304 私の内面的な変化
304 私の内面的な変化
M先生から【勇気づけの子育て】を教えてもらい、実践していくと、初めは怒りや苛立ちの感情を抑え込む作業が多く、子供を立ち直らせるために【耐える】【我慢する】という感覚が多かったのですが、子供が目に見えて落ち着いてくると、私自身の、子育てに対する、根本的な考え方が徐々に変化していきました。
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子供を叱るのをやめ、この子の気持ちを尊重しよう、と努力していると、それを上手くできなかった時に、【なんか嫌だな】という不快感が、心の中に気持ち悪く残るようなっていきました。
今までは、子供が何かを要求する度に、望みを叶えようなどという気持ちは1ミリもなく、
「あー面倒だな、この子をどう諦めさせよう」
と思っていた事でも、
「今、この要求に応えないのは私が面倒だからなのか、本当に聞く事のできない要求だからなのか」
と一旦頭で考え、子供に諦めさせる事を出来る限りさせたくない、と思うようになっていったのです。
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以前のように、遅刻、欠席をさせて甘やかしてはいけない、と思ったり、通学団に遅れる事で、人に迷惑をかけないように、と子供を怒鳴りつけ、イライラしながら子供の心を傷つけるのは間違った子育てだ、と思うようになり、支度が遅くても、私が子供を待てるようになっていきました。
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次男はよく、
「学校が終わる時間に迎えに来てよ!歩いて帰りたくない!絶対だよ!」
と言っていましたが、次男に対して、
「みんな歩いて帰るのに、自分だけ歩いて帰らない甘ったれだな」
などと思ったりはせず、
「最後まで学校にいようとしてるんだな!頑張ろうとしてるんだな!素晴らしいな!」
と自然に思えるようになっていきました。
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私が子供に対して不満や不安を言うたびに、M先生から、
「お母さんは物事の捉え方を変え、出来ている部分だけに目を向けるようにしましょう!」
と何度もアドバイスされ続けたことで、私は少しずつ、イライラせず、子供が頑張っている姿だけをしっかり見る事が出来るようになっていきました。
あれもできていない、これもできていない、と不満ばかりだった私の思考は、子供の頑張っている部分に目を向け、子供の頑張りを理解していくうちに、心の底から子供が可愛い、愛おしい、と思えるようになっていったのです。