2023年10月の記事一覧
45 ・・・医療センターの予約方法
45 ・・・医療総合センターの予約方法
いち早く受診したい。
脳機能の問題だと言われたら今までのわがままも納得できる。
早く楽になりたい。
普通の生活を送りたい。
長男の精神状態も、もう、限界でした。
やっぱり精神病だと思う。
・学校
・小児科
・スクールカウンセラー
が、精神病を疑い、児童精神科の受診を強く薦めました。
どこに電話をしても、最短で、3か月後しか予約が取れません。
待てるはずない・・・
小児科が紹介してくれた医療センターに電話をしました。
医療センターに電話をし、状況を説明し、一刻も早く受診させたい、と伝えました。
火曜日に電話をしたと思います。
医療センターから伝えられたことは以下です。
・今週の予約は満席
・まず、初回の電話で症状を聞く
・その電話での予約は出来ない
・1度目の電話は紹介先の確認と症状の確認のみ
・一旦電話を切り、もう一度電話を掛け直さなければいけない
・月曜日の2時から予約開始
・予約枠が埋まった場合は次の週、月曜2時に再度掛けなおす
・電話が殺到するので中々繋がらない
・繋がれば、ラッキー
・どれほど症状が酷くても対応は同じ
とのことでした。
私:
「では、私は今症状をお話ししたので、次回は予約が出来るのですか?」
医療センター:
「はい、しかし電話は本当に繋がり難いです。」
「繋がれば、予約が出来ます。」
「繋がらなければ、その次の月曜日です。」
私:
「それを永遠にやるのですか?」
医療センター:
「そうです。紹介状がある事は絶対条件です。予約方法もそれしかありません。」
私:
「予約が出来た場合は最短でいつ頃の受診ですか?」
医療センター:
「11月中には受診できますよ。」
「電話が繋がった場合ですが。」
私:
「息子を連れて行くのはとても困難な状況です。私だけでもいいですか?」
医療センター:
「初診は本人不在では受けられません。」
私:
「そうですか、では月曜に掛けます。」
どこもかしこも、規則規則。
みんな、どう、乗り越えているの?
2時か・・・次男のお迎えの時間だな。
でも掛け続けるしかない!
44 緩い覚悟
44 緩い覚悟
長男は、学校をお休みすると、妹にとても優しかったです。
次男のお迎え時、妹を任せられる程、頼りになる優しいお兄ちゃんでした。
好きな事をしていればご機嫌で優しい。
それでも、私は常に不安でした。
この先、好きな事だけをして生きてはいけません。
息子は社会に出られるのだろうか?
嫌な事は断固拒否します。
折り合いを付けるべき場面でもです。
やりたい事だけをやる子と思っていました。
幼少期の発育歴から振り返り
私は長男を【こうゆう子】。今はそれが強く出ている。
と思っていました。
低学年時はある程度我慢していたが爆発したのだろう。
我慢の限界に達したのだろう。
もう、やりたい事しかしない。
そんな感じなのだろうか?
もともと持っている長男の特性と私の子育て法の相性が悪すぎたのかな?
そんな事を思っていました。
主人とは、今は長男の言う事を優先しよう!
言う事を聞こう!と話しており実践していました。
どこまで聞けばいいの?
それが分かりません。
線引きが出来ないのです。
要するに、覚悟が緩いのです。
あまりのわがままに、主人は、
主人:
「これでいいの?怪物を育てている感覚なんだけど・・・」
「わがままにならないの?言いなりだよね」
「このスタイルで定着しないの?」
「定着したら、もう地獄だよ」
と心配していました。
やはり発達障害が入っているのではないか?
