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2023年10月の記事一覧

35 完全不登校までのカウントダウン⑤

35 完全不登校までのカウントダウン⑤ 

 

2021年10月8日(金) 

 

長男の様子をみていると、今は気持ちを受け入れて否定はしない方が良さそうで、とにかく長男が安らげるように話を聞こう、と私は思っていました。

 

主任先生や担任の先生との度重なる話し合いで、周りの大人が長男を何とか学校へ来させようとしている雰囲気が長男に伝わり、長男の気持ちだけが置いてけぼりにされていないのか?大人が長男を追い込んでいないか?と疑問が浮かびました。

 

この時期は長男が頻繁に大泣きするようになり、思う存分泣き、感情を吐き出し、私が「大丈夫、大丈夫」と言うと長男は落ち着くことが多かったです。

 

長男があまりにも苦しそうに泣くので、見ている私は胸がとても苦しくなりました。

 

沢山泣いて感情を吐き出すと、長男は一旦は落ち着くのですが、些細な事がきっかけで、またすぐに心が不安定になる、その繰り返しでした。

 

私は、母や姉が家にいる事で長男は周りの大人に遠慮して、想いのまま泣けないのではないか?と感じるようになりました。

  

この時期次男は、どこに行くにも置いて行かれ、私は長男に付きっきりなため、私は次男を我慢させてばかりいると感じていました。

 

・・・

 

そんな日々の中、夕食の時に次男が、

 

「うううううーーーー」 

 

と唸りながら、目に涙を溜め、苦しそうに泣く事が増えました。 

 

私は不安定な次男の事も幼い娘の事もとても心配で、2人と関わりたいと望むのですが、長男はそれを許しませんでした。

 

私が次男、娘と仲良くする姿は、長男を強く刺激し、心を不安定にさせました。

 

長男は当時情緒が不安定で、とても部屋に1人に出来る精神状態ではなく、私は下の子たちと関わる時間を作れずにいました。

 

行き渋りが酷くなると、私は毎朝長男にだけ時間を割かざるを得なくなり、次男は幼稚園に毎日遅刻していました。娘は毎朝「抱っこして」とギャーギャー泣いていて、3人全ての子供に、私が1人ずつ必要な状態でした。 

 

長男と私が2人で落ち着いて支度ができるように、主人が出社時間を少しずらし、ぐずる娘を別室へ連れて行ってくれる日もありました。

 

娘が学校へ付いて行く事を、長男が許さないため、2歳の娘は毎朝1人で留守番をしていました。

 

家庭を、思う存分ストレスを吐き出せる場所にしなくては!と思い、しばらくの間は母や姉には頼らず、家庭の事は両親で乗り切ろうと主人と話をしていました。

 

・・・

 

下2人を、長時間置いて、出かけざるを得ない日が増えており、親族にも頼めず、次男と娘の情緒や安全が心配でした。

 

次は次男が壊れたらどうしよう、と心配していると、予感は的中しました。

 

・・・

 

主人が下の子どもたちの面倒を見ることがベストなのですが、仕事があり無理でした。 

 

1日でも早く、専門家のアドバイスを聞きたい。 

 

児童精神科が数か月後ならとりあえず、小児科に行こう! 

 

長男を、病院へ連れて行くのは無理なので、私1人が小児科へ行き、現状を説明し、大きな病院を紹介してもらおう。 

 

きっと良いアドバイスをくれるはず! 

 

そう思い小児科に行く事にしました。

 

主人と、長男が好き放題ストレスを出し切れる環境を作れるように両親だけで乗り切ろう!と話していましたが、主人は家族を守るために働かなければならず、結局は私1人で対応する以外に道はありませんでした。

 

 

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34 帰宅後の無理難題

34 帰宅後の無理難題

 

この頃の長男は、私が次男の名前を呼ぶだけで、

 

「あー!」 

 

「あーー!!!」 

 

「あーーー!!!!!」 

 

「あーーーーーーーー!!!!!!!」 

 

と泣き叫ぶようになりました。 

 

私と長男が落ち着いて話せる環境を作ろうと主人が、あの手この手で次男を私から遠ざけようとするのですが、次男はそれを察して、

 

「お母さん!」

 

「お母さん!!」

 

「お母さんがいい!!!」 

 

と、泣き叫ぶので、主人がなんとか次男の気をそらそうと外に連れ出そうとするのですが、次男は絶対に主人と出かけようとはしませんでした。

 

この時期、長男は、私が次男と関わると荒れ狂うようになったので、我が家の平和のためには長男を立て直さなければ! と私はなるべく長男を優先的に構うようにしていました。
 

長男は次男が視界に入ると泣き叫び、次男に危害を加えるので、2人を近づける事ができず、同じ部屋にいる事はとても困難でした。

 

・・・

 

2021年10月8日(金) 
 

この日の朝、長男と私は自転車で散歩に行きました。 

 

ご機嫌で帰って来ると【NHKの0655】が始まっていて、長男は突然不機嫌になり、私に、 

 

「君に罰を与えよう」 

 

「今日、僕は学校を休むからな」 

 

「これは罰である」 

 

「テレビの時間に間に合わなかった罰である」 

 

と、笑っているような、引き攣っているよう表情で長男は私にそう言いました。 
 

・・・

 

