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不登校復活の道(ブログ)

90 安心感の生まれ方

90 安心感の生まれ方 
 
 
 

子供の気持ちに耳を傾けていると、可愛いな、と思えてきました。 

 

次男が生まれてからの子育ては、ただただ大変でした。 

 

楽しみながら子育てをしてはいませんでした。 

 

「楽しませなきゃ!」と、思いながら子育てしていました。 

 

私は子供が嫌いなのかな? と思う事もありました。 
 
 
 
 

お義母さんは遠方に住んでいる為、年に一度しか会いません。 

コロナ渦もあり、3年ほど会っていません。 
 
 
 

優しく、芯の強さを持っているお義母さんは、 

「不登校はどうでもいいよね、まず、親が元気になることよね」 

と、私に言ってくれました。 
 
 
 
 

真面目で、一生懸命な私の母は、私よりも心配そうでした。 

「どうしたらいいんだろうね」 

「困ったね」 

「大変だね」 
 

 

 

母は、孫の不登校のことも、その事で精神的に不安定になっている私の事も、すごく心配してくれていました。
 
 

 

上の姉はいつも、 

「絶対大丈夫だよ。分かるもん!」 

と、在宅ワークのパソコンに集中しながら、カラッとした感じで励ましてくれました。 

 

「私、あんまり外さないよ」 

「根拠はないけど、長男君は大丈夫だと思うよ」 

 

大変な人生経験をしている姉が、重くなく、軽くもなく、 

「大丈夫、大丈夫!」 

と言ってくれると、私の情緒が安定しました。 
 

 

 

その反応から、学びがありました。 

「子供も同じ心理なのかな?」 
 

 

 

「大丈夫だよ!」 

と信じてくれる人といると、安心するのかな。 
 

 

 

私は、子供に、安心を与えて育ててきただろうか? 

気持ちを受け止め、包み込むように子育てしていただろうか? 

私の不安、怒り、苛立ちを、子供達に伝染させてはいなかっただろうか? 
 
・・・ 
 
圧倒的に後者でした。 
 

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89 医療センターの日

89 医療センターの日 
 
 
2021.11.1 
 
 
出発直前まで、どう長男を連れて行くか考えていました。 

結局、寝ている長男を抱っこし、車に乗せ強行突破です。 
 
 
 
朝早かった事もあり長男は車中、ずっと寝ていました。 
 
 
 
到着し、寝ている間に手続きを済ませました。 

 

 

呼ばれる5分前、 

頭がボサボサで、寝ぼけた長男を、診察室前に連れて行きました。 
 
 
長男: 

「は?」 

「なに?」 

「どこ、ここ?」 

「・・・」 
 
 
 
診察の時間になると、畳の部屋に通されました。 

主治医の精神科医、臨床心理士、学生の様な臨床心理士さんも2人いました。 
 
 
 
 
日当たりが良く、ポカポカした部屋で問診が始まりました。 

私が、予約時に記入した問診票は6枚。 

事細かに幼少期の発育歴を書く欄がありました。 
 

 

 

こんなこと、覚えていない!という質問がほとんどです。 
 
 
 
それを、ペラペラめくりながら、主治医の先生が長男に話しかけました。 
 
 
 
主治医: 

「長男くん、はじめまして」 
 
 

長男: 

「・・・」 

主人の腕を掴み「何これ?」 
 
 

主人: 

「ん?」 
 
 

主治医: 

「長男くんのこと、色々教えてもらおうと思うけどいいかな?」 
 
 

長男: 

「嫌だ」 

「怠い」 

「つまらない」更に強く、主人のうでをつねりました。 
 
 
 
主人が、 

「痛たたた・・・」 

と身体をひねっていました。 
 
 

 

長男は、 

「ねー、なにこれ」 
 

と言い、私を睨みつけ、部屋から出て行きました。 
 
 
 

心理の先生が別室で心理検査をしようと長男を誘いました。 

 

