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2024年3月の記事一覧

256 夏休み明け2日目の次男

256 夏休み明け2日目の次男 

 

2022年9月2日 

 

夏休み明け2日目。 

 

次男は「行かない」と決心している様子で、全く身動きをせず学校をお休みしました。次男は、 

 

「昨日学校行ったから、今日は行かない」 

 

と言いました。 

 

その時私は、 

 

「あー、どいつもこいつも!」 

 

「うちには怠け者しかいない・・・」 

 

「もー、不登校になるならなればいいや」

 

と「もーいーや」という投げやりな気持ちと、「この子も不登校になるのか・・・」ととても心配な気持ちがごちゃ混ぜでした。

 

・・・

 

不登校の本を読むと、兄弟間の不登校連鎖は頻繁に発生し、特に年齢が近く上の子が不登校、さらに同性だと不登校連鎖が起きやすいと書いてありました。 

 

・・・ 

 

まさに、うちだな。 

 

私はこの1年、あの手この手で頑張る事、子供たちの心配ばかりしている事に疲れ果てていました。 

 

そんな気持ちでいると、次男が、 

 

「お休みするのは今日だけだよ、月曜日は行くからね」 

 

「お休みしたから、3時まではゲームやめておこうかな・・・」 

 

「お母さんと今からここでお勉強しようかな」 

 

と言い、休んだことに引け目があるのか、私の顔色をうかがっているようでした。 

 

・・・

 

休んだ日の夕方、次男の担任の先生から登校初日の次男の様子の報告がありました。担任の先生は、

 

「次男さん、心配していましたが教室内で比較的落ち着いていました」

 

と言っていました。 

 

・・・

 

次男は、お休みした日の昼間は落ち着いていて、いつも通りにゲームをしていました。

 

夕方になり食事を出すと、むすっとして食事はせずに、 

 

「いらない」 

 

と言い、私に向かって箸を投げつけてきました。

 

私は悲しい、イライラする、そんな感情よりも、

 

躾けなくていいの?

 

叱らなくていいの?

 

こんな事を許してどんな大人になるの?

 

という不安が大きく膨らみました。

 

それでも以前、M先生に、

 

「子供はお母さんが突然優しくなり、その優しさが本物なのか?と何度も何度も親を困らせる【試し行為】をしてきます」

 

「そんな時こそ、お母さんは冷静に、自分は今試されているのだ、と怒りの感情をぐっとこらえ、優しく対応して下さい」

 

と言われたことを思い出し、叱る事はせず、次男に、 

 

「ご飯いらないんだね」 

 

「でも、どんな気持ちで箸投げてるの?」 

 

とだけ聞きました。 

 

 私は次男の不適切な行動に、 

 

こんなに可愛がってるのにな・・・ 

 

でも、私の気を引こうとしているのかも! 

 

きっと、試し行為だ! 

 

とにかく可愛がろう! 

 

と感情を抑え、優しい声がけを頑張っていました。 

 
 
 

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255 長男に言われた事

255 長男に言われた事 

 

2022年9月 

 

とても穏やかで元気になってきた長男ですが、夏休み明けも学校へは行きませんでした。 

 

そんな長男がある日、私にこう言いました。 

 

「お母さん、僕がお母さんに【クソババア】とか【きもい】とか言うのは、お母さんがお父さんを冗談でからかってるのと同じだよ」 

 

「愛情表現」 

 

「僕がお母さんの事を好きじゃないはずがない」 

 

「僕に対しての声掛けも、ウダウダ色々言われるよりも、『はい!行くよ!』くらいだと 僕は『あ、行こっかね』って思う」 

 

「とにかく余計な事をウダウダと言わないで」 

 

「弟もその方がきっとやる事を自分で進んでやると、僕は思うよ」 

 

「僕たちはね、言われなきゃ動くんだよ、言われなきゃ自分でやります」 

 

「お母さんが何か言ったら動かない」 

 

「やりたくなくなるんだ」 

 

「お母さん余計な一言が多いからね、それ言わないでほしい」 

 

「さらっと流す感じで自然に話してほしいんだよ」 

 

「じゃないと、『お母さんに言われた』って事に意識が向くから、従って動いてるみたいでやる気がなくなるんだ」 

 

「だから、言われれば言われるほど、僕はやらない」 

 

と言われました。 

 

・・・

 

当時次男が兄が間違えて2つ買ってしまった3DSのカセットを欲しがっていて、兄はそれを弟にあげる事を嫌がっていました。私が長男に、 

 

