289 自己受容
289 自己受容
M先生から、こんなアドバイスをいただいたことがあります。
親が子供に与える影響は大きく、大人になってからも、子育ての現場にそれが引き継がれます。
親自身が、親から受けた影響から脱する事は、人格が変わるほどの苦しみが伴い物凄いエネルギーが必要です。
それでも、自身が今持っている子育てイメージが正しくない、と気が付く事ができたのであれば、ご自身の中で当たり前になっている子育て法を変えるしかないのです。
親が一生懸命頑張っていても、それが必ずしも子供に良い影響を及ぼすわけではなく、親としては悪気などなく、一生懸命、子供のためと思い込んでいても、子供は辛い事があるのです。
親も自分が育てられたやり方しか分からず、育てられたようにしか我が子を育てられません。
やり方を変えるのは、決意と、納得してやれる方法の両方がないと難しいです。
親は、やる、と覚悟を決めて、自身の中に刻み込まれている子育てのやり方を変えるのですよ。
という先生の言葉に、
私は自分が育てられたように、無意識に上から目線で、親主導で子供を育てていたけれど、子育てが困難になった時に、自分が自己受容をして生きているのか?幸せを感じながら生きているのか?と考えた時に、答えはNOでした。
私の今の子育て法では、私のような思考を持った子供が育つのかな、と思うと、それは絶対に嫌だ、と思いました。
長男の不登校から1年ほど経った頃、私はようやく、本当の意味で自分自身に向き合うという事をしました。
私は自己受容が全く出来ておらず、自信がなく不安がとても強い事に気が付いたのです。
何かを決断する事も、自発的に何かをする事も苦手で、常に受け身でした。常に自分の意見に自信がないのです。
その事に気が付いてから、何とか自分を好きになる事が出来るよう、マインドを変えたいと強く思うようになっていきました。
今まで、こうゆうものだから、と何も考えずに、何となく生きてきた中で感じていた不快感が、実は生き辛さだった事も、自分自身が自己受容が全く出来ていなかった事すらも気が付かずに母親になり、気持ちに余裕のないまま子育てをしていたのだと思います。
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M先生には、子育てには、これなら良い、という、ゴールは無く、その時その時の子供の反応を見て、今が最高な状態になる様に、親は常に子供の状況に合わせて子育て方法を更新していくのです。と教えてもらいました。