 

長男は、断固拒否し、 

「病院内にいるのも嫌だ!」 

と言い、主人と外へ出かけました。 
 
 
 

私だけ、部屋に残りました。 

 

 

長男が部屋にいた時間は数分です。 
 
 
 

主治医 :

「本人、無理ですね・・・」 
 
 
 
主治医の先生は、問診票にかかれた発育歴を一つ一つ確認し始めました。 
 

 

今の状況を話そうとすると、主治医の先生は、こう言いました。  

 

・問診票に沿ってこちら(主治医)が質問をします

・時間内に、全ての質問が終わらない可能性が高いです

・今の状況を聞く時間はありません

・次回は12月3日 

・その日は問診票の質問の続きをします

・発育歴を分析します

・偏りのある性格を、どう組み込み、上手く付き合っていくか、の指導になります

 

 

ただただ、問診票に書いた内容を、主治医が確認し、その日は終了しました。 

 
 
 
長男は、親への不信感を露わにしていました。 

 

 

主人は、

「ここ意味あるの?」 

と、私に聞いてきました。 
 
 

 

「私が知りたいわ」 

と言いたい気持ちを抑え、 

「有名な病院だから、きっと解決策を教えてくれるはずだよ」 

と言い、帰路につきました。 
 
 
 

 

あれ程待ち望んだ医療センターも、結局意味がないの? 

解決策どころか、今の状況も話せませんでした。 
 
 
 
長男は、 

「2度と行かない!」 

「絶対行かない!」 

と、断固拒否しました。 
 
 
 

次は1か月後、、、 

結局解決策は分からない。 

もう、克服ママの方法を実践するしか選択肢がないじゃん! 
 
 
 

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88 キャンプ場にて

88 キャンプ場にて 
 
 

 

2021.10.30.31は海辺のキャンプ場に行きました。 

子供にペースを合わせると、出発予定の8時半から大幅に遅れ、昼過ぎになりました。  
 


 
 
行き道、主人は長男にゲーム解禁を伝えました。 

約束事は、特にしていません。 

長男は大喜びでした。 

次男は、「僕は?」と、複雑な顔をしていました。 
 
 
 

 

長男は頭の中がゲームに支配されていました。

海の見える、そのキャンプ場で、ずっとゲームの話をしていました。 
 
 
 

長男: 

「お母さん!」 

「お母さん!」 

「これ知ってる?」 

「これは?」 

「売ってるんだって、知ってる?」 

 

 

 

ゲームの話しかしません。 

一呼吸もおかず、話しつづけます。 

エンドレスです。 
 
 
 

その日、ネット購入したのは、

・3DS本体

・DSのソフトは8個

 

 

 

購入後も、

「これ欲しい。」

「これも欲しい。」

と、ネット画面を見せてきました。 

 

 

当時、長男が欲しがったゲーム機は、なぜか3DSでした。 
 
 

 

良かれと思い、我慢させてきた反動なのだろうか? 

自制できない病気なのだろうか? 
 
 
 
次男は火で遊んだり、子供らしく楽しんでいました。

長男は、ケビンの押入に閉じこもり、ずっとスマホでDSのソフトを探していました。 

 

 

主人も、

「取り憑かれてるみたい、なんか怖いね・・・」

と言い、顔が引き攣っていました。 

 

 

 

「これも」 

「これも」 

と言い続ける長男の姿は、私を不安にさせました。 
 
 


  
今までの頑張りは、何だったのだろう。 

何の為に、頑張って我慢させてきたんだっけ? 

しんどくても、暑くても、寒くても、毎日外へ連れて行った日々は無駄だったのかな?


 

 

長男の会話に相槌を打っていましたが、この先どれ程ゲームに没頭するのだろう、と言う不安と、永遠に続く同じ話にうんざりし、私は席を外し、1人で海を見にいきました。 

 

 

肌寒い日で、暗闇の中で聞こえる波の音が心地よく、脳内のもやもやを消してくれるようでした。 
 

 

 

繰り返し、繰り返し、ずっと、同じ話をしているな。 

相手の気持ちは考えないのだろうか? 
 
