31 誰も助けてくれない!
31 誰も助けてくれない!
2021年10月頭
前日に担任の先生から「体調不良なので明日はお休みします」と連絡がありました。不登校気味になってから長男は、誰かが学校をお休みすると必ず、「僕も休みたい!」と言うようになりました。
私は担任の先生は長男の不登校に危機を感じていないな、とずっと感じていました。
長男は、
「優しい女の子もいるけど、半分以上の女子がうざい!」
「いつもいつも僕の邪魔してくる」
「殺す!、殺す!、殺す!」
と呪文のように言い続けていました。
テレビから流れてくる音声ですら、
「うそつけ!下手くそ!」
「だせえ!」
「殺す!ぶっ殺す!」
「ナイフでぶっ刺す!」
と過激な言葉ばかり言っており、彼の目に映る全てが敵に見えているようでした。
・・・
主人はいつも、大体子供たちが学校へと出発する時間に会社へ出発します。長男が学校を休む日は、長男は必ず主人の車まで行き、
「お父さん、お父さん、いってらっしゃい」
と言い、主人に抱き着いて甘えていました。
・・・
昨日は長男が私に甘えてきて「俺は1ミリも動かないから寝る部屋まで運んで」と言い、リビングから寝室まで赤ちゃん抱っこで運びました。
・・・
学校に私がどれ程相談しても、解決策を提示される事はなく「様子を見ましょう」としか言われないので、私はどこか良い相談所がないかな、と思い学校に尋ねると担任の先生は首をかしげながら、
「さぁ、分かりません」
と答えました。
・・・
そんな頼りない学校からの良い対応は早々に諦め、私は市の相談所に行く事にしました。
娘を置いて行く事もできず、連れていけば落ち着いて話を聞く事は出来ないので、実家の母に来てもらい何とか相談所へ行く事ができました。
この時期長男がストーカーのように私に付きまとい、私が外出する事をとても嫌がっていたので行き場所が相談所でも、1人で外出できる事が嬉しかったことを覚えています。
・・・
市の相談所へ行き、今までの経緯をざっと話しました。
私が少し感情的になり、泣きながら1時間ほど話をしていると、3人いる相談員さんのうち1人はメモを取り、他の2人は、うん、うん、とうなずきながら私の話を聞いていました。
私が話し終えてからも、しばらくの間、誰も口を開きませんでした。
1人の相談員さんに、
「事情は分かりました、そうですか・・・」
「大変ですね・・・」
「一応こちらで状況はメモしましたが、出来る事は何もありません」
「こうゆう子が居る、と言う事だけ、把握しておきますね」
と言われ、私は一瞬時が止まったようで、
何?
出来る事ないの?
相談所だよね?
電話である程度の内容話したら「来て下さい」って言ったよね?
え・・・
は・・・
嘘だぁ・・・
何か教えてよ!!!
と心の中で思いました。わざわざ遠方の母を呼んでまで話を聞きに来たのに、長男の目を盗み、娘を母に預け、何とか相談に来れたのに!何一つヒントをくれないじゃん!
出発前にあった期待感は完全になくなり、失望感だけが私の中に渦巻いていました。
相談中、1人の相談員さんが、身に着けている結婚指輪をぐるぐるとずっと回していた事がとても印象に残っています。
なんなんだよ・・・
結局、誰も助けてくれないじゃん!
そんな気分でした。