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2023年10月の記事一覧

55 線引きの難しさ

55 線引きの難しさ

 

 

最近の長男の雰囲気を見ていて、私は、

もう、サッカーへは行かないのだろうな・・・

学校と繋がっている事は全部無理なんだろうな・・・ 

別の学校のサッカーならいけるのかな・・・

と思考を巡らせていました。

 

 

私は以前よりも長男の心に寄り添う感じで話しかけるよう心掛けていました。

 

私が長男に、

「学校もサッカーも行きたくないなら無理して行かなくていいんだよ」 

と言うと長男から笑顔が消えました。

 

 そんな長男の姿を見て私は、

よほど嫌なんだな・・・

今までよく行ってたな・・・ 

女子を異常に嫌がっていた・・・ 

とにかくうるさい!!!!と言っていたな・・・

と不登校の原因を無意識に探っていました。 
 
 
 

学校をお休みしていても長男は思い通りにならないと不機嫌になりました。

そんな長男を見て、私はこんな感情を抱いていました。

 

・もともとが難しい性格なんだろうな

・わがままな子なのだ

・わがままにならない様に!わがままにならない様に!!そこを1番気を付けて育ててきたのに

・持って生まれた物なのだろうか
 

 

 

それでも長男は、学校に行っている時よりはとても落ち着いていました。 

前よりはマシだから。

黙って耐えていよう。
 
 
 
  
朝から夫婦で協力して良い雰囲気で過ごすよう心掛けていたけれど、 
 

私はいったいこの子にどんな対応をしたら良いのだろう。
 

 

  
そんな事を考えていると、長男と次男が突然喧嘩を始めました。 

 

長男が、次男に向かって、

「ソファーどけっ」 

と怒っています。

長男はDVDを見ていました。 

機嫌の悪い長男が次男を思い切り蹴飛ばしました。

次男が大泣きし、主人が次男を別室へ連れて行きました。 

 

長男は別室でDVDを見ている次男に対して、

「ずるい!ずるい!俺にも見せろ!!!」 

と叫んでいます。

 

次男は長男に怯えながら泣いていました。 

 

主人は長男に、

「長男はDVD見てるんでしょ?」 

 と言いましたが、長男は、

「そんな事関係ない!ずるい!ずるい!次男だけずるい!」

とわがままを言っています。

 

 

私は毎日毎日繰り広げられるこのDVD争いにうんざりしていました。

 

私は長男に、

「皆んなで見れないDVDなら今後は絶対買わないで」 

「この部屋は家族の場所だから」 

「あなただけの部屋じゃない!!!」 

 と怒りました。

 
私のその言葉に長男はますますヒートアップしました。

 

長男が、

「うるさい!」 

「どけって言ったらどけ!」 

と言い次男を更に蹴りました。

 

 私は、黙っていました。

 

すると長男が私に向かってきて、私が突き指するほど大暴れしました。 

 

 

私はもう言葉がでず、無気力で、黙っていました。

 

 

長男は黙っている私に向かって。

「黙ってんじゃねーよ」 

「何か言えよ」 

「テメー!!!」

 

と叫んでいます。私はそれでもただただ黙っていました。

 

長男のこのわがまま行動に対し、

「いくら何でもわがまますぎる!!!!」 

「お前がどけよ!」 

と普段温厚な主人が激しく怒りました。

 

長男は、

「うぅぅぅ」 

と歯を食いしばって泣いていました。
 

 

 
長男は泣きながら私をクッションで何度も何度も殴り、蹴り続けました。 
彼は収まらない怒りをどこにぶつけたら良いのか分からず荒れ狂っている感じでした。


 
 
主人が、

「今回のはただのわがままだよね。学校へ行く行かないとは関係ない」 

「このまま今の態度を許したら、あの子は人間じゃなくなる」 

「おかしいだろ!あんなの!なんなんだよ」

と呟いていました。
 
 


それでも私からすると暴れ方は以前よりもマシになっていました。 

学校は行かなくてもよいけれど、ダメな事はやはり注意しなければいけない気がする・・・。
 
 

 
しばらくすると、主人が気持ちを切り替え長男をテニスに誘いました。

 

主人が長男に明るく、

「長男!テニス行こーよ」

と誘うと、長男は、

「急に普通に話しかけてんじゃねーよ」 

「自分勝手だな」 

「いらつく」 

 と答えていました。


私は 

この子はわがままだなー。 

わがままだから学校で色々耐えられないんだろうな。 

外では言いたい事言わないから疲れるんだろうな。 

ストレス感じると暴力的になる脳の造りなんだろうな。 
 

私は常に、長男の行動に対し、どこまで許してよいのか分かりませんでした。

 

「線引き難しい・・・」

 

 

 

 

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54 続く学校(居場所)探し

続く学校(居場所)探し 
 


 
2021.10.15 
長男が学校へ行っていた時、我が家は戦場のようでした。 
その時と比べると、今はとても平和でした。 


 
 
私には行き渋りで暴れた時の長男と、今の落ち着いている長男が同じ子とは思えませんでした 。

子供の人格が変わる程の場所に行かせ、学力をつける事に何にいみがあるのだろう。 

学力が付いたとしても子供の精神が崩壊してしまうのではないか? 

精神科に通えばはストレスに耐えられるよう様に療育してくれるのだろうか? 

薬を飲ませたら治るのかな? 

学校へ行った日と、休んだ日で顔が全然違うな。

と私は長男を観察していました。 

 

 

 
頑張って公立通わす事は正解なのか私にはよく分かりませんでした。

振り返ってみると、小1、小2、小3、と全ての学年で身体が動かなくなる程長男はメンタルを壊していました。

 

 


その日は祖母が来ていた事もあり、長男の機嫌はとても良かったです。 
 


 
私は公立小学校は諦めよう、と思い学校(居場所)を探していました。

長男が毎日何もせず家にいるなど、到底受け入れる事ができませんでした。

 

40キロほど離れた姉の家の近くに、オルタナティブスクールがありました。

私はその学校に興味を持ち、姉に、

「お姉ちゃんちの近くのオルタナティブスクールいいね!」 

 と連絡していました。

 

長男の不登校を心配していた姉は、

 

「オルタナティブスクールのブログ読んだ?考え方が凄く良いよ」 

 

と教えてくれました。

 

 
 私は、

「この(別の)学校も滅茶苦茶いい!距離が300キロ先だから無理だけどここなら絶対あの子行く!」  

「引っ越そうかな」 

「多分倍率高い 」 

「とにかく行き先決めたい」 

「私が公立の教育方針に疑問が湧いてきちゃった。もう行かなくていいわ」 

「人間極限になると慣れるね」 

「行き先見つかったら不登校になって良かったと思える日が来るかも」

「この学校はあの子にぴったり!しばらくゆっくりさせて数年後に入れてもいいし」 

「不登校じゃなくても入れたい位いい学校」 

「公立より全然いい!生きていく為の勉強って感じ」 

「全寮制なんだよね。寮はまだ可哀想かなー」 

「問い合わせてみようかな」 

「順番待ちならその間地元のフリースクール楽しめばいい」 

と、とにかく長男をどこかへ通わせようと学校を探していました。

 

 

色々な学校を調べておこう! 

公立中学校のブラック校則もきっと嫌がる。 

長男は自由な学校ならきっと伸びる。 

きっと行ける。 

行きたいって言うかな? 

 

 
人間力が育ちそうだなー。 

公立型に嵌められるしな。もう嫌だな。 

 

 

人生のいいタイミングで壊れたのかも! 

中々入れない学校だから、入れるまでは繋ぎで色々やっていればいいか。 
 

 

 
 
主人が久々の穏やかな雰囲気の我が家に

「おばあちゃん来てから平和だし、家族全員の顔つきが全然違うありがとう」 
 

その夜、主人が私に言いました。

「長男が連日休む様になってからの様子、顔つき。次男、娘、私に対する態度を見ていると子供が笑っていられたらいいと思えるね。 元気で笑って心身健康なら、なんとかなる。 
学校行く事から開放されて、健康になったらまたゆっくり考えていこう」 

 と言っていました。

 

私も、まだ心に引っかかるものはありましたが、同じ意見でした。

 

 

きっと、甘やかしではない。 

あの子が笑える様に寄り添う覚悟が出来てきたのかな。 

少し気持ち楽になってきたのかな。 

 

 
学校行ける様になっても自由のない学校で 
 
幸せなの? 
 
再発しないの? 
 
 
1.2.3年全部で体調不良を訴えた。 

きっとまた行けなくなる。 

 

 
不登校について調べると、

 

H25年小学生274人に1人が中学37人に1人が不登校 
H30年小学生144人に1人が中学27人に1人が不登校 

 

長男。中学絶対アウトでしょ!!!!  

行ける訳ないでしょ! 
 

