとう】と【貢献】への感謝をプラスする事で、子供の表情は一気に明るくなったのです。
233 親の在り方
233 親の在り方
・子供に、問題が起こったら、お父さんも巻き込んで、家族で話し合う雰囲気を常につくりましょう
・不登校に関しても、なんとなく不安、と、感情的なこじれを作るのは、時間の無駄です
・子供は、話を聞いてもらえる、という体験から、自分が、大切にされている、と実感できます
・不登校の今は、親にとってのチャンスの時ですよ!
・話も聞かず、頭ごなしで、問答無用の親に、子供は心を開きません
・まず、大人が、聞く姿勢を取ってください
・次に、子供が、その姿勢を真似します
・逆の順番は、無理です
・親が賢いこと
・優しいこと
・思いやりがあること
・やる気に満ちあふれていること
・人を受け入れていること
・積極的なこと
・失敗を恐れないこと
・礼儀正しいこと
・相手の立場を重んじる姿勢をもつこと
・良い見本をみせましょう
・自制心のある親なら、子供にもそれがおのずから備わっていきます
・常に、良い見本を見せる
・人間なので、失敗はつきものです
・他人の失敗をとやかく言わず、許す、受け入れる
・失敗は成功のもとを合言葉に、チャレンジを大切にする
・子供のやりたい、の気持ちを最優先に
・いつも励まして、たくさん、【ありがとう】って言ってあげて下さい
・そんなふうに、育ててもらって、不登校を続けている子供はいません
・逆ばかり、徹底的にやられた子が、不登校です
・勇気をくじかれ、自分に自信が持てないのです
・他人の評価が、自分の存在の意味を決めていると勘違いして、いじけまくるのが、不登校の子供です
・そうではないのだ、あなたは、今のあなたで良いのだ!
・あなたは、あなたらしく
・その価値を、私は疑ったことなどありませんよ、というのが親の役目です
・やらないで欲しいことばかり、たくさんやりました
・子供の事をたくさん、愛して下さい
・可愛い子どもたちと、今、この時を、思いっきり楽しんでください
・子供は、ただ、ただ、愛すれば良いのです、あとは全部、余分なことです
・人にやられて、嫌なことは、親でも、しない!
・人にされて嬉しいことは、どんどん自分からやる
・全部、自分にも、子孫にも返ってきます
・そうやって、日々を、愛に満ちた時間にするのです
・行動が、幸福を呼ぶのです
・良いことは近くで見つかる。悪いことを見付けたら、遠くを見よう。
・今日もいい日。明日もきっといい日
232 先生へオンラインゲームの相談
232 先生へ、オンラインゲームの相談
オンラインまで自由にやらせていいのか?と相談すると、先生からは、
「まだ、子どもをコントロールしているのですか?」
「なんでも、子供の好きにやらせて下さい」
「どうなろうと、本人の問題です」
「ほっといて、自分で報いを受ける」
「転ばぬ先の杖が、1番人間をダメにします」
「ありがとう活動をきちんと続けて、愛と絆の確信を得られていった先は、ちゃんと、自分で決めて頑張れる子になります」
「親がとやかく決めて、言うことを聞かせて、あー、いい子だなぁ、よかったよかった、って、そんな事やってばかりいるから、ろくな事が起きないんです」
「子供には、【ありがとう】を伝え、愛情とスキンシップを沢山与えて下さい」
と言われました。
そう言われても、私は、9歳で昼夜逆転している子に、オンラインを規制せず、約束も一切なしにするのは不安と恐怖がありました。
私にとっては、脳が震えるほどの恐怖でした。その事を伝えると、
「お母さんは、不登校児には、どんなルールが必要で、守らせたいと考えますか?」
「不登校は、どうやったら治ると考えますか?」
「ゲームをやめ、生活のリズムができると、不登校は終わると思いますか?」
「ルールをきちんと決め、厳密に守らせ、守られなければ罰を与えて、学校復帰を目指すのですか?」
と聞かれました。私は、
・不登校が終わるのは、心が、今の自分のままで良いのだと、本人が、自分自身に自信を持てた時だと思っている事
・生活リズムも、無理矢理起こしても無駄な事
・そんな思いから、この1年ずっと、長男を自由にさせてきた事
・先生に言われるまでは、ありがとう作戦はしていなかった事
・ただただ好きにさせて、頼まれた事を快諾していた事
