不登校復活の道(ブログ)
250 次男の担任の先生にお願いしていた事
250 次男の担任の先生にお願いしていた事
私がM先生からの指導を受け、【勇気づけの子育て法】を実践するようになってから、3週間ほど経ちました。
この3週間で、家庭内で明るい表情が増えてきた次男ですが、夏休みの出校日前日になると腹痛、足の痛みを訴え、
「明日の学校が緊張して寝れない」
「行きたくない」
「面倒くさい」
と言い出しました。
そんな次男の姿を見いると、夏休み明けから次男も不登校なのかな・・・と不安に感じました。
そんな次男の姿をみて、やっぱりこの子は特別支援学級で集団から離れて学んだ方が良いのだ、と私は勝手に決めつけていたように感じます。
学校側からは、
「特別支援学級と言っても、学校にいる全ての時間をそこで過ごすわけではありません」
「主要教科だけ個別で学び、給食、学活などはクラスで学びます」
「今のまま立ち歩きが酷いと、学習遅れが出ないか心配です」
「あくまでも、本人主体で考えていきましょう」
と、言われていました。
・・・
次男の担任の先生は、次男に厳しい注意をしないようにしてくれていましたが、
「次男さんが僕に構ってほしいような雰囲気を感じるのですが、他の子供たちの事もあり、業務が忙しいので次男さんにあまり構えないのが現状です」
と言っていました。
私はそれを理解しており、不満もありませんでした。
・・・
夏休み明けは、担任の先生に発達凸凹塾の先生からもらうレポートを渡し特性を理解してもらうよう再度お願いしました。
「次男の問題行動は何か【目的】がある、もしくは構われたくてやっているのでスルーしてほしい」
「立ち歩きの多い次男が着席したら、『座っているね』だけで良いので『頑張っている事を見てもらえている!』と本人が気付くような声掛けをしてほしい」
先生に、座って授業を受ける事ができた時は、その時間割表に〇印を付けていただけないかとお願いしました。
座って授業を受けるという些細なことでも、その時間割表を私と次男で見直して、頑張った事を振り返ったら、次男の励みになるかもしれないと思ったからです。
とお願いし、私が〇付けノートを作成し先生に渡しました。
・・・
次男は常に、
「自分は何も上手くできない」
「どうせ僕なんて」
と言い、何事にもチャレンジせず自己肯定感の低い子でした。
そんな次男をただただ自由にさせて、注意をやめていても、自己肯定感が下がらずとも上がらない。
【勇気づけの子育て法】を知った私はそう感じるようになりました。
M先生の指導を受けた後、私がM先生に出会う前の1年間に頑張ってきたことは、自己肯定感が下がらないだけの子育て法だった事に気が付きました。
1年間自己肯定感を下げない子育てをしてきた我が家に今必要なのは、自己肯定感を上げていく接し方、M先生の教えてくれた【勇気づけの子育て法】なのだ!と思うようになったのです。
〇付け表は1月からつけてもらいました。
夏休み明け時点での記録はありませんが、添付写真の1月時よりもかなり悪い状態でした。
〇付けの仕方・・・担任の先生には、
全て座れた(はなまる)
20分座れた◎(にじゅうまる)
10分座れた〇(まる)
で記入をお願いしていました。
表を見ると、身体測定と一度国語で花まるが付いた以外は10分座れた時に付く〇マークがほとんどでした。
10分も座る事ができず△マーク(ほぼ授業参加していない)も多いです。
1年生の時の次男は、それほどに授業に参加する事の出来ない子でした。
249 変わっていく子供たちと私の気持ち
249 変わっていく子供たちと私の気持ち
2022年夏休み終盤
次男・・・
夏休み中、次男はずっとゲームばかりをしており、私はそんな次男をとても心配していました。
M先生に教えてもらい、子供への接し方を変えていくと子供たちに大きな変化が現れました。
寝る前に私が娘と折り紙をしていると、以前は見向きもしなかった次男が自然に参加して色々作ってくれました。
「お母さん、ハサミいる?僕のどうぞ」
と優しく相手を思いやる姿が見れました。