 
長男のお陰で夫婦仲も少し改善されました。 

いがみ合っていても意味がない。 

子供を傷付けてはいけない。 

仲良くはないけど、話はしなくちゃ。

子供の前で仲悪いのは良くない。

せめて、子供の前では普通に接しよう。

 


長男は協調性に乏しい、その反面自分を持っている、しっかりした子なのだ! 

長男が楽しく通える学校を探さなくては!!! 

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53 フリースクールって何?

53 フリースクール? 
 
 
フリースクールって自由? 
 
 
フリースクールが何かを私は知りません。 

 

ニュースで、不登校が過去最多、コロナ禍も影響している様子と流れてきました。 

学校へ行けない子が通える施設が増えている。 

そんな事を言っていました。

意識を向けると新聞には不登校記事だらけ。

 


 
息子はコロナが無ければ不登校になっていないのだろうか? 

しばらくの間マスクを嫌がり装着できませんでした。 

自由がいいならフリースクールがいいかな? 

そもそもフリースクールって何するの? 

 

 

 
今の学校の別室とかで教えてくれないのかな? 
 

 

当時私は支援級、通級、保健室登校、放課後登校等一切知りませんでした。 

通っていた学校は通級がありましたが学校側から提案は一度もありませんでした。 

学校関係で働いている姉から教えてもらい知りました。 
 
 
学校の話題になると 
「全身痛い、怠い、身体が動かない」と言います。 
 
 
 
行かない事に慣れてきて初期の衝撃より気持ちは楽になっていました。 

行かない事に慣れてきちゃった!やばいやばい!!! 

でもやっぱり不安! 
 
 
 
担任が変わっても行かないのだろうか? 

4年になり嫌な女の子がいなくなれば行けるの? 
 

 

今心を病んでるから治すのが先? 

 
 
とにかく長男は自由になりたい 

自分のペースで動きたい 

嫌な事はしたくない 
 

 
じゃぁ公立は無理じゃない? 

 
 
誰かが長男の事を 

「活発」 

「友達が多い」 

「学力も普通」 

「手先が器用」 

「運動能力あり」 

発達障害には見られないケースと言いました。 
 

 
私には発達障害の知識がありません。 
言われたら 
「へー、そうなんだ・・・違うんだ」 
 

 
 
心が落ち着いたら元気になるのかな? 

どうやったら心が落ち着くの? 
 
 
学校を連日休むようになってから目つきが穏やかになり 
弟妹への嫌がらせも減りました。 

荒れ狂いません。 

 
もう不登校男子楽しもうかな。 

ここで私が暗くなったら益々悪化しそう。 

ただ道は探さないといけない。 

どんな学校があの子に合っているの? 

どこなら行けるの? 

難しい・・・ 

 

 
私自身が浮き沈みしていました。 
 

 

長男が以前よりは荒れ狂わない。 

母が助けてくれて子供全員と関わる事が出来る。 

長男が無気力ではない。  

ここ数日よく笑う。 

なんだか平和で私の気持ちにゆとりが出来ました。 
 
 
 
学校でストレスを溜め暴れて泣きじゃくっていた。 

家族にストレスをぶつけ家庭がぐちゃぐちゃになっていた。 

弟妹が殴られ、聞くのも苦しい言葉を投げかけられていた。 

家庭を壊してまで学校へ行く事に何の意味があるのだろう? 

しがみ付くべき事なのだろうか? 

 

 
行かない事は不安だけど、「皆同じ」が嫌いな非凡な子なのだ。 
何かを見つければ良いのではないか? 

 
もしフリースクールも行かないと言ったらどうしよう。 

 
休む事が当たり前と勘違いしない様、さり気ない声掛けはしていこう。 
  
  
水曜日だけやっている近所のフリースクールに行かせよう。 

他の日はやりたい事習わせて。 

なんとか心身健康に過ごしてほしい。 

でもあの子は動かすのがほんと難しい。 

 

 2年の2月末から1か月間心身の不調があった。 

たった半年後にまただな。 

季節の変わり目だからか? 

フリースクールは学力つかなそうだなー。 

どうやって学力付けているのだろう。 

さすがに小3卒は将来やばいだろ! 
 
 
 
近所で元気に子供あそんでるなーーー・・・ 

声が聞こえるなーーー・・・ 

辛いなーーーー!!!!!

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52 学校(居場所)探しを始める

学校(居場所)探しを始める 
 


 
2021.10.14 
 

長男が私をみて、

「今日も明日も休む」 

と言いました。

 

楽を覚えだしているのかな・・・ 
 
 


私が何も言わずにいると、長男は

「土曜日の運動会は行くっ」 

と言い出しました。

 

 

その言葉を聞いて、ホットする反面、私はこんな事を考えていました。

・前は1日休んだら次の日は行けてたな 

・連続して休む様になってきたな 

・当たり前に行かない感じだな 

・不登校が悪化して1日も行かない子になるのかな  

 


オンライン授業を提案してみました。

 

私:

「オンラインなら、誰にも会わずに勉強出来るよ」

 

長男:

「うるせーババアがいるから、寝れない!」 

と言い別の部屋へ行きました。 

 

 

要するに拒否です。 

 

 

 
24時間息子といるのは無理 !!!

本当につらい、明るい感情がゼロだ!
 

 

ダラダラダラダラして太っていく息子を見ていられない。 
イライラしてしまう。 
 
 
相談所に行っても言われる事は毎回同じです。

・初めてのケース 

・前例がない

・解決策が分からない

・困りましたね

・精神科を受診しましょう

 
 

 

 

本当なの? 

そんなに稀なケースなの? 

1人はいるでしょ!

うちの子が初なの?

誰か教えてよ! 
 

 


 私はもう 「学校へ行かせよう」とは思わない日が多くなりました。 

 

その代わりに「行き先を探そう」 という気持ちになっていました。 

 

 
 
今の学校が合わないのだ。 

毎日行く所さえあれば良い気がする! 

小学校はキッパリ諦めて中学から全寮制でもいい 。

 

 
 
色々な学校を探し始めます。 

 

  

「学校に行きたくない子天才が多いらしいよー」 

「自由な学校見つけて通ったら天才になれるかもよ!」 

 

と言って長男を導こうかな 。

聞くかな? 

凡人だけど何とか前向きにしないとな。 
 
  


幼稚園の先生もそろばんの先生もとても周りを見ている子。

空気を読む子。

賢い子だからと言ってくれました。 
 

 
良い学校を見つけたらスイッチが入るかもしれない。 

出来る事を試し試し見つけるしかない。 

不登校児に特化した所ないかな。 
 
 

 

 
きっとあの子にはこの学校がいい! 

ここなら行けるかも! 

遠すぎて大変だな。 

毎日ある学校がいいな。 

弟妹のリズムを狂わせずに私だけで送迎出来る学校はどこだろう? 
 

 

 
行先探しを始めました。 
 

 
次男も自由な学校がいいかもしれない。 

あの子は集団が苦手だ。 
 

 

 
今日も学校は休みましたが別の学校の友人とサッカーをしていました。 

1日1つでも楽しめたら今はいいのかな。 
 

 

 
学校はもう諦めよう。 

でも行き先がないのは不安。 

毎日家に居るのは私がもたない。 

行き先さえ有ればもう今の学校はいい。 

自由な学校で本人が気に入れば逆にチャンスかもしれない。 

枠に嵌められず良い子育てが出来るかもしれない。 

  

 
問題は本人が行きたがるか。 

通える場所に良い学校があるか。  

学校に行っていない日は落ちついていました。 

学校がそれ程ストレス? 

落ちついてる時は次男を虐めません。 

 

 
夜長男が話かけてきました。

私の目は見ません。

 

長男:

「明日も休む」 

 

「・・・」{まーいいや} 

 

  
学校探しでネットを検索しまくります。 

 

学校結構あるな、どこも良さそう。希望が見えてきた。  

4年生でクラス替えしたら、すんなり行けるかもしれないしな。

そんな子も結構いるって聞くしな。 
 
  

 

このまま6年生まで行けなかったら、中学は難しい?

