2024年3月の記事一覧
211 2022年7月末、次男
211 2022年7月末、次男
次男は、夏休みの間、特に様子がおかしかったです。
お店にかき氷を食べに行っても10分ほど周りをキョロキョロと怯えるような目で見ていて、かき氷に手を付ける事もしませんでした。
溶けてきた頃に、私が、
「溶けてるよ」
「食べないの?」
と聞くと、体を小さくし、周りから見られない様にと隠れてかき氷を食べ始めました。
顔は完全に無表情です。
子供らしい無邪気さはゼロです。
その姿は、明らかに不自然で、この子に一体何が起こっているの?
と、とても不安な気持ちになりました。
・・・
次男の様子が心配になり、療育を受けさせた方が良いのかと、行政の相談所に電話をすると、
「次男さんの様子を聞いていると、他者と関わる事にストレスを感じているようですね」
「療育に通うこと自体がストレスになりそうな子ではありませんか?」
「家庭で今まで通りに過ごすことをお勧めします」
と言われました。
・・・
次男の、周りの人を拒否する態度はどんどんエスカレートしており、
姉が遊びに来て作ってくれた唐揚げにも手をつけませんでした。
「お腹が空いた」
と言うので作ってくれたのに、一口も食べません。
口元まで運び、
「これじゃない」
と言い、号泣し癇癪を起こしました。
その後、食卓に並ぶ食事に一切手を付けませんでした。
姉に対しても失礼だと思い、悲しい気持ちになりました。
・・・
最近は食事に対して拒否する事が多く、ほぼ食事を口にする事が出来ませんでした。
何が原因なのか、私には分かりません。
人が作った物は食べれず、買ってきたものなら喜んで食べる。
そんな感じでした。
以前は私が作った料理なら食べていましたが、最近は私の作った食事も拒否します。
作ったものに文句を言われ、食べない。
その文句の言い方も、
「嫌がらせかよ!」
「こんなもん食べれるか!」
「おい!」
「お前!」
「ふざけんな!」
「くそが!」
と癇癪を起こし号泣する。
作った物は食べないくせに、
「お腹が空いた!」
「何かないのか!」
と言い続ける。
毎食そんなやりとりがあるため、私は慣れてはいましたが、正直毎回、
【いい加減にしろよ!むかつくな!】
と思っており、へとへとでした。
・・・
こんなふうに周りに失礼な事をし続けている次男を見ていると、
私を試しているのだろうか?
わがまま放題言う事が当たり前と思ってしまったらどうしよう?
この子は何がこんなに気に入らないのだろう?
と不思議で仕方ありませんでした。
ただ、長男がいる時は次男はそんなわがままを言いませんでした。
・・・
とにかく、2022年の夏の次男の様子は今振り返っても異常な程におかしかったと思います。
210 長男がいない時の次男の様子
210 長男がいない時の次男の様子
次男は長男を省く両親、次男、娘で外出をすると、とても生き生きとしていました。
・・・
その日は家族でプールへ行く事になりました。
長男を誘いましたが、
「行かない」
と言うので、4人で出かけました。
長男のいないプールでは、次男はとても明るく笑っており、泳ぐことにも前向きで、一生懸命泳ぎの練習をしていました。
・・・
別の日、長男も一緒にプールに行くと、次男はチャレンジする事は一切やめ、ほとんど笑わずプールで詰まらなそうに過ごしていました。
「今日は泳がないの?」
と私が言うと、次男は、
「長男に何かを言われることが嫌」
「何か言われるくらいなら、何もしたくない」
そう言いました。
・・・
次男が何かをして、
「できた!」
と、喜んでいると、
「そんな事できて当然!」
「そんな事で喜んでいるのかよ!」
「誰でもできるわ!」
などと、喜ぶ事を馬鹿にされていました。
そんな事が続いた結果、次男は、長男がいる時には、何かに挑戦するという事を一切しなくなりました。
長男を留守番させて家族で出かける時は、私たち夫婦も、次男も娘もリラックスして過ごす事ができました。
209 不安定な時の長男の様子
209 不安定な時の長男の様子
2022年7月末
この頃、長男は情緒が安定している日、不安定な日で別人の様に様子が変わりました。
大変な子育てをする中、私は子供を【かわいい】と思う余裕がありませんでした。
姉たちにその事を話すと、
「不登校への対応、次男の支援級の事、子供が少しでも良くなるようにと一生懸命やっているのだから、可愛がっているよ!」
と言われました。
周りにそう言われても、自分が出来ていない事ばかりに目が行き、可愛い、可愛がっていると思う事ができせんでした。
【子供たちが可愛くて頑張っている】というよりも【このままでは困るから頑張っている】そんな感じでした。
・・・
【合う薬が見つかれば、本人も楽になり、穏やかになる】
そんな言葉を聞くと、長男に薬を飲ませるべきなのではないか?
