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273 プール

273 プール 

 

長男は幼い頃、プールが大好きな子でした。 

 

週末に家族がそろったので昼間に長男をプールに誘うと、  

 

「夕方なら行く」  
  
と言いました。私は長男がプールに行こう!と思ってくれた事が嬉しくて、 

 

「今すぐにでも行きたい!」

 

とプールを楽しみにしていた次男と娘を、夕方まで我慢させ、夕方にプールに出発しようとすると、長男は、  

 

「やっぱり行かない」  

 

と言い出しました。  

 

次男が両親とプールに行きたがったので私が長男に留守番を頼むと、長男は、  

 

「嫌だ、ふざけるな、僕は1人で置いて行かれるのは寂しい、だから誰か残って」  

 

と言いました。  

 

次男は父親か母親のどちらかが行かないのなら、行きたくない、と言い、娘はもう水着に着替えて無邪気にプールを楽しみに待っていました。  

 

結局、長男を1人で置いて行く事が出来ず、娘と私だけでプールに行きました。  

 

この時期、何となく前よりは元気になってきたように見える長男を、何とか大好きなプールに連れて行きたい、外の空気を吸わせたいと、両親はよくプールに誘っていましたが、大体断られ、長男1人を置いてプールから帰ってくると、真暗闇の中、1人で布団の中でゲームをしている長男を見て、なんだかいつも心が晴れなかった事を覚えています。