2023年10月の記事一覧
30 激しくなる暴言
30 激しくなる暴言
2021月10月7日
この日長男は朝「夢の中でウザイ女殺した」と淡々と言いながら起きてきました。
しばらくの間、うざい、うざい、殺す、殺す、と、ずっと呟いていました。
私は「そっか・・・」以外の言葉は出ず、 黙っていると、長男が「だるい、お腹痛い」とうずくまっていました。
長男の暴言は日に日に激しくなり、私にはとても正常な精神状態には見えませんでした。
長男の口に出す言葉は常に、
「殺したい、うざい」
「学校やめたい、くそつまらん」
そればかりで、私はこの子は精神病なのではないか・・・と思うようになりました。
目がうつろに据わっており、いつか、本当に、何かしてしまうのではないかと学校に行かないのとは別の心配をするようになりました。
精神病院を調べると、小児を診ている心療内科はとても少なく、早くても4か月後の1月末の受診です、と言われました。
心配した私は「もう、休んでいいよ」と言うと長男は「今日は行く」と言ったのですが出発時間が近づくと「やっぱり今はいけない」と言いました。
私は学校への連絡があるので、行くか休むかだけ教えてほしいと伝えると、少し考えるね、と言っていました。
次男を幼稚園に連れて行く支度をしている間中、長男は次男と娘の前で悲観的な言葉を繰り返し呟き続けていました。
学校に、長男が遅刻か欠席か決め兼ねている、と連絡していると、長男は私が誰かと電話で話をしている事に過剰に反応し、
「携帯で何しているの?」
「どこに?何話しているの?」
「何を話しているのか内容を教えて」
としつこく聞いてきました。
長男は私が少しの間部屋からいなくなるだけで探し回り、ストーカーのようについて回りました。
・・・
もう自分ではどうしていいのか分からない私は、担任の先生にスクールカウンセラーの予約を頼みましたが、混雑しているようで、6週間後なら予約が取れる、と言われました。
担任は対応にとても困っていると相談しても「様子を見ましょう」 としか言わず、私ではどうしたら良いのか分からず、誰に相談したらいいのだろう・・・と相談先を探していました。
・・・
朝、次男の方が出発が遅い為、長男がいると次男は幼稚園を休みたがりました。
長男の不登校、暴言は悪化していましたが、私が以前よりも否定せずに話を聞くからか、私に気持ちを伝えてくれる事も多くなり、長男の話をじっくり聞きたい気持ちがありましたが、この時期は次男の無気力、私への執着も酷く、次男も娘もずっと私に張り付いているので物理的に長男の話をゆっくり聞いてあげる事はとても難しかったです。
私は平日に1人で子育てする事に限界をかんじていましたが、解決策も見つけられず、どうしたらいいのだろう? と途方に暮れていました。
29 不登校までのカウントダウン②ミシン
29 完全不登校までのカウントダウン②
2021年10月頭
この時期、朝娘を置いて長男の学校へ付き添う事が増え、娘の事が心配だった私は、遠方に住む姉と母に手伝いに来てもらう事にしました。
2人が来てくれたその日の朝長男は、こちらの話は一切聞かず「休む!」 と言い寝室へ逃げていきました。
長男はお休みが決まると、ご機嫌で折り紙をして遊び、答えを丸写しですが宿題も頑張ってやっていました。
退屈そうにしていた長男が突然「ミシンやりたい!」と言うので、私がやり方を教えると長男は楽し気に色々な袋を作り始めました。
長男がミシンに夢中になっている時に、次男が幼稚園から帰って来ました。
長男がミシンで袋を作っているのを見て次男もミシンをやりたがりました。
次男がやりたがったその時は長男が別の事をしていたので、次男に使い方を教えていると長男は、次男に向かって、
「下手くそ、バーカ、やめろ、そんな簡単な事も出来んのか!」
「お前は本当にバカだな」
と次男を否定し続けました。
次男はそれに無反応で、私も次男に教えながら長男の暴言を、なんとかスルーしていました。
すると相手にされない長男は次男の椅子の後ろに座り、一生懸命ミシンを使っている次男を椅子ごと一定のリズムで蹴り始めました。
「とん、とん、とん、とん、とん、とん、とん、とん」
次男の体が前後に揺れ、上手にミシンが出来ません。
見かねた私が、「やめてあげて」 とお願いしても長男は一向にやめずに蹴り続けました。
私はだんだん苛立ちが増し「ねー、一生懸命作っているよね、危ないって、やめてあげて!」
