39 小児科にて
39 小児科にて
2021/10/11(月)
朝、長男を自転車に乗せて散歩に行くと、長男はご機嫌で【妖怪図鑑】の話をしてくれました。
その朝長男は一度も「休む」とは言いませんでした。
出発時間が来ても、長男はご飯を食べず漫画を読んでいました。私が「時間だよ」と声を掛けると、長男は、昨日の野外活動で虫に刺された足を見せて、
「足が痒すぎる」
と言いました。私は、
「そりゃそうだよね!酷すぎるもん!病院行こうよ!」
と言うと、長男は、
「絶対に行かない!死んでも行かない!」
「お母さんは僕の気持ちを全然分かってくれない!!!!」
と泣き出しました。
週末の野外活動の虫刺されで、膝下が1.5倍くらいに膨れ上がっていましたが、それでも私は、行き渋りと結び付け、痒がる長男の気持ちを無視し、学校へ行くよう説得していました。昨日も泥だらけの中シャワーをせず、汚れたまま寝たため、私が、
「シャワーしてないから余計痒いんじゃない?シャワーしようよ!」
と言うと、長男はしぶしぶ、
「じゃー足だけ・・・」
と服を着たままお風呂の椅子に座り、足だけシャワーをしました。長男は、顔をゆがめて、
「痒い、痒い」
と不快そうでした。
その後、私が何とか説得して皮膚科に連れて行きました。
その日はそのままお休みにしたので、長男は私に【妖怪ウォッチ】の話を沢山してくれて、無気力な雰囲気はなく、とてもご機嫌でした。
長男は皮膚科の飲み薬が効いたのか、3時から6時まで眠りました。
・・・
学校は頼りない、教頭も話にならない、市の相談所の対応は論外。
どこに相談したらいいのだろう?
そんな事を考えながら車を走らせていると、小児科がありました。 私は、保険証も持たず、小児科に飛び込み長男の現状を話しました。
すると、小児科の先生に、
「お母さん、この子、2021年3月にもおかしくなっていますね」
と言われ、当時私が渡し、病院に渡したメモのコピーをくれました。
それを見て私は、「はっ」としました。私は忘れていましたが、その小児科は2年の春、1か月調子が悪かった時に診てもらった小児科だったのです。
私は長男が春に体調を壊していた事を、すっかり忘れていたのです。
きっと長男のメンタル不調はあの時から始まっていたのだ、と思い、頭の中が真っ白になりました。
・・・
小児科医に言われた事は以下です。
・脳に何かが出来ているかもしれないので、早急に受診すべき
・今後、社会に出られる子にする為に、今すぐ出来る事をした方がいい
・内容があまりにも酷すぎて反抗期では形付けられません
・このあたりで一番有名な発達障害研究所も兼ねた病院の【・・・小児医療センター】に行きなさい
・心より精神病な感じの印象だけど、カウンセリングで治す感じではない
・反抗にしては、言葉や言動が過激すぎ、あまりにも酷く前例がない
・二面性や能面になる事も脳がそうさせているのではないか
・非常に稀なケース
小児科の先生は、
「この子は急に豹変しているし、不登校だし、脳に何か起こってるんじゃないか」
「その病院にかかるには、紹介状は出せるけれど、予約はすぐには取れないし、うち(小児科)では取れないので自分で手配して下さいと言われました」
私は、まさかの診断結果に、
え・・・
脳の異常なの?
何?
どうなってるよ?
と、とても混乱していました。