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2024年1月の記事一覧

182 庭先で担任の先生に会う


182 庭先で担任の先生に会う  
  
 
 
2022年5月18日
  
  
長男は、

 

「学校に行きたい」

 

「学習したい」

 

という発言をよくするようになりました。 

 

「朝も起きたいからお母さん絶対起こして!」

 

と何度も何度も頼んでくるのに、就寝時に寝落ちするまでスマホで動画を見る事をやめる事が出来ません。 

 

・・・

 

今日、担任の先生が我が家に長男を訪ねてくる事になっています。

 

長男は、

 

「先生に角度教えてほしいな」

 

と言っていました。 

 

・・・

 

午後、先生が訪ねてくると、長男はソワソワそわそわしていました。

 

しばらくすると、自らゲームを置き、 心の準備なのかしばらく室内をウロウロしてから、先生に会うために庭に出ました。 

 

少しの時間でも、先生に会えたことが嬉しかったのか、先生が帰宅後、 

 

「角度教えてもらえばよかった」 

 

「みんなが帰った後に学校行こうかな」 

 

「そしたら僕に勉強教えてくれるかな・・・」 

 

「先生が良い人なのは分かった」 

 

と嬉しそうに話していました。 

 

・・・

 

長男が学習したがっている事を先生に話すと、

 

「17時までの予定のない日なら対応可能です」

 

と返事がきました。 

 

5月20日の16時10分から16時45分までの間で学校で学習する事になりました。 

 

先生の帰宅後、長男は嬉しそうに、

 

「あの先生大好き」

 

「先生に手紙書こうかな」

 

と言い、手紙?を書きました。 

 

 

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181 友人の帰宅後荒れ狂う

181 友人の帰宅後荒れ狂う 

 

 

2022年5月中旬

 

普段遊んでいる友人以外にも少しずつ、別の友人に会ってみようかな、と言うようになりました。 

 

不登校中、頻繁に遊んでいる友人は、みんな穏やかで、強く物事を言わず、長男といつも仲良く平和に遊んでいる子たちでした。 

 

この日遊びに来たのは、はっきり物事を言う子でした。 

 

私も小さいころから知っている子です。 

 

その子はスイッチのマインクラフトに詳しく、長男が上手にできないと、長男のことをしつこく馬鹿にしていました。 

 

友人が、呆れたように長男に向かって、

 

「お前とやってもつまらん、そんなんも知らないの?」 

 

と言い、長男が、 

 

「だって分からないもん、知らないもん」 

 

「僕、うまくできないから」 

 

と言うと、 

 

「そんなもん、動画で見ろよ」 

 

「分からんやつとゲームやってもつまらん」 

 

「あーつまらん、やることねーな」 

 

と言っています。長男が、 自信なさげに

 

「じゃあ、スマブラしよ」 

 

と提案すると、以前スマブラで長男に一度も勝てなかったその子は、 

 

「嫌だね、やるなら、1人でやってろよ、俺はやりたくねー、帰ろっかな」 

 

「あーつまんねー、つまらんし、やる事ない」 

 

と言われ、長男はとても戸惑っていました。 

 

普通の小学生の会話なのかもしれません。

 

それでも、長男はやっと、特定の友達以外に少しずつ会えるようになりだしている時期でした。

 

私は友人の発言に、長男が不安定にならないか、と冷や冷やしていました。

 

なぜなら、毎回この子の帰宅後、長男はいつも機嫌が悪くなるからです。 

 

以前、その子が来ている時に、私は次男を連れて、主人が娘を連れて家を留守にしたことがありました。

 

帰宅すると、その友人が帰った後に、長男は支離滅裂な事を言い出し、泣きじゃくり、荒れ狂いました。

 

押さえつけることが困難なほどに暴れ、号泣し、力尽きた長男は眠ってしまいました。 

 

その出来事の後、長男が、 

 

「あの子と遊ぶと、疲れてしまうから、しばらく遊ばない」

 

と言いました。

 

