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2023年10月の記事一覧

40 こどもたち

40 こどもたち

 

私は次男に、

 

「お兄ちゃんは今、元気が無くて、苦しいんだよ。お母さんは、次男の事大好きだけど、お兄ちゃんが元気になるまで、我慢する事が沢山あると思うけど、ごめんね」

 

と伝えていました。 

 

次男が長男の事を、理解しているかは分かりませんが、次男は、

 

「長男病気なの?」 

 

と、私に聞いていました。 

 

次男自身も心身の不調が出ていて、 

 

・10円禿

 

・爪噛み

 

・腹痛を訴え、トイレに何度も駆け込む 

 

・幼稚園で話さない 

 

・廊下でずっと寝っ転がっている 

 

・行き渋り

 

・暴言、暴力

 

・無気力

 

・癇癪 

 

などの症状がありました。

 

娘も、小さいながらに家庭不和を感じ取っているのか、癇癪の様に泣き続ける日が多かったです。

 

私は、次男と娘をどこにも連れて行く事が出来ませんでした。 

 

長男は行きたくない、でも置いて行くと「寂しい!」と、怒るので、近所の公園ですら、連れて行くことができませんでした。

 

主人が何とか次男の気をそらそうと何度次男を誘っても、次男は、

 

「お母さん、お母さん、お母さん、お母さん!」 

 

「お母さんと行きたい!!!」 

 

と、絶対に騙されませんでした。 

 

長男は小さな頃から自分の所有物、場所等を誰かに取れらる事を異常に嫌がる子供でした。 

 
・ボロボロになったスニーカー 

 

・サイズアウトした服 

 

・使用しないおもちゃ 

 

食べ終えたおやつの袋も 「絶対に捨てないで!」 と言う事がありました。 

 

・・・

 

3年生の6月から特に、長男がいると我が家は異空間になり、私はとにかく長男に神経を使っていました。 

 

・マイペースでこだわりが強く、やたらと細かい事に気が付く 

 

・ああ言えばこう言い 1つ指摘すれば10言い返してくる 

 

かくれんぼや鬼ごっこをして遊ぶ時も、長男が入ると融通が利かず、一気に面倒になりました。 

 

長男は、【こうしたい!】の気持ちがとても強い子で、何となーく何かをする、という事が苦手なのかもしれません。 

 
とにかく難しい、育て難い、と私は常に感じていました 。

 

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39 小児科にて

39 小児科にて 

 

2021/10/11(月) 

 

朝、長男を自転車に乗せて散歩に行くと、長男はご機嫌で【妖怪図鑑】の話をしてくれました。 

 

その朝長男は一度も「休む」とは言いませんでした。 

 

出発時間が来ても、長男はご飯を食べず漫画を読んでいました。私が「時間だよ」と声を掛けると、長男は、昨日の野外活動で虫に刺された足を見せて、

 

「足が痒すぎる」 

 

と言いました。私は、

 

「そりゃそうだよね!酷すぎるもん!病院行こうよ!」 

 

と言うと、長男は、

 

「絶対に行かない!死んでも行かない!」 

 

「お母さんは僕の気持ちを全然分かってくれない!!!!」 

 

と泣き出しました。

 

週末の野外活動の虫刺されで、膝下が1.5倍くらいに膨れ上がっていましたが、それでも私は、行き渋りと結び付け、痒がる長男の気持ちを無視し、学校へ行くよう説得していました。昨日も泥だらけの中シャワーをせず、汚れたまま寝たため、私が、

 

「シャワーしてないから余計痒いんじゃない?シャワーしようよ!」 

 

と言うと、長男はしぶしぶ、

 

「じゃー足だけ・・・」 
 
 

と服を着たままお風呂の椅子に座り、足だけシャワーをしました。長男は、顔をゆがめて、

 

「痒い、痒い」 

 

と不快そうでした。 

 

その後、私が何とか説得して皮膚科に連れて行きました。 

 

その日はそのままお休みにしたので、長男は私に【妖怪ウォッチ】の話を沢山してくれて、無気力な雰囲気はなく、とてもご機嫌でした。

 

 

長男は皮膚科の飲み薬が効いたのか、3時から6時まで眠りました。

 

・・・

 

学校は頼りない、教頭も話にならない、市の相談所の対応は論外。 

 

どこに相談したらいいのだろう? 

