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2024年4月の記事一覧

276 自己中とは。

276 自己中とは。

 

私は次男が生まれてから、長男が不登校になるまで、子育てをとても大変な事だと思っており、愛情が欲しいと飢えている子供たちの気持ちには気が付いておらず、私は愛情を掛けていると思い込んでいました。 

 

「私だって大変なんだから分かってよ!」 

 

そんな気持ちで幼い子供たちを、私から醸し出される雰囲気で威嚇し、甘える事を我慢させていたと思います。 

 

私の中では、愛情があるからこそ、毎日大変でも面倒を見たり、良い子になるようにと叱っており、子供に親の愛が伝わっていないなどと、想像した事すらありませんでした。 

 

そんな話をM先生にしていると、 

 

「それは、親がとても自己中だからですよ、親が、自己中心的なら、子供もそうなります」 

 

「自己中の子は、社会適応が良くなく、不登校になりやすいのです」 

 

「なぜ自己中だと、不登校になるか、分かりますか?」 

 

という先生の問いに、私が、 

 

「自分の気に入らない事はやりたくないから、できない事全てを、周りが悪いと思っているから?」 

 

と答えると、先生は、 

 

「それは、結果論です」 

 

「不登校児を自己中と言う訳は、学校にも行かず、自分の殻に閉じこもっている間、閉じこもっているその世界では、自分は王様でいられる」 

 

「だから自己中な子は王様でいられる家に閉じこもり、不登校児になるのです」 

 

「自己中の逆で、もしも親が常に、上手に子供にゆずったり、どんな時も人に対して思いやりが深く、温かく接して、献身的であると、それが、子供にも感染します」 

 

「家族に親切である親を見て、誰かに親切にする事が、楽しく、気分の良い事だと、子供は学んでいきます」 

 

と言いました、私は自分が育ててもらった時に、 

 

「子供の言う通りになどしていたら、我慢できない子供に育って、将来大変な事になる、子供の言いなりになんてなっちゃダメ」 

 

と教えられた気がする、と先生に話すと先生は、 

 

「【親切にする】と【甘やかしまくる】のとは、全然意味が違いますよ。 

 

甘やかすとは、子供が自分でやれる事を親が奪い、子供ができるのに親が代わりにやってしまうことで、子供が他者に貢献するチャンスを奪うことです。 

 

親は、子供に対しても、 

 

「お願いできますか?」 

 

「、、、してくれたら助かります」 

 

とお願いし、断られたら 

 

「それなら今日はお母さん頑張りまーす」 

 

とすんなり引き下がり、やってくれたら、 

 

「ありがとう、あなたのお陰で助かった!」 

 

そんなふうに、子供に接する。 

 

子供に何かを頼まれたら、嫌な顔をせず、親切にする。 

 

それを一生やるのですよ。 

 

子供の教育は、それだけで、十分なのですよ。 

 

もし今、自分の子供が自己中な嫌なやつならば、それは、親がそう育てたのです。  

 

子供が自己中を脱却し、他者貢献味まで覚えたら、子供の可能性は一気に広がります。 

 

社会適応が安定し、どんな、コミュニティにもフィットできるようになります。 

 

でも親が、学校に行く事がゴールと決めているうちは、まだまだダメですよ。 

 

学校に行く事はゴールではありません。 

 

そもそも学校はそんなに良い場所ではありません、行きたければ行けば良いし、行きたくなければ行かなくても良いのです。 

 

学校に行こうが、行くまいが、みんなに親切な子になる事がゴールなのです。 

 

子育てのゴールはそこです。 

 

親切な子になったと思えたら、不登校だろうが、なんだろうが、大物になりますから、楽しみしかありませんよ。 

 

子供が自己中を脱却するには、十分に信頼される尊重される経験が必要なのです。 

 

親は子供がそうなるよう、【勇気づけの子育て】を全力でやるのです。 

 

 

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275 好き放題に見える子供たちの行動

275 好き放題に見える子供たちの行動 

 

2022年9月 

 

「【勇気づけの子育て法】に切り替えてから、子供たちが本当に好き放題なんです」 

 

と、今の緩い子育て法で良いのかと不安な私が、M先生に相談すると、先生は、 

 

「子供たちが、お母さんに今まで言わなかったようなわがままを言い始めた、という事は、子供たちに【お母さんが、自分達と本気で向き合ってくれそう】と理解されてる証拠です」 

 

「今こそ、子供たちとの関係を修復するチャンスなのです」 

 

とM先生に言われ、私は、 

 

「子供たちは、私にはわがままを言って良い、と気を許し始めてるという事ですか?」

 

と聞くと、先生は、 

 

「今までは、わがままだと突っぱねられていたのに、最近構ってもらえる、聞いてもらえる、そんな事が子供たちは嬉しいのですよ」 

 