この日は、約束をしていなかったのですが、気が付いたらリビングに上がってきており、もう断ることができないようでした。 

 

・・・

 

この友人と遊ぶと長男は必ず、 

 

「僕は馬鹿だから」 

 

と下を向きました。 

 

いつも遊んでいる、幼馴染や親友と遊ぶと、とても楽しそうでした。

 

顔つきが全然違います。

 

穏やかな気持ちになるのか、仲良しの友人が帰宅すると、 

 

「僕、学校行こうかな」 

 

と言いました。 

 

・・・

 

今少しずつ前を向こうとしている長男に、あまり刺激的な発言は困るな、と思い、私と友人関係であるその子のママに、 

 

「まだ、情緒が不安定で、遊ぶ元気がない日も多いので、遊べる時はこちらから連絡するね、その時はよろしくね」 

 

とやんわり、家に来るのをやめてもらうように、伝えました。 
 

 

 

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180 長男が少しずつ人と関わるようになる

180 長男が少しずつ人と関わるようになる 

 

GW、家族でキャンプに行った帰り道、長男は、 

 

「僕、明日から、毎日みんながやってる宿題しようかな」 

 

「朝も同じ時間に起きて、みんながやってる勉強をしようかな」 

 

と言いだし、プリントを学校からもらってきてほしいと頼まれました。 

 

その事を担任に伝え、GW明けから長男は学習プリントをするようになりました。 
 
 
・・・

 

2022/5/15 

 

長男が久々に九九をやっていました。 

 

不登校前に辞めてしまいましたが、長男は、1年生の冬からそろばんを習っており、九九が得意でした。

 

その日は、久々だからか九九をうまく言えないようでした。 

 

長男はその事にショックをうけており、 

 

「僕はやっぱり馬鹿なんだ」 

 

と言っていました。 

 

・・・

 

長男はそろばんの先生が大好きでした。 

 

50代後半の思いやりのある女性のベテラン先生です。

 

良くない行動をはっきり注意し、はきはき話し、厳しさはあるけれど愛情深い、そんな先生でした。 

 

長男はもともと優しいだけの先生が苦手なのか、優しいだけで、はっきり教えない先生の曜日はそろばんに行きたがりませんでした。 

 

はっきり道を示してくれる、そんな指導者を好みました。 

 

人に会えなかった長男が、九九をする2日前、

 

「そろばんの先生に会いたい」

 

と言いだし、会いに行きました。 
 

 

・・・

 

2022年5月16日 

 

長男が私に、 

 

「まずは1時間、慣れたら2時間って増やして学校行こっかな」 

 

と言ってきました。私は、 

 

「学校行きたいんだね、自分のペースで少しずつ行ってみる?先生と話してみようか」 

 

と提案すると、 

 

「うん」 

 

とうなずきました。 

 

私はその事を担任の先生に伝えました。 

 

担任の先生は、 

 

「5月18日に地域訪問があるので、その際に、長男の調子がよければ顔を見にいきます」 

 

と言って下さいました。 

 

・・・

 

4年の担任がこの先生と分かった当初長男は、

 

「あの先生はうるさい」

 

と嫌がっていたのに、心が安定してくると、そんな否定的なことを言わなくなりました。 

 

長男に、

 

「先生に会ってみる?家に来てくれるみたいだよ」

 

と確認すると、迷わずに、 

 

「うん」

 

と返答が来ました。 

 

・・・

 

GW明けから、長男は担任の先生に1日2枚プリントを提出していました。 

 

学校に行っている次男が運び係をしてくれていました。 

 

通いのファイルには長男の好きなキャラクターをプリントしてくれてあり、長男は、 

 

「先生優しいね、僕の好きなキャラの入れ物にしてくれてるね」 

 

と嬉しそうでした。 
 

 

 

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179 2022年5月 家庭の様子

179 両親の様子 
 
 
2022年5月10日 

 

主人が、ぼそっと 

 

「子育てが大変なのは分かるけど、なんでここまで我慢ばっかりなんだろう・・・」 

 

