89 医療センターの日
89 医療センターの日
2021.11.1
出発直前まで、どう長男を連れて行くか考えていました。
結局、寝ている長男を抱っこし、車に乗せ強行突破です。
朝早かった事もあり長男は車中、ずっと寝ていました。
到着し、寝ている間に手続きを済ませました。
呼ばれる5分前、
頭がボサボサで、寝ぼけた長男を、診察室前に連れて行きました。
長男:
「は?」
「なに?」
「どこ、ここ?」
「・・・」
診察の時間になると、畳の部屋に通されました。
主治医の精神科医、臨床心理士、学生の様な臨床心理士さんも2人いました。
日当たりが良く、ポカポカした部屋で問診が始まりました。
私が、予約時に記入した問診票は6枚。
事細かに幼少期の発育歴を書く欄がありました。
こんなこと、覚えていない!という質問がほとんどです。
それを、ペラペラめくりながら、主治医の先生が長男に話しかけました。
主治医:
「長男くん、はじめまして」
長男:
「・・・」
主人の腕を掴み「何これ?」
主人:
「ん?」
主治医:
「長男くんのこと、色々教えてもらおうと思うけどいいかな?」
長男:
「嫌だ」
「怠い」
「つまらない」更に強く、主人のうでをつねりました。
主人が、
「痛たたた・・・」
と身体をひねっていました。
長男は、
「ねー、なにこれ」
と言い、私を睨みつけ、部屋から出て行きました。
心理の先生が別室で心理検査をしようと長男を誘いました。
長男は、断固拒否し、
「病院内にいるのも嫌だ!」
と言い、主人と外へ出かけました。
私だけ、部屋に残りました。
長男が部屋にいた時間は数分です。
主治医 :
「本人、無理ですね・・・」
主治医の先生は、問診票にかかれた発育歴を一つ一つ確認し始めました。
今の状況を話そうとすると、主治医の先生は、こう言いました。
・問診票に沿ってこちら(主治医)が質問をします
・時間内に、全ての質問が終わらない可能性が高いです
・今の状況を聞く時間はありません
・次回は12月3日
・その日は問診票の質問の続きをします
・発育歴を分析します
・偏りのある性格を、どう組み込み、上手く付き合っていくか、の指導になります
ただただ、問診票に書いた内容を、主治医が確認し、その日は終了しました。
長男は、親への不信感を露わにしていました。
主人は、
「ここ意味あるの?」
と、私に聞いてきました。
「私が知りたいわ」
と言いたい気持ちを抑え、
「有名な病院だから、きっと解決策を教えてくれるはずだよ」
と言い、帰路につきました。
あれ程待ち望んだ医療センターも、結局意味がないの?
解決策どころか、今の状況も話せませんでした。
長男は、
「2度と行かない!」
「絶対行かない!」
と、断固拒否しました。
次は1か月後、、、
結局解決策は分からない。
もう、克服ママの方法を実践するしか選択肢がないじゃん!