「次男に1つあげてよー」 

 

と言うと、長男は、 

 

「弟が欲しがってる3DSのカセットの事だけど、お母さんは999%余計な一言を弟に言うから」 

 

「だから色々上手くいかないんだよ」 

 

「カセットの件は僕に任せて」 

 

「僕が上手く弟と話をするから」 

 

と言われました。 

 

・・・

 

しばらくすると、長男は次男にカセットを渡したらしく、 

 

「〇〇(次男の名前」)どう?」 

 

「楽しい?」 

 

と長男が優しく話しかけ、次男が、 

 

「うん、楽しいよ」と答えると長男は嬉しそうに、 

 

  「おー、良かったね!」 

 

と微笑みました。次男はそんな長男に向かって下を向いて照れながら、 

 

 「ありがとう・・・」 

 

 と呟きました。 

 

一般家庭では普通の会話かもしれませんが、今までの我が家では奇跡の会話です。 
  
 
 

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254 夏休み明け、次男の行き渋り

254 夏休み明け、次男の行き渋り

 

2022年9月1日 

 

M先生に8月頭に【勇気づけの子育て法】を教えてもらい、実践し、家庭内では劇的に表情が良くなってきた次男ですが、夏休み明け初日の登校日、9月1日、学校へ行き渋りました。 

 

朝起こしても布団から動こうとせず、夏休み中に取り戻しつつあった明るい笑顔が消え、以前の無機質な雰囲気に戻っていました。 

 

私は次男は心が病んでいる、とは思っておらず、 

 

「お兄ちゃんが行かないから、だらけてるんだな」

 

「ゲームしたいから行きたくないんだ!」

 
と思っていました。 

 

・・・

 

次男のペースに合わせようと、私は玄関に座って次男が来るのを待っていました。 

 

集合時間から30分ほど過ぎた頃、足をずるずる引きずりながら、私をにらみつけるように見て玄関までなんとか歩いてきました。

 

玄関に着くと背中を丸めて座り込み、膝と膝の間に頭を入れて動きませんでした。

 

それでも何とか立ち上がらせ、自分で歩こうとしない次男の手を引いて電動自転車に乗せ、その日は何とか学校へ向かいました。 

 

次男は泣き叫んで学校へ行く事を嫌がるわけではなく、私の目には、長男ほど情緒が不安には映りませんでした。 

 

この子に学校を休ませるべきなのか、頑張らせ学校へ向かわせるのか、とても悩みました。 

 

内心は、学校に行かない事で夏休み同様、

 

一日中ゲームしかしないのではないか・・・

 

と思っていて、休ませることが嫌でした。 

 

正門に近づくと、次男同様に行き渋り、母親と教員に説得されている子供が数名地べたに座り込んでいました。 

 

「あー、他にも行き渋る子いるんだなー」

 

「他のお母さんはどんなふうに子供と向き合っているのかな?」 

 

と思いました。 

 

私はいつも、自分がしている子供への対応が正しいのか自信がありませんでした。 
 
 

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253 長男への相談

253 長男への相談 

 

2022年8月31日 夏休み最終日 

 

長男に、 

 

「次男が凄く嫌な言葉言うんだよね」 

 

「お母さんどう接したら良いのか分からないんだよね」 

 

と相談すると、 

 

長男は、 

 

「お母さんは子供が自信を失くすような言葉を言うから」 

 

「それをできる限り言わなくして」 

 

「弟を褒めてみてよ」 

 

と言われました。 

 

「僕も弟にそうしてみるからね」 

 

「お母さん、また悩みがあったらいつでも相談してね」 

 

「僕、いつでも話を聞くよ」 

 

「今日は話してくれてありがとう」 

 

「嬉しかったよ」 

 

と言いました。 

 

それ以外にも、 

 

「お母さんがこの前、僕に言ったあの言葉は嫌だったよ」 

 

「お母さんは昔、弟ばかりで僕を無視したよね」 

 

「全然構ってもらえなかった」 

 

と言うので私が、 

 

「ごめんね、今からでも取り戻せるかな」 

 

と言うと、長男は、 

 

「それは、あなた次第です」 

 

と言いました。 

 

・・・

 

長男は以前よりも色々な気持ちを話してくれるようになりました。 

 

長男の事を、難しい、育てにくい子と思っていましたが、この子は優しくて、繊細で賢い子だな・・・と長男に対する印象がどんどん変わっていきました。 
 
 
 

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252 次男の暴言への返し方

252 次男の暴言への返し方 

 

次男に【勇気づけの子育て法】を実践するようになってから、次男の様子は家庭内で見違えるように良い方へ変わっていきました。 

 

・・・

 

私は、今まで次男が暴言を吐いてきた時に、 

 

「何でそんなこと言うの!」 

 

「もー、感じ悪すぎる!」 

 

と子供が暴言をやめるまでしつこく注意していました。

 

暴言なんて許していいわけない!