・長男の不登校の原因は、次男が生まれてから母親に見捨てられるのではないか、母親は僕を嫌いなのではないか、という不安から。不登校解決は、その不安を取り除く事だろう。
と答えました。
先生が、
「僕もそう思います、不登校の原因はそのことだけ、と決めましょう」
「愛されていないのではないか、という不安を取り除き、安心したら、どんなにオンラインが楽しくても自制します」
「安心感を得て、自分自身に自信がつけば、他にもやりたい事がたくさん出てきます」
「不登校の原因を、親子関係の問題と捉えて、しっかりフォローして下さい」
「親子関係は改善しますし、行動性もかなり変化してきます」
「小さい子でも、きちんと信頼してあげれば、それに答えようとします」
「子どもは、信頼された時に、成長します」
「子供が、親にとって、耳の痛いことを言っているときは、親自身が、自分を振り返るチャンスです」
「子供は、お母さんに、しっかり愛してもらって、抱きしめてもらって、信頼してもらって」
「人として、すっごく大切な、安心感、安らぎを体験すると、本来の良さが、どんどん引き出されてきます」
「ゲームしか楽しみがない子になったら、どうしよう。と、心配する必要はありません」
「学校に行くのか、行かないのか、自分で決められます」
「自分で決めて、いろんな不安も、自分で乗り越える自信が出てきます」
「出てこないかもしれません。でも、少しずつ、少しずつ、受け入れられるようになるのです」
「自分を、受け入れてもらえた体験が、何より大事なのです」
「その体験を経て、他者も受け入れられるような器ができてきます」
「親が、自分を受け入れてくれないと思っている子は、他の仲間を受け入れられません」
・・・
それでも、なお、私が、今の長男の生活に、オンラインゲームは不安と恐怖がある事を伝えると、先生は、
「不登校も、ゲームに埋没してしまうのも、それ自体が悪いことではありません」
「お母さんは、子供を自分の思い通りしたいだけですよ」
「思い通りにコントロールできないことに不安を覚えています」
「子供に対して『私の言うとおりにしなさい!でないと、不安だ!』と思っています」
「子供は、親の言う通りになんてなりません」
「子供は、親を10,000回試します」
「痛いところばかりを攻撃してきて、親は何度も、試されます」
「親がその都度、その攻撃に対し、切れて、信頼の貯金を使い果たすのではありませんか?」
「子供の悪い面に着目するのはやめて、子供の良い面、家族への貢献に着目してください」
「やりたい放題やっていても、それが、とても熱中していたり、兄弟仲良く取り組んでいたり、こころから楽しんでいるとか、それなら、良いのです」
「それを続けていくと、子供は、自己受容感をたくさん、味わっていきます」
「理解され、受け入れられる、という体験を、たくさんできます」
「感謝されて、自分の存在の価値に気が付きます」
「割とイケてる自分を、好きになれるでしょう」
「それが、人間の本質的な強さになります」
「今まで、他の人に何か言われる度に、絶望していた生き方が、変わってくるのです」
「自分が、好きになれる」
「誰かに、本当に好きになってもらえて、はじめて、自分の良さに気がつけるんですよ」
「子供たちをとにかく抱きしめて下さい」
「心から、安心できるように、スキンシップを取ってください」
そうアドバイスをもらいました。
自分の不安を取り除くために子供をコントロールしている、と気が付き、私は長男とオンラインゲームを繋ぐ約束をしました。
231 オンラインゲームについて
231 オンラインゲームについて
2022年8月18日
いつもは我が家に友人が来てゲームをしていますが、この日は、珍しく、長男がいつも遊んでいる友人の家に行きました。
そこで、オンラインゲームの話になったようです。
迎えに行くと突然長男が、
「お母さん、僕、オンラインやりたい」
と言い始めました。
長男は、やりたい事を我慢する事が苦手です。
長男は【大乱闘スマッシュブラザーズ】が大好きで、それをオンラインでやりたい!と言い出しました。
私はゲームの知識が全くなく、オンラインは怖い!というイメージがありました。
その時期、長男は少しずつ誰もいない校舎に入れるようになったり、学習に取り組んだり、私の目には回復しているように見えていました。
もともとハマると、長男は、何時間もぶっ遠しでゲームをしていました。
私は、