少し前まで無表情でゲームしかしなかった子なので、ゲーム以外に気持ちが向いているだけでとても嬉しかったです。
・・・
別の日、20時30分に寝室へ行くアラームが鳴り私が寝室へ行く支度を始めると、次男は突然怒り出し、
「この部屋に誰も居なくなったら怖い!行くな!」
と、私に向かって叫び地団駄を踏んで泣き出しました。
私が、
「お母さんと一緒に寝る部屋に行ってくれるの?」
「嬉しいなー」
「ありがとねー」
「キリが付くまで待っているから大丈夫だよ」
と言うと、
アラームが鳴り終わる前に次男は、
「お母さん、あと1分でキリがつくからね」
「そしたらゲーム終わるからね」
と伝えてくれました。
・・・
長男にも次男にも以前、
「お母さんは僕の言う事を聞いてくれない」
「僕の話を聞いてくれない人の話を何で聞かなきゃいけないの?不公平だ!」
と、言われていました。
・・・
長男には、
「お兄ちゃん、次男が呼んでるぅ」
「お母さんにはこのゲームどうやるか分からない」
「助けてもらえたらありがたい!」
と抱きつきながらお願いすると、長男は表情が緩み、次男のゲームをのぞき込み、
「どこだ、それか、貸してみろ!」
と、毎回断らずに次男を助けてくれるようになりました。
・・・
長男は、相変わらず些細なきっかけで次男に対し「馬鹿」「アホ」と傷付ける事もあるけれど、今まで私が思っていた「わがままな子、難しい子」という印象から、「優しい子、親切な子、繊細に相手を思いやれる子」という印象に変わっていきました。
大人が子供に接する声掛けを変えるだけで、目まぐるしく穏やかになっていく子供たちを見て、私は今まで子供たちの何を見てきたのだろう?
育てにくい子達、なんでうちの子達は、と思っていたけれど、私が難しい子を作り出していたのではないか?
私が丁寧に子供たちに接したら、この子達はどんな姿になるのだろう?と思うようになりました。
・・・
次男の情緒が不安定になったのは、明らかに長男の不登校後からでした。
次男の特別支援学級に関しても、私が次男を通常クラスではできない子!と枠にはめているのではないか?
私は、この子はできないんです!こうゆう子なんです!と先生たちに固定観念を植え付けていないのか?
私が次男の可能性を奪っているのではないか?
と思うようになっていきました。
248
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私はM先生の子育て方法に出会うまで、克服ママに言われた通りに子供たちをただただ好きにさせていました。
子供たちに対して気になる事があっても、何も言わずに放置するように頑張っていました。
私は当時、うるさい事を言わなければ、子供の心が疲れず、傷付いた心の傷が癒え本来の元気な姿にいつか自然と戻ると考えていたのだと思います。
先生に【勇気づけの子育て法】を学んでからは、長男と次男の家族への貢献に目を向け、子供たちの不適切な行動にも注意をしないようにしていました。
・・・
長男が不登校になり、荒れ狂う日々から長男の気持ちが少しずつ落ち着きだした頃、長男は私に、
「僕、いつもお母さんに話しかける時、どう話したら言い返されないか、どう話したら『あなたはそう思うんだね』って聞いてもらえるか、いつも考えて考えて話しかけていたんだ」
「でもどんなに考えて考えて話しかけても、『だって』とか『でも』とか絶対にすんなり聞いてくれなかった」
「あー、お母さんには考えて話しても無駄なんだって思ったことがある」
「お母さん、今は聞いてくれるようになったよね」
「聞いてもらえない時、僕凄く嫌だった」
と言われたことがありました。
・・・
私は聞き上手な方ではありませんでした。
不登校後からは、子供が話しかけてきた時は、内容に関わらず相槌をうち、傾聴する事を心がけていました。
・・・
子供たちの情緒に波はあるけれど、次男の変化は劇的でした。
例えば・・・
今までお風呂に入る時に地団駄を踏んで、
「さっさとしろ!時間が無駄になる!ゲームが出来なくなる!早く出る!」