「何かね・・・むなしくなるよね・・・」 

 

と言っていました。 

 

・・・

 

仕事も忙しく、長男は不登校で昼夜逆転、ゲーム漬け、次男も無気力でゲームしかせず反抗的。

 

次男はこの時、子供らしさを一切失っており、プールに行く、外で遊ぶ、外食することですらゲームが出来なくなると叫び散らして嫌がりました。

 

外では一切遊ばなくなり、一切笑いませんでした。

 

そんな子供たちを見て、主人も疲れているようにみえました。 

 

私はそんな環境に慣れてきていましたが、幸せな家庭ではありませんでした。

 

娘だけは、天真爛漫で子供らしく過ごしてくれていました。

 

 

 

主人は会社から帰ってくると、必ず、1時間ほど長男とゲームをしてくれていました。 

 

長男は主人が帰ってくることを心待ちにしており、帰ってくるとすぐに、 

 

「お父さん、ゲームしよ!」 

 

と言いました。 

 

私も何度も誘われ、何度もゲームの相手をするのですが、 

 

「えー・・・」 

 

と嫌そうな態度をしてしまったり、長男が嬉しい気持ちになるような遊び方をしてあげられませんでした。 

 

家事や、3人の子どものお世話と、不安定な長男次男の感情に振り回される事に疲れ果てていました。 

 

・・・

 

長男は家庭内の家族の会話に敏感に反応し、主人と次男が買い物に行こうとしていると、 

 

「ぼくがいない方がいいんだ」 

 

「ぼくは誘われない」 

 

「ぼくは嫌いなんだ」 

 

とすぐにいじけました。 

 

主人は、長男を誘っても、長男が外出をする事を嫌がり、いつもついて来ないので、声をかけなかったのだと思います。 

 

それでも、長男は主人が、あえて長男を誘わない、と捉えていました。 

 

この時期の長男は、会話の一語一語全てに反応し、全てをマイナスにとらえ、勝手にいじけ、家族に文句を言っていました。 
 

 

 

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178 近所の子と少し遊ぶ

178 近所の子と少し遊ぶ 

 

2022年5月初め 
 
 
長男はずっと外には出られず、同じ学校の子達には会いたくない様子で引きこもりがちでしたが、 

 

「外で遊びたい」 

 

「近所の1つ年下の友人と遊びたい」 

 

「お母さん、声をかけてみて」 

 

と言い、その子が遊びに来ることになりました。 

 

・・・

 

しばらくして、その友人が来ると、通学団の子数人が長男を見に来ました。 

 

きっと、遊ぶ約束をした友人が近所の子供たちに、「長男と遊ぶ」と話したのだと思います。 

 

集まってきた顔なじみの子供たちが、長男を遠くから見て、 

 

「あ、いた」 

 

「えーどこどこ」 

 

「本当だ」 

 

「あー久々に見るー」 

 

「本当だいるいるー」 

 

と長男に話しかけるでもなく、それでいて長男に聞こえるほどの大きな声で、物珍しいものを見学するかのように、入れ替わり立ち代わり、長男を見に来ました。 

 

長男は、しばらくの間は遊ぼうとしていましたが、すぐに、顔色が変わり、家の中へ入ってしまいました。 

 

長男を見に来た子供たちに悪気はなく、ただ正直に思ったことを口に出しているだけなのですが、母親の私は、

 

「あー、もう黙って」 

 

「何も言わないで、お願いだから!」 

 

そんな気持ちが止まりませんでした。 

 

・・・

 

家に入ると長男は泣いたり、荒れたりはしていませんでしたが単調に、 

 

「やっぱり、遊ばない」

 

「つまらない」

 

と言い、布団に入り、いつものように動画を見始めました。

 

以前は庭に出る事も出来ず、同学年の子がいると走って逃げ、自分自身の存在を隠していた子が外で友人と遊びたいと思えたことは嬉しい出来事でした。 
 

 

 

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