「対戦相手が永遠にいるなんて、信じられない、怖すぎる!」
と恐怖心しかありませんでした。
長男は、サッカーそろばんの習い事へ行っても、なぜか、最後の一人になるまで帰る事の出来ない子でした。
オンラインなんて始めたら、永遠に対戦相手がいて、折角回復してきた長男が、またゲーム三昧の日に舞い戻ってしまう。
私はそんな不安を抱えていました。
そして、オンラインをやりたいと言う長男に、
「は?何言ってるの?まだ4年生には早い!」
と、話も聞かずに、即答しました。
説得する力がないので、嫌そうな雰囲気で、怒って相手を諦めさせるのです。
すると長男は、話も聞かずに、NOと言う私に対して、
「お母さんは、僕の気持ちがわからない!」
「お母さんはいつもそうだ!」
「お母さんに言うだけ無駄なんだ!」
と言って泣いて怒っています。私が、
「友達、オンライン繋いでるの?」
と聞くと、
「繋いでない!でも、よその家は関係ない!」
「僕がやりたいの!」
と言います。
「他の子は我慢できるんでしょ、親がダメって言ったら我慢できるのに、なんであんたは我慢できないの?」
「何でもかんでも思い通りじゃん!」
「今だって、どれだけ自由な生活してるの?」
そんな事を、私は長男に言ったような気がします。そして長男が、
「お母さんは僕を信用していない!」と言い、私は、
「今の生活でどうやったら信用できるの!できる訳ないでしょう!」
と言い、一気に長男との関係が険悪になりました。
そして私は、ほらね、何か一つでも注意したら、すぐに関係がおかしくなる。
この子は思い通りにさせておけばいい子だけど、思い通りにならなければ、すぐ怒る!
と、長男を【我慢しない子】【わがままな子】と決めつけていました。
・・・
主人に相談すると、
「今の生活にオンラインなんて、エスカレートするからやめた方がいい」
と反対していました。
姉たちに相談しても、
「今は怖いよねー、オンラインはハマるっていうよね」
「まだ小さいし・・・」
「折角、学校にも少し行けるしね・・・」
とやはり反対でした。
どんなに考えても、どうする事が良いのか分かりませんでした。
長男は、その後も、ずっと、
「オンラインを繋いで」
と、言ってきて、その度に私と険悪になりました。
私は困り果て、自分では解決できず、また姉から紹介してもらった先生に相談したのです。
230 子供たちの変化の仕方
230 子供たちの変化の仕方
2022年夏休み
姉から紹介された先生からの指導された後、私は子供に対する受け答えの仕方を180度変えました。
例えば・・・
次男は1時間半かかる、祖母の家に行く道中、今までは、
「まだ?長い!気持ち悪い!早く!」
そんな文句を、ふてくされながら、5分おきに言っていました。そんな次男に私は、
「仕方ないじゃん、遠いんだから!文句言うなら付いて来ないでよ!」
と言っていましたが、その日は、
「遠いよね、そりゃ疲れるわ!長い時間、車で一緒に来てくれてありがとう」
と言うと、次男が一瞬キョトンとした後、
「運転・・・お疲れ様・・・」
と言いました。
その日は一度も暴言を吐かれませんでした。
・・・
次男の反応を見ていると、こちらの言った言葉、話し方で相手の返事が変わるのは、明らかでした。
先生から指導を受け、対応を変えてから、まだ1週間しか経っていません。
あまりにも効果が出ており、私は驚いていました。先生に話すと、
「子供の素質が良いと、効果も早く、劇的に変化します」
と言われました。
・・・
しかし、良い事ばかりは続きません。
次男が劇的に変化し、喜んでいましたが、そんな日々も長くは続かず、また暴言を吐き始めました。
私は、子供たちの暴言や、生意気な態度は指導に従い、スルーしていました。
前ほどは暴言も無気力な雰囲気も酷くありませんでした。
自分で決めたゲームのルールも、
「今日は破って、明日は守るからね」
と次男自身で決めていました。
・・・
長男は以前よりは穏やかになりました。
相変わらず不機嫌スイッチが入ると、次男を必要以上に馬鹿にしています。
・ゲームのキャラが見つけれない
・野菜ジュースを残した
・肉しか食べない
次男の行動に全てケチをつけ、何をしても文句を言われるため、次男の動きが止まる事もありました。
長男に対しても注意はしませんでしたが、何も言い返さない次男の情緒が心配でした。
