2024年5月の記事一覧
300 子供の心理
300 子供の心理
2022年9月末
この時期の次男は、朝食が気に入らず、暴言を吐いて暴れ、学校に遅刻する事がよくありました。
朝ご飯を作っても、気に入るメニューじゃなければ食べず、目の前に朝食が置いてあるにも関わらず、私に向かって、
「今日の朝ご飯なに?」
「ねー、早くご飯ちょうだいよ」
「朝ご飯なしかよ!」
と神経を逆なでするような事ばかり言ってきました。
・・・
別の日は、主人が次男にチャーハンを作ると、出来上がった食事を見もせずに、
「絶対まずいから食べない」
と言っていたのですが、文句を言いながらも出来上がったチャーハンを見に来たので
「見るだけ見てくれたんだねー」
「嬉しいなーありがと」
と夫婦で言い、その後は次男に何も言いませんでした。
すると次男は、何も言わず、不貞腐れたまま、チャーハンを食べ始めました。
・・・
偏食の酷い次男の、毎日の朝食の用意がとてもストレスになり、夜のうちに、朝ご飯を決めてもらう事にすると、スムーズに朝食をとれる日が以前よりは増えました。
・・・
この時期の次男は、朝は通学団では登校せず、起きた瞬間から不機嫌で、朝食も文句ばかり言う。
遅刻をしているのに、給食を食べたら帰りたい、と言い早退をする。
家に帰ってからは返事もせずにゲームばかりしている、そんな次男の姿に、この子はどうなるのだろう?と将来に不安を感じない日はありませんでした。
・・・
私は、上手く感情を抑える事が出来る日もあれば、苛立ちが顔に出てしまう日もありましたが、何とか挑発にのらないように、と頑張っていました。
内心は「ふざけんなよ!」と思いながら、なんとか耐えている事もよくありましたが、私が感情を抑え優しく対応すれば、良い事が起こる頻度も増えていきました。
例えば、長男の友人におやつを作り、出そうとしていると、次男が、
「ずるい、みんなにばっかり」
と言い怒り出し、私が、
「次男が全部食べていいんだよ」
「次男が優先!次男が食べて、お腹いっぱいになって友達にもあげられるならあげたらいいよ」
と言うと、「友達にあげてね」と一言も言っていないのに、自分は食べずに友人の所へおやつも持って行ってくれました。
・・・
子どもの言動は理解不能で、予測すらできないと苛立ってばかりの日々の中で、時折、打てば響く、と感じる瞬間も、少しずつですが増えてきたように思います。
以前の私は、子供がどうしてほしいのか、どんな気持ちでいるのか、と子供の心に寄り添う姿勢はもてず、子供をどう納得させよう、どうやって言うことを聞かせよう、ということばかり考えていたことに気が付き始めていました。
そんな中、私だってコツさえつかめば、子供とうまくやれるかもしれない、という期待感が、自分の心の中に芽生えてきたようにも感じていました。
299 子供の気持ちを受け入れる事
299 子供の気持ちを受け入れる事
夏休みが明けてから特に次男は、
「学校は知ってる事しかしない、詰まらない、意味がない」
と言っていました、そんな次男に、私は、
「学校がつまらないのは悪い事じゃないと思うよ」
「詰まらないものは詰まらない、嫌いなものは嫌いでよいんじゃないかな」
「自分に合う学校を探すのは大賛成だから、別の学校の体験とかいってみようね」
と言っていました。
・・・
夏休みが明けると、次男の学校での様子は明らかにおかしく、課外学習で学校で出されたお弁当には一口も手を付けず、そのまま家に持ち帰ってきたり、5時間目に教卓下で爆睡していたり、立ち歩きも酷くなっていました。
家では寝る前に、「明日学校行きたくない」 と言う事が以前より増えていました、
・・・
先日は、行き渋るけれど、休みたいとは言わない次男に、
「次男が行きたいタイミングで、お母さんと学校に行こうね」
と次男に伝え、通学団では行かず、出発時間を次男が決めて出発していました。