 

躾けなければ!

 

という親としての思いもありましたが、ただ単純に感情的になり、

 

可愛くない!

 

イライラする!

 

と、次男を叱りつけている事もありました。 

 

・・・

 

M先生に次男の暴言の話をすると、

 

「お母さん、今後子供たちに不適切な言葉を言われたら、僕がこれから教える声掛けをしてみて下さい」

 

と言われ次男に、 

 

「次男は今までお兄ちゃんに沢山嫌な事言われてきたから、お母さんに嫌な事言っちゃうんだよね」 

 

「お兄ちゃんにも、お母さんにも嫌な事沢山言われたもんね」 

 

「嫌だったよね」 

 

「次男の気が済むまで、今まで言われてきた分の仕返しが終わるまで、お母さんに嫌な事言い続けていいからね」 

 

と私が言うと、次男は不思議そうに困った様子で、 

 

「お母さんは今までどれくらい僕を怒った?」 

 

と聞いてきました。私は、 

 

「沢山怒っちゃったよね・・・ごめんね」 

 

と謝りました。 

 

・・・

 

しばらくすると、次男が、 

 

「お母さん、学校に【言われて嬉しい言葉】と【言われて嫌な言葉】が貼ってあるんだよ」 

 

「言われて嬉しい言葉は・・」 

 

「ありがとう」 

 

「すごいね」 

 

「大好き」 

 

とか 

 

「言われて嫌な言葉は・・・」 

 

「あっちいけ」 

 

「遊んであげない」 

 

「嫌い」 

 

とか

 

「無視する」 

 

 とかなんだよ、と色々と教えてくれました。 

 

寝る前に寝室で次男と沢山話をすると、次男が、 

 

「お母さん、沢山話を聞いてくれてありがとう」 

 

と照れながら笑いました。 

 

次男から醸し出される、この1年間とは全然違う穏やかな雰囲気に、私は嬉しくて胸が熱くなりました。 

 

その日は寝室に来る前にも、長男、次男、娘の3人で30分ほど警察ごっこをしていました。

 

1年前、同じ家で暮らす事が困難だった家族とは思えないほど平和な日でした。 

 

仲良く遊ぶ3人の姿は私の心を温かくしてくれました。 

 

・・・

 

長男のオンラインゲームもエンドレスにやり続けるのではないか、と心配していました。 

 

長男はこの時期も昼夜逆転したままで、早い時間に寝る事はありませんでした。

 

没頭してしまうのではないかと、とても心配していたオンラインゲームをしていても、家族が寝室へ行く時間になると親が声をかけなくても自分でゲームを消し、一緒に寝室に行き家族のいる空間で動画を見ている事が増えました。

  

 
 
 

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251 長男に言われた事

251 長男に言われた事 

 

2022年8月24日 

 

M先生からは、

 

「長男君は幼少期、弟が生まれた事で『心が満たされない』と感じていたのだから、我慢させてしまった事を謝りましょう」 

 

と言われていました。 

 

・・・

 

ある日、娘と遊んでいた長男に私が、 

 

「小さい時、しっかり遊べなくてごめんね」 

 

というと、長男が冗談交じりに、 

 

「そーだそーだ」 

 

「ずっと寂しかったのに」 

 

「弟ばっかりと遊んで、僕は置いてけぼり」 

 

「だから弟をずっと殺してやると思っていたんだ」 

 

「あいつがいなければ遊んでもらえると思ってたんだ」 

 

「我慢我慢、ずっと我慢」 

 

「だから僕は我慢には慣れてる」 

 

「ずっと我慢してたんだ」 

 

「知らないやつ(弟)が突然家にきて、お母さんはそいつ(弟)とばっかり遊んでた」 

 

 「僕は今でもお母さんと遊びたい」 

 

と長男は淡々と私に教えてくれました。 

 

それを聞いた私は、長男の言葉が心に染み、私が想像している以上にこの子はとても寂しかったのだなと、気持ちを満たせなかった申し訳なさで心が苦しくなりました。 

 

・・・

 

長男に、 

 

