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不登校復活の道(ブログ)

180 長男が少しずつ人と関わるようになる

180 長男が少しずつ人と関わるようになる 

 

GW、家族でキャンプに行った帰り道、長男は、 

 

「僕、明日から、毎日みんながやってる宿題しようかな」 

 

「朝も同じ時間に起きて、みんながやってる勉強をしようかな」 

 

と言いだし、プリントを学校からもらってきてほしいと頼まれました。 

 

その事を担任に伝え、GW明けから長男は学習プリントをするようになりました。 
 
 
・・・

 

2022/5/15 

 

長男が久々に九九をやっていました。 

 

不登校前に辞めてしまいましたが、長男は、1年生の冬からそろばんを習っており、九九が得意でした。

 

その日は、久々だからか九九をうまく言えないようでした。 

 

長男はその事にショックをうけており、 

 

「僕はやっぱり馬鹿なんだ」 

 

と言っていました。 

 

・・・

 

長男はそろばんの先生が大好きでした。 

 

50代後半の思いやりのある女性のベテラン先生です。

 

良くない行動をはっきり注意し、はきはき話し、厳しさはあるけれど愛情深い、そんな先生でした。 

 

長男はもともと優しいだけの先生が苦手なのか、優しいだけで、はっきり教えない先生の曜日はそろばんに行きたがりませんでした。 

 

はっきり道を示してくれる、そんな指導者を好みました。 

 

人に会えなかった長男が、九九をする2日前、

 

「そろばんの先生に会いたい」

 

と言いだし、会いに行きました。 
 

 

・・・

 

2022年5月16日 

 

長男が私に、 

 

「まずは1時間、慣れたら2時間って増やして学校行こっかな」 

 

と言ってきました。私は、 

 

「学校行きたいんだね、自分のペースで少しずつ行ってみる?先生と話してみようか」 

 

と提案すると、 

 

「うん」 

 

とうなずきました。 

 

私はその事を担任の先生に伝えました。 

 

担任の先生は、 

 

「5月18日に地域訪問があるので、その際に、長男の調子がよければ顔を見にいきます」 

 

と言って下さいました。 

 

・・・

 

4年の担任がこの先生と分かった当初長男は、

 

「あの先生はうるさい」

 

と嫌がっていたのに、心が安定してくると、そんな否定的なことを言わなくなりました。 

 

長男に、

 

「先生に会ってみる?家に来てくれるみたいだよ」

 

と確認すると、迷わずに、 

 

「うん」

 

と返答が来ました。 

 

・・・

 

GW明けから、長男は担任の先生に1日2枚プリントを提出していました。 

 

学校に行っている次男が運び係をしてくれていました。 

 

通いのファイルには長男の好きなキャラクターをプリントしてくれてあり、長男は、 

 

「先生優しいね、僕の好きなキャラの入れ物にしてくれてるね」 

 

と嬉しそうでした。 
 

 

 

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179 2022年5月 家庭の様子

179 両親の様子 
 
 
2022年5月10日 

 

主人が、ぼそっと 

 

「子育てが大変なのは分かるけど、なんでここまで我慢ばっかりなんだろう・・・」 

 

「何かね・・・むなしくなるよね・・・」 

 

と言っていました。 

 

・・・

 

仕事も忙しく、長男は不登校で昼夜逆転、ゲーム漬け、次男も無気力でゲームしかせず反抗的。

 

次男はこの時、子供らしさを一切失っており、プールに行く、外で遊ぶ、外食することですらゲームが出来なくなると叫び散らして嫌がりました。

 

外では一切遊ばなくなり、一切笑いませんでした。

 

そんな子供たちを見て、主人も疲れているようにみえました。 

 

私はそんな環境に慣れてきていましたが、幸せな家庭ではありませんでした。

 

娘だけは、天真爛漫で子供らしく過ごしてくれていました。

 

 

 

主人は会社から帰ってくると、必ず、1時間ほど長男とゲームをしてくれていました。 

 

長男は主人が帰ってくることを心待ちにしており、帰ってくるとすぐに、 

 

「お父さん、ゲームしよ!」 

 

と言いました。 

 

私も何度も誘われ、何度もゲームの相手をするのですが、 

 

「えー・・・」 

 

と嫌そうな態度をしてしまったり、長男が嬉しい気持ちになるような遊び方をしてあげられませんでした。 

 

家事や、3人の子どものお世話と、不安定な長男次男の感情に振り回される事に疲れ果てていました。 

 

・・・

 

長男は家庭内の家族の会話に敏感に反応し、主人と次男が買い物に行こうとしていると、 

 

「ぼくがいない方がいいんだ」 

 

「ぼくは誘われない」 

 

「ぼくは嫌いなんだ」 

 

とすぐにいじけました。 

 

主人は、長男を誘っても、長男が外出をする事を嫌がり、いつもついて来ないので、声をかけなかったのだと思います。 

 