そんな次男は、傷つけられても、長男に言い返しませんでした。
年齢が上がるにつれ、何かの拍子に次男が長男に切れると、大人が止めるのも大変な程、長男を殴り、2人で取っ組み合いの喧嘩になるようになりました。
夏休み中、次男は、私と娘と次男で寝室に行き、寝る前に1時間、大笑いしてみっちり遊ぶことを楽しみにするようになりました。
それ以外はゲームと動画しかしませんでした。
長男はその輪には入らず、私と良い関りができていませんでした。
長男が来ると、次男はのびのび遊ばなくなります。
表情が一気に暗くなり、動きも止まりました。
私は、常に、どちらの子を優先すべきか、よく分からず、常にどちらともの子が気になり、胃が痛くなる、そんな日々でした。
・・・
私は長男に、
【ありがとう】
【助かった】
【さすが】
等の言葉をかけ【家族に貢献してくれてありがとう!】を伝えたいのですが、
ゲームばかりの長男に、良い言葉がけをする機会がなかなかありませんでした。
そんな我が家の状態を先生に伝えました。すると、
「一年間、今の状態で大丈夫です」
「新しい取り組みが家族の当たり前の常識になるまで、多分、すごく時間が掛かります」
「家族の当たり前の常識になった時に、知らない間に、いろんな事が勝手に解決していく感覚です」
「お母さんのこれまでのやり方に、何年も大いに馴染んだ結果が、現在の症状を生みました」
「同じ時間以上かけて、もっと良い状況を生みます」
「これまでに、すっかり馴染んで愛着すらある現環境を、直ぐに変更できると考えたら、そんな甘い事があるわけないです」
「新しいやり方の方が、以前より遥かに良い、との認識が得られれば、お母さんは、悪いやり方にこだわる意味が無くなります」
「きっと、そのうち必ず、良い事が起こります」
「お話を聞いていると、良い事が起こり始めています」
「壮絶な覚悟は不要です」
「壮絶な決意も不要です」
「良い環境があれば、結果は自ずと現れてきます」
「結果を生み出そうと力んでも、うまくいかないのです」
「良い取り組みが、良い結果に自然とつながっていく、という事ですよ」
「良い子に育って、幸せになってほしいです」
「まずは、お母さんが心を軽くし、人生を楽しんで下さい」
「心が軽くなければ、人に優しくできませんよ」
「焦らず、ありがとう作戦をワンパターンに続けてください」
「子供たちは、必ず、活発な姿に戻ります」
「子供たちを信じて下さい」
と、先生は私に、私が未来へ期待できるような【希望の光】を伝えてくれました。
先生の伝えてくれる【希望の光】が、辛い状況の中で、私が頑張る支えになりました。
229 弱いものいじめ
229 弱いものいじめ
2022年夏休み
私の目には、主人はいつも、長男にばかり話しかけている感じがしていました。
「ゲームしよう」
「テレビ見よう」
そんな会話をする時も、主人はいつも長男を主語にして話します。
私が一度、
「なんで、次男の名前を呼ばないの?」
「次男は、父親が、自分の名前を呼ばない事、気が付いているよ」
と言うと、主人が、
「だって、返事しないじゃん」
と言いました。
長男の情緒が不安定な時、長男は、次男がご飯を食べていても、漫画を読んでいても、何をしていても、頭ごなしに馬鹿にし、傷付けました。
次男が傷付いている姿を、何度も何度も見ているのに、なぜ、いつも主人は長男ばかりに気を配るのか、私には理解ができませんでした。
・・・
次男はいつも、長男の顔色をうかがいながら、小さくなって生活しているように見えました。
・・・
姉の紹介してくれた先生からは、
「今から1年間、お母さんは、子供を注意する事、ダメ出しする事を一切やめて下さい」
「子供たちのやりたいように、子供たちを勝手にさせておいて下さい」
「それでわがままになったり、困る日が来たら、そこから、いくらでも軌道修正ができます」
「今息子さんたちは、気持ちが【かつかつ】です」
「注意は一切しないで下さい」
「何一つ注意しないように!」
と言われていました。
・・・
次男の良くない行動や、暴言をスルーする事はできていました。
しかし、長男が次男をいじめると、私はどうしても長男に対し、負の感情が生まれました、
頭で分かっていても、感情が付いて行きません。
先生に、
「4月の、次男の入学式の日の前日、長男から『学校へ行きたい』と言われた日以来、任務完了のように、寄り添い下手になりました」