この日は正門で、給食を食べたら帰りたい、と言うので給食後にお迎えに行きました。
学校をとても嫌がる様になってきた次男でしたが、家庭では以前よりも落ち着いていました。
次男と話をしていると、娘がやきもちを焼き、邪魔をしてくる事がよくあり、私が娘に
「今次男とお話ししてるから、待ってくれる?」
と言っても、娘は「やだー」と嫌がる事が多く、以前だと次男は妹に、
「わがままだな!」
と怒っていたのですが、最近は、
「お母さん、いいんだよ、〇〇ちゃん先にどぅぞ」
と言ってくれる日が増えていました。
よく考えるとここ数日以前の様に、
「おい、お前!」とか「クソババア!」
と私に向かって暴言を吐く日が明らかに減ってきていました。
次男に、
「お母さん、昔よく怒っていたのに、最近怒らないよね、何で怒らないの?」
と言われるようになり、そんな次男の話を聞いていた長男は、
「お母さんが口うるさく言わない事に僕は気付いてる、だから僕も頑張らなくちゃって思ってはいるんだよ」
と言っていました。
子供たちは私の子育てスタイルの変化に気が付いているようでした。
不思議な事に、子供を良くしよう!と厳しく子供を叱ったり、躾けたりをしなくなったのに、子供は自発的に、どんどん良い子になっていったのです。
M先生からは、
「子供たちは、自分の主張が、ちゃんと受け入れられている、という実感が生まれてきたのだと思います」
「子供にとっては、受け入れられる体験が何よりも大切です」
「心の交流を、どんどん深めてくださいね」
「受容される喜びを知った子は、自信を深めていきます。そしてそれが、子供の心の成長にはとても重要な事なのですよ」
と教えてもらいました。
298 ルール決め
298 ルール決め
9歳、7歳、3歳、の子の子育てをしていましたが、長男の疲れた心を回復させる為、生活のほとんど全てを子供たちの望むペースで進めていて、生活の中に秩序はほとんどなくなっていました。
やりたくない事は一切せず、好きな時に、好きな事をしている。
食べたいときに食べたいものを食べ、食べたくないものは食べない。
長男の心が穏やかになり、大切にされていると信じてもらうため、出来る限り、その子が今望んでいる事を叶える。
長男の回復の為なので、長男だけにその対応をしたいのですが、下の子は上の子をマネし、自分たちの事も同じように大切にするのか、と試してくるため、私は全員に同じ対応をせざるを得ませんでした。
M先生には、
「今の状態があまりに酷いと思うのであれば、子供が守れるルールを、子供と話し合いをして、決めると良いです」
「子供がルールを守れないのは、そのルール自体が守れないルールだからです、発想を広げて工夫をして、守れるルールを、知恵を出して決め、家族全員が守りましょう」
「今、とても子供が言う事を聞かない、という状態なのであれば、各自の状態が安定したあとに、また、すこしずつ秩序を作っていけばよいのですよ」
「焦らず、少しずつ家族を良くしていきましょう」
と言われていましたが、守れる!と自分たちでルールを決めても子供はルールを守らず、子供がルールを守らないと
「こんなに緩いルールですら守れないのか」
と私は少しずつ強い口調になり、その口調で子供が怒り出し、負の連鎖が始まるのです。
私は子供たちと子供たちの守れるルール決めをする事がとても苦手でした。
全て放棄して好きにさせておく方が私には楽でしたが、好き放題な子供を見ると、この子たちはこの先、どうなるのかな?と不安になっていました。
297 前を向き始める姿
297 前を向き始める姿
2022年9月末
「僕なんてどうせ」
「僕なんてクズだから」
などどマイナス発言を連発し、ランチに誘っても、
「学校に行ってない僕がおいしいものなんて食べなくていい」
と言い、お誕生日だね、とお祝いしても、
