ブログ

2023年11月の記事一覧

88 キャンプ場にて

88 キャンプ場にて 
 
 

 

2021.10.30.31は海辺のキャンプ場に行きました。 

子供にペースを合わせると、出発予定の8時半から大幅に遅れ、昼過ぎになりました。  
 


 
 
行き道、主人は長男にゲーム解禁を伝えました。 

約束事は、特にしていません。 

長男は大喜びでした。 

次男は、「僕は?」と、複雑な顔をしていました。 
 
 
 

 

長男は頭の中がゲームに支配されていました。

海の見える、そのキャンプ場で、ずっとゲームの話をしていました。 
 
 
 

長男: 

「お母さん!」 

「お母さん!」 

「これ知ってる?」 

「これは?」 

「売ってるんだって、知ってる?」 

 

 

 

ゲームの話しかしません。 

一呼吸もおかず、話しつづけます。 

エンドレスです。 
 
 
 

その日、ネット購入したのは、

・3DS本体

・DSのソフトは8個

 

 

 

購入後も、

「これ欲しい。」

「これも欲しい。」

と、ネット画面を見せてきました。 

 

 

当時、長男が欲しがったゲーム機は、なぜか3DSでした。 
 
 

 

良かれと思い、我慢させてきた反動なのだろうか? 

自制できない病気なのだろうか? 
 
 
 
次男は火で遊んだり、子供らしく楽しんでいました。

長男は、ケビンの押入に閉じこもり、ずっとスマホでDSのソフトを探していました。 

 

 

主人も、

「取り憑かれてるみたい、なんか怖いね・・・」

と言い、顔が引き攣っていました。 

 

 

 

「これも」 

「これも」 

と言い続ける長男の姿は、私を不安にさせました。 
 
 


  
今までの頑張りは、何だったのだろう。 

何の為に、頑張って我慢させてきたんだっけ? 

しんどくても、暑くても、寒くても、毎日外へ連れて行った日々は無駄だったのかな?


 

 

長男の会話に相槌を打っていましたが、この先どれ程ゲームに没頭するのだろう、と言う不安と、永遠に続く同じ話にうんざりし、私は席を外し、1人で海を見にいきました。 

 

 

肌寒い日で、暗闇の中で聞こえる波の音が心地よく、脳内のもやもやを消してくれるようでした。 
 

 

 

繰り返し、繰り返し、ずっと、同じ話をしているな。 

相手の気持ちは考えないのだろうか? 
 
 
 

その日は、ログハウスの鍵を開けるのは僕のみ! 

と決めているようでした。 

鍵を、絶対に誰にも渡しません。 

あー!いちいちめんどくさい! 
 
 
 

 帰りの車の中で長男はご機嫌でした。 

「ゲーム買ったら、友達とゲームの話出来るなー。」 

と嬉しそうでした。 
 

 

それを聞き、私は後で主人に、 

「やっぱり、ゲーム話題についていけなかったことが、大きい原因なんじゃない?」 

と言いました。 
 

 

主人は、 

「最初から言っているけど、原因探したり、理由探す事に意味はない。根っこだと思うよ。」 

と言っていました。 
 

 

 

私は主人の言ったその意味を、あまり深く理解していませんでした。 
 
 
 

0

87 得体の知れない不安感

87 得体の知れない不安感 
 
 
 
2021.10月下旬 
 


遠足の日以来、長男は、ずっと怠そうでした。 

身体を引きずりながら歩いている事が増えました。

ことある毎に「遠足に行きたかった。」と言い、昨晩は夜中まで泣き続けました。 
 
 
 

次の日、お昼近くに起床した長男に、 

「次男と公園いくよ!」 

と、誘いましたが行きませんでした。 
 
 
 
「youtubeを見てみたい!」 

と言うので、パソコンを渡し、次男と出かけました。 

 

 

その日が長男にとって、初めてのyoutubeだったはずです。 
 
 
 
18時過ぎ、帰宅すると、出発時と同じ体勢でパソコンを見ていました。 

机に置いた食事には、手を付けていません。 

 

 

うわぁ、6時間ずっと見ていたんだ・・・ 

 

 

当時の私にとって、6時間は信じられない程長い、デジタル時間でした。 
 
 
 

克服ママとのラインを、繰り返し、繰り返し、読んでいました。 

落とし込め!落とし込め!と熟読し、イメトレしていました。 

少しずつ脳に馴染み、だいぶ覚悟ができてきました。 
 
 
 

ゲームで満たせば、下の子に暴力を振るわないかもしれない! 

