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2023年12月の記事一覧

142 小学校入学前、次男の様子

142 小学校入学前、次男の様子

 

次男のゲーム依存が悪化していました。 

 

ゲーム以外の事に対し、無気力で、いつも退屈そうにしていました。ゲームをしていない時は、私に、 

「お母さん、何すればいいの?」 

「お母さん、暇、つまらない、退屈」 

「お母さん、ねー、暇だって」 

しつこく、私に訴えかけてきます。 

 

そんな次男に対し、私はイライラしていました。何をするのか、自分で考えられない子、自分で遊びを生み出せない子、そんな子になってほしくない、そんな思いが私を苛つかせました。 

 

・・・

 

次男は4月から小学校です。

 

兄弟間の不登校連鎖はかなり高い確率で起こる。特に、年齢が近い、同性、上の兄弟が不登校、の場合に下の子が行けなくなる確率は高い、と書いてありました。まさに、我が家のことでした。 

 

元々、次男の方が長男よりも、コミュニケーション能力が低く、人と上手く関われませんでした。

 

友人が話しかけても、固まり、言葉が出るまでに時間が掛かり、上手く反応できない事が多いため、周りから誤解されがちでした。

 

長男が不登校になる前に、主人が次男に対し「次男はいじめられそう」と言っていたこともありました。

 

小学校に行き渋らなければいいけどな・・・8割方、不登校になるのだろうな・・・私はそんなふうに心配していました。

 

調べていると、不登校もゲーム障害も発達障害の子が多いと書いてありました。 

 

我が子は2人共、発達障害なのだろうか? 

 

次男は集団が無理そうだから、様子を見て、少人数の公立に転校しよう、と入学前から考えていました。 

 

ゲーム障害は 

・ゲームしか楽しくなくなる 

・日常生活がおろそかになる 

・不登校になる 

と書いてありました。次男は、この頃、ご飯やお風呂に時間を取られるのも嫌そうで、お風呂などでゲームを中断すると、暴言を吐き、物に当たり、怒っていました。酷い癇癪を起こし、周りを威嚇するのです。 

 

長男も次男も、 まだ小さく、人格形成がされる時期に、今の生活スタイルはとても不安でした。この先、この子達はどう育っていくのだろう?と怖くて仕方ありませんでした。 

 

今の状況から抜け出すためにも、次男にはなんとか、療育を受けさせたい、そう思いました。

 

療育を受けるには、児童精神科で発達障害と診断され、市に届け出をする必要があります。

 

「1年生になる際に、学校側に特性を理解してもらい、特性に合わせた配慮をしてもらう。発達障害の診断書があった方が学校側が対応してくれる。病名を上手く利用し学校側に配慮をお願いすると、学校生活を送りやすくなるだろう」

そんなアドバイスをもらい、児童精神科を予約することにしました。

 

比較的評判が良いと言われた児童精神科に「今は2月頭ですが、最短で5月初めの予約です」と言われ、他に電話をすると「もう、手一杯で、新規の患者さんは受付けていない」と言われました。

 

それほど、沢山の子供が児童精神科を必要としているのだな、と感じました。 

 

次男は、まだ幼いので療育を受け入れてくれるかもしれないな。長男は絶対に拒否するだろうな。 

 

どうしたら、子供達を、健康的に育てられるのだろう?
 

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141 愛着障害?


141 愛着障害? 
 
 

長男、次男の症状をネットで検索していると、こんなワードが引っ掛かりました。 

 

【愛着障害】

愛着障害はその行動特徴が発達障害とよく似ている部分があり、 その違いが理解されず、適切な支援へとつながらない場合がよくある。

 

発達障害の専門家は沢山いるが、愛着障害の専門家は極めて少ない。

 

また、愛着障害の知識のない専門家も多数おり、子供に少しでも問題行動が見られると、全てを発達障害に当てはめ、片付けようとするため、専門家、養育者が適切な対応ができず、こどもの問題行動の改善に向かわない、むしろ悪化する。そんな事例が多発している。
 

 

【愛着障害】 

 

・・・ 

 

何だろう?

