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2024年1月の記事一覧

172 私と長男との喧嘩

172 私と長男との喧嘩 
 
 
2022年4月22日 
 
 
この日長男は、また訳の分からない主張を始めました。 

 

事の発端はカレーをよそう順番です。 

 

その日は長男の友人が遊びに来ており、次男も交えみんなでゲームをしていました。 

 

お腹が空いた次男がゲームを抜け出し、リビングにカレーを食べに来ました。 

 

友人が帰り、長男がリビングに来ると、突然、 

 

「おい!何で次男が先に食べているんだ」 

 

と言い出しました。 

 

「え?」 

 

「次男、お腹空いたからゲーム中断して食べに来ていたんだよ」 

 

と私が言うと、 

 

「僕は、ゲーム中から食べるって言ってた」 

 

「酷いよね!」 

 

「あ、ある意味凄いよね」 

 

「なにそれ、何で次男が先なんだよ」 

 

とても嫌味な、とても不快な言い方で私を責め立てます。 

 

真実は分かりませんが、【次男は、ゲームを中断してきたよ】 そう私が言った瞬間に長男に火がついたようでした。 

 

私が長男を否定した、と受け取ったのかもしれません。 

 

あーあ、まただ。 

 

余計な事言わずに「ごめんごめん」とカレーをよそえばよかったな。 

 

私はイライラしていましたが、これ以上余計な事は言わないように!と黙っていると、 

 

「おい、言い返して来いよ、くそが!」 

 

「おい!おい!おい!おい!」 

 

「なんか言えよ、言い返せよ!」 

 

「言い返してこいよ!」 

 

絶え間なく捲し立ててきます。 

 

あ・・・ 

 

もう・・・ 

 

なんか・・・ 

 

嫌・・・ 

 

私は何とか耐えて言い返しはしませんでした。 

 

「学校へ行ったら先生も煽ってやるんだ」 

 

と言い出したので、 

 

「行かないでおきな」

 

「迷惑だから」

 

「・・・」 

 

と言ってしまう・・・ 

 

・・・

 

先日まで、調子が良かったのに、ほんの些細なきっかけですぐにおかしくなる。 
 
  
あー、むかつく!  

 

優しくしなければ、大人な対応をしなければ、分かってはいても、感情が邪魔し、この子はなんでこんなに偉そうなんだ!と思ってしまう。 

 

きっと私の表情はそれを読み取れるほどに不機嫌になってしまっているのです。 

 

何かをきっかけに、すぐに行き渋りの時のように、嫌な感じでこちらに突っかかってくる。 

 

この感じ、一生野放しでいいの? 

 

好きな時に寝て、起きて、食べて、ゲームしてるだけ、全然自己管理ができない。 

 

生活リズムも整わない。 

 

これほどマイペースで、自分勝手で、この先この子はどうやって生きていくの? 

  

もう、知らない! 

 

私は私のできる事はやってる! 

 

これ以上は出来ない! 

 

訳の分からない事を言い、責め立ててくる長男にむかつき、長男の感情に振り回され、同じ土俵でイライラいしている自分に失望するのです。 

 

私は疲れ果てていました。 
 

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171 次男と担任の先生との関係

171 次男と担任の先生との関係 
 
 
入学してから2週間ほど経ちました。 

 

次男の担任の先生は、30代半ばのサッカーの上手い男の先生です。

 

私は次男の担任の先生に、 

 

「立ち歩き以外、次男は学校でどんな様子ですか?」 

 

と尋ねると、先生が、 

 

「誰とも話しません、ずっと、多分まだ同学年の子とは誰とも話していないと思います」 

 

「放課も1人で席に座っているか、ふらふらその辺を歩いています」 

 

「話をするわけではないのですが、僕が教員用の机に座っていると、近くに寄ってくることもあります」 
 
 
と言われました。 

 

そっか・・・ 

 

「僕とは少し話をするようになりました」 

 

「授業中、黒板前に立ち、僕の服をつかんで離さない事もあります」 

 

「給食は、食事後、食器を片付けません」 

 

「僕の方を見て『にこ』っと笑うので、僕が片付けています」 

 

「信頼関係を作ろうとしてるのかな、と思っているので、『片付けなさい』と、頭ごなしに注意したりはしていません」

 

「成長は人それぞれです、少しずつ次男さんができる事が増えるよう支援していきます」 

 

と言っていました。 

 

次男は立ち歩きが多く、支援員さんの補助が入ることが多いので、今座っている真ん中の席から、廊下側の一番後ろに席替えをさせてもらいます。と先生は私に伝えました。 

 

・・・

 

授業中に教卓へ行き、先生の服を掴んでいる事は、授業妨害にならないかな? 

 

食器の片づけをしないのは、忙しい先生の負担になっているはず。 

 

自分のことは自分でするように、伝えなくちゃいけないのかな?

 

必死に学校に行っているあの子に、【今】それ伝えていいのかな?

 

私には分からない・・・

 

・・・

 

私は先生に、

 

「授業妨害をして周りの邪魔をしたり、先生の迷惑になる行動がある場合、【今】はまだ叱るという指導はせず、私に教えてください」

 

「私から本人に伝えます」

 

と先生にお願いしました。 

 

・・・

 

私はそんな、次男の学校でのイレギュラーな行動を知り、こんな事を心配していました。 

 

・次男、友達に話しかけられても、よっぽど慣れてる子としか話さないからな・・・ 

 

・自分から話しかけるなんて絶対しないだろうな・・・ 

 

・寂しがりだから、先生にくっついていくのかな? 

