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不登校復活の道(ブログ)

105 引っ越しを考える

105 引っ越しを考える 
 
 
 

当時長男は、こんな感じでした。

・インターホンが鳴ると怯える

・外出時に車に乗り込む際、人に見られない様、背中を丸め、急いで車に駆け込む 

・車内から、同年代の子を見つけると、社外から自分の姿が見えない様に体を隠す 

・学校付近を車で通過する際、顔が引き攣る

・知り合いに会うのを恐れ、近所を出歩くことができない 

・人に会うのを恐れ、庭に1秒も出られない 

 
 

長男が何に怯えているのか、私にはよく分かりませんでした。 

 

学校を休んでいるだけなのに、なぜ、そこまで、隠れ、怯えるのか? 
 
 

不登校関連の本には母親自身が、 

・人に会うのが嫌になる 

・外出できなくなる 

・近所のスーパーに買い物に行けなくなる 

等の記載がありましたが、私には分からない心理でした。 
 
 

学校に行かないのは、身を隠さなければならない程、いけない事なのか? 

 

そもそも、近所の人に何を言われても、大して気になりませんでした。 
 
 
私は、その部分に関しては、堂々としていようと、決めていました。 
 
 
子供会の行事、廃品回収等の学校のイベント、サッカーの大会なども、自分に仕事がある場合は必ず行くようにしていました。 

 

ある意味、意地でした。 

 

お母さんまで、顔を出さない、と思われる事が嫌だった気もします。 
 
 
 
あまりにも、家から出る事に怯える長男の姿を見て、当時、両親が考えていた事は以下です。 

・私の実家近くに家族で引っ越す 

・私の実家に、長男のみしばらく住む 

・主人の実家に、長男のみしばらく住む 

・私の行かせたい学校がある地域に引っ越す 

・このまましばらく、ここで様子を見る 
 
 

 

そして私は、こんな行動を起こしていました。 

・実家近くの賃貸物件を探しにいく 

・実家近くの娘の幼稚園を探す 

・実家近くのフリースクールにコンタクトを取る (この時、私は次男もフリースクールのが良いと決めつけていました) 

・実家近くの小学校に連絡し、新一年生(次男)の話を聞く 

・今の家を査定に出す 

・主人が上司に転勤移動を出すかもしれないと相談しておく 
 
 

その時は11月下旬で、次男の入学が4月です。 

 

コミュニケーション能力が低く、心配事の多い次男を転校させる事は、避けたかったため、引っ越すなら4月からにしよう!と決めていました。 

 

引っ越すべきか、このままここで、様子を見るべきか、どれ程考えても答えは出ません。 

 

 

たまに来てくれていた姉は長男の姿を見て、こんな事を言っていました。 

「毎回、友達来ると顔色を変え、奥の部屋に隠れる姿を見ると、まだまだだなって実感する」 

「隠れる時の顔つきが普通じゃない」 

「外に出る時に、人目を気にし、おどおどしているよね」 

「ただ、もう少し時間がたった時どうなるのか」 

「長男君の本心はどうなのか」 

「引っ越す事がストレスになるのか、ストレスフリーになるのか」 

「長男君は物を大切にするから、家を手放す事をどう思うか」 

「長男君の事だけ考えるなら、まだまだ分からない事があるから、4月はまだ早い気がする」 

「もう少し長い目で考えてみたら」 

 

 

不登校に対する、主人の価値観はこうでした。 

・大人でも、一度長期で休んだ場所に復帰するのは嫌 

・新しい場所が緊張したとしても、心機一転、リセットする方がよいのではないか? 

・不登校は黒歴史、俺なら、絶対知ってる人とその後関わりたくない 
 
 

 

主人は不登校に対して、マイナスイメージを持っている様でした。 

 

私は、それをあまり理解できず、また、主人とのズレを感じていました。 

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104 起立性調節障害

104 起立性調節障害

 

 

最近は、風邪の症状が無いのに、朝起きれず、よく吐くので、 ネットで調べると、【起立性調整障害】という、言葉を見つけました。

 

【以下、ネット引用】 

起立性調節障害はこんな病気 

 

起立性調節障害(OD:Orthostatic Dysregulation)は、思春期前後の小児に多くみられ、起立時にめまい、動悸、失神などが起きる自律神経の機能失調です。 