「9歳になるのに、僕は学校に行ってない」
とお祝いされる事さえ拒絶し、誕生日、新学期などの区切りがある度に落ち込み、部屋に閉じこもっていた長男が、少しずつ自己肯定をする言葉を発するようになっていました。
どこかへ出かけたりインラインスケートで1日遊んだ後、とても嬉しそうに、
「僕、体力落ちてないかも、戻ったかも、疲れてない!」
と自信を取り戻せるかもしれない、と自分自身に問いかけるかのように言う日が増え、
「外に行きたいな!」
「やっぱり運動楽しいな!」
と進んで外の空気を吸いに行くようになったのです。
小学生の帰宅時間でも、以前のように怯え、家の中に急いで帰って来る事も減っていきました。
私はいつも、本来の、本当のこの子の姿を見つけられずにいました。
長男が元気になれば私が元気になり、些細なきっかけで落ち込めば一緒に落ち込んでしまう。
表面的には明るくしているつもりでも、心のどこかが苦しくて、些細な事にイライラしてしまうのです。
何でこんなに私はイライラしているのだろう?と考えると、それはいつも長男の気持ちの浮き沈みが関係していました。
不登校以来特に、私はどうしても、自分の心を、安定させられずにいました。
296 決めつけ
296 決めつけ
2022年9月末
ゲーム機を与えてからの、長男次男のゲームへののめり込み方は異常で、特に次男は学校でも誰とも関わる事が出来ずに、ただただ、何とか学校へ行き、帰って来てゲームをする事だけが楽しみで生きているかのように私には映っていました。
子供らしく外で元気に遊ぶ、目をキラキラさせ「あれしたい!これしたい!」と好奇心を持って何かをやりたがる、という事は皆無でした。
そんな次男をとても心配していた私への、M先生からのアドバイスは、
母親が次男はやらない子、できない子と決めつけ、幾度となく次男の貢献の機会を、奪ってきている可能性があります。
子供は本当はできるのに、親がこの子はどうせ出来ないだろうと諦めていませんか?
子供が何もしないというならば、その子は本当は出来るのに、やらないと決心しているだけではありませんか?
いつもはやるべき事をやらない子供が、少しでも何かを自分でやれた時に、それを見逃すことなく、良く認め、出来たことを一緒に喜んであげる。
自分の事や、家の小さなお手伝いを、母親が遊びに付き合ってもらう感覚で、上手くリードしてあげて下さい。
子供は、何事に対しても、遊び感覚があれば、惹きつけられるので、うまく、役割を与えて、巻き込み、子供が家庭内で活躍できる場を沢山作り、他者貢献を沢山経験させてあげて下さい。
お母さんが工夫をしても全て上手くいかない事もあるけれど、良い時を少しずつ増やしていきましょう。
親は試行錯誤し、その子はどの誘い方が一番反応するのかを、工夫すること。
そんな事を繰り返し、親子の絆が深まると、全ての事が良い方向へ向かいます。
何もしない、ゲームしかしない、と思うのは、お母さんが子供をそうゆう目で見ているからですよ。
ゲームをしている時間、お兄ちゃんと楽しくコミュニケーションを取れていれば、それだけでも、とても素晴らしい事です。
ゲームは悪い事ではありません。
ゲームをする事で、人と豊かにコミュニケーションをとれるきっかけになるのであれば、その子にとってゲームはとても良いことです。
この子はこうゆう子だから、と決めつけるその考えをお母さんはまず、捨てて下さい。
と言われ、特に1年前から人と上手く関われなくなっていた次男は、長男以外の友人とも、ゲームを通しては活き活きとしながら関わっているな、という事に私は気が付いたのです。
親がまず、子供を見る角度を変え、捉え方を変える事がとても重要だと思いました。
何をしているかよりも、その子が今心から楽しんでいるか、ワクワクしているか、そこに視点を合わせられていなかったのかな、と思ったのです。