2023年11月の記事一覧
105 引っ越しを考える
105 引っ越しを考える
当時長男は、こんな感じでした。
・インターホンが鳴ると怯える
・外出時に車に乗り込む際、人に見られない様、背中を丸め、急いで車に駆け込む
・車内から、同年代の子を見つけると、社外から自分の姿が見えない様に体を隠す
・学校付近を車で通過する際、顔が引き攣る
・知り合いに会うのを恐れ、近所を出歩くことができない
・人に会うのを恐れ、庭に1秒も出られない
長男が何に怯えているのか、私にはよく分かりませんでした。
学校を休んでいるだけなのに、なぜ、そこまで、隠れ、怯えるのか?
不登校関連の本には母親自身が、
・人に会うのが嫌になる
・外出できなくなる
・近所のスーパーに買い物に行けなくなる
等の記載がありましたが、私には分からない心理でした。
学校に行かないのは、身を隠さなければならない程、いけない事なのか?
そもそも、近所の人に何を言われても、大して気になりませんでした。
私は、その部分に関しては、堂々としていようと、決めていました。
子供会の行事、廃品回収等の学校のイベント、サッカーの大会なども、自分に仕事がある場合は必ず行くようにしていました。
ある意味、意地でした。
お母さんまで、顔を出さない、と思われる事が嫌だった気もします。
あまりにも、家から出る事に怯える長男の姿を見て、当時、両親が考えていた事は以下です。
・私の実家近くに家族で引っ越す
・私の実家に、長男のみしばらく住む
・主人の実家に、長男のみしばらく住む
・私の行かせたい学校がある地域に引っ越す
・このまましばらく、ここで様子を見る
そして私は、こんな行動を起こしていました。
・実家近くの賃貸物件を探しにいく
・実家近くの娘の幼稚園を探す
・実家近くのフリースクールにコンタクトを取る (この時、私は次男もフリースクールのが良いと決めつけていました)
・実家近くの小学校に連絡し、新一年生(次男)の話を聞く
・今の家を査定に出す
・主人が上司に転勤移動を出すかもしれないと相談しておく
その時は11月下旬で、次男の入学が4月です。
コミュニケーション能力が低く、心配事の多い次男を転校させる事は、避けたかったため、引っ越すなら4月からにしよう!と決めていました。
引っ越すべきか、このままここで、様子を見るべきか、どれ程考えても答えは出ません。
たまに来てくれていた姉は長男の姿を見て、こんな事を言っていました。
「毎回、友達来ると顔色を変え、奥の部屋に隠れる姿を見ると、まだまだだなって実感する」
「隠れる時の顔つきが普通じゃない」
「外に出る時に、人目を気にし、おどおどしているよね」
「ただ、もう少し時間がたった時どうなるのか」
「長男君の本心はどうなのか」
「引っ越す事がストレスになるのか、ストレスフリーになるのか」
「長男君は物を大切にするから、家を手放す事をどう思うか」
「長男君の事だけ考えるなら、まだまだ分からない事があるから、4月はまだ早い気がする」
「もう少し長い目で考えてみたら」
不登校に対する、主人の価値観はこうでした。
・大人でも、一度長期で休んだ場所に復帰するのは嫌
・新しい場所が緊張したとしても、心機一転、リセットする方がよいのではないか?
・不登校は黒歴史、俺なら、絶対知ってる人とその後関わりたくない
主人は不登校に対して、マイナスイメージを持っている様でした。
私は、それをあまり理解できず、また、主人とのズレを感じていました。