 

 

調べると6年生で不登校の子の88%は中学でも不登校です。 

もう行く雰囲気はありません。 

今もずーっと行かないって言っています。 

日に日にいかなくなってる。 

明日休んだら今週は1日しか学校へ行けていない。 

学力、全く、つかないな。 

 

 

学校に行っていないからか不思議なほど、落ちついていました。 
 
 

2日後の10月16日は運動会です。 

足の速い長男はいつも楽しみにしていました。 

今年は無理なのかな・・・。 

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51 少しだけ穏やかな日

少しだけ穏やかな日 


 
2021/10/14(木) 就寝時 
 
 
就寝時長男が天井を見つめながら呟きました。

 

長男:

「学校嫌すぎる」 

「学校嫌すぎる」

「学校嫌すぎる」

呪文のように言っています。 

 
私:

「そうだね、本来学ぶ事は楽しい、新しい事を学ぶのは楽しいのに、 楽しいと思わせる事が出来ない学校が悪い」 
 


私:

「寝るぞ」 
 

長男:

「予告状を書いて弓矢で学校へ飛ばす」 

「爆破してやる」 

 

 
そんな事ばかり言っています。 
 


私は全て適当に返していました。 
 

私:

「予告状書いている時間無駄だよ」 

「爆破したいなら、まず、母親からね」 

「罪のない人にやらないで!」 

「人に迷惑掛けるなら、まず産んだ母親にして」 

 

 
長男:

「それは嫌だ!」 

 


私:

「誰か楽しい話しして!夢だけでも楽しみたい。寝よ!」 
 

 
2年生の時1日の楽しかった事を話してから寝ていました。 

「今日はどんな事がありましたか?」

と聞く私に長男は毎日のように

 


長男:

 「嫌な事は無い」 

「考えても無駄だから」 

「楽しかった事は全部」 

「給食美味しかった」 

「お母さんのご飯が美味しかった」 

「2重跳び80回跳べた」 
 
嫌な事は一切言わず、プラス思考でした。 
 
 
 
私:

「お母さんに怒られたのは?」 
 
長男:

「あ、忘れとった」 
 
そんな感じでした。 
 
 
 

 

最近、毎日毎日次男と娘を虐める姿を見ると「もーーー!!!(怒)」 
と思ってしまうけれど長男が可哀想でした。 
 
 
長男は今怒りに満ち溢れている。 
薬を飲めば治るのだろうか? 
 
 

 

11月11日、26日も別の病院の予約を取っていました。 
どこで良いアドバイスを貰えるのか分からない。 
出来るだけ多く話を聞こう。 
私が納得できる話が聞ける場所が見つかるかもしれない。 
 

 

小児科では、まず頭に腫瘍が出来ていないか調べる。 
その後心療内科に移る。 
と言っていました。 
 
 


私が遠方に相談に行く際2歳の娘を連れて行けない為実家の母が来てくれました。 
 

 

母が居てくれる事で少し気持ちが楽でした。 

娘を寝かしつけてくれる。 

家事が片付いている。 

長男以外の子供に関われる。

長男にもしっかり関われる。 

長男も祖父母が大好きな為落ち着いていました。 

久しぶりに少しだけ穏やかな日でした。 

 

私は毎日何度も心の中で決意します。

・私が暗くても、明るくても、行く時は行くし、行かない時は行かない

・明るくしていよう 

・笑っていよう!

 

 

何度も覚悟を決める 

何度も挫折する 

継続が出来ない。 

気力が続かない。 

 

 
全く食事を取っていなかった私に母が

 

母:

「とにかくご飯食べなさい」 

 

私:

「うん」 

 

母:

「食べなよ」 

 

私:

「・・・」 
「もー、分かってるって、もう誰も私に何も言わないでよ」 
「これ以上頭の中に何か入れたくない!今は何も言わないでよ」

 

脳にこれ以上何の情報も入らない。

誰も、何も注意しないでよ!

始めて感じた感覚でした。もう、何も頭に入れたくない。

 

 
心配する母の言葉さえ聞きたくない程、私には余裕がありませんでした。 
嫌でもやって来る日々の生活を必死にこなしていました。

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50 予約の要らない精神病院にて

予約の要らない精神病院にて 
 
 
2021.10.14(木) 
 
 
長男の姿を見て、主人が朝涙を流していました。 

どの姿が長男の本当の姿か分かりません。 

昔の姿を思い出せません。 

本当に、本当に思い出せないのです。 
 

 

 

朝起きると、常にお腹に鉛がある様な気分でした。 

主人に申し訳ない 。

 

 

私がいいお母さんだったら、この子は、不登校にならなかったの? 

正直、よく分かりません。 
 

 


心を治して 

環境を変えて 

良い指導者に出会って 

幸せに生きて欲しい 

 


そう願っていました。 
 

 


でも、何をどうすればいいか分かりません。 

良い指導者も、どこに行けば会えるのか分かりません。 

 

 

どこに行ったって言われる言葉は皆同じ!


「そうですか、大変ですね」 

「お母さん自分を責めないで下さい」

そればっかりです。

 

寄り添っているつもりなのだろうか?

本当の優しさとは何なのだろうか?

 

誰も、苦しんでいる長男に焦点を当てません。 

 

 

私は優しくして欲しい訳ではない。 

大変さを共感して欲しい訳ではない。 

道を示して欲しいのです。 

解決策を教えて欲しいのです。 

 

 

 
どこに行っても道を示してくれません。

もう、手当たり次第聞きに行こう。 

一言でも、ヒントがあればいい。 

 


 
そんな気持ちでした。 
 


家から1時間程掛かる病院が、予約無しで受診可能でした。

電話連絡後、すぐに向かいました。 

小さな病院で、先生は3人位いました。 

 

 

電話した際、ある程度は話しましたが、再度一通りの事を話しました。 

 

 

田んぼの真ん中にある病院で、診察室に入ると大きな窓から、奇麗な田園風景が広がっていました。

 

担当医は、40歳前後のお気楽な感じの先生でした。

 

担当医:

「へーーーー凄いね!聞いた事ない!」 

「いやー、うちでは力になれないなーー」 

「何したらいいか、分かんないもん」 

「この県より、隣の県の方が、精神病院の質が良いって言うよ」 

「ごめんねー、わざわざ遠くから来てくれたのに」 
 

私:

「・・・」 

「でもここ、精神病院ですよね?」 
 

 担当医:

「まあね、そうだけど、このケース分かんない」  

「話聞いてると、カウンセリングも受けないよねこの子」  

「受ける気しないな。無理だね」 

「そしたら、やりようがないよね」 

「まあさ、学力とかも本人がやばいなってなれば、やりだすんじゃない?」

 

私:

「どんな時にそう思うんですか?」

 

担当医:

「あー、まー、分かんないけどテレビ見てる時とか?」

「ははははは、ま、変な事言って親子関係崩さない事が一番大事なんじゃないのぉーー」

 

発育歴を聞かれました。

幼少期はパズルが好きで、毎朝300ピースのパズルを完成させてから、幼稚園へ行っていた事、 

100ピース位の子供用のパズルは、裏側で完成させていた事、を話しました。
 

 

担当医:

「へーー、凄いね!化けるかもよ」  

「化けるかも、化けるかも!化けるかもねー!もしかしたら天才かもよ」 

 

 

「・・・」 

 

担当医:

「でも、うちでは出来る事はないよ」 

「ごめんねー残念だったねー」 

「凄い遠くから来てくれたのにねーーー」

「ま、有名な総合医療センター予約取れたんだよね?そこ行くのが良いよ」

 

私:

「・・・」 

 

軽い、軽すぎる。

意味ないな。 

この病院。 

だから当日受診できたんだ。 

あー、そうゆう事か。 

3000円捨てた様なもんだな。 

良い病院が、当日診てくれるはずないな。 
 
 

余りの適当さに、笑えてきました。 
逆に、心が軽くなりました。 
 

 

「天才」と言う言葉だけは引っ掛かり 

不登校は、悲劇ではなく良い事なのかも? 

と頭を切り替えてみようかな? 

角度を変えて見てみようかな? 

という気持ちが少し生まれました。

途中のコンビニに停車して

【不登校、天才】で検索しました。

 

 
まぁ、無駄じゃなかった!と思いたい。
その思いから、この本を買いました。 
↓ 
 


 
 
 
あー、結局今日もヒントないな。 

家、帰りたくないな。 

 

 

長男は、学校を休みましたが夕方、別の学校の友人と2時間程サッカーをしました。

普通に元気な小学生でした。

次男は、皆がサッカーで遊ぶ中1人でベンチに座っていました。

相変わらず、身体が固まり友人の輪には入れませんでした。

 

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49 完全不登校が始まった日

完全不登校が始まった日
 


 
2021.10.13(水)朝 
 
 
長男が学校に行かない理由を訴え始めました。

 

長男:

「今日は発表がある。発表したくない。」 

 

私:

「先生発表しなくていいって言ってるよ」 

 

長男:

「体操座りが嫌だ、お母さんやってみてよ!何時間も!」 

 

私:

「お母さんは体操座りが嫌だったけど嫌だって言えなかった。 
 嫌だ、でも皆んなと違う事はしたくない、だから休むって凄い!なかなかできんよ!」 

 

真剣に聞く事に疲れて今日は褒めてみました。 
 


 
長男は年中の時、小1の時も発表前に行き渋りがありました。 

ストレス、プレッシャーに弱過ぎる気がしていました。 
 
 

学校に行く気は無さそうで、結局お休みしました。 
 
 
妹に向かって

 

長男:

「バカ、ブス、デブ、」 

と言いリビングでテレビを見ています。 
 
 

 

2歳の時にこんなこと言われて 

この子(娘)大丈夫なのだろうか? 

意地悪にならないかな・・・

お友達に言われたことを言う子にならないかな? 
 