 

そんな事を考えながら車を走らせていると、小児科がありました。 私は、保険証も持たず、小児科に飛び込み長男の現状を話しました。 
 

すると、小児科の先生に、

 

「お母さん、この子、2021年3月にもおかしくなっていますね」 

 

と言われ、当時私が渡し、病院に渡したメモのコピーをくれました。 

 

それを見て私は、「はっ」としました。私は忘れていましたが、その小児科は2年の春、1か月調子が悪かった時に診てもらった小児科だったのです。 

 

私は長男が春に体調を壊していた事を、すっかり忘れていたのです。 

 

きっと長男のメンタル不調はあの時から始まっていたのだ、と思い、頭の中が真っ白になりました。

 

・・・

 

小児科医に言われた事は以下です。

 

・脳に何かが出来ているかもしれないので、早急に受診すべき

 

・今後、社会に出られる子にする為に、今すぐ出来る事をした方がいい

 

・内容があまりにも酷すぎて反抗期では形付けられません

 

・このあたりで一番有名な発達障害研究所も兼ねた病院の【・・・小児医療センター】に行きなさい

 

・心より精神病な感じの印象だけど、カウンセリングで治す感じではない 

 

・反抗にしては、言葉や言動が過激すぎ、あまりにも酷く前例がない 

 

・二面性や能面になる事も脳がそうさせているのではないか 

 

・非常に稀なケース 
 

 

小児科の先生は、

 

「この子は急に豹変しているし、不登校だし、脳に何か起こってるんじゃないか」 

 

「その病院にかかるには、紹介状は出せるけれど、予約はすぐには取れないし、うち(小児科)では取れないので自分で手配して下さいと言われました」 

 

私は、まさかの診断結果に、

 

え・・・ 

 

脳の異常なの? 

 

何? 

 

どうなってるよ?

 

と、とても混乱していました。 

 

 

 

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38 DVD事件①

38 DVD事件①  

 

この時期はまだ、ゲームを何も持っておらず、YOUTUBEすら知らなかった長男は、妖怪ウォッチをDVDで見る事を楽しみにしていて、主人と長男が【妖怪ウォッチ】のDVDを買ってきました。次男は長男が一緒に行く事を激しく拒絶し、買い物ついて行くことが出来ずに泣いていました。

 

帰宅し、夜8時頃になると、  リビングで長男がDVDを見始めたので、次男も一緒に見ようとしました。すると長男は、険しい顔をして、

 

「お前は見るな!」  

 

「僕が買ってもらったDVDだ!

 

と怒り出し、次男には絶対に見せない!と言い出しました。私は争いを避けるため、長男に、

 

「パソコンでみる?」  

 

「1人でゆっくり見れるよ」  

 

と勧めました。そんな私のアドバイスに対し長男は、

 

「嫌だ!テレビで見たい。でも弟には見せたくない」  

 

「あんなバカ見る意味がない!」  

 

「DVDがつまらなくなる!」  

 

と次男を傷付けます。次男もどうしても買ってきたDVDが見たかったらしく、泣きながら、

 

「僕も見る!」  

 

「見たい見たい」   

 

「ずるい!僕も見たい」  

 

と私に訴えていました。

 

・・・

 

次男が長男が見ているテレビを部屋の片隅から覗いていると、長男が無理矢理テレビを移動させました。  

 

絶対に誰にも見えない様に周りを囲み始めました。  

 

長男は、次男が見る事を絶対に許さない!と決めているようでした。  

 

次男は部屋の隅で、文句を言わず、真っ赤な目で立ちすくんでいました。  

 

その姿はとても可愛そうで、私は見たそうにしている次男の事をとても見ていられませんでした。

 

その時に、親として、私に何が出来るのか、何を、誰を、優先すべきなのか、考えましたが私には分かりませんでした。 

 

長男は部屋の隅でテレビを覗いている次男に対し、その後もずっと、

 

「お前は見るな!気持ち悪い!生ごみ!」  

 