と基本的に不機嫌で暴言ばかり吐かれていました。
私はそんな次男に、
「そんなに文句があるなら一人で入りなよ」
「ゲームばっかりしてるから、何にもしたくなくなるんだわ!」
と次男を攻めるような言い方をしていました。
M先生のアドバイス後、私は次男にどれほどお風呂で待たされても、
「わーい、来てくれたー嬉しいー」
と不機嫌にお風呂場に来る次男に言うようにすると、次男は指をイイね!としながら笑って、
「来てやったぜぃ」
と冗談を言う日もありました。
・・・
次男は、夏休みに入った頃とは別人の様に明るい日が増えました。
私は子供たちに、とにかく、【ありがとう】を言い続けました。
「片付けてくれてありがとう」
「助かった」
「ご飯自分でよそったんだね!お母さん嬉しい!助かる!」
私は元々の寄り添い下手な性格もあり、いちいち感謝の気持ちを伝えるのは疲れる時がありました。
疲れる時もあるけれど、子供との関係は目に見えて良くなっていきました。
【ありがとう】を言い続けていると、言う事が癖になっていきました。
・・・
M先生の言う通り、子供を自分の思い通りにしよう!という気持ちを捨てると、子供と衝突する日が減っていくような気がしました。
寄り添う子育てを知らない頃は、子供の言いなりになってはいけないと、頑張って意見を聞かないようにしていました。
子供と衝突しない日常は、私も、子供たちもお互いに心が健康で楽でした。
247 プールにて
247 プールにて
2022年8月夏休み後半、家族でプールへ行きました。
家から10分ほどの距離にある市営の小さなプールで、夕方6時ごろに行くといつもガラガラで貸し切りでした。
人に会う事を嫌がる長男に、プールに人が全然いない事を話すと長男は、
「それなら、僕もついて行こうかな!」
とプールに一緒に行くと言い出しました。
・・・
長男は昔からプールが大好きで、入る時にきらっきらな笑顔になるので、主人はいつも、
「長男がプールに入る瞬間の、本当に嬉しそうな顔が大好き」
と言っていました。
・・・
長男は不登校以来、誘ってもプールに全然行きたがりませんでした。
私は、長男がプールに行きたいな!と思ってくれた事が凄く嬉しかった事を覚えています。
・・・
夕方はいつも空いているのですが、その日は4時ごろに行く事になりました。
プールに着くと夏休みで、同じくらいの年齢の子達が沢山おり普段は行われていないプール教室が開催されていました。
家を出る時は、プールを楽しみにしていて、着いてからもしばらくは楽しそうに泳いでいた長男ですが、人が増えるにつれて落ち着きがなくなり、無表情になり、様子がおかしくなりました。
着いたばかりで次男と娘は楽しく遊んでいました。
長男はそのままプールにいる事は難しく、私と長男だけ先に帰りました。
私にいてほしい、と言う下の子達を置いて帰るのは心苦しかったです。
・・・
プールの帰り道、私は長男に、
「夏休み明け学校どうしたい?」
と聞くと、
「少しずつ行きたいなーとは思ってるけど・・・」
「あくまでも・・・予定・・・」
「行くかは決めてない・・・」
「給食のデザートのじゃんけんはしない」
と下を向きながら、元気なく私に言いました。
・・・
それでも、長男は基本的に家庭内ではとても元気でした。
・・・
その日の私の日記には、
今から1年焦らずにいこう
ひたすらありがとう、助かったを伝えよう
大好き、素晴らしいを伝えよう
スキンシップを沢山していこう
と書いてありました。
246 新たな子育て法
246 新たな子育て法
私は長男が不登校になってから、先生の【勇気づけの子育て法】をプラスするまで、克服ママに教えてもらった【過保護にする】ことを徹底していました。
私は、
【過保護にする】=言われた要望に全て答える=言いなりになる、と勘違いしていたように思います。
その子が「今こうしたい!」という気持ちに寄り添う事ができていませんでした。
息子の、愛情に飢え、乾ききっている心を満たそうとはしておらず、
「全部言う事聞いてるじゃん!」