 


長男があまりに暴れるので、私1人では対応できず主人が会社へ行けない日がある。

次男は行き渋り、無表情、癇癪が増えた。

娘も暴言を吐かれている。 

娘まで不安定になり、常に泣きじゃくっている。 
 

 


長男がいる事で家族がめちゃくちゃになっている気がしました。 
 
精神病ならどこかに療養入院させた方が全員の為ではないだろうか? 
 
特性が強く過度なストレスがかかるのかな? 
 

 


姉は長男に対してこんな見方をしていました。

 

姉:

「敏感で傷つきやすいから、施設に入れられた、捨てられた、と思って悪化しない?」 

 

 

  

自分の事でいっぱいいっぱいの私は、

 

私:

「でも長男がいると他の家族が普通に暮らせない」 
 

 

 

 

3人(主人、次男、娘)を犠牲にし、長男を守るべきなのかな? 

誰を犠牲にしたらいいの? 
 


1年間、精神治療しながら、しっかり休ませるのもありかもしれない。 

覚悟はできません。 

正解も分かりません。 

考えても、考えても、考えても、考えても

答えをだせないのです。

 


 
療養方法は、もう専門家を頼るしかないのだろうか。 
 

 
 
いつまでダラダラ家で過ごすの? 

もう学校行かないの? 

学ばないまま体だけ大きくなるの? 
 

 


 
我慢を一切しない。 

我慢をどこかに捨ててきた感じです。 
 
  
 
この頃からお風呂に全然入らなくなっていました。 

そんな、長男の頑なな姿を見て、私はこう考えていました。

 

・「明日も行かないよ!」の意思表示?

・反発? 

・面倒くさい? 

・だるい? 

お風呂、大好きだったよね・・・

何なのだろう・・・

 

 

 

聞くと喧嘩になるのでお風呂に入るのかは聞きませんでした。

 

 


精神病だからわがままになってしまうのかな? 

特性かな? 

 

私が長男に感じていた【特性】は以下です。

 

・譲れない

・こだわる

・融通がきかない

・妥協しない

・独占欲が強い

・意思の塊 

・極度なマイペース 

・私への異常な執着

・負けず嫌い

 

 


幼少期、弟が生まれるまで凄く優しい子でした。 

一切手が掛からず叱った事はありませんでした。 
 

 

 
担任の先生に現状報告をしました。

 

私:

「もう学校無理かもしれません」 

 

担任:

「そうですねー」 
「それがいいと思います」 
 

 

「それがいいと思います」

「・・・」

 

 

頼りなさすぎる・・・。 

面倒なのかな? 
 
 


年長の時の先生が良かったな。 

子供が安定したし一気に伸びたな・・・。 

教師大事なんだな・・・。

 

 

この日から長男が1年半もの間、一度も学校へ行かないとは想像もしていませんでした。


 
 
明日は唯一予約無しで受診してくれる精神科に行ってこよう。 
 
出来る事は何でもしよう。 

どこにヒントがあるか分からない。

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48 児童相談所

48 児童相談所 
 
 

 

学校に相談しても解決策はない。

児童精神科は予約が先すぎる。

もう、どうしよう!

 

主人が児童相談所へ連絡してくれました。 
 
その時の、メモが残っています。 

 


 
 

【メモの内容】

 

女性の方TEL対応 それなりに経験ありそうな感じの方 

 


・児童相談所は親、子供の話を聞くことが出来るが継続して話を聞くことが出来ない。 
(単発の相談) 


 
・お父さんの状況を聞く限り、クリニック精神科の方が適しており2度手間と思います。 

 


・今後クリニックを受診され、児童相談所を薦められることがある。 

 


・療育手帳の発行(知的障害証明)を唯一発行できる。

 

 


質問:どこのクリニックも受診が先だがその間打つ手はないか? 

回答:下の子にも暴力を振るうのであれば、環境の分離も一つの手 

    実家に下の子を預けるのもあり。 

 


学校登校について

 

・無理強いは避けた方がよい 

・本人が週に一度でも 行く気があるなら、行かせた方が良い

 

・行くという行為が大事

・外に出る、という行為も重要 

 


勉強についていけないなど、勉学面での心配はスクールカウンセリングに相談するべき 
 
 
 
 
結局ここでも児童精神科です。 


スクールカウンセラーも紹介されました。 
 
もう既に相談して助けてもらえない事は分かっていました。 
 
 
八方塞がりってこうゆう事なのかな? 

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47 家庭崩壊

47 家庭崩壊 
 
 
 

私の思考は毎日ぐるぐる、ぐるぐるフル回転していました。

 

・しばらく学校には行かせない方が良いのではないか

・学校に行く行かないに捉われている場合ではない

・おかしい

・精神病を治してからじゃなければ危ない 

・学校は本当に何もしてくれない 

・親身になってくれない 

・学校内のトラブルについては対応するが、家庭内での問題には対応できない、と言われた

・先日は担任に「大丈夫ですよ」と言われた 

 

一体誰の何が大丈夫なのだろうか? 

「大丈夫」ではない。

絶対に「大丈夫」ではない
 
 
 
 
 
 
もう抜け道がない 

どこも診てくれない 
 

 

私の予想はこうです。


・理由がなく、学校が嫌 

・多分先生とも合わない 

・授業がつまらないのだろう 

 

長男は何度か

 

長男:

「先生かわって前まで楽しかった授業がクソつまらなくなった」 


と言っていました。

 

どこに相談しても、どこに電話しても早急に精神科受診を、と言う 

 

でも、診てもらえる医療機関はない 

 

予約が取れない 

 

電話が繋がらない 

 

 

どうしよう 

どうしたらいい 

私も限界だ 
 
 
もともとの拘りの強さ、マイペース、頑固、それが強烈に出だしたのかな
  
 
次男もだろうか?人と上手く関われない 

昨晩は腹痛を訴えている 

相変わらず無表情だ 

発達障害なのだろうか? 

精神病なのだろうか? 

併発しているのか? 

ネットには併発しやすいと書いてある
 

 


まともに子供の世話ができない 
 
 


どこか相談窓口はないか? 

児相はどうだろう
 


 
今度は通学団の不満を言い始めました。

・躓く

・歩くペースが自由じゃない

・歩くの遅い

 

長男の不満を聞きながら、私は、あゝ、この子は異常だ。おかしい。こんな事まで我慢できないのだ。生きていたら必ずぶち当たる事。それに値しない程の事ですら我慢できないのだ。

 

と、長男の未来に強烈な不安を抱いた覚えがあります。

 

 

とにかく協調性が極端にかけだした 

 

 長男:

「火曜日はいい」 

「俺が団長だから」 

 

と、言っています。


 


私の目には、人に合わせる事、支配されることに異常にストレスを感じている様に映りました。

 

日に日に酷くなっている

確実に病気だ

市役所の児童科はどうだろう 

 

 
今日は私から「お休みしよう」と伝えました。

 

 

テレビに向かってずっと文句を言っています。


視界に入る全ての事が気になり全てが気に入らないみたいでした。


  


振返ると驚く程、育てにくかったな。

 

 

小児科に紹介された医療機関は電話が通じるか分からない。

もう1カ所予約したい。

確実に診てもらいたい。

 


別の精神科に電話したら紹介状が要ると言われました。

 

先日の小児科にもう1カ所紹介状を書いて欲しい、と、お願いをしました。

 

 

小児科:

「1カ所しか書けません。2カ所は無理です」 

 

 

どこもかしこも融通が利かない。

ルールを守ってばかりで誰も真剣に考えてくれない。

所詮他人事なのだ。

親身になってくれない。

自分の家族ではない。

どうでもいいのだ。

彼らにとってはお仕事でしかないのだ。

もう親しかいない。

親がやるしかない。

親以外に真剣に考えてくれる人は誰もいない。

誰も助けてくれない。

 

でもどうやって・・・

 

 

 
その朝は長男が朝から暴れまくり 

娘は泣きじゃくり 

次男は幼稚園に行かないと支度をせず

私の精神は、もう、崩壊していました。 

家の中が荒れ狂っていました。 
 
 
 
出勤支度をしていた主人が、

「もう、とても会社には行けない。午後からにするから」 

「一旦お母さんは子供から離れて」 
 
 て言いました。


 

私はもう無気力で床にぺたりと座り込ん

で泣き崩れていました。

もう無理・・・ 

毎日毎日 

 


 
主人は、

「取り敢えずもう児相に連絡してみる」 

「犯罪を犯しそうな雰囲気がある」  

「もう何をやらかすか分からない」 

「誰かに危害を加えたら大変だから」  

「犯罪者にだけはしてはいけない」 

「将来を奪ってはいけない」

「児相は警察にも連携しているはずだから」 
 
と言い児相に電話しました。 

 


 
家族5人は地獄の中にいました。 

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46 完全不登校になる前日の日

46 完全不登校になる前日の日 
 

 
2021.10.12朝 

 
長男と、朝のお散歩に出かけました。

 

長男:

「お母さん濡れちゃうよ」 

 

と言って、長男が傘をさしてくれました。 

雨の中2人で散歩に行きました。 


 
今日は顔つきが凄くいいな。 

穏やかだな。 
 

 

