ブログ

274 この子はいつか立ち直るのか?という不安

274 この子はいつか立ち直るのか?という不安

 

 私はいつもM先生に、

 

「子供達は立ち直るんでしょうか?」

 

「私の精神はもつのでしょうか?」

 

そんな答えのない答えを聞き続けていました。 

 

なぜそんな事を聞いていたかと言うと私は信頼している人に【絶対に大丈夫】と言われるだけで、現状が何も変わっていなくても安心するからです。 

 

・・・

 

私は心配性で、すぐに、大丈夫かな、大丈夫かな、と思ってしまい、

 

【きっと大丈夫】【大丈夫にきまっている】

 

という価値観をもっていませんでした。 

 

この先ずっと引きこもりだったらどうしよう・・・ 

 

そんな先の事しか考えていませんでした。 

 

先生はいつも、

 

「立ち直るに決まっていますよ」

 

「子供の不適切な行動は、親が子供に試されているだけの話なのですよ」

 

と、ぶれることなく私を励ましてくれていました。 

 

・・・

 

我が家は、子供の幼少期、キャンプや旅行、虫取りなどにも沢山連れて行っており、親としては沢山愛情をかけてきたつもりでした。 

 

それなのに、なぜ、長男はこんなふうになってしまったのか? 

 

周りには私とは比べ物にならないほど、子供をコントロールし、酷い事を言っている親も、子供をほったらかしの親も沢山いるのに、なぜうちの子だけがここまで酷い状態になってしまったのか、と思う事がありました。 

 

先生は、 

 

「傷つけた側は、私、そんな悪いことした?という感覚なんですよ。でも、やられた側は、恨みが深いのです」 

 

「今まで、だいぶ、痛めつけたり、踏みつけたので、簡単に子供の心の傷は癒えません」 

 

「普通、一度でも酷い事をされたら、もう許せないのです」 

 

「でも親子だから、子供は親を許してくれるのです」

 

と言っていました。 

 

・・・

 

長男はよく私に、

 

「お母さんは歩けない次男を抱っこして僕をほったらかしだった」

 

と言っていました。 

 

「とにかく僕に構わなかったよね」

 

そればかりを私に訴えていたのです。 

 

私は毎日長男が楽しく過ごせますように、と一生懸命に子育てをしていたけれど、長男の心が満足する接し方ではなかったのだと思いました。 

 

結局長男は私に構ってほしくて仕方なかったのだと思います。