 
 

その日は、ログハウスの鍵を開けるのは僕のみ! 

と決めているようでした。 

鍵を、絶対に誰にも渡しません。 

あー!いちいちめんどくさい! 
 
 
 

 帰りの車の中で長男はご機嫌でした。 

「ゲーム買ったら、友達とゲームの話出来るなー。」 

と嬉しそうでした。 
 

 

それを聞き、私は後で主人に、 

「やっぱり、ゲーム話題についていけなかったことが、大きい原因なんじゃない?」 

と言いました。 
 

 

主人は、 

「最初から言っているけど、原因探したり、理由探す事に意味はない。根っこだと思うよ。」 

と言っていました。 
 

 

 

私は主人の言ったその意味を、あまり深く理解していませんでした。 
 
 
 

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87 得体の知れない不安感

87 得体の知れない不安感 
 
 
 
2021.10月下旬 
 


遠足の日以来、長男は、ずっと怠そうでした。 

身体を引きずりながら歩いている事が増えました。

ことある毎に「遠足に行きたかった。」と言い、昨晩は夜中まで泣き続けました。 
 
 
 

次の日、お昼近くに起床した長男に、 

「次男と公園いくよ!」 

と、誘いましたが行きませんでした。 
 
 
 
「youtubeを見てみたい!」 

と言うので、パソコンを渡し、次男と出かけました。 

 

 

その日が長男にとって、初めてのyoutubeだったはずです。 
 
 
 
18時過ぎ、帰宅すると、出発時と同じ体勢でパソコンを見ていました。 

机に置いた食事には、手を付けていません。 

 

 

うわぁ、6時間ずっと見ていたんだ・・・ 

 

 

当時の私にとって、6時間は信じられない程長い、デジタル時間でした。 
 
 
 

克服ママとのラインを、繰り返し、繰り返し、読んでいました。 

落とし込め!落とし込め!と熟読し、イメトレしていました。 

少しずつ脳に馴染み、だいぶ覚悟ができてきました。 
 
 
 

ゲームで満たせば、下の子に暴力を振るわないかもしれない! 

そしたら、娘と暮らせる! 
 
 
 
 
「学校に行かなくても、大丈夫なんだ!」 

と、割り切ると、楽になりました。 

楽になったり、急に不安感に襲われたり、その繰り返しでした。 
 
 
 
 
自分が、何に囚われているのか、よく分かりません。 

何に対して不安になっているのだろう? 

なぜ、学校に行って欲しいのだろう? 

そもそも、何の為に学校って行くんだっけ? 

私は一体何を求めているのだろう? 

この、得体の知れない不安感はどこから来るのだろう? 

そんな疑問が頭の中に浮かび始めていました。 
 
 

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86 覚悟が出来ない

86 覚悟が出来ない  
 
 
 
学校(居場所)探しは継続していました。 

 

 

当時の私はこんな事を思っていました。
 
・電話応対が良かったオルタナティブスクールがいいな

・3ヶ月以内に募集があるかもしれないと言っていたな

・3ヶ月か・・・すぐだな、焦るな

・専門家の話を聞き公立はあの子には向かないと判断しよう
 
 
 
毎日ラインで相談する私に姉は:

 
・内容は良さそうだけど、通学が大変じゃない?

・不登校が始まって1ヵ月しか経っていないし、まだ様子見でよくないかな?

・少しずつ前進していることない?

・その件も医療センターで相談してみてはどう?