「『でも、これって本当なの?本当にこのまま、わがままを聞いてもらえるの?』『でももしかしたら、もっと、もっと、お願いできるかも』と子供は思っているかもしれません」

 

と先生に言われました。 

 

・・・

 

この日、長男はいつも通りの昼夜逆転で14時に起床し、次男は無気力に12時間もぶっ続けでゲームをしており、主人と私は、 

 

「ここまで子供がぐちゃぐちゃになってしまうような育て方したっけ?」 

 

「沢山関わって、可愛がってきたよね」 

 

と2人で泣きそうになっていましたが、先生は、 

 

「子供が、家で安心してる証拠ですよ」 

 

「今までは、いつも、何を言われるのかと、ビクビクしていませんでしたか?」 

 

と私に尋ねました。 

 

先生のその言葉を聞いた時に、子供たちは今まで、何をするにでも、背中で私の視線を感じながら、様子を伺いながら、我慢しながら過ごしていたのかな、と今までの子育てを振り返り、子供たちに対して罪悪感のような気持が生まれました。

 

私たち夫婦から見たら、ダラケ過ぎているような、もうどうしようもないように映る我が家の2人の息子の様子を、先生は、全く違う目線で、

 

「良い反応が出て来ているからね」 

 

「しっかり受け入れてあげて」 

 

「今が、一番大切な時で、信頼関係を取り戻せるチャンスなのだから」 

 

と言いました。

 

それでも私はまだ不安で、長男はいつまでこのままなのだろう、次男も長男の真似をして学校に行かないと言い出している、と半泣きになっていると、私は先生に、

 

「これまでのやり方に戻して、修正してみますか?」

 

「厳しくビシバシやりますか?」 

 

「果たして、以前の子育て法に戻して、今より子供たちの情緒は良くなりますか?」 

 

と聞かれ、私は「はっ」とし、 

 

「正直、今のこんな甘い感じで正解なのかは分からないけれど、前のやり方に戻したら、親子関係は地獄なので、少しでも子供が落ちつく子育て法で育てたい」 

 

「長男ばかりに手がかかり、次男の事をちゃんと見ていなかったけれど、次男は生まれてからずっと長男に馬鹿にされ、私に叱られ、闇の中で生活していたような気がするから、次男の今までの苦しみを思えば、何を言われても、とにかく愛情をかけて、凍り付いているであろう次男の心を溶かしていくしかないと思っています」 

 

と私は先生に伝えました、先生は、 

 

「子供は、親が本当に自分を愛しているのか、ありのままの自分を本気で受け入れてくれるのか、という事を100万回試しますからね」 

 

「子供たちが親に対して不適切な行動をしてきても、全て、あー今、試されているのだな、と捉え、動揺しないで下さい」

 

「お母さんが今までの自分の価値観を押し付けるようなやり方を変えて、子どもたちは、やっとリラックスができてきました」 

 

「やっと、嫌な事を嫌だと言える環境になってきたのです」 

 

「お父さんと、お母さん、2人で温めて下さい」 

 

「必ず成功しますよ」 

 

「このやり方以外にないのです」 

 

「親はもう、良い意味で開き直って、本気で、今のやり方を続けてください」 

 

とアドバイスをもらいました。 

 

そんな先生の励ましを聞くたびに、不安に押しつ潰されそうになっていた私は、また頑張る勇気が出たのです。 

 

 
 

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274 この子はいつか立ち直るのか?という不安

274 この子はいつか立ち直るのか?という不安

 

 私はいつもM先生に、

 

「子供達は立ち直るんでしょうか?」

 

「私の精神はもつのでしょうか?」

 

そんな答えのない答えを聞き続けていました。 

 

なぜそんな事を聞いていたかと言うと私は信頼している人に【絶対に大丈夫】と言われるだけで、現状が何も変わっていなくても安心するからです。 

 

・・・

 

私は心配性で、すぐに、大丈夫かな、大丈夫かな、と思ってしまい、

 

【きっと大丈夫】【大丈夫にきまっている】

 

という価値観をもっていませんでした。 

 

この先ずっと引きこもりだったらどうしよう・・・ 

 

そんな先の事しか考えていませんでした。 

 

先生はいつも、

 

「立ち直るに決まっていますよ」

 

「子供の不適切な行動は、親が子供に試されているだけの話なのですよ」

 

と、ぶれることなく私を励ましてくれていました。 

 

・・・

 

我が家は、子供の幼少期、キャンプや旅行、虫取りなどにも沢山連れて行っており、親としては沢山愛情をかけてきたつもりでした。 

 

それなのに、なぜ、長男はこんなふうになってしまったのか? 

