2023年11月の記事一覧
108 発育歴
108 発育歴
2013年冬、私が35歳になった3日後に長男は生まれました。
いわゆる、高齢出産です。
予定日の数日前に、私は背伸びをして天井の掃除をしてしまい、赤ちゃんがお腹でゆっくりしている時に、破水してしまいました。
子宮の中で羊水が減っていく中、赤ちゃんが全然降りてこない為、許可されている、最大量の錠剤の促進剤を飲み、点滴をマックスで打ち、破水してから42時間後に、長男は自然分娩で生まれました。
思い込みなのでしょうが、促進剤を最大限に使用する事は、赤ちゃんの脳機能に影響を与えるのではないのか?と私は感じています。
母親もそうですが、きっと赤ちゃんも苦しんだはず。
薬を大量に使用し、自然に逆らって生まれ、小さな体で苦しんだストレスは、その後の発育に影響しないのか?と疑問に思っています。
・・・
出産後、少し黄疸は出ましたが、全て正常値でした。
発語も、おむつが取れる時期も、問題はありませんでした。
次男が生まれる2歳3ヶ月まで、癇癪を起す事もなく、とても穏やかで、よく笑う、とても可愛い子でした。
それでも、いつもなぜか、少し不安そうな目で物事を見ていた姿は、脳裏に焼き付いています。
長男は泣かない子で、あまりに泣かないので、泣くと、ホッとした覚えがあります。
診断名が出て、【自閉症】で調べると、自閉症児はくるくる回る、とありました。
長男は7か月頃、お座りをして、その場でくるくるくるくると、回っていた事がありました。コンパスみたいだね、と話していました。 それ以外で「回る」という行動はありませんでした。
断乳は1歳半でした。
もうおっぱいは無しだよ、と【へのへのもへじ】をおっぱいに書いて見せると、その日から水筒でお茶を飲みながら寝る様になりました。一度もぐずったり、泣いたりしませんでした。
何て楽な子なのだ・・・と思った記憶があります。
育てていく中で、気になった点がいくつかありました。
・新しい場所に行くと、中々部屋に入れない。
・2歳になる前、友人宅へ行った際、土間に入るまでに1時間、土間から部屋に入るまでに2時間程掛かり、上がってからも、他の子供達の輪には入らず、遠目で様子を見ていた
・遊んでいた子供たちが移動すると、ゆっくり、おもちゃに近づき不安そうな目をしながら、そぉっと触りだす
・2歳児検診の際、長男だけが、身体測定の部屋に入れず、怯え、泣き喚き、一歩も入れないので、保健師が測定を諦めた
・5組位の親子で紙芝居の読み聞かせをした際、長男だけ部屋に入れず、ずっと廊下にいた
・私が読む番になると、「読んではダメ」と泣き喚き、私だけ読むのを諦めた、読んではダメと言った時、何かに怯えているかの様に不安そうだった
・毎日通っていた児童館で、部屋に入る際、必ず不安そうな顔で様子を見る為、時間が掛かる
そんなエピソードがいくつもありました。
とにかく、新しい場所、知らない場所へ行くと、中へ入る事を異様に嫌がりました。
幼稚園の就園前検診の際も、自分の順番になると、軽いパニックになり、お漏らしをしました。
当時は気が付いていませんでしたが、長男は、何をするのか分からない際に、パニック状態になりやすく、泣きわめき、体全体で抵抗し、断固拒否していた様に感じます。
他の子供が困難に感じていない部分に、困難を感じる場面はいくつもありました。
・年少時の運動会の際、入場行進の列に入れず、担任が列に入れようとすると、パニックになり、「嫌だ!」と、最大限に手足をバタつかせ、抱っこも出来ない程にのけぞり、抵抗し、参加できなかった
【運動会のかけっこ】
年少→先生が長男を抱っこして走る 不安そうな目でずっと周りを見ている
年中→先生と手を繋いで走る
年長→運動会1ヵ月前までは、リレーの練習に参加できず、先生と手を繋いで走っていたが、最終的には「アンカーなら走る」と言い、走った(アンカーはこだわり?)
【運動会遊戯】
年少→先生が抱っこ 踊りはやらない
年中→先生の膝の上 手だけ少し動かしていた
年長→元気に、張り切って参加
【お遊戯会】
年少→とても不安そうに、舞台下から観客席を見ていた 舞台には上がらない 着替えに時間がかかる
年中→舞台上には行くが、正面を向かず、後ろ向き 着替えに時間がかかる
年長→友人に指示が出来るほど、張り切ってやっていた 一切問題なし
色々気になる点はありましたが、私は物で釣ったり、叱りつける事に抵抗があった為、「あ、やりたくない子なのだな、私も小さい頃、人前で何かをする事が大嫌いだったな、私に似たんだな」くらいにしか思っていませんでした。
この時点で発達障害などの知識が、少しでもあればよかったのかな?と思う事もあります。
他にも、幼稚園の座席は自由でしたが、長男の席は無言の了解で決まっていたそうです。
長男がその席にしか座らない為、周りの皆が譲る様になったと聞きました。座ったことのある席が安心する様でした。
給食は偏食が激しかった様です。
次男が生まれた際、他の誰かが次男を抱っこする事を一切許しませんでした。
やきもちだね、というレベルではありません、次男を抱く事は不可能でした。
初めての子育ての為、こんなものなのかな、と思いながらも、何だか他の子よりも、スムーズにいかない事が多いなと、何となく気が付いてはいました。
大らかでいよう、大らかでいよう、やらないからと、あたふたする親になってはいけない。そう思う様にしながらも、行事がある度に、帰りにいつも、胃の辺りが重くなっていました。
何で、うちの子だけ違うのだろう・・・
医療センターの問診票に、上記のような、事細かな発育歴を6枚記入しました。