「世界で1番長男が大好きで、世界で1番大切だよー」 

 

と、伝えると、長男は、 

 

「本当かな」 

 

「本当かなー」 

 

「そう言いながらお母さんは次男とばかり遊ぶからな」 

 

と言いました。 

 

・・・

 

私は、育て難くこだわりの強い長男をいつも優先していると思っていました。 

 

次男には生まれてからずっと我慢させてばかりいる、申し訳ないな、と思っていたのです。 

 

私のそんな思いとは真逆に、長男の目には全く違う景色が映っていた事に私は驚きました。 
 

 

 

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250 次男の担任の先生にお願いしていた事

250 次男の担任の先生にお願いしていた事 

 

私がM先生からの指導を受け、【勇気づけの子育て法】を実践するようになってから、3週間ほど経ちました。

 

この3週間で、家庭内で明るい表情が増えてきた次男ですが、夏休みの出校日前日になると腹痛、足の痛みを訴え、 

 

「明日の学校が緊張して寝れない」 

 

「行きたくない」 

 

「面倒くさい」 

 

と言い出しました。 

 

そんな次男の姿を見いると、夏休み明けから次男も不登校なのかな・・・と不安に感じました。 

 

そんな次男の姿をみて、やっぱりこの子は特別支援学級で集団から離れて学んだ方が良いのだ、と私は勝手に決めつけていたように感じます。 

 

学校側からは、 

 

「特別支援学級と言っても、学校にいる全ての時間をそこで過ごすわけではありません」 

 

「主要教科だけ個別で学び、給食、学活などはクラスで学びます」

 

「今のまま立ち歩きが酷いと、学習遅れが出ないか心配です」

 

「あくまでも、本人主体で考えていきましょう」 

 

と、言われていました。  

 

・・・

 

次男の担任の先生は、次男に厳しい注意をしないようにしてくれていましたが、 

 

「次男さんが僕に構ってほしいような雰囲気を感じるのですが、他の子供たちの事もあり、業務が忙しいので次男さんにあまり構えないのが現状です」 

 

と言っていました。 

 

私はそれを理解しており、不満もありませんでした。 

 

・・・

 

夏休み明けは、担任の先生に発達凸凹塾の先生からもらうレポートを渡し特性を理解してもらうよう再度お願いしました。

 

「次男の問題行動は何か【目的】がある、もしくは構われたくてやっているのでスルーしてほしい」 

 

「立ち歩きの多い次男が着席したら、『座っているね』だけで良いので『頑張っている事を見てもらえている!』と本人が気付くような声掛けをしてほしい」 

 

先生に、座って授業を受ける事ができた時は、その時間割表に〇印を付けていただけないかとお願いしました。

 

座って授業を受けるという些細なことでも、その時間割表を私と次男で見直して、頑張った事を振り返ったら、次男の励みになるかもしれないと思ったからです。

 

とお願いし、私が〇付けノートを作成し先生に渡しました。 

 

・・・

 

次男は常に、 

 

「自分は何も上手くできない」 

 

「どうせ僕なんて」 

 

と言い、何事にもチャレンジせず自己肯定感の低い子でした。 

 

そんな次男をただただ自由にさせて、注意をやめていても、自己肯定感が下がらずとも上がらない。

 

【勇気づけの子育て法】を知った私はそう感じるようになりました。 

 

M先生の指導を受けた後、私がM先生に出会う前の1年間に頑張ってきたことは、自己肯定感が下がらないだけの子育て法だった事に気が付きました。 

 

1年間自己肯定感を下げない子育てをしてきた我が家に今必要なのは、自己肯定感を上げていく接し方、M先生の教えてくれた【勇気づけの子育て法】なのだ!と思うようになったのです。 

 

〇付け表は1月からつけてもらいました。 

 

夏休み明け時点での記録はありませんが、添付写真の1月時よりもかなり悪い状態でした。 

 

〇付けの仕方・・・担任の先生には、 

 

全て座れた(はなまる) 
20分座れた◎(にじゅうまる) 
10分座れた〇(まる) 

 

で記入をお願いしていました。 

 

表を見ると、身体測定と一度国語で花まるが付いた以外は10分座れた時に付く〇マークがほとんどでした。

 

10分も座る事ができず△マーク(ほぼ授業参加していない)も多いです。 

 

1年生の時の次男は、それほどに授業に参加する事の出来ない子でした。 


 
 
 

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249 変わっていく子供たちと私の気持ち

249 変わっていく子供たちと私の気持ち

 