と思う事もありました。
・・・
長男の情緒が不安定な時は、私が話せば、
「うるさい!黙れ!」
と言い、反応をしなければ、
「無視するな!」
「酷いよね!」
と食って掛かってくる。
もー、何したって文句言われるんじゃん!
たまに会いに来る担任の先生との学習約束を、私は管理していませんでした。
先生と約束した1日1ページの漢字を学習する事が嫌になると、
「勝手に約束しやがって」
と私に言います。私が、
「お母さん知らないし」
「自分が先生と約束したんじゃないの?」
と言うと、
「漢字をやるなんて言ってない」
と私に文句を言ってくる。
・・・
長男が次男の悪口を言い、注意をすると、
「うるせー毒親」
「性格悪いな!くそばばぁ!」
と言われ、売り言葉に買い言葉で、
「性格悪い親な事はお母さんが1番分かってるわ!」
「だからお前が生まれたんだ!」
と言ってしまい、言ってしまった自分に撃沈する。
「・・・」
「あーあ・・・」
「私、全然我慢できないな・・・」
「変われないな・・・」
「もう、無理」
関わっている相手が9歳児とは思えず、同じ土俵に上がり喧嘩をしてしまう。
【怪物みたいな子】を育てている、そう思ってしまう時があるのです。
・・・
あの子1人のせいで他の4人の家族が不健康になる。
もう長男に施設に入ってほしい。
長男を省いた4人で平和に暮らしたい。
楽になりたい。
そんな事を考えてしまう日がありました。
208 主人からの依頼
208 主人からの依頼
2022年7月23日
朝、次男を優しく起こしても暴言を吐かれる。
長男には、
「寝よー」
と優しく話しかけても、
「指図すんな」
「指図されるから寝たくなくなるんだ」
と言われる。
「皆んな寝よっー」
と明るく言うだけで、全く思いやりのない返事が返ってくる。
そんな毎日はもう、うんざりでした。
疲れ切った気持ちは顔に出て、きっと態度に出て、それを子供たちが敏感に感じ取り、負のスパイラルに陥っていたのだと思います。
・・・
主人の実家に帰ってから、主人が子供たちの状況に口出しする様になりました。
今まで子育てに何も口を挟まなかった主人が、長男の事を、
「昼夜逆転も治らない」
「本人は治す気もない」
「スマホ依存もある」
「このままじゃまずい」
「このまま好きにさせていてはいけない」
「もう、親はお手上げだから、入院させようか」
「次男への暴言が酷すぎる」
「回復が遅すぎる」
「とにかく外に出さないといけない」
「このまま好きにさせていたら、家庭内では許されても、社会に出た時に本人が困る」
「だめな事はだめ、と厳しくするべき」
そんな事を急に言い出しました。
私に対しては、
「どんなに手抜きでもよいから、とにかく明るく笑顔でいてほしい」
そう言われました。
【お母さんが元気なら家族は明るくなる】そんな呪縛のような事の書かれている参考資料を、何度も読んでいました。
笑顔でいてという主人の言葉は、きっと義理のお母さんから言われた言葉です。
子供たちがこうなったのは【私のせいだ】という意味なのかな、と私は感じました。
・・・
主人が実家に帰った際、余りに酷い状況の我が家の子供たちを見て、義理のお母さんに、何か言われたのではないかと思います。
義理の母は、息子たちを見て、びっくりしており、
「昼夜逆転は直さないと」
「発達障害だったとしても、情緒があまりにも不安定すぎないか」
と主人に言ったそうです。