児童精神科に行けば合うお薬をくれるかもしれない。
薬を飲めば落ち着いて普通の生活が送れるのではないか。
スクールカウンセラーも結局解決策は示してくれなかった。
もう、児童精神科しかない・・・。
そんな事を毎日毎日ぼ~っと考えていました。
43 スクールカウンセラー
43 スクールカウンセラー
2021.10.12
やっと、スクールカウンセラーに相談できる日がきました。
何か解決策を教えてもらえば、今の地獄から抜け出せるかもしれない。
そんな想いで学校へ向かいました。
時間は50分。
私は、今までの経緯を話しました。
・行き渋り
・暴言、暴力
・指示が通らない
・暴れる
・泣き喚くetc・・・
時間が限られており、出来る限り端的に伝えました。
・休ませるべき?
・行かせるべき?
・どうしたら良い?
・どうするべき?
・対応方法
・暴言暴力について、等など
納得できる道を、はっきり示して欲しいのです。
40代後半くらいの、物静かそうな、女性でした。
話をきいていたカウンセラーさんは、
「そうですか、そうですか。」
と相槌を打つか、私の言った言葉を反復していました。
いわゆる、傾聴の姿勢を取っています。
教科書通りの【傾聴】です。
本当に力になろうとしているのか、そうではないのか。
・・・
熱意は感じられません。
カウンセラーさんは、ずっとメモを取っていました。
私が話終えると、
「そうですか・・・お母さん大変ですね。」
「大丈夫ですか?」
「お母さん、自分を責めないで下さい。」
「お母さんのせいではありません。」
「そうか、そうか、んーーー・・・」
「・・・」
「取り敢えず、今の状況は学校と共有しても良いですか?」
「守秘義務があります。話しても大丈夫ですか?」
私:
「大丈夫です。学校にも大分お話しています。」
カウンセラー:
「そうですか。」
「まずは、今、一番心配なのは、2歳の娘さんですね。」
「娘さんの安全を確保する事が、最重要かと思います。」
「近くに頼れる人は居ますか?」
私:
「いません。」
カウンセラー:
「そうですか・・・んーーー・・・」
「まずは娘さんを安全に。」
・・・
・・・
・・・
私は混乱していました。
今日、スクールカウンセラーに話を聞けば、何か解決策を提示してもらえる!
と何一つ、疑わずに相談に来ていました。
今の最重要案件は、娘の安全なのだろうか?
いや違う!
私は、長男の事で困っている。
困っている、というレベルではない。
どんな対応をしたら、持ち直すのかを聞きに来ている。
娘の安全の確保は、私でも考えられる。
長男をへの対処法を教えてよ!
児童精神科を進められました。
いくつか電話をしたけれど、早くて1月末な事、今電話したらもっと遅い日にちになる事、 4か月もこの状態を続ける事は不可能な事、を伝えました。
カウンセラーさんは、児童精神科リストを私に見せ 、
「んー、そんなに待つんですね。私の持っているリストはこれだけです。」
と言い、児童精神科のリストを見せ、私に伝えました。
・どこが良いかは、分かりません
・いつ見てもらえるかは、問い合わせて下さい
・専門家に診てもらった方がいいです
・息子さん、苦しいですよね
6週間予約の埋まっている、臨床心理士で、スクールカウンセラーの方です。
心理の専門家のはずです。
その方のアドバイスが、児童精神科へ行き、専門医に診てもらいましょうでした。
50分経ちました。
カウンセラーさんが、
「申し訳ないですが、お時間です。次の方がいらっしゃいます。」
「次回はどうされますか?また相談されますか?」
「ご希望でしたら★月★日の★時間からなら今予約が取れますよ。」
私がお礼を言い、帰ろうとすると、
「次回の予約表の裏に、クイズがあります。やってみて下さいね。」
と言われました。
裏を見ると、くだらないクイズが書いてありました。
私は一瞬、時が止まりました。
先の50分間の内容を、重く受け止めていたら、クイズの事を私に伝えようと思うだろうか?
私にクイズをする心境があると思ったのだろうか?
