2024年3月の記事一覧
221 8月7日相談日
221 8月7日相談日
2022年8月7日
旅行帰り、実家から1時間ほど車を走らせ、先生の家付近に到着しました。
到着したことを連絡すると、すぐに先生は外に出てきてくれました。
ラフな服装で、ゆったりとした足取りで、私の方へ向かってきます。
先生は、とても柔らかい雰囲気で、にこにこ笑いながら私を出迎えてくれました。
第一印象から、他の相談機関とは全く異なりました。
堅苦しさのないその先生の雰囲気で、私は緊張がほぐれ、私の言葉で、自分らしく話をする事ができたように思います。
・・・
ラインの長文で、既にある程度我が家の状況を把握している先生は、私が話を始めると、たまに私に質問をするものの、基本的には、
「へー」
「そうなんだね」
「ふーん」
「子供さん、いじめられてたの?」
「いじめはなかったんだ」
「へー」
と、話を聞いてくれました。
今までの相談所の様に、形式ばっておらず、メモも取らず、世間話をするかの様に、先生は私の話を、相槌を打ちながら聞き続けてくれました。
女の子に羽交い絞めされた話、荒れ狂った話、担任の先生が嫌いだった話もしました。
ある程度我が家の話をすると、先生は先生自身が、今までに、どのようなケースの子供たちを立ち直らせてきたのか、お話をしてくれました。
12歳まで発語のなかった自閉症児が、先生と関わった後1年で発語があった事。
白米しか食べなかった子に、畑で野菜を育てる事から食育し、その子は白米以外を食べるようになった事。
週に何度もてんかんの発作を起こす生徒の生活環境を変えさせ、何年も発作が起きなくなった事。
児童精神科、病院、専門機関、そして親でさえも【この子はこんなもんだ】と諦め、見捨ててしまっている子供たちの秘めた可能性を、先生だけは決して諦めず、再生してきた、というお話をしてくれました。先生は、
「机上の空論は一切信じません!」
「発達障害なんて、くそくらえなんですよ」
「やるんですよ」
「やると決めて、やるんです」
「とにかく諦めない」
そう言っていました。
・・・
不登校に関しては、
「不登校の原因は、親です」
「親が変わり、子が変わる」
「学校にも、楽しく行くようになりますから」
と言っていました。
・・・
今まで、散々、ありとあらゆる相談所に行き、言われ続けていた言葉、
「お母さんのせいではありませんよ」
「ご自分を責めない様に」
「大変ですね、大丈夫ですか?」
「このケースはどう対応していいのか分かりませんね・・・」
「様子を見ましょう」
そんな保身的な事は一切言わず、
「不登校の原因は親です」
と言い切る先生に、私は
「この先生だけは、本物なのだろう」
と、思いました。
他の相談機関は、当たり障りのない事を言い、保護者を刺激しないように、保護者に厳しく指導する事で自分が悪者にならないように、と言葉を選びながら話し、解決策を教えてはくれませんでした。
「この先生は、子供を立ち直らせたい、その信念の元、親よりも子供の可能性を信じている」
そんなふうに感じました。
・・・
先生は私に、
「とにかく子供を取り締る事をやめて下さい」
「注意は一切しないで下さい」
「躾なんて、上から目線でやるから、全て失敗です」
「上から目線をやめて」
「負けるが勝ち」
「譲るが勝ちです」
「常に子供の良いところを見張るのです」
「良いところを見つけ、感謝し【ありがとう】を伝えて下さい」
「【ありがとう】を言い続けて下さい」
「良いところが必ずあるはずです」
「悪いところを探して、見張っている自分がいないか」
「それを気を付けて下さい」
そう教えてくれました。
・・・
その日は2時間ほどで相談は終わりました。
・・・
帰り際、先生は私に、
「まぁ、〇〇さん(我が家)の所はね、もうそんなに時間はかかりませんよ」
「お母さんは、もう、だいぶ核心に近づいていますよ」
「大丈夫、もういい事は始まっている」
「僕の所に来た時点で、もう良い事が始まっているんですよ」
と、自信をもって、私にそう言って下さいました。
先生の言葉を聞いていると、なんだか本当に我が家は大丈夫なんだ、と心が軽くなり、心が強くました。
220 できない事はできないと言って良いの?
220 できない事はできないと言って良いの?