集合時間になっても体が動かなかったようですが、時間になるとだるい体を引きずるようにして「お母さんと行く」と言うので一緒に学校へ向かうことにしました。

 

出発前には何度もトイレに駆け込み、しばらくの間出てきませんでした。 

 

・・・

 

私が長男と歩いて正門まで行くと、2年時の担任の先生が、

 

「学校生活の不安を取り除けるのなら、長男が大好きだった支援員さんを配置できるか調整してみますよ」

 

と声を掛けてくれました。 

 

・・・

 

その日の帰宅後、長男は30分間、獣が鳴くかのように泣き叫び支離滅裂な無理難題を言い始めました。 

 

その日は長男の歯医者の予約が入っていたのですが、帰宅すると長男は、釣り上げたばかりの魚のように布団の上でのたうち回り、手に取るもの全てを壁に投げつけ、

 

「うぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーーーーー!」 

 

「うゎーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

 

「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」 

 

と叫び始めました。

 

あまりの暴れ方に、私は言葉を失い、ただ背中を撫ぜる事しかできませんでした。 

 

長男は、わんわんと泣き叫びながら、

 

「お母さん、こないだの消しゴムは?」 

 

と私に聞いてきました。私が、

 

「え、「遠いからまた行こ」ってなったやつ?」

 

と聞くと長男は泣きながらうなずいていました。私が、

 

「ごめん、ごめん、まだ行ってない!」 

 

と謝ると、長男は、

 

「今すぐ買ってきて」 

 

と泣き叫びました。私は、この子は今正常な精神状態ではないな、と思い、 

 

「そっか・・・じゃあ今日は歯医者さんやめて、消しゴムを買いに行こう」 

 

 と言うと、長男は、

 

「歯医者は行く!」 

 

と私を困らせました。私は長男に、

 

「どうしたいのか決めていいんだよ」 

 

となだめても、長男は、

 

「行くの!どっちも行くの!」 

 

 と言うのです。私が、

 

「そっかそっか・・・」 

 

 と背中を撫でていると、長男が、

 

「遠いから100均で買っておくって言ったじゃん!」

 

と買ってきていない私の事をとても怒っていました。 私が、

 

「そうだね 買ってくるよ」 

 

 と諭すのですが、長男が、

 

「今すぐ行く!」 

 

 と言うので、私は100均へ向かうことにし、

 

「いいよ! 下の子達、連れてくるね」 

 

と出かける支度をしようとしました。すると長男が、

 

「だめ!!!!行くのは僕だけ!!!!」 

 

「あいつらは連れて行くな!!!」 

 

「僕だけだ!」 

 

と激しく泣き叫びました。幼い次男と娘を置いて買い物に行く事が心配で、私はとても困っていましたが、その間も長男はのた打ち回り、叫ぶように泣いていました。

 

顔を涙でぐちゃぐちゃにし、お腹の中から声を絞り出すように、聞いたことのないような声で唸り、とても苦しそうに、とにかく泣くのです。私は、

 

「分かった!取り敢えず、歯医者さんにキャンセルの電話だけさせて」 

 

 と長男に伝えると、

 

「歯医者も行く!断るな!行くんだ!」 

 

と泣き、私は歯医者に間に合わせるため、歯医者の後に100均に行く事を提案しました。 その提案に対し、長男は、

 

「嫌だ、先に100均!!!!!絶対に先に100均!!!!」 

 

と叫び、今この子には何も言わない方がいいな、と思い、

 

「分かった分かった、そうしよう」   

 

「長い時間だから、弟と妹連れて行っていい?」 

 

と下の子たちをつれて100均に向かおうとすると、長男は、 

 

「ダメ!ダメ!ダメ!ダメ!絶対ダメ!」 
   

と下の子を連れていく事を許しませんでした。

 

次男と娘は大人しくテレビを見ていたので、私は次男に、

 

「少しだけ待っていてくれる?」 

 

とお願いをしましたが、 次男は、

 

「僕も行く!僕も行く!僕も行く!」 

 

「ギャーーーーーーーーーー!」 

 

「何で行ってはダメなんだ!」

 

と号泣していました。


・・・ 
 
あぁ・・・ 

 

あぁ・・・ 

 

どうしよう

 

と私は泣きそうになっていましたが、今は長男を優先させるしかない!と思い次男と娘に見つからないよう、そっと外出しました。 

 

辺りが薄暗くなりはじめた夕方に、1時間以上の長い時間、幼い2人を家に残す事はとても心配でした。 

 

・・・

 

長男は、車の中で一通り泣くと少しずつ落ち着き、私と買い物をしている間はご機嫌でした。 
 

私は、買い物をしながらご機嫌に話しかけてくる長男と楽しく会話をしたいのですが、下の子たちは大丈夫かな・・・ と気持ちがソワソワし、長男の話を上の空で聞いていたように思います。

 

早く帰らなきゃ、早く帰らなきゃ、と思いながら帰宅をすると、2人は大人しくテレビを見ていてくれました。 

 

 

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33 完全不登校までのカウントダウン④解決策が分からない

33 完全不登校までのカウントダウン④ 

 

どこかの相談員が長男の現状に対して、

 

「反抗期では片付けられませんね。特性、幼少期から我慢してたお母さんへの独占欲、ホルモンバランス、色々重なって自分自身にも怒れてるのではないでしょうか?どうしようもない怒りで訳が分からなくなっているんじゃないかな」 
 