と言い続け、 あまりの剣幕に次男は固まってしまいました。  

 

見かねた主人が、次男を別室に行くよう、説得していました。 

 

次男は号泣しながら主人に、

 

「見たい見たい見たい見たい」  

 

と 地団太を踏んで訴えていました。  

 

・・・

 

主人がなんとか次男を説得し、次男と娘を別室へ連れて行き、パソコンで【妖怪ウォッチ】を見せていました。  

 

長男を1人にする事は出来ず、長男とリビングに残りました。   

 

次男が部屋からいなくなると、長男はDVDを見ながら大笑いしながら、私に共感を求めてきましたが、私は不快な気持ちを切り替える事が出来ず、呆然としながら、黙ってリビングの床に座っていました。  

 

・・・

 

DVDを買ってきた時点で、大体の予想はしていましたが、それでも私は長男の次男に対する態度やわがままさに唖然としていました。  

 

長男が、次男を悲しませ、笑っている姿は受け入れ難かったです。  

 

次男はこんな毎日に耐えれるのだろうか・・・ と思わない日はありませんでした。

 

・・・

 

奥の部屋で主人、次男、娘でパソコンで動画を見ていると、長男は突然、奥の部屋へ行き、

 

「次男ずるい!パソコン見てる!ずるい!」  

 

というので、主人が長男に、

 

「一緒にみる?」  

 

と誘っていましたが、長男は、

 

「見ない!こんな奴と見る訳ない!こんな奴に見させるな!消して!」  
 

とパソコンで次男が妖怪ウォッチを見る事も許しませんでした。次男が嬉しい事が許せず、次男から全て奪い取る事しか考えていないのです。  

 

次男拒否は、もうずっと続いていて、今に始まった事ではありませんでした。

 

それでもやはり、この時期は異常でした。

 

私に物理的に不可能な事ばかり言って困らせ、次男を徹底的に虐めていました。  
  

この日は、休日で主人がいたので何とかなりましたが、もしこの出来事が平日に起こったら・・・と思うと ぞっとしました。  

 

その日の22時、 長男が、再び騒ぎ出しました。 長男は突然、

 

「今からご飯たべる!」  

 

「まだ夜ご飯食べてない!」  

 

と騒ぎ出し、夕食は食べていたので、私は何も言う事が出来ず黙っていました。長男は、

 

「今から2時間の映画観る」  

 

と言うので、私が、

 

「明日起きられるの?」  

 

と言うと、長男は表情を変え、

 

「起きられないなら休めばいい」  

 

「学校何て、うざい女がいるだけ」  

 

と言い、お腹が空いたと言い続けるので、私はご飯を作り、映画が終わるまでリビングにいました。映画が終わり  
 

私が、

「明日朝起きられる時間に寝てね」  

 

と言い、寝室に向かおうとすると、長男は、

 

「もう起きられないから、明日も休む」  

 

と、答えました。

 

私は、もうこれ以上何を言っても同じだなと思い、何も言いませんでした。 

 

 

 

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37 休日の課外活動②

37 休日の課外活動② 
 
 
2021年10月10(日) 

 

この日も長男は野外活動に参加しました。

 

前日の野外活動で、川べりで釣りをし、130カ所位膝下を虫に刺されておりとても不快そうでした。それでも長男は参加すると言い出発しました。 

 

到着した際に水筒を忘れている事に気が付き、自販機でお茶を購入すると 、

 

「お母さん、ありがとう!」 

 

とにっこり笑ってくれました。 

 

・・・

 

お迎えに行くと、長男は 「楽しかったーーー!」 と笑っていました。 

 

私はなんだかとても嬉しい気持ちになりました。

 

貰ってきた材料で工作するにはガムテープが必要で、帰り道にホームセンターへ買いに行くと、

 

「お母さん、ありがとう!作るの楽しみ!」 

 

ととても元気に見えました。 

 

・・・

 

夜長男が、「お母さん、宿題やって」と言うので、私はこの子は明日は行こうとしているのかな?と思い少し嬉しかったです。 

 

長男は、

 

「お母さん、計算ドリルだけでいいよ、漢字は自分でやる!」 
 

と元気に行っており、とても落ち着いているように見えました。 

 