それでも、長男は主人が、あえて長男を誘わない、と捉えていました。 

 

この時期の長男は、会話の一語一語全てに反応し、全てをマイナスにとらえ、勝手にいじけ、家族に文句を言っていました。 
 

 

 

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178 近所の子と少し遊ぶ

178 近所の子と少し遊ぶ 

 

2022年5月初め 
 
 
長男はずっと外には出られず、同じ学校の子達には会いたくない様子で引きこもりがちでしたが、 

 

「外で遊びたい」 

 

「近所の1つ年下の友人と遊びたい」 

 

「お母さん、声をかけてみて」 

 

と言い、その子が遊びに来ることになりました。 

 

・・・

 

しばらくして、その友人が来ると、通学団の子数人が長男を見に来ました。 

 

きっと、遊ぶ約束をした友人が近所の子供たちに、「長男と遊ぶ」と話したのだと思います。 

 

集まってきた顔なじみの子供たちが、長男を遠くから見て、 

 

「あ、いた」 

 

「えーどこどこ」 

 

「本当だ」 

 

「あー久々に見るー」 

 

「本当だいるいるー」 

 

と長男に話しかけるでもなく、それでいて長男に聞こえるほどの大きな声で、物珍しいものを見学するかのように、入れ替わり立ち代わり、長男を見に来ました。 

 

長男は、しばらくの間は遊ぼうとしていましたが、すぐに、顔色が変わり、家の中へ入ってしまいました。 

 

長男を見に来た子供たちに悪気はなく、ただ正直に思ったことを口に出しているだけなのですが、母親の私は、

 

「あー、もう黙って」 

 

「何も言わないで、お願いだから!」 

 

そんな気持ちが止まりませんでした。 

 

・・・

 

家に入ると長男は泣いたり、荒れたりはしていませんでしたが単調に、 

 

「やっぱり、遊ばない」

 

「つまらない」

 

と言い、布団に入り、いつものように動画を見始めました。

 

以前は庭に出る事も出来ず、同学年の子がいると走って逃げ、自分自身の存在を隠していた子が外で友人と遊びたいと思えたことは嬉しい出来事でした。 
 

 

 

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177 GW明け、次男の様子

177 GW明け、次男の様子 
 
 

2022年5月GW明け 

 

連休明けは不登校になる子が多いと聞いていたので、次男はどうなるかな?と心配していました。

 

この頃の次男はゲームの時以外、ずっと無気力で無表情でした。

 

注意をすれば、暴言が返ってくる。

 

こちらの要求は一切聞かない。

 

お風呂に呼んでも、返事もせず、30分経っても来ない。

 

待ちくたびれて、諦めてお風呂から上がると、なぜか来て、お風呂の扉をバンバン叩きながら地団太を踏んで、

 

「出るな!」

 

「一人で入れるわけないだろ!」

 

「そんな事も分からんのか!」

 

と、泣きながら癇癪を起しました。

 

毎日、そうでした。

 

・・・

 

GW明けに、次男の担任の先生との面談がありました。 

 

入学から1か月ほど経ちますが、立ち歩きは相変わらずのようです。 

 

担任の先生は、 

 

「自分の目の届く場所にいれば、見捨てている感じにならないよう、次男さんに気配りしながらも、『好きにしとけよー』『俺は忙しいから、やる事やっとけよー』と接しています」 

 

「毎日嫌がらずに学校に来れているので、花丸だと思います」 

 

と言っていました。 

 

・・・

 

次男は入学から1か月経っても、連絡帳は一度も書いて来ず、宿題も一度も提出していませんでした。 

 

私はその事を次男に指摘しておらず、宿題に関しても、

 

「今は学校に毎日行くだけで良いので、提出するよう強く指導しないでほしい」

 

と先生にお願いしていました。 

 

・・・

 

1か月経っても、次男は入学時と変わらず誰とも会話をしていないようでした。

 

「学校に行きたくない」とは言いません。 

 

担任の先生に、

 

「支度や、教室移動は一番最後で、とても行動が遅いです」 

 

「間に合わないので『先生が入れておくからね』と僕が全てランドセルに詰め込んでいます」 

 

「通学団は並ぶようになりました」 

 

と連絡を受けました。

 

・・・

 

先生から、立ち歩きの時に廊下で寝っ転がっていると聞いたので、次男に理由を聞くと、 

 

「ひんやりして気持ちいい」 

 

「椅子に座っている時のおしりの温かい感触が嫌だ」 

 

と彼なりの理由がありました。 

 

・・・

 

担任の先生は、次男の立ち歩きや宿題未提出などに対しては特に何も言いませんでしたが、今のまま立ち歩きが続くと授業を聞いていない事で、学習についていけなくなるのではないか、と心配していました。

 

・・・ 

 