 

そのままの意味なのだろう、というのは分かりますが深い部分が分かりません。 

 

色々読んでいくと、愛着障害は、周りから見て、愛情をかけられているように見えても、親が愛情をかけているつもりでも、子供の心の要求に応えておらず、子供の心が十分に満たされていない。 

 

親が【この子の為に!】と疑う事なく与えている愛情が、逆に子供を苦しめ、子供は欲しいと切望している愛情をもらえていない。 

 

そこに誤差が生じ、その積み重なりで、愛着形成が上手くいかず、子供の心が満たされない。満たされない気持ちを何とか満たしてもらいたい、と子供は、周りの大人に問題行動を始める。そんな事が書いてありました。 

 

我が子達は、発達障害なのだろうか?愛着障害なのだろうか? 

 

・・・ 

 

いったい、どっちなの? 

 

愛着障害なら、子供たちの問題行動は、私の対応次第で、随分と変わる可能性があるのではないか? 

 

発達障害であれば、その子の特性を理解して環境を整えるように、と書いてありました。 

 

私は、何をしたらよいのだろうか? 

 

何をしたら、今の不健康な家族の形から、抜け出せるのだろうか? 

 

調べれば調べるほど、インターネットからの薄っぺらい知識が入れば入るほど、全てが自分の子供に該当しているように感じ、この子達は、この記事に書いてある、この障害なのだ、いや、こっちの障害なんじゃない?と私が勝手に子供達を障害児にあてはめ、混乱していきました。 

 

 

 

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140 負けず嫌い

140 負けず嫌い 
 
 

2022.2月頭 
 
 
誕生日カード事件から落ち込んでいた長男が、少し元気になり銭湯に行けました。

 

元旦から1ヵ月以上ぶりのお風呂です。 

 

家では元気になってきましたが、人気のある場所だと、目に涙を溜め、早く帰りたがる、弟に当たる、のは変わりませんでした。

 

温泉の遊び場で、長男が先に、おやつが落ちてくるゲームをやり、何も取れませんでした。その後、次男が同じゲームをし、成功しました。

 

すると、長男は、次男は後からゲームをしてずるい。後からの方が取りやすくてずるい。と言い泣いて次男に攻撃しました。とにかく酷く攻撃するのです。ただの兄弟喧嘩で済むような言い方ではありません。次男はただ、ゲームでおやつを取れただけ、嬉しい気分になれるはずの時に、必ず、悲しい気持ちにさせられ、喜ぶこともできず、表情が固まります。見ている私は毎回とても、苦しくなりました。 

 

長男は自分が出来ない事を、他人が出来る、そんな事に対して、異常に嫌がるところがありました。

 

次男に対しては特にそうです。許せないのです。

 

出来ないであろう事には、はじめから挑戦せず、「僕はやれば出来るけど、やっても意味がないから、やらない」と言う。

 

負けず嫌いな子なんだろうな、と思っていましたが、それだけで済ませていいのか?と思うくらい、自分が出来ない事を認められない子でした。 

 

負けたくない、かといって、勝つための努力はしない。努力はしないけれど、常に完璧に1番に出来る子でいたい、そんなところがありました。 

 

最近は以前に比べ少しずつ、ゲームで負けても、笑える時がありました。 

 

出来ない自分を受け入れる事は、気持ちが満たされれば治っていくのだろうか? 

