235
235 キャンプ場にて
2022年8月20日
夏休み後半。
この頃の長男を、家に1人で置いて家族が出かけると「さみしい」と嫌がりました。
家族が家にいないのは寂しい、でも、自分は外出せずに家にいたい。
下の子達と私が出かけて帰ってくると、
「僕も行きたかったのに」
「寂しかった」
と言います。
昼夜逆転なので家族の出かける時間には絶対に起きておらず、起こしても、
「行かない」
と言いました。
娘はまだ3歳で、どこかへお出かけしたい。
次男は朝から起きているけれど、ゲームをしていたい。
次男は、ほんのわずかな時間、10分でも、1人で部屋にいる事ができないので、私と娘だけで出かけられない。
長男が家族以外を嫌がるので、人を家に呼べない。
という状態でした。
結果、平日は家族全員で部屋にこもる以外、選択肢がありませんでした。
・・・
私は、今までのように、必死にちゃんと子育てをする事を止め、何とか力を抜けるように、と過ごしていました。
子供たちの寝る時間、だらだらゲームをしている事、食事の時間に食事をしない事なども、何も言わないようになりました。
抜く努力を頑張りました。
・・・
主人に全然下の子を遊ばせられない、どこかへ行こうと相談し、近場のキャンプ場に行く事になりました。
長男にキャンプに行こう!と誘うと、のりのりではありませんでしたが、
「いいよ」
と言いました。
近場のキャンプ場だったので、長男が帰りたいと言ってもすぐに帰れるように、2台で出発しました。
キャンプ場に着いても、長男と次男はバンガローにこもり、ゲームをしていました。
それでも、バンガローの目の前を流れている河川敷に行き、笑顔で話をしている長男を見て、とても嬉しかった記憶があります。
ずっとゲームは手から放しませんが、表情が明るくなったな、と感じていました。
長男よりも、次男の方が、表情がなく、元気がありませんでした。
・・・
次の日、長男は、なぜか、朝8時に起きてきました。
近くの公園までの散歩に付いてきてくれました。
とてもご機嫌で、妹と沢山遊んでいました。
・・・
朝はとても元気に見えたのに、帰り道の車の中で、とても機嫌が悪くなりました。
娘が元気に歌を歌っていると、
「うるさい」
「黙っていて」
「小さいからって何で、皆、妹が可愛いんだ」
「かわいくない」
「嫌い」
と車内が凍り付くような言い方で言いました。
娘は状況は理解していませんが、次男はまた、凍り付いていました。
私は、どう対応したら良いかのか分からず、
「うるさいの、嫌なんだね」
「疲れちゃったかな」
「ごめんねー」
と言い、それ以上は黙っていました。
長男の機嫌によって、家族が左右されました。
・・・
今の対応をしていれば、こんな事が自然と消えていき、平和になるのだろうか?
その事を先生に話すと、私が、物事の捉え方を変えるよう言われました。
「悪い面に着目しない」
「お兄ちゃんが一緒に来てくれて、良かった」
「家族でお出かけできて良かった」
「良い面だけに、着目してください」
「お兄ちゃんが、冷たい言葉で楽しい雰囲気を凍らせる、その言葉の使い方や態度や姿勢も、誰かの真似をしているだけです」
「誰かがやっているのを見て、自分もして良い、と考えるようになるんです」
「良い流れが出来て、いつも優しい思いやりに包まれた雰囲気の中で育った子は、穏やかで親切です」
「環境を変えると、子供は影響を受けやすいので、どんどん変わってきます」
「劇的に変えたかったら、劇的に変えるのです」
と先生が言い、私が、
「長男が、波が凄いです」
と伝えると、先生は、
「波がある、ということは、良い波がある、というふうに捉えます」
「悪い波は、子が親を試している時です」
・・・
次男は凄く調子良いかと思えば、こちらが、とても謙虚に接していても暴言気味な受け答えが多く、とにかく、ふてくされていました。暴言を吐かれた時は、
「お母さんは、そうゆういい方されると悲しいな」
と一言だけ言い、あとは、切り替えて楽しい話をする様に心がけていました。
注意して、正さなければ、の気持ちがなくなり、子育てがずいぶん楽になっていました。
このまま頑張ろう、と思い、子供たちに何かを頼むときは、
「お願いできますか?」
「やってくれると助かります」
と言い、やってもらえなかったらスルーする事をできる範囲で頑張っていました。先生からは、
「良い流れが出来てきているので、焦らなくて良いです」
「子育てに、手遅れなんて事はないのです」
「必ず、修正できます」
「信念を持って」
「子供たちの良い面は、生まれつきです」
「元々あるのです」
次男の暴言の時は、別の話をして気をそらしたり、ごまかしたりはせず、
「辛かったんだね」
「よく我慢してくれたね」
「凄い子だね」
と伝え、しっかり抱きしめるように。
「辛い気持ちに寄り添い、共感することで、心からのなぐさめになります」
「暴言を吐いている本人が1番辛いのだ、と考えて下さい」
と教えていただきました。
「長男には、弟に優しくした時に、たくさんありがとうを!伝えるように」
「子供たちは、『僕は、ちゃんとやっても、良い部分を、ろくに見てもらえなかった』悪い事をしたらお母さんが注目する、悪い事をする事で、お母さんに構ってもらうという癖がついています」
「そもそも、子供にずっと辛い思いをさせてきたのです」
「子供たちが愛に満ち溢れれば、ゲームにしか興味がない生活ではなくなります」
「愛が足りてくると、色々な事が輝いて見えてくるのです」
「今のやり方を続けていれば、自然と、よくなりますよ」
「常に、深い愛を与えましょう」
と教えてもらいました。