と言うと、先生は、
「それは、下心があって優しくしていたからですよ」
「魂で子供に幸せになって欲しいのなら、そうはならない」
「子供が幸せならそれでいい、という思いだけで動けば良いのです」
「優しい気持ちになる【本】を沢山読んであげて下さい」
「【優しい本】から、子供は優しさを学びます」
「お母さんは、子育てには、何が大切なのか、ほぼ核心をついています」
「それは、間違っていませんよ」
「自分の怒りの感情をどうするか、それが問題です」
「感情に負けてしまうのです」
「親として、下の子をいじめられたら、ムカつくのは当たり前です」
「上の子は、今までのお母さんの子育てから【弱いものいじめ】をして良いと学んでいます」
「親が、子供に酷いことをしてきたから、子供は相手が自分よりも弱ければ、理不尽な事をして良いと学ぶ」
「だからお兄ちゃんは、弟をいじめるのですよ」
そう言われ、妙に納得し、何も言い返せませんでした。
228 不登校前の私の子育て
228 不登校前の私の子育て
私は、子供が思い通りにならないと、子供が傷つく、感情的な叱り方をし【子供がもうこれ以上傷つきたくないから、もうやらない!】と思うような叱り方をしていました。
もー!こっちの気持ちを分かってよ!
そんな感情です。
正しい叱り方を知りませんでした。
叱り方を知らない私は、子供を傷つけ、責めるのです。
あなたなんて、全然かわいくない!
そんな雰囲気を醸し出しながら、傷付け、脅していたのだと思います。
怒り出すと【教える】【叱る】【躾ける】というよりも、頭に血が上り【おこる】【いかる】そんな感情で長男に接していたと思います。
・・・
子どもを産んでから、親の仕事は悪い面を訂正する事だと信じ切って子育てをしていました。
子育てはそういうものだと、信じて疑いませんでした。
周りに、注意をしない、子供に甘いお母さん、と思われる事も嫌でした。
周りから、自分が「ちゃんとしたお母さん」と評価されるために厳しくしていたかもしれません。
・・・
長男の不登校、次男の立ち歩きなどの集団不適合を知る前までは、私は厳しい親だったと思います。
子供を甘やかしてはいけない。
子供を大切にし過ぎてはいけない。
そんな精神で、子供の気持ちをそっちのけでした。
先生に対しても、
「びしばしやってください」
と、言える親でなければならない。
過保護にしてはいけない。
子供の意見を聞き過ぎてはいけない。
我慢させなければいけない。
ちゃんと子供を我慢させれる親。
子供に厳しくできる親。
自分の子供よりも他者を優先する事のできる親。
そんなふうに
【こうゆう親であるべき】
という形があり、そこにのみ、焦点を当てていました。
子供が今何を望んでいるのか、そんな事を考えた事がなかったような気がします。
我慢をさせれば、我慢のできる子になる。
叱れば叱られ慣れて、叱られる事に耐えられる子になる。
いつも人に譲る癖をつければ、人を優先できる子になる。
いつも、迷わず我が子を我慢させ、人前で自分の子を褒める事もしませんでした。
「どうしたいの?」
そんな言葉をかけた記憶がありません。
人生は大変なので、大変な事に慣れさせよう。
無意識のうちに、そんな気持ちで子育てをしていたのではないかと思います。
そんなふうに、心に寄り添う子育てはできていませんでしたが、
キャンプへ連れて行く
何時まででも、外遊びにとことん付き合う
旅行へ沢山連れて行く
沢山経験してほしいと、とにかく外出し、そこら中に子供と出かける事には全力でした。
そんな事ばかりに力を入れていました。
227 少しずつ、私の心が動いていく
227 少しずつ、私の心が動いていく
我が家が幸せになるキーは長男が幸せになる事。
そうしたら全てがうまく回り出すような気がする・・・
そんな事を思う中姉から紹介してもらった先生から、またアドバイスをいただきました。
・・・
子供は、たくさん褒めてあげたら、どんどん自信がつきます。
失敗は成功のもと、という図太さが身に付いたら、学校も恐れずに行くようになります。
お兄ちゃんのステキのところ、たくさんあるでしょ。
それを、徹夜で話してあげて下さい。
あの時、こんなことしてくれたよね。
わたしの子として生まれてきてくれて、ありがとう。
魂の言葉をお願いします。
言葉に出して、たくさん、言い続けて!