 

・愛情不足の子は先生に必要以上にベタベタしがち、と聞いたことがあるけれど、次男愛情不足なのかな? 
 

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170 我が家に見えた少しの光

170 我が家に見えた少しの光

 

2022/4/14 

 

毎日次男の登校に付き添い教室まで同行していましたが、今日は下駄箱で「もういい」とすたすた歩いていきました。 

 

コロナ対策のため、健康チェックカードを下駄箱前で先生に渡すのですが、それはせず、帽子を目深くかぶり、下を向いたまま先生の横を小股で素早く素通りしていきました。

 

先生の「次男さんおはよう!」の声にも全く反応しません。 

 

行き道は、次男を少しでも楽しい気持ちにさせようと、私が一方的に次男の好きなゲームの話をしていました。

 

次男は何も言わず、私の話を聞きながら少しだけ微笑んでいました。 

 

この日、下駄箱で別れると、次男は姿が見えなくなるまで一度も振り返りませんでした。 

 

同じ日、下校時の次男の姿を見ると、周りの子たちがワイワイはしゃぎながら帰ってくる中、ポツンと1人だけ輪には入っていないけれど、並んで帰ってきました。 

 

入学式から、1週間しかたっていないので、割と早く環境に慣れてきたのかな?嬉しいな、という印象でした。 

 

・・・

 

長男は、「学校行きたい!」など色々言ったのは新学期始まって数日でしたが、顔つきが明るくなり、元気になってきていました。 

 

 

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169 長男が学校に行きたいと言い出す

169 長男が学校に行きたいと言い出す

 

2022/4/17(日) 

 
 
家族でプールに行きました。 プールへの道のり、車の中で突然長男が、 

 

「僕、学校行ってもいいよ」 

 

・・・ 

 

「でも、やっぱり、話し合いさせられるから嫌」 

 

「やっぱり行かない」 

 

と言いました。

 

・・・

 

遠くのプールに行きましたが、以前のような元気はなく、同学年の子がいると、少し体を隠すように小さくなり、すぐに帰りたがりました。 

 

・・・
 
  
プールの帰りに外食をすると、食事をしながら、長男が、 

 

「やっぱり、行こうかな、学校」 

 

と、呟きました。 
 
  
・・・

 

他にも、 

 

「お母さん、ゲーム時間は2時間に制限したい、時間になったら教えてほしい」 

 

「朝は9時に起こしてほしい」 

 

「できるか分からないけど、少しずつやってみたい」 

 

と私に言いました。 
 
 
親が、 

 

「ゲームの時間を気にしているだけで、素晴らしいよね」 

 

と伝えると、長男は嬉しそうに、 

 

「うん、ありがとう」 

 

とニコリと笑いました。 

 

長男が自分自身で、何とかしようと頑張っているように見え、 

 

「お母さんとお父さんは、長男が決めた事を全力で応援するね」 

 

と伝え続けました。 

 

私はこの頃、長男の前向きな言動から、何か少し光が見えてきている、きっとこの子は大丈夫と心が少し軽くなり始めていました。 
 

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168 生まれて初めて、長男が次男を認めた日

168 生まれて初めて、長男が次男を認めた日 

 

2022年4月10日 

 

長男が半年ぶりに公園に行きたいと言い出し、幼馴染を誘い公園へ行きました。太陽の下、元気な長男の姿を見るのは半年ぶりでした。 

 

・・・
 
 
次男は学校の時は無表情ですが、兄と【妖怪ウォッチ】のゲームをしている時はとても元気でした。

 

ゲームの時だけ、次男は生き生きとしていて、それ以外の時は一気に無感情になる、そんなふうでした。 
 

・・・

 

 
2022年4月15日
 
 
少しずつ元気になっている様子の長男が、次男に、 

 

「弟、かわいー!弟は心の友」 

 

と言い出しました。 
 
 
次男と【妖怪ウォッチ】のゲームをしながら、長男が、

 

「僕、弟、好きだよ」 

 

「結構好き、大好き、弟といると楽しいし」 

 

弟に向かって、 

 

「トランプやろ、スピードで勝負しよ!」 

 

と誘っています。 

 

え!今何て言った?と耳を疑いました。 

 

うわーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー、信じられない! 

 

遂に長男が次男を認め始めた! 

 

長男に、何が起こっているの? 

 

我が家ではありえない会話なのです。

 

いつも次男を馬鹿にし、絶対に認めなかった長男から、次男を肯定する言葉を聞いた事は今まで一度もありませんでした。 

 

私が長男に、

 

「弟に優しくしてくれてありがとう」

 

と言うと、長男は、

 

「そんな事ないよ、 弟が僕に優しくしてくれるんだよ」 

 

と言いました。

 

学校の話題を出しても荒れる事が少なくなった長男に、次男が通学団で帰ってくる姿の動画を見せると、 

 

「弟、緊張してるね、顔見れば分かる、頑張ってるね」 

 

と言いました。 
 

・・・

 

長男は私にも、 

 

「お母さん、プール行きたい!」 

 

「みんなで旅行もしたい」 

 

そんな楽しい会話を急に沢山するようになり、私は、長男の心はきっと凄く元気になってきているんだ!と、とても嬉しい気持ちになった事を覚えています。

 

 

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