やっぱり誰も助けてくれないんだ。
それでも先が見えない私は、次回の予約をしました。
42 DVD事件②
42 DVD事件②
2021年10月11日(月)夜
この日の事は、今でも脳裏に焼き付いていて消えません。
・・・
長男が些細なきっかけで暴れ出しました。理由は、先日長男が買ってきたDVDを妹がほんの少し触ったからです。
長男は、
「うわー、うわー、うわー」
と四つん這いになり、床を拳で殴り続けています。
涙が、床と拳にぽとぽとぽとぽとと落ち、床が濡れていました。
のたうち回り泣き叫んでいます。
先日買ったCDを狂ったように磨きながら、
長男が、
「ピカピカのままが良かった!」
「新品が良かった!」
「妹が触ったから汚れた!」
「このくそ女!」
「おい!買って来い!」
「今すぐ買って来い!」
「新品を買って来い!」
「今日、今すぐ新品を買わなかったら明日も学校いかん!」
「明日買わなかったらその次も学校いかん!」
「おい!買って来いって言ってるだろう!!!!」
「うゎゎゎーーーーーーーーーーーーー」
妹に向かって、
「お前ーーーーーーーーーーーーーーーーー」
「俺の物に触るな!!!」
「うゎーーーーーーー」
泣き叫びながら妹を殴ります。
私は、
「叩いちゃだめ!!!」
と娘を叩く長男を止めます。
妹は泣いて怯えています。
長男はもう、彼自身も、どうしていいのか分からない程、
「あぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
と叫び散らしています。
もう何を言っているのか分かりません。
DVDをケースから取り出し気が狂った様に拭いています。
「ひゃーーーあーーーぐぅぅぅーーー」
「汚い!汚い!汚い!汚い!汚い!汚い!!!!」
「このくそ女ーーーーーーーーーーーーーーーー」
「全部の電気を消せ!すぐ消せ!全部消せ!」
その日、早く帰っていた主人が、
「ねー、ねー、ねー、ねー!ねー!ねー!」
「家中の窓閉めて!叫び過ぎてるから!カギ閉めて!!!早く!閉めて!」
長男は、大声で叫び続けていました。
リビング中の物を投げ、のた打ち回り暴れ回る。
リビングがぐっちゃぐちゃでした。
涙でびしょびしょになった顔を拭いもせず、リビング中を歩き回り、妹を探しています。
眼は完全に据わっています。
妹と次男は、奥の部屋に私が避難させていました。
部屋の隅っこに、2人でお山座りをして怯えていました。
長男:
「どこだーーーーーーーーーーーー」
「おい!!!!!!!!」
「うゎゎゎゎーーーーーーーーーーーーーーー」
「(妹の名前)しねーーーーーーーーーーーー」
主人が汗だくで長男を羽交い絞めにしていました。
主人は、
「ごめんね、抑えるよ。」
「ごめんね、ごめんね。」
「落ち着こうね、~(長男の名前)ちゃん、落ち着こ。」
と言いながら、長男をなだめ、押さえつけていました。
それまでにも、娘は何度か長男に殴られていました。
主人は、娘の場所に行かない様必死で抑えていました。
長男にこんなに力があったのか!と思う様な力で、抜け出そうと暴れています。
その後、長男がどうしたのかどれ程考えても思い出せません。
この時、狂ってDVDを拭く長男の姿は、とても鮮明に覚えています。
もう、家族が同じ空間に居られない。
解決策は何もありませんでした。
なんで、
なんで我が家は、こんな事になってしまったのだろう・・・
41 主人
41 主人
姉が私にこんなことを伝えてきました。
「この前旦那さん、長男の事心配してたけど、あんたの事も心配してたよ。」
私は主人が私の事を相談しているとは考えておらず「そーなんだー」と不思議な気持ちでした。
姉は主人はとても優しいと言っていて、私がSOSを出したら、すぐに力になって欲しい、と姉に伝えたそうです。
その頃主人は私に、
「今はなかなかそう思えないかもだけど、この経験で親の在り方を改めて考えさせられたし、長男も、回復したら辛い人の気持ちを少しは分かる人にきっとなるだろうから、笑って話せる日がくる様に、今は頑張ろう」
「とにかく長男の人間性を信じて、不登校も含め今は全部受け入れよう」
「不登校は悪い方に向いているけど、母親に感情を吐き出し始めたから、少しは楽になりだしているよね」
「ただ、心配なのは次男だな、次男の情緒は、やばいな・・・」
