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2024年5月の記事一覧

290 子供の本当の姿?

290 子供の本当の姿?

 

2022年9月末

 

長男の情緒が安定し、今まで見た事のないような長男の姿に私が驚き、M先生に、 

 

「長男は、怒りスイッチが入っていない、本来の長男の姿が見えた時に、人に対しての言葉選びが素晴らしく、とても親切で、妹と遊ぶ時も9歳の子がこんなに上手に妹と関われるのか?と思う事があります」

 

「今まで私が育てにくい、面倒な子だ、と思い込んでいた長男の姿は何だったのか?と思うほどです」

 

「自分の子供を褒めるのは良くないのかもしれませんが、育てにくいと思っていた長男はとても優しい良い子でした」

 

と話すと、先生は、

 

「今、自分の子供を自慢できない親が多すぎますよ、悪口しか言っていません」

 

「子供があれが出来ない、これが出来ない、ここが気に入らない、そんなふうに子供の文句ばかり言っているのは毒親です」

 

「親こそが子供を褒めてあげて下さい」 

 

「親が子供に文句ばかり言っている家庭は、遅かれ早かれ、本当に地獄をみますよ」

 

と教えてくれました。 

 

・・・ 

 

私は今までの親主導のやり方を変え、子供を正論で正す事をやめ、子供の気持ちを受け止め、その子が出来ている良い事に着目するよう努力するようになってから、子供の深い部分の胸の内をしっかり見るようになりました。

 

子供に厳しくする事は良くないと知り、それを止めました。

 

そして、寄り添う、の本当の意味が少しずつ分かるようになっていきました。 

 

幸せになってほしいと、あれこれ習い事をさせ、何かを出来る様にさせる事を頑張るのではなく、子供が毎日幸せを感じられるよう、その瞬間瞬間、その子の欲してる事を察知しよう、それに全集中しよう、という考え方に変わっていったのです。 

 

・・・ 

 

M先生には、

 

「子供はみんな、持って生まれた素晴らしいものがあります。親の役目は、子供をただただ、愛する事です」

 

「それだけで十分なのに、親や教師が、ああしろ、こうしろ、これはダメ、あれはダメ、と子供からチャレンジする機会を奪い、気力を奪い、色々なスイッチを切り、やる気やその子自身の考える力を奪い続けた結果、子供は自分自身の人生を生きる事を諦め、無気力になってしまうのですよ」

 

と教えてもらいました。 

 
 

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289 自己受容

289 自己受容

 

M先生から、こんなアドバイスをいただいたことがあります。

 

親が子供に与える影響は大きく、大人になってからも、子育ての現場にそれが引き継がれます。

 

親自身が、親から受けた影響から脱する事は、人格が変わるほどの苦しみが伴い物凄いエネルギーが必要です。 

 

それでも、自身が今持っている子育てイメージが正しくない、と気が付く事ができたのであれば、ご自身の中で当たり前になっている子育て法を変えるしかないのです。 

 

親が一生懸命頑張っていても、それが必ずしも子供に良い影響を及ぼすわけではなく、親としては悪気などなく、一生懸命、子供のためと思い込んでいても、子供は辛い事があるのです。 

 

親も自分が育てられたやり方しか分からず、育てられたようにしか我が子を育てられません。 

 

やり方を変えるのは、決意と、納得してやれる方法の両方がないと難しいです。 

 

親は、やる、と覚悟を決めて、自身の中に刻み込まれている子育てのやり方を変えるのですよ。 

 

という先生の言葉に、 

 

私は自分が育てられたように、無意識に上から目線で、親主導で子供を育てていたけれど、子育てが困難になった時に、自分が自己受容をして生きているのか?幸せを感じながら生きているのか?と考えた時に、答えはNOでした。

 

私の今の子育て法では、私のような思考を持った子供が育つのかな、と思うと、それは絶対に嫌だ、と思いました。

 

長男の不登校から1年ほど経った頃、私はようやく、本当の意味で自分自身に向き合うという事をしました。

 

私は自己受容が全く出来ておらず、自信がなく不安がとても強い事に気が付いたのです。

 

何かを決断する事も、自発的に何かをする事も苦手で、常に受け身でした。常に自分の意見に自信がないのです。 

 