「頑張ったねーっ」て、言い方は、上から目線です。
あの時の、あなたのこれこれが、とてもステキだと思ったよ。
お母さん、あなたのこういうところが本当に好き。
️子供の負の側面を引き出す必要なんてありません。
子どもの良い面を見てあげるだけで、十分です。
寄り添う視線を向けられているだけで、子供はどんどん、心を開いてきます。
こんな簡単な事だったのか・・・ってくらいですよ。
心から安心できるまで、たくさん言ってあげてください。
見違えるほどよくなります。
本当にやるべき事なんて、そんなにたくさんあるわけないです。
お母さんの子で良かった、と言ってもらえますよ。
目を離せ!
心を離すな!
やるべき事をやらずに、やるべきでない事を重ねた愚かさに、何故気が付かなかったのか。
どんなに学校に文句を言っても、不幸を誰かのせいにしても、何も戻りません。
親が、親子関係に歪みがあったことに気が付くことでしか、事態は変わらないのです。
親が、不登校は自分の問題だ、との認識に立った時、もう、障壁は無くなったと考えて良いんです。
不登校がなくなった時に、どの親御さんも言うのです。
「こんなに良い子だったのに、私はなぜ、それを知らなかったんだろう」って。
苦しんで、苦しんで、復讐され、嘆き悲しんで、絶望の淵に自分自身が立たされて、初めて、子供の苦しみを自分の苦しみとして実感できると、そこから、謙虚さが生まれるのかもしれません。
子供なんて、躾がどうとか、関係ないのです。
ただ、ただ、愛してあげるだけでいいの。
それが、家庭の役割なの。
それは、お母さんにしかできないことです。
他の人にできることは、他の人に任せれば良いのです。
人を信じる心、人を幸せにしたいと思う心は、愛され、大切にされた人にしかできませんから。
一番良いのは、人としてあるべき姿を、親が見せてあげることなのです。
無条件に信じる。
そんな姿を見せるだけで良いのです。
子供に本物の愛情を与えて下さい。
親の役目が何かを明確に意識する事ができると、子育ての仕方が変わります。
親の役目とは、何か。
子供を自立した大人にすることです。
物事の良し悪しを、自分で考えて行動できる。
自分以外の誰かのために、力を尽くす事に意義を感じることができる。
深い愛情をもって、他者と良い関係を構築できる。
そういう子になっていれば、良い親です。
なっていなれば、どんな言い訳をしたとしても、毒親です。
親子関係の絆も大事です。
友好的なら、この上ないです。
その上で、お父さんも、お母さんも働き者なら、もう、完璧です。
・・・
そんな魂のこもったアドバイスを先生は私に下さいました。
今まで、どの相談所でも、相談所以外で相談した誰からも言われた事のない言葉です。
先生から教えられる一文一文を、読み返し、読み返し、不登校問題をどうこうしようと、子供の心を動かそうとする前に、私の心が動いていったのです。