 と私に言いましたが、具体的にどうしたらよくなるかもしれないよ、という解決策は教えてくれませんでした。

 

 ・・・

 

10月に入ると長男は常に泣いていて、不登校は悪化していましたが、私にぽつぽつと胸の内を話す事が増えていきました。主人とは、不登校を受け入れ覚悟を決めようね、と話をしていました。 

 

・・・

 

心療内科に「本人を連れて行くのは難しい」と説明し「私だけで相談に行きたい」とお願いしましたが、初診は本人が居ないと診れず、 予約が取れたとしても最短で4か月後と言われていました。

 

その言葉に私は、本人が病院へ行けないほどの精神状態だからこそ受診したいのに・・・と臨機応変に対応してくれない病院に疑問を持ちました。


教頭先生がスクールカウンセラーを5日後に手配してくれたので、スクールカウンセラーに話せば何か良いアドバイスがもらえるかも!と少し希望を持てました。  
 

その頃の長男は休むと暴言がなく落ち着いていて、波はあるけれど基本的にご機嫌でしたが、学校の話題になると目つきが変わり、お風呂に入らない日が増えていました。 

 

2021年10月頭 

 

長男が、

 

「女を全員殺せ、と学校に電話して!女を教室に入れるな!女全員、別の部屋にしろ!」

 

「先生は、優しいだけで、何の役にも立たない!女子が鬱陶しい 」

 

と、ここ数日間発言が過激になっていきました。 

 

・・・

 

寝る時間を過ぎた22時に長男は夕食を沢山食べたのに「お腹空いた」 と、泣き出しました。 
 

私が「もう寝る時間だよ」 と言っても、食べて良いと言われるまで、「お腹が空いた」と言い続けていました。 

 

夜遅い時間から食事をする事を心配していたので私が「太っちゃうよ」と言うと、癇癪を起しました。 

 

あーあ・・・言うんじゃなかった・・・もう、何でも食べてください、と言う気分で私は長男に食事を作りました。 
 
 
・・・

 

お風呂の時間になり「引きずって連れて行って!」と、言うので、お風呂場まで引きずって連れて行きました。 

 

お風呂場に着くと、走ってリビングに戻り、また引きずって連れて行く、それを何度も、何度も、繰り返しました。

 

洗ってくれと言うので頭を洗うと「足しか洗いたくなかったのに! 」と泣き出し暴れ回りました。 
  

・・・

 

長男は、「学校のこと考えると気が重い、だるい」 とよく言っていました。 

 

夏休み前から、しつこさ、聞き分けの悪さ、が、異常に酷くなり、この子は精神病なのかな・・・と心配していました。 
 
 

私が、「10時までに寝ようよ!」 「漫画読むけど寝室行く?」 と声を掛けると、こちらからの提案は一切受け入れず、長男は、「わーーーーーーーーーーーーーーー!!!」 と叫び、暴れ出しました。
 

長男を立ち直らせるために長男の要望をほとんど聞いているので、両親が注意しない事で要望がエスカレートしているのかな、それとも、問題行動を起こした時の私の反応を見ているのかな?と長男の行動心理が良く分かりませんでした。

 

今は心が元気になってほしいという理由で、ほとんどの要求を聞いているけれど、もしそれが当たり前になったら、我が家は地獄だな、と恐怖心を抱いていました。

 

私は常に長男をとても育て難い子だな、と感じていました。 

 

・・・

 

私も主人もいつも長男を腫れ物を扱うように接していて、 これ以上酷い家庭内暴力になったらどうしよう、否定をすると牙を向くので子供を全然注意できない、対応の仕方が全然わからない、次男と娘の情緒が心配でいつまでこんな生活が続くのだろう、と毎日とても憂鬱でした。
  

・・・

 

実家の母に迷惑を掛けたくないけれど、娘だけ実家に預け、長男の精神状態を安定させる事に集中しようか、何を最優先にするべきか常に悩んでいて、心療内科は良いアドバイスをくれるはずなので心療内科に行こう!と決めていました。 
 

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32 完全不登校までのカウントダウン③教頭先生

32 完全不登校までのカウントダウン③ 
 
 
主人と話をしていると、 主人が、

 

「僕は指示、命令される事がとても嫌で、今までも誰のアドバイスも聞かず全部独学でやってきた」

 

「塾に行っても教えられた方法ではなく、自分のやり方でしか学ばなかったし、とにかく指示されるのが嫌だ」

 

と教えてくれました。

 

長男も人に何か言われる事が大嫌いで、私は昔から主人と長男は色々な部分でよく似ているなと思っていました。

 

2021年10月頭 
 

その日も長男は「怠い、怠い」と言っていたので、私はお休みするのかを尋ねると長男は葛藤している様子で、声を出さずに首を少し横に振りました。

 

出発時間になると腹痛を訴えたので私は再びお休みするのかを尋ねると、今日も、

 

「休むのか決めていない。少し考える。」

 

と、答えていました。 

 
その時私は心の中で、長男から「学校へ行く」と言われるまで、何も言わずに待っていた方が良いのかな? 私から声をかけないでいたら、行かないのが当たり前になって本当にずっと学校に行かなくなるんじゃないかな? それとも長男はすでに、不登校気味から【完全不登校】に移りつつあるのかな。 

