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27 完全不登校までの42日間の事 10

27 完全不登校までの42日間の事 10 

 

2021年10月6日(水)

 

この日の朝は、長男がベビーカーに乗りたいと言うので、長男をベビーカーにのせ散歩に行きました。 

 

帰ったから朝食を出すと、 「おいしいね!」と、元気に朝食を食べていました。 
 
 
元気そうに見えましたが出発時刻になるとトイレに何度も駆け込んでいました。少し遅れて集合場所に行くと誰もいなかったようで長男は家に帰ってきて、再び腹痛でトイレに駆け込みました。 

 

それでも長男は休むとは言わず、私も休む?とは聞かず、長男は私と手を繋ぎ学校へと出発しました。

 

学校までの道、長男は何度も何度も深呼吸し、私が話しかけると怯えた顔で、
 
「お母さん、声出さないで、黙って歩いて!」 
 
私が話す事を嫌がりました。

 

学校まで残り50m辺りで長男は肩を上下に上げ、肩呼吸を始め、学校まで残り30mの距離でうずくまってしまいました。 

 

何とか学校へ行かせたい私も、さすがに心配になり、お腹痛いの?大丈夫?お休みする?と聞きましたが長男は、大丈夫と言って正門へ向かいました。

 

正門まで行くと、長男は「じゃあね」 と言い、何度も振り返り、手を振って、視線を落としたまま校舎へ向かいました。 

 

学校に行ってほしい気持ちはあるけれど、とても辛そうで行かせて良かったのかな?と胸を締め付けられました。

 

・・・

 

その日、担任の先生が体調不良で帰宅しまらしく、担任の先生に何度も「僕も帰る」 お願いしたようですが聞いてもらえなかったと言っていました。

 

長男は6時間授業を受け、 「くそ詰まらなかった!担任帰ってずるい!」 と怒りながら帰って来て次男をいじめ始めました。 

 

弟に届いた郵便物が気に入らない長男は、「こんなバカに使わせなくていい」とその郵便物を取り上げました。

 

私はそれが次男のものであると伝えましたが、長男は 「次男はバカだから、これがあっても意味がない!」 といい次男に渡しません。次男は悲しくて泣いていました。

 

私が何度長男に次男に返すように言っても長男が返さないので、私は、それを長男にあげて、次男に新しいものを買おう事にしました。

 

すると今度は長男が、次男に買うのはずるいから、僕に買ってよ!と言い出しました。

 

毎日続く長男のわがまま行動にはもううんざりで、私は、

 

「え?これが欲しいんでしょ?あげるよ!」 

 

と言っても、長男は私が次男に何かを買う事自体が許せないようでした。

 

そして郵便物を次男に投げつけ次男を殴り始めました。 次男はより一層大きな声で泣き叫んでいました。次男が泣くと長男は、

 

「お前はバカなの?」

「そんなんで痛いの?」

「病気だな」

「死ね!」 

「さっさと死ね!」 

「うろつくな」 

「お前はとにかく死ね」 

「どっか行け」 

「見ているだけで気持ち悪い」 

「お前なんて生きてる意味がない!」 

「目障りだ!」 
   
と傷付く言葉を浴びせ続け、ソフトボールを力一杯顔面に投げつけました。 

 

次男は毎日毎日「バカ・死ね」と長男に言われ続けていました。 
 

どれほど止めても諭しても長男の暴言暴力は一向に収まらず、私は次男と娘がこれ以上酷い言葉を聞かないよう長男から離しました。
 

10分ほど頭を冷やし、私は気持ちを入れ替え、

 

「何か辛いの?大丈夫?アイスでも買いに行く?」 

 

と誘い買い物へ行くと、機嫌が直り一緒にアイスを買いに行きました。 
 
 

・・・

 

その夜、皆が寝静まっても長男は起きていて、突然泣きながら私に話し始めました。 
 

「女子がうざい!」 

「うざい女子がいなかったら学校は楽しいのに!」 

「鬼ごっこで僕ばかり追い掛けられて嫌だった」 

「嫌だと言ったのに!やめてくれない」 

「掃除も皆で一列に並んで一言も話してはいけない!嫌だ!」 
   

そして、

「死ね」

「うざい」

「殺す」 

と言い包丁の絵を描き始めました。 

 

・・・

 

その話の途中、長男は私に向かって、 

 

「お前に仕返しをしているんだよ」 

 

と笑いながら言いました。

 

私はその言葉に妙に納得し、あー、なるほどね、と思ったのです。