 

完璧主義で、やるかやらないか、勝つか負けるか、学校に関しても、中途半端に行く事が出来ず、行くか行かないか。行かないなら完全不登校。そんな子なのだろうな、と思っていました。 

 

この子は、生き辛いだろうな・・・ 
 

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139 子供たちの様子

139 子供たちの様子 
 
 

2022.2月  

4月に小学生になる次男の事が心配でした。 

 

次男は、学校がどんな場所かを全く知りません。

 

親は楽しみになるよう声がけした方が良いのでしょうが、兄がすでに、学校が、いかに地獄か、を永遠と次男に話していました。

 

話すだけではなく、自分自身の精神が崩壊するほどに、嫌な場所なのだと、彼を見ていれば、次男は感じたはずです。 

 

長男は先日、学校からの、誕生日カードを見ただけで、部屋から出て来なくなりました。

 

それほど、【学校】に対して、敏感に反応を示していました。

 

大体、小学生が帰宅する時間に長男は起きてきます。

 

宿題をする弟に、どんな声をかけるのだろう?

 

絶対に何か言いそう・・・

 

「そんなの意味がない」

 

「地獄へ行って来たのか」

 

そんな否定的な声を掛け続けられたら、私は、両者が不快にならないように、上手に対応できるのだろうか? 

 

長男は、私が少しでも疲れた感じを出したり、眠そうにしたり、永遠に続くゲームの相手を、「休憩させて!」と断るだけで、敏感に反応し、「もーいい!」と部屋に引きこもりました。

 

この頃長男はやたらと、無意味に泣いていました。突然泣き出すのです。 

 

同じ頃、次男も難しい行動が多く、家中で動き続ける多動傾向もどんどん強くなっていきました。

 

指示が通らず、逆なでするような言い方で相手を威嚇する。

 

幼稚園後に公園に行っても、ずっと私にへばりつき、遊ばず、友人が誘ってくれても入れない。

 

おやつをくれても受け取れない、人が来ると走って逃げて木陰にうずくまっている。

 

とにかく、人と関わりませんでした。

 

2歳の娘も、ずっと「おかあさん、遊ぼ」「あれやって、これやって」と言う時期なので、相手をしながら過ごしていました。 

 

以前はストレスが溜まれば 

 


「あーーーー、もーーーー、うるさーーーーい!」

 

と感情を出してストレス発散していました。

 

今日読んだ本にも、まずは、お母さんが元気になりましょう、そうすると、自然と子供が回復します、と書いてあったな。

 

じゃあ、この子が回復しないのは私のせいってことだな。

 

その言葉はとても、プレッシャーで、どんどん私を追い込みました。 

 

精神をやられてる不登校児の長男と、不登校予備軍で人と関われなくなっている次男、ただでさえ手のかかる2歳児の娘、平日、全然帰って来ない主人。 

 

どこをどーやったら、私が明るく楽しく過ごせるのか、教えてよ! 

 

そんな気分でした。 

 

明るくして、感情を出さないようにして頑張っているつもりでも、私が少し息を抜けばすぐに荒れ出す。

 

心は疲弊していました。 

 

子供は回復しない。 

 

全然良くならない。 

 

今している事に何の意味があるのか分からない。 

 

何の光も見えない。 

 

例えば、こんな会話でも長男は反応を示し、私に攻撃してきます。 

 

ゲームで課金しキャラが2人増えました。私が、 

 

「良かったねー、増やしたの2つだけ?」 

 

と言うと、 

 

長男は、

 

「だけ?だけって何?酷いよね、だけってさ、ほんと酷いよね、お母さん酷い!!!」 

 

あ・・・そっち。

 

そうゆう捉え方なんだ。

 

全てを否定的に捉え、私に向けて怒りを爆発させる。 

 

「ごめんごめん、良かったね!楽しいといいね!」 

 

と言っても、しばらく機嫌は直らず、言葉の攻撃が続く、家庭の空気が悪くなる。 

 

そんな毎日でした。 

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138 次男の塾の体験

138 次男の塾の体験 

 
 

次男が、塾の体験に行きました。不登校や発達障害グレーゾーン等で、集団生活、学習に困難を抱える子の通う塾です。塾を知ったきっかけは、長男の不登校相談でした。塾の内容が、次男にも適しているように感じ、体験を申し込みました。