 

と色々な事を考えていました。

 

・・・

 

私は、長男の不登校は私の今までの子育てへの仕返しだと思っていて、私が苦しくなる事は自業自得だな、と思っていましたが、結局社会からはみ出て苦しむのは私ではなく長男なので、私は長男の社会復帰のために何ができるのだろう、といつも考えていました。

 

担任の先生は、頼りにならず、スクールカウンセラーも6週間後と言われ、 児童精神科も最短で4か月後でした。 

 

よし、もう教頭先生に直接相談してみよう! と思い立ち頭先生に、

 

スクールカウンセラーが6週間待ちな事、長男の不登校の経緯、女の子を嫌がっている事、女を殺す夢を見た!と起床してきた事、ぶっ殺すと言い続けていることなど、現在の長男の状況を包み隠さずの話しました。

 

すると教頭先生は、

 

学校では落ち着いているようで、そんな酷い事になっているとは思いませんでした。 担任も、特に困る事は何も無いと言っていますがそんなに酷いんですね。

 

へーーー、初めて聞きますね、そんな子は、お困りだと思いますので早めにスクールカウンセラーを手配しますね。 
   

と、電話越しにでも、興味がなく他人事な事が伝わってきましたが、スクールカウンセラーを早めに手配して下さった事には感謝しました。 

 

私が教頭先生にこのまま休ませても大丈夫なのかと聞くと、教頭先生は、

 

「さぁ、どうでしょうね?でも本人行かないんですよね?こうゆうケースは、今までないので分からないですね。私ずっと中学担当だったので、小学生はよく分かりません」 

 

「小学生ではこのケース聞いた事ないな・・・親が言わないだけかな・・・」 

 

「休んだ日のプリント類は渡します、毎日授業内容の報告があるはずですよ」 
 

と片付け仕事のように淡々と言われました。教頭先生は話し合いの時に「プリントは渡しますね」と言っていたのに、担任の先生からプリントを渡される事はありませんでした。

 

・・・

 

私は担任の先生が頼りないので教頭先生に相談したのですが、教頭先生に相談したところで何も変化はありませんでした。 むしろ、教頭先生もダメなんだ・・・という失望感が加わった感じでした。

 

どこに相談しても、「分からない、どうしたら良いんでしょう・・・」と皆同じことを言い、酷い時は私が相談に行っているのに、逆に相談員に相談される事がありました。

 

・・・

 

私には、長男は以前は楽しく学校に行っているように見えたので、何かのきっかけで精神が極限状態になり、些細な事も許せないほどのストレスをかかえるようになってしまったのか。

 

長男の気持ちが落ちついてきたら、少しはストレスに耐えられる子になるのだろうか? 

 

私はどうかそうであって欲しい、そうでなければ、社会で生きていけない・・・と長男の将来に対して日に日に不安感が強くなっていきました。

 

・・・

 

私が少しでも出かけようとすると「行かないで!どこに行くの!」と執拗に着いてくる長男に対し、私は心の中で、

 

あーーー もう・・・ 

 

あーーー 

 

一瞬でいいから1人になりたい。 執着しないでよ!!! 

 

と感じていたのです。

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31 誰も助けてくれない!

31 誰も助けてくれない! 

 

2021年10月頭 
 

前日に担任の先生から「体調不良なので明日はお休みします」と連絡がありました。不登校気味になってから長男は、誰かが学校をお休みすると必ず、「僕も休みたい!」と言うようになりました。

 

私は担任の先生は長男の不登校に危機を感じていないな、とずっと感じていました。 

 

長男は、 
 

「優しい女の子もいるけど、半分以上の女子がうざい!」 

 

「いつもいつも僕の邪魔してくる」 

 

「殺す!、殺す!、殺す!」 

 

と呪文のように言い続けていました。 
 

テレビから流れてくる音声ですら、

 

「うそつけ!下手くそ!」 

 

「だせえ!」 

 

「殺す!ぶっ殺す!」 

 

「ナイフでぶっ刺す!」 

 

と過激な言葉ばかり言っており、彼の目に映る全てが敵に見えているようでした。

 

・・・

 

主人はいつも、大体子供たちが学校へと出発する時間に会社へ出発します。長男が学校を休む日は、長男は必ず主人の車まで行き、 

 

「お父さん、お父さん、いってらっしゃい」 

 

と言い、主人に抱き着いて甘えていました。 

 

・・・

 

昨日は長男が私に甘えてきて「俺は1ミリも動かないから寝る部屋まで運んで」と言い、リビングから寝室まで赤ちゃん抱っこで運びました。

 

・・・

 

学校に私がどれ程相談しても、解決策を提示される事はなく「様子を見ましょう」としか言われないので、私はどこか良い相談所がないかな、と思い学校に尋ねると担任の先生は首をかしげながら、

 

「さぁ、分かりません」

 

と答えました。 

 

・・・

 

そんな頼りない学校からの良い対応は早々に諦め、私は市の相談所に行く事にしました。 

 

娘を置いて行く事もできず、連れていけば落ち着いて話を聞く事は出来ないので、実家の母に来てもらい何とか相談所へ行く事ができました。 

 