「でも、動き出さないじゃん!」
「全然良くならないじゃん!」
という気持ちがいつもどこかにありました。
・・・
克服ママに、
「欲しがる物も全て買い与えて大丈夫なの?」
「怖いんだけど・・・」
と聞くと、
「大丈夫、気持ちが満たされれば節度が出てくるよ」
「全て言う事を聞いていて、エスカレートしないのか、わがままな子にならないのかと心配になると思う」
「私も、そうだったよ。でも徹底して要望に応えてあげた方が良いと思うよ」
「子供の気持ちが満たされてくると、親が応える事が難しい要望は、子供に『どうしたらいいかな?』と相談できるようになっていくからね」
「そんな、子供の気持ちを大切にする接し方を継続していくうちに、『お母さんは、僕の気持ちを分かってくれてる!』『大切にされてる』と思い、少しずつこちらの都合も考えてくれるようになるよ」
と、アドバイスをもらいました。
私は1年弱それを実践し、長男の荒れた心が落ち着く所までは持っていけたと思っていました。
・・・
するとM先生は【勇気づけの子育て法】を教えてくれました。
先生は、全てを投げ出している不登校児の親は、
①子供のありのままの姿に対して、敬意の気持ちを持ち、生きていてくれてありがとう、と言う気持ちで接しましょう。
②子供の良い面や、家族への小さな貢献に着目し、心からありがとう、という感謝の気持ちを素直に伝えていきましょう。
③上から目線で褒めたり、叱ったりするのはやめて、楽しい時間を共に過ごすようにしましょう。
①~③を続けていると、必ず子供の言動や態度に、劇的な変化が現れます。
上から目線の躾けは、当面お休みにして、ただただ、子供を慈しみ、愛して、心も体も、抱きしめてあげて下さい。
ただし、自分でやれる事は、代わりにやってあげることのないようにして下さい。
その子の折角の家族への貢献のチャンスを奪う事につながるからです。
もしも、子供が自分でやれる事であっても、お願いしてきた場合は、やれる範囲で親切にしてあげて下さい。
何が何でも、全ての要望を受け入れなければならない、と考えるとストレスが溜まります。
できる範囲で、大いに親切にしてあげて下さい。
ありがとうは、一日何回でも言ってあげて下さい。
この勇気づけの子育てを最低でも、1か月は続けて下さい。
子供が変わります。
なので、子育てが楽しくなりますよ。
張り切っていきましょう。
と教えてもらいました。
・・・
私は、今までの子供のダメな事ばかりに目を向け、叱ったり、絶望したりして過ごしてきました。
私はそれをやめてしまい、この【勇気づけの子育て】を、とことんやってみようと心に決めました。
・・・
例えば・・・
昼夜逆転している長男と、家族が一緒に食卓を囲めたら、
「お兄ちゃんが起きていてくれて家族で食事ができて嬉しい、ありがとう」
「食器を運んでくれてお母さん助かったよ、ありがとう」
「妹のお世話をしてくれて嬉しかったよ、ありがとう」
「弟にゲームを教えてくれて、お母さんも弟も嬉しいよ、ありがとう」
「お兄ちゃんは、教え方が上手だね、凄い子だね」
「人に話しかける時の声掛けが本当に優しい子だよね、お母さん嬉しい!」
「友達にとても親切にゲームを教えているね、優しい子だね!お母さん嬉しい!優しい子に育ってくれてありがとうね」
長男が私の言い方が気に入らず、文句を言ってきたら、
「お兄ちゃんは嫌な気分になったんだね、お母さん気が付いていなかったから教えてもらえて本当に嬉しい」
「直していくからこれからも教えてね、教えてくれてありがとうね」
「お兄ちゃんが教えてくれるお陰で、素敵なお母さんになれるかも!」
「ゲームしたいのに、お母さんに買ってほしいと言えず、友達の話についていけない事をずっと我慢していたんだよね、辛かったよね、ごめんね」
「弟が生まれて、お母さんを取られたみたいで寂しかったよね、お兄ちゃんのお陰で弟のお世話ができたよ」
「よく今まで我慢してくれたね、ありがとうね」
私はそんなふうに、小さな【ありがとう】を見つけては、子供たちに言い続けました。