ときつく言うと長男はより一層強く椅子を蹴りました。
それでも次男は何も言いませんでした。
次男の頭が振り子のように同じテンポで前後していて、まるで蹴られている事に気が付いていないかのような振舞いで、長男には歯向かわずに固まりながら、ミシンをやり続けていました。
その姿は私の胸を締め付け急に次男を虐める長男の事が、憎くて、憎くて、たまらなくなりました。
別の部屋に姉と母がおり、毎日1人で感情を抑え、張り詰めていた緊張感がパーンと切れてしまったのかもしれません。
私は「もーーーーー嫌!!!!」 と言って家を出て、庭に停めてあった車に乗り号泣していました。
追いかけてきた母親は、
「分かるよ、分かるよ、よく今まで1人でやっていたね、どうやって毎日過ごしていたの?」
「下の子、可哀そうなの分かるよ」
「憎たらしいと思うよね」
「どうしたら良いんだろうね」
「下の子が、おかしくなってしまうよね」
と私を慰めていました。
私はその言葉にも、なぜかとても苛ついていました。
姉は長男に、次男虐めちゃだめだよ、と諭しているようでした。
多分ですが、母親が私に言った言葉を長男は聞いており、長男はしばらく部屋に籠り出てきませんでした。
食事の時間に何度か呼びましたが食べに来ませんでしたが、皆が食べ終わる頃長男はリビングに来て 「お腹すいた」 「何で呼ばないの?」 と文句を言っていました。
何度か呼んだ事を伝えましたが、 長男は、聞こえない、言われていないと不機嫌そうにしていました。
夕食に唐揚げを用意すると、
「気分じゃない、いらない、食べたくない」
といいました。最近は、毎回用意した夕食とは別の物を作らされていました。
・・・
夜は「明日休むー」と言い捨てて眠りにつきました。
28 完全不登校までのカウントダウン①
28 完全不登校までのカウントダウン①
2021年10月頭
この日、長男は私が学校まで付いて行くなら学校へ行く、と言うので、私は長男と一緒に学校へ行く事にしました。登校時間、いつもは寝ている2歳の娘が起きてきて「お母さん、抱っこ」と言って泣いた為、私は娘をベビーカーに乗せて連れて行く事にしました。娘をベビーカーに乗せていると、長男が、
「妹は連れて行ってはだめ!」
「妹が付いて来るなら学校へは行かない!」
と言い出しました。私が付いて行けば学校へ行く、と言っている長男をなんとか学校へ連れて行きたいのですが、娘も「抱っこ」「抱っこ」と泣いていて、物理的に2人共の要望を聞くことはできませんでした。
私は何とか娘を泣き止ませ、娘の好きなテレビを見せ、危険そうなものを片付けて学校へ向かいました。
学校へ着くと2年時の担任と現在の担任の先生が立っていました。
2年時の担任の先生が私に気が付き、
「長男君どうですか?」
と声を掛けてくれました、私は行き渋りがとても酷い事を説明すると、隣にいた現在の担任の先生に、長男が学校に来たくない理由に何か心当たりはないのか?と聞いていました。
現在の担任の先生は、
「いや、、、分かりません」
とだけ、首をかしげながら答えていました。
2年時の担任の先生は、長男はとても優しいので、学校生活で嫌な事があっても我慢し過ぎているのではないか?と引き続き担任の先生に聞き続けてくれていましたが、今の担任の先生は、
「いや、、、ちょっと分からないです、学校では普通です」
としか言いません。2年時の担任の先生は、疲れた様子の私を見て、
「お母さん、大丈夫ですか?」
と声を掛けてくれました。私は、休ませるべきか、どうしたら良いか分からなくて悩んでいる事を話すと、今の担任の先生は、ボーっとした感じで、
「もう、お母さんも長男さんもゆっくり休んだらどうですか?しっかりお休みしては?」
と私に提案してきました、それを聞いていた2年時の担任の先生は、
「ちょっと待って、親になれば分かると思うけれど、それは凄く覚悟のいる事だから!」
と私の気持ちを代弁するかのように横で話を聞いていた担任の先生に言ってくれました。
今の担任の先生には、再三にわたり長男の様子を報告していましたが興味はなさそうで、2年時の担任の先生の方が本気で長男の事を心配してくれているな、と私は感じました。
話の中で、2年時の担任の先生が、長男が2年生の終わりにも元気のない時期があった事を教えてくれました。
長男は、椅子からずり落ち、床に座ってしまう事が何度もあり、興味のない話を聞くことがとても苦痛そうだったそうです。
・・・