と言っていました。
主人は元々子供を強く叱りつける事はせず、長男の行き渋り初期、主人が長男を叱ったのは数回です。
つい最近まで、夫婦仲は悪かった方ですが、今は、協力なしでは家庭が回らず、話せば可能な限り努力してくれまていました。
・・・
長男の不登校が酷くなる中、主人は自身の母親に意見を聞いていたそうです。
義理のお母さんは主人に、
・学校には行かせなくて良いので、わがままを聞いてあげてほしい
・叱らず、家庭内を居心地の良い環境にしてあげてほしい
・とにかくゆっくり休ませてあげて
・本人の意思を尊重し、本人に選択させ、意見を聞いてあげてね
と言っていたそうです。
40 こどもたち
40 こどもたち
私は次男に、
「お兄ちゃんは今、元気が無くて、苦しいんだよ。お母さんは、次男の事大好きだけど、お兄ちゃんが元気になるまで、我慢する事が沢山あると思うけど、ごめんね」
と伝えていました。
次男が長男の事を、理解しているかは分かりませんが、次男は、
「長男病気なの?」
と、私に聞いていました。
次男自身も心身の不調が出ていて、
・10円禿
・爪噛み
・腹痛を訴え、トイレに何度も駆け込む
・幼稚園で話さない
・廊下でずっと寝っ転がっている
・行き渋り
・暴言、暴力
・無気力
・癇癪
などの症状がありました。
娘も、小さいながらに家庭不和を感じ取っているのか、癇癪の様に泣き続ける日が多かったです。
私は、次男と娘をどこにも連れて行く事が出来ませんでした。
長男は行きたくない、でも置いて行くと「寂しい!」と、怒るので、近所の公園ですら、連れて行くことができませんでした。
主人が何とか次男の気をそらそうと何度次男を誘っても、次男は、
「お母さん、お母さん、お母さん、お母さん!」
「お母さんと行きたい!!!」
と、絶対に騙されませんでした。
長男は小さな頃から自分の所有物、場所等を誰かに取れらる事を異常に嫌がる子供でした。
・ボロボロになったスニーカー
・サイズアウトした服
・使用しないおもちゃ
食べ終えたおやつの袋も 「絶対に捨てないで!」 と言う事がありました。
・・・
3年生の6月から特に、長男がいると我が家は異空間になり、私はとにかく長男に神経を使っていました。
・マイペースでこだわりが強く、やたらと細かい事に気が付く
・ああ言えばこう言い 1つ指摘すれば10言い返してくる
かくれんぼや鬼ごっこをして遊ぶ時も、長男が入ると融通が利かず、一気に面倒になりました。
長男は、【こうしたい!】の気持ちがとても強い子で、何となーく何かをする、という事が苦手なのかもしれません。
とにかく難しい、育て難い、と私は常に感じていました 。
39 小児科にて
39 小児科にて
2021/10/11(月)
朝、長男を自転車に乗せて散歩に行くと、長男はご機嫌で【妖怪図鑑】の話をしてくれました。
その朝長男は一度も「休む」とは言いませんでした。
出発時間が来ても、長男はご飯を食べず漫画を読んでいました。私が「時間だよ」と声を掛けると、長男は、昨日の野外活動で虫に刺された足を見せて、
「足が痒すぎる」
と言いました。私は、
「そりゃそうだよね!酷すぎるもん!病院行こうよ!」
と言うと、長男は、
「絶対に行かない!死んでも行かない!」
「お母さんは僕の気持ちを全然分かってくれない!!!!」
と泣き出しました。
週末の野外活動の虫刺されで、膝下が1.5倍くらいに膨れ上がっていましたが、それでも私は、行き渋りと結び付け、痒がる長男の気持ちを無視し、学校へ行くよう説得していました。昨日も泥だらけの中シャワーをせず、汚れたまま寝たため、私が、
「シャワーしてないから余計痒いんじゃない?シャワーしようよ!」
と言うと、長男はしぶしぶ、
「じゃー足だけ・・・」
と服を着たままお風呂の椅子に座り、足だけシャワーをしました。長男は、顔をゆがめて、
「痒い、痒い」
と不快そうでした。
その後、私が何とか説得して皮膚科に連れて行きました。
その日はそのままお休みにしたので、長男は私に【妖怪ウォッチ】の話を沢山してくれて、無気力な雰囲気はなく、とてもご機嫌でした。
長男は皮膚科の飲み薬が効いたのか、3時から6時まで眠りました。
・・・
学校は頼りない、教頭も話にならない、市の相談所の対応は論外。
どこに相談したらいいのだろう?