この時期長男がストーカーのように私に付きまとい、私が外出する事をとても嫌がっていたので行き場所が相談所でも、1人で外出できる事が嬉しかったことを覚えています。

 

・・・

 

市の相談所へ行き、今までの経緯をざっと話しました。 

 

私が少し感情的になり、泣きながら1時間ほど話をしていると、3人いる相談員さんのうち1人はメモを取り、他の2人は、うん、うん、とうなずきながら私の話を聞いていました。 

 

私が話し終えてからも、しばらくの間、誰も口を開きませんでした。 

 

1人の相談員さんに、

 

「事情は分かりました、そうですか・・・」 

 

「大変ですね・・・」 

 

「一応こちらで状況はメモしましたが、出来る事は何もありません」 

 

「こうゆう子が居る、と言う事だけ、把握しておきますね」 
 

 と言われ、私は一瞬時が止まったようで、

 

何? 

 

出来る事ないの? 

 

相談所だよね? 

 

電話である程度の内容話したら「来て下さい」って言ったよね? 

 

え・・・ 

 

は・・・ 

 

嘘だぁ・・・ 

 

何か教えてよ!!! 
 

と心の中で思いました。わざわざ遠方の母を呼んでまで話を聞きに来たのに、長男の目を盗み、娘を母に預け、何とか相談に来れたのに!何一つヒントをくれないじゃん!

 

出発前にあった期待感は完全になくなり、失望感だけが私の中に渦巻いていました。 

 

相談中、1人の相談員さんが、身に着けている結婚指輪をぐるぐるとずっと回していた事がとても印象に残っています。 

 

なんなんだよ・・・ 

 

結局、誰も助けてくれないじゃん! 

 

そんな気分でした。 

 

 

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30 激しくなる暴言

30 激しくなる暴言 

 

2021月10月7日 
 
 
この日長男は朝「夢の中でウザイ女殺した」と淡々と言いながら起きてきました。

 

しばらくの間、うざい、うざい、殺す、殺す、と、ずっと呟いていました。

 

私は「そっか・・・」以外の言葉は出ず、 黙っていると、長男が「だるい、お腹痛い」とうずくまっていました。 

 

長男の暴言は日に日に激しくなり、私にはとても正常な精神状態には見えませんでした。

 

長男の口に出す言葉は常に、

 

「殺したい、うざい」

 

「学校やめたい、くそつまらん」

 

 そればかりで、私はこの子は精神病なのではないか・・・と思うようになりました。


 目がうつろに据わっており、いつか、本当に、何かしてしまうのではないかと学校に行かないのとは別の心配をするようになりました。 

 

精神病院を調べると、小児を診ている心療内科はとても少なく、早くても4か月後の1月末の受診です、と言われました。  
 

心配した私は「もう、休んでいいよ」と言うと長男は「今日は行く」と言ったのですが出発時間が近づくと「やっぱり今はいけない」と言いました。 

 

私は学校への連絡があるので、行くか休むかだけ教えてほしいと伝えると、少し考えるね、と言っていました。


次男を幼稚園に連れて行く支度をしている間中、長男は次男と娘の前で悲観的な言葉を繰り返し呟き続けていました。 

 

学校に、長男が遅刻か欠席か決め兼ねている、と連絡していると、長男は私が誰かと電話で話をしている事に過剰に反応し、

 

「携帯で何しているの?」 

 

「どこに?何話しているの?」 

 

「何を話しているのか内容を教えて」 
 

としつこく聞いてきました。

 

長男は私が少しの間部屋からいなくなるだけで探し回り、ストーカーのようについて回りました。 

 

・・・

 

もう自分ではどうしていいのか分からない私は、担任の先生にスクールカウンセラーの予約を頼みましたが、混雑しているようで、6週間後なら予約が取れる、と言われました。 
 

担任は対応にとても困っていると相談しても「様子を見ましょう」 としか言わず、私ではどうしたら良いのか分からず、誰に相談したらいいのだろう・・・と相談先を探していました。 

 

・・・

 

朝、次男の方が出発が遅い為、長男がいると次男は幼稚園を休みたがりました。 

 

長男の不登校、暴言は悪化していましたが、私が以前よりも否定せずに話を聞くからか、私に気持ちを伝えてくれる事も多くなり、長男の話をじっくり聞きたい気持ちがありましたが、この時期は次男の無気力、私への執着も酷く、次男も娘もずっと私に張り付いているので物理的に長男の話をゆっくり聞いてあげる事はとても難しかったです。

 

私は平日に1人で子育てする事に限界をかんじていましたが、解決策も見つけられず、どうしたらいいのだろう? と途方に暮れていました。

 

 

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29 不登校までのカウントダウン②ミシン

29 完全不登校までのカウントダウン② 

 

2021年10月頭 

 

この時期、朝娘を置いて長男の学校へ付き添う事が増え、娘の事が心配だった私は、遠方に住む姉と母に手伝いに来てもらう事にしました。

 

2人が来てくれたその日の朝長男は、こちらの話は一切聞かず「休む!」 と言い寝室へ逃げていきました。 

 

長男はお休みが決まると、ご機嫌で折り紙をして遊び、答えを丸写しですが宿題も頑張ってやっていました。

 

退屈そうにしていた長男が突然「ミシンやりたい!」と言うので、私がやり方を教えると長男は楽し気に色々な袋を作り始めました。 

 