・・・
私たち夫婦は長い時間をかけて、徐々に今の状況に慣れていった為、感覚が麻痺していました。
冷静に考えれば、9歳の子供に、普通の声掛けをする事ができない。
「ご飯食べよー」
「寝るよー」
そんな声掛けにすら、
「指図するな」
「俺が好きな様に動く」
そんなふうに返してくる。
やっぱり、長男は異常なんだ。
あの児童精神科が言っていた 、
「お兄ちゃん、客観的に見たら明らかに、異常ですよ」
それが正解なのかもしれない。
言われた時は、
「許せない!」
「いい子なのに!」
そんな気持ちになったのに、今の長男の態度を見ていると、医者から見たら、私が理解力が乏しく、物分かりの悪い親なのではないか?
そんな気持ちになりました。
・・・
主人の実家に行った際、娘は主人にべったりだったそうです。
お出かけに長男を誘うと、
「妹が行くなら行かない」
と言う。
主人と次男がハンバーグを食べに行く約束をしていると、長男は、
「ハンバーグは食べたくない、焼肉に行きたい、ハンバーグなら行かない」
そんなふうに、主人を困らせた、と言っていました。
次男は次男で、
「何で全部長男の言う事を聞くの?」
「僕は?」
「何で、いつも僕の意見は聞いてくれないの?」
と主人に訴えかけたそうです。
長男が入院を受け入れるはずがありませんでした。
両親も躾けるべきか、厳しくするべきか、今までのやり方で何も言わず長男のペースで生活させるべきなのか、もう分かりませんでした。
どーすりゃいいの?
まさに八方塞がりでした。
私はもう疲れており、笑顔でいられるわけない!
生活リズムをまず整えよう、昼夜逆転を直させるなんて、できるわけない!
そんな事言うなら、やってみてよ。
この子達と24時間、エンドレスに過ごしてみてよ!
やれるならやってよ!
そんな気分でした。
207 切り替えの難しい次男
207 切り替えの難しい次男
2022年7月
反抗的な態度な多い次男でしたが、落ち着くと寝室で寝る前に学習をしたがりました。
学校の宿題は提出しない日もありましたが、担任の先生に、
「とにかく、次男の心が安定する事を優先したいので、宿題が提出できなくても強い指導はしないで下さい」
とお願いしていました。
私は次男に宿題をやっていない事は指摘せず、次男のやりたがる学習を一緒にしていました。
次男は寝る前に動画止めてから、気持ちの整理がつくまで地団駄を踏み、暴言を吐きます。
塾の先生からいただいた助言を守り、反抗的な態度は指摘せず、躾けは諦め、無反応で対応する事を続けていました。
【目に見えて変わった!】
という事はありませんが、少しずつ、反抗が収まっているのかな、と感じる日もありました。
・・・
その時期次男は九九や漢字に興味がありました。
できる事を認め、楽しく学習を続けていると次男がご機嫌で眠りにつく日が増えていきました。
・・・
発達凸凹塾の先生には、
次男さんは頑張りたい気持ちのある子なので、切り替えの時にちょっとサポートすれば大丈夫です。
何にでも全力なので切り替えるのが苦手なんですよね。
大切な個性だなぁと思います。
と指導記録をもらいました。
・・・
私は何とか平和に動画を止め、次男を寝室に連れて行きたい!と願っていました。
次男が動画よりも、私との寝室での学習が楽しい!と思ってくれるよう、次男の好きなマインクラフトの中の漢字をメモして学習したり、九九表を作ったりしていました。