その事に気が付いてから、何とか自分を好きになる事が出来るよう、マインドを変えたいと強く思うようになっていきました。 

 

今まで、こうゆうものだから、と何も考えずに、何となく生きてきた中で感じていた不快感が、実は生き辛さだった事も、自分自身が自己受容が全く出来ていなかった事すらも気が付かずに母親になり、気持ちに余裕のないまま子育てをしていたのだと思います。 

 

・・・ 

 

M先生には、子育てには、これなら良い、という、ゴールは無く、その時その時の子供の反応を見て、今が最高な状態になる様に、親は常に子供の状況に合わせて子育て方法を更新していくのです。と教えてもらいました。 

 

 

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288 約束

288 約束 

 

長男は完全不登校になってからしばらくの間、家族と特定の親族以外は会う事が出来ず、家からも一歩も出ませんでした。

 

少しずつ心の安定を取り戻してからも、外出の約束をする事はとても困難で、私は長男と家族以外の人が約束をする事に、とても神経を使っていました。 

 

長男が引きこもり気味になってから1年ほど経過した2022年の9月の時点では、家ではとても元気になっており、笑顔も増え、外出できるかのように見えるのですが、人とどこかへ行く約束をする事が困難な状況は変わっていませんでした。 

 

・・・ 

 

長男は昔から私の父が大好きで、2人はよくお出かけをしていました。 

 

先日、長男が祖父に「僕、金閣寺に行きたい!なるべく早く行きたい!」

と、話したようで、姉から「いつなら長男が京都へ行けるのか?」と尋ねられました。

 

不登校以来長男の睡眠サイクルはぐちゃぐちゃで、旅行を計画しようとしている1か月後に、長男が何時なら起きているのか、私には分かりませんでした。 

 

長男が行くか行かないか、出発時間に起きられるか起きられないのか、それは当日、その時間にならないと分からないのです。 

 

長男は、基本的には自分がどうしたいかよりも、気遣いをして、相手が望んでいる返事をする傾向があるように私は感じており、長男が本当に行きたがっているのか正直分かりませんでした。 

 

姉は、私が事情を話し約束する事を躊躇っていると、 

 

「当日朝起きられなかったら、やめればいいだけの話じゃない?」 

 

と言ってくれるのですが、私は物事を簡単に考える事ができず、いつも、あーなったらどうしよう、こうなったらどうしよう、と長男の情緒の心配と約束した相手に迷惑を掛けたくない気持ちで、心がざわざわしている事が多かったです。 

 

どんなに私が長男に何度も確認してから約束事をしても、長男は当日気分が乗らないと、 

 

「お母さんが勝手に決めた!」 

 

と言い出すので、私は姉に、全て直接長男と祖父で計画を立ててほしいとお願いしました。

 

・・・ 

 

先日も長男は、幼馴染と外出する約束をしていました。

 

誘われた時には「行きたい」と言っていたのに、約束の時間になり起こすと長男は起きて来ませんでした。 

 

私が「中止にする?」と聞くと寝ぼけながら「行く」と言うのですが起きては来ない、そんな事の繰り返しでした。 

 

友人が約束通りに我が家へ長男を迎えに来てくれている為、長男を叩き起こすべきなのか、幼馴染に事情を説明し、約束はやめにするのか。 

 

友人に合わせ、無理矢理長男を外出させる事によって長男が疲れてしまわないか、という心配や、楽しみに待ってくれている友人に申し訳ないな、という罪悪感にとても神経を使い、約束事をする事がとても嫌でした。 

 

今思うと、不登校が始まった当初、インターホンが鳴るたびに布団に潜り込み、体を震わせて怯え、誰とも会う事の出来なかった長男が、人と約束をしよう、外出をしてみよう、と思えた事はとても嬉しい出来事と捉えるべきなのに、その時の私はまだ、長男の出来ていない事や心配ごとばかりに着目していました。 

 

そんな私の「長男が起きれないかもしれない」「約束を守れないかもしれない」と心配し「この子はきっと大丈夫」と長男を信じていなかった事こそが、長年に渡り、幾度も幾度も彼から自信を奪い続けていたのではないかと思います。 

 

・・・ 

 