2022年夏休み終盤

 

次男・・・ 


 

夏休み中、次男はずっとゲームばかりをしており、私はそんな次男をとても心配していました。

 

M先生に教えてもらい、子供への接し方を変えていくと子供たちに大きな変化が現れました。

 

寝る前に私が娘と折り紙をしていると、以前は見向きもしなかった次男が自然に参加して色々作ってくれました。 

 

「お母さん、ハサミいる?僕のどうぞ」 

 

と優しく相手を思いやる姿が見れました。 

 

少し前まで無表情でゲームしかしなかった子なので、ゲーム以外に気持ちが向いているだけでとても嬉しかったです。 

 

・・・

 

別の日、20時30分に寝室へ行くアラームが鳴り私が寝室へ行く支度を始めると、次男は突然怒り出し、 

 

「この部屋に誰も居なくなったら怖い!行くな!」 

 

と、私に向かって叫び地団駄を踏んで泣き出しました。 

 

私が、 

 

「お母さんと一緒に寝る部屋に行ってくれるの?」 

 

「嬉しいなー」 

 

「ありがとねー」 

 

「キリが付くまで待っているから大丈夫だよ」 

 

と言うと、 

 

アラームが鳴り終わる前に次男は、 

 

「お母さん、あと1分でキリがつくからね」 

 

「そしたらゲーム終わるからね」 

 

と伝えてくれました。 

 

・・・

 

長男にも次男にも以前、 

 

「お母さんは僕の言う事を聞いてくれない」

 

「僕の話を聞いてくれない人の話を何で聞かなきゃいけないの?不公平だ!」 

 

と、言われていました。 

・・・

 

長男には、 

 

「お兄ちゃん、次男が呼んでるぅ」 

 

「お母さんにはこのゲームどうやるか分からない」 

 

「助けてもらえたらありがたい!」 

 

と抱きつきながらお願いすると、長男は表情が緩み、次男のゲームをのぞき込み、 

 

「どこだ、それか、貸してみろ!」 

 

と、毎回断らずに次男を助けてくれるようになりました。 

 

・・・

 

長男は、相変わらず些細なきっかけで次男に対し「馬鹿」「アホ」と傷付ける事もあるけれど、今まで私が思っていた「わがままな子、難しい子」という印象から、「優しい子、親切な子、繊細に相手を思いやれる子」という印象に変わっていきました。 

 

大人が子供に接する声掛けを変えるだけで、目まぐるしく穏やかになっていく子供たちを見て、私は今まで子供たちの何を見てきたのだろう? 

 

育てにくい子達、なんでうちの子達は、と思っていたけれど、私が難しい子を作り出していたのではないか? 

 

私が丁寧に子供たちに接したら、この子達はどんな姿になるのだろう?と思うようになりました。 

 

・・・

 

次男の情緒が不安定になったのは、明らかに長男の不登校後からでした。 

 

次男の特別支援学級に関しても、私が次男を通常クラスではできない子!と枠にはめているのではないか? 

 

私は、この子はできないんです!こうゆう子なんです!と先生たちに固定観念を植え付けていないのか? 

 

私が次男の可能性を奪っているのではないか? 

 

と思うようになっていきました。 
 

 

 
 

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私はM先生の子育て方法に出会うまで、克服ママに言われた通りに子供たちをただただ好きにさせていました。

 

子供たちに対して気になる事があっても、何も言わずに放置するように頑張っていました。

 

私は当時、うるさい事を言わなければ、子供の心が疲れず、傷付いた心の傷が癒え本来の元気な姿にいつか自然と戻ると考えていたのだと思います。 

 

先生に【勇気づけの子育て法】を学んでからは、長男と次男の家族への貢献に目を向け、子供たちの不適切な行動にも注意をしないようにしていました。 

 

・・・

 

長男が不登校になり、荒れ狂う日々から長男の気持ちが少しずつ落ち着きだした頃、長男は私に、 

 

「僕、いつもお母さんに話しかける時、どう話したら言い返されないか、どう話したら『あなたはそう思うんだね』って聞いてもらえるか、いつも考えて考えて話しかけていたんだ」 

 

「でもどんなに考えて考えて話しかけても、『だって』とか『でも』とか絶対にすんなり聞いてくれなかった」 

 

「あー、お母さんには考えて話しても無駄なんだって思ったことがある」 

 

「お母さん、今は聞いてくれるようになったよね」 

 

「聞いてもらえない時、僕凄く嫌だった」

 

と言われたことがありました。 

 