 

と助言してくれていました。  
  
 
 
長男はゲームを買ってほしくて私を竹でずっと叩いていました。  

 


そんな長男の姿を見て私はこう感じました。
 
・ゲームを与えるタイミングを逃してしまったな

・小さなうちから自由にゲームをさせておけばよかったのだろうか

・長男の目が怖いな

・叩かれていて、痛いな
 
 


 
先日相談した息子さんを不登校から克服させたママに相談しました。 
  
 
 


ママが私に教えてくれたのは、次のような事でした。


・行き渋りが始まった頃、布団にくるまり、起きてこない息子を叩き起こし、「学校へ行け!」と、怒鳴りつけていた 

・息子はどんなふうに育ち、どんな子になるのか震える程不安だった 

・パパからは、まずは心を満たすため、ママは、本人の望みを全て叶える様、アドバイスがあった

・パパのアドバイス通り、どんな要望も快く聞き続けた

・アドバイス通り、要望を叶えれば、いずれ良い子になるのでは、と期待があった

・要望を聞き続けたら、エスカレートするだけではないのか、と不安もあった

・継続した結果、1年半後、中2の夏休みに本人から「学校へ行く」と、言い出した 

・不登校開始から2年経過した、中3始業式から宣言通り復学した 

・ゲーム依存症になってもいい、と割り切ろう

・わがままを聞き続けても、わがままにはならない

・子供は愛されている、大切にされている、何でも気持ちを聞いてくれる、決めつけられない、等を永遠にやっていると変わりだすよ、身をもって体感したよ!
 

 

 
克服パパは、育児について、次のような考えをもっていたそうです。
 

・本人の意思を尊重しよう

・気持ちをしっかり聞いてあげよう

・嫌がる事はやらせないようにしよう

・ママは本人の要望を全て受け入れる様に

・どんな無理難題でも絶対に聞こう

・聞く事で、親は自分の気持ちを大切に受け入れてくれていると感じるはず

・子供はどこまで親が許すのかを試している

・要望を聞く事はしばらくお金が半端なくかかる

・それでも、全て要望を聞く様に

・学校は行きたいなら行った方がいい

・行きたくないのなら行かなくて良い

・無理に行かせても余計に学校が嫌になるだけ

・心を壊し仕事まで出来ない大人になる方が困る

・本人が行きたくなるまで待とう

 

 

克服ママの話を聞いても、半分以上、消化できず、次のような心配が沸き起こってしまいました。
 
・永遠にこのまま?

・1、2年の間だけ。高校は行く。等未来が見えていたら平気

・本人も8歳、下の子達への影響が気になる

・長男に相談しながら約束は作りたい 

・昼間ずっといるので、長時間ゲームと言われそう
 
 
 

 

不安な気持ちを話すとママはこう言いました。
 
・同じように思った時がある

・完璧に過保護にした子だけが満足し、納得し立ち直っている

・約束を守らせる事は意味がない

・自分で決めさせ、自分で動かす事が重要 

 

 

私は実家近くに引っ越したい事を伝えました。 

 

 
理由は以下です。


・不安定な3人の子供達としっかり向き合って育児する事が限界

・長男がインターホンが鳴ると激しく怯える

・長男が転校したいと何度も訴えている

・サポーターが居る事で私自身が安定する

・助けてもらえば子供達が健やかに育ちそう



 


 
それを聞いたママはこう助言してくれました。


・夫婦が離れるのは反対 

・自分のせい!となり兼ねないよ

・お父さんが大好きなら尚更良くない 

・ただし、ママ(私)のメンタルが限界なら優先順位を考えるべき

・踏ん張れるなら夫婦は一緒が良い
 

 

私はぼんやり、こんな事を思っていました。
 
長男は友達もゼロになるしな・・・

引っ越すなら4月から次男小学校入学のタイミングに合わせたいな

家を買っちゃった!しまった!

 

 

 
  
  
  
娘の幼稚園、次男の小学校、長男のフリースクール、実家近くを調べ始めました。  


どれ程克服ママの話を聞いても私は完全自由にする覚悟がなかなか出来ませんでした。 

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