私は、長男がしんどいから、今の姿になっているのだ、今は無理をさせない様に、という思考を持っているつもりなのに、無意識のうちに、根底の部分では長男の行いが周りの迷惑にならないように、なんとか長男が約束した日は正常でいてほしいと、結局長男の味方ではなかったのではないかと思います。

 

・・・ 

 

長男の本当の気持ちは、今でも私には分かりませんが、この時期長男は、出かけるほどの元気はないけれど、出かけられない自分が嫌で、周りに失望されないように、私に失望されないように「出かけたい」と約束をする。

 

出かけられる自分になりたいから、約束をするのだけど、当日、その瞬間になると、やはり体が動かない、そしてまた出来なかった自分に失望する、そんな事を繰り返していたのかな、と思います。 
 

 

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287 子供たちの発達障害は本当なのか

287 息子たちの発達障害は本当なのか 

 

【勇気づけの子育て】を始めてから、子供たちの良い変化は目まぐるしく、私は日に日に、 

 

児童精神科での診断名に疑問を抱くようになりました。 

 

以前は、この子たちは自閉スペクトラム症なのだから、仕方がない、と思っていましたが、良い方向へ変わっていく息子たちを見ていると、2人共自閉スペクトラム症と診断名を付けられたけれど、この子たちは本当にそうなのだろうか? 

 

と思うようになったのです。 

 

そう思うようになった1番のきっかけは、長男のこだわり行動です。 

 

長男は小さな頃からこだわりが強く【こうがいい!】という思いの強い子でしたが、ここ最近、それが明らかに緩まっていました。 

 

助手席にしか絶対に座らなかった長男が、後部座席で次男の横に座る。2人で笑いながらゲームをしている。そんな事は我が家では考えられない事でした。 

 

長男の以前のさまざまなこだわり行動は、実はこだわり行動ではなく、

 

「お母さんに僕の主張を聞いてほしい!」

 

「そっちが聞かないなら、こっちも聞かないぞ!」

 

というアピールだったのかもしれない、そう思う時がありました。 

 

・・・ 

 

以前長男は、次男の触った物は汚いと言い、ふれる事も嫌がるほど次男を拒絶していた時期がありました。 

 

そんな長男がある日、次男の残した物を「これ食べて良い?」と食べた事があり、それを見た時の私の衝撃は相当なものでした。 

 

・・・ 

 

児童精神科は子供の【発育歴】や【現状】の不適切な行動だけを見て、この子は発達障害です、と診断名を付ける医師がいるけれど、本来大人が考えなければならない事は、【なぜ】子供が今の姿になっているのか、どんな【目的】のために今の不適切な行動をしているのか、そこを考えていく必要があるのではないか?と思うようになりました。

 

以前M先生が、次男は小さな頃から兄からバカにされ続け、酷くいじめられていた影響で、不安が強く、自信のない子になっているだけ、と言った事と繋がる気がしました。

 

もし、今の姿が、恐怖心や不安からくるものであれば、この子から恐怖心を取り除き、心底安心できる環境で生活させたら、この子は全く違う姿に生まれ変わるのではないか、その姿を見た医師は、発達障害とは診断しないのではないか?と思うようになったのです。

 

 

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286 科学館

286 科学館 

 

2022年9月14日

 

行き渋りが酷く、学校に行きたがらない次男と何とか楽しい時間を過ごそうと、この日は市の科学館へ行く事にしました。 

 

学校をお休みする事を決めると、次男は一気にご機嫌になり、朝から妹の着替えを手伝い、トイレにも付いて行き、おしり丸出しで走り回る妹のパンツを持って妹を楽しそうに追いかけ回していました。

 

次男は娘が幼稚園に行くまで、とても優しい声掛けで、一緒に遊んでくれていました。 

 

・・・

 

科学館に着くと、すれ違った係員さんにとても大きな声で元気に「こんにちは」と言っていて、次男は見るからに気分が良さそうでした。

 

次男は帰りの車の中でもずっとハイテンションで喋り続けていました。

 

そんな子供らしい次男の姿を見て私は、この子は環境さえ整えば、今私がこの子に持っている、臆病な子供のイメージは消え、明るく、活発な子になるのではないか?と思うようになりました。 

 

この日科学館に行き、弾けるような笑顔で過ごす次男を見て、私は、次に次男が休みたいと言った時はどこにいこうかな!と次男が「休む」日が少し楽しみになりました。 
 

 

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