そんな事を考えながら車を走らせていると、小児科がありました。 私は、保険証も持たず、小児科に飛び込み長男の現状を話しました。
すると、小児科の先生に、
「お母さん、この子、2021年3月にもおかしくなっていますね」
と言われ、当時私が渡し、病院に渡したメモのコピーをくれました。
それを見て私は、「はっ」としました。私は忘れていましたが、その小児科は2年の春、1か月調子が悪かった時に診てもらった小児科だったのです。
私は長男が春に体調を壊していた事を、すっかり忘れていたのです。
きっと長男のメンタル不調はあの時から始まっていたのだ、と思い、頭の中が真っ白になりました。
・・・
小児科医に言われた事は以下です。
・脳に何かが出来ているかもしれないので、早急に受診すべき
・今後、社会に出られる子にする為に、今すぐ出来る事をした方がいい
・内容があまりにも酷すぎて反抗期では形付けられません
・このあたりで一番有名な発達障害研究所も兼ねた病院の【・・・小児医療センター】に行きなさい
・心より精神病な感じの印象だけど、カウンセリングで治す感じではない
・反抗にしては、言葉や言動が過激すぎ、あまりにも酷く前例がない
・二面性や能面になる事も脳がそうさせているのではないか
・非常に稀なケース
小児科の先生は、
「この子は急に豹変しているし、不登校だし、脳に何か起こってるんじゃないか」
「その病院にかかるには、紹介状は出せるけれど、予約はすぐには取れないし、うち(小児科)では取れないので自分で手配して下さいと言われました」
私は、まさかの診断結果に、
え・・・
脳の異常なの?
何?
どうなってるよ?
と、とても混乱していました。
38 DVD事件①
38 DVD事件①
この時期はまだ、ゲームを何も持っておらず、YOUTUBEすら知らなかった長男は、妖怪ウォッチをDVDで見る事を楽しみにしていて、主人と長男が【妖怪ウォッチ】のDVDを買ってきました。次男は長男が一緒に行く事を激しく拒絶し、買い物ついて行くことが出来ずに泣いていました。
帰宅し、夜8時頃になると、 リビングで長男がDVDを見始めたので、次男も一緒に見ようとしました。すると長男は、険しい顔をして、
「お前は見るな!」
「僕が買ってもらったDVDだ!