時間になると自分で集合場所へ行きました。 
 
 
長男は、帰宅後不思議なくらいスッキリした顔をしていました。

 

あれ、この子何か穏やかな雰囲気だな。

 

こうやって落ち着いていくのかな。 
 
 
 

 
 
2021.10.12 夜9時 
 


また荒れだしました。 
 
次男と娘にタオルをぶるんぶるん振り回し危ないので主人が注意しました。 


長男は半分冗談で遊んでいた様ですが、 
注意され豹変しました。 
 

明らかに、表情が変わりました。


 
長男は、今自分ができる、最大限の反発をしてやろう!という雰囲気で

 

長男:

「今からDVDみる!」 

「風呂入るわけねーだろ!」 

「黙れクソババア」 

「うざいんだよっ」 
 

 と、叫び散らし始めました。

少し下を向き、目を吊り上がらせ、真っ赤な顔をして私を睨みつけてきます、

 

私は、

「お母さんは大好きだけど・・・」 

「何か、辛いの?」 
 

 

長男は、更にヒートアップし、

 

「うざい」 

「うるせぇ」 

「クソババア」 

「しゃべりかけんな」 

「だまれ」 

「宿題やらんからなって先生に言え」 
 

と、叫んでいます。

 

 


私は、自分の感情に負けぬよう、心に決め、

 

「お母さんは大好きだけど」 

「長男はお母さんが嫌いなの?」 

「悲しいな」 

 

と、冷静に伝えました。
 
 
 

荒れる前、21時までは普段よりも楽しく過ごしていました。 


指示、指摘、注意、命令系の事をすると豹変します。 


特に次男と娘を庇うと荒れ狂います。 
 

 

 


主人は、もう我慢の限界のようで、

 

「こんなわがまま我慢しなくていいだろ!!!」 

「いい加減にしろよ!」 

「これは注意するべき事だろうが!」 
 

 


険しい顔をして、力尽くで長男を押さえ込みます。 

 

 

長男を押されつける主人の手を、私は力づくで放そうとして、揉み合いになりました。

「もう私に任せて」 

「逆効果だって!」 
 


主人はそれが気に入りません。 

私を睨みつけてきます。 
 

 


24時間長男に対応している私はこれ位の事は慣れていました。 

たまに関わる主人は受け入れられないのです。 

今の長男の状況を本当には理解していないのです。 

私は私で、長男を刺激する主人に苛つき冷めた目で主人を一瞬見ました。 

 

最悪な気分でした。

夫婦間にまた溝が生まれます。 

家庭内が、一気に嫌な空気に飲み込まれました。 

先日約束した、長男を受け入れる覚悟はもう崩れています。 

結局、覚悟が緩いのです。

大人が感情に負け、大人の機能を果たしていない。

そんな感じです。

 


 
次男、娘は寝室に避難させました。

追いかけていきタオルでぶっ叩く。 
 

 

主人:

「やめろ!!!」 


 
長男に再び火が付く。 
 
 
 
次男は泣き叫びながら私を呼んでいました。 

娘を寝かしつけなくては。 

次男と娘が可哀想。

長男のせいで家庭内が引っ掻き回されている。 

毎日毎日こんな事が繰り返されていました。 
 


 
この争いが終わったのは午前1時半。 

地獄絵図でしかありませんでした。

 


 
入院レベルなのではないか?

家族が平穏な日常生活を送れない。

いち早く受診したい。

スクールカウンセラーも解決策を知らなかった。

「いち早く受診を!」と言っただけでした。

 


  
私も主人も、長男に殴られました。

私はタオルで滅多打ちにされた後、蹴り続けられました。

体が大きくなったら、と思うと、恐怖でした。
  
 
 
怒りや不安が私の中で渦巻いていましたが、見放さず何を言われても横で話かけ続けました。

長男は少しずつ冷静になりました。 

その後、私と2人きりになり落ち着くとネガティブな発言を1時間半、私に話続けました。


 

 

長男:


「はい、皆さん!学校爆破したい人ーーー?」 

「はーいパチパチパチパチ」 

「さんせーい」 

「そうだ、学校の周りを燃やせばいいんだ」 

「ねー、ダイナマイト買って」 

「爆破する」 

「鬼ごっこやったけど追いかけられなかった、くそつまらん」

「先生の話が長すぎた、くそつまらん」 

「発表なんてしたくない」 

「絶対休んでやる」 

「学校なんて意味がない」  

 

 

この子は今、負のエネルギーしかない。 

日常生活の中で避けて通れない些細な事を批判している。 
 
そんな一方的な会話を一時間半聞き続けました。 
 

私は一言も話していません。

永遠に聞かされていました。

絶え間なく、ぶつぶつぶつぶつ呟いていました。
 
 

そんな長男に、一切の助言をせず、私は頭の中で、こんな事を考えていました。

 

・この子、頭がおかしいな
・楽しくなければ苦痛を感じる病気 
・我慢できない病気 
・絶対病気 
・一緒にいたら、こちらが頭が変になる 
 
 

 

自分の子供が怖い。 
 


  
  
どうしたら良いか分からない。

 

主人には 
「今はとにかく平和に1日終わる様に対応しよ」 


「次男と娘を守ろう」

 

と話しました。 

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45 ・・・医療センターの予約方法

45 ・・・医療総合センターの予約方法 
 
 
 
いち早く受診したい。 

脳機能の問題だと言われたら今までのわがままも納得できる。
 

 

早く楽になりたい。 

普通の生活を送りたい。 

長男の精神状態も、もう、限界でした。 
 
 

 

やっぱり精神病だと思う。 
 

 

・学校

・小児科

・スクールカウンセラー

が、精神病を疑い、児童精神科の受診を強く薦めました。

 

 

どこに電話をしても、最短で、3か月後しか予約が取れません。

 待てるはずない・・・

 
 
 
小児科が紹介してくれた医療センターに電話をしました。
 


 

医療センターに電話をし、状況を説明し、一刻も早く受診させたい、と伝えました。 

火曜日に電話をしたと思います。 
 
 


医療センターから伝えられたことは以下です。

 ・今週の予約は満席 

・まず、初回の電話で症状を聞く 

・その電話での予約は出来ない

・1度目の電話は紹介先の確認と症状の確認のみ

・一旦電話を切り、もう一度電話を掛け直さなければいけない 

・月曜日の2時から予約開始

・予約枠が埋まった場合は次の週、月曜2時に再度掛けなおす

・電話が殺到するので中々繋がらない 

・繋がれば、ラッキー

・どれほど症状が酷くても対応は同じ

 

 

とのことでした。

 

 

私:

「では、私は今症状をお話ししたので、次回は予約が出来るのですか?」 

 

医療センター: 

「はい、しかし電話は本当に繋がり難いです。」 

「繋がれば、予約が出来ます。」 

「繋がらなければ、その次の月曜日です。」 

 

私:

「それを永遠にやるのですか?」 

 

医療センター: 

「そうです。紹介状がある事は絶対条件です。予約方法もそれしかありません。」

 

 私:

「予約が出来た場合は最短でいつ頃の受診ですか?」

 

医療センター: 

「11月中には受診できますよ。」 

「電話が繋がった場合ですが。」 

 

私:

「息子を連れて行くのはとても困難な状況です。私だけでもいいですか?」 

 

医療センター: 

「初診は本人不在では受けられません。」 

 

私:

「そうですか、では月曜に掛けます。」 
 
 

どこもかしこも、規則規則。

みんな、どう、乗り越えているの?

 

2時か・・・次男のお迎えの時間だな。 

でも掛け続けるしかない!

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44 緩い覚悟

 44 緩い覚悟

 

 

長男は、学校をお休みすると、妹にとても優しかったです。 

次男のお迎え時、妹を任せられる程、頼りになる優しいお兄ちゃんでした。 
 

 

好きな事をしていればご機嫌で優しい。 

 

それでも、私は常に不安でした。

この先、好きな事だけをして生きてはいけません。

息子は社会に出られるのだろうか? 

嫌な事は断固拒否します。

折り合いを付けるべき場面でもです。

やりたい事だけをやる子と思っていました。


 
幼少期の発育歴から振り返り 

私は長男を【こうゆう子】。今はそれが強く出ている。

と思っていました。

 

 

低学年時はある程度我慢していたが爆発したのだろう。

我慢の限界に達したのだろう。

 

 

もう、やりたい事しかしない。
 
 

 

そんな感じなのだろうか?

 

 
もともと持っている長男の特性と私の子育て法の相性が悪すぎたのかな?

 


そんな事を思っていました。 
 

 

主人とは、今は長男の言う事を優先しよう! 

言う事を聞こう!と話しており実践していました。 
 


どこまで聞けばいいの? 

