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不登校復活の道(ブログ)

255 長男に言われた事

255 長男に言われた事 

 

2022年9月 

 

とても穏やかで元気になってきた長男ですが、夏休み明けも学校へは行きませんでした。 

 

そんな長男がある日、私にこう言いました。 

 

「お母さん、僕がお母さんに【クソババア】とか【きもい】とか言うのは、お母さんがお父さんを冗談でからかってるのと同じだよ」 

 

「愛情表現」 

 

「僕がお母さんの事を好きじゃないはずがない」 

 

「僕に対しての声掛けも、ウダウダ色々言われるよりも、『はい!行くよ!』くらいだと 僕は『あ、行こっかね』って思う」 

 

「とにかく余計な事をウダウダと言わないで」 

 

「弟もその方がきっとやる事を自分で進んでやると、僕は思うよ」 

 

「僕たちはね、言われなきゃ動くんだよ、言われなきゃ自分でやります」 

 

「お母さんが何か言ったら動かない」 

 

「やりたくなくなるんだ」 

 

「お母さん余計な一言が多いからね、それ言わないでほしい」 

 

「さらっと流す感じで自然に話してほしいんだよ」 

 

「じゃないと、『お母さんに言われた』って事に意識が向くから、従って動いてるみたいでやる気がなくなるんだ」 

 

「だから、言われれば言われるほど、僕はやらない」 

 

と言われました。 

 

・・・

 

当時次男が兄が間違えて2つ買ってしまった3DSのカセットを欲しがっていて、兄はそれを弟にあげる事を嫌がっていました。私が長男に、 

 

「次男に1つあげてよー」 

 

と言うと、長男は、 

 

「弟が欲しがってる3DSのカセットの事だけど、お母さんは999%余計な一言を弟に言うから」 

 

「だから色々上手くいかないんだよ」 

 

「カセットの件は僕に任せて」 

 

「僕が上手く弟と話をするから」 

 

と言われました。 

 

・・・

 

しばらくすると、長男は次男にカセットを渡したらしく、 

 

「〇〇(次男の名前」)どう?」 

 

「楽しい?」 

 

と長男が優しく話しかけ、次男が、 

 

「うん、楽しいよ」と答えると長男は嬉しそうに、 

 

  「おー、良かったね!」 

 

と微笑みました。次男はそんな長男に向かって下を向いて照れながら、 

 

 「ありがとう・・・」 

 

 と呟きました。 

 

一般家庭では普通の会話かもしれませんが、今までの我が家では奇跡の会話です。 
  
 
 

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254 夏休み明け、次男の行き渋り

254 夏休み明け、次男の行き渋り

 

2022年9月1日 

 

M先生に8月頭に【勇気づけの子育て法】を教えてもらい、実践し、家庭内では劇的に表情が良くなってきた次男ですが、夏休み明け初日の登校日、9月1日、学校へ行き渋りました。 

 

朝起こしても布団から動こうとせず、夏休み中に取り戻しつつあった明るい笑顔が消え、以前の無機質な雰囲気に戻っていました。 

 

私は次男は心が病んでいる、とは思っておらず、 

 

「お兄ちゃんが行かないから、だらけてるんだな」

 

「ゲームしたいから行きたくないんだ!」

 
と思っていました。 

 

・・・

 

次男のペースに合わせようと、私は玄関に座って次男が来るのを待っていました。 

 

集合時間から30分ほど過ぎた頃、足をずるずる引きずりながら、私をにらみつけるように見て玄関までなんとか歩いてきました。

 

玄関に着くと背中を丸めて座り込み、膝と膝の間に頭を入れて動きませんでした。

 

それでも何とか立ち上がらせ、自分で歩こうとしない次男の手を引いて電動自転車に乗せ、その日は何とか学校へ向かいました。 

 

次男は泣き叫んで学校へ行く事を嫌がるわけではなく、私の目には、長男ほど情緒が不安には映りませんでした。 

 

この子に学校を休ませるべきなのか、頑張らせ学校へ向かわせるのか、とても悩みました。 

 

内心は、学校に行かない事で夏休み同様、

 

一日中ゲームしかしないのではないか・・・

 

と思っていて、休ませることが嫌でした。 

 

正門に近づくと、次男同様に行き渋り、母親と教員に説得されている子供が数名地べたに座り込んでいました。 

 

「あー、他にも行き渋る子いるんだなー」

 

「他のお母さんはどんなふうに子供と向き合っているのかな?」 

 

と思いました。 

 

私はいつも、自分がしている子供への対応が正しいのか自信がありませんでした。 
 
 

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253 長男への相談

253 長男への相談 

 

2022年8月31日 夏休み最終日 

 

長男に、 

 

「次男が凄く嫌な言葉言うんだよね」 

 

「お母さんどう接したら良いのか分からないんだよね」 

 

と相談すると、 

 

長男は、 

 

「お母さんは子供が自信を失くすような言葉を言うから」 

 

「それをできる限り言わなくして」 

 

「弟を褒めてみてよ」 

 

と言われました。 

 

「僕も弟にそうしてみるからね」 

 

「お母さん、また悩みがあったらいつでも相談してね」 

 

「僕、いつでも話を聞くよ」 

 

「今日は話してくれてありがとう」 

 

「嬉しかったよ」 

 

と言いました。 

 

それ以外にも、 

 

「お母さんがこの前、僕に言ったあの言葉は嫌だったよ」 

 

「お母さんは昔、弟ばかりで僕を無視したよね」 

 

「全然構ってもらえなかった」 

 