長男がミシンに夢中になっている時に、次男が幼稚園から帰って来ました。 

 

長男がミシンで袋を作っているのを見て次男もミシンをやりたがりました。

 

次男がやりたがったその時は長男が別の事をしていたので、次男に使い方を教えていると長男は、次男に向かって、

 

「下手くそ、バーカ、やめろ、そんな簡単な事も出来んのか!」 

 

「お前は本当にバカだな」 
 

と次男を否定し続けました。

 

次男はそれに無反応で、私も次男に教えながら長男の暴言を、なんとかスルーしていました。

 

すると相手にされない長男は次男の椅子の後ろに座り、一生懸命ミシンを使っている次男を椅子ごと一定のリズムで蹴り始めました。 

 

「とん、とん、とん、とん、とん、とん、とん、とん」

 

次男の体が前後に揺れ、上手にミシンが出来ません。

 

見かねた私が、「やめてあげて」 とお願いしても長男は一向にやめずに蹴り続けました。 

 

私はだんだん苛立ちが増し「ねー、一生懸命作っているよね、危ないって、やめてあげて!」 

 

ときつく言うと長男はより一層強く椅子を蹴りました。 

 

それでも次男は何も言いませんでした。

 

次男の頭が振り子のように同じテンポで前後していて、まるで蹴られている事に気が付いていないかのような振舞いで、長男には歯向かわずに固まりながら、ミシンをやり続けていました。 

 

その姿は私の胸を締め付け急に次男を虐める長男の事が、憎くて、憎くて、たまらなくなりました。 

 

別の部屋に姉と母がおり、毎日1人で感情を抑え、張り詰めていた緊張感がパーンと切れてしまったのかもしれません。 
 

 私は「もーーーーー嫌!!!!」 と言って家を出て、庭に停めてあった車に乗り号泣していました。 

 

追いかけてきた母親は、 

 

「分かるよ、分かるよ、よく今まで1人でやっていたね、どうやって毎日過ごしていたの?」 

 

「下の子、可哀そうなの分かるよ」   

 

「憎たらしいと思うよね」 

 

「どうしたら良いんだろうね」 

「下の子が、おかしくなってしまうよね」 

 

と私を慰めていました。 

 

私はその言葉にも、なぜかとても苛ついていました。

 

姉は長男に、次男虐めちゃだめだよ、と諭しているようでした。 

 

多分ですが、母親が私に言った言葉を長男は聞いており、長男はしばらく部屋に籠り出てきませんでした。 

 

食事の時間に何度か呼びましたが食べに来ませんでしたが、皆が食べ終わる頃長男はリビングに来て 「お腹すいた」 「何で呼ばないの?」 と文句を言っていました。

 

何度か呼んだ事を伝えましたが、 長男は、聞こえない、言われていないと不機嫌そうにしていました。 
 

夕食に唐揚げを用意すると、 

 

「気分じゃない、いらない、食べたくない」 

 

といいました。最近は、毎回用意した夕食とは別の物を作らされていました。 

 

・・・

 

夜は「明日休むー」と言い捨てて眠りにつきました。 
 
 

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28 完全不登校までのカウントダウン①

28 完全不登校までのカウントダウン① 

 

2021年10月頭 

 

この日、長男は私が学校まで付いて行くなら学校へ行く、と言うので、私は長男と一緒に学校へ行く事にしました。登校時間、いつもは寝ている2歳の娘が起きてきて「お母さん、抱っこ」と言って泣いた為、私は娘をベビーカーに乗せて連れて行く事にしました。娘をベビーカーに乗せていると、長男が、

 

「妹は連れて行ってはだめ!」 

 

「妹が付いて来るなら学校へは行かない!」

 

と言い出しました。私が付いて行けば学校へ行く、と言っている長男をなんとか学校へ連れて行きたいのですが、娘も「抱っこ」「抱っこ」と泣いていて、物理的に2人共の要望を聞くことはできませんでした。

 

私は何とか娘を泣き止ませ、娘の好きなテレビを見せ、危険そうなものを片付けて学校へ向かいました。 

 

学校へ着くと2年時の担任と現在の担任の先生が立っていました。 

 

2年時の担任の先生が私に気が付き、

 

「長男君どうですか?」 

 

と声を掛けてくれました、私は行き渋りがとても酷い事を説明すると、隣にいた現在の担任の先生に、長男が学校に来たくない理由に何か心当たりはないのか?と聞いていました。

 

現在の担任の先生は、

 

「いや、、、分かりません」

 

とだけ、首をかしげながら答えていました。 

 

2年時の担任の先生は、長男はとても優しいので、学校生活で嫌な事があっても我慢し過ぎているのではないか?と引き続き担任の先生に聞き続けてくれていましたが、今の担任の先生は、

 

「いや、、、ちょっと分からないです、学校では普通です」 

 

としか言いません。2年時の担任の先生は、疲れた様子の私を見て、

 

「お母さん、大丈夫ですか?」 

 

と声を掛けてくれました。私は、休ませるべきか、どうしたら良いか分からなくて悩んでいる事を話すと、今の担任の先生は、ボーっとした感じで、

 

「もう、お母さんも長男さんもゆっくり休んだらどうですか?しっかりお休みしては?」

 

と私に提案してきました、それを聞いていた2年時の担任の先生は、

 