毎朝朝の支度の時は長男に付きっきりで、下2人のお世話が進みませんでした。
自分に手を掛けてもらえない事が不満なのか次男もどんどん無気力になり、支度に手こずるようになっていきました。
長男は私と2人で過ごす時間に次男や妹の邪魔が入る事を激しく嫌がりました。
私を独り占めしたいのかな、と感じる事もありましたが、平日1人で子育てをしている私には長男のその望みを叶えることはとても困難でした。
私はこの時期にも、不登校の原因は何なのだろう・・・と考え続けていて、
長男はいじめられるタイプには見えず、むしろ友人が多く、いじめではないと私は思っており、発達障害かな、適応障害かな、もしかして鬱なのかな・・・ただ単に学校が嫌いなのかな、女の子が嫌なのかな、と必死に原因を探していました。
もう以前の様に怠けてお休みしている、という思考は無くなっていました。
・・・
長男は運動神経が抜群、手先も器用で勉強のつまずきもなく、友人も多く明るく活発な子でした。
不登校になる前までは、何も心配していなかったのに、あの子に一体何が起こっているのだろうと考えない日はありませんでした。
27 完全不登校までの42日間の事 10
27 完全不登校までの42日間の事 10
2021年10月6日(水)
この日の朝は、長男がベビーカーに乗りたいと言うので、長男をベビーカーにのせ散歩に行きました。
帰ったから朝食を出すと、 「おいしいね!」と、元気に朝食を食べていました。
元気そうに見えましたが出発時刻になるとトイレに何度も駆け込んでいました。少し遅れて集合場所に行くと誰もいなかったようで長男は家に帰ってきて、再び腹痛でトイレに駆け込みました。
それでも長男は休むとは言わず、私も休む?とは聞かず、長男は私と手を繋ぎ学校へと出発しました。
学校までの道、長男は何度も何度も深呼吸し、私が話しかけると怯えた顔で、
「お母さん、声出さないで、黙って歩いて!」
私が話す事を嫌がりました。
学校まで残り50m辺りで長男は肩を上下に上げ、肩呼吸を始め、学校まで残り30mの距離でうずくまってしまいました。
何とか学校へ行かせたい私も、さすがに心配になり、お腹痛いの?大丈夫?お休みする?と聞きましたが長男は、大丈夫と言って正門へ向かいました。
正門まで行くと、長男は「じゃあね」 と言い、何度も振り返り、手を振って、視線を落としたまま校舎へ向かいました。
学校に行ってほしい気持ちはあるけれど、とても辛そうで行かせて良かったのかな?と胸を締め付けられました。
・・・
その日、担任の先生が体調不良で帰宅しまらしく、担任の先生に何度も「僕も帰る」 お願いしたようですが聞いてもらえなかったと言っていました。
長男は6時間授業を受け、 「くそ詰まらなかった!担任帰ってずるい!」 と怒りながら帰って来て次男をいじめ始めました。
弟に届いた郵便物が気に入らない長男は、「こんなバカに使わせなくていい」とその郵便物を取り上げました。
私はそれが次男のものであると伝えましたが、長男は 「次男はバカだから、これがあっても意味がない!」 といい次男に渡しません。次男は悲しくて泣いていました。
私が何度長男に次男に返すように言っても長男が返さないので、私は、それを長男にあげて、次男に新しいものを買おう事にしました。
すると今度は長男が、次男に買うのはずるいから、僕に買ってよ!と言い出しました。
毎日続く長男のわがまま行動にはもううんざりで、私は、
「え?これが欲しいんでしょ?あげるよ!」
と言っても、長男は私が次男に何かを買う事自体が許せないようでした。
そして郵便物を次男に投げつけ次男を殴り始めました。 次男はより一層大きな声で泣き叫んでいました。次男が泣くと長男は、
「お前はバカなの?」
「そんなんで痛いの?」
「病気だな」
「死ね!」
「さっさと死ね!」
「うろつくな」
「お前はとにかく死ね」
「どっか行け」
「見ているだけで気持ち悪い」
「お前なんて生きてる意味がない!」
「目障りだ!」
と傷付く言葉を浴びせ続け、ソフトボールを力一杯顔面に投げつけました。
次男は毎日毎日「バカ・死ね」と長男に言われ続けていました。
どれほど止めても諭しても長男の暴言暴力は一向に収まらず、私は次男と娘がこれ以上酷い言葉を聞かないよう長男から離しました。
10分ほど頭を冷やし、私は気持ちを入れ替え、
「何か辛いの?大丈夫?アイスでも買いに行く?」
と誘い買い物へ行くと、機嫌が直り一緒にアイスを買いに行きました。
・・・