と怒り出し、次男には絶対に見せない!と言い出しました。私は争いを避けるため、長男に、
「パソコンでみる?」
「1人でゆっくり見れるよ」
と勧めました。そんな私のアドバイスに対し長男は、
「嫌だ!テレビで見たい。でも弟には見せたくない」
「あんなバカ見る意味がない!」
「DVDがつまらなくなる!」
と次男を傷付けます。次男もどうしても買ってきたDVDが見たかったらしく、泣きながら、
「僕も見る!」
「見たい見たい」
「ずるい!僕も見たい」
と私に訴えていました。
・・・
次男が長男が見ているテレビを部屋の片隅から覗いていると、長男が無理矢理テレビを移動させました。
絶対に誰にも見えない様に周りを囲み始めました。
長男は、次男が見る事を絶対に許さない!と決めているようでした。
次男は部屋の隅で、文句を言わず、真っ赤な目で立ちすくんでいました。
その姿はとても可愛そうで、私は見たそうにしている次男の事をとても見ていられませんでした。
その時に、親として、私に何が出来るのか、何を、誰を、優先すべきなのか、考えましたが私には分かりませんでした。
長男は部屋の隅でテレビを覗いている次男に対し、その後もずっと、
「お前は見るな!気持ち悪い!生ごみ!」
と言い続け、 あまりの剣幕に次男は固まってしまいました。
見かねた主人が、次男を別室に行くよう、説得していました。
次男は号泣しながら主人に、
「見たい見たい見たい見たい」
と 地団太を踏んで訴えていました。
・・・
主人がなんとか次男を説得し、次男と娘を別室へ連れて行き、パソコンで【妖怪ウォッチ】を見せていました。
長男を1人にする事は出来ず、長男とリビングに残りました。
次男が部屋からいなくなると、長男はDVDを見ながら大笑いしながら、私に共感を求めてきましたが、私は不快な気持ちを切り替える事が出来ず、呆然としながら、黙ってリビングの床に座っていました。
・・・
DVDを買ってきた時点で、大体の予想はしていましたが、それでも私は長男の次男に対する態度やわがままさに唖然としていました。
長男が、次男を悲しませ、笑っている姿は受け入れ難かったです。
次男はこんな毎日に耐えれるのだろうか・・・ と思わない日はありませんでした。
・・・
奥の部屋で主人、次男、娘でパソコンで動画を見ていると、長男は突然、奥の部屋へ行き、
「次男ずるい!パソコン見てる!ずるい!」
というので、主人が長男に、
「一緒にみる?」
と誘っていましたが、長男は、
「見ない!こんな奴と見る訳ない!こんな奴に見させるな!消して!」
とパソコンで次男が妖怪ウォッチを見る事も許しませんでした。次男が嬉しい事が許せず、次男から全て奪い取る事しか考えていないのです。
次男拒否は、もうずっと続いていて、今に始まった事ではありませんでした。
それでもやはり、この時期は異常でした。
私に物理的に不可能な事ばかり言って困らせ、次男を徹底的に虐めていました。
この日は、休日で主人がいたので何とかなりましたが、もしこの出来事が平日に起こったら・・・と思うと ぞっとしました。
その日の22時、 長男が、再び騒ぎ出しました。 長男は突然、
「今からご飯たべる!」
「まだ夜ご飯食べてない!」
と騒ぎ出し、夕食は食べていたので、私は何も言う事が出来ず黙っていました。長男は、
「今から2時間の映画観る」
と言うので、私が、
「明日起きられるの?」
と言うと、長男は表情を変え、
「起きられないなら休めばいい」
「学校何て、うざい女がいるだけ」
と言い、お腹が空いたと言い続けるので、私はご飯を作り、映画が終わるまでリビングにいました。映画が終わり
私が、
「明日朝起きられる時間に寝てね」
と言い、寝室に向かおうとすると、長男は、
「もう起きられないから、明日も休む」
と、答えました。
私は、もうこれ以上何を言っても同じだなと思い、何も言いませんでした。
37 休日の課外活動②
37 休日の課外活動②
2021年10月10(日)
この日も長男は野外活動に参加しました。
前日の野外活動で、川べりで釣りをし、130カ所位膝下を虫に刺されておりとても不快そうでした。それでも長男は参加すると言い出発しました。
到着した際に水筒を忘れている事に気が付き、自販機でお茶を購入すると 、
「お母さん、ありがとう!」
とにっこり笑ってくれました。
・・・