2022年8月2日
ラインで相談依頼をして以来、先生が毎日子育てのヒントを私に伝授してくれていました。
「子育てにはコツがあります」
「ツボを気持ちよく抑えると、いろんな事が同時に好転していきます」
「生まれ持った、本来の良さを発揮してくれるようになります」
「 みんな、それぞれの良い特徴を持っています」
「大人のせいで、その良さを封印してしまうのです」
「今、子供は自信を失っているだけ」
「今までの子育てを謝って、お詫びして、いい子になってもらいましょう」
と教えてくれました。
・・・
その日も私は、長男と上手く接する事ができませんでした。23時に長男に、
「ご飯を食べたい」
と言われ、弟妹も遅い時間なのになかなか寝付かず、イライラしていた私は、長男にご飯をささっと作り、無言でその場を去りました。
無言で去っていく私に、長男が、
「おいしそう、ありがとう」
と言いました。
私は振り返らずに、無言で寝室へ戻りました。
「言う事聞いてるでしょ!」
「なんか文句あるの!」
そんな気持ちでご飯を作り、その感情を態度に出し、長男に食事を渡したような気がします。
・・・
長男がどん底にいる時には優しく対応できていたのに、今はできない。
と先生に相談すると、先生は、
「お母さんはね、疲れすぎ」
「『ごめんね』と謝って、『できないよー』と弱音吐いて良いのです」
「何でもやろうなんて、無理!」
「出来ることを、出来る範囲で」
そうアドバイスをくれました。
何か言われたら、全て答えなければいけない!
そう思っていました。
優しい気持ちで長男のお世話をできない自分自身にイライラしていた私は、
「え・・・やらなくていいんだ」
「頼まれたこと、全部やらなくていいんだ!」
と思いました。
・・・
他にも、
「育ち盛りの9歳の子が、23時から食事をする事も健康面で心配だ」
と言うと、
「人間は、そう簡単には故障しません」
「腹が減ったら食べるし、腹減ってなかったら、食べません」
と言い、私が、
「子供の要望に、どこまで答えて、どこから断って良いのか、落とし所が分からないんです」
と言うと、
「やりたくない時は、やらない!」
「これで良いんです」
「諦めが肝心」
「自分でやってもらって、自分で作ってくれたらその事を感謝し、『ありがとう』を伝えて下さい」
と先生は言っていました。
・・・
他にも、
「長男はすでに、ゲームは無制限ですが、7歳の次男も無制限で良いのか?」
の質問には、
「ゲーム楽しいんだね!よく集中できるね、凄いねー、と褒めておいて下さい」
と言いました、私は、
「えーーーーーー!」
「制限しなくていいんだ!」
「制限しなくても、この子達が将来おかしくならないなら、気持ちが楽だ!」
と思いました。
「夏休みでゲーム時間が無限にあるので、長男も次男も1日中、ゲームをしています」
「長男は今に始まった事ではありませんが、次男はまだ7歳の小学1年生です」
「1日15時間以上、毎日毎日ノンストップでゲームをしているのですが、制限しなくて大丈夫なのですか?」
と、私が聞いても、先生は迷うことなく、
「大丈夫!」
と返事をくれました。
この先生は、いつも、必ず言い切ります。
迷いを見せず、言い切る。
その指導方法が、私にはとても合っていました。
影響されやすい性格の私は、言い切ってもらう事で、自信をもって好き放題にさせる事ができたのです。
先生は私に、
「子供たちの事は、一切注意せず、当面褒め殺ししといてね!」
と言い、私は、注意しなくていいんだ!褒め殺しを頑張ろう!と思ったのでした。
219 光
219 光
7月31日に長文で相談ラインを送ってから、先生に相談に行く8月7日までの間に、先生は何度も子育て相談にのってくれました。
お母さんが寄り添いが出来ないでいるのは、
・精神的に疲れ切ってしまわれた
・力の抜き方が分からない
・あるいは、その両方、
かと思います。
私は、やるべき事はこれだけ、後は、こう考える、という具体的なアドバイスになります。
きちんとやって頂いたら、とても良い家庭環境に間違いなくなります。
困ったら、いつでもラインしてもらったらいいです。
と言い、先生はご自身が作成した、アドラー流子育て動画のサイトを教えてくれました。
先生が作成している子育て動画は、どんな親が子供と関係をうまく作れないか、などの説明を、堅苦しくなく、ユーモアを交えながら説明されていました。
動画の中の、子供に悪影響を与える親の特徴部分が、見事に私に当てはまりました。
【叱る事をしない!】
という動画の子育て法を参考にし、次男の問題行動をスルーし、できている事を褒めまくると、明らかに次男とスムーズにコミュニケーションがとれるようになりました。
次男の笑顔を見る事ができる日もありました。
気のせいかな?