それが分かりません。 

線引きが出来ないのです。 

 

 

要するに、覚悟が緩いのです。


 
あまりのわがままに、主人は、

 

主人:

「これでいいの?怪物を育てている感覚なんだけど・・・」 

「わがままにならないの?言いなりだよね」 

「このスタイルで定着しないの?」 

「定着したら、もう地獄だよ」 
 
と心配していました。

 
 
やはり発達障害が入っているのではないか? 

児童精神科に行けば合うお薬をくれるかもしれない。 

薬を飲めば落ち着いて普通の生活が送れるのではないか。

スクールカウンセラーも結局解決策は示してくれなかった。 

もう、児童精神科しかない・・・。 
 
 

 

そんな事を毎日毎日ぼ~っと考えていました。 

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43 スクールカウンセラー

43 スクールカウンセラー

 

 
 
2021.10.12 
 

 


やっと、スクールカウンセラーに相談できる日がきました。 

何か解決策を教えてもらえば、今の地獄から抜け出せるかもしれない。 

そんな想いで学校へ向かいました。 
 
 

 

時間は50分。 
 

 

 

私は、今までの経緯を話しました。 

・行き渋り

・暴言、暴力

・指示が通らない

・暴れる

・泣き喚くetc・・・ 

 

 

 

時間が限られており、出来る限り端的に伝えました。 

・休ませるべき?

・行かせるべき? 

・どうしたら良い? 

・どうするべき? 

・対応方法

・暴言暴力について、等など 
 

 

納得できる道を、はっきり示して欲しいのです。 
 

 

40代後半くらいの、物静かそうな、女性でした。 

 

 

話をきいていたカウンセラーさんは、 

「そうですか、そうですか。」 

と相槌を打つか、私の言った言葉を反復していました。 

 

 

 

いわゆる、傾聴の姿勢を取っています。 

教科書通りの【傾聴】です。 

 

 

本当に力になろうとしているのか、そうではないのか。

・・・

熱意は感じられません。 
 
 

 

カウンセラーさんは、ずっとメモを取っていました。 


 

 

私が話終えると、 
 
「そうですか・・・お母さん大変ですね。」 

「大丈夫ですか?」 

「お母さん、自分を責めないで下さい。」 

「お母さんのせいではありません。」 

「そうか、そうか、んーーー・・・」 

「・・・」 

「取り敢えず、今の状況は学校と共有しても良いですか?」

「守秘義務があります。話しても大丈夫ですか?」 
 

 

私:

「大丈夫です。学校にも大分お話しています。」 
 

 

カウンセラー: 

「そうですか。」 

「まずは、今、一番心配なのは、2歳の娘さんですね。」 

「娘さんの安全を確保する事が、最重要かと思います。」 

「近くに頼れる人は居ますか?」 
 

 

私:

「いません。」 
 

 


カウンセラー: 

「そうですか・・・んーーー・・・」 

「まずは娘さんを安全に。」 
 
・・・

・・・

・・・

私は混乱していました。

今日、スクールカウンセラーに話を聞けば、何か解決策を提示してもらえる!

と何一つ、疑わずに相談に来ていました。 

 

 

今の最重要案件は、娘の安全なのだろうか? 

いや違う!

私は、長男の事で困っている。 

困っている、というレベルではない。 

どんな対応をしたら、持ち直すのかを聞きに来ている。 

娘の安全の確保は、私でも考えられる。 
 
 

 

 

長男をへの対処法を教えてよ! 

 

 

児童精神科を進められました。 

いくつか電話をしたけれど、早くて1月末な事、今電話したらもっと遅い日にちになる事、 4か月もこの状態を続ける事は不可能な事、を伝えました。 

 

 

カウンセラーさんは、児童精神科リストを私に見せ 、

「んー、そんなに待つんですね。私の持っているリストはこれだけです。」

 

 

と言い、児童精神科のリストを見せ、私に伝えました。

・どこが良いかは、分かりません

・いつ見てもらえるかは、問い合わせて下さい

・専門家に診てもらった方がいいです

・息子さん、苦しいですよね 
 

 

 

6週間予約の埋まっている、臨床心理士で、スクールカウンセラーの方です。 

心理の専門家のはずです。 
 

 

その方のアドバイスが、児童精神科へ行き、専門医に診てもらいましょうでした。 

 

 

 
50分経ちました。 

 

 

カウンセラーさんが、 

「申し訳ないですが、お時間です。次の方がいらっしゃいます。」 

「次回はどうされますか?また相談されますか?」 

「ご希望でしたら★月★日の★時間からなら今予約が取れますよ。」 
 

 

 

私がお礼を言い、帰ろうとすると、

「次回の予約表の裏に、クイズがあります。やってみて下さいね。」

と言われました。 
 

 

 

裏を見ると、くだらないクイズが書いてありました。 

私は一瞬、時が止まりました。

 


先の50分間の内容を、重く受け止めていたら、クイズの事を私に伝えようと思うだろうか? 

私にクイズをする心境があると思ったのだろうか? 
 
 
 


やっぱり誰も助けてくれないんだ。

それでも先が見えない私は、次回の予約をしました。 

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42 DVD事件②

42 DVD事件② 

 

2021年10月11日(月)夜

 

この日の事は、今でも脳裏に焼き付いていて消えません。

 

・・・

 

長男が些細なきっかけで暴れ出しました。理由は、先日長男が買ってきたDVDを妹がほんの少し触ったからです。 

 

長男は、

 

「うわー、うわー、うわー」 

 

と四つん這いになり、床を拳で殴り続けています。 

涙が、床と拳にぽとぽとぽとぽとと落ち、床が濡れていました。 

のたうち回り泣き叫んでいます。

 

 

先日買ったCDを狂ったように磨きながら、

 

長男が、

「ピカピカのままが良かった!」 

「新品が良かった!」 

「妹が触ったから汚れた!」 

「このくそ女!」 

「おい!買って来い!」 

「今すぐ買って来い!」 

「新品を買って来い!」 

「今日、今すぐ新品を買わなかったら明日も学校いかん!」 

「明日買わなかったらその次も学校いかん!」 

「おい!買って来いって言ってるだろう!!!!」 

「うゎゎゎーーーーーーーーーーーーー」 
 

 

 

妹に向かって、 

「お前ーーーーーーーーーーーーーーーーー」 

「俺の物に触るな!!!」 

「うゎーーーーーーー」 

 

 


泣き叫びながら妹を殴ります。

 
 
私は、

「叩いちゃだめ!!!」 
 
と娘を叩く長男を止めます。

 

 

 

妹は泣いて怯えています。 
 

 

 

長男はもう、彼自身も、どうしていいのか分からない程、

「あぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」 

と叫び散らしています。

 

 

もう何を言っているのか分かりません。 
 


 

DVDをケースから取り出し気が狂った様に拭いています。 

 

「ひゃーーーあーーーぐぅぅぅーーー」 

「汚い!汚い!汚い!汚い!汚い!汚い!!!!」 

「このくそ女ーーーーーーーーーーーーーーーー」 

「全部の電気を消せ!すぐ消せ!全部消せ!」 
 
 
その日、早く帰っていた主人が、

「ねー、ねー、ねー、ねー!ねー!ねー!」 

「家中の窓閉めて!叫び過ぎてるから!カギ閉めて!!!早く!閉めて!」 
 

 

 

長男は、大声で叫び続けていました。 

リビング中の物を投げ、のた打ち回り暴れ回る。 

リビングがぐっちゃぐちゃでした。 
 
 

 

涙でびしょびしょになった顔を拭いもせず、リビング中を歩き回り、妹を探しています。 

眼は完全に据わっています。 
 
 

妹と次男は、奥の部屋に私が避難させていました。 

部屋の隅っこに、2人でお山座りをして怯えていました。 
 

 

 

長男:

「どこだーーーーーーーーーーーー」 

「おい!!!!!!!!」   

「うゎゎゎゎーーーーーーーーーーーーーーー」 

「(妹の名前)しねーーーーーーーーーーーー」 

 

 


主人が汗だくで長男を羽交い絞めにしていました。 
 
主人は、

「ごめんね、抑えるよ。」

「ごめんね、ごめんね。」 

「落ち着こうね、~(長男の名前)ちゃん、落ち着こ。」 
 
と言いながら、長男をなだめ、押さえつけていました。

 

 

 

それまでにも、娘は何度か長男に殴られていました。 

主人は、娘の場所に行かない様必死で抑えていました。 
 
 

 

長男にこんなに力があったのか!と思う様な力で、抜け出そうと暴れています。 
 
 


 

 

 


その後、長男がどうしたのかどれ程考えても思い出せません。 

この時、狂ってDVDを拭く長男の姿は、とても鮮明に覚えています。 
 

 

 

もう、家族が同じ空間に居られない。 

解決策は何もありませんでした。 

なんで、

なんで我が家は、こんな事になってしまったのだろう・・・

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41 主人

41 主人

 

姉が私にこんなことを伝えてきました。

 

「この前旦那さん、長男の事心配してたけど、あんたの事も心配してたよ。」 

 

私は主人が私の事を相談しているとは考えておらず「そーなんだー」と不思議な気持ちでした。

 