そしたら、娘と暮らせる! 
 
 
 
 
「学校に行かなくても、大丈夫なんだ!」 

と、割り切ると、楽になりました。 

楽になったり、急に不安感に襲われたり、その繰り返しでした。 
 
 
 
 
自分が、何に囚われているのか、よく分かりません。 

何に対して不安になっているのだろう? 

なぜ、学校に行って欲しいのだろう? 

そもそも、何の為に学校って行くんだっけ? 

私は一体何を求めているのだろう? 

この、得体の知れない不安感はどこから来るのだろう? 

そんな疑問が頭の中に浮かび始めていました。 
 
 

0

86 覚悟が出来ない

86 覚悟が出来ない  
 
 
 
学校(居場所)探しは継続していました。 

 

 

当時の私はこんな事を思っていました。
 
・電話応対が良かったオルタナティブスクールがいいな

・3ヶ月以内に募集があるかもしれないと言っていたな

・3ヶ月か・・・すぐだな、焦るな

・専門家の話を聞き公立はあの子には向かないと判断しよう
 
 
 
毎日ラインで相談する私に姉は:

 
・内容は良さそうだけど、通学が大変じゃない?

・不登校が始まって1ヵ月しか経っていないし、まだ様子見でよくないかな?

・少しずつ前進していることない?

・その件も医療センターで相談してみてはどう?

 

と助言してくれていました。  
  
 
 
長男はゲームを買ってほしくて私を竹でずっと叩いていました。  

 


そんな長男の姿を見て私はこう感じました。
 
・ゲームを与えるタイミングを逃してしまったな

・小さなうちから自由にゲームをさせておけばよかったのだろうか

・長男の目が怖いな

・叩かれていて、痛いな
 
 


 
先日相談した息子さんを不登校から克服させたママに相談しました。 
  
 
 


ママが私に教えてくれたのは、次のような事でした。


・行き渋りが始まった頃、布団にくるまり、起きてこない息子を叩き起こし、「学校へ行け!」と、怒鳴りつけていた 

・息子はどんなふうに育ち、どんな子になるのか震える程不安だった 

・パパからは、まずは心を満たすため、ママは、本人の望みを全て叶える様、アドバイスがあった

・パパのアドバイス通り、どんな要望も快く聞き続けた

・アドバイス通り、要望を叶えれば、いずれ良い子になるのでは、と期待があった

・要望を聞き続けたら、エスカレートするだけではないのか、と不安もあった

・継続した結果、1年半後、中2の夏休みに本人から「学校へ行く」と、言い出した 

・不登校開始から2年経過した、中3始業式から宣言通り復学した 

・ゲーム依存症になってもいい、と割り切ろう

・わがままを聞き続けても、わがままにはならない

・子供は愛されている、大切にされている、何でも気持ちを聞いてくれる、決めつけられない、等を永遠にやっていると変わりだすよ、身をもって体感したよ!
 

 

 
克服パパは、育児について、次のような考えをもっていたそうです。
 

・本人の意思を尊重しよう

・気持ちをしっかり聞いてあげよう

・嫌がる事はやらせないようにしよう

・ママは本人の要望を全て受け入れる様に

・どんな無理難題でも絶対に聞こう

・聞く事で、親は自分の気持ちを大切に受け入れてくれていると感じるはず

・子供はどこまで親が許すのかを試している

・要望を聞く事はしばらくお金が半端なくかかる

・それでも、全て要望を聞く様に

・学校は行きたいなら行った方がいい

・行きたくないのなら行かなくて良い

・無理に行かせても余計に学校が嫌になるだけ

・心を壊し仕事まで出来ない大人になる方が困る

・本人が行きたくなるまで待とう

 

 

克服ママの話を聞いても、半分以上、消化できず、次のような心配が沸き起こってしまいました。
 
・永遠にこのまま?