・・・

 

私は聞き上手な方ではありませんでした。 

 

不登校後からは、子供が話しかけてきた時は、内容に関わらず相槌をうち、傾聴する事を心がけていました。 

 

・・・

 

子供たちの情緒に波はあるけれど、次男の変化は劇的でした。 

 

例えば・・・ 

 

今までお風呂に入る時に地団駄を踏んで、 

 

「さっさとしろ!時間が無駄になる!ゲームが出来なくなる!早く出る!」 

 

と基本的に不機嫌で暴言ばかり吐かれていました。 

 

私はそんな次男に、 

 

「そんなに文句があるなら一人で入りなよ」 

 

「ゲームばっかりしてるから、何にもしたくなくなるんだわ!」 

 

と次男を攻めるような言い方をしていました。 

 

M先生のアドバイス後、私は次男にどれほどお風呂で待たされても、 

 

「わーい、来てくれたー嬉しいー」 

 

と不機嫌にお風呂場に来る次男に言うようにすると、次男は指をイイね!としながら笑って、 

 

「来てやったぜぃ」 

 

と冗談を言う日もありました。 

 

・・・

 

次男は、夏休みに入った頃とは別人の様に明るい日が増えました。 

 

私は子供たちに、とにかく、【ありがとう】を言い続けました。 

 

「片付けてくれてありがとう」 

 

「助かった」 

 

「ご飯自分でよそったんだね!お母さん嬉しい!助かる!」 

 

私は元々の寄り添い下手な性格もあり、いちいち感謝の気持ちを伝えるのは疲れる時がありました。

 

疲れる時もあるけれど、子供との関係は目に見えて良くなっていきました。

 

【ありがとう】を言い続けていると、言う事が癖になっていきました。 

 

・・・

 

M先生の言う通り、子供を自分の思い通りにしよう!という気持ちを捨てると、子供と衝突する日が減っていくような気がしました。

 

寄り添う子育てを知らない頃は、子供の言いなりになってはいけないと、頑張って意見を聞かないようにしていました。

 

子供と衝突しない日常は、私も、子供たちもお互いに心が健康で楽でした。 

 
 

 

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247 プールにて

247 プールにて 

 

2022年8月夏休み後半、家族でプールへ行きました。

 

家から10分ほどの距離にある市営の小さなプールで、夕方6時ごろに行くといつもガラガラで貸し切りでした。 

 

人に会う事を嫌がる長男に、プールに人が全然いない事を話すと長男は、 

 

「それなら、僕もついて行こうかな!」 

 

とプールに一緒に行くと言い出しました。 

 

・・・

 

長男は昔からプールが大好きで、入る時にきらっきらな笑顔になるので、主人はいつも、 

 

「長男がプールに入る瞬間の、本当に嬉しそうな顔が大好き」 

 

と言っていました。 

 

・・・

 

長男は不登校以来、誘ってもプールに全然行きたがりませんでした。 

 

私は、長男がプールに行きたいな!と思ってくれた事が凄く嬉しかった事を覚えています。 

 

・・・

 

夕方はいつも空いているのですが、その日は4時ごろに行く事になりました。 

 

プールに着くと夏休みで、同じくらいの年齢の子達が沢山おり普段は行われていないプール教室が開催されていました。 

 

家を出る時は、プールを楽しみにしていて、着いてからもしばらくは楽しそうに泳いでいた長男ですが、人が増えるにつれて落ち着きがなくなり、無表情になり、様子がおかしくなりました。 

 

着いたばかりで次男と娘は楽しく遊んでいました。 

 

長男はそのままプールにいる事は難しく、私と長男だけ先に帰りました。 

 

私にいてほしい、と言う下の子達を置いて帰るのは心苦しかったです。 

 

・・・

 

プールの帰り道、私は長男に、 

 

「夏休み明け学校どうしたい?」 

 

と聞くと、 

 

「少しずつ行きたいなーとは思ってるけど・・・」 

 

「あくまでも・・・予定・・・」 

 

「行くかは決めてない・・・」 

 

「給食のデザートのじゃんけんはしない」 

 

と下を向きながら、元気なく私に言いました。 

 

・・・

 

それでも、長男は基本的に家庭内ではとても元気でした。 

 

・・・

 

その日の私の日記には、 

 

今から1年焦らずにいこう 

 

ひたすらありがとう、助かったを伝えよう 

 

大好き、素晴らしいを伝えよう 

 

スキンシップを沢山していこう 

 

と書いてありました。 

 

 

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