「ちょっと待って、親になれば分かると思うけれど、それは凄く覚悟のいる事だから!」 

 

と私の気持ちを代弁するかのように横で話を聞いていた担任の先生に言ってくれました。

 

今の担任の先生には、再三にわたり長男の様子を報告していましたが興味はなさそうで、2年時の担任の先生の方が本気で長男の事を心配してくれているな、と私は感じました。

 

話の中で、2年時の担任の先生が、長男が2年生の終わりにも元気のない時期があった事を教えてくれました。

 

長男は、椅子からずり落ち、床に座ってしまう事が何度もあり、興味のない話を聞くことがとても苦痛そうだったそうです。

 

・・・

 

毎朝朝の支度の時は長男に付きっきりで、下2人のお世話が進みませんでした。 

 

自分に手を掛けてもらえない事が不満なのか次男もどんどん無気力になり、支度に手こずるようになっていきました。 

 

長男は私と2人で過ごす時間に次男や妹の邪魔が入る事を激しく嫌がりました。 

 

私を独り占めしたいのかな、と感じる事もありましたが、平日1人で子育てをしている私には長男のその望みを叶えることはとても困難でした。 

 

私はこの時期にも、不登校の原因は何なのだろう・・・と考え続けていて、 

 

長男はいじめられるタイプには見えず、むしろ友人が多く、いじめではないと私は思っており、発達障害かな、適応障害かな、もしかして鬱なのかな・・・ただ単に学校が嫌いなのかな、女の子が嫌なのかな、と必死に原因を探していました。  

 

もう以前の様に怠けてお休みしている、という思考は無くなっていました。 
 
 
・・・

 

長男は運動神経が抜群、手先も器用で勉強のつまずきもなく、友人も多く明るく活発な子でした。
 

不登校になる前までは、何も心配していなかったのに、あの子に一体何が起こっているのだろうと考えない日はありませんでした。

 

 

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27 完全不登校までの42日間の事 10

27 完全不登校までの42日間の事 10 

 

2021年10月6日(水)

 

この日の朝は、長男がベビーカーに乗りたいと言うので、長男をベビーカーにのせ散歩に行きました。 

 

帰ったから朝食を出すと、 「おいしいね!」と、元気に朝食を食べていました。 
 
 
元気そうに見えましたが出発時刻になるとトイレに何度も駆け込んでいました。少し遅れて集合場所に行くと誰もいなかったようで長男は家に帰ってきて、再び腹痛でトイレに駆け込みました。 

 

それでも長男は休むとは言わず、私も休む?とは聞かず、長男は私と手を繋ぎ学校へと出発しました。

 

学校までの道、長男は何度も何度も深呼吸し、私が話しかけると怯えた顔で、
 
「お母さん、声出さないで、黙って歩いて!」 
 
私が話す事を嫌がりました。

 

学校まで残り50m辺りで長男は肩を上下に上げ、肩呼吸を始め、学校まで残り30mの距離でうずくまってしまいました。 

 

何とか学校へ行かせたい私も、さすがに心配になり、お腹痛いの?大丈夫?お休みする?と聞きましたが長男は、大丈夫と言って正門へ向かいました。

 

正門まで行くと、長男は「じゃあね」 と言い、何度も振り返り、手を振って、視線を落としたまま校舎へ向かいました。 

 

学校に行ってほしい気持ちはあるけれど、とても辛そうで行かせて良かったのかな?と胸を締め付けられました。

 

・・・

 

その日、担任の先生が体調不良で帰宅しまらしく、担任の先生に何度も「僕も帰る」 お願いしたようですが聞いてもらえなかったと言っていました。

 

長男は6時間授業を受け、 「くそ詰まらなかった!担任帰ってずるい!」 と怒りながら帰って来て次男をいじめ始めました。 

 

弟に届いた郵便物が気に入らない長男は、「こんなバカに使わせなくていい」とその郵便物を取り上げました。

 

私はそれが次男のものであると伝えましたが、長男は 「次男はバカだから、これがあっても意味がない!」 といい次男に渡しません。次男は悲しくて泣いていました。

 

私が何度長男に次男に返すように言っても長男が返さないので、私は、それを長男にあげて、次男に新しいものを買おう事にしました。

 

すると今度は長男が、次男に買うのはずるいから、僕に買ってよ!と言い出しました。

 

毎日続く長男のわがまま行動にはもううんざりで、私は、

 

「え?これが欲しいんでしょ?あげるよ!」 

 

と言っても、長男は私が次男に何かを買う事自体が許せないようでした。

 

そして郵便物を次男に投げつけ次男を殴り始めました。 次男はより一層大きな声で泣き叫んでいました。次男が泣くと長男は、

 

「お前はバカなの?」

「そんなんで痛いの?」

「病気だな」

「死ね!」 

「さっさと死ね!」 

「うろつくな」 

「お前はとにかく死ね」 

「どっか行け」 

「見ているだけで気持ち悪い」 

「お前なんて生きてる意味がない!」 

「目障りだ!」 
   
と傷付く言葉を浴びせ続け、ソフトボールを力一杯顔面に投げつけました。 

 

次男は毎日毎日「バカ・死ね」と長男に言われ続けていました。 
 

どれほど止めても諭しても長男の暴言暴力は一向に収まらず、私は次男と娘がこれ以上酷い言葉を聞かないよう長男から離しました。
 

10分ほど頭を冷やし、私は気持ちを入れ替え、

 

