2024年4月の記事一覧
272 声のかけ方
272 声のかけ方
長男はこの時期、どうしても欲しいゲームのコントローラーがあったらしく、私に買ってほしい、とせがんでいました。
不登校になってから一通り欲しがったゲーム関係の物は買っており、私はこれ以上欲しがったからと言って全て買い与えて良いのかと、とても悩んでいました。
・・・
「欲しいと言われたものを全て買えるほど、我が家はお金持ちじゃないよ!」
と、購入を快諾していなかった私に対して、長男は攻撃的になり、家族でプールに行こうとすると、
「プールに行くお金があるならコントローラ買えるじゃん!」
「お金がないって言うならプールに行けないはずだろ!行くなよ!」
と涙目で言っていました。私は、なるべく共感しなければ、と思い、
「対戦で勝ちやすくなるなら、そりゃほしいねー」
と、共感しているふうで話すのですが、長男は支離滅裂に怒り始めました。
・・・
買い与えすぎる事に悩みに悩んでも結論を出せず、またM先生に相談すると、
「お兄ちゃんはいつも妹と弟のお世話をしてくれるから、お母さんにコントローラーをプレゼントさせてくれる?」
と聞いてみてくださいと言われました。
私はそのアドバイスを聞いたときに一瞬、
え!買ってあげるにしても、そんなに下手に出る感じでいいの?
と思いましたが、今までこの先生のアドバイス通りに子供に接して、失敗した事がなかったので、長男にその言葉を言ってみました。すると長男は、
「え、僕、弟妹の面倒ちゃんと見れてる?そう?そっかー、じゃあこれからもっと頑張って面倒見なくちゃな!」
「お母さん、買ってくれてありがとう!」
と言い、次男と仲良く遊び始めました。
この時も、親の声のかけ方1つで、こんなにも子供の表情は変わるんだ・・・と痛感した記憶があります。
M先生からは、
「【自分の良さ】というものは、人に言われて初めて気が付くので、子供たちに【その子たちの良さ】を沢山教えてあげて下さい」
と教えてもらいました。
そういえば、私は今まで、あなたのここが素敵だよ、と伝えた事はなかったな・・・
ここを直しなさい、それがだめ、と悪い事を直す事に全集中していたな、と今までの子育てを振り返ったのです。