 

周りには私とは比べ物にならないほど、子供をコントロールし、酷い事を言っている親も、子供をほったらかしの親も沢山いるのに、なぜうちの子だけがここまで酷い状態になってしまったのか、と思う事がありました。 

 

先生は、 

 

「傷つけた側は、私、そんな悪いことした?という感覚なんですよ。でも、やられた側は、恨みが深いのです」 

 

「今まで、だいぶ、痛めつけたり、踏みつけたので、簡単に子供の心の傷は癒えません」 

 

「普通、一度でも酷い事をされたら、もう許せないのです」 

 

「でも親子だから、子供は親を許してくれるのです」

 

と言っていました。 

 

・・・

 

長男はよく私に、

 

「お母さんは歩けない次男を抱っこして僕をほったらかしだった」

 

と言っていました。 

 

「とにかく僕に構わなかったよね」

 

そればかりを私に訴えていたのです。 

 

私は毎日長男が楽しく過ごせますように、と一生懸命に子育てをしていたけれど、長男の心が満足する接し方ではなかったのだと思いました。 

 

結局長男は私に構ってほしくて仕方なかったのだと思います。 
 

 

 

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273 プール

273 プール 

 

長男は幼い頃、プールが大好きな子でした。 

 

週末に家族がそろったので昼間に長男をプールに誘うと、  

 

「夕方なら行く」  
  
と言いました。私は長男がプールに行こう!と思ってくれた事が嬉しくて、 

 

「今すぐにでも行きたい!」

 

とプールを楽しみにしていた次男と娘を、夕方まで我慢させ、夕方にプールに出発しようとすると、長男は、  

 

「やっぱり行かない」  

 

と言い出しました。  

 

次男が両親とプールに行きたがったので私が長男に留守番を頼むと、長男は、  

 

「嫌だ、ふざけるな、僕は1人で置いて行かれるのは寂しい、だから誰か残って」  

 

と言いました。  

 

次男は父親か母親のどちらかが行かないのなら、行きたくない、と言い、娘はもう水着に着替えて無邪気にプールを楽しみに待っていました。  

 

結局、長男を1人で置いて行く事が出来ず、娘と私だけでプールに行きました。  

 

この時期、何となく前よりは元気になってきたように見える長男を、何とか大好きなプールに連れて行きたい、外の空気を吸わせたいと、両親はよくプールに誘っていましたが、大体断られ、長男1人を置いてプールから帰ってくると、真暗闇の中、1人で布団の中でゲームをしている長男を見て、なんだかいつも心が晴れなかった事を覚えています。 
  
  
 

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272 声のかけ方

272  声のかけ方

 

長男はこの時期、どうしても欲しいゲームのコントローラーがあったらしく、私に買ってほしい、とせがんでいました。

 

不登校になってから一通り欲しがったゲーム関係の物は買っており、私はこれ以上欲しがったからと言って全て買い与えて良いのかと、とても悩んでいました。

 

・・・

 

「欲しいと言われたものを全て買えるほど、我が家はお金持ちじゃないよ!」 

 

と、購入を快諾していなかった私に対して、長男は攻撃的になり、家族でプールに行こうとすると、  

 

「プールに行くお金があるならコントローラ買えるじゃん!」 

 

「お金がないって言うならプールに行けないはずだろ!行くなよ!」 

 

と涙目で言っていました。私は、なるべく共感しなければ、と思い、 

 

「対戦で勝ちやすくなるなら、そりゃほしいねー」 

 

と、共感しているふうで話すのですが、長男は支離滅裂に怒り始めました。 

 

・・・

 

買い与えすぎる事に悩みに悩んでも結論を出せず、またM先生に相談すると、 

 

「お兄ちゃんはいつも妹と弟のお世話をしてくれるから、お母さんにコントローラーをプレゼントさせてくれる?」 

 

と聞いてみてくださいと言われました。 

 

私はそのアドバイスを聞いたときに一瞬、 

 

え!買ってあげるにしても、そんなに下手に出る感じでいいの? 

 

と思いましたが、今までこの先生のアドバイス通りに子供に接して、失敗した事がなかったので、長男にその言葉を言ってみました。すると長男は、 

 

「え、僕、弟妹の面倒ちゃんと見れてる?そう?そっかー、じゃあこれからもっと頑張って面倒見なくちゃな!」 

 

「お母さん、買ってくれてありがとう!」 

 

と言い、次男と仲良く遊び始めました。

 

この時も、親の声のかけ方1つで、こんなにも子供の表情は変わるんだ・・・と痛感した記憶があります。

 

M先生からは、

 

「【自分の良さ】というものは、人に言われて初めて気が付くので、子供たちに【その子たちの良さ】を沢山教えてあげて下さい」

 

と教えてもらいました。

 

そういえば、私は今まで、あなたのここが素敵だよ、と伝えた事はなかったな・・・

 

ここを直しなさい、それがだめ、と悪い事を直す事に全集中していたな、と今までの子育てを振り返ったのです。

 

 

 

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