その後主人、長男、次男の3人で、漫画を買いに出かけました。今日は次男が車に乗る事には何も言いませんでした。 

 

なんだか、今週末は先週末より落ち着いているように見えました。 

 

・・・

 

両親は長男に何一つ注意しをせず、機嫌を損なわないようにしていました。 
 

このまま王様みたいになってしまうのではないか?ととても不安でしたが、親は今やれる事はこれしかない!と全力疾走していました。 

 

野外活動の様子を見ていた私は、この子は学校が無ければ狂わないのかな、学校に行くからおかしくなるのかな、病気なのかな、 それともただ単に学校が嫌なだけかな、と学校がなければ元気な息子の姿を見て思っていました。 

 

 

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36 休日の課外活動①

36 休日の野外活動① 

 

2021年10月9(土)  

 

この日は、以前申し込みをした9時から16時までの市の野外活動に「行く!」と言いました。 

 

到着すると長男を見かけた友人数名が長男を読んでいたのですが、集合場所へ1人で行けませんでした。


長男は私の手を引き、自信がなさそうに小石を蹴りながら、とぼとぼと友人の方へ向かいました。

 

私は長男の様子が気になり、しばらくの間、車の中から長男の様子を見ていました。 

 

少しずつ輪の中に入り、沢山の友人の中で鬼ごっこをする姿が見え、そんな長男の姿を見るのは久しぶりで、懐かしい感じがしました。

 

・・・

 

16時にお迎えに行くと、長男は笑顔で、

 

「楽しかったよ、明日もあるよね!明日も行く!」 
 

と、とてもご機嫌でした。帰りにコンビニに寄ると、長男が、 

 

「身体が全く動かない」

 

と言い、私がおんぶをして店内を回りました。

 

・・・

 

次男は家に長男がいない間、平和な時間を伸び伸びと満喫しているようでした。 

 

・・・

 

夜、家族で外食することになり、主人と長男が乗っている車に次男が乗ろうとすると、長男が、 

 

「お前は乗るな!絶対に来るな!狭い!」

 

と言い、次男が固まりました。 
 

私は次男に、お母さんの車で一緒に行こうと誘い、次男を説得し、2台で目的地へ向かいました。

 

店内でも次男への暴言は止まりませんでした。 長男は何もしていない、声すら発していない次男に対し、

 

「目の前に座るな」 

 

「視界に入るな、ご飯が食べれなくなる」 

 

「横に座るな、気持ち悪い」 
 

と言い、次男はどこに座っても徹底的に存在を否定をされていました。 

 

長男の席から、テレビが見え、それが次男の好きな番組だったので、次男はテレビが見える席に移動しようとしました。 すると長男が、

 

「お前は見るな」 

 

「絶対にダメ」 

 

「こっちに来るな!」 

 

「まずくなる」

 

と言い、最終的には次男の顔面を拳で殴りました。 

 

長男は次男が少しでも手を触れた食べ物は「汚い」と言い、絶対に口にしませんでした。

 

次男は泣いていて、 長男はテレビを見ながら笑っていて、私にはとても見るのが耐え難い異常な光景でした。 

 

両親がどんな対応をしたのかは思い出せませんが、吐き気がするほどの不快感は覚えています。 

 

・・・

 

ずっとこんな感じで次男は長男にいじめられ、何もしていないのに毛嫌いされ、次男がとても可哀そうでした。

 

長男を可愛がらなければならない事は重々承知していましたが、どうしても、どうしても気持ち追いつきませんでした。

 

長男が次男をいじめている時に、私は長男の事を、

 

無理・・・ 

 

可愛がれない・・・ 
 

全然可愛くない

 

と感じてしまい、それが私の中にある、本当の気持ちでした。 
 

 

就寝時、長男は次男が話す事は決して許さず、ずっと私に話しかけてきました。 

 

一方的にずっと話していて、私はとても長い時間、長男の話を聞いていました。 


23時だ・・・

 

もう寝てほしいな・・・

 

私も眠たいな・・・

 

・・・

 

野外活動で泥だらけでしたが、長男は意地でもお風呂に入らず、着替えもせず、そのまま眠りにつきました。

 

 

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