姉は主人はとても優しいと言っていて、私がSOSを出したら、すぐに力になって欲しい、と姉に伝えたそうです。

 

その頃主人は私に、

 

「今はなかなかそう思えないかもだけど、この経験で親の在り方を改めて考えさせられたし、長男も、回復したら辛い人の気持ちを少しは分かる人にきっとなるだろうから、笑って話せる日がくる様に、今は頑張ろう」 

 

「とにかく長男の人間性を信じて、不登校も含め今は全部受け入れよう」 

 

「不登校は悪い方に向いているけど、母親に感情を吐き出し始めたから、少しは楽になりだしているよね」 

 

「ただ、心配なのは次男だな、次男の情緒は、やばいな・・・」 


と言っていました。 


 
主人は元々子供を強く叱りつける事はせず、長男の行き渋り初期、主人が長男を叱ったのは数回です。

 

つい最近まで、夫婦仲は悪かった方ですが、今は、協力なしでは家庭が回らず、話せば可能な限り努力してくれまていました。

 

・・・

 

長男の不登校が酷くなる中、主人は自身の母親に意見を聞いていたそうです。 

 

義理のお母さんは主人に、 
 
・学校には行かせなくて良いので、わがままを聞いてあげてほしい

 

・叱らず、家庭内を居心地の良い環境にしてあげてほしい

 

・とにかくゆっくり休ませてあげて 

 

・本人の意思を尊重し、本人に選択させ、意見を聞いてあげてね

 

と言っていたそうです。 

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40 こどもたち

40 こどもたち

 

私は次男に、

 

「お兄ちゃんは今、元気が無くて、苦しいんだよ。お母さんは、次男の事大好きだけど、お兄ちゃんが元気になるまで、我慢する事が沢山あると思うけど、ごめんね」

 

と伝えていました。 

 

次男が長男の事を、理解しているかは分かりませんが、次男は、

 

「長男病気なの?」 

 

と、私に聞いていました。 

 

次男自身も心身の不調が出ていて、 

 

・10円禿

 

・爪噛み

 

・腹痛を訴え、トイレに何度も駆け込む 

 

・幼稚園で話さない 

 

・廊下でずっと寝っ転がっている 

 

・行き渋り

 

・暴言、暴力

 

・無気力

 

・癇癪 

 

などの症状がありました。

 

娘も、小さいながらに家庭不和を感じ取っているのか、癇癪の様に泣き続ける日が多かったです。

 

私は、次男と娘をどこにも連れて行く事が出来ませんでした。 

 

長男は行きたくない、でも置いて行くと「寂しい!」と、怒るので、近所の公園ですら、連れて行くことができませんでした。

 

主人が何とか次男の気をそらそうと何度次男を誘っても、次男は、

 

「お母さん、お母さん、お母さん、お母さん!」 

 

「お母さんと行きたい!!!」 

 

と、絶対に騙されませんでした。 

 

長男は小さな頃から自分の所有物、場所等を誰かに取れらる事を異常に嫌がる子供でした。 

 
・ボロボロになったスニーカー 

 

・サイズアウトした服 

 

・使用しないおもちゃ 

 

食べ終えたおやつの袋も 「絶対に捨てないで!」 と言う事がありました。 

 

・・・

 

3年生の6月から特に、長男がいると我が家は異空間になり、私はとにかく長男に神経を使っていました。 

 

・マイペースでこだわりが強く、やたらと細かい事に気が付く 

 

・ああ言えばこう言い 1つ指摘すれば10言い返してくる 

 

かくれんぼや鬼ごっこをして遊ぶ時も、長男が入ると融通が利かず、一気に面倒になりました。 

 

長男は、【こうしたい!】の気持ちがとても強い子で、何となーく何かをする、という事が苦手なのかもしれません。 

 
とにかく難しい、育て難い、と私は常に感じていました 。

 

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39 小児科にて

39 小児科にて 

 

2021/10/11(月) 

 

朝、長男を自転車に乗せて散歩に行くと、長男はご機嫌で【妖怪図鑑】の話をしてくれました。 

 

その朝長男は一度も「休む」とは言いませんでした。 

 

出発時間が来ても、長男はご飯を食べず漫画を読んでいました。私が「時間だよ」と声を掛けると、長男は、昨日の野外活動で虫に刺された足を見せて、

 

「足が痒すぎる」 

 

と言いました。私は、

 

「そりゃそうだよね!酷すぎるもん!病院行こうよ!」 

 

と言うと、長男は、

 

「絶対に行かない!死んでも行かない!」 

 

「お母さんは僕の気持ちを全然分かってくれない!!!!」 

 

と泣き出しました。

 

週末の野外活動の虫刺されで、膝下が1.5倍くらいに膨れ上がっていましたが、それでも私は、行き渋りと結び付け、痒がる長男の気持ちを無視し、学校へ行くよう説得していました。昨日も泥だらけの中シャワーをせず、汚れたまま寝たため、私が、

 

「シャワーしてないから余計痒いんじゃない?シャワーしようよ!」 

 

と言うと、長男はしぶしぶ、

 

「じゃー足だけ・・・」 
 
 

と服を着たままお風呂の椅子に座り、足だけシャワーをしました。長男は、顔をゆがめて、

 

「痒い、痒い」 

 

と不快そうでした。 

 

その後、私が何とか説得して皮膚科に連れて行きました。 

 

その日はそのままお休みにしたので、長男は私に【妖怪ウォッチ】の話を沢山してくれて、無気力な雰囲気はなく、とてもご機嫌でした。

 

 

長男は皮膚科の飲み薬が効いたのか、3時から6時まで眠りました。

 

・・・

 

学校は頼りない、教頭も話にならない、市の相談所の対応は論外。 

 

どこに相談したらいいのだろう? 

 

そんな事を考えながら車を走らせていると、小児科がありました。 私は、保険証も持たず、小児科に飛び込み長男の現状を話しました。 
 

すると、小児科の先生に、

 

「お母さん、この子、2021年3月にもおかしくなっていますね」 

 

と言われ、当時私が渡し、病院に渡したメモのコピーをくれました。 

 

それを見て私は、「はっ」としました。私は忘れていましたが、その小児科は2年の春、1か月調子が悪かった時に診てもらった小児科だったのです。 

 

私は長男が春に体調を壊していた事を、すっかり忘れていたのです。 

 

きっと長男のメンタル不調はあの時から始まっていたのだ、と思い、頭の中が真っ白になりました。

 

・・・

 

小児科医に言われた事は以下です。

 

・脳に何かが出来ているかもしれないので、早急に受診すべき

 

・今後、社会に出られる子にする為に、今すぐ出来る事をした方がいい

 

・内容があまりにも酷すぎて反抗期では形付けられません

 

・このあたりで一番有名な発達障害研究所も兼ねた病院の【・・・小児医療センター】に行きなさい

 

・心より精神病な感じの印象だけど、カウンセリングで治す感じではない 

 

・反抗にしては、言葉や言動が過激すぎ、あまりにも酷く前例がない 

 

・二面性や能面になる事も脳がそうさせているのではないか 

 

・非常に稀なケース 
 

 

小児科の先生は、

 

「この子は急に豹変しているし、不登校だし、脳に何か起こってるんじゃないか」 

 

「その病院にかかるには、紹介状は出せるけれど、予約はすぐには取れないし、うち(小児科)では取れないので自分で手配して下さいと言われました」 

 

私は、まさかの診断結果に、

 

え・・・ 

 

脳の異常なの? 

 

何? 

 

どうなってるよ?

 

と、とても混乱していました。 

 

 

 

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38 DVD事件①

38 DVD事件①  

 

この時期はまだ、ゲームを何も持っておらず、YOUTUBEすら知らなかった長男は、妖怪ウォッチをDVDで見る事を楽しみにしていて、主人と長男が【妖怪ウォッチ】のDVDを買ってきました。次男は長男が一緒に行く事を激しく拒絶し、買い物ついて行くことが出来ずに泣いていました。

 

帰宅し、夜8時頃になると、  リビングで長男がDVDを見始めたので、次男も一緒に見ようとしました。すると長男は、険しい顔をして、

 

「お前は見るな!」  

 

「僕が買ってもらったDVDだ!