と思いましたが、私はこの先生の指導方針はきっと間違いない。
と、直感的に思えたのです。
今まで、どこの相談所でも感じる事のなかった【光】のようなものが見えた気がしたのです。
・・・
相談料金を聞くと1回1000円と言われました。
「え!!!???」
通常不登校相談は1時間10000円を超えます。
「安すぎる・・・」
もう、ラインで既に、毎日何時間も無料で相談に乗ってもらっているし・・・
なんなんだ・・・
この先生は・・・
会う前から不思議な先生だな、という印象を抱いていました。
218 コミュニケーション能力の低い次男
218 コミュニケーション能力の低い次男
2022年夏休み
次男にどんなに優しく接していても、暴言をスルーし続けても、次男が私に反抗的に泣き叫ぶ事が頻繁にありました。
気に入らない事があり、癇癪のスイッチが入ると、次男は私を何度も何度も叩きました。
「思春期になったら家庭内暴力になるのではないか?」
と私は恐怖を感じていました。
・・・
次男はこの頃、主人と行くプールを楽しみにしていました。
楽しみにしていても、
「僕はどうせ泳げない」
という、マイナス思考のスタンスは変わりませんでした。
とにかく前向きな発言をしませんでした。
何に対しても、活発に何かに取り組むことをしませんでした。
・・・
長男の夏休み登校に付いて行く時も、必ず次男が一通り激しく文句を言いました。
「送迎に付いて行きたくない」
「でも家で一人では待てない」
と地団駄を踏んで怒っています。
長男が「今から学校へ行く」という事に緊張しているため、出発前に次男の要望に向き合う時間はありませんでした。
・・・
夏休み前からの次男の様子は、誰から見ても明らかに酷く不安定で、子供らしさは欠落していました。
そんな次男の様子から私は次男は夏休み明け、8割、9割の確率で不登校になるのだろう、と感じていました。
新学期に次男が少しでも緊張しない様に、
夏休み中、担任の先生と会う機会をつくろう!
と夏休み前から担任の先生と相談していました。
・・・
長男が学校へ行くと、校庭で1人で待っている次男に担任の先生が会いに来てくれました。
きっと、長男の担任の先生が次男の先生に、次男が来ている事を伝えてくれたのだと思います。
・・・
次男は夏休み前、学校にいる間、担任の先生にべったりでした。
放課も先生に寄って行き、一言二言会話をする様になってきたと聞いていました。
・・・
その日次男は、担任の先生が話しかけても無反応でした。
日陰でしゃがみ込み、石でずっと地面に字を書いていました。
先生は自転車に乗ってみたり、サッカーをしてみたり、次男と交流を図ろうと、色々試していましたが、次男は最後まで先生と一切関わりませんでした。
私はその姿を、長男が学習する4階の校舎から見ており、
「あ・・・次男は本当にコミュニケーション能力がないんだな・・・」
と思っていました。
217 親族との旅行
217 親族との旅行
2022年8月6日7日
私の母、姉2人、私、我が子達3人で旅行へ行きました。
不登校後何度も出先で長男に振り回されており、その経験から、私は旅行を予約する時も、前日も、
昼夜逆転の長男は行けるのだろうか?
「行く」というので予約はしたけれど、起きられるのだろうか?
移動中、遠いと怒り出さないだろうか?
人に合わせて行動する事で、疲れてパニックにならないだろうか?
長時間次男と同じ車で、文句を言わないだろうか?
そんな心配ばかりしていました。
上の姉は、
「心配なんてしなくていい」
「起きてもいない事を心配しなくていい」
「何か起こったら、その時にベストを考えて、できる対応を全力でしたらいい」
「何とかなる」
「長男君は心配されることが嫌なんじゃない?」
「母親に心配され過ぎる事が嫌なんじゃないかな?」
そう言いました。
分かってはいるのですが、私はどうしても心配してしまうのです。
・・・
旅先では、長男も次男も、仲良く過ごしているように見えました。
・・・
プールのあるホテルでみんなでプールに入りました。
長男と次男が仲良く遊んでいる姿を見て、とても嬉しかった覚えがあります。
夜中まで起きている長男が、朝食の時間に起きて来られるのか心配し、
「起きられるの?」
「早く寝てよ」
と言い過ぎて、
「分かってるって!」
と鬱陶しがられていました。
・・・
起こすのに苦労はしましたが、私の心配をよそに、長男は朝食の時間に間に合う時間に起き、皆と食事をする事ができました。
旅先でも私は、子供たちの心配ばかりしており、あまり、「楽しもう!」という気分にはなれませんでした。
長男がパニックにならないか。
寝不足で無理難題を言い出さないか。
そんな心配ばかりしていました。
長男の扱いが上手い私の母と、姉たちのお陰で、長男も次男も2日間ともプールに入り、沢山笑い、楽しく1泊2日を過ごし、帰路につきました。
・・・
私は家につくと、その足で、姉に紹介してもらった先生の相談所へ向かいました。
相談メールをその先生に送った日から、何度かラインのやり取りで子育て相談をし、この先生は今までの相談所とは全然違う!そんな事を感じていた私は、
今日から何かが変わるかもしれない。
きっと何かが変わるはず。
そんな期待を抱きながら、車を走らせていました。