 

新しい場所に行く事が苦手な次男は、行く事をためらいました。

「どんな、場所?先生怖いの?何するの?怒られるの?」

マイナスな質問ばかりしていました。

 

私は、

「先生は凄く優しくて、パソコンとかで、次男の好きな事、得意な事を見つけてくれる場所だよ」

「きっと楽しいよ!帰りにケーキ買って帰ろう!」

と言い、体験に行かせました。 

 

 

その塾は、個人宅を塾用に借り、学習スペースとして改造している、一軒家です。

 

ほとんどの生徒が、人に会う事が苦手なため、基本的には、予約時間には先生と生徒しかいない、と言っていました。

 

インターホンを押し、先生が玄関まで迎えに来てくれました。次男は一歩も中へ入れません。

「行かなきゃダメ?」

と、私に聞いてきます。

 

先生が、

「絶対に無理しないで、嫌なら無理はしないでね、気持ちが向く時に来たらいいんだよ」

と言い、放置し過ぎず、話しかけ過ぎずな感じで、話しかけていました。

 

それでも、次男は「帰る」とも「入る」とも言わず、玄関前で立ちすくんでしました。私は、特に声を掛けず、先生に全て任せていました。

 

10分程すると、次男が、一歩一歩中に入り、またそこで固まる、そんな事を繰り返していました。先生は、

「気にしないで、彼のペースで、待ってあげてください」

と待ち続けてくれました。

 

学習部屋は2階なのですが、次男は1階、2階全ての部屋を見たがりました。先生が、

「皆同じ反応をします。ここが安全な場所か、何があるか、確かめると不安が少しずつ取れてくる子が多いので、見て安心するなら、全部みていいよ!」

と次男に言い、次男は全ての部屋を覗きに行きました。

 

階段を上る際は、私にしがみ付き、登って行きました。

 

本来は、母親は付き添わず、生徒と先生の2人なのですが、次男が付き添いを希望したため、先生が、

「お母さんもどうぞ」

と同じ室内に入る事になりました。

 

次男は学習部屋に入ると、押し入れも全て開け、その後、頭を抱え床にうずくまり10分程貝のように動かなくなりました。先生は、

「よくある事です」

と言い、また、待ち続けてくれました。 

 


私は、一般の子はスムーズに指示に従えるのだろうな、どうして、我が子達は全てがスムーズにいかないのだろう?何がいけないのだろう?そんな思いがありました。 

 

次男は、何一つ強制されない事で、少しずつ心を開き始め、そろり、そろり、と椅子に近づき、反対向きに座ったり、椅子の上に立つなどしながら、やっと先生と向き合いました。

 

インターホンを押してから、30分近く経っていたと思います。 

 

そこから、タブレットを使っての、先生と次男のやり取りが始まりました。 

 

学習が始まると、次男は特に私の方を気にかける事もなく、集中して、頑張っていました。 

 

授業後、先生は、次男の事を、

「個性を強く持っている子ですね」

と言い、

「児童精神科へ行くのなら、病名つけてもらい、それをうまく利用し、学校と付き合うと、学校側がスムーズに動いてくれる場合があります。次男君は能力は高いけれど、人、場所、新しい環境での適応が困難な感じだから環境さえ整えば、力をしっかり、発揮できると思います。大丈夫です」

と言いました。 

 

この塾は、発達に困難のある子達の、何が得意か苦手か、短期記憶を見たり、コミュニケーション能力を細かく見て、対応方法、学習方法を分析し、少しでも子供達が過ごしやすくなるように、合う学習方法を探すと言っていました。 

 

学習内容がアプリだったので、次男は、

「楽しい!通いたい!」

と言いました。塾の後、次男の顔は明らかにキラキラしていました。 

 

どんな人と、どんな時間を過ごすのか、とても大事なんだと痛感しました。 

 
 

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