 
人の身体は、起立すると重力によって血液が下半身に貯留し、静脈を経て心臓へ戻る血液量が減少し血圧が低下するので、これを防ぐために自律神経系の一つである交感神経が興奮して下半身の血管を収縮させ、心臓へ戻る血液量を増やし、血圧を維持します。しかし、自律神経の機能が低下した結果、このメカニズムが働かず、血圧が低下し脳血流が減少するため多彩な症状が現れます。 
 
 

起立性調節障害の症状・診断 

 

起立性調節障害でみられる身体症状として、以下があげられます。 

 

1.立ちくらみ、あるいはめまいを起こしやすい 

2.立っていると気持ちが悪くなる。ひどくなると倒れる 

3.入浴時あるいは嫌なことを見聞きすると気持ちが悪くなる 

4.少し動くと動悸あるいは息切れがする 

5.朝なかなか起きられず午前中調子が悪い 

6.顔色が青白い 

7.食欲不振 

8.臍疝痛(せいさいせんつう)へその周囲の痛みをときどき訴える 

9.倦怠あるいは疲れやすい 

10.頭痛 

11.乗り物に酔いやすい 
 

 

これらの項目のうち3つ以上当てはまる、あるいは2つであっても症状が強いなどの場合、起立性調節障害を疑います。



 ・・・

 

長男は、いくつかの症状が、あてはまりました。

 

数か月前まで、元気に学校に行き、外で遊びまわっていたあの子に、一体、何が起こっているのだろう? 
 
 
 
 
調子の悪そうな我が子を見ていると、少しずつ生活リズムを直していきたい。

と、強く思いました。

 

しかし、無理矢理何かをする事はできません。 
 

 

 

様々な不登校関連本にも記載されていますが、不登校児は本当に指示が通りにくいです。 

 

大人が何かして、どうにかなるものではありませんでした。 

 

本人の意識が変わり、自分で変わりたい、と動き出すのを待つしかない。 

 

その心理は、本で読み、何となくですが、理解しているつもりでした。 

 

でも、どうやったら、息子の意識は変わるのだろう? 

 

いつまで、その日が来るのを待てばいいのだろう?

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103 伝わらない気持ち

103 伝わらない気持ち

 

 

 

2021/11月中旬 

主人が帰宅し、 

「毎日、子供達がゲームをしている姿は、胸が締め付けられる、苦しい、本来望んでいる姿じゃない」と言いました。 
 

 
 
私は、

「え、ゲームに対して、そんな事思うの?」

という気持ちと、

「これで、スマホしか見ていない主人の背中に対し、私が思う、あの不快な感情を、少しは理解してもらえるかも!」

という、期待の気持ちが同時に浮かびました。 
  

 

 

今まで我が家にはゲーム類が一切無く、テレビも見続ける事はしていませんでした。

 

いつも子供達は、工夫して遊んでいました。 

 

家中の、色々な物を引っ張り出し遊ぶので、リビングは常に散らかっていました。

 

私は、それを、ストレスに感じる事はありませんでした。

 

 

 

ゲーム漬けで、散らからない家より、創意工夫をして遊び、部屋が散らかる事を、むしろ、喜んでいました。 

 

 

 

主人が、今までの子育て環境と比較して、デジタル漬けになっている環境に、まだ、慣れていないのかもしれません。 
   
  

 

長男が何か言いたげに、やたらと笑って、 

「お母さん、お母さん、お母さん、お母さん、お母さん、明日学校休む」 

と言ってきました。 
 
 
 
ん? 
もう、1ヵ月休んでるよね?、と思いましたが 、
  
 

「はいはい、ゆっくり、お休みしてね」 
と伝えました。 
 
 
 
この頃、長男は、少しでも外出すると、くたくたに疲れてしまいました。 
 
 

 

風邪の症状はないのに、連日食後に吐き、元気がないので、 

・食事を1日1食しか摂らない 

・昼夜逆転している 

・ゲーム画面を暗闇で長時間見ている 

・太陽の光を浴びていない 

 

等で、体に不調が出ているのではないかと、お母さんは心配しているよ、と伝えると、 
 

 

 

長男は、 

「お母さんは、僕の事を怒ってる!」 

と言い、泣き出しました。 
 

 