・1、2年の間だけ。高校は行く。等未来が見えていたら平気

・本人も8歳、下の子達への影響が気になる

・長男に相談しながら約束は作りたい 

・昼間ずっといるので、長時間ゲームと言われそう
 
 
 

 

不安な気持ちを話すとママはこう言いました。
 
・同じように思った時がある

・完璧に過保護にした子だけが満足し、納得し立ち直っている

・約束を守らせる事は意味がない

・自分で決めさせ、自分で動かす事が重要 

 

 

私は実家近くに引っ越したい事を伝えました。 

 

 
理由は以下です。


・不安定な3人の子供達としっかり向き合って育児する事が限界

・長男がインターホンが鳴ると激しく怯える

・長男が転校したいと何度も訴えている

・サポーターが居る事で私自身が安定する

・助けてもらえば子供達が健やかに育ちそう



 


 
それを聞いたママはこう助言してくれました。


・夫婦が離れるのは反対 

・自分のせい!となり兼ねないよ

・お父さんが大好きなら尚更良くない 

・ただし、ママ(私)のメンタルが限界なら優先順位を考えるべき

・踏ん張れるなら夫婦は一緒が良い
 

 

私はぼんやり、こんな事を思っていました。
 
長男は友達もゼロになるしな・・・

引っ越すなら4月から次男小学校入学のタイミングに合わせたいな

家を買っちゃった!しまった!

 

 

 
  
  
  
娘の幼稚園、次男の小学校、長男のフリースクール、実家近くを調べ始めました。  


どれ程克服ママの話を聞いても私は完全自由にする覚悟がなかなか出来ませんでした。 

0

85 身近な人たちの意見

85 身近な人たちの意見  
  
  
  
主人に、克服ママから、過保護にすると良い、と言われた事を伝えました。 
 
  

伝えた時の、主人の反応はこうでした。


・過保護にする事は大賛成 

・注意しなくていいなら気持ちが楽  

・躾が苦手な為、むしろ嬉しい 
   
  

 

私は、こんな事を思っていました。
 
・下の子への影響を、考えながらルールを、本人に作らせなければ 

・全て、本人に決めさなければ 

・テレビやゲームを、何時間にするか本人と相談しよう

・長男以外の家族がテレビ見れる様にするにはどうしたら良いか本人に聞こう

・自己中心的な回答だとしても今は受け入れよう 

・繰り返し繰り返し改善されるまで同じ質問をしていこう

・その都度考え、試行錯誤しよう

 

  
  
 
義理の母から主人に再度メッセージが届きました。
  
・学校は行かなくていい 

・家族でゲームを楽しめばいい 

・家庭を本人が生き生きする場所にする 

・ありのままを受け入れる  

・わがままを聞く 

・信頼を取り戻す 

・ほめる  

・自分で考えさせる 

・皆違って、それでいい

・本人希望なら祖父母宅でゆっくりする事も可 

・相手を変えたければ自分が変わらなければ絶対に風向きは変わらない  

・不登校の子ではなく、人間として接する  

・1人の人として大切に温かく接する 

・現状から決して逃げずに解決方法を2人で探す

・方向を決めたらブレずに進んで行けば必ず良い方向に向かうと思う 

・頑張れ!  
  

義理の母はいつもこんな感じでした。  

とても温かく、とても優しい。  

長男が学校に行かない事にも全く動揺しなかったそうです。 

不登校後に出会ったどのカウンセラーよりも的を得ている気がしました。 
 
  

 

  
実家の父も姉にこんな事を言っていた様です。
  

・とにかく、心身を壊さない様に

・不登校の件は、長男の好きにやらせたらいい 

・開き直ればいい 

・自信持って、好きな様にさせたらいい  

・色んな人がいて当然  

・辛い時はいつでも頼りなさい  

・自分が壊れてしまうなら、逃げたっていい
  
  

 

私は環境に恵まれていました。  

誰一人何故学校に行かせないのだ!  

お前が甘いからだ!  

