88 キャンプ場にて
88 キャンプ場にて
2021.10.30.31は海辺のキャンプ場に行きました。
子供にペースを合わせると、出発予定の8時半から大幅に遅れ、昼過ぎになりました。
行き道、主人は長男にゲーム解禁を伝えました。
約束事は、特にしていません。
長男は大喜びでした。
次男は、「僕は?」と、複雑な顔をしていました。
長男は頭の中がゲームに支配されていました。
海の見える、そのキャンプ場で、ずっとゲームの話をしていました。
長男:
「お母さん!」
「お母さん!」
「これ知ってる?」
「これは?」
「売ってるんだって、知ってる?」
ゲームの話しかしません。
一呼吸もおかず、話しつづけます。
エンドレスです。
その日、ネット購入したのは、
・3DS本体
・DSのソフトは8個
購入後も、
「これ欲しい。」
「これも欲しい。」
と、ネット画面を見せてきました。
当時、長男が欲しがったゲーム機は、なぜか3DSでした。
良かれと思い、我慢させてきた反動なのだろうか?
自制できない病気なのだろうか?
次男は火で遊んだり、子供らしく楽しんでいました。
長男は、ケビンの押入に閉じこもり、ずっとスマホでDSのソフトを探していました。
主人も、
「取り憑かれてるみたい、なんか怖いね・・・」
と言い、顔が引き攣っていました。
「これも」
「これも」
と言い続ける長男の姿は、私を不安にさせました。
今までの頑張りは、何だったのだろう。
何の為に、頑張って我慢させてきたんだっけ?
しんどくても、暑くても、寒くても、毎日外へ連れて行った日々は無駄だったのかな?
長男の会話に相槌を打っていましたが、この先どれ程ゲームに没頭するのだろう、と言う不安と、永遠に続く同じ話にうんざりし、私は席を外し、1人で海を見にいきました。
肌寒い日で、暗闇の中で聞こえる波の音が心地よく、脳内のもやもやを消してくれるようでした。
繰り返し、繰り返し、ずっと、同じ話をしているな。
相手の気持ちは考えないのだろうか?
その日は、ログハウスの鍵を開けるのは僕のみ!
と決めているようでした。
鍵を、絶対に誰にも渡しません。
あー!いちいちめんどくさい!
帰りの車の中で長男はご機嫌でした。
「ゲーム買ったら、友達とゲームの話出来るなー。」
と嬉しそうでした。
それを聞き、私は後で主人に、
「やっぱり、ゲーム話題についていけなかったことが、大きい原因なんじゃない?」
と言いました。
主人は、
「最初から言っているけど、原因探したり、理由探す事に意味はない。根っこだと思うよ。」
と言っていました。
私は主人の言ったその意味を、あまり深く理解していませんでした。