 

と怒り出し、次男には絶対に見せない!と言い出しました。私は争いを避けるため、長男に、

 

「パソコンでみる?」  

 

「1人でゆっくり見れるよ」  

 

と勧めました。そんな私のアドバイスに対し長男は、

 

「嫌だ!テレビで見たい。でも弟には見せたくない」  

 

「あんなバカ見る意味がない!」  

 

「DVDがつまらなくなる!」  

 

と次男を傷付けます。次男もどうしても買ってきたDVDが見たかったらしく、泣きながら、

 

「僕も見る!」  

 

「見たい見たい」   

 

「ずるい!僕も見たい」  

 

と私に訴えていました。

 

・・・

 

次男が長男が見ているテレビを部屋の片隅から覗いていると、長男が無理矢理テレビを移動させました。  

 

絶対に誰にも見えない様に周りを囲み始めました。  

 

長男は、次男が見る事を絶対に許さない!と決めているようでした。  

 

次男は部屋の隅で、文句を言わず、真っ赤な目で立ちすくんでいました。  

 

その姿はとても可愛そうで、私は見たそうにしている次男の事をとても見ていられませんでした。

 

その時に、親として、私に何が出来るのか、何を、誰を、優先すべきなのか、考えましたが私には分かりませんでした。 

 

長男は部屋の隅でテレビを覗いている次男に対し、その後もずっと、

 

「お前は見るな!気持ち悪い!生ごみ!」  

 

と言い続け、 あまりの剣幕に次男は固まってしまいました。  

 

見かねた主人が、次男を別室に行くよう、説得していました。 

 

次男は号泣しながら主人に、

 

「見たい見たい見たい見たい」  

 

と 地団太を踏んで訴えていました。  

 

・・・

 

主人がなんとか次男を説得し、次男と娘を別室へ連れて行き、パソコンで【妖怪ウォッチ】を見せていました。  

 

長男を1人にする事は出来ず、長男とリビングに残りました。   

 

次男が部屋からいなくなると、長男はDVDを見ながら大笑いしながら、私に共感を求めてきましたが、私は不快な気持ちを切り替える事が出来ず、呆然としながら、黙ってリビングの床に座っていました。  

 

・・・

 

DVDを買ってきた時点で、大体の予想はしていましたが、それでも私は長男の次男に対する態度やわがままさに唖然としていました。  

 

長男が、次男を悲しませ、笑っている姿は受け入れ難かったです。  

 

次男はこんな毎日に耐えれるのだろうか・・・ と思わない日はありませんでした。

 

・・・

 

奥の部屋で主人、次男、娘でパソコンで動画を見ていると、長男は突然、奥の部屋へ行き、

 

「次男ずるい!パソコン見てる!ずるい!」  

 

というので、主人が長男に、

 

「一緒にみる?」  

 

と誘っていましたが、長男は、

 

「見ない!こんな奴と見る訳ない!こんな奴に見させるな!消して!」  
 

とパソコンで次男が妖怪ウォッチを見る事も許しませんでした。次男が嬉しい事が許せず、次男から全て奪い取る事しか考えていないのです。  

 

次男拒否は、もうずっと続いていて、今に始まった事ではありませんでした。

 

それでもやはり、この時期は異常でした。

 

私に物理的に不可能な事ばかり言って困らせ、次男を徹底的に虐めていました。  
  

この日は、休日で主人がいたので何とかなりましたが、もしこの出来事が平日に起こったら・・・と思うと ぞっとしました。  

 

その日の22時、 長男が、再び騒ぎ出しました。 長男は突然、

 

「今からご飯たべる!」  

 

「まだ夜ご飯食べてない!」  

 

と騒ぎ出し、夕食は食べていたので、私は何も言う事が出来ず黙っていました。長男は、

 

「今から2時間の映画観る」  

 

と言うので、私が、

 

「明日起きられるの?」  

 

と言うと、長男は表情を変え、

 

「起きられないなら休めばいい」  

 

「学校何て、うざい女がいるだけ」  

 

と言い、お腹が空いたと言い続けるので、私はご飯を作り、映画が終わるまでリビングにいました。映画が終わり  
 

私が、

「明日朝起きられる時間に寝てね」  

 

と言い、寝室に向かおうとすると、長男は、

 

「もう起きられないから、明日も休む」  

 

と、答えました。

 

私は、もうこれ以上何を言っても同じだなと思い、何も言いませんでした。 

 

 

 

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37 休日の課外活動②

37 休日の課外活動② 
 
 
2021年10月10(日) 

 

この日も長男は野外活動に参加しました。

 

前日の野外活動で、川べりで釣りをし、130カ所位膝下を虫に刺されておりとても不快そうでした。それでも長男は参加すると言い出発しました。 

 

到着した際に水筒を忘れている事に気が付き、自販機でお茶を購入すると 、

 

「お母さん、ありがとう!」 

 

とにっこり笑ってくれました。 

 

・・・

 

お迎えに行くと、長男は 「楽しかったーーー!」 と笑っていました。 

 

私はなんだかとても嬉しい気持ちになりました。

 

貰ってきた材料で工作するにはガムテープが必要で、帰り道にホームセンターへ買いに行くと、

 

「お母さん、ありがとう!作るの楽しみ!」 

 

ととても元気に見えました。 

 

・・・

 

夜長男が、「お母さん、宿題やって」と言うので、私はこの子は明日は行こうとしているのかな?と思い少し嬉しかったです。 

 

長男は、

 

「お母さん、計算ドリルだけでいいよ、漢字は自分でやる!」 
 

と元気に行っており、とても落ち着いているように見えました。 

 

その後主人、長男、次男の3人で、漫画を買いに出かけました。今日は次男が車に乗る事には何も言いませんでした。 

 

なんだか、今週末は先週末より落ち着いているように見えました。 

 

・・・

 

両親は長男に何一つ注意しをせず、機嫌を損なわないようにしていました。 
 

このまま王様みたいになってしまうのではないか?ととても不安でしたが、親は今やれる事はこれしかない!と全力疾走していました。 

 

野外活動の様子を見ていた私は、この子は学校が無ければ狂わないのかな、学校に行くからおかしくなるのかな、病気なのかな、 それともただ単に学校が嫌なだけかな、と学校がなければ元気な息子の姿を見て思っていました。 

 

 

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36 休日の課外活動①

36 休日の野外活動① 

 

2021年10月9(土)  

 

この日は、以前申し込みをした9時から16時までの市の野外活動に「行く!」と言いました。 

 

到着すると長男を見かけた友人数名が長男を読んでいたのですが、集合場所へ1人で行けませんでした。


長男は私の手を引き、自信がなさそうに小石を蹴りながら、とぼとぼと友人の方へ向かいました。

 

私は長男の様子が気になり、しばらくの間、車の中から長男の様子を見ていました。 

 

少しずつ輪の中に入り、沢山の友人の中で鬼ごっこをする姿が見え、そんな長男の姿を見るのは久しぶりで、懐かしい感じがしました。

 

・・・

 

16時にお迎えに行くと、長男は笑顔で、

 

「楽しかったよ、明日もあるよね!明日も行く!」 
 

と、とてもご機嫌でした。帰りにコンビニに寄ると、長男が、 

 

「身体が全く動かない」

 

と言い、私がおんぶをして店内を回りました。

 

・・・

 

次男は家に長男がいない間、平和な時間を伸び伸びと満喫しているようでした。 

 

・・・

 

夜、家族で外食することになり、主人と長男が乗っている車に次男が乗ろうとすると、長男が、 

 

「お前は乗るな!絶対に来るな!狭い!」

 

と言い、次男が固まりました。 
 

私は次男に、お母さんの車で一緒に行こうと誘い、次男を説得し、2台で目的地へ向かいました。

 

店内でも次男への暴言は止まりませんでした。 長男は何もしていない、声すら発していない次男に対し、

 

「目の前に座るな」 

 

「視界に入るな、ご飯が食べれなくなる」 

 

「横に座るな、気持ち悪い」 
 

と言い、次男はどこに座っても徹底的に存在を否定をされていました。 

 

長男の席から、テレビが見え、それが次男の好きな番組だったので、次男はテレビが見える席に移動しようとしました。 すると長男が、

 

「お前は見るな」 

 

「絶対にダメ」 

 

「こっちに来るな!」 

 

「まずくなる」

 

と言い、最終的には次男の顔面を拳で殴りました。 

 

長男は次男が少しでも手を触れた食べ物は「汚い」と言い、絶対に口にしませんでした。

 

次男は泣いていて、 長男はテレビを見ながら笑っていて、私にはとても見るのが耐え難い異常な光景でした。 

 

両親がどんな対応をしたのかは思い出せませんが、吐き気がするほどの不快感は覚えています。 

 

・・・

 

ずっとこんな感じで次男は長男にいじめられ、何もしていないのに毛嫌いされ、次男がとても可哀そうでした。

 

長男を可愛がらなければならない事は重々承知していましたが、どうしても、どうしても気持ち追いつきませんでした。

 

長男が次男をいじめている時に、私は長男の事を、

 

無理・・・ 

 

可愛がれない・・・ 
 

全然可愛くない

 

と感じてしまい、それが私の中にある、本当の気持ちでした。 
 

 

就寝時、長男は次男が話す事は決して許さず、ずっと私に話しかけてきました。 

 

一方的にずっと話していて、私はとても長い時間、長男の話を聞いていました。 


23時だ・・・

 

もう寝てほしいな・・・

 

私も眠たいな・・・

 

・・・

 

野外活動で泥だらけでしたが、長男は意地でもお風呂に入らず、着替えもせず、そのまま眠りにつきました。

 

 

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