問題行動はありますが、この日次男は、入学後初めて黒板の字をノートに写したそうです。

 

私はその話を聞き、次男は他の子供たちよりもゆっくりなペースで、少しずつ環境に適応している!と思いました。 

 

・・・

 

次男とお風呂に入った時に、 

 

「今日も歩いちゃったの?」 

 

と聞くと、堂々と、 

 

「当たり前だろ」 

 

「座ってる訳がない」 

 

「座っている意味がない」 

 

と言っていました。 

 

 

 
 
 
 

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176 GW明け、不安定な長男の様子

176 GW明け、不安定な長男の様子 
 
 
2022年5月9日 

長男がまた支離滅裂な事を言い始めました。 

 

「お母さんが僕を無視した」 

 

「僕はお母さんに嫌われているんだ」 

 

そんなことを突然言い出し怒っています。 

 

私が、 

 

「え?何の話?」 

 

と聞くと、長男は、 

 

「今僕が話しかけたのに返事をしなった」 

 

と言います。 

 

普通の言い方ではありません。 

 

捲し立てるように、こちらの気分を最大限に逆なでする言い方で私を責めてきます。 

 

長男はリビングにいる間、ずっと独り言のように何かを呟いたり、弟と話したりしながらゲームをしています。 

 

どうやら、その合間に私に話しかけていたようでした。 

 

私は長男が絶え間なく話し続けているのが常なため、話しかけられている事に気が付いていませんでした。 

 

私が、 

 

「独り言だと思ってた、無視なんてしてないよ」 

 

と不思議そうに言うと、長男は、 

 

「ほら、そうやって怒る!」 

 

と突っかかってきます。 

 

私は心の中で、 

 

「はーーー、何?いっつも独り言言ってるから気が付けない!どの言葉が私宛なのか全然わからない!」

 

と思っていました。 

 

きっと、気分の悪そうな顔になってしまっていたのだと思います。 

 

それを見ていた主人が、 

 

「長男の心理状態はあなたの鏡だよね」 

 

「今、あなたは明らかに長男の事が嫌そうな態度をとっているよね」 

 

「それが、俺にも伝わってくるんだけど」 

 

と言われました。 

 

・・・ 

 

そうなのです。 

 

4月の入学式前日、長男が感情を吐き出し、学校へ行きたい、友人と遊びたい、と前向きな発言をした日くらいから、私の中で、【任務完了】の指令が下ったかのように、長男に寄り添えなくなっていました。 

 

疲れ果てていても、何とか感情的にならないようにと踏ん張っていましたが、糸が切れてしまったかのようにイライラしてしまうのです。 

 

頑張ろう、頑張ろう、と思っていても、一度切れた寄り添うスイッチが中々入りませんでした。 

 

一番の原因は長男の次男への態度です。 

 

長男は機嫌が悪くなると次男に酷い言葉を浴びせるのです。 

 

 

次男が今、とても頑張って学校生活を送っていることを知っている私は、長男が次男を馬鹿にしたり、酷い言葉を浴びせると、不快な気持ちを抑えられませんでした。 

 

次男は頑張ってるのに、お前がとやかく言うなよ! 

 

家ではノンストレスで過ごさせたいのに!邪魔しないでよ! 

 

そんな気分になってしまうのです。 

 

そして、そんな気持ちが顔や態度に出て、長男が私に突っかかってくる、という負のループでした。 

 

姉に相談すると、私は真面目過ぎるから、話半分で聞いていればよいのでは?とアドバイスされましたが、長男は人の気持ちを察する能力が高く、話を半分で聞いていると、 

 

「ほら聞いてない」 

 

「ほら、やっぱり無視してる」 

 

「ちゃんと聞かないんだ!」 

 

「酷いよね」 

 

と捲し立てる 

 

「僕の話を聞いてない!」 

 

と言い、声を上げてわんわんと号泣する・・・ 

 

悲しいとしくしく泣いて訴える、と言うよりは攻撃的に反発し、相手を責めながら訴えてくるため、平常心で接することは、私には困難でした。 

 

何度も何度も、長男に優しく接しよう、と頑張るのですが、その頃の私はどうしてもそれをする事ができませんでした。 

 

毎日毎日繰り返される、長男、次男からの暴言と無理難題、毎食作り直させられる食事。

 

長男と次男は食の好みが真逆で、娘はアレルギーがある為、毎食3人分、別メニューで好きなものを作り、作れば文句を言われる、そんな毎日にとても疲れていました。 

 

いつまで続くんだ、こんな生活・・・ 

 

この時期、長男は遊びに来る友人にも、 

 

「僕にとって一番の親友だよ」 

 

「僕のこと好き?」 

 

とやたらと聞いたり、玄関をウロウロしながら帰宅前の友人に、 

 

「また来てね」 

 

「明日は来れる?」 

 

「また、僕と遊んでね」 

 

といつも不安そうでした。 

 

 

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