26 完全不登校までの42日間の事⑨
26 完全不登校までの42日間の事⑨
2021年10月頭
その日の長男は「だるい・・・行きたくない・・・」 と言いながらも、小石を蹴りながらとぼとぼ集合場所へ出発しました。
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学校から長男が帰宅をすると長男が、娘にむかって、
「デブ、ブス、死ね、わがままなやつだな!」
「声がうるさい、黙れ!」
と暴言を吐いていました。
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しばらくすると長男は私の近くに来て、ガッツポーズをしながら、
「学校で仲良しな子と同じ班になったーーー!神が下りてきたーーー!」
と喜んでいて、前よりも学校が楽しくなるかもしれないね、と言った私に「うん!」と嬉しそうに答えていました。
私は長男が苦手と言っていた女の子と席が離れ「これで行き渋りが減るかもしれない」とホッとしました。
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夏休み明けから習い事に行きたがらず、しばらくお休みしていたそろばん教室にこの日長男が「行きたい」と、言い出しました。
そろばん教室に着くと、結局恥ずかしくて教室内には入れず、先生を見て走って逃げ帰ってしまいました。
2021年10月4日(月)
長男が生き渋っているという状況を知った実家の母と姉が様子を見に来てくれました。
その時長男は、火曜日木曜日は休む、学校を辞めたい辞めたい学校辞めたい、女子がウザいから違う学校行きたい、宿題のない学校に行きたい 、ウザいウザい学校嫌だ 、嫌だ嫌だ学校爆破!!! うわーーーーーーー!!!と言って大号泣で暴れ回っていて、母と姉は驚いていて「どうなっちゃってるの・・・」と唖然としていました。
我が家に来る前に、状況を詳しく説明してはいましたが長男長男の姿は想像していたより酷く、思っていた以上だったそうです。
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長男が姉たちの前で、ウキウキしている様で「明日も学校行かなーーーい♡」 「お休みーーー♡」とはしゃいでいたので、姉が 「家の中では楽しそうだね、罪悪感無くない?でも学校の事は気にしている感じだよね」と長男の様子を心配していました。
私には長男が学校の事を気にしているとは思っておらず、どうせこの子は、思い通りになればご機嫌なんだよ、と長男の事を呆れた感じで見ていました。
私にとって長男は、性格が難しく何を考えてるのか分からないのでとても苦手でした。本来は学校に行っていて家にいないはずの長男が家にいる事も嫌で、休むなら大人しく黙っているか、平和に過ごして欲しい!休んで喧嘩売って来るから、本当に嫌!と私は思っていました。
主人は、甘い環境にし過ぎるのは良くない、と言っていて、長男の暴れる様子を見た姉は、どう接したら良いのか、分からないね・・・と困惑していました。
長男はこの時期には「休みたい」ではなく「学校を辞めたい」と毎日言っていました。
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長男は、私が長男の言う事を聞かなければ、聞くまで足に纏わりつき、要求し続けました。 昔から言い出したら聞かない部分はありましたが、足元にしが付き、何時間でも同じことを要求し続ける長男を私は異常だな、と感じていました。
宿題をする時間になると、長男は私に「宿題を持って来い!」 「開け!」 「書け!」と命令していました。
私が家事や下の子のお世話で数秒間、長男の横から離れる事も許しませんでした。 離れようとすると足にしがみ付き、どこへも行かせてもらえません。
それを振りほどき、次男や娘のお世話をすると彼らの耳元で、
お前らを見てると吐き気がする、きもい、臭い、汚い、でぶ、ぶす、ばか、しね
と単調に呪文のように言い続け、聞いているこちら側は最悪な気分になりました。
ある程度は我慢するのですが、そんな時間が長く続き私が長男を注意すると矛先は私に変わります。
家庭内に幸せな雰囲気はなく、何も悪い事をしていない下の子たちが暴言を吐かれ続けていて、長男の不登校も心配ですが、下の子供達の情緒もとても心配でした。