その夜、皆が寝静まっても長男は起きていて、突然泣きながら私に話し始めました。
「女子がうざい!」
「うざい女子がいなかったら学校は楽しいのに!」
「鬼ごっこで僕ばかり追い掛けられて嫌だった」
「嫌だと言ったのに!やめてくれない」
「掃除も皆で一列に並んで一言も話してはいけない!嫌だ!」
そして、
「死ね」
「うざい」
「殺す」
と言い包丁の絵を描き始めました。
・・・
その話の途中、長男は私に向かって、
「お前に仕返しをしているんだよ」
と笑いながら言いました。
私はその言葉に妙に納得し、あー、なるほどね、と思ったのです。
26 完全不登校までの42日間の事⑨
26 完全不登校までの42日間の事⑨
2021年10月頭
その日の長男は「だるい・・・行きたくない・・・」 と言いながらも、小石を蹴りながらとぼとぼ集合場所へ出発しました。
・・・
学校から長男が帰宅をすると長男が、娘にむかって、
「デブ、ブス、死ね、わがままなやつだな!」
「声がうるさい、黙れ!」
と暴言を吐いていました。
・・・
しばらくすると長男は私の近くに来て、ガッツポーズをしながら、
「学校で仲良しな子と同じ班になったーーー!神が下りてきたーーー!」
と喜んでいて、前よりも学校が楽しくなるかもしれないね、と言った私に「うん!」と嬉しそうに答えていました。
私は長男が苦手と言っていた女の子と席が離れ「これで行き渋りが減るかもしれない」とホッとしました。
・・・
夏休み明けから習い事に行きたがらず、しばらくお休みしていたそろばん教室にこの日長男が「行きたい」と、言い出しました。
そろばん教室に着くと、結局恥ずかしくて教室内には入れず、先生を見て走って逃げ帰ってしまいました。
2021年10月4日(月)
長男が生き渋っているという状況を知った実家の母と姉が様子を見に来てくれました。
その時長男は、火曜日木曜日は休む、学校を辞めたい辞めたい学校辞めたい、女子がウザいから違う学校行きたい、宿題のない学校に行きたい 、ウザいウザい学校嫌だ 、嫌だ嫌だ学校爆破!!! うわーーーーーーー!!!と言って大号泣で暴れ回っていて、母と姉は驚いていて「どうなっちゃってるの・・・」と唖然としていました。
我が家に来る前に、状況を詳しく説明してはいましたが長男長男の姿は想像していたより酷く、思っていた以上だったそうです。
・・・
長男が姉たちの前で、ウキウキしている様で「明日も学校行かなーーーい♡」 「お休みーーー♡」とはしゃいでいたので、姉が 「家の中では楽しそうだね、罪悪感無くない?でも学校の事は気にしている感じだよね」と長男の様子を心配していました。
私には長男が学校の事を気にしているとは思っておらず、どうせこの子は、思い通りになればご機嫌なんだよ、と長男の事を呆れた感じで見ていました。
私にとって長男は、性格が難しく何を考えてるのか分からないのでとても苦手でした。本来は学校に行っていて家にいないはずの長男が家にいる事も嫌で、休むなら大人しく黙っているか、平和に過ごして欲しい!休んで喧嘩売って来るから、本当に嫌!と私は思っていました。
主人は、甘い環境にし過ぎるのは良くない、と言っていて、長男の暴れる様子を見た姉は、どう接したら良いのか、分からないね・・・と困惑していました。
長男はこの時期には「休みたい」ではなく「学校を辞めたい」と毎日言っていました。
・・・
長男は、私が長男の言う事を聞かなければ、聞くまで足に纏わりつき、要求し続けました。 昔から言い出したら聞かない部分はありましたが、足元にしが付き、何時間でも同じことを要求し続ける長男を私は異常だな、と感じていました。
宿題をする時間になると、長男は私に「宿題を持って来い!」 「開け!」 「書け!」と命令していました。
私が家事や下の子のお世話で数秒間、長男の横から離れる事も許しませんでした。 離れようとすると足にしがみ付き、どこへも行かせてもらえません。
それを振りほどき、次男や娘のお世話をすると彼らの耳元で、
お前らを見てると吐き気がする、きもい、臭い、汚い、でぶ、ぶす、ばか、しね
と単調に呪文のように言い続け、聞いているこちら側は最悪な気分になりました。
ある程度は我慢するのですが、そんな時間が長く続き私が長男を注意すると矛先は私に変わります。
家庭内に幸せな雰囲気はなく、何も悪い事をしていない下の子たちが暴言を吐かれ続けていて、長男の不登校も心配ですが、下の子供達の情緒もとても心配でした。