わがままにさせるからだ!  

等の否定をする人はいませんでした。  
  

 


身近な親族全員が温かく、手助けする姿勢を見せてくれていました。  

それだけで、心が軽くなりました

0

84 寮を薦められる

84 寮を薦められる  
  
  
 
  
2021.10月下旬  
  
  

姉から聞いた話です。

 

「臨床心理士さんの中3の娘さん行き渋り。塾は行かなくなって成績ガタ落ち。家で寝てばかりいるって。病むよ、妹さんの気持ち分かる、て言ってた」  

  
  
それを聞いて私はこう思いました。
 
・相談に乗る側の臨床心理士さんが親でも不登校になるの? 

・なんで? 

・誰が解決策を知っているの? 

 

 

 

長男は、眠い眠いと機嫌が悪く、小さい子の癇癪の様でした。

疲れ、ストレスで感情コントロールが出来なくなるのだろうか。

休日は皆んな休みだから気持ちが軽くなるようでした。

 

私は長男に対し、

・わがまますぎる

・無理難題の度が過ぎている

・イライラしてしまう

と、感じていました。

 

 

 

私が吹っ切って明るくしなければ!
  
 
  
  
先日公園で会った不登校の娘さんを抱えるママが相談先を紹介してくれました。  

NPO法人の方です。 

発達に偏りのある子供が伸び伸び過ごせる空間を作る活動をされていました。  

旧自宅を開放しイベント等をしていました。 
  
  

  
息子の状態を話ました。  
  
  
 
あまり記憶にありませんが覚えている会話は以下です。 
 
・とにかく抱きしめてあげて 

・息子が発達に偏りがあり学校で虐めを受けていた 

・息子は虐められている事に気が付いていなかった 

・家ではいつも息子とぶつかっていた 

・色々難しく関係が悪化の一途だった  

・旦那は子供達が幼い頃に亡くなっている 

・1人で子育てをしていたから、わーーーーっとなっていた 

・息子の成績がとても良く、中学から全寮制を薦めた 

・息子は気に入り、無事合格し寮生活 

・以後一緒に暮らしていない 

・娘からは逃げたね、と言われるが選択肢は無かった 

・あのまま暮らしていたらお互い不幸だった  

・あなたの息子さんも寮も考えてみたらどう? 
 
と言っていました。  
  
  
  
NPO法人の方の長男に対するアドバイス: 
 
・抱きしめる 

・下を殴ろうとしていても、下を庇うのではなくその子を抱きしめる 

・ゲームは、、、依存症になる 

・それが怖い、抜けれなくなる 

・ゲームは薦めない 
  

そんな話だったと思います。  

急なアポイントだったので子供達は友人の家に急遽預けました。  
  
 

 

NPOの方: 
 
「工作が好きなら面白いブロックがある。息子さんと作ったら?」  

と未完成のニキーチンの積み木を見せてくれました。  
私はそれを購入し家に帰りました。  
  
  
その日の夜息子は早速夢中になって積み木をどんどん完成させていきました。  
 
 

長男: 


「お母さん、出来たよ!」 

「これも出来た!」 

「すぐ出来るよ!簡単だよ」 

「見てみて!」 

 

 

次の日長男と一緒に無色だった積み木に色を塗り遊びました。  

  
 
  
  

 

 

 

今回の相談で私はこう感じました。
 
・ゲームは依存になると言われた、どうしよう 

・寮に入れ、子供と離れる事は私には出来ない  

・あまり心の動く相談場所ではなかった 

・やはり克服ママのやり方しかしっくりこない 

・でも、完全自由にする覚悟も出来ない 
 


  
寮を薦められたことに、主人はこう意見しました。
 
・寮に出したら楽だろうね 

・それでも今の信頼関係のまま寮には行かせられない 

・今寮に入れたら2度と長男との信頼関係は築けない 

・厄介払いしてはいけない 

・子供がそれを感じ取った場合修復は不可能 

・元気で、本人が強く希望なら賛成 

・今は違うと思う

・親との信頼関係をしっかり築く事が先 

  

 
そうだよね、私も同じ意見でした。 

0