お迎えに行くと、長男は 「楽しかったーーー!」 と笑っていました。
私はなんだかとても嬉しい気持ちになりました。
貰ってきた材料で工作するにはガムテープが必要で、帰り道にホームセンターへ買いに行くと、
「お母さん、ありがとう!作るの楽しみ!」
ととても元気に見えました。
・・・
夜長男が、「お母さん、宿題やって」と言うので、私はこの子は明日は行こうとしているのかな?と思い少し嬉しかったです。
長男は、
「お母さん、計算ドリルだけでいいよ、漢字は自分でやる!」
と元気に行っており、とても落ち着いているように見えました。
その後主人、長男、次男の3人で、漫画を買いに出かけました。今日は次男が車に乗る事には何も言いませんでした。
なんだか、今週末は先週末より落ち着いているように見えました。
・・・
両親は長男に何一つ注意しをせず、機嫌を損なわないようにしていました。
このまま王様みたいになってしまうのではないか?ととても不安でしたが、親は今やれる事はこれしかない!と全力疾走していました。
野外活動の様子を見ていた私は、この子は学校が無ければ狂わないのかな、学校に行くからおかしくなるのかな、病気なのかな、 それともただ単に学校が嫌なだけかな、と学校がなければ元気な息子の姿を見て思っていました。
36 休日の課外活動①
36 休日の野外活動①
2021年10月9(土)
この日は、以前申し込みをした9時から16時までの市の野外活動に「行く!」と言いました。
到着すると長男を見かけた友人数名が長男を読んでいたのですが、集合場所へ1人で行けませんでした。
長男は私の手を引き、自信がなさそうに小石を蹴りながら、とぼとぼと友人の方へ向かいました。
私は長男の様子が気になり、しばらくの間、車の中から長男の様子を見ていました。
少しずつ輪の中に入り、沢山の友人の中で鬼ごっこをする姿が見え、そんな長男の姿を見るのは久しぶりで、懐かしい感じがしました。
・・・
16時にお迎えに行くと、長男は笑顔で、
「楽しかったよ、明日もあるよね!明日も行く!」
と、とてもご機嫌でした。帰りにコンビニに寄ると、長男が、
「身体が全く動かない」
と言い、私がおんぶをして店内を回りました。
・・・
次男は家に長男がいない間、平和な時間を伸び伸びと満喫しているようでした。
・・・
夜、家族で外食することになり、主人と長男が乗っている車に次男が乗ろうとすると、長男が、
「お前は乗るな!絶対に来るな!狭い!」
と言い、次男が固まりました。
私は次男に、お母さんの車で一緒に行こうと誘い、次男を説得し、2台で目的地へ向かいました。
店内でも次男への暴言は止まりませんでした。 長男は何もしていない、声すら発していない次男に対し、
「目の前に座るな」
「視界に入るな、ご飯が食べれなくなる」
「横に座るな、気持ち悪い」
と言い、次男はどこに座っても徹底的に存在を否定をされていました。
長男の席から、テレビが見え、それが次男の好きな番組だったので、次男はテレビが見える席に移動しようとしました。 すると長男が、
「お前は見るな」
「絶対にダメ」
「こっちに来るな!」
「まずくなる」
と言い、最終的には次男の顔面を拳で殴りました。
長男は次男が少しでも手を触れた食べ物は「汚い」と言い、絶対に口にしませんでした。
次男は泣いていて、 長男はテレビを見ながら笑っていて、私にはとても見るのが耐え難い異常な光景でした。
両親がどんな対応をしたのかは思い出せませんが、吐き気がするほどの不快感は覚えています。
・・・
ずっとこんな感じで次男は長男にいじめられ、何もしていないのに毛嫌いされ、次男がとても可哀そうでした。
長男を可愛がらなければならない事は重々承知していましたが、どうしても、どうしても気持ち追いつきませんでした。
長男が次男をいじめている時に、私は長男の事を、
無理・・・
可愛がれない・・・
全然可愛くない
と感じてしまい、それが私の中にある、本当の気持ちでした。
就寝時、長男は次男が話す事は決して許さず、ずっと私に話しかけてきました。
一方的にずっと話していて、私はとても長い時間、長男の話を聞いていました。
23時だ・・・
もう寝てほしいな・・・
私も眠たいな・・・
・・・
野外活動で泥だらけでしたが、長男は意地でもお風呂に入らず、着替えもせず、そのまま眠りにつきました。