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309 ちゃんとする事

309 ちゃんとする事 

 

私の子育てを苦しめていた事は【ちゃんとする】事だと思います。

 

ちゃんと学校に行く

 

ちゃんと集合時間に間に合わせる

 

ちゃんと宿題をする

 

ちゃんと挨拶をする

 

ちゃんと爪を切っている

 

ちゃんと時間になったら寝る

 

ちゃんと自分で何でもできる

 

・・・

 

子供が周りの大人から見て、ちゃんとしている親に育てられた、ちゃんとした子、と思われるように、と私は無意識のうちに、自分がしっかり母親をしている、と評価されるために頑張っていたのではないか、と今は思います。

 

周りからの評価を気にする事をやめ、私の中に当たり前にあった、自分が【ちゃんとする事】子供を【ちゃんとさせる事】を手放すと、子育ては一気に楽になりました。

 

・・・ 

 

子供に、ちゃんとする事を迫るというのは、見方を変えると、周りのペースに合わせて自分を殺せと強要している事かも知れません。

 

そんなふうに思うと、私はずいぶん、子供の自主性を無視して、自尊心を損わせてしまっていたのでは、と考えるようになりました。

 

厳しく接する必要はなく、もっと子供に寄り添う姿勢が自分にあったら良かったのに、と思うようになりました。

 

・・・ 

 

不登校以来、私の中に、疑問が生まれています。

 

周りの大多数が良い、としている事が果たして本当に良い事なのか、実は、みんな同調圧力の、間違った良い事をしていて、周りがみんなしているから、とそれを【良い】と信じ込み、子供に押し付けていないのか? 

 

子供が納得する、明確な理由も説明できず、こうゆうものだから、やるべきことだから、みんなやっているのだからと思い込んではいないのか? 

 

子供の本当の気持ちはしっかり聞いてもらえているのか?  

 

果たして、先生を手こずらせない、ちゃんとした子が本当の良い子なのか? 

 

・・・ 

 

以前の私ならば、

 

「みんなできるのに、何でうちの子は出来ないのだろう」

 

「やりたくないからやらないなんて事は許されるの?」

 

と、思ってしまいそうな、次男の運動会不参加宣言も、

 

みんながみんな同じように、やらなければいけないのか?

 

きっとそんな事はないはず。

 

心の準備が整っていない子は、自分のペースで、いずれ参加できる日がくると、周りの大人が信じて、プレッシャーを掛けることなく待ってあげてほしい。

 

殻を破る準備が出来ていない子供の心を、教員に理解してほしい。

 

子供のペースに寄り添ってほしい、そんな事を強く思うようになっていきました。