完全な昼夜逆転になっており、吐いたり、怠さも訴えていました。

 

太陽の光は全く浴びていません。

 

「少しずつ、戻して行けるといいね」

 

と、私なりに、優しい口調で伝えたつもりでしたが、長男は素直に受け取りませんでした。 
 

 

今のあの子には、何も伝わらないのかな・・・ 

 

そっとしておくしかないのかな・・・ 

 

心配している気持ちは、伝わらないな・・・

 
 

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102 次男がゲームを始めた日

次男がゲームを始めた日 
 
 
 
2021.11.中旬 
 


 
次男がいつも、ゲームを欲しそうに見ていたので、DSをもう1つ購入しました。 

長男は、その事を知ると、泣き叫び怒り狂いました。理由は、 

・僕だけのゲームじゃなくなった 

・僕だけが持っている物じゃなくなった 

・真似をされるのが嫌 

・弟が自分と同じ事をしている事が嫌 

です。 

 

 
 
私は、長男はスイッチも買ってもらったが、次男は持っていない、となだめると、 

・スイッチを使って次男と一緒にゲームをした事がある(1度だけ) 

・だから、僕だけのゲーム機ではない(一度、人が触っている為) 

と言います。 

 

 

長男は、

「次男のDSを、今すぐ捨ててこい」 

「絶対に、同じカセットを買うな」 

と、叫び散らし、購入した私を責め立てます。 
 

 

 

ゲーム機を心待ちにしていた次男は、怯えた顔でそれを握り閉め、無表情でフリーズしていました。 
 

 

私は、2人でゲームを楽しんだら?と諭しましたが、長男の怒りは凄まじいものでした。 
 

 

ゲームソフトも、次男は同じものを欲しがります。

私は長男の反応に怯え、次男に他の物を薦めますが、次男は、長男のやっているゲームがしたいのです。 
 
 

 

長男が、あまりに次男を傷付ける事に納得がいかない私は、長男を叱りつけました。 
  
 

・自分だけが楽しければよいのか? 

・羨ましそうにしている次男を見て、楽しいのか? 

・なぜ、次男がゲームをしてはいけないのか? 

・なぜ、それを長男が決めるのか? 

・なぜ、いつも自分、自分で他人を思いやらないのか? 

そんな事を長男に聞いたと思います。 
 

 

長男は、 

「がみがみがみがみうるせー」 

と、ただただ目に涙を溜め、怒り狂っていました。 
 
 

 

なんなのだろう、この子は。 

昔から、何でもかんでも、自分だけ、自分だけ。 

いつもそうでした。 

本当に、【長男らしい】発想。 

もう、うんざりでした。 

 

 

次男もゲームがしたい、減る訳でもない、楽しく2人でゲームをしたらいいのに、次男が自分と同じものを持っている事を許せない。 

 

 

なんの心理なのだろう? 

 
 

絶対発達障害だ。 

脳機能が正常に働いていない、としか思えない。 

通常ならば、何もなく過ぎていく事に、いちいち、大きく躓いて、家中が神経をすり減らしていました。 
 
 

 

もしかしたら、自分ができない事を、万が一、次男が出来てしまったら、と、不安なのだろうか? 

次男はただ、ゲームを楽しむだけで、酷く暴言を吐かれ、ゲームをするにも長男の目を気にし、こそこそと小さくなり、怯えながらゲームをする様になりました。 
 

 

私からすると、ずっと長男にペースを合わせ、家族は我慢し、希望を聞いている感覚が強かった為、耐えがたい気持ちでした。 
  

 

この子の独占欲は異常だな。 

昔から思っていた事です。

とても不愉快な気分でした。 
 

 

独占欲は、特性なのだろうか? 

小さい頃、欲求が十分満たされなかった為の反動なのだろうか? 

あの子は、それ程までに、欲求不満だったのだろうか? 

どこで育て方を間違えたのだろうか?


 
 

弟に対して、優位に立っていたいだけ? 

羨ましがられる存在でいたいの? 
 