と言うので私が、 

 

「ごめんね、今からでも取り戻せるかな」 

 

と言うと、長男は、 

 

「それは、あなた次第です」 

 

と言いました。 

 

・・・

 

長男は以前よりも色々な気持ちを話してくれるようになりました。 

 

長男の事を、難しい、育てにくい子と思っていましたが、この子は優しくて、繊細で賢い子だな・・・と長男に対する印象がどんどん変わっていきました。 
 
 
 

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252 次男の暴言への返し方

252 次男の暴言への返し方 

 

次男に【勇気づけの子育て法】を実践するようになってから、次男の様子は家庭内で見違えるように良い方へ変わっていきました。 

 

・・・

 

私は、今まで次男が暴言を吐いてきた時に、 

 

「何でそんなこと言うの!」 

 

「もー、感じ悪すぎる!」 

 

と子供が暴言をやめるまでしつこく注意していました。

 

暴言なんて許していいわけない!

 

躾けなければ!

 

という親としての思いもありましたが、ただ単純に感情的になり、

 

可愛くない!

 

イライラする!

 

と、次男を叱りつけている事もありました。 

 

・・・

 

M先生に次男の暴言の話をすると、

 

「お母さん、今後子供たちに不適切な言葉を言われたら、僕がこれから教える声掛けをしてみて下さい」

 

と言われ次男に、 

 

「次男は今までお兄ちゃんに沢山嫌な事言われてきたから、お母さんに嫌な事言っちゃうんだよね」 

 

「お兄ちゃんにも、お母さんにも嫌な事沢山言われたもんね」 

 

「嫌だったよね」 

 

「次男の気が済むまで、今まで言われてきた分の仕返しが終わるまで、お母さんに嫌な事言い続けていいからね」 

 

と私が言うと、次男は不思議そうに困った様子で、 

 

「お母さんは今までどれくらい僕を怒った?」 

 

と聞いてきました。私は、 

 

「沢山怒っちゃったよね・・・ごめんね」 

 

と謝りました。 

 

・・・

 

しばらくすると、次男が、 

 

「お母さん、学校に【言われて嬉しい言葉】と【言われて嫌な言葉】が貼ってあるんだよ」 

 

「言われて嬉しい言葉は・・」 

 

「ありがとう」 

 

「すごいね」 

 

「大好き」 

 

とか 

 

「言われて嫌な言葉は・・・」 

 

「あっちいけ」 

 

「遊んであげない」 

 

「嫌い」 

 

とか

 

「無視する」 

 

 とかなんだよ、と色々と教えてくれました。 

 

寝る前に寝室で次男と沢山話をすると、次男が、 

 

「お母さん、沢山話を聞いてくれてありがとう」 

 

と照れながら笑いました。 

 

次男から醸し出される、この1年間とは全然違う穏やかな雰囲気に、私は嬉しくて胸が熱くなりました。 

 

その日は寝室に来る前にも、長男、次男、娘の3人で30分ほど警察ごっこをしていました。

 

1年前、同じ家で暮らす事が困難だった家族とは思えないほど平和な日でした。 

 

仲良く遊ぶ3人の姿は私の心を温かくしてくれました。 

 

・・・

 

長男のオンラインゲームもエンドレスにやり続けるのではないか、と心配していました。 

 

長男はこの時期も昼夜逆転したままで、早い時間に寝る事はありませんでした。

 

没頭してしまうのではないかと、とても心配していたオンラインゲームをしていても、家族が寝室へ行く時間になると親が声をかけなくても自分でゲームを消し、一緒に寝室に行き家族のいる空間で動画を見ている事が増えました。

  

 
 
 

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251 長男に言われた事

251 長男に言われた事 

 

2022年8月24日 

 

M先生からは、

 

「長男君は幼少期、弟が生まれた事で『心が満たされない』と感じていたのだから、我慢させてしまった事を謝りましょう」 

 

と言われていました。 

 

・・・

 

ある日、娘と遊んでいた長男に私が、 

 

「小さい時、しっかり遊べなくてごめんね」 

 

というと、長男が冗談交じりに、 

 

「そーだそーだ」 

 

「ずっと寂しかったのに」 

 

「弟ばっかりと遊んで、僕は置いてけぼり」 

 

「だから弟をずっと殺してやると思っていたんだ」 

 

「あいつがいなければ遊んでもらえると思ってたんだ」 

 

「我慢我慢、ずっと我慢」 

 

「だから僕は我慢には慣れてる」 

 

「ずっと我慢してたんだ」 

 

「知らないやつ(弟)が突然家にきて、お母さんはそいつ(弟)とばっかり遊んでた」 

 

 「僕は今でもお母さんと遊びたい」 

 

と長男は淡々と私に教えてくれました。 

 

それを聞いた私は、長男の言葉が心に染み、私が想像している以上にこの子はとても寂しかったのだなと、気持ちを満たせなかった申し訳なさで心が苦しくなりました。 

 

・・・

 

長男に、 

 

「世界で1番長男が大好きで、世界で1番大切だよー」 

 

と、伝えると、長男は、 

 

「本当かな」 

 

「本当かなー」 

 

「そう言いながらお母さんは次男とばかり遊ぶからな」 

 

と言いました。 

 

・・・

 

私は、育て難くこだわりの強い長男をいつも優先していると思っていました。 

 

次男には生まれてからずっと我慢させてばかりいる、申し訳ないな、と思っていたのです。 

 

私のそんな思いとは真逆に、長男の目には全く違う景色が映っていた事に私は驚きました。 
 

 

 

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