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297 前を向き始める姿

297 前を向き始める姿 

 

2022年9月末 

 

「僕なんてどうせ」 

 

「僕なんてクズだから」 

 

などどマイナス発言を連発し、ランチに誘っても、 

 

「学校に行ってない僕がおいしいものなんて食べなくていい」 

 

と言い、お誕生日だね、とお祝いしても、 

 

「9歳になるのに、僕は学校に行ってない」 

 

とお祝いされる事さえ拒絶し、誕生日、新学期などの区切りがある度に落ち込み、部屋に閉じこもっていた長男が、少しずつ自己肯定をする言葉を発するようになっていました。 

 

どこかへ出かけたりインラインスケートで1日遊んだ後、とても嬉しそうに、 

 

「僕、体力落ちてないかも、戻ったかも、疲れてない!」 

 

と自信を取り戻せるかもしれない、と自分自身に問いかけるかのように言う日が増え、 

 

「外に行きたいな!」 

 

「やっぱり運動楽しいな!」 

 

と進んで外の空気を吸いに行くようになったのです。 

 

小学生の帰宅時間でも、以前のように怯え、家の中に急いで帰って来る事も減っていきました。 

 

私はいつも、本来の、本当のこの子の姿を見つけられずにいました。 

 

長男が元気になれば私が元気になり、些細なきっかけで落ち込めば一緒に落ち込んでしまう。 

 

表面的には明るくしているつもりでも、心のどこかが苦しくて、些細な事にイライラしてしまうのです。 

 

何でこんなに私はイライラしているのだろう?と考えると、それはいつも長男の気持ちの浮き沈みが関係していました。 

 

不登校以来特に、私はどうしても、自分の心を、安定させられずにいました。