 

もし、幼少期の育て方が影響しているのなら、私の子育ては大失敗だ。 

私に対する酷い事は我慢できます。

矛先が次男や娘に向かうと、どうしても感情的になり、長男にきつく当たってしまいました。 
 

 

過保護にしなければ、優しくしなければ、頭では分かっているのです。 

物を与える事、言う事を聞く事は、少しずつ出来る様になってきました。 

でも、無理難題を言う事の多い長男への、心の寄り添いがなかなかうまくいきませんでした。

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101 新たな葛藤

101 新たな葛藤 
 
 
11月13日 

しばらく誰にも会いたがらなかった長男ですが、幼馴染で同じ学校の友達と、友人宅でゲームをする事になりました。

マイクラをしたようです。 
 

 
 
帰宅顔、長男は「スイッチが欲しい」と言いました。 

言われたら購入しよう、と決めていましたが、言われたのが夜の9時過ぎでした。 

 

「明日買おうね」の言葉が通じません。 

 

泣きじゃくり、 

「欲しい、欲しい、欲しい、欲しい」 

「やっぱり、ダメなんだ、買ってくれないんだ」 

と泣き喚きます。 
 

 

 

丁度、主人が帰宅し、

「空いている店を探しに行こう!」

と言って、長男を連れだしてくれました。 

 

 

私は、

「あー、また始まった。本当にこちらの都合を聞けない、わがままな子だな、めんどくさいな」と思った記憶があります。 
 

 

 

結局、何件か探し回り、スイッチを見つけ、購入して帰ってきました。 

 

 

 

明日からは、スイッチにはまり、ますますゲーム漬けになるのだろうな・・・

 
 
 

11月14日 

みんな意地悪だ。

こんな場所に住んでいたくない。

転校したい、引っ越したい、と何度も、繰り返し言いました。 
 
 


 

11月16日 

スクールカウンセラーと教頭先生と話合いがありました。 

内容が薄すぎて、何1つ覚えていません。 
 
 

 

 
11月17日 

別の幼馴染と、近所の同級生が別々で訪ねて来てくれましたが、顔が引き攣り、会う事は出来ませんでした。 

 

 

 

その夜、長男は、わざとらしく、ケラケラと笑いながら、 
 
 
長男: 
「僕、何日、学校休んでるぅ?」 
 
 
私: 
「1ヵ月だよーーー」 
 
 
長男: 
「まだ、そんだけー?」 
 
 
私: 
「うん、ゆっくり休んでねー」 
と会話しました。 
 
 
 
お休みしている事を、気にしている様でした。 
 
 
 
この時期、長男は口の中に酷い口内炎ができ、痛がり、ほとんど食事をしませんでした。 
 
 
 

11月19日 

いつもは、起きるとすぐにリビングに来ます。その日は、夕方4時頃起きていたようですが、7時頃までリビングには来ず、暗闇の中で動画を見ていました。 体調不調の様子はありませんでしたが、食事後、何度も何度もトイレに駆け込み、吐いていました。 
 
 

その日の夜、娘を寝かしつけていると、長男が、 

「お母さん、オムライス作って」 

と、言いました。 
 
 

 

私が、 

「あと、数分で、娘が寝るから、少し待ってね」 

と言うと、 
 
 
 
長男: 

「いや、待てない、今すぐ、今すぐ作って、待たない、今すぐ!」 
 
 
私: 

「え、、、娘ちゃん、泣いちゃう、、、」 
 
 
長男: 

「関係ない、今すぐ作って、お腹空いた、今作って」 

と、執拗に言い続けます。 
 
 

仕方なく、娘を我慢させ、オムライスを作りに行くと、ほぼ寝かけていた娘が 、

「おかあさん、おかあさん」と、大泣きし始めました。 
 
 
もう、、、 
 
 
私は、怒りの感情を抑え、オムライスを急いで作り、長男に渡しました。 

その後、娘を寝かしつけ、リビングに戻ると、冷え切ったオムライスは、一口も手を付けられていませんでした。 
 

 

なんなんだよ・・・ 
 
 

と、思いましたが、何も言いませんでした。 
 

 

 

11月20日 

銭湯に行きましたが、ずっと「怠い、怠い」と言い、帰りたがりました。 

その日も、食後に吐きました。 
 
 

11月21日 

体調不良は、一切ありませんでしたが、この日も、食後に吐きました。 

 
 

 

学校に行かなくなり、落ち着き始めていた長男ですが、彼の不安定さが心身にでているように感じました。彼の中に、何か別の葛藤が生まれ始めている様でした。

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