「何か辛いの?大丈夫?アイスでも買いに行く?」 

 

と誘い買い物へ行くと、機嫌が直り一緒にアイスを買いに行きました。 
 
 

・・・

 

その夜、皆が寝静まっても長男は起きていて、突然泣きながら私に話し始めました。 
 

「女子がうざい!」 

「うざい女子がいなかったら学校は楽しいのに!」 

「鬼ごっこで僕ばかり追い掛けられて嫌だった」 

「嫌だと言ったのに!やめてくれない」 

「掃除も皆で一列に並んで一言も話してはいけない!嫌だ!」 
   

そして、

「死ね」

「うざい」

「殺す」 

と言い包丁の絵を描き始めました。 

 

・・・

 

その話の途中、長男は私に向かって、 

 

「お前に仕返しをしているんだよ」 

 

と笑いながら言いました。

 

私はその言葉に妙に納得し、あー、なるほどね、と思ったのです。

 

 

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26 完全不登校までの42日間の事⑨

26 完全不登校までの42日間の事⑨ 

 

2021年10月頭

 

その日の長男は「だるい・・・行きたくない・・・」 と言いながらも、小石を蹴りながらとぼとぼ集合場所へ出発しました。 

 

・・・

 

学校から長男が帰宅をすると長男が、娘にむかって、

 

「デブ、ブス、死ね、わがままなやつだな!」

 

「声がうるさい、黙れ!」 

 

と暴言を吐いていました。 

 

・・・

 

しばらくすると長男は私の近くに来て、ガッツポーズをしながら、

 

「学校で仲良しな子と同じ班になったーーー!神が下りてきたーーー!」 

 

と喜んでいて、前よりも学校が楽しくなるかもしれないね、と言った私に「うん!」と嬉しそうに答えていました。

 

私は長男が苦手と言っていた女の子と席が離れ「これで行き渋りが減るかもしれない」とホッとしました。 

 

・・・

 

夏休み明けから習い事に行きたがらず、しばらくお休みしていたそろばん教室にこの日長男が「行きたい」と、言い出しました。 

 

そろばん教室に着くと、結局恥ずかしくて教室内には入れず、先生を見て走って逃げ帰ってしまいました。 

 

2021年10月4日(月) 

 

長男が生き渋っているという状況を知った実家の母と姉が様子を見に来てくれました。

 

その時長男は、火曜日木曜日は休む、学校を辞めたい辞めたい学校辞めたい、女子がウザいから違う学校行きたい、宿題のない学校に行きたい 、ウザいウザい学校嫌だ 、嫌だ嫌だ学校爆破!!!  うわーーーーーーー!!!と言って大号泣で暴れ回っていて、母と姉は驚いていて「どうなっちゃってるの・・・」と唖然としていました。

 

我が家に来る前に、状況を詳しく説明してはいましたが長男長男の姿は想像していたより酷く、思っていた以上だったそうです。

 

・・・

 

 

長男が姉たちの前で、ウキウキしている様で「明日も学校行かなーーーい♡」 「お休みーーー♡」とはしゃいでいたので、姉が 「家の中では楽しそうだね、罪悪感無くない?でも学校の事は気にしている感じだよね」と長男の様子を心配していました。 

 

私には長男が学校の事を気にしているとは思っておらず、どうせこの子は、思い通りになればご機嫌なんだよ、と長男の事を呆れた感じで見ていました。

 

私にとって長男は、性格が難しく何を考えてるのか分からないのでとても苦手でした。本来は学校に行っていて家にいないはずの長男が家にいる事も嫌で、休むなら大人しく黙っているか、平和に過ごして欲しい!休んで喧嘩売って来るから、本当に嫌!と私は思っていました。

 

主人は、甘い環境にし過ぎるのは良くない、と言っていて、長男の暴れる様子を見た姉は、どう接したら良いのか、分からないね・・・と困惑していました。

 

長男はこの時期には「休みたい」ではなく「学校を辞めたい」と毎日言っていました。 

 

・・・

 

長男は、私が長男の言う事を聞かなければ、聞くまで足に纏わりつき、要求し続けました。 昔から言い出したら聞かない部分はありましたが、足元にしが付き、何時間でも同じことを要求し続ける長男を私は異常だな、と感じていました。

 

宿題をする時間になると、長男は私に「宿題を持って来い!」 「開け!」 「書け!」と命令していました。

 

私が家事や下の子のお世話で数秒間、長男の横から離れる事も許しませんでした。 離れようとすると足にしがみ付き、どこへも行かせてもらえません。

 

それを振りほどき、次男や娘のお世話をすると彼らの耳元で、
 
お前らを見てると吐き気がする、きもい、臭い、汚い、でぶ、ぶす、ばか、しね
 
と単調に呪文のように言い続け、聞いているこちら側は最悪な気分になりました。

 

ある程度は我慢するのですが、そんな時間が長く続き私が長男を注意すると矛先は私に変わります。 
 

家庭内に幸せな雰囲気はなく、何も悪い事をしていない下の子たちが暴言を吐かれ続けていて、長男の不登校も心配ですが、下の子供達の情緒もとても心配でした。 

 

 

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