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175 次男の児童精神科受診

175 次男の児童精神科受診

 

2022年5月7日 

 
次男の児童精神科受診日です。 

 

家から30分ほどの場所にあり、予約に5か月待ちの、この辺りではまぁまぁ有名な個人病院を予約しました。

 

この時期、次男は何かをしたり、どこかへ行くためにゲームを中断する事をとても嫌がりました。

 

食事でも、お風呂でもです。 

 

「うるせー」「なんだよ!」「関係ねーだろ」

 

などと反発し、一向に動きません。 

 

この日も、そうなるであろう事を予想し、私は出発30分前から声をかけ続けました。 

 

次男は無反応です。

 

ただただ私を完全に無視し、ゲームに夢中になっています。 

 

だんだん病院の予約時間に間に合うためのタイムリミットが迫ってきました。 

 

私はイライラし、言い方はどんどんキツくなり、 

 

「ねー、早くしてって!」 

 

「どれだけ待たせるの?」 

 

「ねー、聞こえてる?」 

 

「間に合わないって!」 

 

「本当にゲームしてると何にもできないよね!」 

 

と立て続けに言うと、次男は、 

 

「あーーーー、もーーーー、うるせーーーなーーー」 

 

と泣き出し、物に当たり始めました。 

 

私は【行かない】という選択肢など持っていないのに、 

 

「もう、いい!行くのやめよ」 

 

「行かなくていいわ」 

 

「疲れる」 

 

と言うと、なぜか次男は、 

 

「行くって言ってるだろうが!勝手に決めるな!」 

 

と泣いて、扉という扉を「バン!バン!」と全て乱暴に開け閉めし、文句を叫びながら車に乗り込みました。 

 

もう気分は最悪です。 

 

今から児精神科で精神状態を見てもらうのに、絶対穏やかに行きたかったのに、あー、もう最悪。

 

車の中では、次男は後部座席に寝っ転がり、意地でもシートベルトを締めず、永遠に文句を叫び続けています。 

 

私も完全に頭に血が上っており、 

 

「あーーーー、もーーーーうるさいなーーーー、お母さんだって、病院になんて行きたくないわ!病院に行かなくていいならどんなにいいかって思ってるわ!」 

 

と余計な事を言ってしまう。 

 

あーーーー、もーーーー、到着前から嫌すぎる。 

 

病院に着くと、とても感じの良い看護婦さんが次男についての問診をしてくれました。 

 

次男が横にいるので、困りごとを次男に聞かせてはいけないと思い、全ての事を話せなかった事を覚えています。 

 

主治医の先生は40代前半であろう、飾りっ気のない髪の短い女性でした。 

 

診察室に入ると、次男は、目につく扉という扉に近づき、覗いたり、扉を開けようとしたりしました。 

 

その後、私の横に用意された次男用の椅子には座らず、診察室にある、診察用のベッドの下に潜り込み、仰向けで寝っ転がり、地面を掃除するかのように寝っ転がったまま左右の足の裏で交互に地面を蹴って体を動かし移動し続けました。 

 

その姿を、主治医の先生は、「あー、なるほどね」と言わんばかりに『うんうん』と頷きながら、見ていました。 

 

その後、次男は臨床心理士のいる部屋に移動しました。 

 

次男がいなくなると、主治医の先生が私に向かって、 

 

「発達検査をした方が良いと思いますが、まぁ検査するまでもありませんよね」 

 

「自閉、ADHDは絶対持ってますね」 

 

「体幹も弱いんじゃないかな、その発達障害も持っているね」 

 

「だから、座れないんでしょ」 

 

「姿勢保持ができないんですよ、要するに」 

 

「薬を飲んだ方が良いですよ」 

 

「薬で落ち着かせ、できる事を増やしましょう」 

 

「本人が楽になるし、副作用、だるさも全くありませんよ」 

 

「個性がかなり、強いと思いますよ」 

 

「息子さん今、支援クラス?」

 

私は、長男の事も話しており、その影響で次男が落ち着かないのではないのか?と次男の今までの発育環境を先生に話しましたが、先生は次男を間違いなく発達障害児、と診断しました。 

 

私は先生からの問いかけに対し、 

 

「支援クラスではありません」 

 

「薬は本当にだるくならないのですか?」 

 

「いつまで飲み続けるんですか?」 

 

「一生ですか?」 

 

「環境に慣れるまでに時間がかかる時がありますが、慣れると割と何でもできるのですが・・・」 

 

「それでも発達障害児なのですか?」 

 

と、薬、診断に対して抵抗感をみせると、先生は、 

 

「逆に、薬を一生飲んでる子なんて、見たことない、息子さん酷いですよね、飲ませてあげて、楽にしてあげたら落ち着いて、できる事が増えますよ」 

 

「本人も楽なんじゃないの?」 

 

「発達検査も受けれるかなぁ?今日の様子見てると、難しそうだよね」 

 

と言われました。 
 
 
・・・

 

先生の話を聞きながら、長男の事、先ほどの次男の落ち着かない態度、先生から醸し出される『検査するまでもないよね、間違いなく健常児ではありませんよ』という事を半笑いに伝えてくる雰囲気、私が無言になり、静かに涙を流すと、先生は、 

 

「お母さん、相当苦労してきていますよね」 

 

「薬を飲ませて、お母さんも息子さんも楽になっていいんじゃない?」 

 

と言われました。 

 

心のどこかで、「この子は環境に慣れれば大丈夫ですよ」 と、言われることを期待していた私は、『あー、長男も次男も発達障害児なんだ』しかも次男に関しては、先生は疑う余地なし、という言い方だった。 

 

病院が言うのだから、そうなんだろうな。 

 

私はこれから、どうこの子たちを育てていけばいいのかな・・・ 

 

と、ただただ途方に暮れていました。

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